JP2008074438A - 容器の殺菌方法及び装置 - Google Patents

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    • B67OPENING, CLOSING OR CLEANING BOTTLES, JARS OR SIMILAR CONTAINERS; LIQUID HANDLING
    • B67CCLEANING, FILLING WITH LIQUIDS OR SEMILIQUIDS, OR EMPTYING, OF BOTTLES, JARS, CANS, CASKS, BARRELS, OR SIMILAR CONTAINERS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; FUNNELS
    • B67C7/00Concurrent cleaning, filling, and closing of bottles; Processes or devices for at least two of these operations
    • B67C7/0073Sterilising, aseptic filling and closing

Abstract

【課題】過酸化水素で容器を殺菌した際の過酸化水素の残留を低減する。
【解決手段】過酸化水素のガスaを容器1内に導入して容器を所望の温度に加熱すると同時に容器の内面を殺菌する殺菌工程と、殺菌後に過酸化水素を容器外に排出する過酸化水素排出工程とを含む。殺菌工程と過酸化水素排出工程との間に、容器内に無菌水の蒸気dを導入して容器の内面に無菌水の皮膜を形成し、この皮膜により過酸化水素を抽出する。これにより、余剰の過酸化水素を容器外に迅速かつ適正に排出し、過酸化水素の容器内残留を低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器を過酸化水素で殺菌する方法及び装置に関する。
PET(ポリエチレンテレフタレート)製ボトルを殺菌する方法として、PET製ボトルを予備加熱し、この予z備加熱したPET製ボトル内に殺菌剤である過酸化水素のミストを導入し、次にこのPET製ボトル内に加熱した無菌空気を吹き込んでミストを除去し、その後PET製ボトル内に無菌水を導入してPET製ボトル内を洗浄するという方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、過酸化水素のミストを混ぜた熱風をPET製ボトル内に吹き込むことで上記予備加熱と容器内殺菌とを同時に行う殺菌方法も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2001−39414号公報 国際公開第WO2003/022689号パンフレット
特許文献1で例示される殺菌方法は殺菌前にボトルを予備加熱する必要があるので、それだけ殺菌処理が遅延しそれだけ生産性が低下するという問題がある。
特許文献2で例示される殺菌方法は予備加熱を殺菌と同時に行うので生産性は高いが、殺菌処理の仕方によっては、過酸化水素がPET製ボトル内に残留しやすくなる場合がある。ことにボトルがPET製である場合は、過酸化水素がボトルの肉厚内に浸透吸着されやすく、無菌空気を吹き込んだり、無菌水で洗浄したりしても容器に残留しやすくなる。過酸化水素の供給量を減らしたり、無菌空気の吹き込み時間や洗浄時間を長くしたりして過酸化水素の残留を防止することも考えられるが、過酸化水素の量を減らすと殺菌効果が減殺され、無菌空気や無菌水の供給時間を延ばすと殺菌処理速度が低下し、生産効率が低下するという問題がある。近年、ボトルの殺菌処理能力は毎分500〜1000本程度要求されるが、一定以上の殺菌効果、殺菌速度を得た上で過酸化水素の残留を更に減らしたいとの要望がある。
また、殺菌後に容器に残留した過酸化水素を除去するために容器内を無菌水で洗浄する場合、この無菌水の使用量を低減し、また無菌水の製造設備の小型化、省スペース化を図りたいとの要望がある。出願人が実施している殺菌装置は、例えば毎分600本のPETボトルを殺菌処理するとして、数十ton/hの無菌水を必要とする。しかも、無菌化のため水を約135℃に加熱して殺菌した後、ボトルを保護するため約70℃まで冷却しなければならない。このように無菌水を作るための設備も大きくその稼動のためのエネルギーも大きくなるという問題がある。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
すなわち、本発明に係る容器の殺菌方法は、過酸化水素のガスを容器内に導入して容器を所望の温度に加熱すると同時に容器の内面を殺菌する殺菌工程と、殺菌後に過酸化水素を容器外に排出する過酸化水素排出工程とを含む容器の殺菌方法において、上記殺菌工程と上記過酸化水素排出工程との間に、容器内に無菌水の蒸気又は噴霧を導入して容器の内面に無菌水の皮膜を形成し、この皮膜により過酸化水素を抽出する過酸化水素抽出工程を設けることを特徴とする。
従来、予備加熱工程を殺菌工程と同時に行うことで一定の殺菌効果を得たうえで殺菌処理時間を短縮していたが、本発明者は過酸化水素排出工程に先立ち過酸化水素抽出工程を行うことで、より一層殺菌処理時間を短縮することができ、しかも過酸化水素の残留を更に減らすことが出来ることを見出して本発明を完成させたものである。
容器は、例えば過酸化水素を吸着しやすい材料である例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)により、例えばボトル状に作られる。過酸化水素を吸着しやすい材料としてはPETのほか、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネイト、ポリアミド系樹脂、シリコンゴム、ウレタンゴム等があり、これらの材料で作られた容器についても本発明を適用可能である。また、過酸化水素を吸着し難い材料であるポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、蒸着PETでできた容器についても本発明により殺菌可能である。また、容器としてボトル形状以外の形態のものにも本発明を適用可能である。
この容器の殺菌方法において、過酸化水素のガスが混じった熱風を容器内に吹き込んで容器を所望の温度に加熱すると同時に容器の内面を殺菌することから、熱風の導入当初から高い殺菌効果を発揮させることができ、短時間で効率よく殺菌を行うことができる。また、過酸化水素の容器への付着量を低減することができ、容器への過酸化水素の浸透をより効果的に抑えることができる。
内面殺菌工程で使用する熱風は、過酸化水素を圧縮空気でヒータ内に送り込んで気化させることにより生成することができる。この熱風が容器の内表面に当たって、熱風に含まれる過酸化水素のガスが凝結し、高濃度の過酸化水素水溶液の薄膜となって付着することにより適正かつ速やかな殺菌が行われる。また、過酸化水素は容器内で微細なミストとなるので、容器内の隅々までムラなく速やかに付着し、容器内全体をムラなく殺菌する。
内面殺菌工程では、容器内に上記熱風を吹き込んで容器の全体を加熱するとともに、容器の口部にその外側から上記熱風又は無菌空気を加熱した熱風を吹き付けて容器全体を所望の温度に加熱することも可能である。このように容器の口部を外側からも加熱することで、過酸化水素による殺菌効果がさらに高まる。容器がボトルである場合、その口部は他の部分と比較して厚肉であり、キャップの螺合するネジ部が存在する等の理由から温度が上がりにくく、この部分を別に加熱することにより容器全体を速やかに所望の温度まで高めることができる。
