JPH0741860Y2 - 自動二輪車のエンジン冷却装置 - Google Patents
自動二輪車のエンジン冷却装置Info
- Publication number
- JPH0741860Y2 JPH0741860Y2 JP1987155778U JP15577887U JPH0741860Y2 JP H0741860 Y2 JPH0741860 Y2 JP H0741860Y2 JP 1987155778 U JP1987155778 U JP 1987155778U JP 15577887 U JP15577887 U JP 15577887U JP H0741860 Y2 JPH0741860 Y2 JP H0741860Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- engine
- cylinder head
- baffle plate
- cooling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動二輪車のエンジン冷却装置に関する。
従来、エンジンのシリンダ軸が水平もしくは浅い仰角を
もって搭載される単気筒又は2気筒の水平気筒エンジン
を備えた自動二輪車は、シリンダヘッドとシリンダに走
行風を当てるため、エンジンが露出されている。先行技
術として、実開昭55−15351号がある。
もって搭載される単気筒又は2気筒の水平気筒エンジン
を備えた自動二輪車は、シリンダヘッドとシリンダに走
行風を当てるため、エンジンが露出されている。先行技
術として、実開昭55−15351号がある。
しかしながら、上記従来の自動二輪車によれば、エンジ
ンのシリンダヘッド、シリンダ及びエキゾーストポート
を効率良く冷却することが難しい。
ンのシリンダヘッド、シリンダ及びエキゾーストポート
を効率良く冷却することが難しい。
又、前輪によって後方へ跳ね上げられる砂利や小石等が
エンジンに当たるおそれがあり好ましくない。
エンジンに当たるおそれがあり好ましくない。
更に、エンジンが露出しているので、デザイン上好まし
くない。
くない。
そこで、本考案は、シリンダヘッドやシリンダ等の効率
良い冷却、エンジンの保護及びデザイン性の向上をなし
得るようにした自動二輪車のエンジン冷却装置を提供し
ようとするものである。
良い冷却、エンジンの保護及びデザイン性の向上をなし
得るようにした自動二輪車のエンジン冷却装置を提供し
ようとするものである。
前記技術的課題を解決するため、本考案は、エンジンの
シリンダ軸が水平もしくは浅い仰角をもって搭載される
自動二輪車において、前記エンジンのシリンダヘッド、
シリンダ及びエキゾーストポートの下部に近接させてこ
れらのみを覆って前後方向へ延びかつ前端をシリンダヘ
ッドより前方へ突出させた導風板を、その底部が前方へ
行くにしたがって低くなるように傾斜させてエンジンに
直接取付けると共に、前記シリンダヘッドの前面にシリ
ンダ径方向へ延在する複数の冷却フィンを設け、かつシ
リンダの外周面にシリンダ軸方向へ延在する複数の冷却
フィンを設けたものである。
シリンダ軸が水平もしくは浅い仰角をもって搭載される
自動二輪車において、前記エンジンのシリンダヘッド、
シリンダ及びエキゾーストポートの下部に近接させてこ
れらのみを覆って前後方向へ延びかつ前端をシリンダヘ
ッドより前方へ突出させた導風板を、その底部が前方へ
行くにしたがって低くなるように傾斜させてエンジンに
直接取付けると共に、前記シリンダヘッドの前面にシリ
ンダ径方向へ延在する複数の冷却フィンを設け、かつシ
リンダの外周面にシリンダ軸方向へ延在する複数の冷却
フィンを設けたものである。
上記手段においては、単一の部材によってエンジンの排
気側に局所的に冷却風路を形成することが可能となる一
方、冷却風路に導入される冷却風を導風板と相俟ってス
ムースに流すことが可能となり、かつ冷却風路以外の個
所でシリンダヘッド及びシリンダに当る冷却風をスムー
スに流すことが可能となる。
気側に局所的に冷却風路を形成することが可能となる一
方、冷却風路に導入される冷却風を導風板と相俟ってス
ムースに流すことが可能となり、かつ冷却風路以外の個
所でシリンダヘッド及びシリンダに当る冷却風をスムー
スに流すことが可能となる。
又、前輪によって後方へ跳ね上げられる砂利や小石は導
風板の底部に当たり、エンジンに当たることが防止でき
る。更に、エンジンの下部が覆われてスマートになる。
風板の底部に当たり、エンジンに当たることが防止でき
る。更に、エンジンの下部が覆われてスマートになる。
以下、本考案の一実施例を図面と共に説明する。
第1図は本考案に係るエンジン冷却装置を有する自動二
輪車の側面図である。
輪車の側面図である。
図中1は車体2に取付けられた水平単気筒エンジンで、
前方から順に水平に連設したシリンダヘッド3、シリン
ダ4及びクランクケース5により概略構成されている。
前方から順に水平に連設したシリンダヘッド3、シリン
ダ4及びクランクケース5により概略構成されている。
水平単気筒エンジン1のシリンダヘッド3、シリンダ4
及びシリンダ4のエキゾーストポート6の下部には、第
