JPH08196415A - 電磁炊飯器 - Google Patents

電磁炊飯器

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JPH08196415A
JPH08196415A JP845295A JP845295A JPH08196415A JP H08196415 A JPH08196415 A JP H08196415A JP 845295 A JP845295 A JP 845295A JP 845295 A JP845295 A JP 845295A JP H08196415 A JPH08196415 A JP H08196415A
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cooling
cooling fan
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炊飯中における運転騒音を可及的に短くする
ことにより、ワークコイルへの通電制御を行う発熱する
制御素子を効率的に冷却しつつ、運転騒音の大幅な低減
と冷却手段の低コスト化および小型化を図り得るように
する。 【構成】 ワークコイル18による高周波電磁誘導によ
って加熱される内鍋を収容し得るように構成され且つ空
間部を有する二重構造とされた容器本体を備え、前記内
鍋の温度を検知する内鍋温度検知手段と、前記ワークコ
イルへの通電を制御するための発熱する制御素子(パワ
ートランジスタ21および整流用ダイオードブリッジ2
2)と、該制御素子を炊飯実行中において冷却する冷却
手段(冷却ファン24)とを具備した電磁炊飯器におい
て、前記制御素子21,22の温度を検知する素子温度
検知手段23と、該素子温度検知手段23により検知さ
れる温度が所定温度に達した時点から前記冷却ファン2
4の運転を開始する指令を出力する運転開始制御手段と
を付設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ワークコイルによる
高周波電磁誘導により内鍋を加熱し得るように構成され
た電磁炊飯器に関し、さらに詳しくはこの種電磁炊飯器
における通電制御用の発熱する制御素子(例えば、パワ
ートランジスタおよび整流用ダイオードブリッジ)の冷
却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、内鍋を加熱する加熱手段として電
磁誘導加熱装置を採用した電磁炊飯器が開発されてきて
いる。該電磁炊飯器の場合、ワークコイルによる高周波
電磁誘導によって内鍋に発生する渦電流により生ずるジ
ュール熱を内鍋加熱用に利用しようとするものである。
【0003】ところで、前記ワークコイルによる高周波
電磁誘導には、ワークコイルへの通電を制御するための
制御素子(例えば、パワートランジスタおよび整流用ダ
イオードブリッジ)が必要であるが、これらの制御素子
は動作時に発熱するため、これらを冷却する手段が不可
欠となる。
【0004】従来から知られている冷却手段としては冷
却ファンがあり、この場合、容器本体の底部空間に上記
制御素子および冷却ファンを配設し、冷却ファンから圧
送される冷却風により制御素子を冷却することとされて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来公知の
電磁炊飯器の場合、炊飯開始から炊飯終了までの間冷却
ファンの運転を行うこととなっているため、炊飯中に冷
却ファンの回転音や風切音が発生して静かに炊飯が行え
ない(特に、早朝に炊飯予約した場合にうるさい)とい
う不具合がある。また、冷却ファンの運転時間が長くな
るところから、耐用期間が長い大型の冷却ファンが要求
されるためコスト高となるとともに、大きな収納スペー
スが必要となり且つ重量もかさむという不具合もある。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、炊飯中における素子冷却用の冷却手段の運転時間
を可及的に短くすることにより、ワークコイルへの通電
制御を行う発熱する制御素子を効率的に冷却しつつ、運
転騒音の大幅な低減、低コスト化を図ることを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成で
は、上記課題を解決するための手段として、ワークコイ
ルによる高周波電磁誘導によって加熱される内鍋を収容
し得るように構成され且つ空間部を有する二重構造とさ
れた容器本体を備え、前記内鍋の温度を検知する内鍋温
度検知手段と、前記ワークコイルへの通電を制御するた
めの発熱する制御素子と、該制御素子を炊飯実行中にお
いて冷却する冷却手段とを具備した電磁炊飯器におい
て、前記制御素子の温度を検知する素子温度検知手段
と、該素子温度検知手段により検知された温度が設定温
度に達した時点から前記冷却手段の運転を開始する運転
開始制御手段とを付設している。
【0008】本願発明の基本構成において、前記素子温
度検知手段により検知される温度が前記冷却手段の運転
開始により所定温度だけ低下した時点で前記冷却手段の
運転を停止する第1運転停止制御手段を付設するのが冷
却手段の運転による制御素子の温度低下に対応した冷却
手段の運転を行い得る点で好ましい。
【0009】また、前記内鍋温度検知手段により検知さ
れる温度が炊き上げ温度に達した時点で前記冷却手段の
運転を停止する第2運転停止制御手段を付設するのが冷
却手段の運転時間を可及的に低減できる点で好ましい。
【0010】また、前記運転開始制御手段による冷却手
段の運転開始設定温度を段階的に高くなる複数種設定す
るとともに、前記冷却手段として前記運転開始設定温度
に対応して段階的に高くなる複数の冷却能力を有するも
のを採用するのが制御素子の温度上昇に対応して冷却手
段の能力を調整できる(換言すれば、大きな運転騒音で
の運転を可及的に少なくできる)点で好ましい。
【0011】また、前記制御素子を熱良導体からなる放
熱板に取り付けるとともに、該放熱板を、前記容器本体
の空間部における側周部位に配設し且つ上下方向に延び
