JPH06269348A - 電磁炊飯器 - Google Patents

電磁炊飯器

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JPH06269348A
JPH06269348A JP4413993A JP4413993A JPH06269348A JP H06269348 A JPH06269348 A JP H06269348A JP 4413993 A JP4413993 A JP 4413993A JP 4413993 A JP4413993 A JP 4413993A JP H06269348 A JPH06269348 A JP H06269348A
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rice cooker
electromagnetic
rice
coil
radiator
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Toshiaki Kidera
敏明 木寺
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高周波電磁誘導加熱を利用した電磁炊飯器にお
いて、スイッチング用パワートランジスタ等の冷却装置
を簡易な構成にすること。 【構成】パワートランジスタ44がマウントされた放熱
器43を電磁炊飯器1の側面に縦方向に配置する。そし
て電磁炊飯器1の側面に沿って下方から上方へ自然対流
する空気によって放熱器43が冷却されるように放熱板
を配列する。 【効果】自然対流する空気によって放熱器43が冷却さ
れる。よって、放熱用フィンを電磁炊飯器の下方部に設
けていた従来構造に必須であった冷却風供給用のファン
およびモータをなくすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高周波電磁誘導によ
り飯器を加熱する電磁炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高周波電磁誘導加熱を利用した電磁炊飯
器が公知である。図4は、従来の電磁炊飯器の構造例を
示す断面図である。図4を参照して説明すると、電磁炊
飯器にはたとえばアルミニウム板で形成された内容器1
が備えられている。内容器1内には飯器2が取り出し自
在に収容されている。内容器1の底部には高周波電磁誘
導により飯器を加熱するための炊飯コイル3が配置され
ている。炊飯コイル3はたとえば樹脂で成形されたコイ
ル保持部材4によって保持されている。
【0003】この電磁炊飯器の下方部には、放熱用のフ
ィン5の上に配置されたパワートランジスタ6が備えら
れている。パワートランジスタ6は、図示しない電気配
線によって炊飯コイル3と電気的に接続されており、炊
飯コイル3に通電される電力をスイッチングするための
ものである。フィン5の近くには、フィン5に冷却風を
強制的に送るためのファン7が備えられている。ファン
7はモータ8に連結されており、モータ8によって回転
される。
【0004】炊飯時においては、炊飯コイル3に通電さ
れる電力はパワートランジスタ6によってスイッチング
される。パワートランジスタ6によるスイッチングを含
むインバータ回路の作用により、炊飯コイル3には高周
波交流電流が通電される。そして炊飯コイル3により高
周波電磁誘導加熱が実行される。パワートランジスタ6
がスイッチングを行うとき、パワートランジスタ6は発
熱する。この熱はフィン5に伝導される。そしてファン
7によって強制的にフィン5に冷却用の空気が与えられ
る。よってパワートランジスタ6の冷却が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
電磁炊飯器には、パワートランジスタ6を冷却するため
の冷却用ファン7およびファン7を駆動するためのモー
タ8が備えられている。このため、炊飯時には、モータ
8およびファン7の回転音が発生し、ウィーンという比
較的大きな音が生じ、静かに炊飯を行えないという欠点
があった。
【0006】また、冷却用のモータ8およびファン7を
組み込まなければならないため、炊飯器が高価になり、
しかもモータ8およびファン7を組み込むスペースが必
要であるため、炊飯器全体の高さが高くなる等の欠点が
あった。そこでこの発明は、このような欠点を解消し
て、炊飯時の音が静かで、廉価に製造でき、しかも炊飯
