JP5892206B2 - 飲料充填方法及び装置 - Google Patents

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    • B67C2003/227Additional apparatus related to blow-moulding of the containers, e.g. a complete production line forming filled containers from preforms

Description

本発明は、飲料充填方法及び装置に関する。
従来、プリフォームを搬送しながら殺菌剤で殺菌処理し、このプリフォームをブロー成形機によってボトルに成形し、このボトルに飲料を充填し、キャッピングして無菌包装体とするというインラインシステムとしての無菌充填方法が提案されている(例えば、特許文献1,2,3,4,5,6,7参照。)。
これらは、ボトル成形後の殺菌処理に代えて、ボトル成形前のプリフォームの段階で殺菌処理しようというものである。
また、ブロー成形機時に汚染微粒子が入り込む場合があることから、ブロー成形機の出口で汚染除去剤によってボトルをすすぐことが提案されている(例えば、特許文献8の第0076段落参照。)。
特許第3780165号公報 特表2008−543619号公報 特表2008−546605号公報 特開2008−183899号公報 特開2001−212874号公報 特開平8−282789号公報 特許第2885869号公報 特許第3903411号公報
従来技術では、プリフォームに殺菌剤を付けて殺菌した後、高圧エアによるブロー成形時や充填エリアまでのボトル搬送時に、ボトル内に菌が混入する恐れがある。ブロー成形機内の高圧エア回路、延伸ロッド、金型、ボトル搬送エリアの全てをボトル製造前に滅菌し、無菌状態に維持することも不可能なことではないが、その場合は殺菌設備を追加したり、多くの部材を耐薬剤性材料でできたものに交換したりする必要があり、初期投資額が巨額になる。
また、ブロー成形機の出口で汚染除去剤によってボトルをすすぐという方法では、ボトル内に混入する菌の除去が不完全になりやすい。汚染除去剤の乾燥も必要になるので、ブロー成形機等の設備が複雑化、大型化するという問題がある。
加えて、殺菌剤の付着したプリフォームをマンドレル又はスピンドルに挿入した状態で加熱しても、プリフォームの口部は40℃〜50℃までしか昇温させることができないため他の部位と比べて殺菌効果が低く、十分とは言い難い。すなわち、プリフォームの口部を高温にすると口部が変形等してキャップを被せた際にボトル内の密封性が損なわれるおそれがあるので、口部の加熱は上記温度範囲に制限せざるを得ない。
本発明は、このような問題点を解消することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
すなわち、請求項1に係る発明は、プリフォーム(1)を連続走行させながら、過酸化水素ミスト又はガス(K)を吹き付けてプリフォーム(1)の表面に35質量%換算の過酸化水素の凝結皮膜を0.0035μL/cm 2 〜0.35μL/cm 2 の範囲で付着させ、この過酸化水素の凝結皮膜の付着した状態でプリフォーム(1)を加熱し、乾燥させることによりプリフォーム(1)を予備殺菌し、この加熱したプリフォーム(1)を同じく連続走行するブロー成形型(4)内でブロー成形して容器(2)を作り、この連続走行するブロー成形型(4)から容器(2)を取り出して連続走行させながら、上記プリフォーム(1)での加熱による熱が残留した容器(2)をトンネル(44)内に導入し、トンネル(44)内で容器(2)に過酸化水素の凝結ミスト(M)又はガス(G)を吹き付けることによって本殺菌を行い、続いてトンネル(44)外で無菌エアにより容器(2)をエアリンスをした後、この容器(2)に飲料(a)を充填して蓋(3)で密封するようにし、プリフォーム(1)の供給工程から容器(2)に飲料(a)を充填して蓋(3)で密封する工程までチャンバー(41)内で行い、このチャンバー(41)内に無菌エアを吹き込むことによって殺菌された容器が汚染されることなく充填密封工程へと搬送されるようにしたことを特徴とする飲料充填方法を採用する。
