JPH06228025A - 1,3−ジフルオロベンゼンの製造方法 - Google Patents

1,3−ジフルオロベンゼンの製造方法

Info

Publication number
JPH06228025A
JPH06228025A JP5285201A JP28520193A JPH06228025A JP H06228025 A JPH06228025 A JP H06228025A JP 5285201 A JP5285201 A JP 5285201A JP 28520193 A JP28520193 A JP 28520193A JP H06228025 A JPH06228025 A JP H06228025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
palladium
carried out
difluorobenzene
process according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5285201A
Other languages
English (en)
Inventor
Thomas Dr Schach
トーマス・シャッハ
Theodor Papenfuhs
テオドール・パーペンフース
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoechst AG filed Critical Hoechst AG
Publication of JPH06228025A publication Critical patent/JPH06228025A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D213/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D213/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D213/04Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D213/60Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D213/61Halogen atoms or nitro radicals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B39/00Halogenation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/23Preparation of halogenated hydrocarbons by dehalogenation

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1,3−ジフルオロハロベンゼンからハロゲ
ンを接触的に除くことによって、良好な収率および非常
に良好な純度の他に、容易に入手できそして工業的規模
で自由に製造できる前駆体を使用する改善された1,3
−ジフルオロベンゼンの製造方法。 【構成】 式(1) 【化1】 〔式中、R1 〜R4 が互いに無関係にH、ClまたはB
rでありそして基R1 〜R4 の少なくとも1つがClま
たはBrである。〕で表される1,3−ジフルオロハロ
ベンゼンまたは上記式で表される1,3−ジフルオロハ
ロベンゼン類の混合物をパラジウム触媒およびアミンま
たは異なるアミンの混合物の存在下に、場合によっては
水および、反応成分および反応条件に対して不活性であ
る有機溶剤の存在下に加圧下に約70℃〜140℃の温
度で水素と反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン置換された
1,3−ジフルオロベンゼンからハロゲンを触媒により
除いて1,3−ジフルオロベンゼンを製造する改善され
た方法に関する。
【0002】
【従来技術】1,3−ジフルオロベンゼンは薬品を製造
する為の重要な中間体である。1,3−ジフルオロベン
ゼンを製造する方法自体は公知である。1,3−ジフル
オロベンゼンを製造する為の公知の種類の合成法の一つ
は、対応するアミンに還元され、ジアゾ化されそして煮
沸還元される2,4−ジフルオロニトロベンゼンを介し
て進行する。この方法を工業的に実施するのには、ジア
ゾニウム塩の不安定さの為におよび処理するのに必ず困
難を伴う酸性排水が溜まる為に問題がある。
【0003】1,3−ジフルオロベンゼンは1,3−ジ
クロロベンゼンについての直接的なClとFとの交換に
よっても製造できる。しかしながら非常に劇的な反応条
件がこの場合には要求されそして中ぐらいの収率しか達
成できない(Pews,R.G.;Gall,J.