器の高さを低くしてコンパクト化が可能な電磁炊飯器を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
高周波電磁誘導により飯器を加熱する電磁炊飯器であっ
て、高周波電磁誘導により飯器を加熱するための炊飯コ
イルと、前記炊飯コイルに接続され、炊飯コイルに通電
される電力をスイッチングするためのスイッチング手段
を有する電力供給回路と、少なくとも前記スイッチング
手段が動作することにより生じる熱を放熱するための放
熱手段とを有し、前記放熱手段は、電磁炊飯器の側面に
縦方向に配置され、電磁炊飯器の側面に沿って下方から
上方へ自然対流する空気によって冷却される放熱板を有
することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】この発明によれば、放熱手段は、電磁炊飯器の
側面に縦方向に配置され、電磁炊飯器の側面に沿って下
方から上方へ自然対流する空気によって冷却される放熱
板を有しているので、放熱板に強制的に冷却風を与える
ファンを設ける必要がない。
【0009】したがって、ファンおよびそれを回転する
ためのモータを省略することができ、部品点数が少なく
廉価な電磁炊飯器とすることができる。しかも、ファン
およびモータを組み込むスペースが不要となるから、そ
の分電磁炊飯器をコンパクトにできる。しかも、ファン
およびモータの回転音がないので、静かな炊飯を実行で
きる電磁炊飯器とすることができる。
【0010】
【実施例】以下には、図面を参照して、この発明の一実
施例について詳細に説明をする。図1は、この発明の一
実施例にかかる電磁炊飯器の断面図である。図1を参照
して説明すると、この実施例に係る電磁炊飯器21は、
その外側面を形成する薄い金属板でできた円筒状のカバ
ー部材22と、その内側を形成する内容器23と、カバ
ー部材22の上縁部と内容器23の上縁部とを連結して
肩を形成する肩部材24と、カバー部材22の下縁部に
嵌合されて底を形成する底部材25とを有している。そ
して内容器23内には取り出し可能な飯器26が収容さ
れている。
【0011】内容器23は、たとえばアルミニウム板で
一体的に形成された有底筒状をしている。内容器23
は、アルミニウム板に代え、銅板その他の金属板であっ
て、電気抵抗の小さい材料で形成されていてもよい。内
容器23内部の底面には、高周波電磁誘導により飯器2
6を加熱するための炊飯コイル27が配置されている。
炊飯コイル27は、たとえば樹脂で形成されたコイル保
持部材28で取り囲まれている。
【0012】また、内容器23の内底面中央部にはセン
タセンサ29が配置されている。センタセンサ29は、
飯器26が収容されているか否かを検知するとともに、
飯器26の底面部の温度を検出するためのものである。
センタセンサ29による検出温度に基づき、炊飯状況が
判別され、炊飯コイル27への通電が制御される。内容
器23の外側周面には、内容器23を取り囲むように保
温ヒータ30が取り付けられている。保温ヒータ30の
発する熱は、金属製内容器23に効率良く伝導され、内
容器23全体が加熱されて、その中に収容された飯器2
6を均一に温める。よって、良好な保温状態を維持する
ことができる。
【0013】さらに、この電磁炊飯器21は、内容器2
3の外側全体が樹脂製内ケース31によって覆われてい
る。こうすると、内容器23から外側に熱が逃げず、飯
器26およびその中のご飯に対する保温効果が向上す
る。それゆえ、内容器23の周囲に断熱材等を充填する
必要がない。後方側(図において右側)の肩部材24に
はヒンジ機構32が備えられている。ヒンジ機構32に
は蓋連結部33が回動自在に取り付けられている。そし
て蓋連結部33には蓋34が連結されている。蓋34は
蓋連結部33に対して着脱自在にされている。このよう
に蓋34を取り外し可能にすると、蓋34を取り外して
丸洗いすることができ、蓋34に付着しておねばや汚れ
等を容易に除去でき、蓋34を清潔に保てる。
【0014】蓋34のたとえば中央部には調圧装置35
が備えられている。調圧装置35は、炊飯時に、飯器2
6内の圧力が上昇してきたとき、飯器26内を所定の圧
力に保つとともに、圧力が高くなりすぎたときには蒸気
を外に逃がして飯器26内を所定の圧力に保つように調
整するための装置である。前方側(図において左側)の
肩部材24には蓋34をロックするためのロック機構3
6が備えられている。蓋34が閉じられると、ロック機
構36によって、閉じられた状態が維持される。
【0015】前方側の肩部材24には、さらに、操作・
