JP3328232B2 - フロントバンパルーバ構造 - Google Patents
フロントバンパルーバ構造Info
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Description
ーバ構造に関するものである。
前部に受容した自動車にあっては、例えば特開平10−
324206号公報に開示されているように、前部にラ
ジエータグリルやバンパグリルを設けて、飛び石などに
よる損傷を防止しつつラジエータへの冷却風の導入を行
っている。
のために車体前部を極力下げるようにボンネット表面を
曲成するデザインが考えられ、そのような場合にはフロ
ントグリル(ラジエータグリル)の車体上下方向である
縦幅が狭められてしまう。その場合には、バンパグリル
から導入される冷却風量を増大すれば良いが、バンパの
必要な機能を確保しつつ開口部を広くするには限度があ
る。
ジエータの上部に当たり、バンパーグリルから導入され
た冷却風はラジエータの下部に当たることになるため、
ラジエータの中央部に対する冷却風量が不足する虞があ
る。しかしながら、冷却風を導入する開口部を大きくす
ると、Cd値が悪化して空力性能が損なわれるという問
題がある。
て、空力性能を向上すると共にラジエータへの冷却風の
導入を平均化することを実現するために、本発明に於い
ては、フロントバンパ(1)に、車体前部に受容された
ラジエータ(5)の下部に臨む位置に開口する開口部
(3)を設け、前記開口部(3)に、前記ラジエータ
(5)の中央部に向けて冷却風を導くと共に車体前面か
ら見て前記開口部(3)を遮蔽するように斜めに設けら
れた導風板(10)を一体に有するバンパルーバ(8)
を設けたフロントバンパルーバ構造であって、前記開口
部(3)に複数本の縦桟(3a)を設け、前記バンパル
ーバ(8)が、前記縦桟(3a)に係合させて取り付け
られる縦バー(8a)を有し、前記導風板(10)が、
前記縦バー(8a)を横切るように前記縦バー(8a)
に一体に形成されているものとした。
口部から車体内に入る冷却風をラジエータの中央部に向
けて導くことができ、ラジエータの下部に臨む位置に開
口部が設けられていてもラジエータの冷却効果が低下す
ることを防止できると共に、車体前面から見た場合に開
口部が導風板により遮蔽されることから、Cd値が向上
し得る。その縦バーを縦桟に係合させて取り付けること
で仮止めすることができ、その仮止め後にねじ止めする
ことにより、バンパルーバの固定作業を容易に行うこと
ができる。
(8a)近傍部分のみ略V字形断面形状をなし、かつそ
の両遊端部で前記縦桟(3a)に結合されていることに
よれば、導風板の前方突出端に対して縦バーが冷却風の
下流側に位置することになり、上流側に位置している場
合よりも整流効果が向上し、また略V字形状の両遊端部
で縦バーに結合することにより、導風板の前方突出端を
前方に出すことによる導風板の剛性低下を防止すること
ができる。
例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明す
る。
ントバンパ1及びバンパルーバ2の全体斜視図であり、
図2はフロントバンパ1を含む車体前部の要部縦断面図
である。図1に示されるように、フロントバンパ1の前
方突出部中央部には車体幅方向に細長く広げられた開口
部3が設けられている。
ンパ1における車体後方側の奥に開口部3が設けられて
おり、フロントバンパ1におけるその前方突出面1aか
ら開口部3に至る上下及び左右の各壁面により、前方突
出面1a側から開口部3に至るに連れて開口面積が狭ま
るようにされている。なお、フロントバンパ1の前方突
出面1aにおける開口は、車体幅方向にはより一層大き
く開口するようにされている。
体前端部下方であるフロントバンパ1の後方にラジエー
タ5が配設されている。このラジエータ5の冷却は、フ
ロントバンパ1の上端とボンネット4の前端との間のボ
ディ側開口部6と、ラジエータ5の下部に臨む位置に開
口する上記開口部3とから導入される冷却風により行わ
れる。
ンネット4の前端部近傍とフロントバンパ1の下端部近
傍との間に渡って収められており、その車体前方側前面
の車体上下方向における中央部及び下部をフロントバン
パ1により覆われている。ラジエータ5の上部には、上
記ボディ側開口部6から導入される空気が冷却風として
当たるが、ラジエータ5の中央部及び下部に対しては上
記開口部3から導入される空気を冷却風として導く必要
がある。
トバンパ1内(ボディ側)の上部には、車体幅方向に延
在するバンパビーム7が図2に示されるように受容され
ている。したがって、バンパビーム7を避けたフロント
バンパ1の下部に開口部3が設けられているため、そこ
から導入される冷却風をラジエータ5の中央部(開口部
3からは上方に位置する)に向けて導くことが望まし
い。
部に向けて導くためのルーバを開口部3に設けるべく、
開口部3にバンパルーバ8を取り付けている。なお、バ
ンパルーバ8は、本図示例では図1に示されるように取
付ビス9にて3箇所をフロントバンパ1にねじ止めされ
て固定されており、着脱自在である。
ロントバンパ1加工時に一体成形により形成されてお
り、バンパルーバ8には、取り付け状態で各縦桟3aを
覆う形状をなす複数本の縦バー8aが設けられていると
共に、それら各縦バー8a間を横切って延在する複数枚
(図では3枚)の導風板10が設けられている。
うに、縦バー8a近傍ではV字を寝かした断面形状をな