この容器の殺菌方法において、内面殺菌工程に続き過酸化水素のミストを容器外に排出する工程が必要に応じて付加される。この工程では、過酸化水素のガスが容器内でミスト化したものを、無菌空気を容器内に吹き込むことにより、容器から過酸化水素を効率よく排出する。すなわち、無菌空気の吹き込みにより、殺菌効果の面からみて余剰の過酸化水素の容器内面への付着を防止し、容器の壁内への過酸化水素の浸透をさらに効果的に抑えることができる。
この無菌空気は常温とされるほか、必要に応じて加熱される。加熱した無菌空気の吹込みにより容器を加熱することで容器内面の殺菌効果を高めることができ、同時に過酸化水素の容器の壁内への浸透を抑制し過酸化水素を容器の表面に浮かび易くする。
上記熱風の導入後、速やかに無菌空気の吹き込みを開始するのが過酸化水素の残留を防止するうえで望ましいが、無菌空気の吹き込みまでの間に一定の保持時間を設けて過酸化水素を容器内面に満遍なく接触させて殺菌効果を更に高めるようにしてもよい。この保持時間は、上記熱風を導入する工程から過酸化水素を排出する工程までの容器の搬送時間として設けることができる。
過酸化水素抽出工程での容器の内面に対する無菌水の皮膜の形成は、無菌水の蒸気により行うことができる。無菌水の蒸気を容器内に吹き込むことで、飽和水蒸気が容器内表面で凝結し、無菌水の皮膜として容器の内面に満遍なく均一に形成され、過酸化水素のガスの吹き込みにより容器壁に吸着された過酸化水素がこの無菌水の皮膜により抽出される。これにより過酸化水素排出工程を行うだけの場合に比べ過酸化水素の残留量がさらに低減する。無菌水の蒸気としては、湿り蒸気、過熱蒸気のいずれでも使用可能である。
この無菌水による皮膜の形成は、無菌水の噴霧を容器内に導入することによっても行うことができる。また、無菌水の蒸気又は噴霧は常温でもよいが、加熱した状態で容器内に導入するのが望ましい。
この容器の殺菌方法において、過酸化水素を容器外に排出する過酸化水素排出工程は、容器内に無菌空気を吹き込み、過酸化水素を抽出した無菌水の皮膜を容器外に排出することにより行うことができる。また、容器内に無菌水を導入し、過酸化水素を抽出した無菌水の皮膜を洗い落とすことによっても行うことができる。
無菌水による過酸化水素の容器外への排出は、常温の無菌水で行うことができるが、加熱した無菌水で行うことにより、その熱により過酸化水素の容器表面への染み出しを促して高い抽出効果を得ることができ、過酸化水素の残留低減効果が更に高まる。
この過酸化水素排出工程により、過酸化水素を抽出した無菌水の皮膜が容器内面から除去され、この皮膜に取り込まれた過酸化水素が容器外に排出される。また、容器内の過酸化水素は無菌水の皮膜に効率よく抽出され吸着されていることから、過酸化水素の洗浄のために使用する無菌水の水量は著しく低減する。
この容器の殺菌方法において、容器の外面を過酸化水素のミストで殺菌する外面殺菌工程を付加することも可能である。容器の外面を殺菌することにより、容器内の殺菌処理後の無菌状態を適正に維持することができる。外面殺菌工程は容器内面殺菌工程の前に行ってもよいし、後に行ってもよく、また、他の工程と並行して行ってもよい。
容器内に加熱した無菌空気を吹き込んだ後、無菌水の皮膜を形成するまでの間に、所定の待機時間を設けて容器内面に付着した過酸化水素の皮膜による殺菌効果を高めるようにしてもよい。この待機時間は、容器の搬送時間として確保することができる。
上記殺菌方法は、次に述べる容器の殺菌装置によって実施可能である。
すなわち、この殺菌装置は、容器を所定の搬送路に沿って搬送する手段を有し、この搬送路に沿って、過酸化水素のガスを含んだ熱風を容器内に吹き込んで容器を所望の温度に加熱すると同時に容器の内面を殺菌する手段と、容器内に無菌水の蒸気又は噴霧を導入して無菌水の皮膜を容器の内面に形成し、この皮膜により過酸化水素を抽出する過酸化水素抽出手段と、過酸化水素を容器外に排出する過酸化水素排出手段とが順に配置されたことを特徴とする。
この容器の殺菌装置において、搬送手段の搬送路は、複数のホイールを接続することにより円弧の連続となって延びるように構成することも可能である。搬送路を複数のホイールにより構成することで、殺菌装置の設置スペースが低減化される。
容器内に過酸化水素のガスを含んだ熱風を導入する手段としては、例えばパイプ状のノズルを用いることができる。
この容器の殺菌装置において、内面殺菌手段には容器の口部を容器本体とは別に加熱する口部加熱手段が必要に応じて付加される。例えば、PET製ボトルはパリソンをブロー成形することにより得られるが、ボトルの口部はパリソン状態時の厚みを維持するので、膨らんだ胴体よりも肉が厚く胴体よりも加熱し難い。この口部を口部加熱手段により集中的に加熱すると、ボトル全体が所望の温度まで早期に到達し、その結果殺菌処理を速やかに行うことができ、しかも殺菌効果を更に高めることができる。口部加熱手段としては、口部の外周にノズルを配置し、これらのノズルから無菌空気の熱風を口部に向って吹き掛けるように構成することができる。また、ボトル内に上記過酸化水素のガスの混ざった熱風を吹き込むノズルに傘状の案内体を固定し、ノズルからボトル内に入って口部から吹き出る熱風をこの案内体で口部外周に案内するようにしてもよい。
この容器の殺菌装置において、内面殺菌手段と過酸化水素抽出手段との間に、容器内に加熱した無菌空気を吹き込んで、容器内でミスト化した過酸化水素を排出するミスト排出手段が必要に応じて設けられる。ミスト排出手段としては、例えばパイプ状のノズルを用いることができる。
この容器の殺菌装置において、搬送路上の過酸化水素排出手段の下流側には、無菌空気を容器内に吹き込み容器の内面に付着した水滴を除去するエアブロー手段が必要に応じて設けられる。エアブロー手段としては、例えばパイプ状のノズルを用いることができる。
また、この容器の殺菌装置において、容器の外面を過酸化水素のガスを含んだ熱風で殺菌する外面殺菌手段が、必要に応じて搬送路に沿って設けられる。この外面殺菌手段は望ましくは搬送路の最上流位置に配置される。
上記外面殺菌手段は、容器の搬送路を所定長さで覆うトンネル状の囲いを有し、この囲いの中に過酸化水素のミストを噴出するノズルと、容器の搬送方向に逆行する向きに突出するバッフル部とが設けられたものとすることができる。容器が囲いの中を通過する間にノズルから過酸化水素のミストが噴出され、このミストが容器の外表面に付着しこの外表面の全面を殺菌する。また、囲い内において容器の移動と共に過酸化水素のミストが移動しようとするが、このミストの移動がバッフル部により妨げられ、ミストは囲い内に留まろうとする。これにより、容器の外表面にミストがムラなく付着し、容器の外面の殺菌効果が向上する。なお、バッフル部は、容器の移動が低速度である場合は省略可能である。
この容器の殺菌装置において、搬送手段が容器の口部を掴んで容器を保持するグリッパーを備えるものとすることができる。このように容器の口部だけ掴んで搬送するようにすると、容器が空中に浮揚した状態になり、過酸化水素のミストが容器の外面全体に付着しやすくなり、容器の外面殺菌効果が向上する。
以上に説明したように、本発明の容器の殺菌方法及び装置によれば、過酸化水素のガスで容器内面を殺菌した後、容器内に無菌水の蒸気又は噴霧を導入して容器の内面に無菌水の皮膜を形成し、この皮膜で過酸化水素を抽出し、しかる後に過酸化水素を容器外に排出するので、無菌水の皮膜で容器内表層に吸着している過酸化水素を速やかに効率よく抽出し、この皮膜を除去することで過酸化水素を容器外に簡易かつ迅速に排出することができる。したがって、容器内の過酸化水素の残留を低減することができると同時に、容器を洗浄するための無菌水の使用量を大幅に削減することができ、更には殺菌装置における無菌水の製造設備、排水処理設備の小型化、簡素化、負荷の軽減を図ることができる。
