JP6015110B2 - 飲料充填方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ボトルの成形から飲料の充填に至るまでを連続的に行う飲料充填方法及び装置に関する。
プリフォームからブロー成形によりボトルを成形するボトル成形工程と、成形されたボトルを過酸化水素ミストで殺菌する殺菌工程と、ボトルをエアリンスするエアリンス工程と、エアリンスされたボトルに飲料を充填し密封する充填工程とをインラインで連続的に行う飲料充填方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、予め成形したボトルを搬送しつつ、ボトルに電子線を照射して殺菌した後、ボトルに飲料を充填する方法(例えば、特許文献2参照)、予め成形したボトルを搬送しつつ、イオン化エアをボトルに吹き付けて静電気を除去したうえで、ボトルに電子線を照射して殺菌した後、ボトルに飲料を充填する方法(例えば、特許文献3参照)、予め成形したボトルを搬送しつつ、電子線を照射して殺菌し、この電子線の照射の際に帯電したボトルが塵埃を吸着することがないように、電子線照射後にボトルに飲料を充填しながらボトルの外表面にイオンを照射する方法(例えば、特許文献4参照)、予め成形したボトルを搬送しつつ、電子線をボトルに照射して殺菌し、ボトルに発生したイオンの対イオンが添加された空気をボトル内に吹き込んでボトル表面に静電気が発生するのを抑制しつつ異物を除去し、その後ボトルに飲料を充填する方法(例えば、特許文献5参照)、ボトルの内外面にノズルを対峙させ、各ノズルからイオン化した空気をボトルの内外面に吹き付けて静電気を除去し、これによりボトル表面に異物が付着しないようにする方法(例えば、特許文献6参照)が知られている。
特開2010−179944号公報 国際公開第2008/81833号 特開2007−106438号公報 特開2011−11775号公報 特開2010−179927号公報 特許第3995535号公報
合成樹脂製のボトルに飲料を無菌充填する方法として、特許文献1に記載されるようなボトルの成形から過酸化水素による殺菌を経て飲料の充填までをインラインで連続して行うという方法を採用した場合は、ラインの途中で異物がボトルに混入する可能性は低いとして特に異物を除去する工程は設けられていない。ただ、殺菌後に余剰の過酸化水素をボトル外に排出するためエアリンスや温水リンス等のリンス工程が設けられているのみである。ところが、インライン方式の場合であっても、ボトル内に細かい異物がわずかに存在することがある。上記リンス工程を経れば過酸化水素のみならず細かい異物も除去することができるとも考えられるが、この異物が飲料の充填後もボトル内に残留する可能性がある。
すなわち、本発明者等の実験によれば、PET(ポリエチレンテレフタレート)でプリフォームを成形し、このプリフォームを成形金型によってボトルにブロー成形した後も細かい樹脂片等の異物がボトル内に残留する場合がある。これはブロー成型によってボトルの内外面がプラスの静電気を帯び、この静電気によって異物がプリフォームの壁面に付着するためであることが分かった。本発明者等の実験では成形直後のPETボトルは+15kV〜20kVの静電気を帯びていることが判明したが、こうした異物は上記リンスのみによってはボトル外に排出されず、ボトル壁に強固に付着し、飲料充填後もボトル内に残留すると考えられる。
また、上記インライン方式は殺菌工程を含むものであるが、飲料が例えば炭酸飲料である場合は、殺菌工程を省略することが可能である。この場合はリンス工程も省略可能であるから、異物がボトル内に残留する可能性はさらに高まるという問題がある。
合成樹脂製のボトルに飲料を無菌充填する方法として、特許文献2〜5に記載されるような予め成形した大量のボトルをラインの供給部まで運搬し、供給部からボトルをラインに乗せて走行させつつ電子線を照射して殺菌し、続いて飲料を充填する方法を採用した場合は、ボトル内に塵埃、合成樹脂片等の異物が侵入する可能性はさらに高まる。
