JP2009280222A - 容器の殺菌方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適正に予備加熱されたボトルのみ過酸化水素で殺菌する。
【解決手段】ボトル2を走行させながら容器の温度検査を行って、所定の温度に達しないボトルを除去し、所定の温度に達したボトルを引き続き走行させながら、その口部2aに向かって過酸化水素の凝結ミストMを定位置に置かれた噴霧管3から吹き付け、次いで、ボトルの口部にノズル6を追従させながら、過酸化水素のガスGをノズルからボトル内に吹き込む。これにより、適正に予備加熱されたボトルのみ過酸化水素で殺菌することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボトル等の容器を過酸化水素等の殺菌剤で殺菌する方法及び装置に関する。
PET(ポリエチレンテレフタレート)等で作られたボトルの殺菌に関し、ボトルを走行させながら、定位置に設置したノズルから過酸化水素のミストをボトルの口部に向かって吹き付け、次いで、エアノズルをボトルに追従させつつ熱風をボトル内に吹き込んでエアリンスを行い、しかる後、ボトル内に温水を注入して温水リンスを行うという方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、ボトルの成形時の残熱を利用して過酸化水素のミストによるボトルの殺菌効果を高めることも知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このようにして殺菌されたボトルには、充填機によって飲料等の内容物が充填され、キャップ等が被せられる。そして、無菌包装体として市場に送り出される。
特開2006−111295号公報
ところが、上記の従来の殺菌方法によれば、過酸化水素のミストを吐出するノズルの先をボトルが走行するので、ミストがボトル内の隅々まで行き届き難い。ことにボトル内の底部にはミストが付着し難いので殺菌不良が生じやすい。これを防止するため、従来はボトルの搬送路に沿ってノズルを複数本配置する等してミストを大量に吐出させるようにしている。しかし、これには過酸化水素の消費量の増大を招くという問題がある。また、無菌包装体の生産効率を高めるためにボトルの走行速度を大きくすると、ミストの流量を更に増やさなければならず、過酸化水素の消費量の更なる増大を招いてしまう。この問題はノズルをボトルに追従させつつボトル内へミストを吹き込むことで解決するようでもあるが、ミストを吐出するノズルを移動させるものとすると、ミスト生成器からノズルまでミストが流れる間にミストが結露しやすくなり、結露した過酸化水素が容器に向かってボタ落ちしやすくなるという問題がある。過酸化水素の濃度を低くすれば結露し難くなるが、その場合は逆に殺菌効果が薄れるという問題がある。
また、過酸化水素のミストによるボトルの殺菌効果を高めるにはボトルを予め加熱しておくのが望ましいが、ボトルの成形型によってはボトルの底部が過度に冷却される場合がある。そのようなときは殺菌が不十分なボトルが生じるおそれがある。これは成形時の残熱を利用する場合に限らず、予め成形したボトルに熱風を吹き付けたり、ヒータを近づけたりしてボトルを予備加熱する場合であっても生じうる。
したがって、本発明は、ボトルの走行速度を大きくする場合であっても過酸化水素のミストの使用量を増やすことなく、また、過酸化水素のボタ落ちを来たすことなく、一定の殺菌効果を得ることができ、また、過酸化水素のミストを吹き付けても殺菌不良が生じうるボトルを予め排除することができる殺菌方法及び装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
すなわち、請求項1に係る発明は、予備加熱した容器(2)を走行させながら容器(2)の温度検査を行って、所定の温度に達しない容器(2)を除去し、所定の温度に達した容器(2)を引き続き走行させながら、その口部(2a)に向かって過酸化水素の凝結ミスト(M)を定位置に置かれた噴霧管(3)から吹き付け、次いで、容器(2)の口部(2a)にノズル(6)を追従させながら、過酸化水素のガス(G)をノズル(6)から容器(2)内に吹き込む容器の殺菌方法を採用する。
請求項2に記載されるように、請求項1に記載の容器の殺菌方法において、予備加熱は容器(2)の成形時の残熱によるものとすることができる。
請求項3に記載されるように、請求項1又は請求項2に記載の容器の殺菌方法において、過酸化水素のガス(G)は、過酸化水素の凝結ミスト(M)を熱風(H)によって加熱しガス化したものとすることができる。
請求項4に記載されるように、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の容器の殺菌方法において、過酸化水素のガス(G)を容器(2)内に吹き込んだ後に、容器(2)内を無菌水(W)によって洗浄するようにしてもよい。
また、請求項5に係る発明は、容器(2)を所定の搬送路に沿って搬送する搬送手段(20等)を有し、この搬送路を走行する容器(2)を所定の温度まで予備加熱する予備加熱手段(13,4,96,97)と、予備加熱された容器(2)が所定の温度まで達しているか否かを検査する温度センサ(37a,37b)と、所定の温度に達しない容器(2)を搬送路から除去する除去手段(95)と、搬送路を走行する所定の温度に達した容器(2)の口部(2a)に向かって、過酸化水素の凝結ミスト(M)を定位置から吹き付ける噴霧管(3)と、搬送路を走行する容器(2)に追従しながら容器(2)内に吹き付けるノズル(6)とが、上記搬送路に沿って配置された容器の殺菌装置を採用する。
請求項6に記載されるように、請求項5に記載の容器の殺菌装置において、搬送路の噴霧管(3)よりも上流側に設けられた容器(2)の成形機(9)が予備加熱手段を兼ねるものとすることができる。
請求項7に記載されるように、請求項5に記載の容器の殺菌装置において、噴霧管(3)よりも上流側に、容器(2)の予備加熱装置(96,97)が設けられたものとすることができる。
請求項8に記載されるように、請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の容器の殺菌装置において、過酸化水素のガス(G)は、過酸化水素の凝結ミスト(M)を熱風(H)によって加熱することにより生成したものとすることができる。