る多数の放熱フィンを有するものとするのが発熱する制
御素子の温度上昇を抑制し得る(換言すれば、冷却手段
の運転時間を短縮し得る)点で好ましく、その場合にお
いて前記放熱板の表面に黒色皮膜を形成すれば放熱板か
らの輻射放熱量を増大させることができ、より好まし
い。
【0012】また、前記放熱板の内方側に遮熱板を配設
するのが内鍋から放熱板への熱影響を防止し得る点で好
ましく、その場合において前記遮熱板の内方側に断熱材
を配設するのが内鍋から放熱板への熱影響をより効果的
に防止し得る点で好ましい。
【0013】
【作用】本願発明の基本構成では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0014】即ち、炊飯時において、ワークコイルへの
通電制御により制御素子(例えば、パワートランジス
タ、整流用ダイオードブリッジ等)が発熱して温度上昇
するが、素子温度検知手段による検知温度が設定温度以
上となった時点から冷却手段の運転が開始され、制御素
子の冷却が開始される。
【0015】本願発明の基本構成において、前記素子温
度検知手段により検知される温度が前記冷却手段の運転
開始により所定温度だけ低下した時点で前記冷却手段の
運転を停止する第1運転停止制御手段を付設した場合、
冷却手段の運転によって制御素子が冷却され、所定温度
だけ低下すると冷却手段の運転が停止されることとな
り、冷却手段の運転時間が必要最小限とされ、低騒音化
が図れる。
【0016】また、前記内鍋温度検知手段により検知さ
れる温度が炊き上げ温度に達した時点で前記冷却手段の
運転を停止する第2運転停止制御手段を付設した場合、
冷却手段の運転時間が、素子温度が所定温度に上昇した
時点から内鍋温度が炊き上げ温度に達した時点までとな
り、冷却手段の運転時間が可及的に低減でき、さらなる
低騒音化が図れる。
【0017】また、前記運転開始制御手段による冷却手
段の運転開始設定温度を段階的に高くなる複数種設定す
るとともに、前記冷却手段として前記運転開始設定温度
に対応して段階的に高くなる複数の冷却能力を有するも
のを採用した場合、制御素子の温度上昇に対応して冷却
手段の能力を調整できる(換言すれば、大きな運転騒音
での運転を可及的に少なくできる)こととなり、より一
層の低騒音化が図れる。
【0018】また、前記制御素子を熱良導体からなる放
熱板に取り付けるとともに、該放熱板を、前記容器本体
の空間部における側周部位に配設し且つ上下方向に延び
る多数の放熱フィンを有するものとした場合、冷却手段
の非運転時においても、容器本体の空間部を下方から上
方へ流れる空気流に制御素子および放熱板が晒されるこ
ととなり、発熱する制御素子の温度上昇を抑制し得る
(換言すれば、冷却手段の運転時間を短縮し得る)こと
となる。この際、放熱フィンが上下方向に延びているこ
とにより、放熱フィンと空気流との接触面積の増大が得
られ、制御素子の温度上昇抑制効果が得られる。
【0019】また、前記放熱板の表面に黒色皮膜を形成
した場合、放熱板からの輻射放熱量が増大することとな
り、発熱する制御素子から放熱板への熱移動が促進され
る。
【0020】また、前記放熱板の内方側に遮熱板を配設
した場合、内鍋および保温ヒータからの放熱板への熱影
響が防止されることとなり、制御素子および放熱板の冷
却効果がより一層増大し、その場合において前記放熱板
の内方側に断熱材を配設すれば、内鍋および保温ヒータ
からの放熱板への熱影響がより効果的に防止される。
【0021】
【発明の効果】本願発明によれば、ワークコイルによる
高周波電磁誘導によって加熱される内鍋を収容し得るよ
うに構成され且つ空間部を有する二重構造とされた容器
本体を備え、前記内鍋の温度を検知する内鍋温度検知手
段と、前記ワークコイルへの通電を制御するための発熱
する制御素子と、該制御素子を炊飯実行中において冷却
する冷却手段とを具備した電磁炊飯器において、前記制
御素子の温度を検知する素子温度検知手段と、該素子温
度検知手段により検知された温度が設定温度に達した時
点から前記冷却手段の運転を開始する運転開始制御手段
とを付設して、炊飯中において制御素子が発熱して設定
温度にまで上昇した時点から冷却手段を運転開始するよ
うにしたので、制御素子の温度上昇を抑制しつつ冷却手
段の運転時間を大幅に低減できることとなり、炊飯中の
運転騒音の大幅な低減が達成できるという優れた効果が
ある。
【0022】また、冷却手段の運転時間が短くて済むの
で、耐用期間が長く高価な冷却手段を採用する必要がな
くなり、小型で安価な冷却手段で十分目的が達成でき
る。即ち、低コスト化が図れるとともに冷却手段の占有
スペースのコンパクト化も達成できるという効果もあ
る。
【0023】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0024】実施例1 図1および図2には、本願発明の実施例1にかかる電磁
炊飯器の縦断面図および電磁炊飯器における電気的要素
の結線図が示されている。
【0025】本実施例の電磁炊飯器は、炊飯と保温とを
兼用するものとされており、図1に示すように、内部に
内鍋3をセットし得るように構成された空間部4を有す
る二重構造の容器本体1と、該容器本体1の上部開口を
開閉自在に覆蓋する蓋体2とによって構成されている。
【0026】前記容器本体1は、底壁および外側壁を構
成する合成樹脂製の有底筒状の外ケース5と、内周面を
構成する内ケース6と、両ケース5,6の上端を結合す
る合成樹脂製の肩部材7とによって構成されており、そ
の内部には、前記内鍋3が取り出し可能にセットされる
こととなっている。
【0027】前記内ケース6は、前記肩部材7に対して
上端が係合され且つ外周面上下中央部に保温ヒータ8を
備えてなる薄金属板製の筒状ケース6aと、該筒状ケー
ス6aの下端に係合する合成樹脂製の皿状ケース6bとか
らなっており、該皿状ケース6bの底面中央部には、前
記内鍋3の底面に対して接触するセンタセンサー9が設
けられている。
【0028】該センタセンサー9は、前記内鍋3の温度