特許文献2の方法は電子線照射によってボトル内に発生したオゾンをボトル外に排出するため無菌エアをボトル内に吹き込んでいるが、これによって異物をボトル外に排出することは困難である。特許文献3の方法はイオン化エアをボトルに吹き付けてボトルから静電気を除去しつつ異物をボトル表面から除去し、しかる後にボトルに電子線を照射して殺菌するものであるが、これによってボトル内の異物をボトル外に排出することは困難である。特許文献4の方法はボトルに電子線を照射した後にボトルに飲料を充填しながらボトルの外表面にイオンを照射して電子線照射により生じた電荷を中和し、これにより異物の引き寄せを防止しようとするが、すでにボトル内に入った異物をボトル外に排出することは困難である。特許文献5の方法は電子線をボトルに照射して殺菌し、イオン添加空気をボトル内に吹き込んでボトル表面に静電気が発生するのを抑制しつつ異物を除去し、その後ボトルに飲料を充填するが、これによってボトル内の異物をボトル外に排出することは困難である。特許文献6の方法によれば、ボトルの搬送中にイオン化空気をボトルの内外面に吹き付けることによりボトルに帯電した静電気が除去され、ボトルへの異物の付着が防止されるが、静電気を除去するのみでは異物をボトル外に排出することは困難である。
上記電子線照射による殺菌工程も、飲料が例えば炭酸飲料である場合は省略することが可能である。この場合は空気等をボトルに吹き込む工程も省略可能であるから、異物がボトル内に残留する可能性はさらに高まるという問題がある。
したがって、本発明は、上記諸問題点を解消することができる飲料充填方法及び装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
なお、図面の参照符号を括弧付きで付するが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、請求項1に係る発明は、PET製プリフォーム(1)からブロー成形によりボトル(7)を作るボトル成形工程と、ブロー成形時にボトル(7)の表面に帯電したプラスの静電気を走行中の上記ボトル(7)の外表面に対向配置した除電器(8)から噴射されるイオン化エアによって中和する除電工程と、ボトル(7)を倒立状態にしてエアリンスし、ボトル(7)内から異物を除去する異物除去工程と、ボトル(7)内に飲料を充填し密封する充填工程とを上記プリフォーム(1)及び上記ボトル(7)を走行させつつ連続して行う飲料充填方法を採用する。
請求項に記載されるように、請求項1に記載の飲料充填方法において、除電工程を、走行中のボトル(7)に対して電子線(e)を照射する殺菌工程と同時に行うことも可能である。
また、請求項に係る発明は、PET製プリフォーム(1)からブロー成形によりボトル(7)を作る成形部(12)と、ブロー成形時にボトル(7)の表面に帯電したプラスの静電気を走行中の上記ボトル(7)の外表面に対向配置されると共にイオン化エアを噴射することによって中和する除電器(8)と、除電されたボトル(7)を倒立状態にしてボトル(7)内から異物を除去するエアリンス部(13)と、エアリンス部(13)を通過したボトル(7)に飲料(a)を充填し密封する充填部(14)とが連結され、上記成形部(12)から上記充填部(14)へとボトル(7)を走行路上で連続走行させる走行手段が設けられた飲料充填装置を採用する。
請求項に記載されるように、請求項に記載の飲料充填装置において、上記除電器(8)がボトル(7)を殺菌する電子線照射器(23)で代替されるようにすることも可能である。
本発明によれば、PET製プリフォーム(1)からブロー成形によりボトル(7)を作るボトル成形工程と、ブロー成形時にボトル(7)の表面に帯電したプラスの静電気をイオン化エアによって中和する除電工程と、ボトル(7)を倒立状態にしてエアリンスし、ボトル(7)内から異物を除去する異物除去工程と、ボトル(7)内に飲料を充填し密封する充填工程とを上記プリフォーム(1)及び上記ボトル(7)を走行させつつ連続して行う飲料充填方法であるから、ボトル(7)の成形から飲料充填までを連続して行うインライン充填方法においてプリフォーム段階でプリフォーム(1)に入った異物がボトル(7)の成形時の静電気によってボトル(7)内に強固に付着した状態で残留したとしても、エアリンスのみによって簡易かつ迅速に異物をボトル(7)外に排出し、そのうえで飲料(a)を充填することができる。
