JPH05293037A - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JPH05293037A
JPH05293037A JP10291992A JP10291992A JPH05293037A JP H05293037 A JPH05293037 A JP H05293037A JP 10291992 A JP10291992 A JP 10291992A JP 10291992 A JP10291992 A JP 10291992A JP H05293037 A JPH05293037 A JP H05293037A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘導コイルの構成を簡単にし、また加熱ヒー
タで加熱される内枠の金属部の熱を炊飯容器に効率よく
伝達する。 【構成】 有底筒状の炊飯器本体ケース1と、この本体
ケースの上部開口部を開閉する蓋体16と、本体ケース
内に収納され、底部を非金属材料で形成するとともにそ
の底部裏面側に誘導コイル6を配置し、かつ側部を金属
材料で形成するとともにその側部外面に胴ヒータ12を
配置してなる有底筒状の内枠3と、この内枠内に収納さ
れ、上側部外面が内枠の上側部内面に接触する金属材料
からなる鍋10からなり、誘導コイル6を主加熱源と
し、胴ヒータ12を補助加熱源としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導コイルからなる主
加熱源と加熱ヒータからなる補助加熱源を備えた電気炊
飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の電気炊飯器としては、有底
筒状の本体ケースの上部開口部に蓋体を設け、また本体
ケース内に底部を非金属材料で形成するとともにその底
部裏面側に誘導コイルを中央部と外周部に配置し、かつ
側部を金属材料で形成するとともにその側部外面に加熱
ヒータを配置してなる有底筒状の内枠を収納し、この内
枠内に炊飯容器をその内枠の金属部とは非接触にして収
納したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのように誘導
コイルを内枠の底部中央と底部外周の両方に配置する2
重構造のものでは誘導コイルの構成が複雑化する問題が
あった。また内枠内に炊飯容器をその内枠の金属部とは
非接触にして収納しているため加熱ヒータで加熱される
内枠の金属部の熱が炊飯容器に伝わりにくく加熱効率が
悪い問題があった。
【0004】そこで本発明は、誘導コイルを主加熱源と
したものにおいて、その誘導コイルの構成を簡単にで
き、また加熱ヒータで加熱される内枠の金属部の熱を炊
飯容器に効率よく伝達できる電気炊飯器を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、有底筒状の本
体ケースと、この本体ケースの上部開口部を開閉する蓋
体と、本体ケース内に収納され、底部を非金属材料で形
成するとともにその底部裏面側に誘導コイルを配置し、
かつ側部を金属材料で形成するとともにその側部外面に
加熱ヒータを配置してなる有底筒状の内枠と、この内枠
内に収納され、上側部外面が内枠の上側部内面に接触す
る金属材料からなる炊飯容器からなり、誘導コイルを主
加熱源とし、加熱ヒータを補助加熱源としたものであ
る。
【0006】
【作用】このような構成の本発明においては、誘導コイ
ルへの通電により交番磁界が発生し、炊飯容器の底部に
渦電流が発生する。この渦電流によるジュール熱によっ
て炊飯容器が加熱され、炊飯動作が行われる。一方、加
熱ヒータにより内枠の金属部が加熱され、輻射熱が空間
部を介して炊飯容器に伝達されるとともに内枠の金属部
と炊飯容器の接触部を介して伝達され、炊飯容器は側面
からも効率よく加熱される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0008】図中1は有底筒状の炊飯器本体ケースで、
この本体ケース1の上端の開口縁部に環状枠2が取り付
けられている。本体ケース1内にはアルミニウムなどの
熱伝導に優れる金属材料で形成された有底筒状の内枠3
が設けられ、この内枠3は上端の開口縁にフランジ4を
一体に有し、このフランジ4が環状枠2の内周縁部に係