を検知する内鍋温度検知手段として作用するものであ
り、温度検知部となるサーミスタ10、内鍋3がセット
されているか否かを検知する内鍋セット検知センサー1
1が内蔵されている。
【0029】本実施例のセンターセンサ9は、前記皿状
ケース6bの中央部に形成された円形の収納部12内に
あって上下動自在に配設され且つ前記サーミスタ10を
内蔵してなるセンサーホルダー13と、該センサーホル
ダー13を上方(即ち、内鍋3の底面に当接する方向)に
付勢するスプリング14とを備えて構成されている。本
実施例の場合、このセンサーホルダー13の上面は円形
平面とされており、内鍋3の底面に当接するセンサーキ
ャップ15が設けられている。
【0030】また、前記内鍋セット検知センサー11
は、前記センサーホルダー13の外周において相対向す
る位置に設けられたリードスイッチ16およびマグネッ
ト(図示省略)と、前記センサーホルダー13の下方移
動時(換言すれば、内鍋セット時)において前記リードス
イッチ16とマグネットとの間に挿入される遮閉板17
とによって構成されている。
【0031】前記皿状ケース6bの下面には、前記セン
ターセンサ9を包囲し且つ前記内鍋3の底面から下部湾
曲部位かけて対応するように環状のワークコイル18が
配設されている。該ワークコイル18は高周波電磁誘導
加熱装置における磁気発生手段として作用するものであ
る。符号19はワークコイル18を所定位置に保持する
とともにワークコイル18による磁気が下方に存在する
機器に対して影響を及ぼさないように遮閉するフェライ
トコアである。
【0032】なお、本実施例においては、前記フェライ
トコア19の下方に位置して放熱板20が配設されてお
り、該放熱板20には、ワークコイル18への通電を制
御する制御素子であるパワートランジスタ21および整
流用ダイオードブリッジ22と、これらの制御素子の温
度を検知する素子温度検知手段として作用する素子温度
センサー23とが取り付けられている。前記制御素子
は、動作時に発熱するため、前記放熱板20の下方に
は、前記パワートランジスタ21および整流用ダイオー
ドブリッジ22を冷却するための冷却手段である冷却フ
ァン24が配設されている。該冷却ファン24は、前記
放熱板20に対して吊り下げ状態で支持されたファンモ
ータ25と、該ファンモータ25の回転軸25aに枢支
された軸流タイプの羽根車26とによって構成されてい
る。符号27は外ケース5の底部に形成された空気吸込
口、28は外ケース5の前方側側周部に形成された空気
吹出口である。
【0033】前記蓋体2は、上面を構成する合成樹脂製
の上板29と、下面における外周環状部を構成する合成
樹脂製の下板30と、該下板30における開口部を覆蓋
する放熱盤31とによって中空構造に形成されている。
この蓋体2は、前記肩部材7の一側に対してヒンジ機構
32を介して回動自在に取り付けられており、その開放
端側には、蓋体2の所定位置に対して係合して蓋体2の
閉塞状態を維持するロック機構33が設けられている。
符号34は蒸気排出口、35は蓋ヒータ、36は前記空
間部4における前方側側周部4aに設けられた取付部
材、37はこの取付部材36に支持されるマイコン基板
である。
【0034】前記内ケース6の筒状ケース6aの外側に
は環状の断熱材38が配設され、該断熱材38の外側に
は環状の遮熱板39が配設されている。
【0035】次いで、図2を参照して、本実施例の電磁
炊飯器における電力供給回路および制御回路の一例を説
明する。
【0036】この電磁炊飯器における電力供給回路は、
前記整流用ダイオードブリッジ22と、フィルタコイル
40と、インバータ回路41とを有しており、商用交流
電源42から供給される交流電流を前記整流用ダイオー
ドブリッジ22で整流して直流電流に変換した後、サー
ジ電流等を吸収するためのフィルタコイル40を経てイ
ンバータ回路41に与える。
【0037】前記インバータ回路41は、ワークコイル
18に直列接続されたパワートランジスタ21と、該パ
ワートランジスタ21のスイッチング動作を制御するた
めの制御回路43と、パワートランジスタ21に並列接
続されたフライホイールダイオード44と、ワークコイ
ル18に並列接続された共振コンデンサ45と、フィル
タコンデンサ46とを備えている。
【0038】前記インバータ回路41の動作は次の通り
である。制御回路43からパワートランジスタ21にO
N信号が与えられると、パワートランジスタ21がON
して、フィルタコンデンサ46→ワークコイル18→パ
ワートランジスタ21の方向に電流が流れる。次いで制
御回路43からパワートランジスタ21にOFF信号が
与えられ、パワートランジスタ21がOFFする。パワ
ートランジスタ21がOFFすると、ワークコイル18
に蓄積された電磁エネルギーが放電し、ワークコイル1
8と共振コンデンサ45との閉ループ回路に電流が流
れ、共振コンデンサ45が充電される。共振コンデンサ
45が充電されるまでは、ワークコイル18にはパワー
トランジスタ21がONしていた時と同様の方向に電流
が流れる。
【0039】共振コンデンサ45の充電が終わると、逆
に共振コンデンサ45に充電された電荷が放電され、ワ
ークコイル18に逆方向の電流が流れる。そして、共振
コンデンサ45の放電が終わっても、共振コンデンサ4
5の放電電流によりワークコイル18に蓄積された電磁
エネルギーが放電して、この電磁エネルギーによりワー
クコイル18→フィルタコンデンサ46→フライホイー
ルダイオード44の方向に電流が流れる。ワークコイル
18の蓄積電磁エネルギーが放電され終えると、1サイ
クルが終わる。そして、制御回路43により再びパワー
トランジスタ21にON信号が与えられる。
【0040】以上の1サイクルが例えば1秒間に3万回
繰り返されるように制御回路43がON/OFF信号を
出力する。この結果、ワークコイル18による高周波電
磁誘導加熱が実行される。
【0041】上述のワークコイル18に対する電力供給
回路は、その動作時に発熱する。特に、パワートランジ
スタ21および整流用ダイオードブリッジ22は比較的
大電流で動作されるので、その発熱量が大きい。そこ
