JP6759480B1 - 麺線群の熱風乾燥用の枠体 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱風によって麺線群を乾燥する際に、供給される熱風を効率よく麺線群に付与し、乾燥効率を向上させる枠体の提供。【解決手段】麺線群の熱風乾燥用の枠体1であって、上部開口で底面5が通気性を有するカップ状型枠部3と、当該カップ状型枠部の底面より下方に向かって拡開する集風枠部9と、を備えた麺線群の熱風乾燥用の枠体。麺線群を調製し、当該麺線群をα化した後において、上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部と、当該カップ状型枠部の底面より下方に向かって拡開する集風枠部とを備えた麺線群の熱風乾燥用の枠体に収納し、上部に通気性を有する蓋をした状態で下方から上方に向けて熱風を供給することによって乾燥する工程を含む、熱風乾燥麺塊の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、即席麺等に利用する熱風乾燥麺塊を製造する際の型枠に関するものである。
即席麺に利用される麺塊の種類としては、主として油熱乾燥(フライ処理)されて調製される麺塊と、熱風乾燥されて調製される麺塊がある。
ここで麺線群が熱風乾燥されて調製される麺塊(熱風乾燥麺塊)は、蒸煮等を経てα化された麺線群を所定の通気性を有する型枠に収納した後、当該型枠内に対して熱風を付与する等して麺線群を乾燥させることで所定形状の麺塊として調製される。
通常このような熱風乾燥麺塊を連続的に製造する場合、コンベアによって搬送させる型枠に収納された麺線群を製造ライン上の乾燥機内において上方から下方又は、下方から上方に向かって熱風を供給する気流供給領域を通過させることによって、型枠内部の麺線群を乾燥することによって熱風乾燥の工程を実施することが多い。
ここで、熱風乾燥された麺塊を効率よく製造するためには、付与する熱風を効率よく麺線群に付与して短時間に乾燥すること、すなわち、乾燥効率を向上させることが望ましい。
このような熱風乾燥麺に対して乾燥効率を向上させる方法として例えば、以下の先行技術が開示されている。
特開平10−155444号 上記文献の方法は、優れた方法であるが、熱風の温度及び流速を制御する必要があり、やや煩雑な面も有する。
そこで、本発明者らはこのような供給する熱風によって麺線群を乾燥する際に、より供給される熱風を効率よく麺線群に付与し、乾燥効率を向上させることを目的とした。
本発明者らの鋭意研究の結果、熱風乾燥用の枠体においてその下方部において底面より下方に向かって拡開する集風用の枠部を設けることで乾燥機内において下方から上方に流れる熱風を集風することが可能になり乾燥効率が向上することを見出した。
すなわち、本願第一の発明は、
“麺線群の熱風乾燥用の枠体であって、
上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部と、
当該カップ状型枠部の底面より下方に向かって拡開する集風枠部と、
を備えた麺線群の熱風乾燥用の枠体。“、である。
次に、前記集風枠部の全体形状は円錐台状であることが好ましい。すなわち、本願第二の発明は、
“前記集風枠部が円錐台状である請求項1に記載の麺線群の熱風乾燥用の枠体。”、である。
次に、本発明においては、前記カップ状型枠部の開口部を覆う通気性を有する蓋部を備えることが好ましい。
すなわち、本願第三の発明は、
“前記カップ状型枠部の上部開口部を覆う通気性を有する蓋部をさらに備えた請求項1又は2に記載の枠体。”、である。
次に、請求項1〜3のいずれかに記載の枠体については、当該枠体を複数個連続して備えることで実際の熱風乾燥麺の即席麺の製造ラインにおいて搬送コンベアに連結して利用しやすい。
すなわち、本願第四の発明は、
“請求項1〜3のいずれかに記載の麺線群の熱風乾燥用の枠体を複数個連続して備えた枠体。”、である。
次に、本願は上記のいずれかの枠体を用いて製造した熱風乾燥麺塊も意図している。