し、その先鋭部を車体前方側に突出させるように、略V
字形状の両遊端部側のみを縦バー8aに一体化した状態
に形成されている。したがって、導風板10は縦バー8
aを介して縦桟3aに結合される。そして、導風板10
の各縦バー8a間にあっては、図5に良く示されるよう
に寝かしたV字形状の下側が切除されてなり、寝かした
V字形状の上側部分により車体後方側に傾いて延在する
斜面が形成されている。
風板10にあっては、縦バー8aに対して前方突出端を
前方に大きく突出させており、導風板10による整流効
果に対する縦バー8aの影響を極力小さくすることがで
きる。また、そのようにした場合の導風板10の支持部
の剛性低下を、V字形状の両遊端部側を縦バー8aに結
合させることにより、三角形状の2点で支持する構造に
なることから、支持部の剛性が高く、導風板10の支持
剛性を高めることができる。
うに3箇所でねじ止めされているが、その縦バー8aを
ねじ止め前に仮止め可能な形状に形成されている。すな
わち、縦バー8aは、図4に示されるように縦桟3aに
対して車体前方側から覆うV字形断面形状をなしている
と共に、V字形状の一方の遊端部に縦桟3aの後部に弾
発的に係合し得る係合片8bを適所に有している。した
がって、縦バー8a内に縦桟3aを受容し、縦バー8a
のV字溝底部と係合片8bとの間に縦桟3aを図4に示
されるように前後方向に挟持するようにして、縦バー8
aを縦桟3aに係合させることができ、その仮止め後に
上記したようにねじ止めすることにより、バンパルーバ
8の固定作業を容易に行うことができる。
付けられたバンパルーバ8により、図の実線に示される
フロントバンパ1前方からの空気の流れが、開口部3を
介してボディ内に入る際にバンパルーバ8の導風板10
を介すことにより、冷却風の一部が導風板10により図
2の波線の矢印に示されるようにラジエータ5の中央部
に向けてガイドされる。そのため、バンパビーム7の後
方部分であるラジエータ5の中央部にも好適に冷却風が
当たるようになり、ラジエータ5の全範囲に平均化され
て冷却風が供給されるようになり、ラジエータ5の冷却
効率が向上する。
体前面から見た場合に導風板10の導風板10により開
口部3が概ね遮蔽されているため、開口部3を介してボ
ディ内に入る空気量が減少するため、従来例のように開
口部にバンパグリルを設けただけの場合に対してCd値
が向上し得る。この遮蔽状態は完全遮蔽状態でなくても
良く、正面から見て一部車体内が見える程度であっても
良い。なお、ボディ内に入る空気量が減少しても、導風
板10の整流効果により流速が高まるため、ラジエータ
5の冷却効果が低下することはない。また、全体的な風
速分布の平均化により、平均風速のレベルが向上した。
風板10の空気流れ方向長さL、各導風板10のピッチ
(間隔)Pをパラメータとして最適値を求めることがで
きるが、冷却効果と合わせて決定される。例えば、高速
走行が比較的少ない地域に向けて供給される車種にあっ
ては冷却効果を重視し、高速走行が比較的多い地域に向
けて供給される車種にあってはCd値を重視して、上記
各値を決定すると良い。
ロントバンパ1とは別個に形成し、フロントバンパ1に
取り付けるようにしたが、本発明によれば、フロントバ
ンパに上記傾斜角を有する導風板10を一体に形成し
て、バンパルーバをフロントバンパ1に一体に設けるよ
うにしても良い。この場合の効果も上記と同様である。
ンパにおいてラジエータの下部に臨む位置に開口部が設
けられていても導風板によりラジエータの中央部に向け
て冷却風を導くことができ、ラジエータを好適に冷却す
ることができると共に、車体前面から見た場合に開口部
が導風板により遮蔽されることから、Cd値が向上し得
る。その縦バーを縦桟に係合させて取り付けることで仮
止めすることができ、その仮止め後にねじ止めすること
により、バンパルーバの固定作業を容易に行うことがで
きる。また、導風板の前方突出端を縦バーに対して前方
に突出させて、縦バーの影響を極力無くして導風板の整
流効果を向上し、また略V字形状の両遊端部で縦桟に結
合することにより、導風板の前方突出端を前方に出すこ
とによる導風板の剛性低下を防止することができる。
びバンパルーバを示す全体斜視図。
側面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 フロントバンパ(1)に、車体前部に受
容されたラジエータ(5)の下部に臨む位置に開口する
開口部(3)を設け、 前記開口部(3)に、前記ラジエータ(5)の中央部に
向けて冷却風を導くと共に車体前面から見て前記開口部
(3)を遮蔽するように斜めに設けられた導風板(1
0)を一体に有するバンパルーバ(8)を設けたフロン
トバンパルーバ構造であって、 前記開口部(3)に複数本の縦桟(3a)を設け、 前記バンパルーバ(8)が、前記縦桟(3a)に係合さ
せて取り付けられる縦バー(8a)を有し、 前記導風板(10)が、前記縦バー(8a)を横切るよ
うに前記縦バー(8a)に一体に形成され ていることを
特徴とするフロントバンパルーバ構造。 - 【請求項2】 前記導風板(10)が、前記縦バー(8
a)近傍部分のみ略V字形断面形状をなし、かつその両
遊端部で前記縦桟(3a)に結合されていることを特徴
とする請求項1に記載のフロントバンパルーバ構造。
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