JP5338230B2 - 車体前部の走行風導入構造 - Google Patents
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しかし、空気導入開口を多数設けると、フォグランプの配設位置などバンパフェイスのデザイン自由度が大きく低下するという問題点が発生する。
上述の第1の熱交換器は、ラジエータに設定してもよい。
上記構成によれば、車体正面から見た状態で上記空気導入部が隠蔽されるように設けられているので、フロントバンパのデザイン自由度を損なうことなく、かつ正面視における空気導入開口の開口面積を拡大することなく、走行風の導入量増大を図って、エンジンルーム全体の冷却効果を高めることができる。
上記構成によれば、次のような効果がある。
すなわち、バンパレインカバーに向かってくる走行風は、上下左右方向にばらけて流れるが、上記規制部により、上下方向へ流れる走行風量を任意に設定することで、走行風を上下左右に分配することができ、リフトバランスやエンジンルーム内の冷却効果などの具合を適宜調整することができる。
上述の第2の熱交換器は、インタクーラに設定してもよい。
上記構成によれば、バンパレインカバーの存在によって空気導入開口に導入されなかった走行風を、空気導入部に誘導した後に、この空気導入部を通過した走行風を上記流路から第2の熱交換器に導くことができ、該第2の熱交換器を冷却することができる。
上記構成によれば、部品点数の低減、位置決め工数および組付け工数の削減を図ることができる。
図1は車体前部の走行風導入構造を備えた車両の正面図、図2は図1のA−A線に沿う車体前部の概略平面図であって、図2において、エンジン1が配設されたエンジンルーム2の左右両部には、車両の前後方向に延びる車体剛性部材としてのフロントサイドフレーム3,3が設けられている。この実施例では、エンジン1を横置き配設しているが、エンジン1は縦置きに配設してもよいことは勿論である。
上述の左右一対のフロントサイドフレーム3,3の車幅方向外方には、フロントサスペンション(図示せず)を介して車体に支持された前輪4,4(図1参照)を収容するホイールハウス5,5が設けられている。
ここで、上述のバンパレイン8は該ラジエータ9の前方において車幅方向に延びており、該バンパレイン8は図1に点線で示すように、所定の上下幅を有するものである。
なお、図1において、13,13は上述の空気導入開口12よりも高位置において車両前部の左右両部に配設された左右のヘッドランプ、14はエンジンルーム2の上方を覆うボンネットである。
このバンパレインカバー15は、図1に正面図で示すように、空気導入開口12の上下方向中間において、上述のバンパレイン8の上下幅よりも広い上下幅をもって車幅方向に延びるものである。
また、このバンパレインカバー15は、図4〜図6に示すように、上壁15A、下壁15B,後壁15Cを断略コの字状に一体成形した合成樹脂製のカバーであって、これらの各壁15A,15B,15Cにより、上記空気導入部16の形状に対応した凹設部17を設けている。
つまり、図2に点線で示すように、上述の凹設部17の溝深さは車幅方向中心部で最も浅く、車幅方向の左右両サイドに向けて順次深くなり、左側の連続面境界αにおいては充分な面積の空気導入部16を形成すべく最も深くなるように形成されている。
つまり、インタクーラ10へ充分な走行風が導入さえできれば、一般面15Dとの連続面を増やして外観性を向上させてもよく、インタクーラ10へ充分な走行風が導入できないようであれば、車幅方向中央まで、充分な溝深さを有する凹設部を形成すればよく、車両のパラメータに合わせて走行風導入量を調節することができる。
この実施例では、上述の導出流路19はダクト20で形成されており、導出流路19の出口19Aは、車体下面のサイド部に設けられたサイドアンダカバー21に形成されている。
一方、インタクーラ支持ブラケット25は、フロントサイドフレーム3の車幅方向外側面部に固定され、該部からインタクーラ10の底部まで延びて、該インタクーラ10を支持するものであり、他方のインタクーラ支持ブラケット26は、ホイールハウス5の前面部に固定され、該部からインタクーラ10の上部まで延びて、該インタクーラ10を支持するものである。
フォグランプ29および取付け穴30は左右一対、かつ左右対称に設けられるが、図1の実施例では、上記取付け穴30はインタクーラ10の車幅方向内側下部に対応して設けられ、図7の実施例では、上記取付け穴30はインタクーラ10の車幅方向外側中間に対応して設けられ、図1、図7の何れの実施例においても、フォグランプ29を取付ける取付け穴30は車体正面視でインタクーラ10とオーバラップしないように形成されており、車両の前突時に、フォグランプ29が後退してもインタクーラ10に損傷を与えないように構成したものである。
なお、フロントスポイラを設けた場合にはアプローチアングルとの関係上、不利となるが、この実施例では、フロントスポイラを設けなくてもよいので、アプローチアングルとの関係上、有利となる。
つまり、図3で示す導入流路18は、上壁18Aと、下壁18Bと、縦壁18Cとの三辺で囲繞された導入流路18と成したが、図10で示す導入流路18は、上壁18A(前図参照)と、下壁18Bと、縦壁18Cと、外壁18Eとの四辺で囲繞された閉断面構造の導入流路18と成したもので、このように構成すると、空気導入部16から流入した走行風の全量を、インタクーラ10に導くことができる。
つまり、図9で示した導入流路18は、バンパレインカバー15と一体で、しかも、空気導入部16からインタクーラ10に至る流路を単一の部品に一体形成したが、図11で示す導入流路18は、該導入流路18をフロント導入流路18Xと、リヤ導入流路18Yとに2分割して、これら前後の各導入流路18X,18Yの成形性の向上を図ったものであり、バンパレインカバー15とフロント導入流路18Xとは一体形成されているが、フロント導入流路18Xとリヤ導入流路18Yとは別々に形成したものである。また、図11において、図9と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略している。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