この実施の形態において、殺菌対象とする容器は、PETで出来たパリソンをブロー成形することにより得られるボトルである。この容器の殺菌方法は図1に示す手順で行われる。
最初に、図1(A)に示すように、ボトル1の口部1aからボトル1の内部へノズル2を挿入し、そのノズル2の先端から過酸化水素のガスを含んだ熱風aを送り込んでボトル1を加熱すると同時にボトル内面を殺菌する。ノズル2をボトル1内に挿入することにより、熱風aをボトル1内に確実に送り込むことができる。ノズル2の挿入量は熱風aの流量、口部1aの口径等に応じて適宜変更可能である。ノズル2は上述したようにボトル1内に挿入してもよいが、ボトル1外に出したまま熱風aをボトル1内に吹き込むようにしてもよい。
過酸化水素のガスを含んだ熱風aは、例えば図5に示す過酸化水素気化装置4により生成することができる。この気化装置4は、殺菌剤である過酸化水素の水溶液を滴状にして供給する二流体スプレーである過酸化水素供給部5と、この過酸化水素供給部5から供給された過酸化水素の噴霧をその沸点以上の非分解温度以下に加熱して気化させる気化部6とを備える。過酸化水素供給部5は、過酸化水素供給路5a及び圧縮空気供給路5bからそれぞれ過酸化水素の水溶液と圧縮空気を導入して過酸化水素の水溶液を気化部6内に噴霧するようになっている。気化部6は内外壁間にヒータ6aを挟み込んだパイプであり、パイプ内に吹き込まれた過酸化水素の噴霧を加熱し気化させる。この気化した過酸化水素のガスgを含んだ熱風aはノズル3から吹き出し、図示しないパイプを通ってノズル2からボトル1の口部1aに向って噴出する。熱風aに含まれる過酸化水素のガスgはボトル1の内面の全面にムラなく均一に接触して瞬時に凝縮結露し、高濃度の過酸化水素となって、ボトル1の内面を速やかに殺菌する。
例えば、図15を参照して説明すると、上記気化部6はモル分率約0.22mol%(約35重量%)の過酸化水素溶液をその沸点である約121℃以上に加熱して過酸化水素を気化させる。この気化した過酸化水素のガスがノズル3から噴出すると、沸点以下の温度まで降下して気液混合体のミストbとなる。このミストbがボトル1の内面に付着し結露すると、モル分率約0.60mol%(約74重量%)という高濃度の過酸化水素溶液となってボトル1の内面に付着する。これにより、ボトル1の内面は迅速かつ適正に殺菌されることになる。
また、この熱風aの持つ熱による加熱によってボトル1の内面の温度が40℃〜50℃に上昇する。この加熱されたボトル1の内面に対して過酸化水素が凝結するので、殺菌効果が向上する。
図1(A)に示すように、ノズル2の外周には、ボトル1の口部1aの口縁を覆う傘状の案内体2aが必要に応じて取り付けられる。ノズル2の先端からボトル1内に吹き込まれた熱風aはボトル1内を巡った後、口部1aから吹き出し、この案内体2aに案内されつつ口部1aの外周に接触し口部1aを外側からも加熱する。この案内体2aに代え又は案内体2aと共にボトル1の口部1aの外周にノズルを設置し、このノズルから熱風を口部1aに吹き付けて口部1aをその外側から加熱するようにしてもよい。この熱風は過酸化水素を含まないものであってもよい。ノズル2からの熱風aのみで口部1aを十分に加熱できるときは、案内体2aや口部1aの外周に配置するノズルを省略してもよい。
図1(A)に示すように、過酸化水素のミストbをボトル1の胴体の回りに配置したノズル48(図6参照)からボトル1の外面に吹き付けてボトル1の外面を殺菌する。この外面殺菌は上記図1(A)に示した内面殺菌工程と並行して行っているが、同図(B)に示す工程で行うこともできるし、所望の段階で独立して行うこともできる。この外面殺菌は場合により省略することも可能である。
内部に過酸化水素のガスが供給されたボトル1は、図1(B)に示すように、ミスト排出工程へと送られる。ミスト排出工程では、無菌空気を加熱することにより生成した熱風cをノズル7からボトル1内に吹き込む。ノズル7はボトル1外に出したままでもよいが、望ましくはボトル1内に挿入した状態で熱風cを吹き込む。ボトル1で凝縮しミストとなって漂っている過酸化水素が、この熱風cによりボトル1外へ排出される。また、この熱風cによりボトル1は内面から加熱され、過酸化水素による殺菌効果が高められ、ボトル1の壁内への過酸化水素の浸透が抑制され、過酸化水素がボトル1の内面に浮かび易くなる。上述したように熱風aをボトル1内に供給すると、ほとんど瞬時にボトル1の内面が過酸化水素により殺菌されるので、熱風aの吹き込みの直後に熱風cをボトル1内に吹き込みボトル1の内部空間に漂っている過酸化水素のミストをボトル1外に排出しても殺菌効果は損なわれない。むしろ余分な過酸化水素のミストを早期に排出することにより、ボトル1の壁の肉厚内への過酸化水素の過剰な浸透を抑え、後の洗浄工程を短時間で終えることができる。
なお、熱風cは必要に応じて常温の無菌空気とすることも可能である。また、この図1(B)に示すミスト排出工程は場合により省略することも可能である。
上述したように熱風aの吹き込みの直後に熱風cを吹き込むのが過酸化水素の残留を低減するうえで望ましいが、過酸化水素をボトル1内に吹き込んだ状態を所定時間保持することにより殺菌効果を高めるようにしてもよい。この時間内において、ボトル1の内面に残留した微量の過酸化水素がボトル1の内面を殺菌することになる。この所定の保持時間はボトル1を熱風aの吹き込み時から熱風cの吹き込み時まで搬送する時間を加減することにより調整することができる。この熱風aの導入後、熱風cの吹き込みを開始するまでの保持時間は1.0〜10秒の範囲が好ましい。熱風cの吹き込み時間は例えば1秒〜20秒程度である。
熱風cの吹き込みによりボトル1内から過酸化水素のミストを排出した後は、図1(C)に示すように、ボトル1内に無菌水の蒸気dを導入し、ボトル1の内面に無菌水の皮膜を形成する。熱風cの供給停止後、蒸気dの吹き込みを開始するまでの待機時間は0.1〜10秒の範囲が好ましい。この無菌水の皮膜形成は、無菌水の蒸気dをノズル8からボトル1内に吹き込むことにより行うことができる。この蒸気dは、例えば当初135℃程度に加熱され殺菌処理された後、ノズル8の出口から98℃〜99℃程度に冷却された状態で吐出される。また、蒸気dの吹込み量は、例えばノズル径を1.2mmとして3秒〜12秒とすることができ、ノズル径を2mmとして1秒〜3秒とすることができる。
過酸化水素のガスがボトル1内に吹き込まれると、ミスト化すると同時に、図16(A)に示すように、ボトル1のPET製壁75の内面に過酸化水素ミストの薄い皮膜76となって付着し、また過酸化水素の粒子77がボトル1の壁75内に取り込まれる。そこで、無菌水の蒸気dがボトル1内に導入され、その蒸気の皮膜78がボトル1の内面に過酸化水素の皮膜76の上から付着すると、上記PET内に取り込まれた過酸化水素の粒子77が矢印で示すように蒸気の皮膜78により抽出される。これにより、ボトル1の内面における過酸化水素の残留量が低減することになる。また、ボトル1の内面に付着した菌79は高濃度で凝縮した過酸化水素の皮膜76やPET内に取り込まれた過酸化水素の粒子77により速やかに殺菌される。
なお、ボトル1の胴体の外周にもノズルを配置し、このノズルから無菌水の蒸気をボトル1の外面に吹き掛けてボトル1の外面に無菌水の皮膜を形成し、この皮膜により外面殺菌に使用した過酸化水素を抽出するようにしてもよい。