表示パネル37が組み込まれている。操作・表示パネル
37には、炊飯時の操作スイッチや炊飯状態を表示する
ための表示器が内蔵されている。電磁炊飯器21の後方
側面には、通風ケース40が取り付けられている。通風
ケース40は、その上部および下部にそれぞれ通風孔4
1,42が形成されている。通風ケース40内には、放
熱器43が内蔵されている。放熱器43にはパワートラ
ンジスタ44がマウントされている。パワートランジス
タ44は、後述する他の回路素子と協働して、炊飯コイ
ル27に電力を供給するための電力供給回路を構成する
ものである。通風ケース40内の放熱器43およびパワ
ートランジスタ44は、下方の通風口42から上方の通
風口41へと自然対流する空気に晒されるようにされて
いる。このように、放熱器43およびパワートランジス
タ44が自然対流する空気に晒されて自然冷却されるよ
うにされていることがこの実施例の特徴である。
【0016】図2は、通風ケース40ならびにその中に
内蔵された放熱器43およびパワートランジスタ44の
配置構造を説明するための斜視図であり、通風ケース4
0が透かして描かれている。図において、40は通風ケ
ース、41,42は通風口、43は放熱器、44はパワ
ートランジスタである。放熱器43には、マウントプレ
ート45と、マウントプレート45と一体的に形成され
た複数の放熱板46とが含まれている。マウントプレー
ト45および放熱板46は、たとえばアルミニウムや錫
等の熱伝導性の良い材料で作られている。複数の放熱板
46は、その長手方向が縦方向に延びるように配置され
ていて、下通風口42から入った空気が自然対流により
上通風口41から抜け出るとき、その自然対流する空気
に晒されて自然冷却され易いようにされている。特に、
この実施例では通風ケース40が電磁炊飯器21の側面
を形成するカバー部材22よりも側方に突出するように
取り付けられているので、下通風口42から上通風口4
1へと空気が自然対流しやすい。よって、従来の電磁炊
飯器のように強制的に放熱器43に空気を供給するファ
ンおよびモータを設けなくても、自然対流する空気によ
って放熱器43が冷却され得る。
【0017】図3は、この実施例に係る電磁炊飯器にお
ける電力供給回路の一例を示す回路図である。図3を参
照して説明すると、この電磁炊飯器の電力供給回路は、
たとえばダイオードブリッジ回路で構成された整流回路
51と、フィルタコイル(チョークコイル)52と、イ
ンバータ回路53とを有している。商用交流電源54か
ら供給される交流電流は整流回路51で整流されて直流
電流に変換された後、サージ電流等を吸収するためのフ
ィルタコイル52を経てインバータ回路53に与えられ
る。
【0018】インバータ回路53は、炊飯コイル27に
直列接続されたスイッチングトランジスタ(パワートラ
ンジスタ)44と、このスイッチングトランジスタ44
のスイッチングを制御するための制御回路46と、スイ
ッチングトランジスタ44に並列接続されたフライホイ
ールダイオード57と、炊飯回路27に並列接続された
共振コンデンサ55と、フィルタコンデンサ58とを有
している。
【0019】インバータ回路53の動作は次のとおりで
ある。制御回路56からスイッチングトランジスタ44
にオン信号が与えられると、スイッチングトランジスタ
44がオンして、フィルタコイル52→炊飯コイル27
→スイッチングトランジスタ44の方向に電流が流れ
る。次いで制御回路56からスイッチングトランジスタ
44にオフ信号が与えられ、スイッチングトランジスタ
44がオフする。スイッチングトランジスタ44がオフ
すると、炊飯コイル27に蓄積された電磁エネルギーが
放電し、炊飯コイル27と共振コンデンサ55との閉ル
ープ回路に電流が流れ、共振コンデンサ55が充電され
る。共振コンデンサ55が充電されるまでは、炊飯コイ
ル27にはスイッチングトランジスタ44がオンしてい
たときと同様の方向に電流が流れる。
【0020】共振コンデンサ55の充電が終わると、逆
に共振コンデンサ55に充電された電荷が放電され、炊
飯コイル27には逆方向の電流が流れる。そして共振コ
ンデンサ55の放電が終わっても、共振コンデンサ55
の放電電流により炊飯コイル27に蓄積された電磁エネ
ルギーが放電して、このエネルギーにより炊飯コイル2
7→フィルタコンデンサ58→フライホイールダイオー
ド57の方向に電流が流れる。炊飯コイル27の蓄積エ
ネルギーが放電され終えると、1サイクルが終わる。そ
して制御回路56により再びスイッチングトランジスタ
