JPH08219304A - ダイヤフラム弁 - Google Patents

ダイヤフラム弁

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JPH08219304A
JPH08219304A JP7027136A JP2713695A JPH08219304A JP H08219304 A JPH08219304 A JP H08219304A JP 7027136 A JP7027136 A JP 7027136A JP 2713695 A JP2713695 A JP 2713695A JP H08219304 A JPH08219304 A JP H08219304A
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valve
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和博 吉川
Tetsuya Kojima
徹哉 小島
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K7/00Diaphragm valves or cut-off apparatus, e.g. with a member deformed, but not moved bodily, to close the passage ; Pinch valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K41/00Spindle sealings
    • F16K41/10Spindle sealings with diaphragm, e.g. shaped as bellows or tube
    • F16K41/12Spindle sealings with diaphragm, e.g. shaped as bellows or tube with approximately flat diaphragm

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属製ダイヤフラムによりシールを行なうよ
うにしたダイヤフラム弁に於いて、金属製ダイヤフラム
の耐久性の向上を図れるようにする。 【構成】 流入通路1a、流出通路1b、凹状の弁室1
c及び弁座1dを有するボディ1と、弁室1cの気密を
保持すると共に弁座1dに間接的若しくは直接的に当離
座する金属製のメインダイヤフラム2と、メインダイヤ
フラム2の外周縁部をボディ1との間で挾圧保持するボ
ンネット4と、メインダイヤフラム2を弾性変形させる
ステム5とを具備したダイヤフラム弁に於いて、前記メ
インダイヤフラム2の上面側に、外周縁部側が上下方向
へ弾性変形可能な金属製のサブダイヤフラム3を配設
し、該サブダイヤフラム3は、その中央部側がメインダ
イヤフラム2の中央部側に固着されていると共に、メイ
ンダイヤフラム2が弾性変形したときにその上面側に当
接してメインダイヤフラム2の曲げを受けるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体製造プラ
ントや原子力発電プラント、医薬・食品製造設備等の流
体管路に介設されるダイヤフラム弁に係り、特に金属製
ダイヤフラムの耐久性の向上を可能としたダイヤフラム
弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体製造プラント等の高純度
ガスを取り扱う管路では、金属製のダイヤフラムにより
シールを行なうようにしたダイヤフラム弁が多く使用さ
れている。
【0003】従来、この種のダイヤフラム弁としては、
例えば実開平6−80958号公報に開示された構造の
ダイヤフラム弁(ディスク形ダイヤフラム弁)が知られ
ている。即ち、前記ダイヤフラム弁は、図9に示す如
く、流入通路20a、流出通路20b、弁室20c及び
弁座20dを有するボディ20と、ボディ20に複数の
ボルト・ナット21を介して取り付けられたボンネット
22と、ボンネット22に昇降自在に螺挿支持されたス
テム23と、ステム23の上端部に取り付けられたハン