すなわち、本願第五の発明は、
“請求項1〜4のいずれかに記載の枠体を用いて製造された熱風乾燥麺塊。”、である。
次に、本願は前記枠体を利用して麺塊を製造する方法についても意図している。
すなわち、本願第六の発明は、
“麺線群を調製し、当該麺線群をα化した後において、上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部と、当該カップ状型枠部の底面より下方に向かって拡開する集風枠部とを備えた麺線群の熱風乾燥用の枠体に収納し、上部に通気性を有する蓋をした状態で下方から上方に向けて熱風を供給することによって乾燥する工程を含む、熱風乾燥麺塊の製造方法。”
、である。
本発明を利用することで供給する熱風によって麺線群を乾燥する際に、より供給される熱風を効率よく麺線群に付与し、乾燥効率を向上させることができる。
本発明の熱風乾燥用の枠体の上面側及び下面側の斜視図である。 カップ状型枠部のテーパ形状の傾斜角の説明のための断面図である。 集風枠部のテーパ形状の傾斜角の説明のための断面図である。 集風枠部のサイズを示す斜視模式図である。 本発明の熱風乾燥用の枠体の加工例の斜視図である。 本発明の熱風乾燥用の枠体の別の加工例の斜視図である。 本発明の熱風乾燥用の枠体の別の加工例の斜視図である。 本発明の熱風乾燥用の枠体に対する蓋部の斜視図である。 本発明の熱風乾燥用の枠体に対する別の蓋部の斜視図である。 本発明の熱風乾燥用の枠体に対する蓋部の加工例の斜視図である。 本発明の熱風乾燥用の枠体においてカップ状型枠部及び蓋部に凸部を設けた場合の斜視図である。 本発明の熱風乾燥用の枠体及び蓋部を利用した麺線群の熱風乾燥状態の模式図である。 実験例1〜3における気流の供給状態を示した斜視模式図である。 実験例1〜3における風圧の測定状態を示した斜視模式図である。 実施例1及び2、比較例1の麺塊水分及び風圧の測定結果である。
1 枠体
3 カップ状型枠部
5 底面
7 小孔
9 集風枠部
11
13 カップ状型枠部の胴部
15 底面用の小孔を設けた板状体
16 胴部の底面側の縁部
17 蓋部
18 集風枠部の底面側の縁部
19 蓋部用の小孔を設けた板状体
21 開口部用の孔を設けた蓋部用の板状体
23 カップ状型枠部の凸部
25 蓋部の凸部
27 風圧測定用の蓋体
MS 麺線群
以下に本発明の内容について第一実施態様を説明する。本発明はこれらの実施態様に限定されることがないことは勿論である。
図1は本発明の麺線群の熱風乾燥用の枠体を示した斜視図である。(1)は上面側からの斜視図、(2)は下面側からの斜視図である。
本発明の枠体は“麺線群を乾燥するために利用される麺線群の熱風乾燥用の枠体1であって、上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部3と、当該カップ状型枠部3の底面5より下方に向かって拡開する集風枠部9と、を備えた麺線群の熱風乾燥用の枠体。“、である。以下のこの内容を説明する。
─麺線群の熱風乾燥用の枠体─
本発明は麺線群を熱風乾燥して麺塊を調製するために利用する枠体1である。即席麺等に利用される熱風乾燥麺塊は、蒸煮等を経てα化された麺線群を着味・カット等した後、所定の通気性を有する型枠に収納した後、当該型枠に対して熱風を付与して、型枠内の麺線群を乾燥させることによって製造される。
本発明の麺線群の熱風乾燥用の枠体1は、このように通気性を有する枠体に関するものである。特に本発明は、下方から上方に向けて熱風を供給するタイプの熱風乾燥工程において好適に利用することができる。
熱風乾燥の方法として使用する流体は、熱風の気流であれば特に限定されない。すなわち、また、空気のみならず窒素であってもよい。さらに、乾燥の気流のみならず、水蒸気を含んでいてもよい。また、過熱蒸気も利用することができる。
熱風乾燥の温度としては、一般的には80〜150℃程度であるが、特に90℃〜140℃程度が好ましい。
また、熱風の温度を他段階として、乾燥開始から高温でその後、低温とすることも勿論可能である。また、乾燥時間は概ね3分〜90分程度である。
