JP2021153529A - 麺線群熱風乾燥用の枠体 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱風によって麺線群を乾燥する際に、供給される熱風を効率よく麺線群に付与し、乾燥効率を向上させることができる、熱風乾燥用の枠体の提供。【解決手段】上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部3と、開口部を覆い通気性を有する蓋部5を含む麺線群の熱風乾燥用の枠体1であって、カップ状型枠部の底面の中央に凸部7と、蓋部の中央に凸部9を備えた麺線群の熱風乾燥用の枠体。また、麺線群を調製し、当該麺線群をα化した後において、上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部と、開口部を覆い通気性を有する蓋部を含む麺線群の熱風乾燥用の型枠であって、カップ状型枠部の底面中央に凸部と、蓋部の中央に凸部を備えた麺線群の熱風乾燥用の枠体内に麺線群を収納し、下方から上方に向けて熱風を供給することによって乾燥する工程を含む、熱風乾燥麺塊の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、即席麺等に利用する熱風乾燥麺塊を製造する際の型枠に関するものである。
即席麺に利用される麺塊の種類としては、主として麺線群が油熱乾燥(フライ処理)されて調製される麺塊と、熱風乾燥されて調製される麺塊がある。
ここで麺線群が熱風乾燥されて調製される麺塊(熱風乾燥麺塊)は、蒸煮等を経てα化された麺線群を所定の通気性を有する型枠に収納した後、当該型枠内に対して熱風を付与する等して麺線群を乾燥させることで所定形状の麺塊として調製される。
通常このような熱風乾燥麺塊を連続的に製造する場合、コンベアによって搬送させる型枠に収納された麺線群を製造ライン上の乾燥機内において、上方から下方又は、下方から上方に向かって熱風を供給する気流供給領域を通過させることによって、型枠内部の麺線群を乾燥することによって熱風乾燥の工程を実施することが多い。
ここで、熱風乾燥麺塊を効率よく製造するためには、付与する熱風を効率よく麺線群に付与して短時間に乾燥すること、すなわち、乾燥効率を向上させることが望ましい。
このような熱風乾燥麺に対して乾燥効率を向上させる方法として例えば、以下の先行技術が開示されている。
特開平10−155444号
上記文献の方法は、優れた方法であるが、熱風の温度及び流速を制御する必要があり、やや煩雑な面も有する。
そこで、本発明者らはこのような供給する気流(熱風)によって麺線群を乾燥する際に、より熱風を効率よく又は偏りなく麺線群に付与し、乾燥効率をアップさせる新たな方法を開発することを目的とした。
本発明者らの鋭意研究の結果、上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部と、前記開口部を覆い通気性を有する蓋部を含む麺線群の熱風乾燥用の枠体において、カップ状型枠部の底面中央にカップ状型枠部内に向かう凸部と、蓋部の中央にもカップ状型枠部内に向かう凸部を備えた枠体を利用し、下方から上方に熱風を供給する方法を採用することで乾燥効率を上昇させることができることを見出した。
すなわち、本願第一の発明は、
“上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部と、前記開口部を覆い通気性を有する蓋部を含む麺線群の熱風乾燥用の枠体であって、
カップ状型枠部の底面の中央に凸部と、蓋部の中央に凸部を備えた麺線群の熱風乾燥用の枠体。“、である。
次に、前記カップ状型枠部の底面の中央に凸部と、蓋部の中央に凸部は、略円錐状又は円錐台状が好ましい。
すなわち、本願第二の発明は、
“前記カップ状型枠部の凸部及び/又は前記蓋部の凸部が略円錘状又は円錐台状である請求項1に記載の麺線群の熱風乾燥用の枠体。”、である。
次に、前記カップ状型枠部の凸部の高さ及び蓋部の凸部の高さの合計がカップ状型枠部内の高さの10%〜90%であることが好ましい。
すなわち、本願第三の発明は、
“前記カップ状型枠部の凸部の高さ及び蓋部の凸部の高さの合計がカップ状型枠部内の高さの10%〜90%である請求項1又は2に記載の熱風乾燥用の枠体。”、である。
次に、前記カップ状型枠部の凸部及び蓋部の凸部の容積が、当該両凸部を設けない場合のカップ状型枠部内容積に対して1%〜30%であることが好ましい。
