JP2539200B2 - 自動二輪車の空冷エンジン構造 - Google Patents

自動二輪車の空冷エンジン構造

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JP2539200B2 JP61254696A JP25469686A JP2539200B2 JP 2539200 B2 JP2539200 B2 JP 2539200B2 JP 61254696 A JP61254696 A JP 61254696A JP 25469686 A JP25469686 A JP 25469686A JP 2539200 B2 JP2539200 B2 JP 2539200B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、シリンダ頭部を前方へ倒伏状態にして搭載
された自動二輪車の空冷エンジンの改良構造に関するも
のである。
〔従来技術〕
自動二輪車に搭載された空冷エンジンの性能には、シ
リンダ頭部やシリンダ部の冷却効果の良否が要因の一つ
になっており、特に排気口に近いシリンダ頭部部分の冷
却効果の良否は影響することが大である。
ところが、自動二輪車ではエンジンの前方に前輪やフ
ェンダが配置されており、そのため前方から流れる空気
流の多くは、これら前輪や前輪フェンダによって左右両
側へ斜め外側に向けて分離され、エンジンに対して十分
な量を供給することができていない。そのため空気流に
よって冷却効果を上げ、それによってエンジン性能を向
上するということには限界があった。
従来、このような対策として、実開昭50−131437号公
報に開示されるように、前輪フェンダの後端を特殊な形
状に加工し、前輪フェンダと脚部シールドとの間を流れ
る空気流を誘導するようにしたものがあるが十分な効果
を得るに至っていない。また実公昭48−39926号公報に
開示されるように、シリンダ側部に前方側に広げた冷却
風誘導板を設けることにより、そのシリンダ部の冷却を
図るようにしたものもある。しかし、冷却風誘導板の前
方開口幅が十分でないため、前輪フェンダ等により左右
に分離された空気流を十分に取り入れることはできず、
シリンダ頭部までを効果的に冷却することはできていな
かった。
〔発明の目的] 本発明の目的は、特にシリンダ頭部を前方側へ倒伏さ
せて空冷エンジンを搭載したものにおいて、空気流によ
る冷却効果を向上させ、エンジン性能を一層向上させる
ようにした空冷エンジン構造を提供することにある。
〔発明の構成〕
上記目的を達成する本発明は、シリンダ頭部を前方に
向かって略水平に倒伏させると共に前輪フェンダの後方
に配置した空冷エンジンを搭載した自動二輪車におい
て、前記シリンダ頭部の左右両側に車体に取り付けた脚
部シールドの下部を位置させ、前記シリンダ頭部の前側
に前方側が拡開した導風面を有する集風板を配置すると
共に、該集風板の後端周縁に突出したフランジをボルト
により前記シリンダ頭部に取り付け、この集風板の拡開
する前方開口部の左右幅を前記前輪フェンダの幅より大
きくすると共に、更に前記脚部シールドの下部前端前方
側まで延長させ、かつ前記集風板の前方開口部の上下幅
をその左右幅より小さくし、前記シリンダ頭部の上方に
後方の気化器に接続される空気清浄器を前上がりに傾斜
させて配置し、この空気清浄器の前面側に空気流を下方
のシリンダ頭部に向けて誘導する曲面を形成した。
〔実施例〕
第5図に示す自動二輪車において、1は空冷エンジ
ン、2は前輪、3は後輪である。前輪2と後輪3には、
それぞれ外周上方と後方とを囲むように前輪フェンダ4,
後輪フェンダ5が取り付けられている。また、空冷エン
ジン1の前方部の左右両側には、それぞれ脚部シールド
6,6が取り付けられている。
第1〜3図に詳細を示すように、上記空冷エンジン1
には、その吸気側に気化器7および空気清浄器8が接続
されている。この空冷エンジン1のシリンダ部1aとシリ
ンダ頭部1bには、それぞれ多数の放熱用のフィン9a,9b
が一体に形成されており、かつシリンダ部1aとシリンダ
頭部1bとの全体が前方に向かって略水平に倒伏した状態
で車体に搭載されている。シリンダ頭部1bの左右両側に
車体に取り付けた脚部シールド6,6の下部が位置し、シ
リンダ頭部1bの上方に後方の気化器7に接続される空気
清浄器8が前上がりに傾斜して配置されている。
上記シリンダ頭部1aの頭面前側には、集風板10が前方
側に向けて取り付けられている。この集風板10は、シリ
ンダ頭部1aの頭面上方を上部側と左右両側との三外周を
囲むようにした導風面10aによって形成され、かつ前方
に向かうほど外側に大きく拡開するように形成されてい
る。そして、この導風面10aの前方開口幅は、第2図に
示すように、前輪フェンダ4の幅よりも大幅に大きくし
てある。更に脚部シールド6の下部前端前方側まで延長
し、かつ集風板10の前方開口部の上下幅がその左右幅よ
り小さくなっている。
集風板10は樹脂製であり、その内面に形成した導風面
10aの上面側および左右両側に、それぞれ風ガイドを兼
ねる多数の補強リブ10b,……,10bが一体に形成されてい
る。この集風板10の後端周縁に突出したフランジ(取付
部)10cの貫通孔には、第4図に示すようにゴム製のグ
ロメット11が嵌め込まれ、かつこのグロメット11とシリ
ンダ頭部1bの取付面との間に、ワッシャ12と断熱材13と
が介在し、ボルト14により固定されている。
上述のように自動二輪車に搭載した空冷エンジン1に
