JPH08193131A - ポリアリーレンスルフィドの製造法 - Google Patents
ポリアリーレンスルフィドの製造法Info
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- JPH08193131A JPH08193131A JP7024807A JP2480795A JPH08193131A JP H08193131 A JPH08193131 A JP H08193131A JP 7024807 A JP7024807 A JP 7024807A JP 2480795 A JP2480795 A JP 2480795A JP H08193131 A JPH08193131 A JP H08193131A
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Abstract
樹脂等との接着性に優れたPASの製造法を提供する。 【構成】 有機アミド系溶媒中でアルカリ金属硫化物と
ジハロ芳香族化合物とを反応させてポリアリーレンスル
フィドを製造する方法において、アルカリ金属硫化物に
対して0.1〜3.0モル%の官能基含有ハロ置換芳香
族化合物を予めアルカリ金属硫化物と混合加熱した後、
ジハロ芳香族化合物を添加して、反応させることにより
得たポリアリーレンスルフィドを水洗浄及び酸処理する
ことを特徴とするポリアリーレンスルフィドの製造法。
Description
ィド(以下、PASと略すことがある)の製造法に関
し、更に詳しくはエポキシ樹脂等の熱可塑性樹脂との接
着性に優れたPASの製造法に関する。
には良好な耐薬品性、難燃性、寸法安定性等を有するた
め、電気・電子部品あるいは機械部品等に広く使用され
ている。しかし、PASは他の樹脂との接着性、特にエ
ポキシ樹脂との接着性が比較的悪い。そのため、例えば
エポキシ系接着剤によるPAS同士の接合、PASと他
の材料との接合、あるいはエポキシ樹脂による電気・電
子部品の封止等の際に、PASとエポキシ樹脂との接着
性の悪さが問題となっていた。
脂との接着性を改良する種々の試みがなされている。例
えば、特開平2‐272063号公報にはカルナバワッ
クスを含むポリフェニレンスルフィド(以下、PPSと
略すことがある)樹脂組成物、特開平4‐275368
号公報には繊維状及び/又は非繊維状充填剤とポリアル
キレンエーテル化合物を配合してなるPPS樹脂組成
物、特開平5‐171041号公報には橋かけポリアク
リル酸塩等の高吸水性樹脂を含むPPS樹脂組成物、特
開平6‐57136号公報には芳香族スルホン化合物、
及び繊維状及び/又は非繊維状充填剤を配合してなるP
PS樹脂組成物、特開平6‐107946号公報には脂
肪族ポリエステル、及び繊維状及び/又は非繊維状充填
剤を配合してなるPPS樹脂組成物、また、特開平6‐
166816号公報にはポリ(エチレンシクロヘキサン
ジメチレンテレフタレート)共重合体を配合してなるP
PS樹脂組成物が夫々開示されている。しかし、上記の
いずれにおいても、PPSより耐熱性の低い物質を添加
するため、樹脂組成物の耐熱性が低下し、更には機械的
強度が著しく低下する樹脂組成物もあった。
は、カルボキシル基含有PASを含むPAS樹脂組成
物、また特開平5‐25388号公報には、アミノ基含
有PASを含むPAS樹脂組成物が開示されている。し
かし、得られたPASの接着強度は十分なものではなか
った。
Sの持つ高い耐熱性と機械的強度に加えて、エポキシ樹
