JPH08225086A - 自動車の空気案内装置 - Google Patents

自動車の空気案内装置

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JPH08225086A
JPH08225086A JP7289708A JP28970895A JPH08225086A JP H08225086 A JPH08225086 A JP H08225086A JP 7289708 A JP7289708 A JP 7289708A JP 28970895 A JP28970895 A JP 28970895A JP H08225086 A JPH08225086 A JP H08225086A
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Norbert Singer
ジンガー ノルベルト
Herbert Ampferer
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 自動車の後部に設けられていて側壁の間
に翼を配置した空気案内装置であって、翼に対して間隔
をおいて配置されたスポイラユニットが設けられてお
り、このスポイラユニットがトランクリッドの空気取入
れ格子と一体に成形されている。スポイラユニットは、
横方向に延びる翼を保持するために側壁を一体に備えて
いる。側壁にはそれぞれエンジンへ空気を供給するため
の流入口が設けられている。 【効果】 下向きの力による接地性が得られると共に、
エンジンへの最適な空気案内が得られ、さらに組付けが
簡単である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の後部に設け
られていて側壁の間に翼を備えた空気案内装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許出願公開第４１０
２５５９号明細書によれば、車両の接地力の改善のため
の翼配置が公知である。翼は自動車の後部の上側に車両
に対して横方向に、かつ走行風を受けて下向きの力が作
用するように配置されている。翼の外向きにポジティブ
な湾曲面が後部とは逆方向に向けられている。さらに、
米国特許第４５５８８９８号明細書によれば、側壁を備
えていて支持材により自動車の後部トランクリッド上に
支持された翼が公知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題とすると
ころは、下向きの力による接地力増大作用の他に、エン
ジンへの最適な空気案内と、簡単な組付けとが保証され
るような、自動車のための空気案内装置を製作すること
にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の構成によれば、請求項１に記載のように、自動車の
後部に設けられていて側壁の間に翼を備えた空気案内装
置において、この装置が、翼に対して間隔をおいて配置
されたスポイラユニットを備えており、このスポイラユ
ニットがトランクリッドに一体に組み込まれた空気取入
れ格子を備えており、かつスポイラユニットが翼の保持
のための側壁と一体に成形されており、かつ、側壁には
それぞれ、エンジンへ空気を供給するための流入口が配
置されている。
【０００５】
【発明の効果】本発明により得られる主な利点は、空気
案内装置が組付けに関してはトランクリッドに解離可能
に組み込まれており、かつトランクリッドと空気案内装
置との予め組み付けられた１つの構成部材を形成してい
ることにある。空気案内装置は車両に対して横方向に配
置された翼と、側壁と一体の構成部分を成していてトラ
ンクリッドの開口内に挿入されてねじにより固定された
１つのスポイラとにより形成されている。それと同時
に、スポイラの基体には挿入格子内の空気流入口が配置
されている。
【０００６】空気案内装置の側壁は空気案内エレメント
を形成していると共に、内側にそれぞれ流入口を備えて
おり、この流入口がエンジンへの動圧空気の供給を可能
にしている。このことのために、側壁はリヤフエンダの
ほぼ中央で、車両上部構造から側方へ間隔をおいてベル
トラインの上方に設けられており、その結果、車両の側
部を擦過する空気流も空気案内装置により案内される。
【０００７】両方の側壁の間では、翼が基本位置と、こ
れに対して調節された位置とを占めることができ、これ
により、下向きに作用する力が異なって生じる。特に、
下向きに作用する力は遅いスピードで走る車内において
生じる。
【０００８】空気案内装置により、特にスポイラと組み
合わせた翼により、わずかな速度でも風による良好な下