請求項9に記載されるように、請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の容器の殺菌装置において、過酸化水素のガス(G)を吹き付けるノズル(6)よりも下流側に容器(2)内を無菌水(W)によって洗浄する洗浄手段(40)が設けられたものとすることができる。
請求項1に係る発明によれば、予備加熱した容器(2)を走行させながら容器(2)の温度検査を行って、所定の温度に達しない容器(2)を除去し、所定の温度に達した容器(2)を引き続き走行させながら、その口部(2a)に向かって過酸化水素の凝結ミスト(M)を定位置に置かれた噴霧管(3)から吹き付け、次いで、容器(2)の口部(2a)にノズル(6)を追従させながら、過酸化水素のガス(G)をノズル(6)から容器(2)内に吹き込む容器の殺菌方法であるから、所定の温度に達した容器(2)のみを殺菌部(10)へと走行させて過酸化水素によって適正に殺菌することができ、従って、殺菌不良の容器(2)への内容物の充填を防止することができる。また、過酸化水素の凝結ミスト(M)の供給後に過酸化水素のガス(G)を供給するので、無菌包装体の生産性を高めるために容器(2)の走行速度を大きくしても過酸化水素の凝結ミスト(M)あるいは過酸化水素の流量、消費量を増大することなく容器を適正に殺菌することができる。
請求項2に記載されるように、請求項1に記載の容器の殺菌方法において、予備加熱を容器(2)の成形時の残熱によるものとした場合は、予備加熱のための熱源を別途用意することなく容器(2)を予備加熱することができ、従って熱エネルギーの効率的な使用が可能になる。
請求項3に記載されるように、請求項1又は請求項2に記載の容器の殺菌方法において、過酸化水素のガス(G)が、過酸化水素の凝結ミスト(M)を熱風(H)によって加熱しガス化したものとする場合は、過酸化水素の適正な濃度のガスを結露させることなく容器(2)に供給することができる。従って、容器(2)への過酸化水素のボタ落ち等を防止しつつ容器(2)を適正に殺菌することができる。
請求項4に記載されるように、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の容器の殺菌方法において、上記過酸化水素のガス(G)を容器(2)内に吹き込んだ後に、容器(2)内を無菌水(W)によって洗浄するようにした場合は、殺菌に使用された過酸化水素を容器(2)から効率よく除去することができる。
請求項5に係る発明によれば、容器(2)を所定の搬送路に沿って搬送する搬送手段(20等)を有し、この搬送路を走行する容器(2)を所定の温度まで予備加熱する予備加熱手段(13,4,96,97)と、予備加熱された容器(2)が所定の温度まで達しているか否かを検査する温度センサ(37a,37b)と、所定の温度に達しない容器(2)を搬送路から除去する除去手段(95)と、搬送路を走行する所定の温度に達した容器(2)の口部(2a)に向かって、過酸化水素の凝結ミスト(M)を定位置から吹き付ける噴霧管(3)と、搬送路を走行する容器(2)に追従しながら容器(2)内に吹き付けるノズル(6)とが、上記搬送路に沿って配置された容器の殺菌装置であるから、所定の温度に達した容器(2)のみを殺菌部(10)へと走行させて過酸化水素によって適正に殺菌することができ、従って、殺菌不良の容器(2)への内容物の充填を防止することができる。また、過酸化水素の凝結ミスト(M)の供給後に過酸化水素のガス(G)を供給するので、無菌包装体の生産性を高めるために容器(2)の走行速度を大きくしても過酸化水素の凝結ミスト(M)あるいは過酸化水素の流量、消費量を増大することなく容器を適正に殺菌することができる。
請求項6に記載されるように、請求項5に記載の容器の殺菌装置において、搬送路の噴霧管(3)よりも上流側に設けられた容器(2)の成形機(9)が予備加熱手段を兼ねるものとした場合は、予備加熱を容器(2)の成形時の残熱によるものとすることができ、従って、予備加熱のための熱源を別途用意することなくエネルギーの効率的な使用が可能になる。
請求項7に記載されるように、請求項5に記載の容器の殺菌装置において、噴霧管(3)よりも上流側に、容器(2)の予備加熱装置(96,97)が設けられたものとした場合は、容器(2)の予備加熱をより正確に行うことができる。
請求項8に記載されるように、請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の容器の殺菌装置において、過酸化水素のガス(G)を、過酸化水素の凝結ミスト(M)を熱風(H)によって加熱することにより生成したものとする場合は、過酸化水素の適正な濃度のガスを結露させることなく容器(2)に供給することができる。従って、容器(2)への過酸化水素のボタ落ち等を防止しつつ容器(2)を適正に殺菌することができる。
請求項9に記載されるように、請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の容器の殺菌装置において、過酸化水素のガス(G)を吹き付けるノズル(6)よりも下流側に容器(2)内を無菌水(W)によって洗浄する洗浄手段(40)が設けられたものとした場合は、殺菌に使用された過酸化水素を容器(2)から効率よく除去することができる。
以下に本発明を実施するための形態について説明する。
<実施の形態1>
この実施の形態において、殺菌対象とする容器は、PETで出来た図1(A)に示すようなプリフォーム1をブロー成形することにより得られる同図(B)に示すようなボトル2である。プリフォーム1はボトル2と同じ口部2aを有する有底筒状体である。
この容器の殺菌方法は図1に示す手順で行われる。
まず、図1(A)に示すようなプリフォーム1が用意される。プリフォーム1は、その全体の温度がほぼ均一に成形に好適な温度域に上昇するように加熱された後に、同図に示すように、ブロー成形機の金型4に送られ、ボトル2に成形される。
ブロー成形機は、プリフォーム1を囲む金型4と、気体を噴出するブローノズル5とを有する。金型4内の上記好適な温度域まで昇温したプリフォーム1の中にブローノズル5から空気等の気体が吹き込まれることにより、金型4内でボトル2が成形される。その後、金型4の型開きが行われ、ボトル2が金型4外へ取り出される。
