JP3047729B2 - エンジンマウント部材冷却構造 - Google Patents

エンジンマウント部材冷却構造

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JP3047729B2
JP3047729B2 JP6090222A JP9022294A JP3047729B2 JP 3047729 B2 JP3047729 B2 JP 3047729B2 JP 6090222 A JP6090222 A JP 6090222A JP 9022294 A JP9022294 A JP 9022294A JP 3047729 B2 JP3047729 B2 JP 3047729B2
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    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K11/00Arrangement in connection with cooling of propulsion units
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    • B60K5/00Arrangement or mounting of internal-combustion or jet-propulsion units
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載されるエン
ジンを弾性支持するエンジンマウント部材、特にエンジ
ンの車体後側に位置するエンジンマウント部材を冷却す
るためのエンジンマウント部材冷却構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】エンジンルーム内に取り付けられるエン
ジンは、特にクランクシャフト周りの運動である左右方
向への運動が大きく発生するため、エンジンの左右両側
にマウント部材を配置して左右方向への運動を抑制する
必要がある。そこで、FF車のようにエンジンが横置さ
れる車両にあっては、上記マウント部材をエンジンの左
右両側に配置するために、車体の前後方向に延在される
センタメンバをエンジンの下方を通して車体に架設し、
該センタメンバ上に前記マウント部材を取り付けて、上
記マウント部材をエンジンの左右両側に配置するように
したものが採用されている。そして、例えば、このセン
タメンバを車体フレームにソフトマウントして二重防振
構造としたり、また、衝突時の緩衝部材として利用する
ことができる。
【0003】ところで、上記のように搭載されたエンジ
ンのシリンダヘッドからは、その前側にインテークホー
ルドが延在し、後側にエキゾーストマニホールドが延在
している。エキゾーストマニホールドは触媒を介して排
気管に接続され、該触媒や排気管は上記リヤマウント部
材の配設位置の近傍に配置されている。この触媒や排気
管は大変,高温となる部品であるので、熱に弱いインシ
ュレータを備えたリヤマウント部材を保護すべく、該リ
ヤマウント部材の周りを遮熱部材で囲っている。
【0004】さらに、エンジンルーム内は、他の熱源等
によっても熱が籠もりやすく、従来から、上記マウント
部材の寿命を延ばすべく、該マウント部材の冷却(放
熱)を図る種々のエンジンマウント部材冷却構造が採用
されている。この従来のエンジンマウント部材冷却構造
としては、例えば、実開昭62−108625号公報、
実開昭62−60425号公報、実開平2−40628
号公報などに記載されたものがある。
【0005】実開昭62−108025号公報に記載さ
れている冷却構造は、自動車のエンジンルーム底部に取
り付けられるアンダーカバーの上面にインシュレータを
固定した構造の車両において、前記インシュレータとア
ンダーカバーとの間に車体前後方向に延びる導風路を形
成している。その導風路は、先端部がバンパ下部位置で
車体前方に開口し、且つ、導風路途中にエンジンルーム
の要冷却部へ指向する外気吹出し部を備えて構成されて
いる。
【0006】また、実開昭62−60425号公報に記
載されている冷却構造は、車両のエンジンルーム内に、
クランク軸方向の一側面にトランスミッションケースを
接合してなる過給機付きエンジンを、そのクランク軸が
走行方向と略直角になるように横置きし、また、前記エ
ンジンルーム内に、前記エンジン及びトランスミッショ
ンケースの両方にかけての前方の部位に、エンジンに対
する冷却用水ラジエータを配設する一方、前記エンジン
における過給機からエンジンの吸気マニホールドに至る
吸気通路中に設けた空冷式のインタークーラを、前記ラ
ジエータとトランスミッションケースとの間の部位に設