次に、当該型枠に対して供与する熱風の風速については特に限定されるものではないが、概ね50m/s〜90m/sが好適である。さらに、60m/s〜85m/sが好ましい。最も好ましくは、70m/s〜80m/sである。
─上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部─
本発明のカップ状型枠部3の形状にはテーパ形状、丼形状、椀形状等の種々の形状を含む。特に開口部方向に向かって拡開するテーパ形状が好ましい。また、テーパ形状の傾斜角については特に限定されるものではないが、図2に示す角度が概ね3゜〜15゜程度が好適である。
当該カップ状型枠部3の材質としては、特に限定されないがステンレス、鉄、銅、アルミ等の金属類が好ましい。
次に、本発明においては、当該カップ状型枠部3の底面5は通気性を有している。本発明においては下方から上方へ、すなわち、底面側から熱風が供給され、上部に抜けていくことによって麺線群を乾燥する工程を主として利用する。
底面5の通気性は底面5に対してパンチングする方法によって多数の小孔7を設けたり、金網上の底面を用いる方法も可能である。また、これらに限定されず底面として他のあらゆる通気性となるための構成を利用することができる。図1においては、多数の小孔によって通気性を確保しているタイプを示している。
次に、カップ状型枠部3の胴部13については、通気性を有しないタイプも可能である。本発明の第一の実施態様においては、胴部13について通気性を有さないタイプの例を示している。
カップ状型枠部3のサイズについては特に限定されるものではないが、概ねとして底面5の直径(内径)としては概ね50mm〜120mmが好適である。また、高さ(内径)は概ね40mm〜80mm程度である。また、上部開口部の直径(内径)については60mm〜130mm程度である。
─当該カップ状型枠部の底面より下方に向かって拡開する集風枠部─
次に、本発明においては、当該カップ状型枠部3の底面より下方に向かって拡開する集風枠部9を有している。前記のカップ状型枠部3の底面5に対して下方から供給される熱風を集風するため(集中させるため)に設けられる。
但し、本発明の利用においては、熱風乾燥工程中のすべての過程で下方から上方への熱風を供給することのみを意図しているものではない。熱風乾燥の工程中においては、下方から上方への熱風乾燥の供給の他に、上方から下方への熱風乾燥の供給を行う必要がある場合がある。本発明の枠体1を利用した場合であっても、上方から下方への熱風の供給による乾燥工程が一部にある場合も当然考えられる。
当該集風枠部9はカップ状型枠部3の底面5より下方に向かって拡開する形状を有している。集風枠部9の下端の開口部の形状は円形状、多角形状等の種々の形状を選択することができるが、円形が好ましい。この場合、集風枠部の全体形状は円錐台状となる。
尚、本発明において集風枠部9が“円錐台状”である場合、下端の開口部は真円のみならず、楕円形状も含むものとする。
次に、“下方に向かって拡開する”とは、全体として下方に向かって拡開する状態(下方に向かって断面積が広がっていく状態)であればよく、例えば、一部の凹凸等によって微小な領域について下方に向かって拡開していない領域が存在していたとしても、全体として下方に向かって拡開する状態あれば本発明における“下方に向かって拡開する”に含まれるものとする。
特に、集風枠部9が円錐台状である場合、当該円錐台状の集風枠部が有するテーパ形状の傾斜角は、図3に示す角度が10°〜60°程度が好適である。また、好ましくは35°〜50°である。
また、カップ状型枠部3の底面5の面積に対して当該集風枠部9の下端部の開口部の面積は特に限定されるものではないが、概ね3倍〜1.3倍程度となっていることが好ましい。さらに好ましくは、2.5倍〜1.5倍程度である。
さらに概ね当該集風枠部9の高さは熱風の供給部との間隔にもより特に限定されるものはないが、概ね10mm〜30mm程度が好適である。
