JPH09328113A - 無菌領域の滅菌方法及びこれに用いる装置 - Google Patents
無菌領域の滅菌方法及びこれに用いる装置Info
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- JPH09328113A JPH09328113A JP14713596A JP14713596A JPH09328113A JP H09328113 A JPH09328113 A JP H09328113A JP 14713596 A JP14713596 A JP 14713596A JP 14713596 A JP14713596 A JP 14713596A JP H09328113 A JPH09328113 A JP H09328113A
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Abstract
単な設備で短時間に滅菌できる滅菌方法を提供する。 【解決手段】 チャンバ1内の無菌領域Aに設置された
充填装置10による充填作業の開始前に、無菌領域Aに
接続された無菌エアー供給装置2から無菌領域Aへ、無
菌化されたエアーを滅菌剤ミストとともに供給する。
Description
業設備及びこれが収容される無菌領域の滅菌方法及びそ
の方法に適した各種の装置に関する。
る場合には、無菌化された製品を無菌の容器に無菌環境
下で充填する必要がある。この無菌充填を行うには、充
填作業の開始前に、充填装置及びこれが収容されたチャ
ンバ内の全体を滅菌する必要がある。この滅菌方法とし
ては、過酸化水素溶液や過酢酸水溶液等の滅菌剤をチャ
ンバ内にスプレーし、その後にホットエアーを導入して
チャンバ内を乾燥させる方法が一般的であった。しか
し、この方法では、無菌チャンバの壁面等に滅菌剤の液
滴が付着するため、乾燥工程だけでも1時間程度を要す
る。従って、充填作業の開始までに長時間を要し、作業
効率が悪化する。また、スプレーを用いると滅菌剤の付
着分布が偏るため、完全な滅菌を行うには多量の滅菌剤
を噴霧する必要があり、それによりさらに長時間の乾燥
が必要となる。
一定時間放置し、その後に無菌化されたエアーをチャン
バ内に導いて滅菌剤をチャンバから排出する滅菌方法が
特開平1−199830号公報で提案されている。
た公報記載の装置では、気化装置を単独でチャンバ内に
配置しているため、チャンバ内の一部、例えば充填前の
容器の殺菌位置に限って滅菌を行うことには適していて
も、チャンバ全体の滅菌に関しては未だ課題があった。
例えば、広いチャンバを短時間で滅菌しようとすると、
気化した滅菌剤がチャンバ内の隅々まで行き渡るよう
に、気化装置をチャンバ内の各所に増設するか、あるい
は気化装置に拡散機構を追加するなどの配慮が必要であ
る。
給される無菌エアーによって滅菌剤を排出しており、充
填装置の運転中の滅菌剤の供給については考慮されてい
ない。さらに、チャンバに対する容器の搬入口及び搬出
口からの菌類の侵入についてもより確実な対策が望まれ
ている。
滅菌剤のミストを利用して容器を滅菌する例が記載され
ているが、この方法は容器にミストを吹き付けて容器を
殺菌するものであり、チャンバ全体の滅菌方法について
は開示がない。
画された無菌領域を簡単な設備で短時間に滅菌できる滅
菌方法及びそれに用いる装置を提供することを目的とす
る。
では、次のような装置又は方法により上述した目的を達
成する。なお、以下では実施形態の図面に対応付けて本
発明を説明するが、本発明はそれらの形態に限定されな
い。
菌の侵入を阻止するために供給されるエアーに滅菌剤ミ
ストを混入させる無菌領域の滅菌方法により上述した目
的を達成する。この発明によれば、無菌領域(A)に供
給されるエアーを利用して滅菌剤ミストを必要な個所に
供給できる。
の周囲の領域に対して陽圧に維持するために供給される
エアーに滅菌剤ミストを混入させる無菌領域の滅菌方法
により上述した目的を達成する。この発明によれば、無
菌領域(A)を陽圧に維持するためのエアーを利用して
無菌領域(A)の全体に滅菌剤ミストを導くことができ
る。
の周囲の領域との接続部分を仕切るために供給されるエ
アーに滅菌剤ミストを混入させる無菌領域の滅菌方法に
より上述した目的を達成する。この発明によれば、無菌
領域(A)と他の領域との接続部分に供給されるエアー
と滅菌剤ミストによって無菌領域(A)への菌の侵入が
多重に防がれる。
置された作業設備(10)による作業の開始前に、無菌