ドル24と、ステム23の下端部に回転自在に嵌合され
た弁押え25と、弁押え25に溶着されたディスク26
と、ディスク26にパッキン押え27を介して取り付け
られたディスクパッキン28と、ステム23に嵌挿され
た受け金具29と、外周縁部がガスケット30を介して
ボディ20とボンネット22との間に挾圧保持されると
共に、内周縁部が弁押え25と受け金具29との間に挾
圧されて弁押え25及び受け金具29に溶着された金属
製のダイヤフラム31とから構成されている。
【0004】このダイヤフラム弁は、弁押え25及び受
け金具29の内周端縁部と金属製のダイヤフラム31の
内周端縁部とを全周に亘って溶接してこれら三者を固着
一体化している為、金属製ダイヤフラム31の内周縁部
分からの流体の漏洩を確実に防止できる等、優れた利点
を有するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ダイヤ
フラム弁に於いては、図10に示すようにダイヤフラム
31が下方へ弾性変形したときにその曲げを受け金具2
9が受けるようになっている為、ダイヤフラム31の屈
曲のときに発生する曲げ応力が溶接部に直接掛かるのを
防止することができるようになっている。
【0006】ところが、前記受け金具29が剛体となっ
ている為、ダイヤフラム31が弾性変形して受け金具2
9の下面側に当接したときには該ダイヤフラム31が無
理に変形させられることになる。その結果、ダイヤフラ
ム31に無理な応力が掛かることになり、ダイヤフラム
弁を数千回繰り返し作動させると、ダイヤフラム31に
亀裂が生じたりしてダイヤフラム31の耐用年数が短い
と云う難点があった。特に、金属製のダイヤフラム31
は、厚さが0.1〜0.2mm程度の極薄金属板(例え
ばステンレス板)から形成されている為、前記問題がよ
り一層助長されることになる。
【0007】本発明は、上記の問題点を解消する為に創
作されたものであり、その目的は金属製のダイヤフラム
の耐久性の向上を図れるようにしたダイヤフラム弁を提
供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明のダイヤフラム弁は、流入通路及び流出通路
に連通する凹状の弁室の底面に弁座を設けたボディと、
弁室内に弁座と対向するように配設され、弁室の気密を
保持すると共に上下方向へ弾性変形して弁座に間接的若
しくは直接的に当離座する金属製のメインダイヤフラム
と、ボディに固定され、メインダイヤフラムの外周縁部
をボディとの間で挾圧保持するボンネットと、ボンネッ
トに昇降自在に挿通支持され、メインダイヤフラムを弾
性変形させるステムとを具備して居り、前記メインダイ
ヤフラムの上面側に、外周縁部側が上下方向へ弾性変形
可能な金属製のサブダイヤフラムを配設し、該サブダイ
ヤフラムは、その中央部側がメインダイヤフラムの中央
部側に固着されていると共に、メインダイヤフラムが弾
性変形したときにその上面側に当接してメインダイヤフ
ラムの曲げを受けるように構成されていることを特徴と
する。又、前記サブダイヤフラムの外周縁部に、等角度
毎に放射状のスリットを形成しても良い。更に、サブダ
イヤフラムを、複数枚の金属板を重ね合わせることによ
り構成しても良い。
【0009】
【作用】ステムを下降させると、メインダイヤフラムの
中央部が下方へ押されて漸次弾性変形して行く。これに
伴ってサブダイヤフラムの下面がメインダイヤフラムの
上面に漸次当接して行き、メインダイヤフラムの曲げを
サブダイヤフラムが受けることになる。このとき、サブ
ダイヤフラムの外周縁部が上方側へ漸次弾性変形して行
く為、メインダイヤフラムが無理に変形させられること
もない。その結果、メインダイヤフラムに無理な応力が
掛かることもなく、メインダイヤフラムの耐用年数が長
くなることになる。
【0010】そして、ステムが一定ストロークだけ下降
すると、メインダイヤフラムが間接的若しくは直接的に
弁座に当座し、流入通路と流出通路との間を閉鎖するこ
とになる。
【0011】一方、ステムを上昇させると、これに伴っ
てメインダイヤフラムがその弾性力により始めの形状に
漸次復元して行くと共に、サブダイヤフラムもその弾性
