JPS6331889A - 自動二輪車のラジエタ−装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動二輪車のラジェター装置に関する。

（従来の技術） 従来の水冷式エンジンを塔載した自動二輪車においては
、車体の重心位置にエンジンを配質し、エンジンの前方
や前輪の後方の車体重心位置近傍にラジェターを配置し
、車体フレームのダウンチューブと干渉しないよう平面
から見てラジェターをく字状に曲げたもの（実開昭５８
−３５４１９号公報）や、前輪と干渉しないようラジェ
ターを湾曲させたもの（実開昭５９−８００２２号公報
）がある。

（発明が解決しようとする問題点） 近年、自動二輪車は、車体全体のコンパクト化および重
心位置の適正化を図るため、エンジンを前輪側へ可使な
限り寄せて搭載する傾向にある。

このような自動二輪車では、前輪とエンジン間のスペー
スが挟まり、エンジンの直前にラジェターを設置せざる
を得ないため、ラジェターを通り抜けた走行風の通路を
確保できず、ラジェター内で走行風の通流量が減少し、
ラジェターの冷却効率を低下させるおそれがある。特に
、前傾エンジンやＶ型エンジンのようにシリンダヘッド
が前方に突出するエンジンを塔載した自動二輪車には著
しいため、上述した従来例の如くラジェターを単に湾曲
させても、排気管等のエンジン付設部材と干渉すること
となりラジェターの取付はスペースが確保できないおそ
れがあった。

そこで本発明では、シリンダヘッドが前方に突出するエ
ンジンが搭載された自動二輪車であっても、ｉｉ？ｊ輪
や排気管等の付設部材と干渉せずに配ｔできるとともに
ラジェター後方に走行風の通路を確実に確保できる自動
二輪車のラジェター装設を提供することを目的とする。

（問題点の解決手段およびその作用） 本発明のラジェター装置は、シリンダブロックから車体
前方に向けてシリンダヘッドが突出した水冷式エンジン
が前輪の後方に塔載され、前輪とエンジンとの間であっ
て、シリンダヘッドの上方に上部ラジェターを、シリン
ダヘッドの下方に下部ラジェターを夫々配置し、これら
双方のラジェターを、平面から見てその両側部を車体前
方へ向けて夫々Ｕ字状に湾曲させた構成である。

したがって、各々のラジェターを適宜な形状に湾曲させ
ることにより、前輪や排気管等の付設部材と干渉するこ
となく、狭いスペースでも各ラジェターを配設できると
ともに、各々のラジェターの両側部とエンジンとの間が
広がり、各ラジェターを通り抜けた走行風の通路が確保
できる。

（実施例） 以下に本発明の一実施例を添付図面に基づき説明する。

第１図は自動二輪車の要部の側面図であり、第１図にお
いて、（１）は自動二輪車、（２）はｍ１輪。

（３）は前輪（２）を左右から懸架支持するフロントフ
ォーク、（５）はヘッドパイプ（４）に連結された車体
フレーム、（６）は燃料タンク、（７）はシート、（８
）はカウリング、（９）はりャフォーク。

（１０）はエンジンである。

上記エンジン（１０）は、ハンガーブラケット（１１゜
ｔ２．１３）を介して夫々車体フレーム（５）に支持さ
れている。また、このエンジン（１０）は、本実施例で
はＶ型４気筒エンジンであり、ＶＷをなすシリンダヘッ
ド（１４Ａ）と（１４Ｅりを車体の前後方向にし。

車体の重心位置に配置されている。したがって、エンジ
ン（１０）の前側に位置するシリンダヘッド（１４Ａ）
は、前輪（２）に近接し、車体前方で且つ斜め上方に向
けて突出した配置姿勢となる。尚１図＋　（１５Ａ　、
　１５８）はシリンダヘッド力バーを示す。

また、前側のシリンダブロック（１４Ａ）の下部には４
木の排気管（１８）・・・が接続され、これらの排気管
（１６）・・・はシリンダブロック（１７）の下方を通
り車体後方へ配設されている。

また、エンジン（１０）と前輪（２）との間には、第１
図に各々縦断面で示すように、上部ラジェター（２０）
と下部ラジェター（２１）とが配設されている。

上部ラジェター（２０）は、前側のシリンダヘッド（＋
４Ａ）のへ７ドカ八−（１５Ａ）に設けられた膨出部（
１８ａ）と（ｔａｂ）のうち、下側に位置する膨出部（
１８ａ、）の上方に、前方上方に傾斜させて配設され、
ブラケッ）　（２２）により車体フレーム（５）に。