また、上記無菌水の蒸気dに代えて無菌水のシャワーを用いることもできる。すなわち、無菌水のスプレイによる噴霧をボトル1の口部1aからボトル1内にシャワーのごとく吹き込むことによってもボトル1の内面に付着した過酸化水素を洗い流すことができる。この場合は、図16(B)に示すように、無菌水の噴霧が皮膜78となってボトル1の内面に過酸化水素の皮膜76の上から付着し、上記PET内に取り込まれた過酸化水素の粒子77が矢印で示すようにこの無菌水の微細な液滴の皮膜78により抽出されることとなる。
無菌水の蒸気を導入したボトル1は、図1(D)に示すように過酸化水素排出工程で洗浄を行い、残留過酸化水素を容器外に排出する。
無菌水の蒸気の導入後洗浄に供するまで、ボトル1を所定時間保持することにより、過酸化水素の残留をさらに低減することが可能な場合がある。この所定時間は0.1〜10秒の範囲が好ましい。図16(A)(B)に示した如くこの保持時間内でボトル1の内面で凝結した無菌水の皮膜78が、ボトル1の内面に付着し或いはボトル1の壁75の肉厚内に浸透した余剰の過酸化水素を吸収することになる。この保持時間はボトル1を図1(C)の過酸化水素抽出工程から図1(D)の過酸化水素排出工程へと搬送する時間として確保することができる。
過酸化水素抽出工程から過酸化水素排出工程に移行する際は、望ましくはボトル1を上下反転させ、口部1aを下向きにする。この下向きになった口部1aからボトル1の内部にノズル9を挿入し、ノズル9から無菌水である洗浄液eを送り込む。洗浄液eはボトル1内に充満しボトル1の内面に接触した後に口部1aから流出する。これにより、過酸化水素抽出工程でボトル1の内面に残留した過酸化水素が洗い流される。
過酸化水素排出工程で用いる無菌水の洗浄液eは常温でもよいが、加熱した方が洗浄効率を高めるうえで望ましい。この洗浄液eの温度は40℃〜80℃の範囲が望ましい。上述した過酸化水素抽出工程においてボトル1への過酸化水素の浸透が抑制され、またボトル1から過酸化水素が抽出されているので、この過酸化水素排出工程は短時間で完了可能である。例えば500mlのボトルであれば3秒間程度で完了することが可能である。この結果、過酸化水素排出工程の洗浄で使用する無菌水eの量が低減し、ひいては無菌装置全体での無菌水の使用量も低減する。
上記洗浄で用いる無菌水は、フィルタで異物を除去した水を例えば130℃に加熱し、約70℃程度まで冷却することにより得ることができる。
過酸化水素排出工程での洗浄を終えたボトル1は、図1(E)に示すようにエアブロー工程に送り、ボトル1の内面に付着した洗浄液eの液滴を除去する。具体的には、下向きになった口部1aにノズル10を対向させ、このノズル10からボトル1の内部に無菌空気からなる熱風fを吹き込むことによりボトル1の内面に付着した水滴を吹き飛ばして除去する。
なお、上記図1(D)の洗浄を省略し、図1(E)のエアブロー工程を過酸化水素排出工程として無菌水の皮膜を無菌空気の導入により除去するようにしてもよい。あるいは、上記図1(D)の過酸化水素排出工程の洗浄液eによる洗浄を無菌空気によるエアリンスで代替してもよい。図16(A)(B)に示したように無菌水の皮膜78は過酸化水素を抽出し取り込んでいるので、無菌空気のブローのみによってもこの皮膜78を除去することができ、余剰の過酸化水素をボトル1外に速やかに排出することができる。
かくて殺菌処理されたボトル1内に、飲料等の内容物が充填され、口部1aがキャップで閉じられる。
次に、上述した殺菌方法を実施するための殺菌装置の一例について、図2乃至図14を用いて説明する。
図2に示すように、この殺菌装置は、上記PET製ボトルを所定の搬送路に沿って搬送する手段を有する。
搬送手段は、複数の各種ホイール11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28を次々と隣接するごとく水平に配置し、各ホイール11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28の周りに図14(A)(B)に例示するグリッパー29を所定のピッチで多数配置することにより構成される。もちろん、これらのホイール11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28は適宜追加削除が可能である。隣り合うホイールは互いに反対方向に同じ周速度で回転し、各ホイール11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28の外周でグリッパー29が各ホイール11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28と同じ周速度で旋回する。搬送手段の搬送路は、各種ホイール11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28を接続することにより円弧の連続となって延び、この円弧の連続線上を多数のボトル1が所定の間隔で走行する。すなわち、ボトル1は上流側のホイールのグリッパー29により把持されてホイールと共に旋回し、下流側のホイールに到達するとそのホイールのグリッパー29に掴み替えられ、以後下流側のホイールへと一定速度で順次送られる。
グリッパー29は、図14(A)(B)に示すように、ボトル1の胴体から突出する口部1aをその外側から挟む一対の挟み片30a,30bを有する。一対の挟み片30a,30bは基部31にそれぞれ垂直ピン32で回動可能に支持され、引張スプリング33により常時閉じ方向に引っ張られる。これにより、図14(B)に示すように一対の挟み片30a,30bはボトル1の口部1aを常時把持しようとし、グリッパー29で掴まれたボトル1は図6及び図7に示すように宙吊り状態となる。基部31には、円柱形の垂直軸34が双方の挟み片30a,30bの根元と嵌り合った状態で各ホイール11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28の半径方向でスライドしうるように取り付けられ、この垂直軸34に連結されたカムフォロア35が同じく各ホイール11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28の半径方向にスライド可能に取り付けられる。各ホイール11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28の内方にはカムフォロア35の溝に係合し、所定の位置でカムフォロア35及び垂直軸34を各ホイール11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28の半径方向にスライドさせ、グリッパー29の挟み片30a,30bを開状態又は閉状態に切り換えるための図示しないカムが配置される。各ホイール11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28が回転してグリッパー29が隣り合うホイールのグリッパー29と対向すると、一旦双方のグリッパー29がボトル1の口部1aを把持し、その後上流側のグリッパー29の挟み片30a,30bが開いてボトル1を解放し、下流側のグリッパー29の挟み片30a,30bが閉じたままでボトル1を搬送する。以後同様な操作が行われることにより、ボトル1が下流側のホイールへと一列で搬送される。