また、本発明において、除電工程を走行中のボトル(7)に対して電子線(e)を照射する殺菌工程と同時に行うものとすれば、飲料(a)の無菌充填が可能となるばかりでなく、異物が混入しない適正なボトル詰め飲料を製造することが可能となる。
本発明に係る飲料充填方法中、プリフォーム供給工程を示す説明図である。 本発明に係る飲料充填方法中、プリフォーム加熱工程を示す説明図である。 本発明に係る飲料充填方法中、ブロー成形工程を示す説明図である。 本発明に係る飲料充填方法中、除電工程を示す説明図である。 本発明に係る飲料充填方法中、EB照射工程を示す説明図である。 本発明に係る飲料充填方法中、エアリンス工程を示す説明図である。 本発明に係る飲料充填方法中、飲料充填工程を示す説明図である。 本発明に係る飲料充填方法中、密封工程を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る飲料充填装置の概略平面図である。 本発明の実施の形態2に係る飲料充填装置の概略平面図である。 本発明の実施の形態3に係る飲料充填装置の概略平面図である。
以下に本発明を実施するための形態について説明する。
<実施の形態1>
この飲料充填方法は、次に述べるような各種工程を経てボトルに飲料を充填する。
最初に図1に示すようなプリフォーム1が用意され、このプリフォーム1が一方向に所定の間隔で連続的に搬送される。
プリフォーム1は、PETを射出成形することにより略試験管状に形成される。プリフォーム1の上部には、円形の開口を有した首部1aが設けられ、首部1aには雄ネジ2とサポートリング3が形成される。
図2に示すように、プリフォーム1は搬送されつつヒータ4によって首部1aより下側が加熱される。これにより、プリフォーム1の首部1aより下側は成形可能な温度まで上昇する。
図3に示すように、加熱されたプリフォーム1は搬送されつつ、プリフォーム1と同速度で走行するブロー成形型5に挟まれ、ブローノズル6からエアを吹き込まれる。これにより、プリフォーム1はブロー成形型5内でボトル7に成形され、しかる後にブロー成形型5外に排出され、ボトル成形工程が終了する。このボトル7にはプリフォーム1の状態のときの首部1aがそのままの形で残留する。
図4に示すように、ボトル7の内外面はプラスの静電気を帯びる。この静電気は上記ブロー成形時に発生することが本発明者等の実験により確認されている。プリフォーム1からボトル7の成形までは連続して行われるので、途中で塵埃等の異物がボトル7の少なくとも内面には付着しないはずであるが、プリフォーム1の段階で合成樹脂の細片等の異物がプリフォーム1内に入り込んでいた場合は、この異物が上記静電気によってプリフォーム1の内外面に強固に付着することになる。
そこで、図4に示すように、ボトル7の表面に帯電したプラスの静電気をイオン化エアによって中和する除電工程が行われる。
具体的には、バー状の除電器8がボトル7の走行路の両側にボトル7の側面に対峙しうるように配置される。除電器8は公知の構造を有するものであるから詳しい説明は省略するが、除電器8のバーの長さ方向に電極針を所定ピッチで配置してなるもので、各電極針に電圧をかけて各電極針の先からイオンを発生させ、これを清浄なエアで一方向に噴射するようになっている。
図4に示すように、ボトル7が除電器8のそばを通過すると、除電器8からイオン化エアを吹き付けられ、これによりボトル7の表面のプラスの静電気が中和され除電される。
後述する飲料の充填工程において、充填する飲料aが炭酸飲料のようなボトル7の殺菌処理が不要な飲料である場合は、図5に示す除電済のボトル7への電子線照射器23による電子線eの照射は省略され、除電済のボトル7は図6に示すエアリンス工程に送られる。