このブロー成形では、金型4が略一定の温度に維持される。この温度は、例えば後述するようにボトル2内への過酸化水素の凝結ミストMを供給する時におけるボトル2の温度や、ボトル2の材質、形状等に応じて適宜設定される。この温度は、例えば60℃〜80℃である。
図1(A)に示すように、金型4はボトル2の口部2aに対応した金型上部4a、ボトル2の胴部2bに対応した金型中央部4b、ボトル2の底部2cに対応した金型底部4cとに分割し、それぞれに異なる温度を設定することができる。例えば、ボトル2の口部2aに対応した金型上部4aには、金型中央部4b及び金型底部4cと比べて低い温度に設定してもよい。ボトル2の口部2aはプリフォーム1において既に形成されているため、この口部2aに熱を供給しすぎると口部2aが変形するおそれがある。そこで、この口部2aと接触する金型上部4aの温度を低くしておくことにより口部2aの変形を防止することができる。
この図1(A)のボトル2の成形工程は、ブロー成形機の金型4やブローノズル5とプリフォーム1とを同期走行させながら行われるが、ブロー成形機を定位置に設置して定位置でプリフォーム1からボトル2を成形することも可能である。
成形されたボトル2は、上記金型4による成形時の残熱により所定の温度に保持され、引き続き所定の速度で走行しながら、図1(B)に示すように、温度センサ37a,37bによって表面の温度を検出される。この温度はボトル2を適正に殺菌するための予備加熱温度であり、後の過酸化水素による所望の殺菌効果を得るためには50℃以上であることが望ましい。
温度センサ37a,37bとしては、例えば赤外放射温度計を使用することができるが、他の温度計を使用することも可能である。この温度センサ37a,37bが、図1(B)に示すように、ボトル2の口部2aにおけるサポートリング、胴部2bの下寄りの箇所、底部2cにそれぞれ対向するように設置される。
これら三箇所の温度センサ37a,37bにより検出されたボトル2の上記三箇所の温度のいずれかが、上記所定の温度に達していない場合は、そのボトル2は不良品として除去される。上記所定の温度に達していないボトル2は次工程の過酸化水素による殺菌を行っても殺菌が不十分となる可能性がある。上記三箇所の温度がいずれも上記所定の温度に達しているボトル2は、次工程の過酸化水素による殺菌によって十分な殺菌効果を得ることができる。このようなボトル2は良品として引き続き走行しながら、次の図1(C)の殺菌工程へと向かう。
なお、上記温度センサ37a,37bが対向するボトル2の二箇所はコールドスポットを生じやすい部分であるが、温度センサ37a,37bは上記二箇所に限られるものではなく、ボトル2の形状、大きさ、金型の種類等に応じて適宜増減可能である。例えば、上記二箇所のうち特にコールドスポットを生じやすいボトル2の底部2cに対して温度センサ37bのみを設置することも可能である。
この成形後予備加熱温度を維持したボトル2は、引き続き所定の速度で走行しながら、図1(C)に示すように、殺菌剤である過酸化水素の凝結ミストMを吹き付けられることにより殺菌される。所定の予備加熱温度に達しないボトル2は、図1(C)の殺菌工程に至る前に除去されるので、所定の予備加熱温度に達したボトル2だけが殺菌処理されることになる。
なお、上記ボトル2の成形工程をこの殺菌工程に接続しないで、あらかじめ成形されたボトル2を用意しておいて、この図1(C)の殺菌工程に供給するようにしてもよい。この場合は、ボトル2を走行させながらボトル2に熱風を吹き付けることにより、ボトル2を上記予備加熱温度まで加熱したうえで殺菌工程へ搬送する必要がある。このボトル2の表面温度も図1(B)に示したと同様にして測定され、所定の温度に達していないボトル2は除去される。
過酸化水素の凝結ミストMは、過酸化水素をガス化させた後に凝縮させることにより生成される。
過酸化水素の凝結ミストMは、例えば図3に示すミスト生成装置44により生成される。この生成装置44は、殺菌剤である過酸化水素の水溶液を滴状にして供給する二流体スプレーである過酸化水素供給部45と、この過酸化水素供給部45から供給された過酸化水素の噴霧をその沸点以上、非分解温度以下に加熱して気化させる気化部46とを備える。過酸化水素供給部45は、過酸化水素供給路45a及び圧縮空気供給路45bからそれぞれ過酸化水素の水溶液と圧縮空気を導入して過酸化水素の水溶液を気化部46内に噴霧するようになっている。気化部46は内外壁間にヒータ46aを挟み込んだパイプであり、パイプ内に吹き込まれた過酸化水素の噴霧を加熱し気化させる。気化した過酸化水素のガスは噴霧管3から、ボトル2の口部2aに向かって凝結ミストとなって噴出する。
ボトル2はその口部2aを上に向けた状態で走行し、その走行路の上方にはボトル2の口部2aに向かって開口する上記噴霧管3が定位置に配置される。過酸化水素の凝結ミストMは噴霧管3の開口からボトル2の口部2aに向かって連続して吹き出る。そして、吹き出た過酸化水素の凝結ミストMは走行するボトル2の口部2aからボトル2内へ流入してボトル2の内面を殺菌し、他の過酸化水素の凝結ミストMはボトル2外へと流れてボトル2の外面を殺菌する。
この噴霧管3から吐出される過酸化水素ミストMがボトル2の内面に付着する量は、望ましくは30μL/bottle〜150μL/bottle、より望ましくは50μL/bottle〜100μL/bottleである。
上述したように、過酸化水素の凝結ミストMの供給時におけるボトル2の表面温度は、予備加熱温度である50℃以上であることが望ましい。そのため、噴霧管3は、ボトル2の走行路中においてボトル2の表面温度が50℃以上に保たれるような位置に配置される。この時のボトル2の表面温度は、ボトル2の熱容量、ボトル2の周囲の雰囲気、金型4から付与された熱量等に応じて定まる。この実施の形態1では、過酸化水素の凝結ミストMの供給時におけるボトル2の表面温度が50℃以上になるように、上記ブロー成形機から噴霧管3までのボトル2の走行速度、ボトル2の成形時における金型4の温度等が設定される。
なお、過酸化水素の凝結ミストMの供給時におけるボトル2の表面温度は、例えばボトル2の材質や形状、殺菌剤の種類などに応じて、ボトル2が適切に殺菌されるように適宜設定される。ボトル2の表面温度は、ボトル2の全体が50℃以上でなくてもよい。例えば、ボトル2の成形時に金型4の上部4aの温度を中央部4b及び下部4cよりも低くした場合、ボトル2の口部2aの温度が50℃未満になる可能性がある。この場合でも、図1(C)に示したように口部2aには高濃度の過酸化水素の凝結ミストMが供給されるので、口部2aを適正に殺菌することができる。