図2に示すように、上記搬送路に沿って、過酸化水素のガスを含んだ熱風a(図1(A)参照)をボトル1内に吹き込んでボトル1を所望の温度に加熱すると同時にボトル1内面を殺菌する手段37と、ボトル1内に加熱した無菌空気の熱風c(図1(B)参照)を吹き込んでボトル1外に過酸化水素のミストを排出する手段38と、過酸化水素が付着したボトル1内を蒸気d(図1(C)参照)を導入する過酸化水素抽出する手段39と、上記dを導入したボトル1内を無菌水からなる洗浄液e(図1(D)参照)で洗浄し過酸化水素を容器外に排出する過酸化水素排出手段40と、洗浄後に無菌の熱風f(図1(E)参照)をボトル1内に吹き込みボトル1内から水滴を除去するエアブロー手段41とが順に配置される。また、ボトル1の外面を過酸化水素のミストbで殺菌する外面殺菌手段42も上記搬送路に沿って設けられる。この実施の形態では外面殺菌手段42は内面殺菌手段37と同じ箇所に設けられる。
内面殺菌手段37は、図3中第一のホイール14の回りに設けられ、その略全体が内部が陽圧の無菌空気で満たされた無菌チャンバー43で囲まれる。
図4に示すように、第一のホイール14は機台60上に起立する旋回軸14aに水平に取り付けられ、旋回軸14aを軸にして回転可能である。第一のホイール14の盤面からは支柱61が上方に伸び、支柱61の上端に上記熱風aが流入するマニホルド62が固定される。マニホルド62の上部中央からは旋回軸14aの軸心の延長線上で導管63が上方に伸び、この導管63が機台60に連結される支持部材64にベアリング65を介して保持される。これにより、マニホルド62は第一のホイール14と一体で旋回軸14aの回りを回転可能である。
また、第一のホイール14の盤面からは筒軸66が上方に伸び、この筒軸66の上部に上記ホルダー29が取り付けられる。筒軸66及びホルダー29は所定のピッチで第一のホイール14の回りに多数配置される。多数のホルダー29は筒軸66を介して第一のホイール14に連結されるので、第一のホイール14の回転と共に回転する。
マニホルド62の回りからは各ホルダー29に向って熱風aの供給管67が伸び、供給管67の先端に上記ノズル2が取り付けられる。供給管67の先端部はアーム68aを介してスライド棒68に連結され、スライド棒68は上記筒軸66に挿通される。これにより、第一のホイール14が回転すると、ノズル2はホルダー29と共に旋回軸14aの回りを旋回する。
上記スライド棒68の下端は機台60に固定された円筒カム69に接する。第一のホイール14の回転と共にスライド棒68が旋回軸14aの回りを旋回すると、円筒カム69の作用でスライド棒68が筒軸66内を上下にスライドし、ノズル2がホルダー29に保持されたボトル1の口部1aに対し出入りする。円筒カム69に代えてエアシリンダ装置等を用いてスライド棒68をスライドさせることも可能である。上記供給管67の中途はフレキシブルパイプ67aで形成され、ノズル2の上下動作に応じて屈曲する。供給管67の所定箇所にはノズル2の上下動に連動して開閉する図示しないバルブが設けられ、ノズル2がボトル1内に下降すると開いてノズル2からの熱風aの吐出を許容し、ノズル2がボトル1外へと上昇すると閉じてノズル2からの熱風aの吐出を遮断するようになっている。ノズル2が旋回中に熱風aを吐出する箇所は、図3中符号37で示す箇所が該当するが、他の箇所であってもよい。
上記マニホルド62の導管63の上端には、加熱管70がシール部材71を介して接続される。導管63はマニホルド62と一体で加熱管70に対して回転し、シール部材71が両管63,70の接続部からの熱風aの漏れを防止する。加熱管70には図5に示した過酸化水素気化装置4が複数基取り付けられ、各過酸化水素気化装置4のノズル3から過酸化水素のガスgが加熱管70内に供給される。過酸化水素気化装置4の稼動する台数は、ボトル1の殺菌に必要とされる熱風aの風量、過酸化水素濃度等に応じて決定される。
加熱管70の上流側にはブロア72、HEPAフィルタ73及び電熱器74で構成される熱風供給装置が設けられる。ブロア72から引き込まれた空気がHEPAフィルタ73で浄化され、電熱器74で所定温度まで加熱され、熱風hとなって加熱管70内に送られる。この熱風hは過酸化水素気化装置4から送られる過酸化水素のガスgを含んだ熱風aとなってマニホルド62に至り、各供給管67を通ってノズル2からボトル1内に吹き込まれる。
上記ノズル2は、ボトル1の口部1aをボトル1の胴体とは別に加熱する口部加熱手段を必要に応じて備える。この口部加熱手段は具体的には、図6及び図7に示すように、ノズル2の外周に取り付けられる傘状の案内体2aであり、ノズル2がボトル1内に挿入されると同時にこの案内体2aがボトル1の口部1aの口縁を覆う。図1(A)に示したように、ノズル2の先端からボトル1内に吹き込まれた熱風aはボトル1内を巡った後口部1aから吹き出し、案内体2aに案内されつつ口部1aの外周に接触し口部1aを外側から加熱する。
内面殺菌手段において、図7に示すようにノズル2からボトル1内に過酸化水素のガスgを含む熱風aが吹き込まれると、過酸化水素はミスト化してボトル1の内面の全面にムラなく付着する。ミストはボトル1の内面に付着して凝結し、高濃度の過酸化水素となってボトル1の内面を速やかに殺菌する。
図3に示すように、外面殺菌手段42は第一のホイール14の外周に沿うように上記内面殺菌手段37と共に配置される。第一のホイール14はこれに隣接する第二のホイール15と共に回りを上記無菌チャンバー43で囲まれる。もちろん、各ホイール14,15ごとに無菌チャンバーで囲むことも可能である。
外面殺菌手段42等が設けられる第一のホイール14の上流側には複数個の導入ホイール11,12,13の列が接続され、最上流の導入ホイール11にはスクリュー44が接続される。これら導入ホイール11,12,13及びスクリュー44も無菌チャンバー45で囲まれる。図示しないブロー成形機等で成形されたボトル1がスクリュー44により一定ピッチで無菌チャンバー45内に導入されると、最上流の導入ホイール11のグリッパー29(図14参照)により口部1aを把持され、順次下流側の導入ホイール12,13のグリッパー29を経て第一のホイール14のグリッパー29に受け渡される。
図3に示すように、外面殺菌手段42は、第一のホイール14の外周に沿って湾曲する熱風供給箱46を有する。この熱風供給箱46には、上記過酸化水素気化装置4と同様な構成の過酸化水素気化装置4が接続され、また、図示しないが上記内面殺菌手段37における図4に示した熱風供給装置と同様な熱風供給装置が接続される。
また、図3,図4,図6及び図7に示すように、外面殺菌手段42はボトル1の搬送路を所定長さで覆うトンネル状の囲い47を有する。トンネル状の囲い47は、第一のホイール14が上記最下流の導入ホイール13に接する箇所から第二のホイール15に接する箇所へと円弧状に延びている。囲い47の天板には、旋回軸14aを中心点として円弧状に湾曲する溝が形成され、この溝内をグリッパー29とノズル2とが通過し、各グリッパー29により把持されたボトル1が囲い47内を通過する。
この囲い47の中には、過酸化水素のミストを噴出するノズル48と、ボトル1の搬送方向に逆行する向きに突出するバッフル部49とが設けられる。
ノズル48は囲い47内においてボトル1の搬送路の上流側に集中して配置される。ノズル48は囲い47内を通過するボトル1の外面に対峙するように配置された複数本の中空管50に多数の小孔をボトル1の外面に正対するごとく穿設することにより構成される。各中空管50はそれぞれ上記熱風供給箱46に接続され、熱風供給箱46から送られる過酸化水素のガスgを含んだ熱風bをノズル48へと案内する。ノズル48から吹き出た熱風bに含まれる過酸化水素のガスは囲い47内で凝縮しミストとなって充満し、囲い47内を通過するボトル1の外面の全面にムラなく付着する。ミストはボトル1の外面に付着して凝結し高濃度の過酸化水素となってボトル1の外面を適正に殺菌する。