領域(A)に接続された無菌エアー供給装置(2)から
無菌領域(A)へ、無菌化されたエアーを滅菌剤ミスト
とともに供給する無菌領域の滅菌方法により上述した目
的を達成する。この発明によれば、無菌領域(A)に供
給される無菌化されたエアーを利用して、無菌領域
(A)の全体に滅菌剤ミストを導くことができる。作業
設備(10)の運転中に無菌化されたエアーと滅菌剤ミ
ストとを無菌領域(A)に供給することもできる。
置された作業設備(10)による作業中に、無菌化され
たエアーを滅菌剤ミストとともに無菌領域(A)へ供給
して無菌領域をその周囲の領域に対して陽圧に維持する
無菌領域の滅菌方法により上述した目的を達成する。こ
の発明によれば、作業設備(10)による作業中に、無
菌領域(A)の陽圧と滅菌剤ミストとによって無菌領域
(A)への菌の侵入が多重に防がれる。
法において、特に作業設備(10)が容器(3)への充
填設備とされたものである。従って、請求項4又は5の
発明を利用して容器(3)の充填環境を滅菌できる。
れかの無菌領域の滅菌方法において、滅菌剤の液滴が無
菌領域(A)に付着しない範囲に滅菌剤ミストの濃度を
制限するようにした。従って、無菌領域(A)の乾燥を
省略して短時間で滅菌を完了できる。
置された容器(3)への充填設備(10)の運転中に、
滅菌剤ミストを混入させたエアーを無菌領域(A)に対
する容器(3)の搬入位置(D)に供給する無菌領域の
滅菌方法により、上述した目的を達成する。この発明に
よれば、容器(3)への充填作業と並行して、無菌領域
(A)に搬入される容器(3)の少なくとも外面を滅菌
できる。
搬出口(14)を有する無菌チャンバ(1)と、無菌チ
ャンバ(1)内に無菌化されたエアーを供給する無菌エ
アー供給手段(2)と、滅菌剤のミストを発生するミス
ト発生手段(25)とを具備し、無菌エアー供給手段
(2)から供給される無菌化されたエアーに上記ミスト
が混入するようにミスト発生手段(25)が配置された
滅菌装置により、上述した目的を達成する。この発明に
よれば、無菌エアー供給手段(2)から無菌チャンバ
(1)へ導かれる無菌エアーを利用して、滅菌剤ミスト
を無菌領域(A)に供給できる。
び搬出口(14)を有する無菌チャンバ(1)と、無菌
チャンバ(1)内を陽圧に維持するようにエアーを供給
可能なエアー供給手段(20)と、滅菌剤のミストを発
生するミスト発生手段(25)とを具備し、エアー供給
手段(20)から無菌チャンバ(1)へ供給されるエア
ーに上記ミストが混入するようにミスト発生手段(2
5)が配置された滅菌装置により、上述した目的を達成
する。この発明によれば、この発明によれば、エアー供
給手段(20)から無菌チャンバ(1)へ導かれるエア
ーを利用して、滅菌剤ミストを無菌領域(A)に供給で
きる。無菌チャンバ(1)内を陽圧に維持して無菌チャ
ンバ(1)への菌の侵入を防ぎつつ、滅菌剤ミストを無
菌領域(A)に供給することもできる。
(21a)及び取出口(21b)を有し、これら導入口
(21a)と取出口(21b)との間にはエアー中の菌
を捕捉するフィルタ(22)が収容可能なフィルタボッ
クス(21)と、導入口(21a)に接続されるエアー
供給手段(20)と、フィルタボックス(21)のフィ
ルタ(22)と取出口(21b)との間に接続されてフ
ィルタボックス(21)の内部に滅菌剤ミストを供給す
るミスト供給手段(25)とを具備した無菌エアーの供
給装置により、上述した目的を達成する。この発明で
は、ミスト供給手段(25)からフィルタボックス(2
1)へ滅菌剤ミストを供給しつつエアー供給手段(2
0)からフィルタボックス(21)へエアーを供給する
ことにより、フィルタ(22)にて無菌化されたエアー
と滅菌剤ミストとを混合して取出口(21b)から取出
すことができる。
施の形態を説明する。図1は無菌領域Aを規定するチャ
ンバ1と、これに接続された無菌エアー供給装置2との
関係を示す平面図である。チャンバ1の内部には、容器
3に対して所定の充填物(例えば中性飲料)を充填する
充填装置10が設置される。充填装置10には、容器3
を矢印Bのようにチャンバ1の搬入口12から搬入する
ための搬入ライン13、及び、容器3を矢印Cのように
チャンバ1の搬出口14から搬出するための搬出ライン
15がそれぞれ接続されている。なお、容器3は開封状
態でチャンバ1に搬入され、密封状態でチャンバ1から
搬出される。容器3としては、例えば飲料物用の樹脂ボ
トル、紙製のカートン等を想定しているが、本発明はそ