請求項2に係る発明は、プリフォーム(1)が容器(2)に成形され、容器(2)に飲料(a)が充填され、容器(2)が蓋(3)で密封されるまでプリフォーム(1)及び容器(2)を連続走行させる搬送路(21等)が設けられ、プリフォーム(1)に過酸化水素ミスト又はガス(K)を吹き付けて各プリフォームに35質量%換算の過酸化水素の凝結皮膜を0.0035μL/cm 2 〜0.35μL/cm 2 の範囲で付着させるノズル(24)と、過酸化水素ミスト又はガス(W)が吹き付けられたプリフォーム(1)を加熱してプリフォームを予備殺菌すると共にブロー成形に適した加熱状態にするヒータ(19b)と、加熱したプリフォーム(1)を容器(2)にブロー成形する成形型(4)と、ブロー成形した容器(2)を本殺菌する本殺菌手段(6)と、本殺菌された容器(2)に飲料(a)を充填するフィラー(39)と、飲料(a)が充填された容器(2)を蓋(3)で密封するキャッパー(40)とが上記搬送路に沿って設けられ、上記本殺菌手段が、上記プリフォーム(1)での加熱による熱が残留した容器(2)を導入するトンネル(44)と、トンネル(44)内で過酸化水素の凝結ミスト(M)又はガス(G)を容器(2)に吹き付ける殺菌用ノズル(6)と、過酸化水素の凝結ミスト(M)又はガス(G)が吹き付けられた容器(2)にトンネル(44)外で無菌エア(N)を吹き付けてエアリンスするエアリンス用ノズル(F)とを含んでおり、上記プリフォーム(1)が容器(2)に成形され、容器(2)に飲料が充填され、容器(2)が蓋(3)で密封されるまでがチャンバー(41)で囲まれ、このチャンバー(41)内に無菌エアが吹き込まれることによって殺菌された容器(2)が汚染されることなくフィラー(39)へと搬送されるようにした飲料充填装置を採用する。
本発明によれば、プリフォーム(1)を連続走行させながら、過酸化水素ミスト又はガス(K)を吹き付けてプリフォーム(1)の表面に35質量%換算の過酸化水素の凝結皮膜を0.0035μL/cm 2 〜0.35μL/cm 2 の範囲で付着させ、この過酸化水素の凝結皮膜の付着した状態でプリフォーム(1)を加熱し、乾燥させることによりプリフォーム(1)を予備殺菌し、この加熱したプリフォーム(1)を同じく連続走行するブロー成形型(4)内でブロー成形して容器(2)を作り、この連続走行するブロー成形型(4)から容器(2)を取り出して連続走行させながら、上記プリフォーム(1)での加熱による熱が残留した容器(2)をトンネル(44)内に導入し、トンネル(44)内で容器(2)に過酸化水素の凝結ミスト(M)又はガス(G)を吹き付けることによって本殺菌を行い、続いてトンネル(44)外で無菌エアにより容器(2)をエアリンスをした後、この容器(2)に飲料(a)を充填して蓋(3)で密封するようにし、プリフォーム(1)の供給工程から容器(2)に飲料(a)を充填して蓋(3)で密封する工程までチャンバー(41)内で行い、このチャンバー(41)内に無菌エアを吹き込むことによって殺菌された容器が汚染されることなく充填密封工程へと搬送されるようにしたものであるから、予備殺菌を極低濃度の過酸化水素で殺菌するため、成形機は一般の部材で問題はなく、口部(2a)以外の部位で一般細菌、芽胞形成細菌、カビ・酵母等の真菌類などを殺菌することが可能である。従って、酸性飲料、ミネラルウォーター、炭酸飲料等を充填する場合は、本殺菌による殺菌処理を軽減することができる。すなわち、本殺菌を過酸化水素で行う場合はその使用量や薬剤温度、濃度を低減することができる。また、本殺菌での過酸化水素の使用量を低減することができることから、ことにプリフォーム(1)及び容器(2)を過酸化水素を吸着しやすいPET製とした場合は、容器(2)への過酸化水素の過度な吸着を防止することができる。
また、本発明において、上記本殺菌を、上記プリフォーム(1)での加熱による熱が残留した容器(2)に、過酸化水素の凝結ミスト(M)又はガス(G)を吹き付けることによって行い、続いて無菌エアによりエアリンスをするものとしたので、細菌の芽胞をも殺菌することができ、pH4.6以上の低酸性飲料も充填することができる。
また、本発明において、過酸化水素ミスト又はガス(K)の吹き付けによって、各プリフォーム(1)に35質量%換算の過酸化水素の凝結皮膜を0.0035μL/cm2〜0.35μL/cm2の範囲で付着させるので、容器(2)に殺菌不良が生じるのを防止することができ、また、容器に白化、歪、成形ムラ等の成形不良が生じるのを防止することができる。
本発明に係る充填方法及び装置によって製造される包装体の一例を示す部分切欠正面図である。 本発明の実施の形態1,2に係る充填方法の前半の各工程を表す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る充填方法の後半の各工程を表す説明図である。 過酸化水素のガスを生成するためのミスト生成器の一例を示す垂直断面図である。 本発明の実施の形態1に係る充填装置の一例の概略を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係る充填方法の後半の各工程を表す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る充填装置の一例の概略を示す平面図である。