置し、該インタークーラを前記トランスミッションケー
ス及びエンジンの一方又は両方にブラケットを介して取
り付け、且つ、前記ラジエータの下部に、車両における
フロントバンパーに穿設した空気取入口からインターク
ーラに延びる空気ダクトを設けて構成されている。
【0007】また、実開平2−40628号公報に記載
されている冷却構造は、車体前後方向に延在してエンジ
ンを支持するセンタメンバ内を導風路として使用しても
のである。そのセンタメンバの前端部は、ファーストク
ロスメンバの下部に支持されていて、そのセンタメンバ
前端部が、車体前方に開口して導風路の空気取入口を形
成し、また、センタメンバの途中に、エンジンマウント
部材に指向させた吹出しダクトを連通して構成されてい
る。
【0008】そして、上記各冷却構造では、車両が前進
走行することよって、バンパ下部を通過する空気が空気
取入口から導風路内に入り込み、その空気が導風路に案
内され、対象とするエンジンマウント部材に吹き出され
る。この吹き出した空気によって、マウント部材の放熱
(冷却)が実施される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の冷却構造では、実開昭62−108625
号公報に記載されている冷却構造にあっては、アンダー
カバーとインシュレータとの間に空間を形成している
が、これは、アンダーカバーの設置位置をセンタメンバ
の下方に変位させることに繋がり、車高との問題から現
実問題として導風路を配設するだけのスペースを確保す
ることは困難である。
【0010】また、実開昭62−60425号公報に記
載されている冷却装置では、一番冷却したい後側のエン
ジンマウント部材に対する冷却が困難である。また、実
開平2−40628号公報に記載されている冷却装置で
は、センタメンバに開口処理をする必要がある。特に、
所望の空気を誘導するためには大きな開口が要求される
が、この場合、センタメンバの強度が低下するために、
強度確保上,センタメンバにレインフォースを設ける必
要がある。
【0011】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、空気の取込み能力を向上させると共に
十分な導風路の空間を確保可能なエンジンマウント部材
冷却構造を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を目的を達成す
るために、本発明のうち請求項1に記載されたエンジン
マウント部材冷却構造は、車体前後方向に延在させたセ
ンタメンバをエンジンの下方を通るように車体フレーム
に架設し、少なくともエンジンの車体後方側をマウント
部材を介して前記センタメンバに弾性支持する車両であ
って、車両走行中に車体前方から取り入れた空気を前記
マウント部材に導風して該マウント部材を冷却させるエ
ンジンマウント部材冷却構造において、車両走行中に車
体前方からの空気を前記センタメンバ側面に導く空気取
入口を車体前部に設け、前記センタメンバの側面下部に
対し当該センタメンバ側面下部に沿って車体前後方向に
延在するようにエアガイド部を取り付け、前記空気取
入口によってセンタメンバ側面に導かれた空気をエアガ
イド部の上面及びセンタメンバの側面によって車体後方
へ導き、その導いた空気を前記マウント部材近傍に導風
されるよう前記エアガイド部に一体的に吹出し部を形成
したことを特徴としている。
【0013】このとき、請求項2に記載されているよう
に、前記空気取入口の車体前部の開口部を、車体前部の
バンパと同じ高さに配置したことを特徴とする。さら
に、請求項3に記載されているように、前記空気取入口
の車体下方側をアンダーカバーで形成したことを特徴と
する。また、請求項4に記載されているように、前記エ
アガイド部の上方にエンジンのオイルパン下面を配置し
たことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1に記載のエンジンマウント部材冷却構
造にあっては、空気取入口により車体前方からの空気を
センタメンバ側面に導く。そして、このセンタメンバ側
面と路面側とは、エアガイド部によって遮断されるた
め、センタメンバ側面に導かれた空気は、ベンチュリー
効果によってそのままセンタメンバ側面とエアガイド部
の上面とによって沿って車体後方へ導かれ、さらに、吹
出し部によりマウント部材近傍に導風され、マウント部
材の冷却がなされる。
【0015】また、請求項2に記載のように、前記空気
取入口の車体前部の開口部を、バンパと同じ高さに配置
することにより、空気の押し込み圧を十分に確保するこ
とができる。これによって、目的とするマウント部材に
十分な空気流量を吹き付け可能となり、冷却能が向上す
る。また、請求項3に記載のように、空気取入口の車体