で、本実施例では、少なくともパワートランジスタ21
および整流用ダイオードブリッジ22を前述したように
放熱板20に取り付けて、冷却ファン24からの強制空
気流により冷却するようにしている。なお、本実施例に
おけるように、パワートランジスタ21および整流用ダ
イオードブリッジ22のみを放熱板20に取り付けるの
ではなく、フライホイールダイオード44、共振コンデ
ンサ46、フィルタコンデンサ46等の発熱する制御素
子も放熱板20に取り付けるようにしてもよい。
【0042】前記電力供給回路には、前記素子温度セン
サー23からの温度情報(即ち、制御素子であるパワー
トランジスタ21あるいは整流用ダイオードブリッジ2
2の温度情報)を受けて冷却ファン24(具体的には、
ファンモータ25)の発停を制御する冷却ファン用制御
回路47が付設されている。
【0043】該冷却ファン用制御回路47は、図3に示
すように、素子温度センサー23により検知される温度
1が設定温度Ts(例えば、125℃)に達した時点
から前記冷却ファン24の運転を開始する運転開始制御
手段48と、素子温度センサー23により検知される温
度T1が前記冷却ファン24の運転開始により所定温度
ΔT(例えば、10℃)だけ低下した時点で前記冷却フ
ァン24の運転を停止する第1運転停止制御手段49と
を備えて構成されている。
【0044】ついで、図4に示すフローチャートおよび
図5に示すタイムチャートを参照して、本実施例にかか
る電磁炊飯器における冷却ファン24の炊飯時における
運転制御について説明する。図5において、点線T1
素子温度センサー23の検知温度曲線を示し、実線T2
はセンタセンサー9の検知温度曲線(換言すれば、炊飯
曲線)を示している。
【0045】ステップS1においてスタンバイモード
(即ち、炊飯開始が可能なモード)とされ、ステップS
2において炊飯スイッチ(図示省略)のON操作が確認
されると、ステップS3においてワークコイル18によ
る加熱が開始され、吸水工程に入り、ステップS4にお
いて炊き上げ工程が実行される。ついで、ステップS5
において素子温度センサー23により検知された検知温
度T1と設定温度Ts(例えば、125℃)との比較が
なされる。該検知温度T1は、炊飯中におけるワークコ
イル18への通電制御により発熱する制御素子(例え
ば、パワートランジスタ21およぞ整流用ダイオードブ
リッジ22)の温度であり、炊飯の進行とともに上昇す
る(図5参照)。
【0046】そして、ステップS5においてT1≧Ts
(=125℃)となると、ステップS6において冷却フ
ァン24の運転が開始される。該運転開始は、制御回路
47における運転開始制御手段48により実行される。
【0047】上記した冷却ファン24の運転開始により
放熱板20および制御素子(例えば、パワートランジス
タ21および整流用ダイオードブリッジ22)が冷却さ
れて温度低下されるが、その過程において炊飯が終了す
る場合があるので、ステップS7において炊飯が終了し
たか否かの判定を行い、肯定判定の場合には、ステップ
8に進んで冷却ファン24の運転を停止し、その後ス
テップS9に進み、保温工程へ移行する。一方、ステッ
プS7において否定判定された場合には、ステップS10
においてT1≦Ts−ΔT(=10℃)となっているか
否かの判定がなされ、T1≦Ts−ΔTと判定された場
合には、ステップS11において冷却ファン24の運転が
停止され、その後ステップS4へリターンする。該運転
停止は、制御回路47における第1運転停止制御手段4
9により実行される。なお、ステップS10において否定
判定された場合には、ステップS6へリターンする。こ
こで、ΔTは、素子温度センサー23のヒステリシスで
あり、冷却ファン24が発停を繰り返すのを防止してい
る。なお、ステップS2において否定判定された場合に
は、ステップS12において保温/取消スイッチ(図示省
略)のON操作が確認され、肯定判定の場合には、ステ
ップS9に進んで保温工程に移行し、否定判定された場
合にはステップS1へリターンする。
【0048】つまり、素子温度センサー23による検知
温度T1がTs≦T1≦Ts−ΔTとなっている間(即
ち、図5においてB1,B2で示す時間)だけ冷却ファン
24の運転がなされ、発熱する制御素子(例えば、パワ
ートランジスタ21および整流用ダイオードブリッジ2
2)の温度上昇による破損等が防止されるとともに、従
来例(即ち、炊飯中連続して冷却ファン24は運転され
ていた)に比べて必要最小限の冷却ファン24の運転で
よいこととなり、制御素子の温度上昇を抑制しつつ冷却
ファン24の運転時間を大幅に低減できる。従って、炊
飯中の運転騒音の大幅な低減が達成できるとともに、冷
却ファン24として耐用期間が長く高価なものを採用す
る必要がなくなり、小型で安価な冷却ファン24で十分
目的が達成できるところから、低コスト化が図れるとと
もに冷却ファン24の占有スペースのコンパクト化、電
力消費の低減も達成できる。
【0049】なお、本実施例では、素子温度センサー2
3による検知温度T1が、Ts≦T1≦Ts−ΔTとなっ
ている期間だけ冷却ファン24の運転を行うこととされ
ているが、検知温度T1が設定温度Tsを超えた時点か
ら検知温度T1の低下にかかわらず炊飯終了するまで冷
却ファン24の運転を継続するようにしてもよい。
【0050】実施例2 図6および図7には、本願発明の実施例2にかかる電磁
炊飯器における電力供給回路および冷却ファン用制御回
路の内容が示されている。
【0051】本実施例の場合、冷却ファン用制御回路4
7には、図6に示すように、素子温度センサー23およ
びセンタセンサー9により検知される温度T1,T2が入
力されることとなっており、実施例1と相異する点は、
第1運転停止制御手段49に加えて、前記センタセンサ
ー9により検知される温度T2が炊き上げ温度T0に達し
た時点で前記冷却ファン24の運転を停止する第2運転
停止制御手段50が付設されている点だけである(図7
参照)。
【0052】従って、図8のフローチャートに示すよう
に、ステップS7においてセンタセンサー9の検知温度