しかし、飲料aがミルクコーヒーや茶飲料のようなボトル7の殺菌処理を要する飲料である場合は、図5に示すようにボトル7への電子線eの照射が行われる。これにより、ボトル7の内外面が滅菌処理される。このように電子線eによりボトル7を殺菌すると、電子線eの作用で上記除電器8と同様にマイナスのイオンがボトル7に吹き付けられることになる。本発明者等の実験によれば、ブロー成形後のボトル7の表面に発生したプラスの静電気は電子線eの照射によるマイナスイオンによっても中和されることが確認されている。従って、電子線eでボトル7を殺菌する場合は、図4に示す除電器8による除電工程は省略可能である。
なお、この実施の形態では、殺菌手法として電子線殺菌を採用しているが、殺菌手法は過酸化水素等の殺菌剤の噴霧であってもよく、殺菌方法の如何は問わない。ただし、この場合は除電器8による除電工程で静電気を除去することが必要である。
図6に示すように、エアリンス工程では、ボトル7が倒立状態で走行し、これに随伴するエアノズル9が望ましくはボトル7の首部1aからボトル7内に少しばかり挿入される。エアノズル9からは清浄なエアbがボトル7内に吹き込まれる。ボトル7からはすでに静電気が除去されているので、仮に異物がプリフォーム1の段階でプリフォーム1内に入り込んでいたとしても、異物はボトル7の壁面に単に付着しているだけであり、エアbによってボトル7の壁面から容易に剥落し、首部1aからボトル7外へ排出され、これにより異物除去工程が完了する。
図7に示すように、ボトル7は再び正立状態に戻って首部1aを上向きにして走行する。このボトル7に対して飲料充填ノズル10が追従しつつボトル7の首部1aに正対する。これにより、ボトル7内に飲料充填ノズル10から飲料aが充填される。
図8に示すように、飲料aが充填されたボトル7の首部1aがキャップ11により閉じられる。このキャップ11にはボトル7の首部1aに形成された雄ネジ2と螺合する雌ネジが形成されている。キャップ11がボトル7の首部1aに捩じ込まれることにより、ボトル7は適正に密封された状態でラインから排出される。これにより、充填工程が完了する。
このように、加熱されたPET製プリフォーム1からブロー成形によりボトル7を作るボトル成形工程と、ブロー成形時にボトル7の表面に帯電したプラスの静電気をイオン化エアによって中和する除電工程と、ボトル7を倒立状態にしてエアリンスし、ボトル7内から異物を除去する異物除去工程と、ボトル7内に飲料aを充填し密封する充填工程とが、プリフォーム1及びボトル7の連続走行中に行われることにより、飲料詰めボトルが高速で生産されることとなる。
次に、上記飲料充填方法を実施するための飲料充填装置について説明する。
図9に示すように、この飲料充填装置は、加熱されたPET製プリフォーム1からブロー成形によりボトル7を作る成形部12と、ブロー成形時にボトル7の表面に帯電したプラスの静電気をイオン化エアによって中和する除電器8と、除電されたボトル7を倒立状態にしてボトル7内から異物を除去するエアリンス部13と、エアリンス部13を通過したボトル7に飲料aを充填し密封する充填部14とが連結され、成形部12から充填部14へとボトル7を走行路上で連続走行させる走行手段とを備える。
ボトル7の成形部12はその全体がチャンバー12aにより覆われる。成形部12のチャンバー12aには、プリフォーム1の供給口とボトル7の排出口がそれぞれ設けられる。
成形部12のチャンバー12aの近傍にはプリフォーム供給機15が設置される。プリフォーム供給機15には、図1に示すプリフォーム1が多数装填される。プリフォーム供給機15は、プリフォームコンベア16によって、プリフォーム1を首部1aが上向きになった正立状態にして成形部12内に供給口から一個ずつ送り込むようになっている。
プリフォーム供給機15は公知の機械であるから、その詳細については説明を省略する。
成形部12のチャンバー12a内には、ホイール17a,17b,17c等の各種ホイールを含んだホイール列が配置される。ホイール列の各ホイールの回りには、プリフォーム1の首部1aを把持する図示しないグリッパが一定ピッチで多数設けられる。プリフォームコンベア16から供給されるプリフォーム1は、各種ホイールの回転と共にこれらのグリッパにサポートリング3の近傍を掴まれて下流側のホイールへと搬送され、加熱室18内に送られる。