例えば、図1の場合においては、集風枠部9の面積はカップ状型枠部3の底面5の面積の1.6倍程度となっている。
次に、複数のカップ状型枠部3を複数個連続して備えた枠体1の場合には、図4に示すように集風枠部9が隣の枠に重ならないサイズとする必要がある。底面5のサイズにもより特に限定されるものではないが、集風枠部9の下端部の直径は概ね90mm〜120mm程度が好適である。
次に、本集風枠部9については、先のカップ状型枠部1に対して、別途製作した集風枠部9のみを装着してもよい。また、先のカップ状型枠部3の胴部13と一体的に製作してもよい。これらの製作方法は限定されないことは勿論である。
─麺線群の熱風乾燥用の枠体の製作方法─
本発明のカップ状型枠部3及び集風枠部9を備えた枠体1の製造方法としては、種々の方法が可能である。
例えば、まず、通気性の底面5とカップ状型枠部の胴部13と集風枠部9を接合して枠体を製作することが可能である(図5)。
また、一旦底面5も含めて製作したカップ状型枠部3の底面5について後にパンチング等して通気性とし、このように作成したカップ状型枠部3の底面5に集風枠部9を装着しても製作することができる。
さらに、図6に示すようにパンチングした方形状の板状体15に対して、底面側の縁部16を備えたカップ状型枠部の胴部及び、同様に底面側の縁部18を備えた集風枠部9を装着する方法によっても可能である。
次に、複数のカップ状型枠部3を複数個連続して備えた枠体1の場合には、図7に示すようにパンチングした方形状の板状体15に対して、連続して複数のカップ状型枠部の胴部13及び集風枠部9を装着する方法によっても可能である。
また、カップ状型枠部3の底面5の全体面積に占める、底面5の小孔によって形成される開口部分の開口率(面積比)は概ね30〜70%程度が好適である。さらに、好ましくは35〜60%である。また、最も好ましくは40〜50%である。
尚、即席麺の製造ライン等で用いる場合には、本発明の枠体1(特に枠体を複数個連続して備えた枠体)の両端を一対のコンベアチェーンに連結して、これを順次搬送することで連続的な乾燥処理が実施できるようにするのが一般的である。
─蓋部─
本発明においては、下方部より熱風を上部方向に向かって供給する工程を有するものであるため、熱風乾燥中に麺線が舞い上がることになる。このため、麺線の飛散を防ぐため、また、乾燥後の麺塊の形状を規定して安定化させるため、カップ状型枠部1の開口部を封鎖する蓋部17を載置することが好ましい(図8)。当該蓋部17の材質としては、ステンレス、鉄、銅、アルミ等の金属類が好ましい。
次に、本発明においては、当該蓋部17は通気性を有している。本発明においては底面側から熱風が供給され、上部に抜けていくことによって麺線群を乾燥するためである。
当該通気性は、蓋部17となる板状体に対してパンチングする方法によって多数の小孔を設けたり、金網上の蓋部を用いる方法も可能である。また、これらに限定されず底面として他のあらゆる通気性となる構成を利用することで実現することができる。
尚、多数の小孔を設けることによって通気性を確保する場合、小孔を設ける部分は蓋部のうち、上記のカップ状型枠の開口部に対応する部分のみであってもよいし、全面に渡っていてもよい。例えば、複数のカップ状型枠部を複数個連続して備えた枠体の場合には、対応する部分のみ(図9(1))、全面となる(図9(2))のようになる。
また、蓋部に対してカップ状型枠部の開口部に対応する部分のみに小孔を設ける場合、図10に示すように全面において小孔を設けた板状体に対してカップ状型枠部の開口部のみが露出されるように上部及び/又は下部を別の板状体でカバーして一体としてもよい(図10)。
尚、カップ状型枠部3の開口部の全体面積に占める、蓋部17の小孔によって形成される開口部分の開口率(面積比)は概ね30〜70%程度が好適である。さらに、好ましくは35〜65%である。また、最も好ましくは40〜60%である。
─カップ状型枠部又は蓋部に凸部を設けたタイプ─