力により始めの形状に漸次復元して行く。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明の第1実施例に係るダイヤフ
ラム弁の縦断面図であり、当該ダイヤフラム弁は、ボデ
ィ1、金属製のメインダイヤフラム2、金属製のサブダ
イヤフラム3、ボンネット4、ステム5、ハンドル6及
びディスク7等から構成されて居り、メインダイヤフラ
ム2によって弁室1cをシールするようにしたものであ
る。尚、図1に於いて、8はメインダイヤフラム2とボ
ンネット4との間に介設されるボンネットインサート、
9はディスク7に嵌着されたシート、10はボンネット
4とステム5との間をシールするOリング、11は開閉
表示板、12は銘板、13は止めネジである。
【0013】前記ボディ1は、ステンレス鋼等の金属材
により略ブロック状に形成されて居り、両側には流入通
路1a及び流出通路1bが、上部には各通路1a,1b
に連通する上方が開放された凹状の弁室1cが夫々形成
されている。又、弁室1cの底面は、テーパ状に形成さ
れて居り、流入通路1aの開口近傍部分が弁座1dとな
っている。更に、弁室1cの内周面にはメインダイヤフ
ラム2の外周縁部が載置される段部1eが形成されてい
ると共に、該段部1eの上方にはボンネット4が螺着さ
れる雌ネジ部1fが形成されている。
【0014】前記金属製のメインダイヤフラム2は、ス
テンレス鋼(例えばSUS316L)、インコネル(商
標名)等により中央部が上方へ膨出した逆皿状に形成さ
れた極薄金属板(例えば厚さ:0.1mm〜0.2mm
程度)を複数枚重ね合わせることにより構成されて居
り、その中央部には後述するディスク7の軸部7bが挿
通される取付け穴2aが形成されている。このメインダ
イヤフラム2の外周縁部は、ボディ1の段部1eに載置
されて居り、ボディ1に螺着したボンネット4をボディ
1側へ締め付けることによって、ボディ1の段部1eと
ボンネット4の下方に配設したボンネットインサート8
との間に気密状態で挾圧保持されている。尚、メインダ
イヤフラム2の枚数は、流体の圧力により決められて居
り、高圧流体の場合には積層枚数が増加する。
【0015】前記金属製のサブダイヤフラム3は、ステ
ンレス鋼(例えばSUS316L)、インコネル(商標
名)等により中央部が下方へ膨出した皿状に形成された
極薄金属板(例えば厚さ:0.1mm〜0.2mm程
度)から構成されている。このサブダイヤフラム3は、
メインダイヤフラム2の上面側に配設されてメインダイ
ヤフラム2の曲げを受けるものである。又、サブダイヤ
フラム3はの中央部には、後述するディスク7の軸部7
bが挿通される取付け穴3aが形成されて居り、該取付
け穴2aはメインダイヤフラム2の取付け穴2aと同一
の内径に設定されている。更に、サブダイヤフラム3の
外周縁部には、図4に示すようにサブダイヤフラム3の
曲げ具合や弾性力を調整する為に等角度毎に放射状のス
リット3b(本実施例では4本のスリット3b)が形成
されている。尚、サブダイヤフラム3に形成するスリッ
ト3bの数、長さ、幅、形状等は、サブダイヤフラム3
がメインダイヤフラム2の曲げを受けたときに、サブダ
イヤフラム3の外周縁部が上方側へ弾性変形でき、且つ
メインダイヤフラム2に無理な応力が作用しないように
選定されている。
【0016】前記ボンネット4は、ステンレス鋼等の金
属材により略筒状に形成されて居り、その外周面にはボ
ディ1に螺合する雄ネジ部4aが形成されていると共
に、その内周面にはステム5に螺合する雌ネジ部4bが
形成されている。このボンネット4は、その雄ネジ部4
aをボディ1の雌ネジ部1fに螺着し、ボディ1側へ締
め込むことによって、ボディ1に固定される。このと
き、メインダイヤフラム2の外周縁部をボディ1との間
で気密状態に挾圧保持することになる。
【0017】前記ステム5は、ステンレス鋼等の金属材
により段付きの軸状に形成されて居り、その外周面には
ボンネット4の雌ネジ部4bに螺合する雄ネジ部5aが
形成されている。このステム5は、ボンネット4の雌ネ
ジ部4bに回転自在且つ昇降自在に螺挿されて居り、そ
の上端部には止めネジ13を介してハンドル6が取り付
けられている。又、ステム5の下端部には後述するディ