A.;J.Fluorine Chem.、50
(3)、第371〜5頁;ヨーロッパ特許第371,5
63号明細書)。
【0004】弗化水素の存在下でのジアゾ化の後に熱分
解によって所望の1,3−ジフルオロベンゼンをもたら
す別の製造ルートは3−フルオロアニリンを通って進行
する(日本特許番号01283230号)。
【0005】更に最近には、前駆体として2,4−ジフ
ルオロベンズアルデヒドを使用する製造方法が開示され
ており、2,4−ジフルオロベンズアルデヒドを高温で
接触的に脱カルボニルすることが同様に、所望の1,3
−ジフルオロベンゼンへのアプローチである(ドイツ特
許第3,935,862号明細書、同第3,824,1
41号明細書、米国特許第4,847,442号明細
書)。
【0006】上述の公知の方法の幾つかの場合には、中
位の収率しか得られないか、製造するのが工業的に困難
であり且つそれ故に多大な費用の掛かる出発化合物を使
用している。脱カルボニル法の場合には、例えば出発化
合物の2,4−ジフルオロベンズアルデヒドの現在の高
い価格、腐食の問題および高い触媒価格がこの方法を工
業的規模で実現するのには余り興味を持てないものとし
ている。
【0007】特開平3−77,836号公報には、クロ
ロ−m−ジフルオロベンゼン、例えば2,4−ジフルオ
ロクロロベンゼンを触媒および(塩化水素結合剤として
の)塩基の存在下に水素ガスを用いて還元的に脱ハロゲ
ン化することによって1,3−ジフルオロベンゼンを製
造する方法であって、白金担持触媒、ニッケル−クロム
担持触媒またはラネーニッケル担持触媒が触媒として使
用されそしてアルカリ金属水酸化物または−炭酸塩、例
えば水酸化ナトリウムまたは−カリウム、または炭酸ナ
トリウムまたは−カリウムが塩基(酸捕捉剤)として使
用されている上記方法が開示されている。しかしながら
この方法の実際の利用は、一方においては反応が困難を
伴わずに再現できず(比較例1〜3参照)そしてもう一
方においては腐食の問題の他に中位の品質(フルオロベ
ンゼン含有量)の生成物しか得ることができないので、
狭く制限されている。
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】公知の方法の上述の
欠点を考慮すると、公知の方法の固有の欠点を回避しそ
して良好乃至非常に良好な収率および非常に良好な生成
物純度の他に、容易に入手できそして工業的規模で自由
に製造できる前駆体が使用される改善された方法が強く
要求されている。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明者は驚くべきこと
に、式(1)
【0010】
【化2】 〔式中、R1 〜R4 は互いに無関係にH、ClまたはB
rでありそして基R1 〜R4 の少なくとも1つがClま
たはBrである。〕で表される1,3−ジフルオロハロ
ベンゼンをパラジウム触媒およびアミンまたは異なるア
ミンの混合物の存在下に、場合によっては水または、支
配的反応条件の下で反応成分に対して不活性である有機
溶剤の存在下に加圧下に約70℃〜140℃、好ましく
は約90℃〜120℃、特に好ましくは約95℃〜11
5℃の温度で水素と反応させることによって、1,3−
ジフルオロハロベンゼンからハロゲンを接触的に除くこ
とにより1,3−ジフルオロベンゼンを非常に良好な収
率で且つ非常に高水準の純度で、反応容器の目立った腐
食もなしに製造できることを見出した。
【0011】出発化合物は塩素−および/または臭素置
換された広範囲のメタ−ジフルオロベンゼンの混合物で
もよい。しかしながら塩素−または臭素置換された純粋
なメタ−ジフルオロベンゼンを使用してもよい。例示的
に挙げることのできる上記式(1)の出発化合物の個々
の代表例には1,3−ジフルオロクロロベンゼン、1,
3−ジフルオロジクロロベンゼン、1,3−ジフルオロ
ブロモベンゼンまたは1,3−ジフルオロジブロモベン
ゼン、例えば2,4−ジフルオロクロロベンゼン、2,
6−ジクロロ−1,3−ジフルオロベンゼンまたは4,
6−ジクロロ−1,3−ジフルオロベンゼンがある。
【0012】触媒は担体物質、例えば活性炭、炭酸カル
シウム、硫酸バリウム、軽石、アルミナ、珪藻土、シリ
カゲルおよび/または酸化アルミニウムに担持させて使
用するのが有利である。
【0013】パラジウム触媒を担体材料としての活性炭
または酸化アルミニウムに担持させて使用するのが特に
有利である。更に、触媒全体を基準として約0.1〜約
10重量% 、好ましくは約0.2〜約8重量% 、特に好
ましくは約0.5〜約6重量% のパラジウムを含有する
パラジウム担持触媒を用いるのが有利である。
【0014】1モルの1,3−ジフルオロハロベンゼン
当たり約10〜約10,000ppmのパラジウムを使
用しそして脱離すべきハロゲンの当量を基準として約1