この図1(C)に示す殺菌工程では、ボトル2の通り道をトンネル75で囲っておくのが望ましい。トンネル75で囲っておくことにより、過酸化水素の凝結ミストMがボトル2の外面に付着しやすくなり、ボトル2の外面の殺菌効果が向上する。
過酸化水素の凝結ミストMにより内外面を殺菌されたボトル2は、引き続き走行しながら、図1(D)に示すように、エアリンス工程に送られる。
このエアリンス工程では、ボトル2の走行に追従するノズル6が設けられる。ノズル6がボトル2と同速度で走行しながらボトル2内に口部2aから挿入される。もちろん、
ノズル6はボトル2内に挿入することなくボトル2外から口部2aに対向させるのみでもよい。
このノズル6から、無菌化され加熱されたホットエアによって搬送される過酸化水素のガスGが、ボトル2内に吹き込まれる。
この過酸化水素のガスGは、図4に示すエアリンス装置によって生成し、ボトル2内に供給することができる。
図4に示すように、所定の駆動源からの動力で回転するホイール29(実施の形態2参照。)が機台60上に起立する旋回軸61に水平に取り付けられる。ホイール29の盤面からは支柱61aが上方に伸び、支柱61aの上端に上記過酸化水素のガスGが流入するマニホルド62が固定される。マニホルド62の上部中央からは旋回軸61の軸心の延長線上で導管63が上方に伸び、この導管63が機台60に連結される無菌チャンバー43(実施の形態2参照。)のフレーム部材にベアリング65を介して保持される。これにより、マニホルド62はホイール29と一体で旋回軸61の回りを回転可能である。
また、ホイール29の盤面からは他の支柱66が上方に伸び、この支柱66の上部にボトル2のグリッパー68が取り付けられる。支柱66及びグリッパー68は所定のピッチでホイール29の回りに多数配置される。多数のグリッパー68は支柱66を介してホイール29に連結されるので、ホイール29の回転と共に回転する。
マニホルド62の回りからは各グリッパー68に向って過酸化水素のガスGの供給管67がそれぞれ伸び、各供給管67の先端に上記ノズル6が取り付けられる。ノズル6は上記支柱66に固定され、その先端の開口がグリッパー68に保持されたボトル2の口部2aに正対する。これにより、ホイール29が回転すると、ノズル6はグリッパー68に保持されたボトル2と共に旋回軸61の回りを旋回し、過酸化水素のガスGをボトル2内に吹き込む。
また、ホイール29の周囲には、グリッパー68に保持されたボトル2の通り道を囲むようにトンネル69が設けられる。上記ノズル6から吐出されるガスGは、ボトル2の外側へも流れ、トンネル69内において高濃度の過酸化水素の凝結ミストとなって滞留し、ボトル2の外面上に付着し或いはトンネル69内を漂う細菌の栄養細胞、カビ及び酵母を殺菌する。
上記マニホルド62の導管63の上端には、加熱管70がシール部材71を介して接続される。導管63はマニホルド62と一体で加熱管70に対して回転し、シール部材71が両管63,70の接続部からのガスGの漏れを防止する。加熱管70には図3に示したミスト生成装置44が複数基取り付けられ、各ミスト生成装置44から過酸化水素の凝結ミストMが加熱管70内に供給される。ミスト生成装置44の稼動する台数は、ボトル2の殺菌に必要とされるガスGの量等に応じて決定される。
加熱管70の上流側にはブロア72、ULPA(Ultra Low Penetration Air Filter)フィルタ73及び電熱器74で構成される熱風供給装置が設けられる。ブロア72から引き込まれた空気がULPAフィルタ73で浄化され、電熱器74で所定温度まで加熱され、熱風Hとなって加熱管70内に送られる。熱風Hは過酸化水素の露点以上の例えば100℃以上の温度に加熱された無菌エアである。この熱風Hはミスト生成装置44から送られる過酸化水素の凝結ミストMをガス化させてマニホルド62へと搬送する。この過酸化水素のガスGが、各供給管67を通ってノズル6からボトル2内へと吹き出し、或いはボトル2外に流出する。
上記加熱管70からマニホルド62を経てノズル6へと至る管路はできるだけ短く形成されており、そのため過酸化水素のガスGは結露することなく熱風Hに乗ってボトル2に到達する。
ノズル6からボトル2内に過酸化水素のガスGが吹き込まれると、過酸化水素のガスGがボトル2の内面の全面にムラなく接触し、ボトル2の内面を速やかに殺菌する。また、同様にボトル2の外面にも接触してボトル2の外面を速やかに殺菌する。
この熱風H中に混入される過酸化水素のガスGの濃度は、望ましくは1mg/L(Lは熱風Hの容積)〜10mg/L、より望ましくは2mg/L〜8mg/Lである。
このように、ボトル2内に無菌化した熱風Hと過酸化水素のガスGを供給してエアリンス処理を行うことにより、ボトル2が内面から加熱され、過酸化水素の凝結ミストM及びガスGによる殺菌効果が高まる。また、熱風H中に含まれる過酸化水素のガスGにより、上記過酸化水素の凝結ミストMによって殺菌が不十分であった例えばボトル2内の底部2c等がより確実に殺菌される。
なお、熱風Hと過酸化水素のガスGの吹き込み時間は、ボトル2の内部に漂っている過酸化水素の凝結ミストMをすべて排出でき、かつ過酸化水素の凝結ミストMによる殺菌不良を補うことができる範囲で行えばよい。熱風Hと過酸化水素のガスGの温度がボトル2の耐熱温度以上である場合、その吹き込み時間があまり長いとボトル2が耐熱温度を超えて加熱され、変形等を生じることがあるので注意を要する。熱風Hと過酸化水素のガスGの吹き込み時間は例えば2〜5秒に設定される。
なお、必要に応じて、熱風Hに代えて常温の無菌化されたエアに、低濃度の過酸化水素の凝結ミストを混ぜて過酸化水素をガス化させ、結露しないようにノズル6へと供給するようにしてもよい。
上記エアリンスを施されたボトル2は、図1(E)に示す洗浄工程へと走行する。この洗浄工程は必要に応じて設けられる。
この洗浄工程では、ボトル2は上下反転状態にされて走行する。そして、下向きになったボトル2の口部2aから洗浄用のノズル7が挿入され、このノズル7から加熱された無菌水Wがボトル2内に送り込まれる。これにより、ボトル2の内部に残留している過酸化水素が洗い流される。
