JPS6343195Y2

JPS6343195Y2 -

Info

Publication number: JPS6343195Y2
Application number: JP15511482U
Authority: JP
Priority date: 1982-10-15
Filing date: 1982-10-15
Publication date: 1988-11-10
Also published as: JPS5960022U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、オートバイの水冷エンジン用ラジ
エター装置に関する。

オートバイ等の車両に水冷エンジンを搭載する
場合は、ラジエターも搭載して、エンジンの冷却
水をラジエターで冷却する。一般に、ラジエター
は、前面形状が長四角形をしたものが各種サイズ
用意されていて、オートバイの場合は、この長四
角形のラジエターを、車体前部のエンジンの前側
に前向きに配置して、走行による風をラジエター
に当てて、エンジンの冷却水を冷すようにしてい
る。ところが、オートバイの場合は、前部にカウ
リングを設けることがあり、カウリング前面に設
けた導風口の直後にラジエターを位置させる。し
たがつて、ラジエターの両側が側方に突出し、こ
のためカウリングの巾が大きくなつて前面投影面
積が大きくなり、空気抵抗が増す原因になる。
又、ラジエターでエンジン冷却水を冷して暖つた
暖風が後方に溜り、エンジン付近の温度が上昇す
る不都合がある。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、
以下本考案を図面に示す実施例について説明す
る。

ラジエター１は、左右両側を前方に向けて曲げ
て、上方から見て凹字状に形成する。そして、前
側の両側を、カウリング２の前面に設けた導風口
３に合せて取付ける。カウリング２の導風口３の
すぐ後側の左右側面には、排気窓４を設けて、ラ
ジエター１の前方に曲げた部分の外側を合せる。
５は前輪、６はエンジンを示す。

しかして、オートバイを走行させると、走行に
よる風が、導風口３に流入する。そして、この風
は、ラジエター１を通り抜けるとき、熱交換し
て、エンジンの冷却水を冷す。冷却を終つた暖風
は、中央部分はそのままカウリング２内を後方に
流れ、ラジエター１の両側の前方に曲げた部分で
は、排気窓４を通つて側方に抜けてカウリング２
の外にでる。こうして、一部の暖風が直接排気窓
４を通つて外に抜けるので、エンジン６付近に流
れる暖風が少くなり、エンジン６付近の温度上昇
を低く押えることができる。又、ラジエター１
は、凹字状に左右両側を前方に曲げたので、巾が
小さくでき、カウリング２の巾が小さくなつて、
前面投影面積を小さくして、空気抵抗を少くし、
性能を向上できる。更に、ラジエターを冷した暖
気は、一部直接排気窓からカウリングの外に抜く
ので、ラジエターの後側の背圧が低くできて、風
の通りがよくなり、冷却が促進できる。

以上説明したように、この考案は、ラジエター
の左右両側を前方に向けて曲げて凹字状のラジエ
ターを設け、該ラジエターをカウリング前端の導
風口に合せ、左右両側の曲げた部分をカウリング
の側面に設けた排気窓に合致させたので、ラジエ
ターを通つた暖風の一部を排気窓からカウリング
の外に抜くことができ、カウリング内のエンジン
付近の温度上昇を低く押えることができる。又、
背圧が少くできて、風の通りがよくなり、冷却効
果が向上できる。しかも、ラジエターの両側を前
向きに曲げることによつて、横巾を小さくでき、
これに伴つてカウリングの横巾も小さくできて、
前面投影面積を小さくして、空気抵抗の少い性能
のよいものにできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は第１図Ａ−Ａ矢視拡大断面図であ
る。１……ラジエター、２……カウリング、３……
導風口、４……排気窓。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ラジエターの左右両側を前方に向けて曲げて凹
字状のラジエターを設け、該ラジエターをカウリ
ング前端の導風口に合せ、左右両側の曲げた部分
をカウリングの側面に設けた排気窓に合致させた
ことを特徴とするオートバイの水冷エンジン用ラ
ジエター装置。