2と炊き上げ温度T0との比較を行い、T2≧T0となっ
た場合にはステップS8において冷却ファン24の運転
が停止され、その後ステップS9およびステップS10
おいてむらし工程、保温工程に移行する。一方、T2
0となっている間(即ち、炊き上げ終了前)はステッ
プS11に進んで素子温度センサー23の検知温度T1
設定温度Ts−ΔTとの比較がなされ、T1≦Ts−Δ
Tと判定されると、ステップS12において冷却ファン2
4の運転が停止され、その後ステップS4へリターンす
る。なお、ステップS2において否定判定された場合に
は、ステップS13において保温/取消スイッチ(図示省
略)のON操作が確認され、肯定判定の場合には、ステ
ップS10に進んで保温工程に移行し、否定判定された場
合にはステップS1へリターンする。つまり、本実施例
の場合、図5において符号B1およびB2′で示す時間だ
け冷却ファン24の運転が行われることとなり、さらな
る運転時間の低減が得られるのである。その他の作用効
果は実施例1の場合と同様である。
【0053】実施例3 図9には、本願発明の実施例3にかかる電磁炊飯器にお
ける冷却ファン用制御回路の内容が示されている。
【0054】本実施例の場合、冷却ファン用制御回路4
7には、素子温度センサー23およびセンタセンサー9
により検知される温度T1,T2が入力されることとなっ
ており、実施例1と相異する点は、第1運転停止制御手
段49に代えて、前記センタセンサー9により検知され
る温度T2が炊き上げ温度T0に達した時点で前記冷却フ
ァン24の運転を停止する第2運転停止制御手段50が
付設されている点だけである。
【0055】次に、本実施例にかかる電磁炊飯器におけ
る冷却ファン24の運転制御について、図10に示すフ
ローチャートおよび図11に示すタイムチャートを参照
して説明する。
【0056】ステップS1においてスタンバイモード
(即ち、炊飯開始が可能なモード)とされ、ステップS
2において炊飯スイッチ(図示省略)のON操作が確認
されると、ステップS3においてワークコイル18によ
る加熱が開始され、吸水工程に入り、ステップS4にお
いて炊き上げ工程が実行される。ついで、ステップS5
において冷却メモリとなっているか否か(換言すれば、
冷却ファン24の運転が過去にあったか否か)の判定が
なされるが、炊き上げ工程の途中においては制御素子温
度T1が冷却ファン24の運転を開始するための設定温
度Tsまで上昇していないので、否定判定されることと
なり、ステップS6に進んで素子温度センサー23によ
り検知された検知温度T1と設定温度Ts(例えば、1
25℃)との比較がなされる。該検知温度T1は、炊飯
中におけるワークコイル18への通電制御により発熱す
る制御素子(例えば、パワートランジスタ21およぞ整
流用ダイオードブリッジ22)の温度であり、炊飯の進
行とともに上昇する(図11参照)。
【0057】そして、ステップS6においてT1<Tsと
判定された場合であって、ステップS7においてT2≧T
0と判定された場合(即ち、制御素子が設定温度Tsに
まで温度上昇する前にセンタセンサー9の検知温度T2
が炊き上げ温度T0となった場合)には、冷却ファン2
4を運転開始することなく、ステップS8においてむら
し工程に移行し、ついでステップS9において保温工程
に移行する。
【0058】一方、ステップS6においてT1≧Tsと判
定されると、ステップS10において冷却メモリをセット
し、ステップS11において冷却ファン24の運転が開始
される。該運転開始は、冷却ファン用制御回路47にお
ける運転開始制御手段48により実行される。
【0059】上記した冷却ファン24の運転開始により
放熱板20および制御素子(例えば、パワートランジス
タ21および整流用ダイオードブリッジ22)が冷却さ
れて温度低下されるが、センタセンサー9による検知温
度T2が炊き上げ温度T0に達するまでの間は、冷却ファ
ン24の運転は継続される。即ち、ステップS12におい
てT2<T0と判定されると、ステップS4へリターンす
るが、その場合ステップS5において肯定判定される
(即ち、冷却メモリがセットされていると判定される)
ため、ステップS11へ進んで冷却ファン24の運転が継
続されるのである。
【0060】そして、ステップS12においてT2≧T0
判定されると(即ち、炊き上げが終了すると)、ステッ
プS13において冷却メモリをリセットし、ステップS14
において冷却ファン24の運転を停止し、その後ステッ
プS8へ進む。該運転停止は、冷却ファン用制御回路4
7における第2運転停止制御手段50により実行され
る。
【0061】なお、ステップS2において否定判定され
た場合には、ステップS15において保温/取消スイッチ
(図示省略)のON操作が確認され、肯定判定の場合に
は、ステップS9に進んで保温工程に移行し、否定判定
された場合にはステップS1へリターンする。
【0062】つまり、素子温度センサー23による検知
温度T1がT1≧Tsとなった時点からセンタセンサー9
による検知温度T2がT2≧T0となるまでの間(即ち、
図11においてCで示す時間)だけ冷却ファン24の運
転がなされ、発熱する制御素子(例えば、パワートラン
ジスタ21および整流用ダイオードブリッジ22)の温
度上昇による破損等が防止されるとともに、従来例(即
ち、炊飯中連続して冷却ファン24は運転されていた)
に比べて必要最小限の冷却ファン24の運転でよいこと
となり、制御素子の温度上昇を抑制しつつ冷却ファン2
4の運転時間を大幅に低減できる。従って、炊飯中の運
転騒音の大幅な低減が達成できるとともに、冷却ファン
24として耐用期間が長く高価なものを採用する必要が
なくなり、小型で安価な冷却ファン24で十分目的が達
成できるところから、低コスト化が図れるとともに冷却
ファン24の占有スペースのコンパクト化、電力消費の
低減も達成できる。しかも、本実施例の場合、冷却ファ
ン24が運転開始された後は、炊き上げ終了まで運転が
継続されるため、冷却ファン24が発停を繰り返すこと
による耳障りな音がなくなる。