脂等との接着性に優れたPASの製造方法を提供するも
のである。
溶媒中でアルカリ金属硫化物とジハロ芳香族化合物とを
反応させてポリアリーレンスルフィドを製造する方法に
おいて、アルカリ金属硫化物に対して0.1〜3.0モ
ル%の官能基含有ハロ置換芳香族化合物を予めアルカリ
金属硫化物と混合加熱した後、ジハロ芳香族化合物を添
加して、反応させることにより得たポリアリーレンスル
フィドを水洗浄及び酸処理することを特徴とするポリア
リーレンスルフィドの製造法である。
ルカリ金属硫化物と混合加熱した後、ジハロ芳香族化合
物を添加して反応させる本発明の方法では、官能基含有
ハロ置換芳香族化合物とジハロ芳香族化合物を同時的に
添加してアルカリ金属硫化物と反応させる従来法に比べ
て、本質的に反応性の低い官能基含有ハロ置換芳香族化
合物の反応率を、大幅に向上させることができ、少量の
添加で十分にPASを官能基化することができる。従っ
て、重合終了時に未反応モノマーは著しく少なく、この
分離回収処理が容易であり、経済性にも優れている。こ
のように官能基含有ハロ置換芳香族化合物の反応率を大
幅に向上することができるのは、予めアルカリ金属硫化
物と官能基含有ハロ置換芳香族化合物とを混合加熱する
ことによって、反応の律速となっている官能基含有ハロ
置換芳香族化合物のハロゲン原子の置換を容易に生ぜし
めることができるためと考えられる。
ハロ置換芳香族化合物は、アルカリ金属硫化物に対し
て、下限が0.1モル%、好ましくは0.2モル%であ
り、上限が3.0モル%、好ましくは2.5モル%であ
る。上記下限未満では接着性が不十分となり、上記上限
を越えては製造したPASの熱安定性が著しく悪くな
る。そのため、成形時にゲル状物が発生し、成形性が極
めて悪くなる。
芳香族化合物との混合攪拌は、好ましくは200〜30
0℃、より好ましくは230〜250℃の温度で、好ま
しくは1〜30時間、より好ましくは1〜15時間行わ
れる。温度が上記下限未満では、十分に官能基含有ハロ
置換芳香族化合物を反応することができず、混合攪拌後
の液中に多量の官能基含有ハロ置換芳香族化合物が残存
する。上記上限を超えては、溶媒の劣化を招き、また副
反応が著しい。混合攪拌時間が上記下限未満では、十分
に官能基含有ハロ置換芳香族化合物を反応することがで
きず、上記上限を超えても、官能基含有ハロ置換芳香族
化合物の反応に及ぼす効果は殆どない。上記のように、
アルカリ金属硫化物と官能基含有ハロ置換芳香族化合物
との混合攪拌を実施した後、液温が好ましくは100〜
200℃、特に好ましくは150〜200℃となるまで
冷却してジハロ芳香族化合物を添加する。上記下限未満
では液の流動性が低下するため温度制御が困難となり、
上記上限を越えてはジハロ芳香族化合物の添加時に重合
反応が急激に起り温度制御が不可能になる。
香族化合物としては、少なくとも一の芳香族環を有し、
芳香族環を形成する炭素原子のうち少なくとも一の炭素
原子及び/又は芳香族環の側鎖を形成する炭素原子の少
なくとも一の炭素原子に官能基を有しており、同時に芳
香族環を形成する炭素原子のうち少なくとも二の炭素原
子にハロゲン原子が結合している芳香族化合物を使用す
ることができる。ここで芳香族環としては、ベンゼン
環、ナフタレン環、アントラセン環等を挙げることがで
きる。これらのうちベンゼン環が好ましい。
上の芳香族環を有する場合には、それらの芳香族環は、
直接単結合で結合していてもよく、二価の基を介在して
結合していてもよい。該二価の基としては、例えば酸素