なお、無菌水Wは60℃〜75℃程度に加熱されて洗浄に供されるが、場合によって常温で供給される。無菌水Wの供給時間はボトル2の容量や形状に応じて適宜設定され、例えば1秒〜10秒に設定される。
無菌水Wにより洗浄された後のボトル2は、口部2aが上を向く元の状態に戻される。
その後、この洗浄処理されたボトル2には、飲料等の内容物が充填される。内容物が充填されたボトル2は、その口部2aをキャップ(図示せず)により密封され無菌包装体とされる。
ここで、上記容器の殺菌方法により得ることができる効果を従来の殺菌方法による効果と比較して述べる。
Figure 2009280222
表1の「No.」欄中、A1、A2、A3、B1、B2はボトルのサンプル番号を示す。このうち、A1、A2、A3は従来の殺菌方法に対応し、B1、B2は本発明の上記実施の形態1の場合に対応する。
「H22ミスト付着量」の欄は、過酸化水素ミストがボトルの内面に付着した量を示す。
「エア中のH22添加量」の欄は、エアリンスの熱風中に添加した過酸化水素のガス濃度を示す。
「滅菌効果」の欄は、B.subtilis胞子(芽胞)についてのLRV(Logarithmic reduction value)を示す。
「プリフォーム内面付着菌数」の欄は、各ボトルA1、A2、A3、B1、B2の成形前にそれらのプリフォーム内面に付着させた菌数を示し、「○」は滅菌されたことを示し、「●」は殺菌不良であることを示す。
「判定」の欄中、「H22使用量」の欄は過酸化水素の使用量と、この使用量が適正量であるか否かを示し、「○」は適正な消費量であることを表し、「×」は消費量が多すぎることを表す。
また、「滅菌性」の欄は、滅菌効果(LRV)が「6」よりも大きいものを「◎」、「6」を「○」、「6未満」であるものを「×」として表す。「総合」の欄は、過酸化水素の使用量と滅菌性の双方が良好であるものを「○」として表し、いずれか一方でも不良「×」であるものを△として表す。
表1から明らかなように、従来法によれば、過酸化水素の使用量を340μL/bottle〜510μL/bottleの大容量にしなければ滅菌効果LRV=6を得ることができないが、本発明の方法によれば、過酸化水素の使用量を230μL/bottle〜260μL/bottle程度の少量にしても従来法と同程度の滅菌効果LRV=6を得ることができる。すなわち、従来の過酸化水素の使用量を1/2〜1/3程度まで低減しても従来と同様な滅菌効果を得ることができる。
<実施の形態2>
この実施の形態2に係る容器の殺菌装置は、上記実施の形態1に係る容器の殺菌方法を実施するためのものであり、図2に示すように構成される。
図2に示すように、この殺菌装置は、口部2aを有する有底筒状のプリフォーム1(図1(A)参照)を所定の間隔で順次供給するプリフォーム供給機8と、ブロー成形機9と、成形されたボトル2に過酸化水素ミストMを接触させてボトル2を殺菌する殺菌手段としてのボトル殺菌機10と、殺菌されたボトル2を洗浄し、その後飲料等の内容物をボトル2に充填、密封する充填部としての充填機11とを備える。
プリフォーム供給機8から充填機11に至る間には、所定の搬送手段によって搬送路が形成され、搬送路上にはプリフォーム1やボトル2を保持しつつ搬送するグリッパー68(図4参照)等が設けられている。
プリフォーム供給機8は、プリフォーム1をブロー成形機9に所定の間隔で順次供給するプリフォームコンベア12を備える。プリフォーム1は、プリフォームコンベア12を通ってブロー成形機9内に送られる。
ブロー成形機9は、上記プリフォームコンベア12によって搬送されるプリフォーム1を加熱する加熱部13と、加熱されたプリフォーム1をボトル2に加熱成形する成形部14とを備える。
ブロー成形機9内には、上記プリフォームコンベア12の終端でプリフォーム1を受け取ってボトル2に成形し、次のボトル殺菌機10へとボトル2を搬送するための搬送手段が設けられ、その搬送路上に加熱部13、成形部14等が配置される。
搬送手段は、プリフォームコンベア12の終端から加熱部13へとプリフォーム1を搬送する第一のホイール15,16,17,18の列と、加熱部13内でプリフォーム1を走行させるコンベア19と、加熱されたプリフォーム1をこのコンベア19から受け取って成形部14へと送り、そこで成形されたボトル2を次のボトル殺菌機10へと送る第二のホイール20,21,22,17の列とを具備する。第一のホイール15,16,17,18の列と第二のホイール20,21,22,17の列との間では必要に応じてホイール17が共用される。
プリフォーム1は、プリフォームコンベア12によってブロー成形機9内に送り込まれた後、第一のホイール15,16,17,18の列を経てコンベア19に受け取られ、このコンベア19によって加熱部13内を往復移動する。加熱部13の壁面には、図示しないヒータが設けられており、コンベア19によって搬送されるプリフォーム1がこのヒータによって加熱される。加熱部13で加熱されたプリフォーム1は、第二のホイール20,21,22,17の列に受け取られ成形部14に至る。
成形部14は、ホイール21の回りに、加熱されたプリフォーム1をボトル2に成形するための金型4(図1(A)参照)と、加熱されたプリフォーム1の内部に気体を吹き込むブローノズル5(図1(A)参照)とを備える。
金型4は、図1に示したように、ボトル2の口部2aを成形する金型上部4aと、胴部2bを成形する金型中央部4bと、底部2cを成形する金型底部4cとを備える。金型4のこれら各部4a、4b、4cが組み合わされ、ブローノズル5からプリフォーム1内に空気等の気体が吹き込まれることによって、金型4の内部でボトル2が成形される。金型4は、プリフォーム1と一体的にホイール21の周方向に移動しつつ、プリフォーム1からボトル2を成形するようになっている。
プリフォーム1は、プリフォーム供給機8の加熱部13で加熱され、ブロー成形機9の金型4でボトル2に成形される際に冷却されるが、金型4から排出されたボトル2は成形時の残熱により上記予備成形温度を保ったままホイール22,17の回りを走行する。
上記ブロー成形機9の成形部14からボトル2が次のボトル殺菌機10へと至る箇所には、温度検査部38が設けられ、この温度検査部38内にホイール23,24,25の列が設けられる。