バッフル部49は、上記囲い47の内面に所定のピッチで取り付けられた多数の鰭状の板片により構成される。各板片はボトル1の搬送方向に逆行する向きに突出する。囲い47内に充満した過酸化水素のミストは囲い47内を通過するボトル1により引き起こされる気流に乗って囲い47内を下流側に流れようとするが、バッフル部49の多数の板片がこの流れを阻止するように作用する。この結果、過酸化水素のミストは囲い47内に留まってボトル1の外面にムラなく付着し、ボトル1外面をムラなく適正に殺菌する。
図2に示すように、過酸化水素排出手段38は、第三のホイール16が上記第二のホイール15と接する箇所から第四のホイール17に接する箇所に至るまでの搬送路上に設けられる。第三のホイール16の回りと第四のホイール17の回りは、それぞれ内部が陽圧の無菌空気で満たされた無菌チャンバー51,52で囲まれる。
ミスト排出手段38は、第三のホイール16の各グリッパー29の真上でグリッパー29と共に旋回するノズル7を備える。ノズル7は上記内面殺菌手段37と同様な機構によって上下動可能であり、また、上記内面殺菌手段37の図4に示した熱風供給装置と同様な装置によって生成した無菌空気の熱風cを供給される。ノズル7は上記ボトル内面殺菌手段37により過酸化水素が吹き込まれたボトル1がグリッパー29に掴まれた状態で到来すると、図8に示すように、ボトル1内に侵入して熱風cを吹き込む。熱風は図1(C)に示したように流れてボトル1の全体を加熱するとともに、ボトル1外に過酸化水素のミストを排出する。熱風cの吹き込みは第三のホイール16が第四のホイール17に接する箇所までの間において行われる。第四のホイール17に接する箇所にボトル1が接近すると、ノズル7がボトル1外へと上昇し熱風cの吹き込みを止める。
上記ボトル内面殺菌手段37により過酸化水素を吹き込まれたボトル1は、このミスト排出手段38に至るまでの第二のホイール15の回りの搬送路上において内部が過酸化水素のミストで充満した状態に一定時間保持されるが、この一定時間内にボトル1の内面に付着し凝結した高濃度の過酸化水素がボトル1の内面をより効果的に殺菌する。
第四のホイール17は、例えばこの殺菌装置の始動当初に生じる殺菌不良のボトル1を回収するために設けられる。殺菌不良のボトル1の到来を知らせる信号が図示しない制御部から発せられると、第三のホイール16のグリッパー29から第四のホイール17のグリッパー29がボトル1を受け取って搬送路外に排出する。正常に殺菌されたボトル1は第三のホイール16の搬送路から第四のホイール17を素通りして次の第五のホイール18における搬送路へと向う。
図9に示すように、過酸化水素抽出手段39は、第五のホイール18が上記第三のホイール16と接する箇所から第六のホイール19に接する箇所に至るまでの搬送路上に設けられる。第五のホイール18及び第六のホイール19の回りは、第六のホイール19に接する第七のホイール20の周りと共に、内部が陽圧の無菌空気で満たされた無菌チャンバー53で囲まれる。
図10に示すように、過酸化水素抽出手段39は、この第五のホイール18の各グリッパー29の真上にグリッパー29と共に旋回するノズル8を備える。各ノズル8は各グリッパー29の真上に固定される。もちろん、ノズル8は上記内面殺菌手段37と同様な機構によって上下動させボトル1内に出入り可能としてもよい。
過酸化水素抽出手段39は無菌水の蒸気dを発生させるための蒸気発生装置80を備える。図17に示すように、蒸気発生装置80は、例えば図5に示したミスト生成装置4と略同様な構造であり、二流体スプレー81と、この二流体スプレー81から供給された水の噴霧を加熱して気化させる気化部82とを備える。二流体スプレー81は、水供給路81a及び圧縮空気供給路81bからそれぞれ水と圧縮空気を導入して水を気化部82内に噴霧するようになっている。気化部82は内外壁間にヒータ82aを挟み込んだパイプであり、パイプ内に吹き込まれた水の噴霧を加熱し気化させる。気化した水のガスは気化部82の先端から導管83内に向って噴出する。導管83にはその上流側から無菌の熱風が吹き込まれ、この熱風が水の気化したガスを巻き込んで高温の水蒸気となって導管83内を図9に示したノズル8へと流れる。
なお、蒸気発生装置80は、上記装置のほか、この殺菌装置が設置される工場のボイラとすることもできる。
各ノズル8には上記内面殺菌手段37と同様なマニホルド等を介して蒸気発生装置80から無菌水の蒸気dが供給される。ノズル8は上記ミスト排出手段38により過酸化水素のミストが排出されたボトル1がグリッパー29に掴まれた状態で到来すると、図10に示すように、ボトル1の口部1aの上方からボトル1内に蒸気dを吹き込む。
蒸気dは図1(C)に示したように流れてボトル1全体を加熱するとともに、ボトル1内面に接触して凝結し、図16(A)に示したようにボトル1内面に無菌水の皮膜78となって付着する。この皮膜78がボトル1の内面に残留した過酸化水素を吸着する。この無菌水の皮膜78により、過酸化水素のボトル1壁75への浸透が抑止され、また、すでにボトル1壁に浸透した過酸化水素の粒子77が無菌水の皮膜78内に抽出される。
蒸気dの吹き込みは第五のホイール18が第六のホイール19に接する箇所までの間において行われる。第六のホイール19に接する箇所にボトル1が接近すると、蒸気dの吹き込みが停止される。
図9に示すように、過酸化水素排出手段40は、第六のホイール19が上記第五のホイール18に接する箇所から第七のホイール20に接する箇所に至るまでの搬送路上に設けられる。
この第六のホイール19の外周にも上記グリッパー29と同様なグリッパー29が所定のピッチで配置されるが、これらのグリッパー29は図示しない水平枢軸を介して第六のホイール19側に支持される。また、図9及び図13に示すように第六のホイール19の旋回軸19aを中心にして円弧状に湾曲するカム54に各グリッパー29が接触するようになっている。第六のホイール19の旋回によりグリッパー29が第五のホイール18との接点からボトル1を受け取って進行すると、カム54の案内により上下反転し、従って、図11に示すようにボトル1も上下反転してその口部1aが下向きとなる。
過酸化水素排出手段40は、各グリッパー29の真下にグリッパー29と共に旋回運動するノズル9を備える。各ノズル9は各グリッパー29の真上において上記内部殺菌手段37と同様な機構によって上下動しボトル1内に出入り可能である。また、過酸化水素排出手段40は上記内部殺菌手段37と同様な機構によって無菌水である洗浄液eをマニホルド、中空管等からノズル9に供給するようになっている。無菌水は常温でもよいが洗浄効果を高めるため望ましくは所定の温度まで予め加熱される。ノズル9から吹き出た洗浄液eはボトル1内に流入した後、口部1aから流れ出る。過酸化水素排出手段40の下方にはこのボトル1外に流出する洗浄液eを受けるための樋部材55が設けられる。
グリッパー29により逆さまに保持されたボトル1が到来すると、図11に示すようにノズル9がボトル1内に侵入し洗浄液eを噴出する。噴出した洗浄液eはボトル1の内面から残留した過酸化水素を洗い流し、ボトル1の下方に流れ落ちる。流れ落ちた洗浄液eは樋部材55に受け止められ回収される。洗浄液の注入は第六のホイール19が第七のホイール20に接する箇所の手前までの間において行われる。この第七のホイール20の手前の箇所にボトル1が接近すると、洗浄液の注入が停止される。ボトル1内には過酸化水素抽出手段39によって形成された蒸気dの皮膜78により過酸化水素が抽出されているので、この過酸化水素抽出手段40による洗浄は簡潔に行われ、従って短時間で過酸化水素の容器外排出が行われ、また、洗浄のための無菌水の使用量は低減する。