原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カル
ボニル基、オキシアルキレン基、カルボニルアルキレン
基、及びポリメチレン基等の二価の炭化水素残基等を挙
げることができる。
H、‐OH、‐NHR、‐COOH、‐CONH2 、‐
CONHRを挙げることができる。上記官能基中のR
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アル
カリール基、アリール置換アルキル基を示す。これらの
官能基のうち、‐NH2 、‐COOHが好ましい。ま
た、ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素原子が好ましく、塩素原子が特に好ましい。
は、特開昭62‐95320号又は特開昭62‐185
717号公報に記載されているものを使用できる。官能
基として‐NH2 を持つ官能基含有ハロ置換芳香族化合
物としては、例えば2,5‐ジクロロアニリン、2,6
‐ジクロロアニリン、2,4‐ジクロロアニリン、2,
3‐ジクロロアニリン、3,5‐ジクロロアニリン、
2,4‐ジブロモアニリン、2,2´‐ジアミノ‐4,
4´‐ジクロロジフェニルエーテル、2,4´‐ジアミ
ノ‐2´,4‐ジクロロジフェニルエーテル、2,2´
‐ジアミノ‐4,4´‐ジクロロジフェニルチオエーテ
ル、2,4´‐ジアミノ‐2´,4‐ジクロロジフェニ
ルチオエーテル、2,2´‐ジアミノ‐4,4´‐ジク
ロロジフェニルスルホキシド、2,4´‐ジアミノ‐2
´,4‐ジクロロジフェニルスルホキシド、2,2´‐
ジアミノ‐4,4´‐ジクロロジフェニルメタン、2,
4´‐ジアミノ‐2´,4‐ジクロロジフェニルメタ
ン、2,5‐ジクロロ‐4´‐アミノジフェニルエーテ
ル、2,5‐ジブロモ‐4´‐アミノジフェニルエーテ
ル、2,5‐ジクロロ‐4´‐アミノジフェニルチオエ
ーテル、2,5‐ジブロモ‐4´‐アミノジフェニルチ
オエーテル、2,5‐ジクロロ‐4´‐アミノジフェニ
ルスルホキシド、2,5‐ジブロモ‐4´‐アミノジフ
ェニルスルホキシド、2,5‐ジクロロ‐4´‐アミノ
ジフェニルメタン、2,5‐ジブロモ‐4´‐アミノジ
フェニルメタン等のジハロ芳香族化合物及び2,3,4
‐トリクロロアニリン、2,3,5‐トリクロロアニリ
ン、2,3,6‐トリクロロアニリン、2,4,5‐ト
リクロロアニリン、2,4,6‐トリクロロアニリン、
3,4,5‐トリクロロアニリン、2,3,4‐トリブ
ロモアニリン、2,3,5‐トリブロモアニリン、2,
3,6‐トリブロモアニリン、2,4,5‐トリブロモ
アニリン、2,4,6‐トリブロモアニリン、3,4,
5‐トリブロモアニリン、2,5‐ジクロロ‐4‐ブロ
モアニリン、2,2´‐ジアミノ‐3,4,4´‐トリ
クロロジフェニルエーテル、2,4´‐ジアミノ‐2
´,5´,4‐トリクロロジフェニルエーテル、2,
4,5‐トリクロロ‐4´‐アミノジフェニルエーテ
ル、2,3,4‐トリクロロ‐4´‐アミノジフェニル
エーテル、2,4,5‐トリブロモ‐4´‐アミノジフ
ェニルエーテル、2,4,6‐トリブロモ‐4´‐アミ
ノジフェニルエーテル、2,5‐ジクロロ‐6‐ブロモ
‐4´‐アミノジフェニルエーテル、2,4,5‐トリ
クロロ‐2´‐アミノジフェニルエーテル、2,2´‐
ジアミノ‐3,4,4´‐トリクロロジフェニルチオエ
ーテル、2,4,5‐トリクロロ‐4´‐アミノチオエ
ーテル、2,2´‐ジアミノ‐4,5,4´‐トリクロ
ロジフェニルスルホキシド、2,4,5‐トリクロロ‐