止されている。
【0009】内枠3の底部は、耐熱ガラス、セラミック
ス、あるいはPPS樹脂などの耐熱性および電気的絶縁
性を有する材料で形成された絶縁プレート5で形成され
ている。そしてこの絶縁プレート5の下面に、リッツ線
などで構成された主加熱源としての誘導コイル6が設け
られ、この誘導コイル6は耐熱性を有するFR−PET
樹脂などで形成されたコイルカバー7により覆われて支
持されている。このコイルカバー7は周縁が内枠3の外
方側にほぼ水平に延出していて、このコイルカバー7に
より本体ケース1内の下部に通風路8が構成されてい
る。
【0010】コイルカバー7の下面には、酸化鉄を主原
料とし、かつ高透磁率の材料を焼結させたフェライト棒
9が接着剤により取り付けられ、前記誘導コイル6から
の漏れ磁束を防止するようになっている。
【0011】内枠3内には炊飯容器である鍋10が挿脱
自在に収納され、この鍋10は熱伝導率のよい1.7mm
厚のアルミニュウム層とこのアルミニュウム層の外面に
0.3mm厚のフェライト系ステンレス層よりなる磁性金
属材料層をクラッドしたものを使用し、かつ鍋内面には
フッ素樹脂コーティングして非粘着性を確保するように
している。
【0012】前記鍋10の上端の開口部はテーパ状に拡
開し、この開口部の外周のテーパ面が前記内枠3の上端
の開口縁に接触し、この接触により鍋10が内枠3の内
面および絶縁プレート5の上面との間に僅かな間隔をあ
けて支持され、この鍋10の外面と内枠3の内面および
絶縁プレート5の上面との間の空間が空気層11となっ
ている。なお、鍋10の上端の開口部は曲面状に拡開す
るような形状であってもよい。
【0013】内枠3の外周面には、ガラス繊維芯にNi
−Cr電熱線などを巻き、その外周を耐熱シリコーンな
どで電気絶縁した補助加熱源としての電熱式の胴ヒータ
12が巻き付けられ、接着材により固定されている。こ
の胴ヒータ12は内枠3の下部方向に向ってその加熱密
度が順次増大するように内枠3に巻き付けられている。
さらに内枠3の外周面の上部には、サーミスタなどから
なる側面温度センサ13および温度ヒューズ14が取り
付けられている。
【0014】前記本体ケース1の上部にはヒンジシャフ
ト15を介して蓋体16が上下方向に回動自在に枢支さ
れ、この蓋体16はヒンジシャフト15に装着されたス
プリング17を介して上方の回動方向へ弾性的に付勢さ
れている。前記本体ケース1の前面側の上部にはクラン
プ機構18が設けられ、このクランプ機構18により蓋
体16の自由端側の縁部が係脱可能に係止され、この係
止により蓋体16が炊本体ケース1の上面に閉合し、そ
の係止の解除により蓋体16が前記スプリング17の付
勢力で自動的に上方に回動して本体ケース1の上面が開
放されるようになっている。
【0015】前記蓋体16の内面にはアルミニウムなど
で形成された内面板19が取り付けられ、この内面板1
9の下面側にスタッド20を介して内蓋21が着脱可能
に取り付けられ、この内蓋21で鍋10の開口部が閉塞
され、この内蓋21に複数の小孔22が形成されてい
る。また内面板19の上面には、サーミスタなどからな
る蓋温度センサ23および前記胴ヒータ12と同様の構
造の蓋ヒータ24が取り付けられている。さらに前記蓋
体16には、鍋10の開口部を密閉するパッキング2
5、鍋10内の蒸気圧が一定以上に上昇した際にその蒸
気を外部に逃がす蒸気口26が設けられている。
【0016】前記本体ケース1内の下部に形成された通
風路8内には、前記誘導コイル6に交流電力を印加する
回路などを備えた制御回路部27が設けられ、またこの
通風路8内の一端側にモータ28aと冷却ファン28b
が設けられている。そして本体ケース1の底部には、前
記冷却ファン28bに対向して複数の吸気口29が、そ
の反対側に位置して排気口30がそれぞれ形成されてい
る。
【0017】前記内枠3の外周側には鋼板などで形成さ
れた筒状の遮熱板31が設けられ、この遮熱板31の外
側で本体ケース1の前面側の内側の部分にはマイクロコ
ンピュータなどを備えた制御回路部32が設けられてい
る。なお、33は操作表示基板、34は操作表示パネ
ル、35は電源コード(図示せず)を巻き取るコードリ
ール装置である。
【0018】図2は回路構成図で、交流電源41に前記
温度ヒューズ14を介して電源トランス42の1次巻
