JPH08196605A - 薬液容器の滅菌・乾燥方法及び装置 - Google Patents

薬液容器の滅菌・乾燥方法及び装置

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JPH08196605A
JPH08196605A JP7010032A JP1003295A JPH08196605A JP H08196605 A JPH08196605 A JP H08196605A JP 7010032 A JP7010032 A JP 7010032A JP 1003295 A JP1003295 A JP 1003295A JP H08196605 A JPH08196605 A JP H08196605A
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JP
Japan
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sterilizing
drying
sterilization
dry
steam
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Application number
JP7010032A
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English (en)
Inventor
Jun Futagawa
準 二川
Minoru Honda
稔 本田
Masanobu Iwasa
昌暢 岩佐
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Nissho Corp
Original Assignee
Nissho Corp
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Publication date
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Publication of JPH08196605A publication Critical patent/JPH08196605A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチック製薬液容器を高圧蒸気滅菌した
後、その外表面を効率よく乾燥させる滅菌・乾燥方法及
び装置を提供する。 【構成】 薬液を収容したプラスチック容器を高圧蒸気
滅菌した後、滅菌装置内の水蒸気を排出しながら該滅菌
装置内に乾燥エアを供給して、前記プラスチック容器の
外表面を乾燥することを特徴とする薬液容器の滅菌・乾
燥方法を採用した。また上記方法を行うために、乾燥エ
ア供給手段を備え、高圧蒸気滅菌した後、滅菌装置内の
水蒸気を排出しながら前記滅菌装置内に乾燥エアを供給
するように構成してなる滅菌・乾燥装置を採用した。こ
れらを採用することにより、別個に設置された除水装置
や乾燥装置が不要となるので、滅菌された薬液容器はそ
れぞれの装置内へ移動させる手間が省略できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック容器に収
容された医薬用液体等の薬液を高圧蒸気滅菌した後、該
プラスチック容器の外表面を乾燥する滅菌・乾燥方法及
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オートクレーブを用いたプラスチック製
薬液容器の高圧蒸気滅菌方法は、一般に大きく3種類に
分けられる。即ち、(1)蒸気・エア混合式:空気を混
合した蒸気で缶内を満たし、ファンで缶内の雰囲気を攪
拌して温度むらを少なくして滅菌するタイプ、(2)シ
ャワー式(スプレー式):噴射ノズルから滅菌用の循環
水を容器に吹きつけて滅菌するタイプ、(3)液浸式
(液満式):缶全体に熱水を充満させて滅菌するタイ
プ、である。このうち、シャワー式は輸液ボトルや輸液
バッグ等の滅菌に多く用いられる。
【0003】従来、プラスチック製薬液容器は上記のよ
うな方法で滅菌した後、その外表面の乾燥は次のように
して行っていた。すなわち、薬液容器は高圧蒸気滅菌装
置内で滅菌操作を終えた後、滅菌装置内から取り出し、
別個に設置された除水装置内に移して薬液容器の外表面
の水滴を予め除去し、次に薬液容器を除水装置内から取
り出して更に別個に設置された乾燥装置内に移して被滅
菌物の外表面を乾燥していた。
【0004】しかしながら、このような方法では被滅菌
物を別個に設置された除水装置、乾燥装置へ移すという
作業の手間がかかるという欠点があった。また、乾燥装
置内で乾燥するため滅菌時の余熱が有効に利用できず、
ヒートアップの時間を必要とするという欠点があった。
また、設備も大きくなりコストもかかるという欠点があ
った。更に、この方法では被滅菌物を滅菌装置から除水
装置や乾燥装置へ移す際、一旦外部に取り出すので、そ
の外表面を滅菌するために更にまた紫外線照射等何らか
の方法で滅菌することがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の状況に
鑑みてなされたもので、プラスチック製薬液容器を高圧
蒸気滅菌した後、その外表面を効率よく乾燥させる滅菌
・乾燥方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、薬液を収容したプラスチック容器を高圧蒸気
滅菌した後、滅菌装置内の水蒸気を排出しながら該滅菌
装置内に乾燥エアを供給して、前記プラスチック容器の
外表面を乾燥することを特徴とする薬液容器の滅菌・乾
燥方法を採用した。また上記方法を行うために、乾燥エ
ア供給手段を備え、高圧蒸気滅菌した後、滅菌装置内の
水蒸気を排出しながら前記滅菌装置内に乾燥エアを供給
するように構成してなる滅菌・乾燥装置を採用した。
【0007】
【作用】プラスチック製薬液容器は互いに接触しないよ
うに離間させてトレイ等に配置され、これを例えば台車