【0063】実施例4 図12には、本願発明の実施例4にかかる電磁炊飯器に
おける冷却ファン用制御回路の内容が示されている。
【0064】本実施例の場合、冷却ファン24として風
量可変タイプ(換言すれば、冷却能力可変タイプ)のも
の(即ち、弱・中・強の3種類の風量モードでの運転が
可能なもの)が採用されており、3種類の運転開始制御
手段48A,48B,48Cを備えている。そして、第
1運転開始制御手段48Aは、素子温度センサー23に
より検知される温度T1が第1設定温度Ts1(例えば、
100℃)に達した時点で冷却ファン24の運転を開始
するよう作用し、第2運転開始設定手段48Bは、素子
温度センサー23により検知される温度T1が第2設定
温度Ts2(例えば、115℃)に達した時点で冷却フ
ァン24の運転を開始するよう作用し、第3運転開始設
定手段48Cは、素子温度センサー23により検知され
る温度T1が第3設定温度Ts3(例えば、125℃)に
達した時点で冷却ファン24の運転を開始するよう作用
することとなっている。なお、冷却ファン24の運転停
止は、センタセンサー9により検知される温度T2が炊
き上げ温度T0に達した時点において第2運転停止制御
手段50により行われる。その他の構成は実施例1と同
様である。
【0065】次に、本実施例にかかる電磁炊飯器におけ
る冷却ファン24の運転制御について、図13に示すフ
ローチャートおよび図14に示すタイムチャートを参照
して説明する。
【0066】ステップS1においてスタンバイモード
(即ち、炊飯開始が可能なモード)とされ、ステップS
2において炊飯スイッチ(図示省略)のON操作が確認
されると、ステップS3においてワークコイル18によ
る加熱が開始され、吸水工程に入り、ステップS4にお
いて炊き上げ工程が実行される。ついで、ステップS5
において素子温度センサー23による検知温度T1と第
1設定温度Ts1との比較がなされる。該検知温度T
1は、炊飯中におけるワークコイル18への通電制御に
より発熱する制御素子(例えば、パワートランジスタ2
1およぞ整流用ダイオードブリッジ22)の温度であ
り、炊飯の進行とともに上昇する(図14参照)。ここ
で、T1<Ts1と判定された場合には、ステップS6
おいてセンタセンサー9による検知温度T2と炊き上げ
温度T0との比較がなされ、T2≧T0の場合(つまり、
炊き上げ終了している場合)には、ステップS7におい
て冷却ファン24の運転は開始しないまま、その後ステ
ップS8およびステップS9へ進んでむらし工程および保
温工程に移行する。該運転停止は、冷却ファン用制御回
路47における運転停止制御手段50により実行され
る。なお、ステップS7において否定判定された場合
(即ち、炊き上げ温度に達していないと判定された場
合)には、ステップS4へリターンする。
【0067】一方、ステップS5においてT1≧Tsと判
定されると、ステップS10において素子温度センサー2
3による検知温度T1と第2設定温度Ts2との比較がな
され、T1<Ts2(換言すれば、Ts1≦T1<Ts2
と判定された場合には、ステップS11において冷却ファ
ン24の弱モード運転が開始され、その後ステップS7
へ進む。該運転開始は、冷却ファン用制御回路47にお
ける第1運転開始制御手段48Aにより実行される。
【0068】上記した冷却ファン24の弱モード運転に
より放熱板20および制御素子(例えば、パワートラン
ジスタ21および整流用ダイオードブリッジ22)が冷
却されて温度低下されるが、ステップS7においてT2
0と判定されるまでの間(換言すれば、炊き上げ終了
までの間)は、冷却ファン24の弱モード運転は継続さ
れる。
【0069】そして、冷却ファン24の弱モード運転に
もかかわらず、制御素子(例えば、パワートランジスタ
21および整流用ダイオードブリッジ22)の温度が低
下せず、ステップS10においてT1≧Ts2と判定される
と、ステップS12に進み、素子温度センサー23による
検知温度T1と第3設定温度Ts3との比較がなされ、T
1<Ts3(換言すれば、Ts2≦T1<Ts3)と判定さ
れた場合には、ステップS13において冷却ファン24の
中モード運転が開始され、その後ステップS7へ進む。
該運転開始は、冷却ファン用制御回路47における第2
運転開始制御手段48Bにより実行される。
【0070】上記した冷却ファン24の中モード運転に
より放熱板20および制御素子(例えば、パワートラン
ジスタ21および整流用ダイオードブリッジ22)が冷
却されて温度低下されるが、ステップS7においてT2
0と判定されるまでの間(換言すれば、炊き上げ終了
までの間)は、冷却ファン24の中モード運転は継続さ
れる。
【0071】そして、冷却ファン24の中モード運転に
もかかわらず、制御素子(例えば、パワートランジスタ
21および整流用ダイオードブリッジ22)の温度が低
下せず、ステップS12においてT1≧Ts3と判定される
と、ステップS14に進み、冷却ファン24の強モード運
転が開始され、その後ステップS7へ進む。該運転開始
は、冷却ファン用制御回路47における第3運転開始制
御手段48Cにより実行される。
【0072】上記した冷却ファン24の強モード運転に
より放熱板20および制御素子(例えば、パワートラン
ジスタ21および整流用ダイオードブリッジ22)が冷
却されて温度低下されるが、ステップS7においてT2
0と判定されるまでの間(換言すれば、炊き上げ終了
までの間)は、冷却ファン24の強モード運転は継続さ
れる。
【0073】なお、ステップS2において否定判定され
た場合には、ステップS15において保温/取消スイッチ
(図示省略)のON操作が確認され、肯定判定の場合に
は、ステップS9に進んで保温工程に移行し、否定判定
された場合にはステップS1へリターンする。
【0074】つまり、素子温度センサー23による検知
温度T1が第1、第2および第3設定温度Ts1,T
2,Ts3に達すると、それぞれの設定温度に対応して
冷却ファン24が弱モード、中モードおよび強モード
(図14参照)で運転されることとなり、素子温度T1
の上昇に対応した風量での冷却が得られ、このことによ