またブラケット（２３）によりエンジン（１０）に支持
されている。さらに、この上部ラジェター（２０）は、
第２図に示すように平面から見て、両側部が前方へ向く
よう全体がＵ字状に湾曲した形状に形成されている。し
たがって、湾曲形状を適宜設定することにより、各点火
プラグ（２４，２４）および前輪（２）と干渉せずに、
上部ラジェター（２０）をシリンダヘッド（１４Ａ）上
方に配置することができる。

他方、下部ラジェター（２１）は、前側のシリンダヘッ
ド（１４Ａ）の下方に略垂直に配設され、ブラケット（
２５）および連結部材（２６）によりエンジン（１０）
に支持されている。さらに、第３図に示すように、上記
４本の排気管（１６）・・・がシリンダブロック（１７
）の前側に左右２木ずつまとめて配設されており、これ
ら左右の排気管（１８，１８）と（１８，１８）との間
に、下部ラジェター（２りの中央部を位置させ、下部ラ
ジェター（２１）の両側部が前方に向くように全体をＵ
字状に湾曲させた形状に形成されている。したがって、
湾曲形状の設定により、排気管（１６）・・・および前
輪（２）と干渉せずに下部ラジェター（２１）をシリン
ダヘッド（１４Ａ）の下方に配置できる。

また、上部ラジェター（２０）はエンジン冷却用として
、下部ラジェター（２１）はオイルクーラ用として用い
られており、これら双方のラジェター（２０゜２１）は
車体の左右方向に冷却水通路を備えたサイドフロー形式
に形成されている。さらに、これらの各ラジェター（２
０，２１）の位置に合わせてカウリング（８）の前部に
は走行風の導入口（図示省略）が、その両側部には導出
口（８ａ）および（８ｂ）が夫々設けられている。

このように本実施例においては、双方のラジェターがシ
リンダヘッドの上方又は下方に配置され、各々のラジェ
ターがＵ字状に適宜湾曲して形成されているため、前輪
とエンジンとの間のスペースが狭くなるＶ字型エンジン
を搭載した場合でも、点火プラグや排気管等の付設部材
、および前輪と干渉することなく狭いスペースでの各ラ
ジェターの配置が可能となる。

さらに、各ラジェターの中央部から両側部へ亘り前方に
向は湾曲されているため、上部ラジェターの両側部とシ
リンダヘッドとの間隔および、下部ラジェターの両側部
とシリンダブロックとの間隔が広がり、各ラジェターを
通り抜けた走行風の通路が確保され、各ラジェター内で
の走行風の通Ｉｉ＆が増大し、ラジェターの冷却効率が
高まる。

尚、上記実施例においては、下部ラジェターをオイルク
ーラ用としたが、これに限らず上部ラジェターとともに
並列又は直列接続して下部ラジェターを冷却水用として
適用してもよい、また、双方のラジェターはサイドフロ
ーに限らず上下通流タイプとしてもよい、さらに、搭載
するエンジンとしては■型エンジンに限らず、シリンダ
ヘッドが車体前方に突出したものであれば、前傾エンジ
ン等その他のエンジンの場合にも適用することができる
。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によれば、シリンダヘッドが
前方突出タイプのエンジンを搭載し、エンジンと前輪と
のスペースが僅めて狭くなる自動二輪車においても９シ
リンダヘツドの上下に各ラジェターを配設するとともに
各ラジェターをＵ字状に湾曲したことにより１点火プラ
グおよび排気管等の付設部材と干渉することなく、狭い
スペースに各ラジェターを確実に配置することができ、
さらに、各ラジェターの両側部とシリンダヘッド又はシ
リンダブロックとの間隔が広くなるため。

各ラジェターを通り抜けた走行風の通路を充分に確保で
き、各ラジェターの冷却効率を高めることが可能となる
。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の一実施例を示し、第１図
は自動二輪車の要部を示す側面図、第２図は第１図中の
Ｉ−Ｉ矢視断面図、第３図は第１図中の■−■矢視断面
図である。 図面中。 １・・・自動二輪車、 ２・・・前輪、 １０・・・エンジン。 １４Ａ・・・シリンダへ一２ド、 １７・・・シリンダブロック、 ２０・・・上部ラジェター、 ２１・・・下部ラジェター、 である。 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シリンダブロックから車体前方に向けてシリンダヘッド
   が突出した水冷式エンジンを前輪の後方に搭載した自動
   二輪車において、前記前輪とエンジンとの間であって、
   前記シリンダヘッドの上方に上部ラジエターを、シリン
   ダヘッド下方に下部ラジエターを夫々配置し、これら双
   方のラジエターを、平面から見てその両側部を車体前方
   へ向けて夫々Ｕ字状に湾曲させたことを特徴とする自動
   二輪車のラジエター装置。