下方側をアンダーカバーで形成することにより部品点数
の低下を図ることができる。
【0016】更に、請求項4に記載のように、エアガイ
ド部の上方にオイルパン下面を配置すると、オイルパン
下面のベンチュリー効果が加わり、効率よくセンタメン
バ側面に沿って車体後方へ導風される。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず構成を説明すると、図1から図3に示すように、車
体フレームを構成するセンタメンバ1が車体前後方向に
延びていて、その先端部は、車幅方向に延在するファー
ストクロスメンバ2の下部に取り付けられ、また、後端
部は、車幅方向に延在するサブメンバ3の下部に取り付
けられている。
【0018】センタメンバ1上面の前側には、フロント
用ブラケット4が上方向けてに突設され、そのフロント
用ブラケット4の上部に、フロント用インシュレータ5
が取り付けられて、フロントマウント部材6が構成され
ている。また、センタメンバ1上面の後側には、リヤ用
ブラケット7が上方に突設し、そのリヤ用ブラケット7
の上部に、リヤ用インシュレータ8が取り付けられてリ
ヤマウント部材9が構成され、そのリヤマウント部材9
は、上記フロントマウント部材6と車体前後方向で対置
している。
【0019】なお、上記各インシュレータは、同軸に配
設された内筒と外筒との間にゴム弾性体からなるインシ
ュレータ本体が介装されて、上記外筒側が各ブラケット
に固定されている。上記両インシュレータ5,8の内筒
側がエンジン10の下部に取り付けられることで、エン
ジン10は、両マウント部材6,9を介してセンタメン
バ1に弾性支持されている。
【0020】また、エンジン10の側面は、サイドマウ
ント部材11を介してサイドメンバ12へ弾性支持され
ている。なお、図1中、センタメンバ1の左側には、図
示していないが、エンジン10のハウジングと一体とな
って車幅方向に延在するトランスアクスルを収納したト
ランスミッションケース13が配置される。
【0021】また、ファーストクロスメンバ2の下方に
おける車体前側底部には、アンダーカバー14が配設さ
れていて、該アンダーカバー14によって、ジャッキア
ップポイントが形成されている共に車体前部の泥除け部
が構成されている。アンダーカバー14の前端部は、図
3に示すように、チンスポール15と共にバンパ16下
部に固定されていて、そのバンパ16には、ラジエータ
開口部16aが開設されている。
【0022】そして、上記センタメンバ1の側方に対し
て、車体前後方向に延びるように導風路が形成されてい
る。導風路は、先端部(空気取入口)17、アンダーカ
バー部18、エアガイド部19、及び吹出し部20で構
成され、車体前側から順に配設されている。先端部17
は、本体部分が車体前後方向前側に傾いて上下方向に延
びる筒部材であって、空気取入口開口部17aを構成す
る上端開口部が、車体前後方向前方に向いて上記ラジエ
ータ開口部16aに接続され、また、下端部開口部が、
アンダーカバー部18の前端開口部へ一体に連通してい
る。
【0023】アンダーカバー部18は、アンダーカバー
14の上面に固定されて、車体前後方向に延びる筒部材
であって、上記ファーストクロスメンバ2の下方を通る
ように配設されている。そのアンダーカバー部18の後
端部側は、エアガイド部19の前端部に接続されてい
る。エアガイド部19は、センタメンバ1の側面下部に
沿って車体前後方向に延びていると共に、その車幅方向
端部がそれぞれ上方に立ち上がっている。センタメンバ
1の側面下部には、L字形状のガイド取付け部材21が
固定されて側方(車幅方向)に延在していて、このガイ
ド取付け部材21を介して、上記エアガイド部19は、
センタメンバ1の側面に片持ち支持状態で固定されて車
幅方向に張り出している
【0024】そのエアガイド部19の上方には、図4に
示すように、エンジン10を搭載した状態では、トラン
スミッションケース13の一部であるオイルパン13a
の下面が位置していて、エアガイド部19の両立ち上が
り部19aの上端面は、該オイルパン13a下面に近接
している。これによって、そのオイルパン13a下面と
エアガイド部19とによって、車体前後方向に延びてリ
ヤマウント部材9の位置まで空気流を案内する通路が形
成される。
【0025】このとき、上記エアガイド部19の立ち上
がり部19a上端面をオイルパン13aに接触させてい
ないのは、トランスミッションケース13からの振動伝
達を防止するためであり、上記立ち上がり部19a上端
面にゴム部材を取り付け、該ゴム部材を介して、上記立
ち上がり部19a上端面とオイルパン13a下面とを当
接されるようにしてもよい。
【0026】また、上記立ち上がり部19aとオイルパ