線、ヒータ制御回路43、加熱装置制御回路44及びモ
ータ制御回路45をそれぞれ接続している。前記電源ト
ランス42の2次巻線には定電圧回路46が接続されて
いる。この定電圧回路46は+5Vの直流電圧を作りマ
イクロコンピュータ47に供給している。
【0019】前記ヒータ制御回路43はトライアック
(商品名)等からなり、その出力端子に前記胴ヒータ1
2と蓋ヒータ24の並列回路を接続し、その各ヒータ1
2,24をオン、オフ制御する。前記加熱装置制御回路
44は誘導加熱装置45をオン、オフ制御する。前記モ
ータ制御回路45は前記モータ28aを回転制御する。
【0020】前記誘導加熱装置45は内部にインバータ
回路からなる出力制御回路45aが設けられ、前記加熱
装置制御回路44によりオン制御されると出力制御回路
45aから前記誘導コイル6に高周波電流を供給するよ
うになっている。
【0021】前記マイクロコンピュータ47はCPU、
ROM、RAM、各種入出力ポート等からなり、前記側
面温度センサ13及び蓋温度センサ23からの検出信号
をA/D変換入力ポートに取込み、操作スイッチ48か
ら入力回路49を介して入力される操作信号を入力ポー
トに取込み、出力ポートから出力回路50を介して表示
回路51に表示データを出力するようになっている。前
記操作スイッチ48及び表示回路51は前記操作表示パ
ネル34に設けられている。
【0022】前記マイクロコンピュータ47はまた計時
動作を行う計時回路52、メモリ53をそれぞれ制御す
るようになっている。前記マイクロコンピュータ47は
また駆動回路54を介して前記ヒータ制御回路43を制
御し、駆動回路55を介して前記加熱装置制御回路44
を制御し、駆動回路56を介して前記モータ制御回路4
5を制御するようになっている。なお、57は停電時の
電源バックアップ回路である。例えば前記誘導コイル6
は100%出力時には1200Wとなり、胴ヒータ12
は60W、蓋ヒータ24は23Wのものを使用してい
る。前記マイクロコンピュータ47は図3〜図5に示す
プログラム制御を行うように設定されている。
【0023】すなわち鍋10内に所定量の米と水が収容
されて炊飯動作がスタートすると、先ずひたし炊き動作
を開始する。このひたし炊きでは鍋の出し入れ等があっ
たとき安定した初期状態を得るために1分間待機し、そ
の後に加熱装置制御回路44及びヒータ制御回路43を
制御して3分間誘導コイル6、胴ヒータ12及び蓋ヒー
タ24をONさせる。3分が経過すると誘導コイル6、
胴ヒータ12及び蓋ヒータ24をOFFさせ、この状態
で5分間待機する。そしてその間における側面温度セン
サ13が検出する最大検出温度aをセットする。
【0024】続いて炊飯容量の判定を行う。この容量判
定は5分経過後の側面温度センサ13の検出温度bとセ
ットした最大検出温度aとの関係から、b≧a+2℃で
あれば小量判定を行い、a+2℃>b≧a−2℃であれ
ば中量判定を行い、b<a−2℃であれば大量判定を行
う。
【0025】そして判定炊飯容量に基づいて誘導コイル
6による誘導加熱量、胴ヒータ12及び蓋ヒータ24の
ON、OFF制御を決める。例えば大量のときには誘導
加熱量を50%、胴ヒータ12及び蓋ヒータ24をON
にする。また中量のときには誘導加熱量を30%、胴ヒ
ータ12及び蓋ヒータ24をONにする。さらに小量の
ときには誘導コイル6をOFF、胴ヒータ12及び蓋ヒ
ータ24もOFFにする。
【0026】この状態で6分が経過するのを待つ。そし
て6分が経過するとひたし炊き動作を終了して炊飯を開
始する。炊飯時には判定炊飯容量に基づいて誘導コイル
6による誘導加熱量、胴ヒータ12及び蓋ヒータ24の
ON、OFF制御を決める。例えば大量のときには誘導
加熱量を100%、胴ヒータ12及び蓋ヒータ24をO
Nにする。また中量のときには誘導加熱量を70%、胴
ヒータ12及び蓋ヒータ24をONにする。さらに小量
のときには誘導加熱量を50%にし胴ヒータ12及び蓋
ヒータ24はOFFにする。
【0027】この状態で側面温度センサ13がc℃以
上、例えば90℃以上を検出するのを待つ。そして側面
温度センサ13が90℃以上を検出すると、誘導加熱量
を100%にする。また胴ヒータ12及び蓋ヒータ24
はONにする。
【0028】この状態で側面温度センサ13の検出温度
の上昇率が5℃以下/120秒に低下するのを判定し、
