JP6330865B2 - プリフォームの殺菌方法及び装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、プリフォーム供給装置11からプリフォーム1が供給され、プリフォームコンベア14によりプリフォーム1がチャンバー28aに搬送される。
本発明におけるプリフォーム1は試験管状の有底筒状体であり、図3(H)に示したボトル2におけると同様な口部2aをその成形当初に付与される。この口部2aにはプリフォーム1の成形と同時に雄ネジが形成される。プリフォーム1は射出成型、圧縮成形等によって成形される。プリフォーム1の材質はポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂からなり、これらの樹脂単体又は混合物であってもかまわないし、リサイクルされた熱可塑性樹脂を含んでもかまわない。また、バリア性を付与するために、エチレンービニルアルコール共重合体、メタキシリレンジアミンのような芳香族アミンをモノマーとするポリアミド等の熱可塑性樹脂を層として、又は混合物として含んでも構わない。
ポリエチレンテレフタレート製の500mlボトル用の、重量が20gであるプリフォーム1を使用した。当該プリフォーム1の内面の口部、胴の中央部、底部の各3箇所、計9箇所に103、104、105、個のB.atrophaeus芽胞を付着させた後に、自然乾燥させ、菌付プリフォーム1とした。
成形後のボトルの内部にSCDブイヨン培地を無菌雰囲気で100ml充填し、無菌化キャップにより密封した後、振ることで、培養液をボトル内面全域に接触させて、35℃で1週間培養し、混濁した場合は殺菌できておらず、混濁しない場合は殺菌されたとした。
成形したボトルに純水500mlを充填し、密封した。その後、(株)千代田製作所製
SUPER ORITECTOR MODEL5により、充填した純水中の過酸化水素の濃度を測定した。
表1に、操作方法に記載した操作と同様の操作を実施した実施例及び比較例を示した。実施例及び比較例の殺菌剤の組成、エアの加温の有無及び紫外線を含む光照射の有無という操作条件、及び殺菌効果とボトルの残留過酸化水素を示す。
2…ボトル
6…殺菌剤ガス吹き付けノズル
6a,6b…ノズル
9…気化部
23…傘状部材
24…ガス吹出口
37…エアノズル
37a…エア吹出口
G…ガス
P…エア
L…光
Claims (19)
- 少なくとも0.5質量%〜20質量%の過酸化水素と沸点が85℃以下の溶媒からなる殺菌剤をガス化させ、当該殺菌剤のガスをプリフォームに吹き付ける第1工程と前記プリフォームの口部の開口面に対向する方向からプリフォームの少なくとも口部の内外面に紫外線を含む光を照射する第2工程を更に備え、当該第2工程の後に前記第1工程を行うことを特徴とするプリフォームの殺菌方法。
- 請求項1に記載のプリフォームの殺菌方法において、
前記殺菌剤のガスは、前記殺菌剤を気化部内に噴霧してガス化させ、前記殺菌剤のガスを前記気化部のノズルから前記プリフォームに向かって吹き付けることを特徴とするプリフォームの殺菌方法。 - 請求項2に記載のプリフォームの殺菌方法において、
一個又は複数個の前記ノズルを前記プリフォームの走行路に対向させ、前記ノズルから前記殺菌剤のガスを前記プリフォームに向かって吹き付けることを特徴とするプリフォームの殺菌方法。 - 請求項2又は請求項3に記載のプリフォームの殺菌方法において、
前記殺菌剤のガスを前記ノズル内で複数の流れに分け、一方の流れを前記プリフォームの口部に向かわせ、他方の流れを前記プリフォームの外面へと向かわせることを特徴とするプリフォームの殺菌方法。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに1項に記載のプリフォームの殺菌方法において、
前記溶媒がエタノールであることを特徴とするプリフォームの殺菌方法。 - 請求項5に記載のプリフォームの殺菌方法において、
前記殺菌剤が前記エタノールを14質量%〜99質量%含む溶液であることを特徴とするプリフォームの殺菌方法。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のプリフォームの殺菌方法において、
前記殺菌剤のガスを前記プリフォームに吹き付けた後、当該プリフォームにおける前記殺菌剤のガスの吹き付け部にエアを吹き付けることを特徴とするプリフォームの殺菌方法。 - 請求項7に記載のプリフォームの殺菌方法において、
前記エアがホットエアであることを特徴とするプリフォームの殺菌方法。 - 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のプリフォームの殺菌方法において
前記紫外線を含む光がキセノンフラッシュランプにより照射される光であることを特徴とするプリフォームの殺菌方法。 - 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のプリフォームの殺菌方法において、
前記紫外線を含む光を前記プリフォームの前記口部に集中して照射することを特徴とするプリフォームの殺菌方法。 - プリフォームの供給からボトルの成形に至るまで、前記プリフォームを走行させる走行手段と、当該走行手段において少なくとも過酸化水素成分を0.5質量%〜20質量%及び沸点が85℃以下の溶媒を含む殺菌剤のガスを前記プリフォームに向かって吹き付けるノズルと、プリフォームの口部の開口面に対向する方向から紫外線を含む光を前記プリフォームの少なくとも口部の内外面に照射するランプが設けられ、当該ランプの下流に前記ノズルが設けられたことを特徴とするプリフォームの殺菌装置。
- 請求項11に記載のプリフォームの殺菌装置において、
エアを前記プリフォームに吹き付けるエアノズルが、前記ノズルに対して、前記走行手段における下流側に設けられたことを特徴とするプリフォームの殺菌装置。 - 請求項11又は請求項12に記載のプリフォームの殺菌装置において、
前記ノズルは、前記殺菌剤を噴霧することによってガス化する気化部の先端部に配置されたことを特徴とするプリフォームの殺菌装置。 - 請求項11乃至請求項13のいずれか1項に記載のプリフォームの殺菌装置において、
前記殺菌剤のガスを送る前記ノズルが複数の管路に分けられ、一方の管路の吐出口が前記プリフォームの開口に対峙させられ、他方の管路は前記プリフォームの外面へと伸ばされて、その吐出口が前記プリフォームの外面に対峙させられたことを特徴とするプリフォームの殺菌装置。 - 請求項11乃至請求項14のいずれか1項に記載のプリフォームの殺菌装置において、
前記殺菌剤がエタノールを14質量%〜99質量%含む溶液であることを特徴とするプリフォームの殺菌装置。 - 請求項12に記載のプリフォームの殺菌装置において、
前記エアノズルが、前記エアを前記プリフォームの開口に向かって吹き出すスリット状の吹出口を有し、当該吹出口が前記プリフォームの走行方向に沿って伸びていることを特徴とするプリフォームの殺菌装置。 - 請求項11乃至請求項16のいずれか1項に記載のプリフォームの殺菌装置において、
前記紫外線を含む光を照射するランプがキセノンフラッシュランプであることを特徴とするプリフォームの殺菌装置。 - 請求項11乃至請求項17のいずれか1項に記載のプリフォームの殺菌装置において、
前記光を照射する前記ランプの前記プリフォームの反対側に反射板を設けてなることを特徴とするプリフォームの殺菌装置。 - 請求項18に記載のプリフォームの殺菌装置において、
前記反射板が前記プリフォームの前記口部を覆うように設けてなることを特徴とするプリフォームの殺菌装置。
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