4´‐アミノジフェニルスルホキシド、2,2´‐ジア
ミノ‐3,4,4´‐トリクロロジフェニルメタン、
2,4,5‐トリクロロ‐4´‐アミノジフェニルメタ
ン、2,4,4´‐トリクロロ‐2´‐アミノジフェニ
ルプロパン、3,4,4´‐トリクロロ‐3´‐アミノ
ビフェニル等のトリハロ芳香族化合物及び2,3,4,
5‐テトラクロロアニリン、2,3,5,6‐テトラク
ロロアニリン、テトラクロロアミノジフェニルエーテ
ル、テトラクロロアミノジフェニルチオエーテル等のポ
リハロ芳香族化合物が挙げられる。官能基として‐CO
OHを持つ官能基含有ハロ置換芳香族化合物としては、
例えば2,6‐ジクロロ安息香酸、2,5‐ジクロロ安
息香酸、2,4‐ジクロロ安息香酸、2,3‐ジクロロ
安息香酸、2,6‐ジブロモ安息香酸、2,5‐ジブロ
モ安息香酸、2,4‐ジブロモ安息香酸、2,3‐ジブ
ロモ安息香酸等のジハロ芳香族化合物及び2,3,4‐
トリクロロ安息香酸、2,3,5‐トリクロロ安息香
酸、2,3,6‐トリクロロ安息香酸、2,4,5‐ト
リクロロ安息香酸、2,4,6‐トリクロロ安息香酸、
3,4,5‐トリクロロ安息香酸、2,3,4‐トリブ
ロモ安息香酸、2,3,5‐トリブロモ安息香酸、2,
3,6‐トリブロモ安息香酸、2,4,5‐トリブロモ
安息香酸、2,4,6‐トリブロモ安息香酸、3,4,
5‐トリブロモ安息香酸等のトリハロ芳香族化合物が挙
げられる。官能基として‐SHを持つ官能基含有ハロ置
換芳香族化合物としては、例えば2,6‐ジクロロチオ
フェノール、2,5‐ジクロロチオフェノール、2,4
‐ジクロロチオフェノール、2,3‐ジクロロチオフェ
ノール、2,2´‐ジメルカプト‐4,4´‐ジクロロ
ジフェニルエーテル、2,4´‐ジメルカプト‐2´,
4‐ジクロロジフェニルエーテル、2,2´‐ジメルカ
プト‐4,4´‐ジクロロジフェニルチオエーテル、
2,4´‐ジメルカプト‐2´,4‐ジクロロジフェニ
ルチオエーテル、2,2´‐ジメルカプト‐4,4´‐
ジクロロジフェニルスルホキシド、2,4´‐ジメルカ
プト‐2´,4‐ジクロロジフェニルスルホキシド、
2,2´‐ジメルカプト‐4,4´‐ジクロロジフェニ
ルメタン、2,4´‐ジメルカプト‐2´,4‐ジクロ
ロジフェニルメタン、2,5‐ジクロロ‐4´‐メルカ
プトジフェニルエーテル、2,5‐ジブロモ‐4´‐メ
ルカプトジフェニルエーテル、2,5‐ジクロロ‐4´
‐メルカプトジフェニルチオエーテル、2,5‐ジブロ
モ‐4´‐メルカプトジフェニルチオエーテル、2,5
‐ジクロロ‐4´‐メルカプトジフェニルスルホキシ
ド、2,5‐ジブロモ‐4´‐メルカプトジフェニルス
ルホキシド、2,5‐ジクロロ‐4´‐メルカプトジフ
ェニルメタン、2,5‐ジブロモ‐4´‐メルカプトジ
フェニルメタン、2,5‐ジブロモ‐4´‐メルカプト
ジフェニルエーテル等のジハロ芳香族化合物及び2,
3,4‐トリクロロチオフェノール、2,3,5‐トリ
クロロチオフェノール、2,3,6‐トリクロロチオフ
ェノール、2,4,5‐トリクロロチオフェノール、
2,4,6‐トリクロロチオフェノール、3,4,5‐
トリクロロチオフェノール、2,3,4‐トリブロモチ
オフェノール、2,3,5‐トリブロモチオフェノー
ル、2,3,6‐トリブロモチオフェノール、2,4,
5‐トリブロモチオフェノール、2,4,6‐トリブロ
モチオフェノール、3,4,5‐トリブロモチオフェノ
ール、2,2´‐ジメルカプト‐3,4,4´‐トリク
ロロジフェニルエーテル、2,4,5‐トリクロロ‐4