本発明のカップ状型枠部3は通常のカップ状であればあらゆる形態を含むが、当該カップ状型枠部3の底面の中央に凸部23を設けることも可能である。このようにすることで下から供給される熱風乾燥による乾燥効率を向上させることができる。具体的には図9に示すように凸部23を設けることが可能である。当該凸部の形状は特に限定されるものではなく、凸状であれば、その形状については円錐状、円錐台状、回転楕円体状、長球状、多角錐状、球状、円柱状等の種々の形状が可能である。但し、好ましくは錐状が好ましい。特に好ましくは円錐状である。図11の(1)はその例を示している。
さらに、カップ状型枠部とともに蓋部17にもカップ状型枠内方向に向かう凸部25を設けることも可能である。当該凸部25の形状についても前述と同様に種々の形状を選択することができる。図9の(2)は一例を示している。このようにカップ状型枠部3及び蓋部17の両方に凸部を設けることによってより乾燥効率を向上させることができる。
─本発明の枠体を利用した乾燥麺塊の製造方法─
本発明の枠体1を利用して乾燥麺塊を製造する際には以下のように行うことが一般的である。
小麦粉、澱粉、水及び必要に応じて、かん水、食塩を添加して混練することでドウを形成する。形成後のドウを複合・圧延して麺帯を作製する。当該作成した麺帯を切刃ロールに通過させることによって麺線に切り出し、当該切り出した麺線を蒸したり、茹でることによってα化し、その後必要に応じて着味し、カットした後において、本発明の枠体のカップ状型枠部にカットした麺線群を収納する。収納後において上部に蓋部を載置して、熱風乾燥工程に移行する(図12)。
熱風乾燥工程においては、麺を収納し蓋部を載置したカップ状型枠部の下方より上方に向けて熱風を供給する(図12)。
熱風乾燥については、一段階のみでなく、他段階での供給としてもよい。すなわち、乾燥開始時においては高温で後半においては徐々に低温にしていく方法や、105℃度以上の高温として膨化乾燥することも可能である。また、枠体を反転させて供給する熱風が付与される面を変えることも勿論可能である。
尚、本発明の利用においては、熱風乾燥工程中のすべての過程で下方から上方への熱風を供給することのみを意図しているものではない。熱風乾燥の工程中においては、下方から上方への熱風乾燥の供給の他に、上方から下方への熱風乾燥の供給を行う必要がある場合がある。本発明の枠体を利用した場合であっても、上方から下方への熱風の供給による乾燥工程が一部にある場合も当然考えられる。
従って、本発明においては、熱風乾燥の工程の主要な部分において下方から上方への熱風の供給工程があればよい。
本熱風乾燥工程によって得られた麺塊はスープや具材を添付することで即席カップめんの麺塊として利用することができる。
以下に本発明の実施例を記載する。本発明は以下に実施例に限定されるものではない。
1.風圧の測定
集風枠部9を利用した場合においてカップ状型枠部内を通過する気流圧が変化するかを調べた。
(実験例1)
ステンレス製のカップ状型枠部3(当該カップ型枠の当該リテーナ本体のカップ型枠の開口部の内径は96mm、底面の内径は81mm、内容積の高さは65mm)に対して集風枠部として、円錐台状の集風枠部9(集風枠部の下端直径(内径)110mm、高さ20mm)を装着した熱風乾燥用の枠体を準備した(図13(1))。
上記カップ状型枠部3の開口部に対して、プラスチック製の蓋体27(中央部のみに孔を設けたプラスチック製の蓋体)を被せて(図14)、乾燥機内の熱風供給領域(85m/s)のもとで、プラスチック製の蓋体27の中央部から流出する気流の風圧を測定した。測定結果は、447paであった。
(実験例2)
実験例1の場合において、円錐台状の集風枠部9に代えて、下端が四角形(正方形)の集風枠部9(正方形の一辺110mm、高さ20mm)を利用した(図13(2))。その他の条件は実験例1と同様にした。尚、熱風供給用のノズル群との距離(カップ状型枠部の底面から熱風供給用のノズル群の先端までの距離)は実験例1の場合と同様にした。測定結果は、404paであった。
(実験例3)