以下に本発明を実施するための形態について説明する。
<実施の形態1>
この実施の形態1におけるインラインシステムによれば、最終製品として図1に示す包装体を製造することができる。
図1に示すように、この包装体は、容器であるボトル2と、蓋であるキャップ3とを備える。
ボトル2はこの実施の形態ではPET製であるが、PETに限らずポリプロピレン、ポリエチレン等他の樹脂を用いて作ることも可能である。ボトル2の口部2aには雄ネジ2bが形成される。
キャップ3はポリプロピレン等の樹脂を材料にして射出成形等により形成され、キャップ3の成形と同時に雌ネジ3aも形成される。
ボトル2には、その内部があらかじめ殺菌処理された状態で、殺菌処理済の飲料aが充填される。飲料aの充填後にキャップ3がボトル2の口部2aに被せられ、雌雄ネジ3a,2bの螺合によってボトル2の口部2aが密封され、包装体が完成する。
上記ボトル2は、次に述べるような手順で容器として形成され、飲料の充填、密封を経て包装体とされる。
まず、図2(A)に示すように、プリフォーム1が所望の速度で連続的に搬送される。
プリフォーム1は、PETの射出成形等によって略試験管状の有底筒状体として形成される。プリフォーム1は、図1に示したボトル2におけると同様な口部2aをその成形当初に付与される。この口部2aにはプリフォーム1の成形と同時に雄ネジ2bが形成される。
プリフォーム1の搬送が開始された直後、ノズル24から過酸化水素ミスト又はガスKがプリフォーム1に吹き付けられる。
このノズル24は、後述するミスト生成器7と同様な構造のミスト生成器によって生成されるミスト又はガスKを図2(A)に示すようにプリフォーム1に向かって吐出する。
これにより、プリフォーム1の表面には、35質量%換算の過酸化水素の凝結皮膜が0.0035μL/cm2〜0.35μL/cm2の範囲で付着形成される。この付着量が0.0035μL/cm2よりも少ない場合は、図2(B)に示すような後の加熱によって
も十分な殺菌効果を得ることができない。また、この付着量が0.35μL/cm2より
も多いと、後に図2(C)に示すようにブロー成形した場合に、ボトルに白化、斑点、皺、変形の成形不良が発生しやすくなる。
このプリフォーム1に対する35質量%換算の過酸化水素凝結皮膜の付着量は、より望ましくは、0.007μL/cm2〜0.07μL/cm2である。
図2(B)に示すように、プリフォーム1の搬送路に沿ってヒータ19bがトンネル状に配置され、このヒータ19bによってプリフォーム1は走行しながら加熱される。プリフォーム1は、この加熱によって90℃から120℃程度まで均一に加熱され、ブロー成形に適した加熱状態とされる。
ただし、口部2aは、キャップ3との間での密封性に影響を与えるため、変形等しないように40℃から50℃程度までの昇温に抑えられる。
加熱時には、プリフォーム1は、その口部2aにスピンドル(又はマンドレル)43が挿入されることによって正立状態(又は倒立状態)で吊下げられ、スピンドル(又はマンドレル)43と共に回転することによってヒータ19bで均一に加熱される。
また、この加熱工程によってプリフォーム1の表面が予備殺菌される。すなわち、過酸化水素の凝結皮膜を付着させた状態でプリフォーム1を加熱しながら乾燥させることで、菌体表面に付着した過酸化水素水の濃度が上昇し、高い殺菌効果が得られ、耐熱性を有するカビや芽胞菌なども容易に殺菌される。これにより、プリフォーム1の表面に付着した一般細菌、芽胞形成細菌、カビ・酵母等の真菌類が、プリフォーム1の口部2aに付着したものを除き、好適に殺菌される。
加熱によってブロー成形に適した加熱状態とされ、かつ、予備殺菌されたプリフォーム1は、図2(C)に示すように、ブロー成形に付され容器としてのボトル2に成形される。
ブロー成形用の成形型である金型4は、プリフォーム1の走行速度と同じ速度で連続的に走行しつつ、型締め状態とされ、金型4内でプリフォーム1に対するブロー成形が行われた後に型開き状態とされる。
プリフォーム1は、図2(B)に示した加熱工程でその全体の温度が成形に好適な温度域に上昇するようにほぼ均一に加熱されており、その加熱状態のままで、図2(C)に示すように、スピンドル43ごと金型4内に装着される。また、ブローノズル5が金型4の上部及びプリフォーム1の口部2a内のスピンドル43を貫通してプリフォーム1内に挿入される。
金型4が走行する間に、例えば一次ブロー用エアや二次ブロー用エアがブローノズル5からプリフォーム1内に順次吹き込まれることによって、金型4のキャビティC内でプリフォーム1が最終成形品のボトル2まで膨張する。