加熱室18内には無端チェーン19が張設され、無端チェーン19に取り付けられた保持手段によってプリフォーム1が受け取られる。無端チェーン19と共にプリフォーム1は加熱室18内を走行しつつ、図2に示すように加熱室18内に配置されたヒータ4によってブロー成形可能な温度まで加熱される。
加熱室18の下流側のホイール17aの回りには、図3に示すような金型であるブロー成形型5が一定ピッチで多数設けられる。ブロー成形型5はホイール17aの回転と共に公転可能である。
ブロー成形型5は左右対称に二つ割り可能であり、加熱されたプリフォーム1が到来すると、ホイール17aの回りで回転しつつ、図3に示すように、プリフォーム1を挟み込む。続いてブローノズル6がプリフォーム1内へ挿入される。そして、ブローノズル6からプリフォーム1内に空気等の気体が吹き込まれることによって、ブロー成形型5の内部でボトル7が成形される。
ブロー成形型5は下流側のホイールに接近したところで型開きし、ボトル7を解放する。ブロー成形型5から解放されたボトル7は、ホイール17b、17cへと向かう。
ホイール17b、17cの回りには、ボトルの走行路に沿うように所定の個数の除電器8が配置される。除電器8は図4に示すように、走行するボトル7の側面に対向するように配置される。既述のごとく、ボトル7はブロー成形時にプラスの静電気が表面に帯電する。除電器8からイオン化エアが走行中のボトル7に向かって吹き付けられることにより、ボトル7の表面のプラスの静電気は中和され除電される。
なお、除電器8は、図9に示した二基に限らず、必要に応じて一基設けてもよいし、三基以上設けてもよい。
ホイール17cの下流側には、必要に応じてボトル7の検査部20が成形部12に隣接するように設けられる。この検査部20もその全体がチャンバー20aにより覆われる。
検査部20のチャンバー20a内には、成形部12側のホイール列に連結される各種ホイールを含んだホイール列が設けられる。
ボトル7はこれらのホイール列を通過する間に各種の検査項目を検査される。例えば、ボトル7の胴部が撮像され、この画像が図示しない画像処理装置によって処理され、傷、異物、変色等の異常の存否について判別される。
不良品と判断されたボトルは、所定のホイールの回りを通過する際にボトルの走行路から排除される。
検査部20の下流側には、ボトル7の殺菌部21が検査部20に隣接するように設けられる。この殺菌部21もその全体がチャンバー21aにより覆われる。
殺菌部21のチャンバー21a内には、検査部20側のホイール列に連結されるホイール22a等の各種ホイールからなるホイール列が設けられる。そして、ホイール22aに接するように電子線照射器23が設けられる。
検査部20を通過した良品のボトル7は、ホイール22aの回りを走行する際に、図5のごとく電子線照射器23によって電子線eを照射され、内外面を殺菌処理される。
上述したように、ボトル7に充填する飲料aが炭酸飲料のようなボトル7の殺菌処理が不要な飲料である場合は、ボトル7への電子線eの照射は省略され、除電器8によって除電されたボトル7は次のエアリンス部13に送られる。従って、このような飲料の充填作業を行う場合は、電子線照射器23は稼働が停止される。
一方、ボトル7に充填する飲料aがミルクコーヒーや茶飲料のようなボトル7の殺菌処理を要する飲料である場合は、電子線eの照射によるボトル7の殺菌が必要である。しかし、電子線eによりボトル7を殺菌すると、電子線eの作用により除電器8による除電の場合と同様にマイナスのイオンがボトル7に吹き付けられ、ブロー成形後のボトル7の表面に発生したプラスの静電気は中和される。従って、電子線照射器23からの電子線eでボトル7を殺菌する場合は、除電器8の役割を電子線照射器23によって果たし得るので、除電器8の稼働が停止される。しかし、この場合であっても、支障がなければ除電器8を稼働状態にしておいてもよい。