すなわち、本願第四の発明は、
“前記カップ状型枠部の凸部及び蓋部の凸部の容積の合計が、当該両凸部を設けない場合のカップ状型枠部内容積に対して1%〜30%である請求項1〜3のいずれかに記載の麺線群の熱風乾燥用の枠体。”、である。
次に、請求項1〜4のいずれかに記載の枠体については、当該枠体を複数個連続して備えることで実際の熱風乾燥麺の即席麺の製造ラインにおいて搬送コンベアに連結して利用しやすい。
すなわち、本願第五の発明は、
“請求項1〜4のいずれかに記載の熱風乾燥用の枠体を複数個連続して備えた枠体”、である。
次に、本願は上記のいずれかの枠体を用いて製造した熱風乾燥麺塊も意図している。
すなわち、本願第六の発明は、
“請求項1〜5のいずれかに記載の枠体を用いて製造された熱風乾燥麺塊。”、である。
次に、本願は前記枠体を利用して麺塊を製造する方法についても意図している。
すなわち、本願第七の発明は、
“麺線群を調製し、当該麺線群をα化した後において、
上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部と、前記開口部を覆い通気性を有する蓋部を含む麺線群の熱風乾燥用の型枠であって、カップ状型枠部の底面中央に凸部と、蓋部の中央に凸部を備えた麺線群の熱風乾燥用の枠体内に麺線群を収納し、下方から上方に向けて熱風を供給することによって乾燥する工程を含む、熱風乾燥麺塊の製造方法。“、である。
本発明を利用することで供給する気流(熱風)によって麺線群を乾燥する際に、より熱風を効率よく又は偏りなく麺線群に付与し、乾燥効率をアップさせることができる。
本発明の熱風乾燥用の枠体の斜視図及び断面図である。 カップ状型枠部のテーパ形状の傾斜角の説明のための断面図である。 本発明の枠体のカップ状型枠部にさらに、集風部を設けた場合の斜視図である。 本発明の枠体のカップ状型枠部の加工例の斜視図である。 本発明の枠体のカップ状型枠部の別の加工例の斜視図である。 本発明の枠体のカップ状型枠部の別の加工例の斜視図である。 本発明の枠体のカップ状型枠部の斜視図である。 本発明の枠体の蓋部の斜視図である。 本発明の枠体の蓋部の加工例である。 本発明の熱風乾燥用の枠体を利用した麺線群の熱風乾燥状態の模式図である。 実施例1と比較例1の乾燥時間と水分含量の関係を示した図である。 実施例1の麺塊の天面及び底面の斜視写真である。 実施例2及び比較例2の麺塊の側面の写真である。
1 熱風乾燥用の枠体
3 カップ状型枠部
5 蓋部
7 カップ状型枠部の底面の凸部
9 蓋部の凸部
11 カップ状型枠部の胴部
13 カップ状型枠部の底面
14 小孔
15 集風枠部
17 カップ状型枠部の底面用の小孔を設けた板状体
19 底面側の縁部
21 蓋部用の小孔を設けた板状体
23 開口部用の孔を設けた板状体
MS 麺線群
以下の本発明の内容について実施例を交えて説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
図1は本発明の麺線群の熱風乾燥用の枠体を示した斜視図である。(1)はカップ状型枠部と蓋部を分離した状態(2)はカップ状型枠部と蓋部を一体とした状態(3)は(2)においてAA´面での断面図である。
本発明の麺線群の熱風乾燥用の枠体1は、上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部3と、前記開口部を覆い通気性を有する蓋部5を含む麺線群の熱風乾燥用の枠体1であって、カップ状型枠部3の底面中央に凸部7と、蓋部5の中央に凸部9を備えた麺線群の熱風乾燥用の枠体1である。以下に説明する。
─麺線群の熱風乾燥用の枠体─
本発明は麺線群を熱風乾燥して麺塊を調製するために利用する枠体1である。即席麺等に利用される熱風乾燥麺塊は、蒸煮等を経てα化された麺線群を必要に応じて着味し、カットした後、所定の通気性を有する型枠に収納した後、当該型枠に対して熱風を付与して、型枠内の麺線群を乾燥させることによって製造される。
本発明の麺線群の熱風乾燥用の枠体1は、このように通気性を有する枠体1に関するものである。特に本発明は、下方から上方に向けて熱風を供給するタイプの熱風乾燥工程において好適に利用することができる。
熱風乾燥の方法として使用する熱風は、高温の気流であれば特に限定されない。すなわち、空気のみならず窒素であってもよい。さらに、乾燥の気流のみならず、水蒸気を含んでいてもよい。また、過熱蒸気も利用することができる。