〜約50,000、好ましくは約10〜約100,00
0ppmのパラジウムを使用する。
【0015】モノアミンまたは2〜約4個のアミノ基を
持つポリアミンまたはそれの混合物をアミンとして使用
することができる。式(2) NHx y (2) 〔式中、R基は互いに無関係に直鎖状−または枝分かれ
したアルキル残基−Cn2n+1であり、nは約6〜約2
0、好ましくは約7〜約16、特に好ましくは約8〜約
12の数であり、x=0、1または2、y=1、2また
は3でありそしてx+y=3である。〕で表されるこれ
らアミンが特に適している。
【0016】特別に挙げることのできる高活性脂肪族ア
ミンはトリ−(N−ドデシル)アミンおよびトリアルキ
ル(C8 〜C10)アミンである。上記式(2)の上記ア
ルキルアミン類が最も適しているけれども、原則として
アリールアミンおよびアルアルキルアミンを使用しても
よい。
【0017】アミン濃度は自由に選択できる。アミンは
溶剤または希釈剤を添加せずに使用するのが有利であ
る。アミン:出発化合物の量比に関しては、脱離すべき
ハロゲン1当量を基準として約50〜約250mol%
のアミンの存在下に反応を実施するのが好都合である。
【0018】場合によっては使用してもよい不活性有機
溶剤には、トルエン、キシレン類、エチルベンゼン、ア
ルカノール(C1 〜C4 )、ジアルキル(C1 〜C4
エーテル、テトラヒドロフランまたは1〜15個の(C
1 〜C4 )数を持つポリエチレングリコール−ジメチル
エーテルがある。
【0019】上述の通り、反応は水の存在下に実施して
もよいが、この場合にはできるだけ少ない水含有量(反
応溶液を基準として<1% )で作業を実施するのが有利
である。
【0020】この方法は大気圧のもとでまたは過剰圧の
もとで実施することができる。反応は約0.1〜約50
barの水素圧で実施するのが有利である。この方法は
上述の一般的なおよび好ましい温度範囲内で実施するこ
とができる。低過ぎる温度を使用すると、ゆっくりで且
つ不完全な反応をもたらす。高過ぎる温度を選択する
と、弗化物の不所望の脱離をもたらし得る。
【0021】本発明の方法は空気酸素の存在または不存
在下に実施することができる。保護ガス雰囲気で実施す
るのが特に有利である。保護ガスとして使用される窒素
またはアルゴンを使用することができる。
【0022】水素の他に、水素供与体、例えばアルコー
ル、グリコール、ホルマートおよびヒドラジン水和物の
如く作用し得る他の還元ガスも還元剤として使用するこ
とができる。
【0023】再生の目的の為に、反応の過程で生じるア
ミン−ヒドロハライドを無機系塩基、例えば水酸化ナト
リウム溶液または酸化マグネシウムで処理する。この理
由で、遊離アミンもそれのヒドロハライドも水溶性でも
ないのが有利であり、結果的に、生じる後処理問題を回
避できる。
【0024】本発明の方法で使用される上述の式(1)
の出発化合物は、ニトロ−メタ−ジフルオロベンゼンま
たは異なるニトロ−メタ−フルオロベンゼン類のまたは
式(3) m−(F)2 −Ar−(NO2 z k (3) 〔式中、RはClまたはBrであり、z=1または2で
ありそしてk=0、1または2である。〕で表されるニ
トロ−メタ−ジフルオロハロベンゼン類の混合物をルイ
ス酸の不存在下に約80〜約250℃の温度のもとで塩
素ガスにて処理することによって製造できる。
【0025】これらの出発化合物の製造に関して、以下
に更に詳細に説明する:使用する塩素ガスは無水状態で
使用する。m−ジフルオロニトロ−芳香族化合物と塩素
とは反応は、ルイス酸または他の塩素化触媒の不存在下
に実施しなければならない。必要とされる温度は80℃
〜250℃、好ましくは100℃〜200℃の範囲内に
ある。この反応は弗化物捕捉剤の存在または不存在下に
実施することができる。必要とされるクロロジフルオロ
ベンゼン化合物(出発化合物)は、例えば次の様に製造
できる:1800g (11.3mol)の2,4−ジフ
ルオロニトロ−ベンゼン(無水の状態で且つルイス酸を
含まない)を、攪拌機、ガス導入管および蒸留器ブリッ
ジを備えた2リットルの4つ首フラスコ中に最初に導入
する。反応溶液を160℃にする。4〜6リットル/時
の塩素流をこの温度で溶液に通す。1〜2時間後に、褐
色のガスが形成され、これを水酸化ナトリウム希薄溶液
に吸収する。28時間後にガスの導入を中止しそして反
応溶液を蒸留する(ヘッド温度127℃)。675.8
g の2,4−ジフルオロクロロベンゼンが得られる。こ
れは反応した2,4−ジフルオロニトロベンゼンを基準
として91% の収率に相当する。
【0026】
【実施例】以下の実施例は、本発明の方法を説明する為
に使用するが、これらは本発明を制限するものではな
い。
【0027】実施例1 1,3−ジフルオロベンゼンを製造する為に、148.