り、発熱する制御素子(例えば、パワートランジスタ2
1および整流用ダイオードブリッジ22)の温度上昇に
よる破損等を防止しつつ、より一層の低騒音化を達成す
ることができるのである。
【0075】実施例5 図15ないし図17には、本願発明の実施例5にかかる
電磁炊飯器が示されている。
【0076】本実施例の場合、発熱する制御素子(即
ち、パワートランジスタ21および整流用ダイオードブ
リッジ22)を支持する放熱板20は、前記容器本体1
の側壁内面(換言すれば、外ケース5内面)に沿った形
状を有し且つ熱良導体(例えば、アルミ材)からなる板
状の主体20aと該主体20aの内外両面に一体突設さ
れた上下方向に延びる多数の放熱フィン20b,20b
・・とによって構成されており、前記容器本体1の空間
部4における後方側側周部4bにおいて前記フェライト
コア19から一体に突設された取付ボス19aに対して
ビス50により取り付けられている。この空間部4にお
ける後方側側周部4bは、比較的大きな余剰スペースを
有しているので、放熱板20を配設するのに好適であ
り、この余剰スペースを有効に利用することにより、容
器本体1の外径サイズを大きくしなくとも良くなる。ま
た、前記放熱板主体20aにおいて下端部内外両面に
は、前記パワートランジスタ21および整流用ダイオー
ドブリッジ22がボルト51により共締め状態で直付け
されている。本実施例の場合、前記ボルト51により素
子温度センサー23も共締めされている。
【0077】このように構成したことにより、容器本体
1の空間部4において下方から上方へ自然対流する空気
流にパワートランジスタ21、整流用ダイオードブリッ
ジ22および放熱板20が晒されることとなり、これら
の機器は対流空気流により自然冷却されることとなる。
この際、放熱板20における放熱フィン20b,20b
・・が上下方向に延びていることにより、放熱フィン2
0b,20b・・と対流空気流との接触面積の増大が得
られる。
【0078】さらに、前記放熱板20の取付位置下方部
位には冷却ファン24が支持板52に支持された状態で
配設されている。なお、空気吸込口27は、冷却ファン
24の直下方に位置して外ケース5の底部に形成される
一方、空気吹出口28は、外ケース5の周壁における放
熱板20より上方位置に形成されており、空気吹出口2
8から誤って金属ピンなどを挿入した場合でも感電のお
それがなくなっている。
【0079】さらにまた、本実施例においては、前記放
熱板20の表面には、図17に示すように、黒色塗料あ
るいは黒色酸化皮膜からなる黒色皮膜53が形成されて
いる。この黒色皮膜53の形成により、放熱板20から
の輻射放熱量が増大することとなり、パワートランジス
タ21および整流用ダイオードブリッジ22の冷却がよ
り一層効果的に得られる。
【0080】上記のように構成したことにより、本実施
例においては、放熱板20の放熱効果により素子温度セ
ンサー23の検知温度T1が冷却ファン24の運転開始
温度Tsにまでなかなか上昇しないこととなり、冷却フ
ァン24の運転開始を可及的に遅らせることが可能とな
るとともに、冷却ファン24の運転が開始された後にお
いては、急速な温度低下が得られるところから、実施例
1あるいは実施例2におけるように素子温度T1の温度
低下により冷ファン24の運転を停止するものにおいて
は冷却ファン24の運転停止時期も早まることとなる。
つまり、冷却ファン24の運転時間を可及的に短縮でき
るのである。
【0081】その他の構成および作用効果は実施例1〜
実施例4と同様なので重複を避けて説明を省略する。
【0082】実施例6 図18には、本願発明の実施例6にかかる電磁炊飯器が
示されている。
【0083】本実施例の場合、空気吸込口27が外ケー
ス5における側壁部において空気吹出口28の下方であ
って放熱板20より下方位置に形成されている。このよ
うに構成したことにより、空気吸込口27あるいは空気
吹出口28からピン等が挿入された場合の感電防止が得
られる。その他の構成および作用効果は実施例1〜実施
例5において説明したと同様である。
【0084】実施例7 図19には、本願発明の実施例7にかかる電磁炊飯器が
示されている。
【0085】本実施例の場合、放熱板20は、容器本体
1の空間部4における後部コーナ部4cに配設されてい
る。該後部コーナ部4cも、比較的大きな余剰スペース
を有しているので、放熱板20を配設するのに好適であ
り、この余剰スペースを有効に利用することにより、容
器本体1の外径サイズを大きくしなくともよくなる。そ
の他の構成および作用効果は実施例1〜実施例5におい
て説明したと同様である。
【0086】実施例8 図20には、本願発明の実施例8にかかる電磁炊飯器が
示されている。
【0087】本実施例の場合、放熱板20は、容器本体
1の空間部4における前部コーナ部4dに配設されてい
る。そのため、本実施例では、マイコン基板37を取り
付けるための取付部材36は実施例1の場合の半分の大
きさとされている。また、パワートランジスタ21と整
流用ダイオードブリッジ22とは、別々のボルト51,
51により固定され、温度センサー23はパワートラン
ジスタ21と共締めされている。この前部コーナ部4d
も、比較的大きな余剰スペースを有しているので、放熱
板20を配設するのに好適であり、この余剰スペースを
有効に利用することにより、容器本体1の外径サイズを
大きくしなくともよくなる。その他の構成および作用効
果は実施例1〜実施例5において説明したと同様であ
る。
【0088】上記実施例においてはパワートランジスタ
21と整流用ダイオードブリッジ22を放熱板20に取
り付けるようにしているが、最も発熱するパワートラン
ジスタ21のみを放熱板20を取り付けるようにしても
よい。なお、パワートランジスタは、IGBT、FE
T、トライアック等のスイッチング素子でもよい。
【0089】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる電磁炊飯器の縦断
面図である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる電磁炊飯器におけ