´‐メルカプトジフェニルエーテル、2,2´‐ジメル
カプト‐4,5,4´‐トリクロロジフェニルチオエー
テル、2,4,5‐トリクロロ‐4´‐メルカプトジフ
ェニルチオエーテル、2,2´‐ジメルカプト‐3,
5,4´‐トリクロロジフェニルスルホキシド、2,
4,5‐トリクロロ‐4´‐メルカプトジフェニルスル
ホキシド、3,3´‐ジメルカプト‐4,4´,5‐ト
リクロロジフェニルメタン、2,4,5‐トリクロロ‐
4´‐メルカプトジフェニルメタン、3,3´‐ジメル
カプト‐4,4´,5‐トリクロロビフェニル、3,
4,5‐トリクロロ‐4´‐メルカプトビフェニル等の
トリハロ芳香族化合物が挙げられる。官能基として‐O
Hを持つ官能基含有ハロ置換芳香族化合物としては、例
えば2,6‐ジクロロフェノール、2,5‐ジクロロフ
ェノール、2,4‐ジクロロフェノール、2,3‐ジク
ロロフェノール、3,4‐ジクロロフェノール、3,5
‐ジクロロフェノール、2,4‐ジブロモフェノール、
2,6‐ジブロモフェノール、2,2´‐ジヒドロキシ
‐4,4´‐ジクロロジフェニルエーテル、2,4´‐
ジヒドロキシ‐2´,4‐ジクロロジフェニルエーテ
ル、2,2´‐ジヒドロキシ‐4,4´‐ジクロロジフ
ェニルチオエーテル、2,4´‐ジヒドロキシ‐2´,
4‐ジクロロジフェニルチオエーテル、2,2´‐ジヒ
ドロキシ‐4,4´‐ジクロロジフェニルスルホキシ
ド、2,4´‐ジヒドロキシ‐2´,4‐ジクロロジフ
ェニルスルホキシド、2,2´‐ジヒドロキシ‐4,4
´‐ジクロロジフェニルメタン、2,4´‐ジヒドロキ
シ‐2´,4‐ジクロロジフェニルメタン、2,5‐ジ
クロロ‐4´‐ヒドロキシジフェニルエーテル、2,5
‐ジブロモ‐4´‐ヒドロキシジフェニルエーテル、
2,5‐ジクロロ‐4´‐ヒドロキシジフェニルチオエ
ーテル、2,5‐ジブロモ‐4´‐ヒドロキシジフェニ
ルチオエーテル、2,5‐ジクロロ‐4´‐ヒドロキシ
ジフェニルスルホキシド、2,5‐ジブロモ‐4´‐ヒ
ドロキシジフェニルスルホキシド、2,5‐ジクロロ‐
4´‐ヒドロキシジフェニルメタン、2,5‐ジブロモ
‐4´‐ヒドロキシジフェニルメタン、2,5‐ジブロ
モ‐4´‐ヒドロキシジフェニルエーテル等のジハロ芳
香族化合物及び2,3,4‐トリクロロフェノール、
2,3,5‐トリクロロフェノール、2,3,6‐トリ
クロロフェノール、2,4,5‐トリクロロフェノー
ル、2,4,6‐トリクロロフェノール、3,4,5‐
トリクロロフェノール、2,3,4‐トリブロモフェノ
ール、2,3,5‐トリブロモフェノール、2,3,6
‐トリブロモフェノール、2,4,5‐トリブロモフェ
ノール、2,4,6‐トリブロモフェノール、3,4,
5‐トリブロモフェノール、2,2´‐ジヒドロキシ‐
3,4,4´‐トリクロロジフェニルエーテル、2,
4,5‐トリクロロ‐4´‐ヒドロキシジフェニルエー
テル、2,2´‐ジヒドロキシ‐3,4,4´‐トリク
ロロジフェニルチオエーテル、2,4,5‐トリクロロ
‐4´‐ヒドロキシジフェニルチオエーテル、2,2´
‐ジヒドロキシ‐4,4´,5‐トリクロロジフェニル
スルホキシド、2,4,5‐トリクロロ‐4´‐ヒドロ
キシジフェニルスルホキシド、2,2´‐ジヒドロキシ
‐4,4´,5‐トリクロロジフェニルメタン、2,
4,6‐トリクロロ‐4´‐ヒドロキシジフェニルメタ
ン、3‐ヒドロキシ‐3,4,4´‐トリクロロビフェ
ニル、3,4,5‐トリクロロ‐4´‐ヒドロキシビフ
ェニル等のトリハロ芳香族化合物が挙げられる。官能基