このように金型4内でボトル2が成形されると、金型4が走行しつつ型開きし、図2(D)に示すように、ボトル2の完成品が金型4外へ取り出される。
ボトル2は成形後も連続走行しつつ、図3(E)に示すように本殺菌される。この本殺菌は、殺菌剤である過酸化水素のミストM又はガスGが殺菌用ノズル6から吹き付けられることによって行われる。殺菌用ノズル6はプリフォーム1の口部2aに対峙するように配置される。殺菌用ノズル6から吐出された過酸化水素のミストM又はガスGは、ボトルの口部2aからボトル2内に侵入してボトル2の内面を殺菌する。
また、このボトル2の連続走行箇所にはトンネル44が形成され、殺菌用ノズル6から吐出された過酸化水素のミストM又はガスGはこのトンネル44内に滞留することによってボトル2の外面を効果的に殺菌する。
過酸化水素のミストM又はガスGは、例えば図4に示すミスト生成器7によって生成可能である。
このミスト生成器7は、殺菌剤である過酸化水素の水溶液を滴状にして供給する二流体スプレーである過酸化水素供給部8と、この過酸化水素供給部8から供給された過酸化水素の噴霧をその沸点以上の非分解温度以下に加熱して気化させる気化部9とを備える。過酸化水素供給部8は、過酸化水素供給路8a及び圧縮空気供給路8bからそれぞれ過酸化水素の水溶液と圧縮空気を導入して過酸化水素の水溶液を気化部9内に噴霧するようになっている。気化部9は内外壁間にヒータ9aを挟み込んだパイプであり、このパイプ内に吹き込まれた過酸化水素の噴霧を加熱し気化させる。気化した過酸化水素のガスGは吐出ノズル9bから気化部9外に凝結ミストMとなって噴出する。
図3(E)に示したミストMはこの凝結ミストである。このミストMに代えてガスGを用いる場合は、図4に二点鎖線で示すように、吐出ノズル9bの先端に熱風Hの流れる導管42を連結し、吐出ノズル9bから出た凝結ミストMをこの熱風Hによってガス化し、このガスGをフレキシブルホース等で上記殺菌用ノズル6へと流すようにすればよい。
殺菌用ノズル6はボトル2の搬送路上の定位置に設置してもよいし、ボトル2と同期的に移動させてもよい。
図3(E)に示すように、殺菌用ノズル6から吹き出た過酸化水素のミストM又はガスGはボトル2の内外の表面に接触するが、その際ボトル2は上記プリフォーム1の段階で加えられた熱が残留し所定温度に保持されていることから、効率良く殺菌される。この所定温度は、プリフォーム1がPET製の場合、望ましくは40℃〜75℃であり、より望ましくは、50℃〜75℃である。40℃よりも低い場合は殺菌性が著しく低下し、75℃よりも高い場合は成型後にボトルが収縮するという不具合が生じる。
この過酸化水素のミストM又はガスGの吹き付け後もボトル2は連続走行し、図3(F)に示すように、エアリンスに付される。エアリンスは無菌エアNがノズル45からボトル2内に吹き込まれることによって行われ、この無菌エアNの流れによってボトル2内から異物、過酸化水素等が除去される。その際、ボトル2は正立状態とされる。ただし、必要に応じて倒立状態としてもよい。
上述したように、プリフォームの段階で予備殺菌した後に過酸化水素でボトルを本殺菌するので、過酸化水素の使用量は少なくて済む。したがって、エアリンス後に熱水等の水によってボトルに付着した過酸化水素を洗い流す温水リンス工程は不要となる。しかし、無菌水リンスを行っても問題はない。
この本殺菌で使用する過酸化水素のミストM又はガスGは次の通りである。
1)過酸化水素ミストMを使用する場合:従来の本殺菌のみを行ってボトルを滅菌するためには、ボトルに50μL/500mLボトル〜100μL/500mLボトルの量の過酸化水素を付着させる必要があったが、本発明のようにプリフォームの予備殺菌を行った場合は、30μL/500mLボトル〜50μL/500mLボトルの量の過酸化水素ミストMを付着させることで滅菌効果Log6を達成することができた。
2)過酸化水素ガスGを使用する場合:従来の本殺菌のみを行ってボトルを滅菌するためには、ガス濃度が5mg/L〜10mg/Lの過酸化水素ガスGをボトルに吹き付ける必要があったが、本発明のようにプリフォームの予備殺菌を行った場合は、ガス濃度が1mg/L〜5mg/Lの過酸化水素ガスGを吹き付けることで滅菌効果Log6を達成することができた。
エアリンス後、図3(G)に示すように、飲料aが充填ノズル10からボトル2内に充填され、図3(H)に示すように、蓋であるキャップ3で密封される。
かくて、包装体とされたボトル2は、集積され市場へと搬出される。
上記充填方法を実施するための充填装置は、例えば図5のごとく構成される。
図5に示すように、この充填装置は、口部2aを有する有底筒状のプリフォーム1(図2(A)参照)を所定の間隔で順次供給するプリフォーム供給機11と、ブロー成形機12と、成形されたボトル2に飲料aを充填、密封する充填機13とを備える。