れらに限定されない。充填装置10は、容器3に所定の
充填物(例えば中性飲料や乳製品)を充填するものであ
ればその詳細は問わない。搬入口12から充填装置10
に至る間には、容器3に対する滅菌区画Dが設けられ、
その内部には搬入ライン13に沿ってヒータ等の加熱装
置4が設けられる。また、チャンバ1には、その内部の
エアーを排出する排気ブロアー(不図示)が接続され
る。
給装置2は、チャンバ1(図1参照)に対するエアー供
給源としてのエアーブロア20と、このエアーブロア2
0と導入口21aにおいて連結されたフィルタボックス
21とを有する。フィルタボックス21はステンレス等
で製造され、その内部にはフィルタ22が収容される。
エアーブロア20から供給されるエアー中の超微粒子は
フィルタ22に捕捉され、それによりエアーが無菌化さ
れる。なお、フィルタボックス21に供給するエアーの
温度を調整できるように、エアーブロア20からフィル
タボックス21へ至るダクト23にはヒータ等の加熱装
置24が設けられる。また、導入口21aから導入され
たすべてのエアーがフィルタ22を通過するように、フ
ィルタ22はその全周がフィルタボックス21の内面と
密着するようにしてフィルタボックス21内に取り付け
られる。フィルタ22を通過した無菌エアーは取出口2
1bに接続されたダクト16を介してチャンバ1内の適
所に導かれる。また、特にチャンバ1の容器滅菌区画D
へ無菌エアーを確実に導くため、ダクト16にはダクト
17が接続される。
ャンバ1の容量や必要とされる陽圧度に応じて適宜決定
される。フィルタ22の性能は、必要とされる無菌状態
の程度に応じて定められる。ちなみに、この種の装置で
はHEPAフィルタが好適に用いられる。
スト発生装置25が接続されている。図3に詳しく示す
ように、ミスト発生装置25は、二流体スプレー250
及び気化管251を有する。二流体スプレー250の内
部には、エアー供給管250aから圧縮エアーが、液体
注入管250bから液相状態の滅菌剤(例えば過酸化水
素溶液(H2 O2 ))がそれぞれ導入され、これらの混
合によって滅菌剤がノズル250cから気化管251の
内部に噴霧される。気化管251に導入された滅菌剤は
気化管251の壁面に埋め込まれたヒータ252にてそ
の沸点以上に加熱され、これにより滅菌剤のミストが生
成される。例えば滅菌剤として過酸化水素水溶液を用い
る場合には、気化管251の内部が180℃〜250℃
に加熱される。気化管251で生成されたミストは、導
入管253(図1参照)を介してフィルタボックス21
内のフィルタ22の直後に導かれる。
2及び搬出口14には、それぞれエアーカーテン形成装
置5が設けられる。各装置5は、搬入ライン13及び搬
出ライン15をそれぞれ挟んで対向するよう配置された
供給部50から回収部51へ向かって矢印Eで示すよう
に圧縮エアーを排出させ、それにより搬入口12及び搬
出口14をそれぞれ塞ぐようにエアーカーテン(層状の
エアーの流れ)を形成する。それぞれの供給部50には
ミスト発生装置52が接続され、供給部50から送出さ
れるエアーにも滅菌剤ミストを混入可能である。なお、
ミスト発生装置52は、上述したミスト発生装置25と
同様に構成でき、詳細は省略する。
合には、これに先立って以下の手順でチャンバ1を滅菌
する。最初にエアーブロア20を停止した状態でミスト
発生装置25からフィルタボックス21内へ滅菌剤ミス
トを導入して一定時間滞留させ、それによりフィルタ2
2及びフィルタボックス21内を滅菌する。次にミスト
発生装置25からの滅菌剤ミストの供給を継続したまま
エアーブロア20を起動し、フィルタ22を通過した無
菌エアーを滅菌剤ミストとともにチャンバ1内へ供給す
る。このとき、殺菌効果を高めるため、エアーブロア2
0やチャンバ1の排気ブロアを極力微速で運転して滅菌
剤ミストの濃度を過度に低下させないようにする。但
し、チャンバ1の内壁や充填装置10の表面に滅菌剤の
液滴が付着しない範囲に滅菌剤ミストの濃度を制限す
る。これにより滅菌後の乾燥工程を省略して滅菌に要す
る時間を短縮できる。なお、濃度の調整はエアーブロア
20や排気ブロアの送風量の他、ミスト発生装置25に
供給する滅菌剤や圧縮エアーの量によっても調整でき
る。濃度の適正範囲は使用する滅菌剤の種類やチャンバ
1の置かれた環境等によって適宜変化するが、おおよそ
重量比で1000〜10000p. p. m. に設定する
とよく、さらに好ましくは3200〜10000p.