よると、前方へ倒伏させた状態の前輪フェンダ4の後方
に配置したシリンダ頭部1bに、前方に向けて拡開させた
集風板10を、その前方開口幅を前輪フェンダ4の幅より
も大きくさせて取り付けているので、前輪2やフェンダ
4の両側を斜め外側へ向けて通り抜けようとする空気流
を内側に拾い集めることができ、それらを矢印で示すよ
うにシリンダ頭部1bおよびシリンダ部1aの側部に通過さ
せるようにする。このように集風板10の中に集められた
多量の空気流は、放熱用フィン9a,9bとの間で熱交換を
行なうため、シリンダ頭部1bおよびシリンダ部1aの冷却
を促進し、それによってエンジン性能を向上させること
ができる。
また、シリンダ頭部に設けられることにより、冷却の
最も必要なシリンダ頭部を効率的に冷却することがで
き、また集風板10の前方開口幅を前輪フェンダ4の幅よ
りも十分に大きくしてあるため、ハンドルを切っても前
輪フェンダ4の陰になる部分の幅は変わらず、空気流を
導入する開口面積を変えることがないから、ハンドルの
方向に関係なく安定した冷却を行うことができる。
また、上記実施例では、空気清浄器8の前面8a側が、
空気流を下方のシリンダ頭部1bに向けて誘導するよう
に、曲面に形成されている。この前面8a側の曲面により
誘導された空気流は、集風板10の上面側を流れることに
なるが、このように上面側を流れることによって内面側
の導風面10aとの間に流速差を作り、それによって内面
側の流速を高めるため、一層高い冷却効果を出すように
することができる。
しかも、集風板10の上面側を流れる空気により、シリ
ンダ頭部1bとシリンダ部1aを冷却した熱風に影響される
ことなく、空気清浄器8後方の気化器7を冷却すること
ができる。
また、集風板10の拡開する前方開口部の左右幅を脚部
シールド6の下部前端前方側まで延長させるようにした
ので、シリンダ頭部1及びシリンダ部1aと脚部シールド
6との間に泥や埃が侵入するのを防ぐことができる。
〔発明の効果〕
上述したように本発明の空冷エンジンは、前方へ向か
って略水平に倒伏させ、前輪フェンダの後方に配置した
シリンダ頭部に、導風面を前方側に拡開させた集風板を
取り付け、かつその前方開口幅を前輪フェンダの幅より
大きくしたので、前輪や前輪フェンダの両側を斜め外側
に向けて通過しようとする空気流を積極的に拾い集め、
多量の空気流によってシリンダ頭部やシリンダ部を冷却
することができる。したがって、冷却効果を一層高め、
エンジン性能を向上することができる。
しかも、集風板の前方開口幅を前輪フェンダの幅より
も大きくしたので、ハンドルの方向如何にかかわらず開
口面積を変化のないようにすることができ、安定した冷
却を可能にする。
また、シリンダ頭部の上方に空気清浄器を前上がりに
傾斜させて配置し、その空気清浄器の前面側に空気流を
下方の風集板を取り付けたシリンダ頭部に向けて誘導す
る曲面を形成したので、この風集板を取り付けたシリン
ダ頭部の上面側を流れる空気流と風集板の導風面を流れ
る空気流との間に流速差を形成し、それによって導風面
を流れる空気流の速度を高めることができるため、一層
高い冷却効果を得ることができる一方、上記のように傾
斜させ前面側に曲面を設けた空気清浄器後方に気化器を
接続するため、この風集板を取り付けたシリンダ頭部の
上面側を流れる空気により、後方の気化器を、エンジン
を冷却した熱風に影響されることなく、効果的に冷却す
ることができる。
また更に、集風板の拡開する前方開口部の左右幅を脚
部シールドの下部前端前方側まで延長させることによ
り、エンジンと脚部シールド下部との間に泥や埃が侵入
するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例による構造の空冷エンジンを搭
載した自動二輪車の要部を一部断面にして示す側面図、
第2図は第1図のII−II矢視図、第3図は第1図のIII
矢視図、第4図は集風板の取付部を示す断面図、第5図
は本発明の構造による空冷エンジンを搭載した自動二輪
車の側面図である。 1……空冷エンジン、1a……シリンダ部、1b……シリン
ダ頭部、4……前輪フェンダ、6……脚部シールド、7
……気化器、8……空気清浄器、8a……曲面、10……集
風板、10a……導風面、10c……フランジ、14……ボル
ト。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ頭部を前方に向かって略水平に倒
    伏させると共に前輪フェンダの後方に配置した空冷エン
    ジンを搭載した自動二輪車において、前記シリンダ頭部
    の左右両側に車体に取り付けた脚部シールドの下部を位
    置させ、前記シリンダ頭部の前側に前方側が拡開した導
    風面を有する集風板を配置すると共に、該集風板の後端
    周縁に突出したフランジをボルトにより前記シリンダ頭
    部に取り付け、この集風板の拡開する前方開口部の左右
    幅を前記前輪フェンダの幅より大きくすると共に、更に
    前記脚部シールドの下部前端前方側まで延長させ、かつ
    前記集風板の前方開口部の上下幅をその左右幅より小さ
    くし、前記シリンダ頭部の上方に後方の気化器に接続さ
    れる空気清浄器を前上がりに傾斜させて配置し、この空
    気清浄器の前面側に空気流を下方のシリンダ頭部に向け
    て誘導する曲面を形成したことを特徴とする自動二輪車
    の空冷エンジン構造。
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