熱風乾燥の温度としては特に限定されるものではないが、一般的には80〜150℃程度であるが、特に90℃〜130℃程度が好ましい。
また、熱風の温度を他段階として、乾燥開始から高温としその後、低温とすることも勿論可能である。また、乾燥時間は概ね3分〜90分程度である。
次に、当該型枠に対して供与する熱風の風速については特に限定されるものではないが、概ね50m/s〜90m/sが好適である。さらに、60m/s〜85m/sが好ましい。最も好ましくは、70m/s〜80m/sである。
─上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部であって、底面中央に凸部を備えたカップ状型枠部─
本発明のカップ状型枠部3の形状にはテーパ形状、丼形状、椀形状等の種々の形状を含む。特に開口部方向に向かって拡開するテーパ形状が好ましい。また、テーパ形状の傾斜角については特に限定されるものではないが、図2に示す角度が概ね3゜〜15゜程度が好適である。
当該カップ状型枠部3の材質としては、特に限定されないがステンレス、鉄、銅、アルミ等の金属類が好ましい。
次に、本発明においては、当該カップ状型枠部3の底面13は通気性を有している。本発明においては下方から上方へ、すなわち、底面側から熱風が供給され、上部に抜けていくことによって麺線群を乾燥する工程を主として利用する。
底面13の通気性は底面13に対してパンチングする方法によって多数の小孔14を設けたり、金網上の底面13を用いる方法も可能である。また、これらに限定されず底面13として他のあらゆる多孔性となるための構成を利用することができる。図1においては、多数の小孔14によって通気性を確保しているタイプを示している。
次に、本発明においては、当該通気性を有する底面13において、カップ状型枠部3の内部に向かう凸部7を備えている。当該凸部7は、底面13を押圧して形成することもできるし、別途凸部7を底面13に付加することによっても可能である。これらの凸部7の構成のための方法は特に限定されない。尚、本発明おいて当該凸部7についても通気性を有している。
当該凸部7を設けるとともに、後述する蓋部5に設けられる凸部9との両作用で乾燥効率が向上する。これはカップ状型枠部3内に収納した麺線群の中央部が両方の凸部(7、9)によって厚みが小さくなる。これによって麺塊の中心部が乾燥されやすくなるためと考えられる。また、当該両方の凸部(7、9)も通気性の有するため、熱風が付与される麺線群の表面積が増加する効果も有するものと考えられる。このようにして麺線群が偏りなく乾燥されやすくなるものと考えられる。
次に、カップ状型枠部3の底面の凸部7については、凸状であれば、その形状については円錐状、円錐台状、回転楕円体状、長球状、多角錐状、球状、円柱状等の種々の形状が可能である。但し、好ましくは錐状が好ましい。特に好ましくは円錐状又は円錐台状である。
次に、カップ状型枠部3の胴部11については、通気性を有しないタイプも可能である。本発明の第一の実施態様においては、胴部11について通気性を有さないタイプの例を示している。
カップ状型枠部3のサイズについては特に限定されるものではないが、概ねとして底面13の直径(内径)としては概ね50mm〜120mmが好適である。また、高さ(内径)は概ね40mm〜120mm程度である。また、上部開口部の直径(内径)については60mm〜130mm程度である。
─前記開口部を覆い通気性を有する蓋部であって、蓋部の中央に凸部を備えた蓋部─
本発明においては、上述のカップ状型枠部3と共に、当該カップ状型枠部3の開口部を覆う蓋部5を利用する。本発明においては、カップ状型枠部3の底面中央に凸部7を備えるとともに、蓋部5の中央部にも凸部9を備える。また、当該蓋部5の凸部9も通気性を有する。
前述したようにカップ状型枠部内の中央の上下に凸部を設けることで乾燥時に麺線群がカップ状型枠内を拡散しつつ乾燥されながら、両凸部(7、9)の存在により乾燥効率が向上する。尚、乾燥後の熱風乾燥麺塊の上下中央部付近に凹部が形成される場合が多い。
次に、蓋部5の凸部9については、凸状であれば、その形状については円錐状、円錐台状、回転楕円体状、長球状、多角錐状、球状、円柱状等の種々の形状が可能である。但し、好ましくは錐状が好ましい。特に好ましくは円錐状又は円錐台状である。
─カップ状型枠部の底面の凸部及び蓋部の凸部のサイズ─