プリフォーム供給機11から充填機13に至る間には、プリフォーム1(図2(A)参照)を第一の搬送路上で搬送するプリフォーム用搬送手段と、ボトル2の完成品形状のキャビティCを有する金型4(図2(C)参照)を上記第一の搬送路に接続される第二の搬送路上で搬送する金型用搬送手段と、金型4で成形されたボトル2を上記第二の搬送路に接続される第三の搬送路上で搬送するボトル用搬送手段とが設けられる。
プリフォーム用搬送手段の第一の搬送路と、金型用搬送手段の第二の搬送路と、ボトル用搬送手段の第三の搬送路は互いに連通し、これらの搬送路上にはプリフォーム1やボトル2を保持しつつ搬送する図示しないグリッパ等が設けられている。
プリフォーム用搬送手段は、その第一の搬送路上に、プリフォーム1を所定の間隔で順次供給するプリフォームコンベア14を備える。また、プリフォームコンベア14の終端からプリフォーム1を受け取って搬送するホイール15,16,17,18の列と、ホイール18からプリフォーム1を受け取って走行させるコンベア19とを具備する。
プリフォーム供給機11におけるプリフォームコンベア14がホイール15に接続される箇所よりもやや上流側には、過酸化水素ミスト又はガスKを噴霧するノズル24が設けられる。このノズル24から加熱前のプリフォーム1に向かって過酸化水素ミスト又はガスKが吹き付けられる(図2(A)参照)。これにより、プリフォーム1の表面に薄い過酸化水素の凝結皮膜が均一に形成される。
このノズル24は、上述したように、図4に示したミスト生成器7と同様な構造のミスト生成器によって生成されるミスト又はガスKを図2(A)に示すようにプリフォーム1に向かって吐出する。
このノズル24によって、各プリフォーム1には、望ましくは0.0035μL/cm2〜0.35μL/cm2、より望ましくは0.007μL/cm2〜0.07μL/cm2の35質量%換算の過酸化水素凝結皮膜が付着形成される。
このノズル24はプリフォーム1がコンベア19に至る前の例えばホイール18の外周の定位置に設置することも可能である。
コンベア19は水平方向に長く伸びる無端搬送チェーンを有し、この無端搬送チェーンに沿って加熱部19aが設けられている。無端搬送チェーンには、図2(B)に示すスピンドル(又はマンドレル)43が一定ピッチで多数取り付けられる。各スピンドル(又はマンドレル)43は無端搬送チェーンの走行と共に走行しながら自転可能である。ホイール18側からコンベア19に送られたプリフォーム1には、図2(B)に示すようにスピンドル(又はマンドレル)43がその開口2aから挿入され、スピンドル(又はマンドレル)43に正立状態で保持される。
プリフォーム1は、プリフォームコンベア14、ホイール15,16,17,18の列を経てコンベア19に受け取られ、加熱部19a内をこのコンベア19によって往復移動する。加熱部19aの内壁面には、ヒータ19b(図2(B)参照)が張り巡らされており、コンベア19によって搬送されるプリフォーム1がこのヒータ19bによって加熱される。プリフォーム1はコンベア19上を走行中スピンドル(又はマンドレル)の回転と共に自転し、ヒータ19bによって均一に加熱される。
このヒータ19bによる加熱でプリフォーム1の表面に付着した過酸化水素の皮膜も加熱される。この皮膜となった35質量%換算の過酸化水素の付着量は、上述したように望ましくは0.0035μL/cm2〜0.35μL/cm2、より望ましくは0.007μL/cm2〜0.07μL/cm2であり、その加熱によって菌体表面に付着した過酸化水素水の濃度が上昇し、プリフォーム1の表面に付着した菌のうち、口部2aに付着したものを除き、ほとんどの菌を殺菌することができる。
すなわち、プリフォーム1は上記加熱部19aでの加熱により口部以外はおおよそ15秒〜30秒の間に90℃〜120℃まで昇温する。0.07μL/cm2の過酸化水素が付着した状態でこの温度・時間処理すると、芽胞細菌であるBacillus subtilis sporesに対して3Log減少の殺菌効果を得ることができる。また、耐熱性を有するカビであるChaetomium globosum sporesに対しては6Log減少の殺菌効果を得ることができる。したがって、プリフォーム1が上述の如く加熱部19aで加熱されると、その表面に付着した菌のうち口部2aに付着したものを除き殆どの菌は死滅するということができる。
ブロー成形機12は、上記プリフォーム供給機11の加熱部19aで加熱されたプリフォーム1を受け取ってボトル2に加熱成形する金型4及びブローノズル5(図2(C)参照)を複数セット備える。