5g (1.0mol)の2,4−ジフルオロクロロベン
ゼン、触媒としての4.0g のPd/C(5%濃度、5
0% の湿分含有量)および塩基としての626.4g
(1.2mol)のトリ−(N−ドデシル)アミンを反
応容器(オートクレーブ)に最初に導入する。この反応
溶液を100℃に加熱しそしてこの温度のもとで水素に
て還元的に脱塩素化する。水素の消費が終了したら、混
合物を手短に攪拌しそして50〜60℃で冷却しそして
反応溶液を水酸化ナトリウム溶液と一緒に振盪して抽出
処理しそして触媒を反応混合物から吸引濾去する。有機
相を分離したら、それを大気圧のもとで蒸留処理しそし
て得られる蒸留液を乾燥しそして次に分別する。残る母
液、初留、中間留出液および蒸留残さは後続のバッチに
再導入してもよい。 転化率:92.1% (ガスクロマトグラフィーによる) 収量 :97.1g (0.85mol)の1,3−ジフ
ルオロベンゼン(用いた2,4−ジフルオロクロロベン
ゼンを基準として85.2% ) 純度 :0.2(ガスクロマトグラム面積% )の未知化
合物、99.7(ガスクロマトグラム面積% )の1,3
−ジフルオロベンゼン、0.1(ガスクロマトグラム面
積% )のフルオロベンゼン 腐食 :100℃での材料試験 1.4439 損失量:<0.01mm/a 1.4571 損失量:<0.01mm/a実施例2 1,3−ジフルオロベンゼンを製造する為に、267.
3g (1.8mol)の2,4−ジフルオロクロロベン
ゼン、触媒としての4.1g のPd/C(5%濃度、5
0% の湿分含有量)および塩基としての871.2g
(2.2mol)のトリアルキル(C8 〜C10)アミン
混合物を反応容器(オートクレーブ)に最初に導入す
る。この反応溶液を100℃に加熱しそしてこの温度の
もとで水素にて還元的に脱塩素化する。水素の消費が終
了したら、混合物を手短に攪拌しそして室温に冷却しそ
して反応溶液を水酸化ナトリウム溶液と一緒に振盪して
抽出処理しそして触媒を反応混合物から吸引濾去する。
有機相を分離したら、それを大気圧のもとで蒸留処理し
そして得られる蒸留液を乾燥しそして次に分別する。残
る母液、初留、中間留出液および蒸留残さは後続のバッ
チに再導入することができる。 転化率:96.0% (ガスクロマトグラフィーによる) 収量 :186.7g (1.64mol) 用いた2,4−ジフルオロクロロベンゼンを基準として
91.4% 純度 :99.9(ガスクロマトグラム面積% )の1,
3−ジフルオロベンゼン、0.05(ガスクロマトグラ
ム面積% )のフルオロベンゼン 腐食 :100℃での材料試験 1.4439 損失量:<0.01mm/a 1.4529 損失量:<0.01mm/a比較例1 1,3−ジフルオロベンゼンを製造する為に、415g
(2.8mol)の2,4−ジフルオロクロロベンゼ
ン、10g のPd/C(5% 濃度、50% の湿分含有