このうち上記ホイール17に接するホイール23の外周に温度センサ37a,37bが図1(B)に示したように配置される。ホイール23に中間ホイール24を介して接する下流側のホイール25にはエア搬送装置等の排出用コンベア95が接続される。上記温度センサ37a,37bにより予備成形温度に達しないと判別されたボトル2がこの排出用コンベア95から搬送路外に排出される。上記温度センサ37a,37bにより予備成形温度に達したものと判別されたボトル2は、引き続き搬送路内を走行し、次のボトル殺菌機10へと到る。
ボトル殺菌機10は、上記温度検査されたボトル2を搬送する手段として第三のホイール26,27の列と、ボトル2に殺菌剤である過酸化水素の凝結ミストMを供給する凝結ミスト供給手段としての噴霧管3とを備える。
噴霧管3は、一本であっても複数本であってもよく、第三のホイール26,27の列中、所定のホイールの周囲に沿って定位置に固定される。図示例では終端のホイール27の回りに設置されるが、他のホイールの回りに設置することも可能である。
過酸化水素の凝結ミストMは、図3に示したミスト生成装置44によって噴霧し加熱した過酸化水素を凝結させることにより生成される。ボトル2はホイール27の回りをその口部2aを上に向けた状態で搬送され、その搬送路の上方において噴霧管3の下端がボトル2の口部2aに向かって開口する。噴霧管3内に送られた過酸化水素の凝結ミストMは、噴霧管3の下端の開口からボトル2の口部2aに向かって連続して吹き出る。そして、吹き出た過酸化水素の凝結ミストMは走行するボトル2の口部2aからボトル2内へ流入してボトル2の内面を殺菌し、他の過酸化水素の凝結ミストMはボトル2外へと流れてボトル2の外面を殺菌する。
この噴霧管3から吐出される過酸化水素の凝結ミストMがボトル2に付着する量は、実施の形態1の説明で述べたとおりである。
噴霧管3から過酸化水素の凝結ミストMが供給されるボトル2は、適正に殺菌処理されたうえで次の充填機11に搬送される。
充填機11は、上記ボトル殺菌機10内で殺菌されたボトル2を搬送する手段として第四のホイール29,30,31,32,33,34,35,36の列を有する。この第四のホイール29,30,31,32,33,34,35,36の列に沿って、過酸化水素の凝結ミストMが供給されたボトル2にエアリンス処理を行うエアリンス部39と、エアリンス後のボトル2を洗浄する洗浄部40と、洗浄後のボトル2に内容物を充填するためのフィラー41と、内容物が充填されたボトル2にキャップ(図示せず)を取り付けて密封するためのキャッパー42とが順に設けられる。
エアリンス部39は、ホイール29の回りにノズル6(図1(D)参照)を備える。このノズル21からボトル2内に無菌化された熱風Hと共に過酸化水素ガスGが吹き込まれる(図1(D)参照)。
ノズル6は、ホイール29の周りを搬送されるボトル2と1:1に対応するように設けられており、図4に示したように、各ノズル6はホイール29の回りに取り付けられてボトル2と一体的にホイール29の周方向に移動する。
この実施の形態2では、各ノズル6はボトル2外に出た状態でボトル2内に熱風H及び過酸化水素ガスGを吹き込むようになっているが、各ノズル6を上下動可能に設け、熱風H及び過酸化水素ガスGをボトル2内に吹き込む時に、図1(D)に示すように、ボトル2内に侵入させることも可能である。
ノズル6から吹き出す熱風H及び過酸化水素ガスGは、実施の形態1の説明において述べたと同様にして生成される。
このように、ボトル2内に無菌化した熱風H及び過酸化水素ガスGが供給されエアリンス処理が行われることにより、ボトル2がその内面から加熱され、過酸化水素の凝結ミストM及び過酸化水素ガスGによる殺菌効果が高まる。また、熱風H中に含まれる過酸化水素のガスGにより、上記噴霧管3から供給される過酸化水素の凝結ミストMによる殺菌が不十分であった例えばボトル2内の底部2cがより確実に殺菌される。
なお、熱風H及び過酸化水素ガスGの吹き込み時間は、ボトル2の内部に漂っている過酸化水素の凝結ミストMをすべて排出でき、かつ過酸化水素の凝結ミストMによる殺菌不良を補うことができる範囲で行えばよい。熱風H及び過酸化水素ガスGの吹き込み時間は例えば20秒である。
洗浄部40は、ホイール31の回りに設けられるボトル2の上下を反転させる図示しない反転機構と、ボトル2に加熱された無菌水を供給するノズル7(図1(E)参照)とを備える。ノズル7はホイール31によって搬送されるボトル2と1:1に対応するようにホイール31の周りに設けられており、各ノズル7はボトル2と一体的にホイール31の周方向に移動する。洗浄部40は、必要に応じて設けられ、省略することも可能である。
なお、フィラー41及びキャッパー42は公知の装置と同様で良いため、説明を省略する。
また、この殺菌装置はチャンバー43で囲まれており、チャンバー43内は無菌ゾーン、非無菌ゾーン、及び無菌ゾーンと非無菌ゾーンの中間に位置するグレーゾーンに仕切られている。そして、プリフォーム供給機8、成形機9及び温度検査部38は非無菌ゾーンに、ボトル殺菌機10はグレーゾーンに、充填機11は無菌ゾーンにそれぞれ配置されている。
次に、図1及び図2を参照して殺菌装置の動作を説明する。
まず、プリフォームコンベア12によってプリフォーム1がブロー成形機9内に供給される。ブロー成形機9内に供給されたプリフォーム1は第一のホイール15,16,17,18の列を介して加熱部13へと搬送される。
加熱部13においてプリフォーム1は、コンベア19によって搬送され、搬送中にプリフォーム1の全体の温度が成形に好適な温度域に上昇するように加熱される。
加熱部13で加熱されたプリフォーム1は、第二のホイール20,21の列によって成形部14に搬送される。そして、プリフォーム1は、搬送されつつ成形部14においてプリフォーム1と一体的に移動する金型4及びブローノズル12によりボトル2に成形される(図1(A)参照)。
殺菌装置の成形部14では略所定の温度に維持される金型4によって成形される。この所定の温度は、例えば後述するボトル2への過酸化水素の凝結ミストMの供給時におけるボトル2の温度や、ボトル2の材質、形状などに応じて適宜設定される。所定の温度は、例えば60℃〜80℃である。