ブロー成形機12内には、上記金型用搬送手段の第二の搬送路が通っている。この第二の搬送路は、ホイール20,21,22,17,23の列によって構成される。なお、このホイール20,21,22,17,23の列と上記プリフォーム用搬送手段のホイール15,16,17,18の列との間ではホイール17が共用される。
金型4及びブローノズル5は、ホイール21の回りに複数個配置され、ホイール21の回転とともにホイール21の周りを一定速度で旋回する。
ホイール20の図示しないグリッパがプリフォーム供給機11の加熱部19aで加熱されたプリフォーム1をスピンドル43ごと受け取ってホイール21の回りの金型4に受け渡すと、二つ割りの金型4が閉じてプリフォーム1を図2(C)のごとく把持する。金型4内のプリフォーム1はホイール21の回りを金型4及びブローノズル5と共に旋回しながら、ブローノズル5からブロー成形用の高圧エアでブローされることによりボトル2の完成品に成形される。プリフォーム1は、図2(B)に示したように、上記ヒータ19bによって所定の温度まで均一に加熱されていることから、円滑にブロー成形される。
また、上述したように、各プリフォーム1に付着した35質量%換算の過酸化水素凝結皮膜の付着量は、望ましくは0.0035μL/cm2〜0.35μL/cm2、より望ましくは0.007μL/cm2〜0.07μL/cm2であるから、ボトル2に白化、斑点、変形等を生じることなく適正にブロー成形される。
金型4のキャビティC内にプリフォーム1が密着しボトル2が形成されると、この金型4はホイール22に接したところで型開きし、ボトル2及びスピンドル43を解放する。そして、ボトル2がスピンドル43からホイール22の図示しないグリッパによって受け取られる。
一方、ボトル2を解放したスピンドル43は、ホイール20を経て上記コンベア19へと復帰し、引き続き他のプリフォーム1を保持して搬送する。
ブロー成形機12から出てホイール22に至ったボトル2は、ホイール22の外周に配置された検査装置47によって成形不良等について検査される。
検査装置47は、図示しないが、ボトル2の胴部の良否を判別するボトル胴部検査手段と、ボトル2のサポートリング2c(図1参照)の良否を判別するサポートリング検査手段と、ボトル2の首部天面の良否を判別するボトル首部天面検査手段と、ボトル2の底部の良否を判別するボトル底部検査手段と、ボトル2の温度を検出してボトル2の良否を判別する温度検査手段とを具備する。
ボトル胴部検査手段、サポートリング検査手段、ボトル首部天面検査手段及び温度検査手段は、ホイール22の外周に沿うように配置される。
ボトル胴部検査手段、サポートリング検査手段、ボトル首部天面検査手段は、図示しないが、各々ランプとカメラでボトル2の所定箇所を撮像し、画像処理装置によって処理し、形状、傷、異物、変色等について異常があるかないかについて判別する。
温度検査手段は、図示しないが、温度センサによってボトル2の表面の温度を検出し、所定の温度に達していない場合は、不良品として判断する。すなわち所定の温度に達していないボトル2は後の過酸化水素による殺菌を行っても殺菌が不十分となる可能性がある。逆にボトル2の温度が所定の温度に達している場合は、後の過酸化水素による殺菌によって十分に殺菌され得る。
なお、検査装置47は必要に応じて設置される。また、ボトル胴部検査手段、サポートリング検査手段、ボトル首部天面検査手段及び温度検査手段は必要に応じて取捨選択される。
検査されたボトル2は、不合格の場合は図示しない排斥装置によって搬送路から排除され、合格品のみホイール22からホイール17を経てホイール23へと搬送される。
ホイール23の外周には、ボトル2について本殺菌を行うための殺菌用ノズル6(図3(E)参照)が配置される。上記金型4で成形されたボトル2に対して、殺菌用ノズル6から過酸化水素のミストM又はガスGが吹き付けられることによって、ボトル2の殺菌が行われ、その表面に生残した菌類が殺菌される。この段階のボトル2はプリフォーム1での加熱及び金型による熱が残留しており、この熱によって過酸化水素のミストM又はガスGによる殺菌効果が高められる。
上述したように、図2(B)に示したプリフォーム1の段階でプリフォーム1について予備殺菌が行われ、この予備殺菌によって口部2aに付着したものを除きほとんどの微生物は殺菌される。したがって、この過酸化水素のミストM又はガスGのボトル2に対する吹き付けによって上記プリフォーム1の段階で生残した菌と、ブロー成形工程、搬送工程で混入した僅かな菌等が本殺菌において殺菌処理される。
この過酸化水素のミストM又はガスGによる殺菌では、上述したようにプリフォーム1の段階で予備殺菌されているので、過酸化水素の使用量が少なくて済む。
充填機13は、上記ボトル用搬送手段の第三の搬送路をその内部に有する。この第三の搬送路は、ホイール27,34,35,36,37,38の列を有する。