スク7の連結部7cが回転自在且つ軸線方向移動不能に
嵌合される切欠部5bが形成されている。
【0018】前記ディスク7は、ステンレス鋼等の金属
材により断面形状が略逆T字形に形成されて居り、下面
に弁座1dへ当離座する環状のシート9を嵌着した大径
の円盤状のシート部7aと、シート部7aの上面中央部
に連設されてメインダイヤフラム2及びサブダイヤフラ
ム3の各取付け穴2a,3aに当接状態で挿通されると
共に上端部に雄ネジ部7dを形成した軸部7bと、軸部
7bの雄ネジ部7dに螺着されてステム5の切欠部5b
に回転自在且つ軸線方向移動不能に嵌合される略円盤状
の連結部7cとから成る。又、ディスク7の軸部7bの
外周面で且つシート部7a上面から一定距離だけ離間し
た部分にはメインダイヤフラム2及びサブダイヤフラム
3の各内周縁部が載置される段部7eが形成されてい
る。
【0019】そして、前記メインダイヤフラム2及びサ
ブダイヤフラム3の各内周端縁部とディスク7の軸部7
bとは、溶接Wにより固着一体化されている。即ち、図
2及び図3に示す如く、ディスク7の軸部7bを各ダイ
ヤフラム2,3の下面側から取付け穴2a,3aに挿通
して軸部7bに形成した段部7eをメインダイヤフラム
2の内周端縁部下面に当接させ、この当接部分(メイン
ダイヤフラム2及びサブダイヤフラム3の各内周端縁部
と軸部7bの段部7e部分)を上方から電子ビーム溶接
により全周に亘って溶接Wしてこれら三者を固着一体化
している。
【0020】尚、電子ビーム溶接の溶接条件は、溶接欠
陥を生じることなく各ダイヤフラム2,3とディスク7
とを確実に溶接でき、且つ各ダイヤフラム2,3やディ
スク7に変形や歪が生じないように選定されていること
は勿論である。この電子ビーム溶接は、溶接入熱が小
さいので溶接部の変形や歪が少なく、母材への熱影響が
少ない。溶接部の幅が狭いので精密溶接ができる。
溶け込みが深いので厚物の溶接ができる。等の利点があ
り、前記溶接に好適である。
【0021】而して、前記ダイヤフラム弁にあっては、
ハンドル6の回転操作によりステム5を下降させると、
ディスク7が漸次下降すると共に、これに伴ってメイン
ダイヤフラム2の中央部が下方へ漸次弾性変形して行
く。
【0022】メインダイヤフラム2の中央部が下方へ漸
次弾性変形するに従って、サブダイヤフラム3の下面が
その内周面側からメインダイヤフラム2の上面に漸次当
接して行き、メインダイヤフラム2の曲げをサブダイヤ
フラム3が受けることになる(図5参照)。これによ
り、メインダイヤフラム2の屈曲のときに発生する曲げ
応力が溶接部に直接掛かるのを防止することができると
共に、メインダイヤフラム2に急峻な曲がりが発生する
のを防止することができる。又、サブダイヤフラム3が
メインダイヤフラム2の曲げを受けると、該サブダイヤ
フラム3の外周縁部が上方へ漸次弾性変形して行く。こ
れにより、メインダイヤフラム2に無理な応力が掛かる
こともない。その結果、メインダイヤフラム2の溶接部
に大きな応力が掛かったり、メインダイヤフラム2の他
の部分に無理な応力が掛かったりすると云うこともな
く、メインダイヤフラム2の耐用年数が長くなることに
なる。
【0023】そして、ステム5が一定ストロークだけ下
降すると、ディスク7に設けたシート9が弁座1dに当
座し、流入通路1aと流出通路1bとの間を閉鎖するこ
とになる。尚、メインダイヤフラム2の変位量は、逆皿
形のメインダイヤフラム2の中央部が下方へ引っ繰り返
らないように選定されている。
【0024】一方、ハンドル6の回転操作によりステム
5を上昇させると、ディスク7が漸次上昇すると共に、
これに伴ってメインダイヤフラム2がその弾性力によっ
て始めの形状に漸次復元して行く。これにより、シート
9が弁座1dから離座し、流入通路1aと流出通路1b
との間を開放することになる。又、メインダイヤフラム
2の復元に伴い、サブダイヤフラム3もその弾性力によ
り始めの形状に漸次復元して行く。
【0025】尚、上記実施例のダイヤフラム弁にあって
は、メインダイヤフラム2の内周端縁部を、ディスク7
の軸部7bで且つシート部7aから上方へ離間した位置
(段部7e部分)に固着するようにしている為、メイン