2図、第3図に詳記するように、これらのみを覆って前
後方向へ延びかつ前端をシリンダヘッド3より前方へ突
出させた樋状の導風板7が、シリンダヘッド3に突設し
た取付座3aにこれと対応させて導風板7の底部内側に突
設した取付座7aの孔から螺入した締結具8を介しシリン
ダヘッド3等に近接させて取外し可能に取付けられてい
る。導風板7の底部は、概ね前方へ行くにしたがって漸
次低くなるように設けられているが、後端側は、エキゾ
ーストポート6に連なるエキゾーストパイプ9(第1図
参照)に沿うように下方へ屈曲されている。
及びシリンダ4のエキゾーストポート6の下部には、第
2図、第3図に詳記するように、これらのみを覆って前
後方向へ延びかつ前端をシリンダヘッド3より前方へ突
出させた樋状の導風板7が、シリンダヘッド3に突設し
た取付座3aにこれと対応させて導風板7の底部内側に突
設した取付座7aの孔から螺入した締結具8を介しシリン
ダヘッド3等に近接させて取外し可能に取付けられてい
る。導風板7の底部は、概ね前方へ行くにしたがって漸
次低くなるように設けられているが、後端側は、エキゾ
ーストポート6に連なるエキゾーストパイプ9(第1図
参照)に沿うように下方へ屈曲されている。
第2図、第3図において10はシリンダヘッド3に設けた
プラグ取付孔、11はシリンダヘッド3をシリンダ4に取
付けるためのボルト孔、3bはシリンダヘッド3の前面に
設けたシリンダ径方向へ延在する複数の冷却フィン、4a
はシリンダ4の外周面に設けたシリンダ軸方向へ延在す
る複数の冷却フィンである。
プラグ取付孔、11はシリンダヘッド3をシリンダ4に取
付けるためのボルト孔、3bはシリンダヘッド3の前面に
設けたシリンダ径方向へ延在する複数の冷却フィン、4a
はシリンダ4の外周面に設けたシリンダ軸方向へ延在す
る複数の冷却フィンである。
上記構成のエンジン冷却装置を有する自動二輪車におい
て、走行時にシリンダヘッド3及びシリンダ4の下面と
導風板7とによって囲まれた冷却風路に導入された水平
単気筒エンジン1前方の空気は、特に高温となるシリン
ダヘッド3及びシリンダ4の排気側を局部的に冷却しな
がら開口空断面積の減少に伴い圧縮されてエキゾースト
ポート6に当り、このエキゾーストポート6を冷却した
後、エキゾーストパイプ9に沿って排出される。
て、走行時にシリンダヘッド3及びシリンダ4の下面と
導風板7とによって囲まれた冷却風路に導入された水平
単気筒エンジン1前方の空気は、特に高温となるシリン
ダヘッド3及びシリンダ4の排気側を局部的に冷却しな
がら開口空断面積の減少に伴い圧縮されてエキゾースト
ポート6に当り、このエキゾーストポート6を冷却した
後、エキゾーストパイプ9に沿って排出される。
一方、水平単気筒エンジン1前方の他の空気は、シリン
ダヘッド3とシリンダ4のそれぞれの冷却フィン3b,4a
の間をスムースに流れてシリンダヘッド3とシリンダ4
を冷却する。
ダヘッド3とシリンダ4のそれぞれの冷却フィン3b,4a
の間をスムースに流れてシリンダヘッド3とシリンダ4
を冷却する。
又、自動二輪車の前輪によって後方へ跳ね上げられる砂
利等は導風板7の底部外側に当たり、水平単気筒エンジ
ン1は導風板7によって保護される。
利等は導風板7の底部外側に当たり、水平単気筒エンジ
ン1は導風板7によって保護される。
更に、水平単気筒エンジン1の下部が導風板7によって
覆われてスマートになり、デザイン性が向上する。
覆われてスマートになり、デザイン性が向上する。
第4図、第5図は他の実施例の導風板70の平面図、側断
面図で、この導風板70は、走行風の導入側にシリンダヘ
ッド3の冷却フィン3b(共に第2図、第3図参照)と相
俟って整風効果を一層高めるため、複数の整風リブ7bを
設け、かつ各整風リブ7bの上部を補強杆7cで連結した構
成が前述した導風板7(第2図、第3図参照)と異な
る。他の構成及び作用効果は、前記導風板7と同様なの
で、同一の構成部材等には同一の符号を付してその説明
を省略する。
面図で、この導風板70は、走行風の導入側にシリンダヘ
ッド3の冷却フィン3b(共に第2図、第3図参照)と相
俟って整風効果を一層高めるため、複数の整風リブ7bを
設け、かつ各整風リブ7bの上部を補強杆7cで連結した構
成が前述した導風板7(第2図、第3図参照)と異な
る。他の構成及び作用効果は、前記導風板7と同様なの
で、同一の構成部材等には同一の符号を付してその説明
を省略する。
なお、上記実施例においては、自動二輪車のエンジンを
水平単気筒とする場合について述べたが、これに限ら
ず、シリンダ軸が浅い仰角を持つエンジンや2気筒のエ
ンジンにも適用できる。
水平単気筒とする場合について述べたが、これに限ら
ず、シリンダ軸が浅い仰角を持つエンジンや2気筒のエ
ンジンにも適用できる。
又、導風板7,70の後端部をエキゾーストパイプ9の前端
部を覆うように延ばしてもよく、このようにすることに
よりエキゾーストポート6の冷却を一層効果的に行え
る。
部を覆うように延ばしてもよく、このようにすることに
よりエキゾーストポート6の冷却を一層効果的に行え
る。
以上のように本考案によれば、単一の部材によってエン
ジンの排気側を局所的に覆う冷却風路を形成することが