5℃以下/120秒に低下すると沸騰検出を終了し、そ
のときの側面温度センサ13の検出温度d及び蓋温度セ
ンサ23の検出温度eをセットする。そして判定炊飯容
量に基づいて誘導コイル6による誘導加熱量、胴ヒータ
12及び蓋ヒータ24のON、OFF制御を決める。例
えば大量、中量のときには誘導加熱量を50%、胴ヒー
タ12及び蓋ヒータ24をONにする。また小量のとき
には誘導加熱量を30%、胴ヒータ12及び蓋ヒータ2
4をONにする。
【0029】この状態で蓋温度センサ23が温度f=e
+5℃を検出すると、判定炊飯容量に関係なく誘導加熱
量を30%、胴ヒータ12及び蓋ヒータ24をONにす
る。そして蓋温度センサ23の検出温度の上昇率が条件
g、すなわち5℃以下/100秒に低下するのを判定
し、5℃以下/100秒に低下すると誘導コイル6をO
FFにする。
【0030】その後2分間経過するまでに側面温度セン
サ13が温度h=d+5℃を検出すると、炊飯動作を終
了してむらし動作を開始する。また温度h=d+5℃を
検出しなければ再度誘導加熱量を30%にして温度上昇
させ側面温度センサ13が温度hを検出すると炊飯動作
を終了してむらし動作を開始する。
【0031】むらし動作では最初の2分間まで胴ヒータ
12及び蓋ヒータ24の連続ON状態を保持させ、2分
が経過すると、胴ヒータ12及び蓋ヒータ24を60秒
OFF、30秒ONの断続動作に切替える。そしてむら
し動作の開始後13分間が経過すると、むらし動作を終
了して保温動作を開始する。
【0032】保温動作ではむらし動作の開始後20分間
が経過すると、胴ヒータ12及び蓋ヒータ24を側面温
度センサ13の検出温度が71℃以下になるとONし、
71℃を越えるとOFFする制御を行う。
【0033】以上のマイクロコンピュータ47が行う制
御を温度変化グラフ及びヒータのオン、オフタイミング
で示せば図6に示すようになる。なお、図中実線のグラ
フ(イ)は側面温度センサ13の検出温度変化を示し、
一点鎖線のグラフ(ロ)は蓋温度センサ23の検出温度
変化を示し、点線のグラフ(ハ)は鍋底の温度変化を示
している。また図6の(a) は誘導コイル6のタイミング
を示し、図6の(b) は胴ヒータ12のタイミングを示
し、図6の(c) は蓋ヒータ24のタイミングを示してい
る。
【0034】このような構成の実施例においては、ひた
し炊きでの容量判定で例えば大量が判定され、この状態
で炊飯動作が開始されると、誘導コイル6により誘導加
熱量100%で誘導加熱動作が開始される。また胴ヒー
タ12及び蓋ヒータ24もONされる。
【0035】誘導コイル6は誘導加熱装置45の出力制
御回路45aから高周波電流が供給されると交番磁界が
発生し、鍋10の底部に渦電流が生じる。そして渦電流
によるジュール熱で鍋10の磁性金属部が主に発熱し、
アルミニュウム層による熱伝導により鍋全体へ熱が伝わ
り、内部の米及び水が加熱される。また内枠3の金属部
は胴ヒータ12で加熱され、蓋体16の内面板19は蓋
ヒータ24で加熱される。そして内枠3の金属部に発生
する熱は一方は輻射熱となって空間を介して鍋10に伝
えられ、他方は伝導熱となって内枠3の上端の開口縁と
鍋10の上端開口部のテーパ面との接触部を介して鍋1
0に伝えられる。このように内枠3の金属部に発生する
熱は効率よく鍋10に伝えられる。
【0036】こうして鍋10内の温度は次第に上昇し、
側面温度センサ13が90℃以上を検出すると、引続き
誘導加熱量100%で誘導加熱動作が行われ、胴ヒータ
12及び蓋ヒータ24も引続きONされる。そしてやが
て鍋10内が沸騰状態となり温度上昇率が低下するよう
になる。この状態で側面温度センサ13の検出温度の温
度上昇率が5℃以下/120秒に低下すると、沸騰検出
が終了する。そしてこのときの側面温度センサ13の検
出温度d及び蓋温度センサ23の検出温度eがセットさ
れる。
【0037】沸騰検出が終了すると、誘導加熱量を50
%に低下させる。また沸騰が継続すると発生する水蒸気
が減少し、内蓋21及び内面板19に付着する水滴量が
減少するので内面板19は蓋ヒータ24による加熱によ
り温度を上昇させるようになる。そして蓋温度センサ2
3の検出温度がf=e+5℃に達すると、誘導加熱量を
さらに30%に低下させる。この状態で蓋温度センサ2
3の検出温度による温度上昇率が5℃以下/100秒以