実験例1の場合において、集風枠部を装着しない場合、すなわち、カップ状型枠部3のみを用いて実験例1と同様にした(図13(3))。尚、熱風供給用のノズル群との距離(カップ状型枠部の底面から熱風供給用のノズル群の先端までの距離)は実験例1の場合と同様にした。測定結果は、377paであった。
2.熱風乾燥での乾燥効率の測定
実際の麺線群を利用して集風枠部を利用した場合の乾燥効率を比較した。
(実施例1)(円錐台状の集風枠部を利用した場合)
熱風乾燥用の枠体1として上記の実験例1で利用した円錐台状の集風枠部9を備えた枠体(当該カップ型枠の当該リテーナ本体のカップ型枠部3の開口部の内径は96mm、底面の内径は81mm、深さは65mm)に対して集風枠部9として、下端直径110mmの円状集風枠部、当該枠体の高さ20mmを装着した枠体)を利用し、蓋部によって開口部を閉じた状態で熱風乾燥麺塊を調製した。
使用したα化後の麺線群は以下のように調製した。使用したα化麺線は以下のように調製した。小麦粉80重量部とデンプン20重量部を混合し、当該粉体25kgに対して、食塩、かんすい等を溶解させた9000mlを加えて、混練・複合・圧延した。得られた麺帯を14番手の切刃で麺線を切出し、約2分間蒸煮した後、カットした後、食塩を含む着味液を付加したα化後の麺線群100gを調製した。
当該α化後の麺線群(水分40%)を前記枠体1(カップ状型枠部及び集風枠部)に収納した後、上部に蓋17を被せてから、当該型枠を下方から上方へ熱風を送ることで(熱風乾燥温度120℃、風速60m/sで3分間)熱風乾燥した後、熱風乾燥温度120℃、風速60m/sで3分間熱風乾燥した。その後、さらに熱風乾燥温度80℃、風速2m/sで80分間熱風乾燥することで麺塊を完成させた。当該麺塊の水分を測定した。
(実施例2)(四角形の集風枠部を利用した場合)
熱風乾燥用の枠体1として、上記の実施例1で利用した円錐台状の集風枠部を備えた枠体に代えて、四角形の集風枠部を備えた枠体1(下端が四角形(正方形)の集風枠部9(正方形の一辺110mm、高さ20mmを装着したもの))を利用して熱風乾燥麺塊を調製した。その他の条件は実施例1と同様である。得られた麺塊の水分を測定した。
(比較例1)
熱風乾燥用の枠体としてカップ状型枠部3のみのもの(集風枠部が無いもの)を利用して熱風乾燥麺塊を調製した。得られた麺塊の水分を測定した。得られた麺塊の水分を測定した。得られた麺塊の水分を測定した。結果を図15に示す。
実験例1〜3に示したように集風枠部9を装着することによる風圧の上昇に比例し、実施例1及び実施例2において乾燥後水分値が低下した。また、円錐台状(下端開口部が円形)の集風枠部を利用した場合の方が下端が四角形の集風枠部を利用した場合より乾燥効率の向上がみられた。

Claims (5)

  1. 麺線群の熱風乾燥用の枠体であって、
    上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部と、
    当該カップ状型枠部の底面より下方に向かって拡開する集風枠部と、
    を備えた麺線群の熱風乾燥用の枠体。
  2. 前記集風枠部が円錐台状である請求項1に記載の麺線群の熱風乾燥用の枠体。
  3. 前記カップ状型枠部の上部開口部を覆う通気性を有する蓋部をさらに備えた請求項1又
    は2に記載の枠体。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の麺線群の熱風乾燥用の枠体を複数個連続して備えた枠
    体。
  5. 麺線群を調製し、当該麺線群をα化した後において、上部開口で底面が通気性を有する
    カップ状型枠部と、当該カップ状型枠部の底面より下方に向かって拡開する集風枠部とを
    備えた麺線群の熱風乾燥用の枠体に収納し、上部に通気性を有する蓋をした状態で下方か
    ら上方に向けて熱風を供給することによって乾燥する工程を含む、熱風乾燥麺塊の製造方
    法。
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