p. m. に設定する。また、加熱装置24にてエアーを
加熱すれば、滅菌剤ミストの濃度を高めつつ液滴の付着
(結露)を防止できる。
分程度)継続した後、エアーブロア20やチャンバ1の
排気ブロアの運転速度を通常時の設定に切り替えてチャ
ンバ1内に無菌エアーを供給し、それによりチャンバ1
内を所定の陽圧に設定してチャンバ1への菌の侵入を阻
止する。この状態で充填装置10を起動して充填作業を
開始する。このとき、ミスト発生装置25により滅菌剤
ミストを継続して供給してもよく、ミストの供給を停止
してもよい。充填作業中に滅菌剤ミストを供給した場合
には、搬入口12から容器滅菌区画Dに搬入される容器
3の特に外面が、ダクト17にて導かれた滅菌剤ミスト
によって滅菌される。滅菌された容器3は加熱装置4に
より加熱される。なお、ダクト17をダクト16から分
離してこれに容器滅菌区画D専用のミスト発生装置を接
続し、チャンバ1へのミストの供給から独立して容器滅
菌区画Dへのミストの供給を調整してもよい。その場
合、加熱装置24による容器3の乾燥が可能なため、容
器滅菌区画Dに供給する滅菌剤ミストの濃度を容器3に
滅菌剤の液滴が付着する程度まで高めてもよい。
の場合でも、エアーカーテン形成装置5にて搬入口12
及び搬出口14を塞ぐようにエアーカーテンを形成し
て、これらの開口部分からの菌等の侵入を防止すること
もできる。このエアーカーテンにもミスト発生装置52
から滅菌剤ミストを供給すれば、チャンバ1内がさらに
確実に滅菌状態に維持される。
て無菌化されたエアーと滅菌剤ミストとを混合したが、
フィルタ22は省略してもよい。その場合、滅菌剤ミス
トをなるべくエアーの供給経路の上流側に供給してエア
ーの流路を滅菌する。一方、フィルタ22が設けられて
いる場合には、例えばダクト16の途中にミスト発生装
置25を接続してもよい。本発明は、容器の充填装置用
のチャンバに限らず、各種の設備の滅菌に利用できる。
例えば微生物工学の実験用チャンバの滅菌に利用でき
る。
の手順でチャンバ1を滅菌した。まず、過酸化水素溶液
を9.2g/min. の流量でミスト発生装置25の液体注入管
250bに供給して過酸化水素ミストを発生させ、これ
をフィルタボックス21内で30秒間滞留させた。続い
て、ミストの供給を継続したままエアーブロア20を0.
7m 3/min. の流量で1分間運転し、それにより無菌エア
ーを滅菌剤ミストとともにチャンバ1内へ供給した。そ
の後、ミストの供給を中止してエアーブロア20のみを
5分間運転した。
に、106 個の枯草菌胞子を付着させたアルミ片をフィ
ルタボックス21、ダクト16の末端、及びチャンバ1
内に放置した。実験後、すべてのアルミ片において枯草
菌の死滅が確認された。
法では、無菌領域への菌の侵入を阻止すべく供給される
エアーを利用して滅菌剤ミストを必要な個所、例えば無
菌領域の内部や無菌領域と他の領域との接続部分に導く
ようにしたから、ミストの拡散機構等をミスト発生装置
に設ける必要がなく、滅菌に必要な設備を簡素化でき
る。エアーを利用してミスト濃度を下げることにより、
ミストの結露を防止して乾燥工程を省略し、それにより
滅菌を短時間で完了することもできる。特に請求項2、
4の滅菌方法では、無菌領域を陽圧に維持するためのエ
アーを利用して滅菌剤ミストを無菌領域に供給するか
ら、作業開始前に無菌領域の隅々まで滅菌剤ミストを導
いて完全な滅菌処理を実現でき、作業中には無菌領域を
陽圧に保ちつつ滅菌剤ミストを供給して滅菌効果をさら
に高めることができる。また、請求項3、5の発明によ
れば、無菌領域と他の領域との接続部分からの菌の侵入
をエアーの流れと滅菌剤ミストとによって確実の防止で
きる。しかも、請求項4、5の滅菌方法では、無菌化さ
れたエアーに滅菌剤ミストを混入させるのでより確実な
滅菌効果が期待できる。請求項6の滅菌方法では容器へ
の充填設備が置かれた環境を確実に滅菌できる。請求項
7の発明では、無菌領域への滅菌剤ミストの液滴の発生
を防止して滅菌後の乾燥工程の省略を実現し、それによ
り滅菌処理に要する時間を短縮できる。請求項8の滅菌
方法では、無菌領域における容器への充填作業と並行し
て、無菌領域に搬入される容器の少なくとも外面を逐次
滅菌し、それにより無菌充填作業をより確実に行うこと
ができる。
ば、無菌領域に無菌エアーを供給するための設備、ある
いは無菌領域を陽圧に維持するための設備を利用して滅
菌剤ミストを無菌領域の全体へ満遍なく浸透させ、それ
により無菌領域を確実に滅菌できるようになる。ミスト
を無菌領域内に拡散させるための機構をミスト発生装置
に設ける必要がないから、滅菌に必要な設備が簡素化さ
れる。また、請求項11の発明によれば、フィルタボッ
クスにミスト発生装置を接続するだけで無菌エアーに滅
菌剤ミストを混入させることができるので、本発明の滅
菌方法を簡単に実現できる。