前記カップ状型枠部3の底面13の凸部7の高さについては、概ねカップ状型枠部内の高さに対して10%〜90%が好適である。また、好ましくは40%〜70%程度である。
次に、蓋部5の凸部9の高さについては、カップ状型枠部内の高さに対して1%〜50%が好適である。また、好ましくは5%〜30%程度である。
加えて、カップ状型枠部3の底面13の凸部7の高さ及び蓋部5の凸部9の高さの合計がカップ状型枠部内の高さに対して10%〜90%が好適である。また、好ましくは40%〜75%程度である。
次に、カップ状型枠部3の底面13の凸部7の容積は、当該凸部7を設けない場合のカップ状型枠部の内容積(以下、“カップ状型枠部全容積”とする)に占める割合は、1%〜30%であることが好適である。また、好ましくは3%〜15%である。次に、蓋部5の凸部9の“カップ状型枠部の全容積”に占める割合は0.5%〜30%であることが好適である。また、好ましくは0.5%〜15%である。
加えて、カップ状型枠部の底面の凸部のカップ状型枠部内に占める容積及び蓋部の凸部のカップ状型枠部内に占める容積の合計が“カップ状型枠部全容積”に対して1%〜30%であることが好適である。また、好ましくは3%〜20%である。
─カップ状型枠部の底面より下方に向かって拡開する集風枠部─
本発明の熱風乾燥麺塊調製用の枠体1については、そのカップ状型枠部3の底面13より下方に向かって当該底面に集風するための拡開する集風枠部15を設けることも可能である。図3に示すように当該集風枠部15を設けることで下方から上方に流れる熱風を集めて効果的にカップ状型枠部3に供給することが可能となる。
─麺線群の熱風乾燥用枠体の製作方法─
本発明のカップ状型枠部3の底面中央に凸部7と、蓋部5の中央に凸部9を備えた麺線群の熱風乾燥用の枠体1の製造方法としては、種々の方法が可能である。
例えば、まず、カップ状型枠部3については、通気性を有する底面であって当該底面の中央に凸部を設けた底面13とカップ状型枠部3の胴部11を接合してカップ状型枠部を製作することが可能である(図4)。
また、底面13の凸部7は金属を屈曲させて加工することもできるし、別途準備した凸部7のみを通気性を有する底面に装着することも可能である。また、当該凸部は底面と同様に多数の小孔を有することによって通気性を確保している。
また、底面13の凸部7は、底面7も含めて作製したカップ状型枠部3の底面13について後にパンチングするとともに金属を屈曲させて凸部7を形成させてもよい。
さらに、図5に示すように全面パンチングした方形状の板状体17を利用し、当該板状体の底面に対応する領域の中央に凸部7を設けた板状体に対して、底面側の縁部を設けたカップ状型枠部の胴部11を装着する方法によっても製作が可能である。
尚、カップ状型枠部の底面の全面積に占める、底面の小孔によって形成される開口部分の開口率(面積比)は概ね30〜70%程度が好適である。さらに、好ましくは35〜60%である。また、最も好ましくは40〜50%である。
さらに、複数のカップ状型枠部3を複数個連続して備えたカップ状型枠部3の場合には、図6に示すようにパンチングして多数の小孔14を全面に有するとともに所定位置に凸部7を設けた方形状の板状体17に対して、連続して複数のカップ状型枠部の胴部11を装着する方法によっても可能である。
次に、蓋部5については、上述のカップ状型枠部3の開口部を覆うために利用する。本発明においては、カップ状型枠部3の底面中央に凸部7を備えるとともに、蓋部5の中央部にも凸部9を備える。上述のカップ状型枠部3と蓋部5の組み合わせて枠体1を形成する(図7)。
蓋部5についての通気性は、蓋部材となる板状体に対してパンチングする方法によって多数の小孔14を設けたり、金網上の蓋部を用いる方法も可能である。次に、蓋部5の凸部9は金属を屈曲させて加工することもできるし、別途準備した凸部のみを多孔性の底面に装着することも可能である。また、図7で示すように当該蓋部の凸部は多数の小孔を有することによって通気性を確保することができる。
尚、小孔14を設ける場合には、当該小孔14を設ける部分は蓋部5のうち、上記のカップ状型枠部3の開口部に対応する領域のみであってもよいし、全面に渡っていてもよい。例えば、複数のカップ状型枠部3を複数個連続して備えた枠体1の場合には、対応する部分のみ(図8(1))、全面となる(図8(2))のようになる。