ダイヤフラム2の下面とディスク7上面との間に流体が
噛み込むような幅の狭い間隙が形成されると云うことも
ない。その結果、ガスの置換性が大幅に向上することに
なる。又、このダイヤフラム弁は、各ダイヤフラム2と
ディスク7の軸部7bとをサブダイヤフラム3の上方側
から溶接Wしてこれらを固着一体化するようにしている
為、溶接時に蒸発した金属成分等が流体に接触する部分
(例えば金属製ダイヤフラム2の裏面等)に付着すると
云うこともない。その結果、ダイヤフラム弁内を流れる
流体の純度が低下するのを防止することができる。然
も、溶接も一回で済み、作業能率の向上を図れる。
【0026】図6は本発明の第2実施例に係るダイヤフ
ラム弁の要部の拡大断面図であり、このダイヤフラム弁
は、上記第1実施例のダイヤフラム弁の変形例を示した
ものであり、メインダイヤフラム2及びサブダイヤフラ
ム3の内周端縁部を軸部7bの段部7eと連結部7cの
下端面とで挾持し、この挾持部分(各ダイヤフラム2,
3の内周端縁部と軸部7bの段部7e部分と連結部7c
の下端部分)を上方及び下方の両面から電子ビーム溶接
により全周に亘って溶接Wしてこれら三者を固着一体化
したものである。その他の構成は上記第1実施例のダイ
ヤフラム弁と同様構造に構成されている。尚、図6に於
いて、1はボディ、1aは流入通路、1bは流出通路、
1cは弁室、1dは弁座、1eは段部、1fは雌ネジ
部、4はボンネット、4aは雄ネジ部、4bは雌ネジ
部、5はステム、5aは雄ネジ部、5bは切欠部、8は
ボンネットインサート、9はシートである。
【0027】このダイヤフラム弁も、上記第1実施例の
ダイヤフラム弁と同様の作用効果を奏することができ
る。特に、このダイヤフラム弁は、各ダイヤフラム2,
3とディスク7の溶接時に各ダイヤフラム2,3の内周
縁部を軸部7bの段部7eと連結部7cの下端面とで挾
持することができる為、溶接作業を簡単に行なえる。
【0028】上記各実施例に於いては、メインダイヤフ
ラム2を複数枚の極薄金属板で構成したが、メインダイ
ヤフラム2を一枚の金属薄板で構成するようにしても良
い。この場合にも、上記と同様の作用効果を奏すること
ができる。
【0029】上記各実施例に於いては、サブダイヤフラ
ム3に4本のスリット3bを形成したが、スリット3b
の数や長さ、形状等は上記実施例のものに限定されるも
のではなく、使用するメインダイヤフラム2の材質や弾
性変形量等に応じて所定の曲げ具合を発揮することがで
きれば、如何なるものであっても良い。又、サブダイヤ
フラム3のスリット3bを省略するようにしても良い。
【0030】上記各実施例に於いては、サブダイヤフラ
ム3を一枚の極薄金属板により形成したが、他の実施例
に於いては、図7に示すように複数枚の極薄金属板を重
ね合わせることによりサブダイヤフラム3を形成するよ
うにしても良い。
【0031】上記各実施例に於いては、各ダイヤフラム
の中央部にディスク7の軸部7bを挿通して各ダイヤフ
ラム2,3の内周端縁部と軸部7bとを溶接により固着
一体化するようにしたが、他の実施例に於いては、ダイ
レクトタイプのダイヤフラム弁に本発明を適用するよう
にしても良い。即ち、図8に示す如く、弁室1c内に弁
座1dへ直接当離座するように配設した逆皿形のメイン
ダイヤフラム2の上面側中央部に、皿形のサブダイヤフ
ラム3の中央部を溶接により固着一体化し、メインダイ
ヤフラム2の曲げをサブダイヤフラム3で受けるように
しても良い。尚、図8に於いて、1aは流入通路、1b
は流出通路、1eは段部、1fは雌ネジ部、4はボンネ
ット、4aは雄ネジ部、5はステム、8はボンネットイ
ンサート、14は各ダイヤフラム2,3を下方へ押圧す
るダイヤフラム押えである。
【0032】上記各実施例に於いては、ステム5を手動
により昇降動させるようにしたが、ステム5を流体圧シ
リンダ等のアクチュエーター(図示省略)を用いて自動
により昇降動させるようにしても良い。
【0033】上記各実施例に於いては、各ダイヤフラム
2,3とディスク7とを電子ビーム溶接により固着一体
化するようにしたが、他の溶接(例えばレーザー溶接
等)により両者を固着一体化するようにしても良い。
【0034】
【発明の効果】上述の通り、本発明のダイヤフラム弁