量)および120g のNaOHを、500mlの水の入
った反応容器(オートクレーブ)に最初に導入する。反
応成分のこの混合物を水素の存在下に100℃にゆっく
り加熱する。反応懸濁液を、更に水素の吸収(還元によ
る脱塩素化)が認められなくなるまで、この温度に維持
する。次いで触媒を反応混合物から分離しそして有機相
を分別蒸留に委ねる。 転化率:85.3% (ガスクロマトグラフィーによる) 収量 :206.2g (1.8mol)の1,3−ジフ
ルオロベンゼン 用いた2,4−ジフルオロクロロベンゼンを基準として
64.6% 純度 :0.2(ガスクロマトグラム面積% )の未知化
合物、99.2(ガスクロマトグラム面積% )の1,3
−ジフルオロベンゼン、0.6(ガスクロマトグラム面
積% )のフルオロベンゼン比較例2 比較例1と同様な反応。反応溶液を100℃に1時間維
持する。水素の消費は生じない。 転化率:4.5% (ガスクロマトグラフィーによる)比較例3 新鮮な触媒を比較例2からの反応溶液に添加し、これを
水素の存在下に再び100℃に加熱する。しかしながら
転化は生じない。次に温度を120℃に上げ、その時に
反応がゆっくり起こるが、約2時間後に止まる。水素の
消費量は僅かだけである。 転化率:30.2% (ガスクロマトグラフィーによる)比較例1 1,3−ジフルオロベンゼンを製造する為に、297.
1g (2.0mol)の2,4−ジフルオロクロロベン
ゼン、6.0g のPd/C(5% 濃度、50%の湿分含
有量)および212.5g の25% 濃度アンモニアを、
反応容器(オートクレーブ)に最初に導入する。反応成
分のこの混合物を105℃に加熱しそしてこの温度で水
素にて処理する。水素の消費が終了したら、触媒を反応
混合物から吸引濾去しそして有機相を分離しそして分別
蒸留に委ねる。 転化率:94.6% (ガスクロマトグラフィーによる) 収量 :182.9g (1.6mol)の1,3−ジフ
ルオロベンゼン 用いた2,4−ジフルオロクロロベンゼンを基準として
80.2% 純度 :0.3(ガスクロマトグラム面積% )の未知化
合物、99.2(ガスクロマトグラム面積% )の1,3
−ジフルオロベンゼン、0.5(ガスクロマトグラム面
積% )のフルオロベンゼン比較例5 比較例4の反応を同じ条件で繰り返す。しかしながら1
05℃で水素の消費がない。還元による脱ハロゲン化反
応は反応温度を140℃に上げた時に初めて可能とな
る。 転化率:68.0% (ガスクロマトグラフィーによる) 収量 :123.1g (1.1mol)の1,3−ジフ
ルオロベンゼン 用いた2,4−ジフルオロクロロベンゼンを基準として
54.0% 純度 :0.2(ガスクロマトグラム面積% )の未知化
合物、99.2(ガスクロマトグラム面積% )の1,3
−ジフルオロベンゼン、0.6(ガスクロマトグラム面
積% )のフルオロベンゼン比較例6 1,3−ジフルオロベンゼンを製造する為に、594.