さらに、カップ状型枠部3の開口部に対応する部分のみに小孔を設ける場合、全面に小孔を設けた板状体21に対してカップ状型枠部の開口部のみが露出されるように上部及び/又は下部を別の孔(開口部用)を設けた板状体23でカバーして一体としてもよい(図9)。
また、カップ状型枠部3の開口部の全体面積に占める、蓋部5の小孔によって形成される開口部分の開口率(面積比)は概ね30〜70%程度が好適である。さらに、好ましくは35〜65%である。また、最も好ましくは40〜60%である。
尚、即席麺の製造ライン等で用いる場合には、本発明の枠体1(特に枠体を複数個連続して備えた枠体)の両端を一対のコンベアチェーンに連結して、これを順次搬送することで連続的な乾燥処理が実施できるようにするのが一般的である。
─本発明の枠体を利用した乾燥麺塊の製造方法─
本発明の枠体を利用して乾燥麺塊を製造する際には以下のように行うことが一般的である。
小麦粉、澱粉、水及び必要に応じて、かん水、食塩を添加して混練することでドウを形成する。形成後のドウを複合・圧延して麺帯を作製する。当該作成した麺帯を切刃ロールを通過させることによって麺線に切り出し、当該切り出した麺線を蒸したり、茹でることによってα化し、その後必要に応じて着味し、カットした後において、本発明の枠体1にカットした麺線群を上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部3に収納する。収納後において上部に蓋部5を載置して、麺線群を熱風乾燥する熱風乾燥工程に移行する(図10)。
熱風乾燥工程においては、麺を収納し蓋部5を載置したカップ状型枠部3の下方より上方に向けて熱風を供給する。
熱風乾燥については、一段階のみでなく、他段階での供給としてもよい。すなわち、乾燥開始時においては高温で後半においては徐々に低温にしていく方法や、105℃度以上の高温として膨化乾燥することも可能である。また、枠体を反転させて供給する熱風が付与される面を変えることも勿論可能である。
尚、本発明の利用においては、熱風乾燥工程中のすべての過程で下方から上方への熱風を供給することのみを意図しているものではない。熱風乾燥の工程中においては、下方から上方への熱風乾燥の供給の他に、上方から下方への熱風乾燥の供給を行う必要がある場合がある。本発明の枠体を利用した場合であっても、上方から下方への熱風の供給による乾燥工程が一部にある場合も当然考えられる。
従って、本発明においては、熱風乾燥の工程の主要な部分において下方から上方への熱風の供給工程があればよい。
本熱風乾燥工程によって得られた麺塊はスープや具材を添付することで即席カップめんの麺塊として利用することができる。
以下に本願発明の実施例を記載する。本願発明はこれらの実施例に限定されるものではないことは勿論である。
[実験例1]枠体内の上下凸部の利用による麺塊の乾燥効率
枠体内に上下の凸部を利用することで従来に比べて麺線群の乾燥効率が向上するかどうかを調べた。
(実施例1)(本発明の枠体を利用した場合)
麺線群の熱風乾燥用の枠体として本発明に係る枠体1を利用した。当該枠体1のサイズについては、ステンレス製のカップ状型枠部3の開口部の内径は96mm、底面の内径は83mm、深さは55mmであり、カップ状型枠部3の底面13の凸部7は円錐状の形状のタイプを利用した。また、当該円錐状凸部7の底面内径は60mm、高さ30mmであった。
次に、使用したステンレス製の蓋体5のサイズについては、上述のカップ状型枠部3の開口部に対応し、蓋部5の凸部9は、円錐状の形状のタイプを利用した。また、当該円錐状凸部9の底面内径は40mm、高さ10mmであった。
使用したα化後の麺線群は以下のように調製した。使用したα化麺線は以下のように調製した。小麦粉80重量部とデンプン20重量部を混合し、当該粉体25kgに対して、食塩、かんすい等を溶解させた水約9000mlを加えて、混練・複合・圧延した。得られた麺帯を14番手の切刃で麺線を切出し、約2分間蒸煮した後、カットした後、着味液を付加したα化後の麺線群100gを調製した。
当該α化後の麺線群を前記カップ状型枠部3に収納した後、上部に蓋部5を被せてから、当該型枠を熱風乾燥温度80℃、風速2.0m/s湿度20%の環境下の熱風乾燥機内に収容し下方から上方への熱風を供給し、乾燥時間を変えて水分の変化がどのようになるかを調べた。結果を表1と図10に示す。
(比較例1)(凸部がないタイプの枠体を利用した場の結果)
実施例1においてカップ状型枠部3及び蓋部5に円錐状の凸部(5、7)を有しないタイプ(底面と蓋部が平坦な通常のタイプ)を利用した。その他の条件は実施例1と同様である。結果を表1と図11に示す。