は、弁座に間接的若しくは直接的に当離座する金属製の
メインダイヤフラムの上面側に、外周縁部側が上下方向
へ弾性変形可能な金属製のサブダイヤフラムを配設し、
メインダイヤフラムの曲げを前記サブダイヤフラムによ
り受けるように構成している為、メインダイヤフラムの
曲げをサブダイヤフラムが受けたときに該サブダイヤフ
ラムの外周縁部が上方へ漸次弾性変形して行くことにな
る。その結果、メインダイヤフラムに無理な応力が掛か
ることもなく、メインダイヤフラムの耐用年数が長くな
ることになる。又、サブダイヤフラムの外周縁部に等角
度毎に放射状のスリットを形成したり、サブダイヤフラ
ムを複数枚の金属板を重ね合わせることにより構成した
場合には、サブダイヤフラムの曲げ具合を任意に調整す
ることができ、使用するメインダイヤフラムの材質や弾
性力等に応じたものとすることができ、極めて好都合で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るダイヤフラム弁の縦
断面図である。
【図2】第1実施例に係るダイヤフラム弁の要部の拡大
縦断面図である。
【図3】第1実施例に係るダイヤフラム弁の各ダイヤフ
ラムとディスクとの溶接個所の拡大縦断面図である。
【図4】サブダイヤフラムの拡大平面図である。
【図5】メインダイヤフラム及びサブダイヤフラムが弾
性変形した状態の要部の拡大縦断面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るダイヤフラム弁の要
部の拡大縦断面図である。
【図7】サブダイヤフラムを複数枚の金属板により構成
した場合の図2と同様の拡大縦断面図である。
【図8】ダイレクトタイプのダイヤフラム弁に本発明を
適用した場合の図2と同様の拡大縦断面図である。
【図9】従来のダイヤフラム弁の縦断面図である。
【図10】従来のダイヤフラム弁のダイヤフラムが弾性
変形した状態の要部の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1はボディ、1aは流入通路、1bは流出通路、1cは
弁室、1dは弁座、2はメインダイヤフラム、3はサブ
ダイヤフラム、3bはスリット、4はボンネット、5は
ステム。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入通路(1a)及び流出通路(1b)
    に連通する凹状の弁室(1c)の底面に弁座(1d)を
    設けたボディ(1)と、弁室(1c)内に弁座(1d)
    と対向するように配設され、弁室(1c)の気密を保持
    すると共に上下方向へ弾性変形して弁座(1d)に間接
    的若しくは直接的に当離座する金属製のメインダイヤフ
    ラム(2)と、ボディ(1)に固定され、メインダイヤ
    フラム(2)の外周縁部をボディ(1)との間で挾圧保
    持するボンネット(4)と、ボンネット(4)に昇降自
    在に挿通支持され、メインダイヤフラム(2)を弾性変
    形させるステム(5)とを具備したダイヤフラム弁に於
    いて、前記メインダイヤフラム(2)の上面側に、外周
    縁部側が上下方向へ弾性変形可能な金属製のサブダイヤ
    フラム(3)を配設し、該サブダイヤフラム(3)は、
    その中央部側がメインダイヤフラム(2)の中央部側に
    固着されていると共に、メインダイヤフラム(2)が弾
    性変形したときにその上面側に当接してメインダイヤフ
    ラム(2)の曲げを受けるように構成されていることを
    特徴とするダイヤフラム弁。
  2. 【請求項2】 サブダイヤフラム(3)の外周縁部に、
    等角度毎に放射状のスリット(3b)を形成したことを
    特徴とする請求項1に記載のダイヤフラム弁。
  3. 【請求項3】 サブダイヤフラム(3)を、複数枚の金
    属板を重ね合わせることにより構成したことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載のダイヤフラム弁。
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