ホイール27の外周には、エアリンス用のノズル45(図3(F)参照)が配置される。このノズル45からボトル2内に無菌エアが吹き込まれ、ボトル2内から異物や残留した過酸化水素が除去される。
また、無菌状態のボトル2に飲料aを充填するためのフィラー39が設けられ、ホイール37の回りには飲料aが充填されたボトル2にキャップ3(図1参照)を取り付けて密封するためのキャッパー40が設けられる。
なお、フィラー39及びキャッパー40は公知の装置と同様で良いため、説明を省略する。
また、この充填装置はチャンバー41で囲まれており、チャンバー41内は無菌ゾーンとグレーゾーンに仕切られている。そして、プリフォーム供給機11及びブロー成形機12はグレーゾーンに、充填機13は無菌ゾーンにそれぞれ配置されている。
グレーゾーンにはHEPAで無菌化されたエアが常時吹き込まれ、これにより、成形時に殺菌されたボトル2が微生物に二次汚染されることなく無菌ゾーンへと搬送される。
次に、図2、図3及び図5を参照して充填装置の動作を説明する。
まず、プリフォームコンベア14、ホイール15,16,17,18の列によってプリフォーム1が加熱部19aへと搬送される。
加熱部19aに入る前に、図5に示すノズル24から、図2(A)に示すように、プリフォーム1に過酸化水素ミスト又はガスKが吹き付けられる。これにより、プリフォーム1の表面に薄い過酸化水素の凝結皮膜が形成される。各プリフォーム1に形成される過酸化水素の凝結皮膜の付着量は、望ましくは35質量%換算で0.0035μL/cm2〜0.35μL/cm2、より望ましくは0.007μL/cm2〜0.07μL/cm2である。
加熱部19aにおいてプリフォーム1は、コンベア19によって搬送されつつ、全体の温度が成形に好適な温度域まで均一に加熱される。
また、この加熱部19aでの加熱により、上記過酸化水素の凝結皮膜が付着したプリフォーム1の予備殺菌が行われ、プリフォーム1の口部2a以外の表面に付着したほとんどの微生物が殺菌される。
加熱部19aで加熱され、予備殺菌されたプリフォーム1は、ホイール21の外周を通過する際に図2(C)のごとく金型4により抱持され、ブローノズル5からの高圧エアの吹き込みによってキャビティC内でボトル2の完成品まで膨張する。
成形されたボトル2は、金型4の型開き後にホイール22のグリッパによって金型4外に取り出され、検査装置によって成形不良等の有無について検査された後、ホイール23の外周を通過する際に図3(E)のごとく殺菌用ノズル6から過酸化水素のガスG又はミストAを吹き付けられ本殺菌に付される。
ボトル2には、加熱部19aで加えられた熱が残留しているので、殺菌用ノズル6から吹き付けられた過酸化水素のガスG又はミストAによって効果的に殺菌処理される。この殺菌により、プリフォーム1の表面に生残していた菌が殺菌される。
この成形され殺菌されたボトル2は、ホイール23から下流側のホイール27へと流れ、ホイール27の回りで、図3(F)のごとくノズル45から無菌エアを吹き込まれることによって、エアリンスに付される。
その後、ホイール34,35,36,37,38の列へと受け渡されつつ充填機13内を走行する。
充填機13においてボトル2には、図3(G)のごとく滅菌処理された飲料aがフィラー39の充填ノズル10により充填される。飲料aが充填されたボトル2は、キャッパー40によりキャップ3が施されて密封され(図1、図3(H)参照)、チャンバー41の出口から排出される。
上述したようにフィラー39及びキャッパー40は公知の装置であるため、ボトル2への飲料の充填方法及びボトル2の密封方法の説明は省略する。
<実施の形態2>
図6(E)に示すように、この実施の形態2では、図2(D)に示すごとく金型4から取り出されたボトル2が、無菌の温水Hにより温水リンスされることで本殺菌が行われる。図6(E)中、符号46は無菌の温水Hを吹き付ける温水リンス用ノズルを示す。温水Hの温度は、ボトル2が変形等しない程度の範囲に維持される。
ボトル2は、実施の形態1と同様に、図2(A)に示したプリフォーム1の段階で過酸化水素ミスト又はガスKを吹き付けられた後、加熱されることにより予備殺菌が行われ、プリフォーム1の表面に付着した微生物は口部2aの表面に付着したものを除いてほとんどの微生物がすでに殺菌されている。したがって、この温水リンスによって上記ボトル2の段階で生残した菌が殺菌処理される。
温水リンス後のボトル2には、図6(F)に示すように飲料aが充填され、図6(G)に示すようにキャップ3が被せられる。
この実施の形態2の充填方法は、低酸性飲料以外の酸性飲料、炭酸飲料、ミネラルウォーターなど芽胞形成細菌を滅菌する必要がない飲料の製造に好適である。