Figure 2021153529
─結果─
カップ状型枠部3及び蓋部5に凸部を設けた場合、無い場合に比べて水分の減少が速く、明らかに乾燥効率が向上していることが判明した。尚、実施例の麺塊についての写真を図12に示す。得られた麺塊の底面及び天面には枠体の凸部によって凹部(窪み部)が見られた。
[実験例2]枠内凸部の利用による麺塊形状の安定性及び乾燥効率
枠内の体積を同一にした状態で凸部がある場合と無い場合について乾燥効率と麺形状について調べた。
(実施例2)
実施例1と同様にして麺線群を調製し、実施例1と同様のカップ状型枠部3(円錐状の凸部を有するもの)にカップ状型枠部に麺線群100gを収納した後、実施例1と同様の蓋部5(円錐状の凸部を有するもの)をカップ状型枠部の開口部に被せてから、当該型枠を下方から上方へ熱風を送ることで(熱風乾燥温度120℃、風速60m/sで3分間)熱風乾燥した後、熱風乾燥温度120℃、風速60m/sで3分間熱風乾燥した。その後、さらに熱風乾燥温度80℃、風速2.0m/s、湿度20%で80分間熱風乾燥することで麺塊を完成させた。得られた熱風乾燥麺塊の水分は、約5%であった。
また、利用した枠体1(カップ状型枠部3及び蓋部5)の内容積(カップ状型枠部3の全容積からカップ状型枠部3の円錘状凸部7及び蓋部5の円錐状凸部9の体積を減じたもの)は約319cmであった。得られた麺塊の写真を図13(1)に示す。
(比較例2)
実施例2とは異なり、カップ状型枠部3の底面13及び蓋部5に錘状の凸部を有しない枠体であって、当該リテーナ本体のカップ型枠の開口部の内径は96mm、底面の内径は84mm、深さは50mm(内容積は約319cm)に対して実施例2と同様にカットした後、着味液を付加した麺線群100gを収納した。これを実施例2と同様に熱風乾燥した。得られた麺塊の水分含量は約6.0%であった。得られた麺塊の写真を図13(2)に示す。
結果として、実施例2と比較例2では、カップ状型枠部内の容積は同じで、どちらも形状は同様に安定していた。特定の麺線重量を熱風乾燥する場合、一般に乾燥効率は容積が低いほど悪くなる傾向があるが、形状は安定する。一方、容積が大きいと乾燥効率は良くなる傾向にあるが、形状は不安定になる。
実施例2と比較例2を対比すると水分含量は実施例2の方が良好で乾燥効率が高いことが判明した。また、得られた熱風乾燥麺塊の形状は同様に安定していた。このことからカップ状型枠部3の凸部7及び蓋部5の凸部9の両方の効果によって乾燥効率が良好で形状も安定した麺塊を得ることができることがわかった。

Claims (7)

  1. 上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部と、前記開口部を覆い通気性を有する蓋部を含む麺線群の熱風乾燥用の枠体であって、
    カップ状型枠部の底面の中央に凸部と、蓋部の中央に凸部を備えた麺線群の熱風乾燥用の枠体。
  2. 前記カップ状型枠部の凸部及び/又は前記蓋部の凸部が略円錘状又は円錐台状である請求項1に記載の麺線群の熱風乾燥用の枠体。
  3. 前記カップ状型枠部の凸部の高さ及び蓋部の凸部の高さの合計がカップ状型枠部内の高さの10%〜90%である請求項1又は2に記載の熱風乾燥用の枠体。
  4. 前記カップ状型枠部の凸部及び蓋部の凸部の容積の合計が、当該両凸部を設けない場合のカップ状型枠部内容積に対して1%〜30%である請求項1〜3のいずれかに記載の麺線群の熱風乾燥用の枠体。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の熱風乾燥用の枠体を複数個連続して備えた枠体。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の枠体を用いて製造された熱風乾燥麺塊。
  7. 麺線群を調製し、当該麺線群をα化した後において、
    上部開口で底面が通気性を有するカップ状型枠部と、前記開口部を覆い通気性を有する蓋部を含む麺線群の熱風乾燥用の型枠であって、カップ状型枠部の底面中央に凸部と、蓋部の中央に凸部を備えた麺線群の熱風乾燥用の枠体内に麺線群を収納し、下方から上方に向けて熱風を供給することによって乾燥する工程を含む、熱風乾燥麺塊の製造方法。
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