可能となるので、その製造及び取付け等を容易に行うこ
とができると共に、排気側のシリンダヘッド及びシリン
ダ並びにこれらと比較して温度の高いエキゾーストポー
トを効率良く冷却できる。
ジンの排気側を局所的に覆う冷却風路を形成することが
可能となるので、その製造及び取付け等を容易に行うこ
とができると共に、排気側のシリンダヘッド及びシリン
ダ並びにこれらと比較して温度の高いエキゾーストポー
トを効率良く冷却できる。
一方、冷却風路に導入される冷却風を導風板と相俟って
スムースに流すことが可能となり、かつ冷却風路以外の
個所でシリンダヘッド及びシリンダに当る冷却風をスム
ースに流すことが可能となるので、排気側以外のシリン
ダヘッドとシリンダの冷却効果を向上でき、ひいてはエ
ンジン全体を均一な温度分布とすることができ、シリン
ダやシリンダヘッドの熱歪を少なくできる。
スムースに流すことが可能となり、かつ冷却風路以外の
個所でシリンダヘッド及びシリンダに当る冷却風をスム
ースに流すことが可能となるので、排気側以外のシリン
ダヘッドとシリンダの冷却効果を向上でき、ひいてはエ
ンジン全体を均一な温度分布とすることができ、シリン
ダやシリンダヘッドの熱歪を少なくできる。
又、前輪によって後方へ跳ね上げられる砂利等は、導風
板の底部に当たるので、エンジンを保護することができ
る。
板の底部に当たるので、エンジンを保護することができ
る。
更に、エンジンの下部が導風板によって覆われてスマー
トになるので、エンジンまわりのデザイン性を向上する
ことができる。
トになるので、エンジンまわりのデザイン性を向上する
ことができる。
第1図は本考案に係るエンジン冷却装置を有する自動二
輪車の側面図、第2図は要部の正面図、第3図は第2図
におけるIII−III線矢視断面図、第4図は導風板に他実
施例の平面図、第5図は第4図におけるV−V線矢視断
面図である。 1……水平単気筒エンジン 3……シリンダヘッド 3a……取付座、3b……冷却フィン 4……シリンダ、4a……冷却フィン 6……エキゾーストポート 7……導風板、7a……取付座 70……導風板、7b……整風リブ
輪車の側面図、第2図は要部の正面図、第3図は第2図
におけるIII−III線矢視断面図、第4図は導風板に他実
施例の平面図、第5図は第4図におけるV−V線矢視断
面図である。 1……水平単気筒エンジン 3……シリンダヘッド 3a……取付座、3b……冷却フィン 4……シリンダ、4a……冷却フィン 6……エキゾーストポート 7……導風板、7a……取付座 70……導風板、7b……整風リブ
Claims (1)
- 【請求項1】エンジンのシリンダ軸が水平もしくは浅い
仰角をもって搭載される自動二輪車において、前記エン
ジンのシリンダヘッド、シリンダ及びエキゾーストポー
トの下部に近接させてこれらのみを覆って前後方向へ延
びかつ前端をシリンダヘッドより前方へ突出させた樋状
の導風板を、その底部が前方へ行くにしたがって低くな
るように傾斜させてエンジンに直接取付けると共に、前
記シリンダヘッドの前面にシリンダ径方向へ延在する複
数の冷却フィンを設け、かつシリンダの外周面にシリン
ダ軸方向へ延在する複数の冷却フィンを設けたことを特
徴とする自動二輪車のエンジン冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987155778U JPH0741860Y2 (ja) | 1987-10-12 | 1987-10-12 | 自動二輪車のエンジン冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987155778U JPH0741860Y2 (ja) | 1987-10-12 | 1987-10-12 | 自動二輪車のエンジン冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0161423U JPH0161423U (ja) | 1989-04-19 |
JPH0741860Y2 true JPH0741860Y2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=31433705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987155778U Expired - Lifetime JPH0741860Y2 (ja) | 1987-10-12 | 1987-10-12 | 自動二輪車のエンジン冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0741860Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-10-12 JP JP1987155778U patent/JPH0741860Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0161423U (ja) | 1989-04-19 |
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