JPS5837698Y2 - オ−トバイのラジエ−タ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、冷却効果の向上を計ったオートバイのラジ
ェータに関する。

オートバイに水冷エンジンを搭載する場合は、車体前部
のダウンチューブに前向きにラジェータを取着し、この
ラジェータに水冷エンジンの冷却水を廻して冷却するよ
うにしている。

一般に、ラジェータは自動車のように送風ファンを使用
されず、走行風を受けて冷却している。

ところがラジェータの前部中央に前泥除けがあり、後方
にはエンジンがあるため、特に後方へ抜ける風が邪魔さ
れて冷却効果が低下する。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、以下図面
に示す本考案の実施例について説明する。

水冷エンジンを搭載するオートバイは車体１の中央下部
に水冷エンジン２を搭載し、車体１の前部のダウンチュ
ーブ３に冷却用のラジェータ４を取着する。

そして、ラジェータ４と水冷エンジン２の冷却水ジャケ
ントをホースで連結して冷却水を循環させるようにして
いる。

而して本考案は、ラジェータ４の両側が少し前方になる
ようにラジェータ４を上方から見てく字状に中央で曲げ
る。

又、ラジェータ４の下部が上部より巾広になるように下
部を両側に少し広め、下縁が左右両側に向って斜め上方
に傾斜するようにする。

尚、５は前輪、６は前泥除け、７はマフラ、８１Ｉ′ｉ
燃料タンク、９はシート、１０は後輪である。

作用について説明する。

ラジェータ４は、下側が巾広にしであるので、前泥除け
６の側方を通る走行風を受は易く、そして、上部は中挟
になって燃料タンク８の取付けも容易で、巾も特に大き
くならない。

そして、ラジェータ４に当って通り抜ける風は、ラジェ
ータ４のく字状の曲げによって外方に偏向されるので、
後方の邪魔が少くなり、風の通りがよくなって冷却効果
の向上が計れる。

又、ラジェータ４の下側を巾広にし、下縁を左右両側に
向って斜め上方に傾斜させることによって、前輪５で跳
上げた泥の当りも少くできる。

そして、ラジェータ４０両端が中央でく字状に曲って前
方に出ているので、ラジェータ４の下を通るマフラ７の
配置が楽にできる。

以上説明したように、この考案は、水冷エンジンを搭載
したオートノ、くイで、冷却水の冷却用ラジェータを車
体のダウンチューブに前方を向けて取着するものに於て
、ラジェータの両側が少し前方になるようにラジェータ
を中央でく字状に曲げるとともに、ラジェータの下部を
両側に少し広め、下縁が左右両側に向って斜め上方に傾
斜するようにしたので、下部を巾広にした分だけ前面面
積の風の当りを向上でき、又、く字状に曲げたことによ
って、ラジェータを通った風を外側に偏向できて後方の
邪魔をなくすることができる。

これによって冷却効果の向上が計れ、又、く字状に曲げ
たことによって、ラジェータの両側が前方になり、マフ
ラを通すにも余裕ができ、更にラジェータの両側は、前
方にでてもハンドル操作に支承がなく、ラジェータの下
縁両側が高くなることによって、前輪の泥当りも少くな
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面図、第２図
は第１図Ａ−Ａ矢視拡大図、第３図はラジェータの斜視
図、第４図はラジェータの正面図である。 １・・・・・・車体、２・・・・・・水冷エンジン、３
・・・・・・ダウンチューブ、４・・・・・・ラジェー
タ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水冷エンジンを搭載したオートバイで、冷却水の冷却用
   ラジェータを車体のダウンチューブに前方を向けて取着
   するものに於て、ラジェータの両側が少し前方になるよ
   うにラジェータを中央でく字状に曲げるとともに、ラジ
   ェータの下部を両側に少し広め、下縁が左右両側に向っ
   て斜め上方に傾斜するようにしたことを特徴とするオー
   トバイのラジェータ。