図7に示すように、この実施の形態2の充填方法を実施するための充填装置は、実施の形態1の図5に示す充填装置の充填機13内におけるホイール27に代えてホイール49が設けられた構造になっている。
ホイール49の回りには、図6(E)に示した温水を吐出するノズル46が図示しないグリッパと共に所定間隔で設けられている。このホイール49のグリッパは上下反転動作が可能であり、図2(D)に示したボトル2を把持して図6(E)に示すように上下逆様にして走行する。このグリッパ及びボトル2の走行に同期してノズル46が走行しつつボトル2の口部2aからボトル2内に侵入し、温水Hをボトル2内に吐出する。温水Hはボトル2内に充満し、ボトル内面を殺菌した後、口部2aからボトル2外に流出する。
この温水リンス後、ボトル2はホイール35の回りを走行しつつ、フィラー39の充填ノズル10により飲料aを充填される(図6(F))。飲料aが充填されたボトル2は、に示すように、キャッパー40によりキャップ3が施されて密封され(図6(G))、充填装置外に排出される。
この実施の形態2において、実施の形態1の部分と同じ部分には同じ符号を付して示し、詳細な説明を省略する。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されることなく種々の形態にて実施可能である。例えば、本発明が適用される容器はPETボトルに限定されず、種々の樹脂製容器に適用することができる。容器の成形はインジェクションブローに限定されず、ダイレクトブロー等各種のブロー成形によって成形可能である。また、プリフォームや容器を搬送する搬送手段は、図5、図7に示したホイール搬送装置に限定されない。容器が成形された順に所定の搬送速度で搬送可能な種々の搬送装置、例えばベルト搬送装置、バケット搬送装置、エア搬送装置を使用することもできる。
1…プリフォーム
2…ボトル
3…キャップ
4…金型
6…殺菌用ノズル
19b…ヒータ
21…ホイール
24…ノズル
39…フィラー
40…キャッパー
a…飲料
G…過酸化水素のガス
H…無菌温水
M…過酸化水素の凝結ミスト
K…過酸化水素のガス又はミスト

Claims (2)

  1. プリフォームを連続走行させながら、過酸化水素ミスト又はガスを吹き付けてプリフォームの表面に35質量%換算の過酸化水素の凝結皮膜を0.0035μL/cm 2 〜0.35μL/cm 2 の範囲で付着させ、この過酸化水素の凝結皮膜の付着した状態でプリフォームを加熱し、乾燥させることによりプリフォームを予備殺菌し、この加熱したプリフォームを同じく連続走行するブロー成形型内でブロー成形して容器を作り、この連続走行するブロー成形型から容器を取り出して連続走行させながら、上記プリフォームでの加熱による熱が残留した容器をトンネル内に導入し、トンネル内で容器に過酸化水素の凝結ミスト又はガスを吹き付けることによって本殺菌を行い、続いてトンネル外で無菌エアにより容器をエアリンスをした後、この容器に飲料を充填して蓋で密封するようにし、プリフォームの供給工程から容器に飲料を充填して蓋で密封する工程までチャンバー内で行い、このチャンバー内に無菌エアを吹き込むことによって殺菌された容器が汚染されることなく充填密封工程へと搬送されるようにしたことを特徴とする飲料充填方法。
  2. プリフォームが容器に成形され、容器に飲料が充填され、容器が蓋で密封されるまでプリフォーム及び容器を連続走行させる搬送路が設けられ、プリフォームに過酸化水素ミスト又はガスを吹き付けて各プリフォームに35質量%換算の過酸化水素の凝結皮膜を0.0035μL/cm 2 〜0.35μL/cm 2 の範囲で付着させるノズルと、過酸化水素ミスト又はガスが吹き付けられたプリフォームを加熱してプリフォームを予備殺菌すると共にブロー成形に適した加熱状態にするヒータと、加熱したプリフォームを容器にブロー成形する成形型と、ブロー成形した容器を本殺菌する本殺菌手段と、本殺菌された容器に飲料を充填するフィラーと、飲料が充填された容器を密封するキャッパーとが上記搬送路に沿って設けられ、上記本殺菌手段が、上記プリフォームでの加熱による熱が残留した容器を導入するトンネルと、トンネル内で過酸化水素の凝結ミスト又はガスを容器に吹き付ける殺菌用ノズルと、過酸化水素の凝結ミスト又はガスが吹き付けられた容器にトンネル外で無菌エアを吹き付けてエアリンスするエアリンス用ノズルとを含んでおり、上記プリフォームが容器に成形され、容器に飲料が充填され、容器が蓋で密封されるまでがチャンバーで囲まれ、このチャンバー内に無菌エアが吹き込まれることによって殺菌された容器が汚染されることなくフィラーへと搬送されるようにしたことを特徴とする飲料充填装置。

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