なお、殺菌手法として電子線殺菌に代えて殺菌剤の噴霧等による殺菌を採用することも可能である。その場合はボトル7から除電するため除電器8による除電工程が不可欠である。
殺菌部21の下流側には、エアリンス部13が殺菌部21に隣接するように設けられる。このエアリンス部13もその全体がチャンバー13aにより覆われる。
エアリンス部13のチャンバー13a内には、殺菌部21側のホイール列に連結されるホイール24a等の各種ホイールからなるホイール列が設けられる。
ホイール24aはボトル7を図6に示すような倒立状態で搬送可能なグリッパを備える。また、グリッパに把持されたボトル7に追従しつつ首部1aからボトル7内に侵入して無菌エアbを吐出するエアノズル9を備える。
ボトル7がホイール24aの回りを倒立状態で走行しつつ、エアノズル9によって首部1aからエアbを吹き込まれると、除電器8又は電子線照射部23によってボトル7からはすでに静電気が除去されているので、仮に異物がプリフォーム1の段階でプリフォーム1内に入り込んでいたとしても、異物はボトル7の壁面に単に付着しているだけであり、エアbによってボトル7の壁面から容易に剥落し、首部1aからボトル7外へ速やかに排出される。
エアリンス部13の下流側には、充填部14がエアリンス部13に隣接するように設けられる。この充填部14もその全体がチャンバー14aにより覆われる。
充填部14のチャンバー14a内には、エアリンス部13側のホイール列に連結されるホイール25a,25b等の各種ホイールを含むホイール列が設けられる。そして、ホイール25aの回りには図7に示すような正立状態で走行するボトル7に飲料aを充填する飲料充填ノズル10が設けられる。また、ホイール25bの回りには、ボトル7の首部1aにキャップ11を螺合させるキャッパが設けられる。
ボトル7がエアリンス部13側から正立状態で走行して来ると、ボトル7に対し飲料充填ノズル10から飲料aが充填され、続いてキャッパにより図8のごとくボトル7の首部1aがキャップ11で閉じられる。
次に、上記飲料充填装置の作用について説明する。
(1)最初に、図1に示すようなプリフォーム1が用意される。プリフォーム1は図示しない射出成形によって成形された後に、この飲料充填装置のプリフォーム供給機15に入れられる。
プリフォーム供給機15のコンベア16によってプリフォーム1が成形部12内に供給される。
(2)コンベア16によって図1のごとく正立状態で搬送されて来たプリフォーム1は、成形部12内において連続回転するホイール列のグリッパによって加熱室18内に送られ、図2のように加熱室18内を走行しつつブロー成形可能な温度まで均一に加熱される。
(3)加熱されたプリフォーム1は、図3に示すように、ブロー成形型5により挟まれ、ブローノズル6からエアが吹き込まれる。これにより、ブロー成形型5内でボトル7が成形される。
成形されたボトル7は、ブロー成形型5の型開きによって、型5外に取り出される。
(4)続いてボトル7は図4に示すように除電器8の近傍を走行することによって、表面に帯電したプラスの静電気を除去される。
(5)除電されたボトル7は検査部20において各種検査に付された後、良品と不良品とに分けられ、良品のボトル7のみが殺菌部21へと搬送される。
(6)殺菌部21の電子線照射器23は、ボトル7に充填するべき飲料aが例えば炭酸飲料のごとくボトル7の殺菌を必要としないものである場合には稼働を停止する。その場合は、ボトル7は電子線照射器23を素通りし、殺菌処理されることなくエアリンス部13に至る。
(7)ボトル7に充填するべき飲料aが例えばミルクコーヒー、茶飲料のごとくボトル7の殺菌を必要とするものである場合は、電子線照射器23は稼働状態とされ、走行するボトル7に対して電子線eが照射されてボトル7の殺菌処理が行われる。
この場合、電子線eはボトル7を殺菌すると同時にボトル7の表面のプラスの静電気を除去する除電器8の機能も果たすので、上記除電器8は停止状態にしておくことも可能である。
なお、殺菌手法として電子線殺菌に代えて殺菌剤の噴霧等による殺菌方法を採用する場合は、除電器8を稼働状態にしておき、除電工程を実施することが不可欠である。