1g (4.0mol)の2,4−ジフルオロクロロベン
ゼン、11.9g のPd/C(5% 濃度、50% の湿分
含有量)および89.0g (2.2mol)のMgO
を、450mlの水の入った反応容器(オートクレー
ブ)に最初に導入する。反応成分のこの混合物を140
℃に加熱しそしてこの温度で水素にて還元的に脱塩素化
する。水素の消費が終了したら、触媒を反応混合物から
吸引濾去しそして有機相を分離しそして分別蒸留に委ね
る。 転化率:96.5% (ガスクロマトグラフィーによる) 収量 :388.5g (3.4mol)の1,3−ジフ
ルオロベンゼン 用いた2,4−ジフルオロクロロベンゼンを基準として
85.2% 純度 :0.2(ガスクロマトグラム面積% )の未知化
合物、99.6(ガスクロマトグラム面積% )の1,3
−ジフルオロベンゼン、0.2(ガスクロマトグラム面
積% )のフルオロベンゼン 腐食 :140℃での材料試験 1.4439 引張応力ひび割れ腐食(Spannungsrissk
orrosion) 1.4571 引張応力ひび割れ腐食比較例7 反応を比較例6と同様に行う。還元による脱ハロゲン化
を120℃で実施する。(100℃では反応が生じな
い。) 転化率:91.4% (ガスクロマトグラフィーによる) 収量 :369.4g (3.2mol) 用いた2,4−ジフルオロクロロベンゼンを基準として
81.0% 純度 :0.2(ガスクロマトグラム面積% )の未知化
合物、99.6(ガスクロマトグラム面積% )の1,3
−ジフルオロベンゼン、0.2(ガスクロマトグラム面
積% )のフルオロベンゼン 腐食 :120℃での材料試験 1.4439 損失量: 2.0mm/a 1.4529 損失量: 1.6mm/a 2.4856 損失量: 0.6mm/a 2.4858 損失量: 1.2mm/a比較例8 1,3−ジフルオロベンゼンを製造する為に、572.
0g (3.85mol)の2,4−ジフルオロクロロベ
ンゼン、11.9g のPd/C(5% 濃度、50% の湿
分含有量)および95.8g (4.0mol)のLiO
Hを、400mlの水の入った反応容器(オートクレー
ブ)に最初に導入する。反応成分のこの混合物を100
℃に加熱しそしてこの温度で水素にて還元的に脱塩素化
する。水素の消費が終了したら、触媒を反応混合物から
吸引濾去しそして有機相を分離しそして分別蒸留に委ね
る。 転化率:79.9% (ガスクロマトグラフィーによる) 収量 :308.2g (2.7mol)の1,3−ジフ
ルオロベンゼン 用いた2,4−ジフルオロクロロベンゼンを基準として
70.2% 純度 :0.2(ガスクロマトグラム面積% )の未知化
合物、99.6(ガスクロマトグラム面積% )の1,3
−ジフルオロベンゼン、0.2(ガスクロマトグラム面
積% )のフルオロベンゼン

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,3−ジフルオロハロベンゼンからハ
    ロゲンを接触的に除くことによって高純度の1,3−ジ
    フルオロベンゼンを製造する方法において、式(1) 【化1】 〔式中、R1 〜R4 が互いに無関係にH、ClまたはB
    rでありそして基R1 〜R4 の少なくとも1つがClま
    たはBrである。〕で表される1,3−ジフルオロハロ
    ベンゼンまたは上記式で表される1,3−ジフルオロハ
    ロベンゼン類の混合物をパラジウム触媒およびアミンま
    たは異なるアミンの混合物の存在下に、場合によっては
    水および、反応成分および反応条件に対して不活性であ
    る有機溶剤の存在下に加圧下に約70℃〜140℃の温
    度で水素と反応させることを特徴とする、上記方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の式(1)の1,3−ジ
    フルオロハロベンゼン類の混合物を反応させる、請求項
    1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 1,3−ジフルオロクロロベンゼン、
    1,3−ジフルオロジクロロベンゼン、1,3−ジフル
    オロブロモベンゼンおよび/または1,3−ジフルオロ
    ジブロモベンゼンが反応する請求項1または2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 2,4−ジフルオロクロロベンゼン、
    2,6−ジクロロ−1,3−ジフルオロベンゼンまたは
    4,6−ジクロロ−1,3−ジフルオロベンゼンが反応
    する請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 反応を約90℃〜約120℃の温度で実
    施する請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 反応を約95℃〜約115℃の温度で実
    施する請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 パラジウム担持触媒をパラジウム触媒と
    して使用する請求項1〜6のいずれか一つに記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 パラジウム担持触媒の担体が軽石、アル
    ミナ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、珪藻土、シリカ
    ゲル、酸化アルミニウムおよび/または活性炭より成る
    請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法。
  9. 【請求項9】 パラジウム触媒の担体が酸化アルミニウ
    ムおよび/または活性炭より成る請求項1〜8のいずれ
    か一つに記載の方法。
  10. 【請求項10】 パラジウム触媒が触媒全体を基準とし
    て約0.1〜約10重量% のパラジウムを含有する請求