エアブロー手段41は、第六のホイール19における搬送路上において、上記過酸化水素の排出が終了した箇所から第六のホイール19が第七のホイール20に接する箇所までの間に配置される。エアブロー手段41は、図12に示すように、第六のホイール19のグリッパー29により下向きに保持されたボトル1内に無菌空気からなる熱風fを吹き込むためのノズル10を備える。これらのノズル10は上記過酸化水素抽出手段39のノズル9と同様にグリッパー29に固定される。もちろん、ノズル10は上記過酸化水素抽出手段39と同様な機構によって上下動させボトル1内に出入り可能としてもよい。
各ノズル10には上記内面殺菌手段37と同様なマニホルド等を介して無菌空気の熱風fが供給される。無菌空気は必要に応じて常温で使用される。ノズル10は上記過酸化水素排出工程が終了したボトル1がグリッパー29に掴まれた状態で到来すると、図12に示す状態でボトル1の口部1aからボトル1内に熱風fを吹き込む。熱風fは図1(E)に示したように流れてボトル1全体を加熱するとともに、ボトル1内面に付着した無菌水を吹き飛ばし乾燥させる。これにより、過酸化水素の除去が促進され、ボトル1内での過酸化水素の残留が更に低減する。熱風fの吹き込みは第六のホイール19が第七のホイール20に接する手前の箇所までの間において行われる。第七のホイール20に接する箇所にボトル1が接近すると、グリッパー29が上記カム54に接することにより元の正立状態に復帰し、第七のホイール20のグリッパー29に把持される。
図2に示すように、上記過酸化水素排出工程等が行われる無菌チャンバー53に接して、無菌処理されたボトル1内への内容物の充填が行われる無菌チャンバー56が設けられる。この無菌チャンバー56内には上記第七のホイール20に連結される各種ホイール21,22,23の列が配置され、所定のホイール23に接するように充填機57が設置される。ボトル1は各種ホイール21,22,23のグリッパー29に把持されて搬送されつつ充填機57で内容物を充填された後、次の無菌チャンバー58内に移動する。
次の無菌チャンバー58内には、各種ホイール24,25,26,27,28の列が配置され、所定のホイール25に対して打栓機59が設置される。内容物が充填されたボトル1がこの無菌チャンバー内に搬入されると、ホイール25においてグリッパー29に把持されたボトル1の口部1aに打栓機59により図示しないキャップが施される。キャップで閉じられたボトル1はリジェクト用のホイール27を経由して搬出用のホイール28から無菌チャンバー58外に搬出され出荷される。一方、充填、キャッピング等に支障のあるボトル1はリジェクト用のホイール27から別経路で無菌チャンバー58外に搬出され回収される。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施の形態では、PET製ボトルを殺菌対象としたが、本発明はPET以外の過酸化水素を吸着しやすい材料、例えばポリ塩化ビニル、ポリカーボネイト、ポリアミド系樹脂、シリコンゴムで出来たボトルについても適用可能である。あるいは、過酸化水素を吸着し難い材料、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、蒸着PETで出来たボトルについても適用可能である。また、ボトル以外の形態、例えばカップ状の容器についても適用可能である。また、ボトル等の容器への内容物の充填は、過酸化水素の排出工程において水分が容器内に残留した状態で行っても差し支えない。
容量500mlのPET製ボトルを対象として、次のように殺菌処理をした。
(1)内径10mmのノズルから過酸化水素のガスを含んだ熱風を毎分0.1m3の風量でボトルの内部に0.6秒間吹き込み、ボトルを加熱すると同時にボトル内面を殺菌した。熱風の温度はノズルの先端付近で105℃〜125℃に設定し、ノズルのボトル内への挿入量は30mmに設定した。過酸化水素のガス濃度は、7〜8mg/lとした。
このノズルの外周にはボトルの口部の口縁を覆う案内体を取り付けておき、ノズルの先端からボトル内に吹き込まれた過酸化水素のガスを含んだ熱風がボトル内を巡った後にボトルの口部から吹き出し案内体に案内されてボトルの口部に外側から接触するようにした。
この過酸化水素のガスを含んだ熱風の吹き込みにより、ボトルの内面の温度が50℃に上昇した。
(2)ボトル内面殺菌時に、同様な過酸化水素のガスを含んだ熱風をボトルの外面に吹き付けてボトルの外面を殺菌した。
(3)熱風吹き込みの停止後1秒間ボトルを放置し、続いて無菌空気の熱風をボトル内に吹き込んで過酸化水素のガスが凝結することにより生成したミストをボトル外に排出した。
(4)熱風の吹き込みが完了した後、ボトルを0.5〜3.5秒間放置した。
(5)熱風の吹き込み後、ボトル内に無菌水の蒸気を吹き込んで、ボトル内に無菌水の皮膜を形成した。蒸気は口径2mmのノズルから3秒間ボトル内に向かって吹き出し、ノズルの出口での蒸気温度は98℃とした。
(6)無菌水の皮膜による過酸化水素の抽出後に、ボトルを反転し、内径6mmのノズルをボトルの内部に挿入して70℃に加熱された無菌水を3秒間送り込みボトル内部の過酸化水素の容器外輩出を行った。無菌水の流量は10l/分とし、1秒間だけ注水した。
容量500mlのPET製ボトルを対象として、次のように殺菌処理をした。
(1)内径10mmのノズルから過酸化水素のガスを含んだ熱風を毎分0.1m3の風量でボトルの内部に0.6秒間吹き込み、ボトルを加熱すると同時にボトル内面を殺菌した。熱風の温度はノズルの先端付近で105℃〜125℃に設定し、ノズルのボトル内への挿入量は30mmに設定した。過酸化水素のガス濃度は、12mg/lとした。
このノズルの外周にはボトルの口部の口縁を覆う案内体を取り付けておき、ノズルの先端からボトル内に吹き込まれた過酸化水素のガスを含んだ熱風がボトル内を巡った後にボトルの口部から吹き出し案内体に案内されてボトルの口部に外側から接触するようにした。
この過酸化水素のガスを含んだ熱風の吹き込みにより、ボトルの内面の温度が50℃に上昇した。
(2)ボトル内面殺菌時に、同様な過酸化水素のガスを含んだ熱風をボトルの外面に吹き付けてボトルの外面を殺菌した。
(3)熱風吹き込みの停止後1秒間ボトルを放置し、続いて無菌空気の熱風をボトル内に吹き込んで過酸化水素のガスが凝結することにより生成したミストをボトル外に排出した。
(4)熱風の吹き込みが完了した後、ボトルを0.5〜3.5秒間放置した。
(5)熱風の吹き込み後、ボトル内に無菌水の蒸気を吹き込んで、ボトル内に無菌水の皮膜を形成した。蒸気は口径1.2mmのノズルから3秒間ボトル内に向かって吹き出し、ノズルの出口での蒸気温度は98℃とした。
(6)無菌水の皮膜による過酸化水素抽出後に、ボトルを反転し、内径6mmのノズルをボトルの内部に挿入して70℃に加熱された無菌水を送り込みボトル内部の過酸化水素の容器外排出を行った。無菌水の流量は10l/分とし、3秒間だけ注水した。
(7)過酸化水素排出後に、ボトル内に無菌空気を吹き込むエアブローを行いボトル内の水滴を除去した。無菌空気の流量は100l/minとし、3秒間送風した。
また、上記実施例1,2のほか、蒸気による過酸化水素抽出工程を省略した場合、無菌空気によるエアブロー工程を省略した場合、蒸気吹込みノズル径を変更した場合、蒸気の吹込み時間を変化させた場合についてもそれぞれ殺菌処理を行った。
上記各殺菌条件のそれぞれについて、103、104、105の枯草菌芽胞を付着させたボトルを5本ずつ殺菌処理し、ボトル内にトリプトソイブイヨン培地を無菌的に分注し、培養、殺菌性の有無を評価した。各殺菌条件における試験結果から確率論的に最確数(MPN:most probable number)で生残菌数を算出し、付着菌数と生残菌数との対数値を次の式により求めて殺菌効果を評価した。