等に複数段積み重ねられ、台車ごと高圧蒸気滅菌装置内
に搬入される。上記発明によれば、滅菌操作を終了した
後、前記装置内の水蒸気が排出されながら、同時に前記
装置内に設けられた乾燥エア供給手段により乾燥エアが
供給されるので、プラスチック製薬液容器の外表面はこ
れに付着している水滴が蒸発して乾燥する。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を用いて説
明する。図1は本発明の滅菌・乾燥装置の一実施例を示
す正面図であり、図2は図1に示されたトレイにプラス
チック製薬液容器を配置した説明図である。1は滅菌
缶、2はトレイ、3は台車、4は熱水噴射ノズル、5は
水蒸気排出管、6は排気ブロワー、7は乾燥エア供給ノ
ズル、8は乾燥エア供給管、9はヒーター、10は送風
ブロワー、11は乾燥エア供給源、12は薬液容器、1
3は板状枕部材である。
【0009】複数のプラスチック製薬液容器12を配置
したトレイ2が台車3に複数段積み重ねられ、台車3ご
と滅菌・乾燥装置の滅菌缶1内に搬入される。滅菌操作
が開始されると、滅菌缶1内では加圧されるとともに、
滅菌缶1内に装備された熱水噴射ノズル4から所定の温
度に維持された滅菌用熱水が常時噴射され、薬液容器1
2に吹きつけられる。所定時間の滅菌操作が完了する
と、滅菌缶1内の滅菌用熱水が冷却され、缶内は徐々に
所定の温度まで冷却されていく。冷却された滅菌用熱水
が排液された後、缶内の水蒸気は排気されて缶内は徐々
に大気圧にもどる。滅菌条件は通常100〜130℃、
15〜60分間で行われる。冷却終了温度は次の工程で
の乾燥操作を余熱を利用して効率よく行うために、薬液
容器12内部の薬液の温度が室温以上であるのが好まし
く、50℃以上がより好ましい。なお、冷却終了温度
は、薬液容器12の軟化による膨張や変形が実際の使用
で許容されうる範囲の温度以下であれば特に限定されな
い。
【0010】続いて乾燥操作が開始されると、滅菌缶1
内に充満している水蒸気は水蒸気排出手段を用いて排出
されながら、乾燥エア供給手段を用いて乾燥エアが送風
される。水蒸気排出手段は例えば図1に示されるよう
に、水蒸気排出管5と排気ブロワー6から構成されるも
のが好適に採用される。また、乾燥エア供給手段は例え
ば図1に示されるように、乾燥エア供給ノズル7、乾燥
エア供給管8、ヒーター9、送風ブロワー10、乾燥エ
ア供給源11から構成されるものが好適に採用される。
すなわち、乾燥操作が開始されると、排気ブロワー6及
び送風ブロワー10が同時に起動し、滅菌缶1内部の水
蒸気は水蒸気排出管5を通って外部へ排出され、それと
同時に乾燥エアが乾燥エア供給源11からヒーター9、
乾燥エア供給管8を通って乾燥エア供給ノズル7より滅
菌缶1内部へ吹き込まれる。滅菌缶1内部は薬液容器の
膨張や変形を回避するため、通常、排気ブロワー6及び
送風ブロワー10のブロワー静圧のバランスをとって、
大気圧または弱い加圧状態にされる。
【0011】この結果、プラスチック製薬液容器12の
外表面に付着していた水滴は蒸発し滅菌缶1内から除去
される。乾燥エアの温度は短時間で乾燥操作を行うため
に室温以上であるのが好ましく、50℃以上がより好ま
しい。なお、乾燥エアの温度は、薬液容器12の軟化に
よる膨張や変形が実際の使用で許容されうる範囲の温度
以下であれば特に限定されない。
【0012】滅菌・乾燥工程に使用されるトレイ2は滅
菌後乾燥操作を短時間で行う為に、水滴が溜まりにくく
水きりの良い構造のものがよく、例えば図2に示される
ように、薬液容器12を2枚の板状枕部材13で支持さ
れた、底板のない構造のものが好ましく採用される。ま
た水蒸気排出手段は、陰圧により強制的に排気する手段
を採用するとなお一層乾燥効率が向上してよい。なお、
図1では高圧蒸気滅菌方法をシャワー式のものとして説
明したが、その他の高圧蒸気滅菌方法でもよく、例えば
蒸気・エア混合式や液浸式のものでもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明はプラスチック製薬液容器を1つ
の装置内で高圧蒸気滅菌し乾燥する方法であるので、別
個に設置された除水装置や乾燥装置といった設備が不要
であり、滅菌されたプラスチック製薬液容器を除水装置
や乾燥装置内へ移動させる手間が省略できる。また、本
発明の装置を用いて乾燥操作を行うと、滅菌時の余熱が
有効に利用できるので、別個に設置された乾燥装置を用
いる場合と比べてヒートアップの時間が短縮できる。更
に、滅菌されたプラスチック製薬液容器は外部へ取り出
さずに続けて乾燥操作が行われるので、薬液容器の外表
面が滅菌された状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の滅菌・乾燥装置の一実施例を示す正面
図である。
【図2】図1に示されたトレイにプラスチック製薬液容
器を配置した説明図である。
【符号の説明】
1.滅菌缶 2.トレイ 3.台車 4.熱水噴射ノズル 5.水蒸気排出管 6.排気ブロワー 7.乾燥エア供給ノズル 8.乾燥エア供給管 9.ヒーター 10.送風ブロワー 11.乾燥エア供給源 12.薬液容器 13.板状枕部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液を収容したプラスチック容器を高圧
    蒸気滅菌した後、滅菌装置内の水蒸気を排出しながら該
    滅菌装置内に乾燥エアを供給して、前記プラスチック容
    器の外表面を乾燥することを特徴とする薬液容器の滅菌
    ・乾燥方法。
  2. 【請求項2】 乾燥エア供給手段を備え、高圧蒸気滅菌
    した後、滅菌装置内の水蒸気を排出しながら該滅菌装置
    内に乾燥エアを供給するように構成してなる滅菌・乾燥
    装置。
JP7010032A 1995-01-25 1995-01-25 薬液容器の滅菌・乾燥方法及び装置 Pending JPH08196605A (ja)

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