ン13aケース13との間に所定の間隙があいていて
も、空気流はエアガイド部19から車体前後方向後方に
向けて流れ込み、また、エアガイド部19も車体前後方
向に延在して空気流の方向を変更することがないので問
題はなく、また、他の部材と干渉する場合には省略して
もよい。
【0027】なお、オイルパン13aの下面位置は、エ
ンジン10ハウジングの下面よりも下方に位置している
ので、導風路面として形成されている。即ち、空気取入
口開口部17aから導かれた空気は、エアガイド19の
上面とセンタメンバ1側面とオイルパン13a下面とで
形成される空間を通って車体後方へ導かれる。さらに、
上記エアガイド部19の後端部には、筒部材からなる吹
出し部20が接続されている。
【0028】吹出し部20は、エアガイド部19後端位
置から円弧状に上方且つ後方に向けて延在していて、そ
の先端開口部(吹出し口)が、リヤマウント部材9、特
にリヤ用インシュレータ8に指向している。このよう
に、本実施例のエンジンマウント部材冷却構造を構成す
る導風路は、センタメンバ1側方の空間を有効に利用し
て配設される。
【0029】特に、ファーストクロスメンバ2の上側に
はラジエータ30等の部品が配設されているので、ファ
ーストクロスメンバ2の上側を通るように導風路を配設
することは、他の従来部品のレイアウト変更が要求され
るが、本実施例では、ファーストクロスメンバ2とアン
ダーカバー14との間に従来から形成される空間に、導
風路の一部であるアンダーカバー部18を配置している
ので、他の部品のレイアウト変更が要求されない。
【0030】同様に、アンダーカバー部18に連通する
エアガイド部19も、ガイド取付け部材21を介してセ
ンタメンバ1に支持させるだけであるので、該センタメ
ンバ1の構成やレイアウトを変更することなく簡単に設
けることができる。このとき、上方に配置されるトラン
スミッションケース13のオイルパン13a下面を導風
路の天井面として設定することで、フロントマウント部
材6位置からリヤマウント部材9位置までの車体前後方
向に延在する導風路の縦断面積を大きく確保することが
できる。
【0031】上記のような冷却構造では、車両が前進走
行状態となると、車両前方の空気が、ラジエータ開口部
16aに接続された空気取入口から導風路の先端部17
内に勢いよく流れ込む。流れ込んだ空気流は、先端部1
7を介して下方に案内されてアンダーカバー部18に入
り込み、該アンダーカバー部18に沿って流れること
で、流れの方向が、車体前後方向後方に規制される。
【0032】車体前後方向後方に向きを変えた空気流
は、そのままエアガイド部19に流れ込み、該エアガイ
ド部19上面に沿って車体後方に向けて流れる。このと
き、エアガイド部19の立ち上がり部19a上端面とト
ランスミッションケース13の下面との間に所定の隙間
があっても、空気流の方向を変更することがないので、
該空気流は、そのまま後方に送られて、吹出し部20に
流れ込む。
【0033】吹出し部20に流れ込んだ空気流は、該吹
出し部20の延在方向に沿って滑らかに上方に案内さ
れ、その先端開口部からリヤマウント部材9、特に、リ
ヤ用インシュレータ8に向けて吹き出す。これによっ
て、低温の空気流がインシュレータ8にぶつかること
で、インシュレータ8の熱が放熱されて、インシュレー
タ8の冷却が図られる。
【0034】また、上記吹出し部20から吹き出された
空気流は、インシュレータ8を冷却した後に、その近傍
に配設されている空間や部品に対して吹き付けられ、そ
の空間に滞留している熱気を吹き払い、リヤマウント部
材9近傍の雰囲気温度を低下して、リヤマウント部材9
及びその近傍に配置された部品の温度上昇抑制の効果も
生じる。
【0035】特に、リヤマウント部材9の近傍には、通
常、エンジン10から延びるエキゾーストにおける高温
になりやすい触媒や排気管が配設されることがあり、そ
の熱気が該リヤマウント部材9近傍に籠もりやすく、上
記のことは、この熱気を払うことに有効である。また、
本実施例では、空気取入口の開口部17aをラジエータ
開口部16aに位置させることで、従来よりも空気の取
り込みが多くなり、さらに冷却能が向上する。
【0036】実際に、センタメンバ1中を導風路として
センタメンバ1下端部から空気と取り込むときと、上記
本実施例とで、同一条件によるリヤインシュレータ表面
の温度降下を求めてみたところ、上記従来の冷却構造で
は、3℃程度の温度降下であったものが、本実施例の冷
却構造では、20℃程度の温度降下があり、大幅に冷却
能が向上することを確認した。
【0037】なお、本実施例では、センタメンバ1のト
ランスミッション配置側の側面(図1中、左側)に形成
しているが、エンジン10本体側のセンタメンバ1側面
に沿って設けてもよい。また、上記実施例では、先端部