    項1〜9のいずれか一つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 パラジウム触媒が触媒全体を基準とし
    て約0.2〜約8重量% のパラジウムを含有する請求項
    1〜10のいずれか一つに記載の方法。
  12. 【請求項12】 パラジウム触媒が触媒全体を基準とし
    て約0.5〜約6重量% のパラジウムを含有する請求項
    1〜11のいずれか一つに記載の方法。
  13. 【請求項13】 脱離すべきハロゲンの当量を基準とし
    て約1〜約50,000ppmのパラジウムを使用する
    請求項1〜12のいずれか一つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 1モルの1,3−ジフルオロハロベン
    ゼン当たり約10〜約10,000ppmのパラジウム
    を使用する請求項1〜13のいずれか一つに記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 モノアミンまたは2〜約4個のアミノ
    基を持つポリアミンまたはそれの混合物をアミンとして
    使用する請求項1〜14のいずれか一つに記載の方法。
  16. 【請求項16】 反応を式 NHx y 〔式中、R基は互いに無関係に直鎖状−または枝分かれ
    したアルキル残基−Cn2n+1であり、nは約6〜約2
    0の数であり、x=0、1または2、y=1、2または
    3でありそしてx+y=3である。〕で表されるアミン
    の存在下に実施する請求項1〜15のいずれか一つに記
    載の方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載するアルキル残基中
    のnが約7〜約16の数である請求項16に記載の方
    法。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載するアルキル残基中
    のnが約8〜約12の数である請求項16に記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 反応をトリ−(N−ドデシル)アミン
    の存在下に実施する請求項1〜18のいずれか一つに記
    載の方法。
  20. 【請求項20】 反応をトリアルキル(C8 〜C10)ア
    ミンの存在下に実施する請求項1〜19のいずれか一つ
    に記載の方法。
  21. 【請求項21】 反応を脱離すべきハロゲン1当量を基
    準として約50〜約250mol% のアミンの存在下に
    実施する請求項1〜20のいずれか一つに記載の方法。
  22. 【請求項22】 反応を不活性有機溶剤としてのトルエ
    ン、キシレン類、エチルベンゼン、アルカノール(C1
    〜C4 )、ジアルキル(C1 〜C4 )エーテル、テトラ
    ヒドロフランまたは1〜15個の(C1 〜C4 )数を持
    つポリエチレングリコール−ジメチルエーテル中で実施
    する請求項1〜21のいずれか一つに記載の方法。
  23. 【請求項23】 反応を大気圧のもとで実施する請求項
    1〜22のいずれか一つに記載の方法。
  24. 【請求項24】 反応を過剰圧のもとで実施する請求項
    1〜22のいずれか一つに記載の方法。
  25. 【請求項25】 反応を約0.1〜約50barの水素
    圧のもとで実施する請求項1〜24のいずれか一つに記
    載の方法。
JP5285201A 1992-11-18 1993-11-15 1,3−ジフルオロベンゼンの製造方法 Pending JPH06228025A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4238864 1992-11-18
DE4238864:3 1992-11-18

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06228025A true JPH06228025A (ja) 1994-08-16

Family

ID=6473150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5285201A Pending JPH06228025A (ja) 1992-11-18 1993-11-15 1,3−ジフルオロベンゼンの製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5504264A (ja)
EP (1) EP0598338B1 (ja)
JP (1) JPH06228025A (ja)
CA (1) CA2103303A1 (ja)
DE (1) DE59305733D1 (ja)
ES (1) ES2101925T3 (ja)
ZA (1) ZA938576B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004533455A (ja) * 2001-05-18 2004-11-04 ザ クイーンズ ユニバーシティ オブ ベルファスト 水素化法

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5498807A (en) * 1992-11-18 1996-03-12 Hoechst Aktiengesellschaft Process for the preparation of aromatic fluoro compounds
DE4404343A1 (de) * 1994-02-11 1995-08-17 Hoechst Ag Verfahren zur Herstellung von aromatischen Fluorverbindungen
IL111277A0 (en) * 1993-10-14 1994-12-29 Univ Princeton Process for decreasing chlorine content in chlorinated hydrocarbons