エアー供給装置との関係を示す平面図。
Claims (11)
- 【請求項1】 無菌領域への菌の侵入を阻止するために
供給されるエアーに滅菌剤ミストを混入させることを特
徴とする無菌領域の滅菌方法。 - 【請求項2】 無菌領域をその周囲の領域に対して陽圧
に維持するために供給されるエアーに滅菌剤ミストを混
入させることを特徴とする無菌領域の滅菌方法。 - 【請求項3】 無菌領域とその周囲の領域との接続部分
を仕切るために供給されるエアーに滅菌剤ミストを混入
させることを特徴とする無菌領域の滅菌方法。 - 【請求項4】 無菌領域に設置された作業設備による作
業の開始前に、前記無菌領域に接続された無菌エアー供
給装置から前記無菌領域へ、無菌化されたエアーを滅菌
剤ミストとともに供給することを特徴とする無菌領域の
滅菌方法。 - 【請求項5】 無菌領域に設置された作業設備による作
業中に、無菌化されたエアーを滅菌剤ミストとともに前
記無菌領域へ供給して当該無菌領域をその周囲の領域に
対して陽圧に維持することを特徴とする無菌領域の滅菌
方法。 - 【請求項6】 前記作業設備が容器への充填設備である
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の無菌領域の滅
菌方法。 - 【請求項7】 前記滅菌剤の液滴が前記無菌領域に付着
しない範囲に前記滅菌剤ミストの濃度を制限することを
特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の無菌領域の
滅菌方法。 - 【請求項8】 無菌領域に設置された容器への充填設備
の運転中に、滅菌剤ミストを混入させたエアーを前記無
菌領域に対する前記容器の搬入位置に供給することを特
徴とする無菌領域の滅菌方法。 - 【請求項9】 搬入口及び搬出口を有する無菌チャンバ
と、 前記無菌チャンバ内に無菌化されたエアーを供給する無
菌エアー供給手段と、 滅菌剤のミストを発生するミスト発生手段とを具備し、 前記無菌エアー供給手段から供給される無菌化されたエ
アーに前記ミストが混入するように前記ミスト発生手段
が配置されていることを特徴とする滅菌装置。 - 【請求項10】 搬入口及び搬出口を有する無菌チャン
バと、 前記無菌チャンバ内を陽圧に維持するようにエアーを供
給可能なエアー供給手段と、 滅菌剤のミストを発生するミスト発生手段とを具備し、 前記エアー供給手段から前記無菌チャンバへ供給される
エアーに前記ミストが混入するように前記ミスト発生手
段が配置されていることを特徴とする滅菌装置。 - 【請求項11】 エアーの導入口及び取出口を有し、こ
れら導入口と取出口との間にはエアー中の菌を捕捉する
フィルタが収容可能なフィルタボックスと、 前記導入口に接続されるエアー供給手段と、 前記フィルタボックスの前記フィルタと前記取出口との
間に接続されて前記フィルタボックスの内部に滅菌剤ミ
ストを供給するミスト供給手段と、を具備したことを特
徴とする無菌エアーの供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14713596A JPH09328113A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 無菌領域の滅菌方法及びこれに用いる装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14713596A JPH09328113A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 無菌領域の滅菌方法及びこれに用いる装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09328113A true JPH09328113A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15423366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14713596A Pending JPH09328113A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 無菌領域の滅菌方法及びこれに用いる装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH09328113A (ja) |
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- 1996-06-10 JP JP14713596A patent/JPH09328113A/ja active Pending
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