車両走行時、走行風はバンパフェイス11の表面と連続面を構成するバンパレインカバー15に当り、従来構造では空気導入開口に導入されずにルーフ側や車体下面に逃げていた走行風が、このバンパレインカバー15の凹設部17から空気導入部16に至り、この空気導入部16から導入流路18に流入した走行風は、該流路18に沿って後方へ流れた後に、インタクーラ10を冷却する。
インタクーラ10を通過した走行風は、ホイールハウス5の前方に形成(ホイールハウス5と隔離して形成)された導出流路19を通って、路面に向くように形成された該流路19の出口19Aから車体前部の下面側へ流出される。
また、バンパフェイス11の空気導入開口12における上下の走行風導入用の開口部12A,12Bからエンジンルーム2内に流入した走行風は、ラジエータ9を冷却(空冷)するものである。
この構成によれば、バンパフェイス11とバンパレインカバー15とを一体のように見せながら、上記連続面境界αの一部に空気導入部16を設けたので、該空気導入部16を目立たないように形成することができ、見映えの向上を図ることができる。
この構成によれば、車体正面から見た状態で上記空気導入部16が隠蔽されるように設けられているので、フロントバンパのデザイン自由度を損なうことなく、かつ正面視における空気導入開口12の開口面積を拡大することなく、走行風の導入量増大を図って、エンジンルーム2全体の冷却効果を高めることができる。
この構成によれば、次のような効果がある。
すなわち、バンパレインカバー15に向かってくる走行風は、上下左右方向にばらけて流れるが、上記規制部(下壁15B参照)により、上下方向へ流れる走行風量を任意に設定することで、走行風を上下左右に分配することができ、リフトバランスやエンジンルーム2内の冷却効果などの具合を適宜調整することができる。
この構成によれば、バンパレインカバー15の存在によって空気導入開口に導入されなかった走行風を、空気導入部16に誘導した後に、この空気導入部16を通過した走行風を上記流路(導入流路18参照)から第2の熱交換器(インタクーラ10参照)に導くことができ、該第2の熱交換器(インタクーラ10)を冷却することができる。
この構成によれば、部品点数の低減、位置決め工数および組付け工数の削減を図ることができる。
この発明の第1の熱交換器は、実施例のラジエータ9に対応し、
以下同様に、
フロントバンパレインは、バンパレイン8に対応し、
フロントバンパフェイスは、バンパフェイス11に対応し、
規制部は、下壁15Bに対応し、
第2の熱交換器は、インタクーラ10に対応し、
流路は、導入流路18に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、車体の下方へ流れる走行風を規制する規制部を、バンパレインカバー15の下壁15Bに設けたが、これはバンパレインカバー15の上壁15Aに設けてもよい。
4…前輪
5…ホイールハウス
8…バンパレイン(フロントバンパレイン)
9…ラジエータ(第1の熱交換器)
10…インタクーラ(第2の熱交換器)
11…バンパフェイス(フロントバンパフェイス)
12…空気導入開口
15…バンパレインカバー
15B…下壁(規制部)
15D…一般面
16…空気導入部
17…凹設部
18…導入流路(流路)
α…連続面境界
Claims (5)
- 車体前部の外表面を構成すると共に、該車体内部に走行風を導入する空気導入開口が形成されたフロントバンパフェイスと、
該フロントバンパフェイスの空気導入開口の後方に配設された第1の熱交換器と、
該第1の熱交換器の前方を車幅方向に横切ると共に所定の上下幅を有して配設されたフロントバンパレインと、を備えた車体前部の走行風導入構造であって、
上記フロントバンパレインの前面を覆うバンパレインカバーが設けられ、
該バンパレインカバーに、該バンパレインカバーに向かって流れる走行風を上記車体前部の内部へ導入する空気導入部が形成され、
上記バンパレインカバーは、その表面がフロントバンパフェイスの表面と連続面を構成するよう上記フロントバンパフェイスに後方から固定されており、
上記空気導入部が上記バンパレインカバーのフロントバンパフェイスとの連続面境界の一部に形成され、
上記バンパレインカバーの表面には上記空気導入部の形状に対応した凹設部が車幅方向に延びて設けられ、該凹設部は、上記バンパレインカバーの車幅方向中央に向かうに従って上記バンパレインカバーの上記フロントバンパフェイスと連続面を形成している一般面と略フラットになるよう徐々に浅くなって形成されている
車体前部の走行風導入構造。 - 上記空気導入部が車体正面視で上記フロントバンパフェイスによって隠蔽されるように設けられた
請求項1記載の車体前部の走行風導入構造。 - 上記凹設部の上壁部と下壁部のいずれかが、上記フロントバンパフェイスの表面よりも車両前方に延びて、上記車体前部の上下に流れる走行風を規制する規制部として構成された
請求項1または2に記載の車体前部の走行風導入構造。 - 上記空気導入開口と、前輪を収容するホイールハウスとの間に、エンジンに流入する圧縮空気を冷却する第2の熱交換器が設けられると共に、
上記空気導入部を通過した走行風を上記第2の熱交換器に導入する流路が設けられた
請求項1〜3の何れか1項に記載の車体前部の走行風導入構造。 - 上記空気導入部が上記バンパレインカバーに形成されると共に、上記流路が上記空気導入部から延びて上記バンパレインカバーと一体に形成された
請求項4記載の車体前部の走行風導入構造。
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