向きの力を生じる空気案内が得られるように、翼は飛行
機におけるような主翼構造を有しており、かつ上方から
見て円環の部分として形成されている。さらに翼は正面
から見て弓状にも形成されている。
【０００９】側壁は側面から見てやじりのようなほぼ楔
状に成形されており、かつ全体として不規則な五角形を
成す複数の部分を備えている。
【００１０】各側壁の流入口は細長い流入口を備えたホ
ッパ状又は三角形に形成されており、その場合、この三
角形の流入口はホッパ状の流入通路なしに直に形成され
ている。
【００１１】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を図面に示し
て、以下に詳しく説明する。
【００１２】空気案内装置１が主として、トランクリッ
ド２に挿入されていて側壁４，５を一体に備えたスポイ
ラユニット３と、通気格子６とから成っている。スポイ
ラユニット３は、上方へ引き上げられた端縁８を備えた
スポイラ７と、一体成形された側壁４，５とから成って
いる。スポイラ７の上方にはスポイラ７から鉛直方向に
間隔をおいて、飛行機におけるような主翼構造を有する
翼９が両方の側壁４，５の間に固定されている。車両の
走行方向は符号Ｆで示されている。
【００１３】翼９は著しくポジティブに湾曲した湾曲面
２０でスポイラ７に向かい合っていて、ねじ１１により
側壁４，５に固定されている。翼９は少なくとも２つの
位置、即ち基本位置Ｉと調節された位置ＩＩとで側壁
４，５に固定可能である。調節された位置ＩＩは基本位
置Ｉに対して角 α＝１０°だけ傾斜している。翼９は
上方から見て、図３に一点鎖線で示されているように円
環Ｋの部分を成している。翼９は正面から見て、上向き
に若干湾曲した弓状に形成されている。翼９はスポイラ
７に対してほぼ平行に延びている。スポイラ７は、車両
の両側部１２の間でベルトラインＧＬの上方、かつ側壁
４，５が側部１２から間隔ａをおいて位置するように、
リヤフェンダのほぼ中央まで延びている。スポイラ７は
リヤフェンダの上方に片持部分Ａを有している。
【００１４】側壁４，５には、流入口１４，１４ａを備
えたそれぞれ１つの空気流入通路１３，１３ａが配置さ
れている。図５に示されている空気流入通路１３はホッ
パ状の形状を有していて、それぞれ側壁４，５の耳状の
一体成形部内に設けられていいる。図９に示す別の実施
例では、流入口１４ａが側壁４，５の端面に設けられて
いて、トランクリッド２の前縁１５にほぼ接続されてい
る。
【００１５】側壁４，５は側面から見て、複数の部分
ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆを備えてほぼ楔状に形成されてお
り、全体として不規則な五角形を成している。部分ｃ及
びｆは互いにほぼ平行に延びている。部分ｃは部分ｄに
対してほぼ直角に配置されている。
【００１６】図６に詳細に示されているように、角１８
０°回転した翼９のポジティブな湾曲面２０の形状は、
スポイラ７のネガティブな湾曲面２１にほぼ相応してお
り、この結果、湾曲面２０，２１は互いにほぼ面平行に
位置している。スポイラ７のネガティブな湾曲面２１は
翼９の自由端２２の手前で終わっている。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の利点とす
るところは、下向きの力による接地性が得られると共
に、エンジンへの最適な空気案内が得られ、さらに組付
けが簡単であることにある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明空気案内装置を後方から見た図である。
【図２】本発明空気案内装置の斜視図である。
【図３】本発明空気案内装置を上方から見た図である。
【図４】本発明空気案内装置の側壁を側方から見た図で
ある。
【図５】側壁のところに設けた空気流入口を上方から見
た図である。
【図６】翼、スポイラ及び空気取入れ格子の中央断面図
である。
【図７】翼をその基本位置と破線で示す調節位置とで側
方から示す図である。
【図８】主翼構造を備えた翼の斜視図である。
【図９】側壁の空気流入口の別の実施例を示す図であ
る。
【符号の説明】
１ 空気案内装置、 ２ トランクリッド、 ３ スポ
イラユニット、 ４，５ 側壁、 ６ 空気取入れ格
子、 ７ スポイラ、 ８ 終端部、 ９ 翼、１１
ねじ、 １２ 側部、 １３，１３ａ 空気流入通路、
１４，１４ａ流入口、 １５ 前縁、 ２０ ポジテ
ィブな湾曲面、 ２１ ネガティブな湾曲面、 ２２