る電力供給回路を示す回路構成図である。
【図3】本願発明の実施例1にかかる電磁炊飯器におけ
る冷却ファン用制御回路の内容を示すブロック図であ
る。
【図4】本願発明の実施例1にかかる電磁炊飯器におけ
る冷却ファン用制御回路の作用を説明するフローチャー
トである。
【図5】本願発明の実施例1にかかる電磁炊飯器におけ
る冷却ファン用制御回路の作用を説明するタイムチャー
トである。
【図6】本願発明の実施例2にかかる電磁炊飯器におけ
る電力供給回路を示す回路構成図である。
【図7】本願発明の実施例2にかかる電磁炊飯器におけ
る冷却ファン用制御回路の内容を示すブロック図であ
る。
【図8】本願発明の実施例2にかかる電磁炊飯器におけ
る冷却ファン用制御回路の作用を説明するフローチャー
トである。
【図9】本願発明の実施例3にかかる電磁炊飯器におけ
る冷却ファン用制御回路の内容を示すブロック図であ
る。
【図10】本願発明の実施例3にかかる電磁炊飯器にお
ける冷却ファン用制御回路の作用を説明するフローチャ
ートである。
【図11】本願発明の実施例3にかかる電磁炊飯器にお
ける冷却ファン用制御回路の作用を説明するタイムチャ
ートである。
【図12】本願発明の実施例4にかかる電磁炊飯器にお
ける冷却ファン用制御回路の内容を示すブロック図であ
る。
【図13】本願発明の実施例4にかかる電磁炊飯器にお
ける冷却ファン用制御回路の作用を説明するフローチャ
ートである。
【図14】本願発明の実施例4にかかる電磁炊飯器にお
ける冷却ファン用制御回路の作用を説明するタイムチャ
ートである。
【図15】本願発明の実施例5にかかる電磁炊飯器の縦
断面図である。
【図16】図15のXVI−XVI断面図である。
【図17】本願発明の実施例5にかかる電磁炊飯器にお
ける放熱板の部分拡大断面図である。
【図18】本願発明の実施例6にかかる電磁炊飯器の縦
断面図である。
【図19】本願発明の実施例7にかかる電磁炊飯器の横
断面図(図15相当図)である。
【図20】本願発明の実施例8にかかる電磁炊飯器の横
断面図(図15相当図)である。
【符号の説明】
1は容器本体、3は内鍋、4は空間部、4aは前方側側
周部、4bは後方側側周部、4cは後方側コーナ部、4
dは前方側コーナ部、5は外ケース、6は内ケース、6
aは筒状ケース、6bは皿状ケース、8は保温ヒータ、
9は内鍋温度検知手段(センタセンサー)、18はワー
クコイル、19はフェライトコア、19aは取付ボス、
20は放熱板、20aは放熱板主体、20bは放熱フィ
ン、21は制御素子(パワートランジスタ)、22は制
御素子(整流用ダイオードブリッジ)、23は素子温度
検知手段(素子温度センサー)、24は冷却手段(冷却
ファン)、27は空気吸込口、28は空気吹出口、38
は断熱材、39は遮熱板、47は冷却ファン用制御回
路、48は運転開始制御手段、48A〜48Bは第1な
いし第3運転開始制御手段、49は第1運転停止制御手
段、50は第2運転停止制御手段。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークコイルによる高周波電磁誘導によ
    って加熱される内鍋を収容し得るように構成され且つ空
    間部を有する二重構造とされた容器本体を備え、前記内
    鍋の温度を検知する内鍋温度検知手段と、前記ワークコ
    イルへの通電を制御するための発熱する制御素子と、該
    制御素子を炊飯実行中において冷却する冷却手段とを具
    備した電磁炊飯器であって、前記制御素子の温度を検知
    する素子温度検知手段と、該素子温度検知手段により検
    知された温度が設定温度に達した時点から前記冷却手段
    の運転を開始する運転開始制御手段とを付設したことを
    特徴とする電磁炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記素子温度検知手段により検知される
    温度が前記冷却手段の運転開始により所定温度だけ低下
    した時点で前記冷却手段の運転を停止する第1運転停止
    制御手段を付設したことを特徴とする前記請求項1記載
    の電磁炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記内鍋温度検知手段により検知される
    温度が炊き上げ温度に達した時点で前記冷却手段の運転
    を停止する第2運転停止制御手段を付設したことを特徴
    とする前記請求項1および請求項2のいずれか一項記載
    の電磁炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記運転開始制御手段による冷却手段の
    運転開始設定温度を段階的に高くなる複数種設定すると
    ともに、前記冷却手段として前記運転開始設定温度に対
    応して段階的に高くなる複数の冷却能力を有するものを
    採用したことを特徴とする前記請求項1ないし請求項3
    のいずれか一項記載の電磁炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記制御素子を熱良導体からなる放熱板
    に取り付けるとともに、該放熱板を、前記容器本体の空
    間部における側周部位に配設し且つ上下方向に延びる多
    数の放熱フィンを有するものとしたことを特徴とする前
    記請求項1ないし請求項4のいずれか一項記載の電磁炊
    飯器。
  6. 【請求項6】 前記放熱板の表面に黒色皮膜を形成した
    ことを特徴とする前記請求項5記載の電磁炊飯器。
  7. 【請求項7】 前記放熱器の内方側に遮熱板を配設した
    ことを特徴とする前記請求項5および請求項6のいずれ
    か一項記載の電磁炊飯器。
  8. 【請求項8】 前記遮熱板の内方側に断熱材を配設した
    ことを特徴とする前記請求項7記載の電磁炊飯器。
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