17(空気取入口)の空気取入口開口部17aをラジエ
ータ開口部16aに接続しているが、車両走行時に該ラ
ジエータ開口部16aと同等の空気抵抗が発生可能なバ
ンパやその上のグリル部に、該空気取入口用の開口部を
別途、設けて、該先端部17(空気取入口)の空気取入
口開口部17aを車体前方に開口させてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のエン
ジンマウント部材冷却構造は、センタメンバ側面を導風
路して使用しており、センタメンバ側面下部にエアガイ
ド部を設けているだけで、エンジンの車体後方側にある
マウント部材に空気を導いて冷却を行うことができ、冷
却のための部品点数の増加を防止でき、他部材との干渉
を防止することができる。また、エアガイド部は、セン
タメンバより下方に位置しないため路面との干渉を防止
することができる。
【0039】また、請求項2に記載された構成を採用し
て、空気取入口の車体前部の開口部をバンパと同じ高さ
にすることにより空気の押し込み圧を十分に確保するこ
とができ、導風される空気の量を増加させることができ
る。また、請求項3に記載された構成を採用して、空気
取入口の車体下方側をアンダーカバーで形成することに
より部品点数の低下を図ることができる。
【0040】さらに、請求項4に記載された構成を採用
して、エアガイド部の上方にオイルパン下面を配置する
と、オイルパン下面のベンチュリー効果が加わり、効率
よくセンタメンバ側面に沿って車体後方へ導風させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例のエンジンマウント部材冷
却構造を示す斜視図であり、周りの車体フレーム等を透
視図的に加えた図である。
【図2】本発明に係る実施例のエンジンマウント部材冷
却構造を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る実施例のエンジンマウント部材冷
却構造を示す概略側面図である。
【図4】本発明に係る実施例のエアガイド部材とトラン
スミッションケースとの関係を示す断面図である。
【符号の説明】
1 センタメンバ 2 ファーストクロスメンバ 6 フロントマウント部材 8 リヤ用インシュレータ 9 リヤマウント部材 10 エンジン 14 アンダーカバー 16 バンパ 16a ラジエータ開口部 17 先端部(空気取入口) 17a 空気取入口開口部 18 アンダーカバー部(導風路) 19 エアガイド部(導風路) 19a 立ち上がり部 20 吹出し部(送風路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 11/06 B60K 5/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前後方向に延在させたセンタメンバ
    をエンジンの下方を通るように車体フレームに架設し、
    少なくともエンジンの車体後方側をマウント部材を介し
    て前記センタメンバに弾性支持する車両であって、車両
    走行中に車体前方から取り入れた空気を前記マウント部
    材に導風して該マウント部材を冷却させるエンジンマウ
    ント部材冷却構造において、 車両走行中に車体前方からの空気を前記センタメンバ側
    面に導く空気取入口を車体前部に設け、前記センタメン
    バの側面下部に対し当該センタメンバ側面下部に沿って
    車体前後方向に延在するようにエアガイド部を取り付け
    、前記空気取入口によってセンタメンバ側面に導かれ
    た空気をエアガイド部の上面及びセンタメンバの側面に
    よって車体後方へ導き、その導いた空気を前記マウント
    部材近傍に導風されるよう前記エアガイド部に一体的に
    吹出し部を形成したことを特徴とするエンジンマウント
    部材冷却構造。
  2. 【請求項2】 前記空気取入口の車体前部の開口部を、
    車体前部のバンパと同じ高さに配置したことを特徴とす
    る請求項1に記載されたエンジンマウント部材冷却構
    造。
  3. 【請求項3】 前記空気取入口の車体下方側をアンダー
    カバーで形成したことを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載されたエンジンマウント部材冷却構造。
  4. 【請求項4】 前記エアガイド部の上方にエンジンのオ
    イルパン下面を配置したことを特徴とする請求項1から
    請求項3のいずれかに記載されたエンジンマウント部材
    冷却構造。
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