DE59503559D1 (de) * 1994-02-11 1998-10-22 Clariant Gmbh Verfahren zur Herstellung von aromatischen Fluorverbindungen
JP3904823B2 (ja) 2000-02-22 2007-04-11 セントラル硝子株式会社 1,1,1−トリフルオロアセトンの製造方法
DE10249748A1 (de) 2002-10-25 2004-05-06 Clariant Gmbh Verfahren zur Herstellung von 1,3-Dihalogen-substituierten Benzolderivaten
CN116553997B (zh) * 2023-07-10 2023-09-26 山东国邦药业有限公司 一种合成3,4,5-三氟溴苯的中间体1,2,3-三氟苯的合成方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2725405A (en) * 1951-12-24 1955-11-29 Dow Chemical Co Selective reduction of chlorobromohydrocarbons
JPH04224535A (ja) * 1990-12-26 1992-08-13 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd 1,3,5−トリフルオロベンゼンの製法
US5091580A (en) * 1991-03-27 1992-02-25 Dowelanco Process for the preparation of 2,6-difluoroaniline
JPH09177836A (ja) * 1995-12-27 1997-07-11 Ntn Corp 一方向クラッチ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004533455A (ja) * 2001-05-18 2004-11-04 ザ クイーンズ ユニバーシティ オブ ベルファスト 水素化法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0598338A1 (de) 1994-05-25
DE59305733D1 (de) 1997-04-17
CA2103303A1 (en) 1994-05-19
EP0598338B1 (de) 1997-03-12
US5504264A (en) 1996-04-02
ES2101925T3 (es) 1997-07-16
ZA938576B (en) 1995-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4873381A (en) Hydrodehalogenation of CF3 CHClF in the presence of supported Pd
JPH07106998B2 (ja) 1,1,1−トリフルオロ−2,2−ジクロロエタンの製造方法
EP0663379A1 (en) Process for the production of substituted aromatic hydrocarbons from corresponding anilines by dediazoniation
JPH06228025A (ja) 1,3−ジフルオロベンゼンの製造方法
US5091580A (en) Process for the preparation of 2,6-difluoroaniline
US6235950B1 (en) Method of making hydrofluorocarbons
US5498807A (en) Process for the preparation of aromatic fluoro compounds
JPH01193246A (ja) 2,3―ジクロロピリジンの製造法
JPS5829296B2 (ja) モノメチルヒドラジンの製造方法
WO2021106813A1 (ja) アルカン化合物の製造方法
WO2020195252A1 (ja) ハロゲン化シクロアルカン化合物の製造方法
EP0143769B1 (en) Preparation of ortho-aminobenzotrifluoride
JPH0414096B2 (ja)
JP2983355B2 (ja) 弗素−および塩素−および/または臭素−含有芳香族化合物の脱塩素化および/または脱臭素化方法
JPH04257532A (ja) 1,1,1−トリフルオロ−2,2−ジクロロエタンの製造方法
EP0488342B1 (en) Preparation of ortho-phenylenediamine
JP3544701B2 (ja) N,n−ジ置換ベンジルアミンの製造方法
JP3840553B2 (ja) (z)−1,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロシクロブタンの製造方法
JPH07157453A (ja) N−〔3−アミノ−プロピル〕アミンの製造方法
EP0160562A1 (en) Process for the continuous preparation of P-phenylenediamine from a nitrobenzene feedstock
JPH0146508B2 (ja)
JP2001048816A (ja) クロロペンタフルオロエタンからのペンタフルオロエタンの精製方法
GB2120666A (en) Hydrogenation process
JP2001048813A (ja) クロロフルオロカーボンからの塩素除去方法
JPH0517217B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040323