成形されたボトル2は、第二のホイール21,22,17の列から温度検査部38のホイール23,24,25へと受け渡される。そして、ホイール23の回りを走行する際にボトル2の表面温度が所定の予備加熱温度に達しているか否かを判別され、所定の予備加熱温度に達していないボトル2が不良品としてホイール25から排出用コンベア95によって搬送路外に排出される。所定の予備加熱温度に達しているボトル2は良品としてホイール26の回りへと引き続いて走行する。
良品のボトル2は、第三のホイール26,27の列へと受け渡され、この第三のホイール26,27の列によってボトル殺菌機10内を走行する。
ボトル殺菌機10では、ボトル2に噴霧管3から上述した過酸化水素の凝結ミストMが所定の流量で供給される(図1(B)参照)。ボトル2の搬送時は、噴霧管3から過酸化水素の凝結ミストMが供給され続ける。そのため、ホイール27によって噴霧管3の下をボトル2が通過することで、ボトル2の内外面に過酸化水素の凝結ミストMが数秒間吹き付けられる。ボトル殺菌機10に至ったボトルはその表面温度が50℃以上であることから、過酸化水素の凝結ミストMによって適正に殺菌処理される。
殺菌されたボトル2は、第三のホイール26,27の列から第四のホイール29,30,31,32,33,34,35,36の列へと受け渡され、第四のホイール29,30,31,32,33,34,35,36の列によって充填機11内を走行する。
充填機11においてボトル2はまずエアリンス部39に搬送される。エアリンス部39では、ホイール29の周りでボトル2の内部にノズル6が挿入され、ボトル2内に熱風H及び過酸化水素ガスGが供給されエアリンス処理が行われる(図1(D)参照)。
エアリンス後に、ボトル2は、洗浄部40に搬送される。洗浄部40においてボトル2は、図示しない反転機構によりホイール31の周りで上下が反転され、下向きになった口部2aからボトル2内にノズル7が挿入され、ノズル7から加熱された無菌水Wがボトル2内に供給される(図1(E)参照)。これにより、ボトル2の内部に残留している過酸化水素が洗い流される。なお。無菌水Wの温度は60℃〜70℃程度であるが、常温でもよい。
無菌水Wによる洗浄の後、ボトル2は反転機構により口部2aが上を向く状態に戻される。
この洗浄部40は省略することも可能である。
その後、ボトル2には、フィラー41により飲料等の滅菌処理された内容物が充填される。内容物が充填されたボトル2は、キャッパー42によりキャップ(図示せず)が取り付けられて密封され、チャンバー43の出口から排出される。上述したようにフィラー41及びキャッパー42は公知の装置であるため、ボトル2への内容物の充填方法及びボトル2の密封方法の説明は省略する。
<実施の形態3>
図5に示すように、この実施の形態3における容器の殺菌装置では、上記実施の形態2における容器の殺菌装置のプリフォーム供給機8と、ブロー成形機9とが省略され、代わりに予備加熱装置96が設けられている。
予備加熱装置96に対応する箇所には、ボトル2の搬送路となるホイール76,77,78の列が設けられる。
これらのホイール76,77,78の列における最上流側のホイール76に、例えばエア搬送装置79が接続され、成形済みのボトル2が順に供給される。ボトル2は図4に示したグリッパー68と同様なグリッパーによってホイール76,77,78の回りを搬送される。
これら各ホイール76,77,78の回りには、ボトル2が通過するトンネル状の箱体80が設置される。各箱体80には、図4に示したと同様な熱風供給装置から熱風が供給される。各箱体80内に吹き込まれた熱風は、箱体80内を通過するボトル2に向かって流れ、ボトル2の予備加熱を行う。この予備加熱によりボトル2は50℃以上に昇温する。
この後、ボトル2は、殺菌処理のためボトル殺菌機10へと向かうが、その前に表面温度が所定の予備殺菌温度に到達しているか否か温度検査部38において検査される。
温度検査部38は、実施の形態2におけるものと同様な構成であり、予備加熱装置96におけるホイール78とボトル殺菌機10のホイール27との間に介在するホイール23,24,25,26の列を具備する。予備加熱装置96で予備加熱されたボトル2は、ホイール23の回りを走行する際にその表面温度が所定の予備加熱温度に達しているか否かを判別される。所定の予備加熱温度に達していないボトル2は不良品としてホイール25から排出用コンベア95によって搬送路外に排出される。所定の予備加熱温度に達しているボトル2は良品としてホイール26の回りへと引き続き走行する。
温度検査を経たボトル2は、ボトル殺菌機10へと向かう。ボトル2は予備加熱されていることから、ボトル殺菌機10で供給される過酸化水素の凝結ミストによる殺菌効果が向上する。
ボトル殺菌機10以降は実施の形態2の殺菌装置と同様な構成であるから、その詳細な説明は省略する。
<実施の形態4>
図6に示すように、この実施の形態4における容器の殺菌装置では、上記実施の形態3における予備加熱装置96とは異なる構成の予備加熱装置97が設けられる。
すなわち、実施の形態3におけるホイール77に代えて他のホイール81が設けられ、このホイールの回りに図7に示す熱風供給装置が設けられる。
図7に示すように、所定の駆動源からの動力で回転するホイール81が機台60上に起立する旋回軸82に水平に取り付けられる。ホイール81の盤面からは支柱82aが上方に伸び、支柱82aの上端に熱風Hが流入するマニホルド83が固定される。マニホルド83の上部中央からは旋回軸82の軸心の延長線上で導管84が上方に伸び、この導管84が機台60に連結される無菌チャンバー43(実施の形態2参照。)のフレーム部材にベアリング85を介して保持される。これにより、マニホルド83はホイール81と一体で旋回軸82の回りを回転可能である。
また、ホイール81の盤面からは他の支柱86が上方に伸び、この支柱86の上部にボトル2のグリッパー68が取り付けられる。支柱86及びグリッパー68は所定のピッチでホイール81の回りに多数配置される。多数のグリッパー68は支柱86を介してホイール81に連結され、ホイール81の回転と共に回転する。
マニホルド83の回りからは各グリッパー68に向って熱風Hの供給管87がそれぞれ伸び、各供給管87の先端にノズル88が取り付けられる。ノズル88は上記支柱86に固定され、その先端の開口がグリッパー68に保持されたボトル2の口部2aに正対する。これにより、ホイール81が回転すると、ノズル88はグリッパー68に保持されたボトル2と共に旋回軸82の回りを旋回し、熱風Hをボトル2に吹き付ける。