(8)エアリンス部13に至ったボトル7は、その表面のプラスの静電気が除電器8又は電子線照射器23によってすでに除去されているので、図6に示すようにエアリンス部13でエアbを吹き込まれると、プリフォーム1の段階でプリフォーム1内に混入した異物はボトル7の壁面から容易に剥落し、ボトル7外に簡易かつ速やかに排出される。
(9)エアリンスされたボトル1は、充填部14へと至り、ホイール25aの回りをグリッパにより把持されつつ走行する際に、図7に示すように、飲料充填ノズル10から飲料aを所定量充填される。
(10)飲料aが充填されたボトル7は、ホイール25bの回りをグリッパに把持されて走行しつつ、キャッパによって図8に示すように首部1aにキャップ11を被せられ密封される。
かくて、ボトル7はボトル詰め飲料として、この飲料充填装置から外部に送り出される。
<実施の形態2>
図10に示すように、この実施の形態2に係る飲料充填装置では、実施の形態1における殺菌部21が省略されている。
この飲料充填装置は炭酸飲料等ボトル7の殺菌が省略可能な場合に有用である。
その他、実施の形態2において実施の形態1の場合と同じ構成部分には同じ符号を付して示すのみとし、重複した説明を省略する。
<実施の形態3>
図11に示すように、この実施の形態3に係る飲料充填装置では、実施の形態1における除電器8が省略されている。
この飲料充填装置はミルクコーヒー等ボトル7の殺菌を必要とする飲料を充填する場合に有用である。
その他、実施の形態3において実施の形態1の場合と同じ構成部分には同じ符号を付して示すのみとし、重複した説明を省略する。
図9に示す飲料充填装置を使用して容量が1.5リットルのボトルを成形し、220BPM(ボトル/分)の速度で除電器の近傍を走行させ、除電器をONにした場合とOFFにした場合の帯電量について調べたところ、表1の結果を得た。
Figure 0006015110
表1から明らかなように、ブロー成形したボトルの内外面にはプラスの静電気が発生し、除電器によって除電すると、静電気は顕著に低減した。
そこで、成形直後のボトル内に0.5mmのPET微粒子を一個入れ、除電後にボトルを倒立状態にして内径6mmφのノズルから130リットル/分のエアを10秒間噴射したところ、PET微粒子は速やかにボトル外に排出された。一方、除電しないボトル内に対して同様な実験をしたところ、PET微粒子はボトルの内壁面に付着したままでボトル外への排出は困難であった。
1…プリフォーム
7…ボトル
8…除電器
12…成形部
13…エアリンス部
14…充填部
23…電子線照射器
a…飲料
e…電子線

Claims (4)

  1. PET製プリフォームからブロー成形によりボトルを作るボトル成形工程と、ブロー成形時にボトルの表面に帯電したプラスの静電気を走行中の上記ボトルの外表面に対向配置した除電器から噴射されるイオン化エアによって中和する除電工程と、ボトルを倒立状態にしてエアリンスし、ボトル内から異物を除去する異物除去工程と、ボトル内に飲料を充填し密封する充填工程とを上記プリフォーム及び上記ボトルを走行させつつ連続して行うことを特徴とする飲料充填方法。
  2. 請求項1に記載の飲料充填方法において、除電工程を、走行中のボトルに対して電子線を照射する殺菌工程と同時に行うことを特徴とする飲料充填方法。
  3. PET製プリフォームからブロー成形によりボトルを作る成形部と、ブロー成形時にボトルの表面に帯電したプラスの静電気を走行中の上記ボトルの外表面に対向配置されると共にイオン化エアを噴射することによって中和する除電器と、除電されたボトルを倒立状態にしてボトル内から異物を除去するエアリンス部と、エアリンス部を通過したボトルに飲料を充填し密封する充填部とが連結され、上記成形部から上記充填部へとボトルを走行路上で連続走行させる走行手段が設けられたことを特徴とする飲料充填装置。
  4. 請求項に記載の飲料充填装置において、上記除電器がボトルを殺菌する電子線照射器で代替されることを特徴とする飲料充填装置。
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