殺菌効果(LRV((Logarithmic reduction value))=log(付着菌数/生残菌数)
また、上記各殺菌条件のそれぞれについて、ボトルに純水を充填し、ボトル内に残留した過酸化水素を純水中に溶出させることで過酸化水素の残留量を求めた。
試験結果の一覧を次表に示す。この表1中、条件6が上記実施例1に対応し、条件15が上記実施例2に対応する。
Figure 2008074438
なお、残留判定、殺菌判定及び総合判定はそれぞれ4段階に分けて評価し、最も良好なものから順に◎、○、△、×で示している。なお、表1中、条件7の過酸化水素の残留濃度0.88ppmは×に相当する。
上記表1から次の諸点が明らかになった。
まず、条件1〜18において、LRVはすべて5.3以上であり適正であった。この値はFDAの低酸性飲料を充填する上で問題のない滅菌レベルである。
条件1〜6と条件7との対比より、同様な過酸化水素の容器外排出のための洗浄を行う場合は、無菌水の蒸気による注出皮膜の形成を行うほうが行わない場合よりも過酸化水素の残留量が格段に低減する。
条件1,2と条件8との対比より、過酸化水素の残留量が同程度の場合、無菌水の皮膜により過酸化水素の抽出を行うほうが行わない場合よりも、過酸化水素の容器外排出で使用する無菌水の量が格段に低減する。
条件9〜11より過酸化水素抽出を行わなくとも過酸化水素の容器外排出後に無菌空気によるエアブローを行うと過酸化水素の残留量についてある程度の改善が見られるのであるが、条件12,13と条件14,15との対比から明らかなように、過酸化水素抽出を行うことで過酸化水素のミスト量が増えてもその残留量がさらに低減する。
条件16と条件17,18との対比から明らかなように、過酸化水素抽出を行う場合であっても、洗浄による過酸化水素の容器外排出後に無菌空気によるエアブローを行うと、行わない場合よりも、過酸化水素の残留量が低減する。
本発明に係る容器の殺菌方法の一実施形態を表す説明図である。 本発明に係る容器の殺菌装置の一実施形態を表す概略平面図である。 図2の部分拡大図である。 内面殺菌手段の部分切欠正面図である。 過酸化水素気化装置の部分切欠図である。 図3中、VI−VI線矢視断面図である。 図3中、VII−VII線矢視断面図である。 図2中、VIII−VIII線矢視断面図である。 図2の部分拡大図である。 図9中、X−X線矢視断面図である。 図9中、XI−XI線矢視断面図である。 図9中、XII−XII線矢視断面図である。 図9の部分拡大図である。 グリッパーの平面図であり、(A)は開いた状態、(B)は閉じた状態をそれぞれ示す。 過酸化水素−水系の大気圧下における気液平衡関係線図である。 無菌水の皮膜の形成により過酸化水素を抽出する状態を模式的に示す図であり、(A)は無菌水の蒸気で皮膜を形成した場合、(B)は無菌水の噴霧で皮膜を形成した場合を示す。 無菌水の蒸気を作る蒸気発生装置の部分切欠図である。
符号の説明
1…ボトル
1a…ボトルの口部
2,10,48…ノズル
2a…案内体
14,15,16,18,19…ホイール
29…グリッパー
37…内面殺菌手段
38…ミスト排出手段
39…過酸化水素抽出手段
40…過酸化水素排出手段
41…エアブロー手段
42…外面殺菌手段
47…囲い
49…バッフル部
a,c…熱風
b…過酸化水素のミスト
d…蒸気
e…洗浄液
f…熱風
g…過酸化水素のガス

Claims (17)

  1. 過酸化水素のガスを容器内に導入して容器を所望の温度に加熱すると同時に容器の内面を殺菌する殺菌工程と、殺菌後に過酸化水素を容器外に排出する過酸化水素排出工程とを含む容器の殺菌方法において、上記殺菌工程と上記過酸化水素排出工程との間に、容器内に無菌水の蒸気又は噴霧を導入して容器の内面に無菌水の皮膜を形成し、この皮膜により過酸化水素を抽出する過酸化水素抽出工程を設けることを特徴とする容器の殺菌方法。
  2. 請求項1に記載の容器の殺菌方法において、上記殺菌工程と上記過酸化水素抽出工程との間に、容器内に無菌空気を吹き込んで過酸化水素のミストを容器外に排出するミスト排出工程を設けることを特徴とする容器の殺菌方法。
  3. 請求項1に記載の容器の殺菌方法において、上記過酸化水素排出工程を容器内への無菌空気の吹き込みにより行うことを特徴とする容器の殺菌方法。
  4. 請求項1に記載の容器の殺菌方法において、上記過酸化水素排出工程を容器内への無菌水の導入により行うことを特徴とする容器の殺菌方法。
  5. 請求項1に記載の容器の殺菌方法において、上記過酸化水素抽出工程における無菌水の皮膜の形成は、無菌水の蒸気の導入によって行うことを特徴とする容器の殺菌方法。
  6. 請求項1に記載の容器の殺菌方法において、上記過酸化水素抽出工程における無菌水の皮膜の形成は、無菌水の噴霧の導入によって行うことを特徴とする容器の殺菌方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の容器の殺菌方法において、過酸化水素のミストを容器の外面に吹き付ける外面殺菌工程を含むことを特徴とする容器の殺菌方法。
  8. 容器を所定の搬送路に沿って搬送する手段を有し、この搬送路に沿って、過酸化水素のガスを含んだ熱風を容器内に吹き込んで容器を所望の温度に加熱すると同時に容器の内面を殺菌する手段と、容器内に無菌水の蒸気又は噴霧を導入して無菌水の皮膜を容器の内面に形成し、この皮膜により過酸化水素を抽出する過酸化水素抽出手段と、過酸化水素を容器外に排出する過酸化水素排出手段とが順に配置されたことを特徴とする容器の殺菌装置。
  9. 請求項8に記載の容器の殺菌装置において、上記搬送手段の搬送路が複数のホイールを接続することにより円弧の連続となって延びていることを特徴とする容器の殺菌装置。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の容器の殺菌装置において、搬送手段が容器の口部を掴んで容器を保持するグリッパーを備えることを特徴とする容器の殺菌装置。
  11. 請求項8に記載の容器の殺菌装置において、上記搬送路における上記殺菌手段の下流側であって上記過酸化水素抽出手段よりも上流側に、容器内に無菌空気を吹き込んで過酸化水素のミストを容器外に排出するノズルが設けられたことを特徴とする容器の殺菌装置。
  12. 請求項8に記載の容器の殺菌装置において、上記過酸化水素排出手段が容器内に無菌空気を吹き込むノズルであることを特徴とする容器の殺菌装置。
  13. 請求項8に記載の容器の殺菌装置において、上記過酸化水素排出手段が容器内に無菌水を導入するノズルであることを特徴とする容器の殺菌装置。
  14. 請求項8に記載の容器の殺菌装置において、上記過酸化水素抽出手段が、無菌水を加熱して蒸発させる気化器を備えていることを特徴とする容器の殺菌方法。
  15. 請求項8に記載の容器の殺菌装置において、過酸化水素のミストを容器の外面に吹き付ける外面殺菌手段が搬送路に沿って設けられたことを特徴とする容器の殺菌装置。
  16. 請求項15に記載の容器の殺菌装置において、上記外面殺菌手段が容器の上記搬送路を所定長さで覆うトンネル状の囲いを有し、この囲いの中に過酸化水素のミストを噴出するノズルを有することを特徴とする容器の殺菌装置。
  17. 請求項16に記載の容器の殺菌装置において、上記トンネル状の囲いの中に、容器の搬送方向に逆行する向きに突出するバッフル部が設けられたことを特徴とする容器の殺菌装置。
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