また、ホイール81の周囲には、グリッパー68に保持されたボトル2の通り道を囲むようにトンネル89が設けられる。上記ノズル88から吐出される熱風Hは、ボトル2の外側へも流れ、トンネル89内において滞留し、ボトル2を適正温度まで加熱する。
上記マニホルド83の導管84の上端には、導管90がシール部材91を介して接続される。導管84はマニホルド83と一体で導管90に対して回転し、シール部材91が両管84,90の接続部からの熱風Hの漏れを防止する。
導管90の上流側にはブロア92、ULPA(Ultra Low Penetration Air Filter)フィルタ93及び電熱器94で構成される熱風供給装置が設けられる。ブロア92から引き込まれた空気がULPAフィルタ93で浄化され、電熱器94で所定温度まで加熱され、熱風Hとなって導管90内に送られる。
この熱風Hは、各供給管87を通ってノズル88からボトル2へと吹き出し、ボトル2の表面に接触してボトル2を予備加熱する。この予備加熱によりボトル2は50℃以上に昇温する。
この後、ボトル2は、殺菌処理のためボトル殺菌機10へと向かうが、その前に表面温度が所定の予備殺菌温度に到達しているか否か温度検査部38において検査される。
温度検査部38は、実施の形態2におけるものと同様な構成であり、予備加熱装置97におけるホイール78とボトル殺菌機10のホイール27との間に介在するホイール23,24,25,26の列を具備する。予備加熱装置97で予備加熱されたボトル2は、ホイール23の回りを走行する際にその表面温度が所定の予備加熱温度に達しているか否かを判別される。所定の予備加熱温度に達していないボトル2は不良品としてホイール25から排出用コンベア95によって搬送路外に排出される。所定の予備加熱温度に達しているボトル2は良品としてホイール26の回りへと引き続き走行する。
温度検査を経たボトル2は、ボトル殺菌機10へと向かう。ボトル2は予備加熱されていることから、ボトル殺菌機10で供給される過酸化水素の凝結ミストによる殺菌効果が向上する。
ボトル殺菌機10以降は実施の形態2の殺菌装置と同様な構成であるから、その詳細な説明は省略する。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されることなく種々の形態にて実施可能である。例えば、本発明の殺菌方法及び殺菌装置が適用される容器はPETボトルに限定されず、種々の樹脂製容器に適用することができる。無菌水による容器の洗浄は、無菌水を流しつつ行うものに限定されない。容器の成形はインジェクションブローに限定されず、ダイレクトブロー、射出成形等各種の成形方法によって成形可能である。また、プリフォームや容器を搬送する搬送手段は、図2に示したホイール搬送装置に限定されない。容器が成形された順に所定の搬送速度で搬送可能な種々の搬送装置、例えばエア搬送装置、ベルト搬送装置、バケット搬送装置を使用することができる。
本発明に係る容器の殺菌方法の各工程を表す説明図である。 本発明に係る容器の殺菌装置を表す概略平面図である。 ミスト生成装置を示す部分切欠正面図である。 エアリンス装置を示す部分切欠正面図である。 本発明に係る容器の殺菌装置の他の態様を表す概略平面図である。 本発明に係る容器の殺菌装置の更に他の態様を表す概略平面図である。 熱風供給装置を示す部分切欠正面図である。
符号の説明
2…ボトル
2a…ボトルの口部
3…噴霧管
4…金型
6…ノズル
9…ブロー成形機
13…プリフォームの加熱部
37a,37b…温度センサ
96,97…予備加熱装置
G…過酸化水素のガス
H…熱風
M…過酸化水素の凝結ミスト
W…無菌水

Claims (9)

  1. 予備加熱した容器を走行させながら容器の温度検査を行って、所定の温度に達しない容器を除去し、所定の温度に達した容器を引き続き走行させながら、その口部に向かって過酸化水素の凝結ミストを定位置に置かれた噴霧管から吹き付け、次いで、容器の口部にノズルを追従させながら、過酸化水素のガスをノズルから容器内に吹き込むことを特徴とする容器の殺菌方法。
  2. 請求項1に記載の容器の殺菌方法において、予備加熱は容器の成形時の残熱によることを特徴とする容器の殺菌方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の容器の殺菌方法において、過酸化水素のガスは、過酸化水素の凝結ミストを熱風によって加熱しガス化したものであることを特徴とする容器の殺菌方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の容器の殺菌方法において、過酸化水素のガスを容器内に吹き込んだ後に、容器内を無菌水によって洗浄することを特徴とする容器の殺菌方法。
  5. 容器を所定の搬送路に沿って搬送する搬送手段を有し、この搬送路を走行する容器を所定の温度まで予備加熱する予備加熱手段と、予備加熱された容器が所定の温度まで達しているか否かを検査する温度センサと、所定の温度に達しない容器を搬送路から除去する除去手段と、搬送路を走行する所定の温度に達した容器の口部に向かって、過酸化水素の凝結ミストを定位置から吹き付ける噴霧管と、搬送路を走行する容器に追従しながら過酸化水素のガスを容器内に吹き込むノズルとが、上記搬送路に沿って配置されたことを特徴とする容器の殺菌装置。
  6. 請求項5に記載の容器の殺菌装置において、搬送路の噴霧管よりも上流側に設けられた容器の成形機が予備加熱手段を兼ねることを特徴とする容器の殺菌装置。
  7. 請求項5に記載の容器の殺菌装置において、噴霧管よりも上流側に、容器の予備加熱装置が設けられたことを特徴とする容器の殺菌装置。
  8. 請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の容器の殺菌装置において、過酸化水素のガスは、過酸化水素の凝結ミストを熱風によって加熱することにより生成することを特徴とする容器の殺菌装置。
  9. 請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の容器の殺菌装置において、過酸化水素のガスを吹き付けるノズルよりも下流側に、容器内を無菌水によって洗浄する洗浄手段が設けられたことを特徴とする容器の殺菌装置。
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