JPS6040855B2 - 物体の滅菌法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、被処理面をまず過酸化水素で被覆し、次いで
これを滅菌空気で再び洗浄除去する、物体の面の滅菌法
に関する。

このような方法は、例えば包装材料、包装容器の滅菌の
ため及び無菌作業の包装機械中の加工−及び充填室の滅
菌のために適用しうる。

例えば西ドイツ国特許公告公報第１８１５５３８号によ
り公知となった上記形式の方法は、滅菌生産物の充填さ
れる容器中へ、過酸化水素を霧状に容器内壁面に吹付け
、次いで洗浄のため熱空気を容器中へ吹込む。

この公知方法は、滅菌のために比較的多量の過酸化水素
を噴射しなければならずかつ殺菌剤を除去するために熱
空気を必要とし、その加熱に特別な装置及び大きいエネ
ルギー消費が必要であるので費用がかかる。本発明の課
題は、とくに経済的に実施でき、高度の無菌性を保証す
る滅菌法を提供することである。

この課題は、本発明によれば、彼処理面を、過酸化水素
で被覆する前に、流動する水蒸気で加熱し、殺菌剤を作
用させた後に洗浄するために、加熱されてない滅菌空気
を使用することによって解決される。

本発明の実施には、適用される個所にすでに、他の目的
のための蒸気発生器が存在するという利点が利用される
。

さらに、滅菌工程は、被滅菌面が過酸化水素を設ける前
に加熱されていることによって強化され、短縮される。
さらに、加熱された物体に含まれている熱は、残留する
凝縮液及び殺菌剤を、フィル夕によって滅菌された冷空
気で洗浄する際に蒸発させて排出する作用をする。本発
明の実施態様においては、過酸化水素を水蒸気に吹込み
によって混和する。さらに、本発明の別の実施態様は、
冷空気で洗浄する前にまず水蒸気で洗浄することよりな
る。

次に実施例につき本発明を詳述する。例１ 帯状包装材料から容器が形成され、充填され、密閉され
る包装機械においては、個々の作業工程を実施するため
の相当する装置はトンネルもしくはケーシングにより取
囲まれていて、この中へ包装材料が滅菌作用をするスル
ース弁によって導入され、出来上った包装品は小さい閉
口によって排出される。

ケーシング中では、作業の間滅菌空気よりなる滅菌雰囲
気が僅かな加圧下に維持される。包装工程の開始前にケ
ーシング及びその中に存在する装置の内部空間を滅菌す
るために、ケーシング中へノズルにより飽和蒸気が導入
される。

流動する蒸気はケーシング内で分配され、衝突し、ケー
シング内に存在するすべての面を加熱し、既に導入され
た帯状包装材料部分をも加熱する。凝縮しない蒸気量の
一部は、開ロにより流出する。被処理面がほぼ蒸気の温
度に加熱されている場合には、あとから流れる蒸気に短
時間特定量の過酸化水素を混和する。有利に、過酸化水
素は、蒸気導管中へ開□している曙霧ノズルによって加
圧下に贋霧するかもし〈は滅菌空気を用いて噴霧する。
該過酸化水素はェジェクタノズルによって液状かもしく
はガス状で蒸気導管中へ導入することもできる。殺菌剤
は水蒸気で微細に分配されて被滅菌面にもたらされ、こ
こで熱と殺菌剤の共同作用によって強力な滅菌が行なわ
れる。

その後、ケーシング内にとどまる蒸気、分解しなかった
過酸化水素及び凝縮水は、滅菌フィル夕により滅菌され
た加熱されてない空気でケーシングから洗浄除去される
。

処理された面はまだ熱いために、残留する凝縮水は供給
された袷空気中で非常に遠かに蒸発し、この際この冷空
気は加熱され、面及びその一部は再び冷却される。その
後、包装機械は包装準備状態にある。この例は、過酸化
水素をケーシング内に配置されたノズルによって霧化す
ることによって変更することができる。

さらに、記載の実施例において、面の洗浄は、殺菌剤の
導入後で空気で洗浄する前に、特定の短い時間、なお蒸
気をケーシングに通すことによって強化することができ
る。

例２ ケーシングによって覆われた包装機械中で、例えば金属
板、プラスチック、厚紙、紙その他の包装材料よりなる
あらかじめ製作した容器を充填し、密閉する。

充填前に、容器、及び密閉のたわに別個の蓋が必要な限
りこの蓋をも滅菌する。このため、容器中ないいま蓋の
内面上へ蒸気噴流を向ける。容器及び菱は薄壁であるの
で、これらは非常に急速に加熱される。次の個所で、容
器中へ蒸気／過酸化水素の混合物が導入される。この場
合、該混合物は有利に過酸化水素を蒸気中へ吹込むこと
によってつくられる。最後に、もう１つの個所で、加熱
されてない滅菌空気で、容器内に残留する蒸気、凝縮水
及び残留する殺菌剤が除去される。例２においては有利
に、例１に記載した変更形を使用することもできる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 被処理面をまず過酸化水素で被覆し、次いでこれを
   滅菌空気で再び洗浄除去する、物体の滅菌法において、
   被処理面を、過酸化水素で被覆する前に流動する水蒸気
   で加熱し、殺菌剤を作用させた後洗浄するために、加熱
   されてない滅菌空気を使用することを特徴とする物体の
   滅菌法。 ２ 過酸化水素を水蒸気に吹込みによつて混和する、特
   許請求の範囲第１項記載の方法。 ３ 過酸化水素を滅菌空気と混合して、混和する、特許
   請求の範囲第２項記載の方法。 ４ 液状過酸化水素を使用する場合、これを水蒸気に混
   和する前に蒸発させる、特許請求の範囲第１項記載の方
   法。 ５ 冷空気で洗浄する前に先ず水蒸気で洗浄する、特許
   請求の範囲第１項から第４項までのいずれか１項に記載
   の方法。