44にオン信号が与えられる。
【0021】以上のサイクルがたとえば1秒間に3万回
繰返されるように制御回路56がオン/オフ信号を出力
する。この結果、炊飯コイル27によって高周波誘導加
熱が実行される。上述の炊飯コイル27に対する電力供
給回路は、その動作時に発熱する。特に、スイッチング
トランジスタ44は炊飯コイル27に直列接続されてお
り比較的大電力で動作されるので、その発熱量が大き
い。そこで、この実施例では、少なくともこのスイッチ
ングトランジスタ(パワートランジスタ)44を前述し
たように放熱器43にマウントして、自然対流による通
風により冷却するようにしている。
【0022】なおこの実施例のようにスイッチングトラ
ンジスタ44のみを放熱器43にマウントするのではな
く、フライホイールダイオード57、共振コンデンサ5
3、フィルタコンデンサ58等の発熱する素子も放熱器
43上にマウントするようにしてもよい。また、ダイオ
ードブリッジ回路等の整流回路51も放熱器43上にマ
ウントするようにしてもよい。
【0023】要は、炊飯コイル27に電力を供給するた
めの回路素子のうち、発熱量の大きい素子を放熱器上に
マウントし、その放熱器を自然対流する空気に晒して冷
却するようにされていればよい。また、放熱器は、電磁
炊飯器の側面に縦方向に配置され、電磁炊飯器の側面に
沿って下方から上方へ自然対流する空気によって冷却さ
れる構成にされていればよい。
【0024】以上の実施例の説明の他、この発明は、請
求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、炊飯コイルに接続さ
れ、炊飯コイルに通電される電力をスイッチングするた
めのスイッチング手段が生じる熱を放熱するための放熱
手段が、電磁炊飯器の側面に縦方向に配列され、電磁炊
飯器の側面に沿って下方から上方へ自然対流する空気に
よって冷却されるようにされているので、冷却用空気を
強制的に放熱手段に与えるためのファンやモータを設け
る必要がない。したがって、炊飯時にファンやモータ等
の動作音がなく、従来よりも炊飯時に生じる音が静かに
なる。
【0026】また、冷却風を供給するためのファンやモ
ータを設けなくてよいので、部品点数が少なくなり、廉
価な電磁炊飯器を製造することができる。さらに、冷却
風供給用のファンやモータを取り付けるスペースが不要
であるから、従来の電磁炊飯器に比べてたとえば高さを
低くしたコンパクトな電磁炊飯器を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る電磁炊飯器の構成を
示す断面図である。
【図2】図1の電磁炊飯器におけるこの実施例の特徴と
なる構成を示す斜視図である。
【図3】この発明の一実施例にかかる電磁炊飯器の電力
供給回路の構成を示す回路図である。
【図4】従来の電磁炊飯器の構成を説明するための断面
図である。
【符号の説明】
21 電磁炊飯器 23 内容器 26 飯器 27 炊飯コイル 40 通風ケース 41,42 通風口 43 放熱器 44 パワートランジスタ(スイッチングトランジス
タ) 45 マウントプレート 46 放熱板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波電磁誘導により飯器を加熱する電磁
    炊飯器であって、 高周波電磁誘導により飯器を加熱するための炊飯コイル
    と、 前記炊飯コイルに接続され、炊飯コイルに通電される電
    力をスイッチングするためのスイッチング手段を有する
    電力供給回路と、 少なくとも前記スイッチング手段が動作することにより
    生じる熱を放熱するための放熱手段とを有し、 前記放熱手段は、電磁炊飯器の側面に縦方向に配置さ
    れ、電磁炊飯器の側面に沿って下方から上方へ自然対流
    する空気によって冷却される放熱板を有することを特徴
    とする、電磁炊飯器。
JP5044139A 1993-03-04 1993-03-04 電磁炊飯器 Expired - Fee Related JPH0817736B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010287533A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Mitsubishi Electric Corp 電磁誘導加熱調理器
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