下に低下すると誘導コイル6への通電を停止して誘導加
熱を停止させる。
【0038】また鍋10内の水分が無くなるに従って鍋
10の側面温度も上昇するようになる。そして側面温度
センサ13の検出温度がh=d+5℃に達すると、炊飯
を終了しむらしへ移行する。なお、このときに2分経過
しても側面温度センサ13の検出温度がh=d+5℃に
達しなければ鍋10内の水分が比較的多く残っていると
判断し誘導加熱量30%で再度誘導コイル6に通電を開
始して鍋10内の水分を蒸発させる。
【0039】むらし動作では最初の2分間は胴ヒータ1
2及び蓋ヒータ24を連続的にオンさせ、その後60秒
オフ、30秒オンで断続的にオンさせる。このむらし中
では蓋内面への露付きを防止するとともに鍋外周空間の
温度低下をご飯にコゲが生じない程度の加熱で防止し、
高温を保持してご飯が十分に糊化するようにする。そし
てむらし開始から13分が経過するとむらし動作を終了
して保温動作へ移行する。保温時には側面温度センサ1
3により鍋10内のご飯を所定の保温温度に保持させる
とともに蓋内面への結露を防止する。
【0040】このように鍋10を基本的には内枠3の底
部裏面側に設けられて誘導コイル6により誘導加熱で十
分に加熱できる。また内枠3の側面金属部を胴ヒータ1
2で加熱し、その側面金属部の熱を空間部を介して輻射
熱として鍋10の側面に伝えることができるとともに接
触部を介して伝導熱として鍋10の側面に伝えることが
でき、胴ヒータ12からの熱量を鍋10の側面に効率よ
く伝達することができる。こうして炊飯時において鍋1
0を効率よく加熱できる。またむらし時や保温時におい
ても胴ヒータ12からの熱量を鍋10の側面に効率よく
伝達することができる。
【0041】また胴ヒータ12は鍋10の側面底部側ほ
ど巻数が密になっているので、保温時において誘導加熱
が停止状態にあっても鍋10の底部を確実に加熱でき鍋
内の飯温をムラなく保温できる。
【0042】また胴ヒータ12は鍋10の側面側を効率
よく加熱できるので、誘導コイル6としては2重形状の
コイルのような複雑な形状は必要無く、構成が簡単な1
重形状のものが使用できる。すなわち誘導コイル6の構
成を簡単化できる。これによりフェライト棒9の小形化
も図ることができる。従って全体として小形化や軽量化
を図ることができる。さらに胴ヒータ12と蓋ヒータ2
4を共通のヒータ制御回路43によってオン、オフ制御
しているので、回路構成を簡単化できる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、誘
導コイルを主加熱源としたものにおいて、その誘導コイ
ルの構成を簡単にでき、また加熱ヒータで加熱される内
枠の金属部の熱を炊飯容器に効率よく伝達できる電気炊
飯器を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の断面図。
【図2】同実施例の回路ブロック図。
【図3】同実施例のマイクロコンピュータによる制御を
示す流れ図。
【図4】同実施例のマイクロコンピュータによる制御を
示す流れ図。
【図5】同実施例のマイクロコンピュータによる制御を
示す流れ図。
【図6】同実施例の各センサの検出温度及び鍋底温度の
変化と誘導コイル、各ヒータの動作タイミングを示すグ
ラフ。
【符号の説明】
1…炊飯器本体ケース、3…内枠、5…絶縁プレート、
6…誘導コイル(主加熱源)、10…鍋(炊飯容器)、
12…胴ヒータ(補助加熱源)、16…蓋体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有底筒状の本体ケースと、この本体ケース
    の上部開口部を開閉する蓋体と、前記本体ケース内に収
    納され、底部を非金属材料で形成するとともにその底部
    裏面側に誘導コイルを配置し、かつ側部を金属材料で形
    成するとともにその側部外面に加熱ヒータを配置してな
    る有底筒状の内枠と、この内枠内に収納され、上側部外
    面が前記内枠の上側部内面に接触する金属材料からなる
    炊飯容器からなり、前記誘導コイルを主加熱源とし、前
    記加熱ヒータを補助加熱源としたことを特徴とする電気
    炊飯器。
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