端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミヒャエル プライス ドイツ連邦共和国 ファイヒンゲン ヒン ター デア ミューレ 10 (72)発明者 ノルベルト ジンガー ドイツ連邦共和国 ファイヒンゲン ズデ ーテンシュトラーセ 29 (72)発明者 ヘルベルト アンプフェラー ドイツ連邦共和国 ザクセンハイム メッ ターツィンメラー シュトラーセ 24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 自動車の後部に設けられていて側壁の間
    に翼を備えた空気案内装置において、この装置（１）
    が、翼（９）に対して間隔をおいて配置されたスポイラ
    ユニット（３）を備えており、該スポイラユニット
    （３）がトランクリッド（２）に一体に組み込まれた空
    気取入れ格子（６）を備えており、かつスポイラユニッ
    ト（３）が翼（９）の保持のための側壁（４，５）と一
    体に成形されており、かつ、側壁（４．５）にはそれぞ
    れ、エンジンへ空気を供給するための流入口（１４，１
    ４ａ）が配置されていることを特徴とする、自動車の空
    気案内装置。
  2. 【請求項２】 翼（９）がねじ（１１）を介して側壁
    （４，５）に固定可能であり、かつ少なくとも２つの固
    定的な位置（Ｉ，ＩＩ）を占めることができ、その場
    合、翼（９）の調節位置（Ｉ）が基本位置（ＩＩ）に対
    して少なくとも１０°の角度を成している、請求項１記
    載の自動車の空気案内装置。
  3. 【請求項３】 翼（９）が上方から見て円環（Ｋ）の部
    分を成し、かつ前方から見て弓状に形成されている、請
    求項１又は２記載の自動車の空気案内装置。
  4. 【請求項４】 翼（９）に対してほぼ平行に延びている
    スポイラ（７）がトランクリッド（２）に配置されてお
    り、このスポイラが片持部分（Ａ）により車両のリヤフ
    エンダへ向かって延びており、かつ、スポイラ（７）の
    端面に続いている側壁（４，５）が、車両上部構造のベ
    ルトライン（Ｇ）の上方で延びている側面（１２）に対
    して間隔（ａ）をおいて配置されている、請求項１から
    ３までのいずれか１項記載の自動車の空気案内装置。
  5. 【請求項５】 側壁（４，５）が、流入口（１４，１４
    ａ）を備えたそれぞれ１つの空気流入通路（１３，１３
    ａ）を有している、請求項１から４までのいずれか１項
    記載の自動車の空気案内装置。
  6. 【請求項６】 流入口（１４）が、側壁（４，５）の耳
    状の成形部内に設けられたホッパ状の空気流入通路（１
    ３）を備えている、請求項１から５までのいずれか１項
    記載の自動車の空気案内装置。
  7. 【請求項７】 各側壁（４，５）に設けられた空気流入
    通路（１３ａ）が、側壁（４，５）もしくはトランクリ
    ッド（２）の前縁（１５）に続いて位置する三角形の流
    入口（１４ａ）を備えている、請求項１から５までのい
    ずれか１項記載の自動車の空気案内装置。
  8. 【請求項８】 三角形の流入口（１４ａ）の底部ライン
    （ＧＬ）がトランクリッド（２）の前縁の部分により形
    成されている、請求項７記載の自動車の空気案内装置。
  9. 【請求項９】 側壁（４，５）が、側面から見て、複数
    の部分（ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆ）を有する不規則な五角形
    のほぼ楔状の面（Ｆ）を形成しており、その場合、トラ
    ンクリッド（２）に隣合った部分（ｆ）と、翼（９）に
    隣合った部分（ｃ）とがほぼ互いに平行に延びている請
    求項１から８までのいずれか１項記載の自動車の空気案
    内装置。
  10. 【請求項１０】 翼（９）が主翼構造を有しており、外
    向きにポジティブな湾曲面（２０）がスポイラ（７）に
    向かい合っており、該スポイラ（７）が、上方へ引き上
    げられた終端部（８）を備えており、かつ翼（９）の前
    記ポジティブな湾曲面（２０）にほぼ相応するネガティ
    ブな湾曲面（２１）を備えている請求項１から９までの
    いずれか１項記載の自動車の空気案内装置。
JP28970895A 1994-11-11 1995-11-08 自動車の空気案内装置 Expired - Fee Related JP3713080B2 (ja)

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