として‐NHRを持つ官能基含有ハロ置換芳香族化合物
としては、例えば2,6‐ジクロロ(フェニル)アミノ
ベンゼン、2,5‐ジクロロ(フェニル)アミノベンゼ
ン、2,4‐ジクロロ(フェニル)アミノベンゼン、
2,3‐ジクロロ(フェニル)アミノベンゼン等のジハ
ロ芳香族化合物及び2,3,4‐トリクロロ(フェニル
アミノ)ベンゼン、2,3,5‐トリクロロ(フェニル
アミノ)ベンゼン、2,3,6‐トリクロロ(フェニル
アミノ)ベンゼン、2,4,5‐トリクロロ(フェニル
アミノ)ベンゼン、2,4,6‐トリクロロ(フェニル
アミノ)ベンゼン、3,4,5‐トリクロロ(フェニル
アミノ)ベンゼン、2,3,4‐トリブロモ(フェニル
アミノ)ベンゼン、2,3,5‐トリブロモ(フェニル
アミノ)ベンゼン、2,3,6‐トリブロモ(フェニル
アミノ)ベンゼン、2,4,5‐トリブロモ(フェニル
アミノ)ベンゼン、2,4,6‐トリブロモ(フェニル
アミノ)ベンゼン、3,4,5‐トリブロモ(フェニル
アミノ)ベンゼン等のトリハロ芳香族化合物が挙げられ
る。上記のうち、官能基として‐NH2 を持つ官能基含
有ハロ置換芳香族化合物が好ましく使用され、特にジク
ロロアニリンが好ましい。
は、PAS重合のために知られており、たとえばN‐メ
チルピロリドン(NMP)、N,N‐ジメチルホルムア
ミド、N,N‐ジメチルアセトアミド、N‐メチルカプ
ロラクタム等、及びこれらの混合物を使用でき、NMP
が好ましい。これらは全て、水よりも低い蒸気圧を持
つ。
ば、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫
化ルビジウム、硫化セシウム及びこれらの混合物であ
る。これらの水和物及び水溶液であっても良い。又、こ
れらにそれぞれ対応する水硫化物及び水和物を、それぞ
れに対応する水酸化物で中和して用いることができる。
安価な硫化ナトリウムが好ましい。
5‐3368号公報記載のものから選ぶことができる
が、好ましくはp‐ジクロロベンゼンである。又、少量
(20モル%以下)のジフェニルエーテル、ジフェニル
スルホン又はビフェニルのパラ、メタ又はオルトジハロ
物を1種類以上用いて共重合体を得ることができる。例
えば、m‐ジクロロベンゼン、o‐ジクロロベンゼン、
p,p´‐ジクロロジフェニルエーテル、m,p´‐ジ
クロロジフェニルエーテル、m,m´‐ジクロロジフェ
ニルエーテル、p,p´‐ジクロロジフェニルスルホ
ン、m,p´‐ジクロロジフェニルスルホン、m,m´
‐ジクロロジフェニルスルホン、p,p´‐ジクロロビ
フェニル、m,p´‐ジクロロビフェニル、m,m´‐
ジクロロビフェニルである。
とジハロ芳香族化合物との反応自体は、公知の通りに行
うことができる。該反応中に、反応缶の気相部分を冷却
することにより反応缶内の気相の一部を凝縮させ、これ
を液相に還流せしめることが好ましい。これにより、生
成したPASの解重合を回避できると共に、一層高分子
量のPASを製造することが可能となる。
応缶内の気相の一部を凝縮させ、これを液相に還流せし
める方法としては、特開平5‐222196号公報に記
載の方法を使用することができる。
気圧差の故に、液相バルクに比較して水含有率が高い。
この水含有率の高い還流液は、反応溶液上部に水含有率
の高い層を形成する。その結果、残存のアルカリ金属硫
化物(例えばNa2 S)、ハロゲン化アルカリ金属(例
えばNaCl)、オリゴマー等が、その層に多く含有さ
れるようになる。従来法においては230℃以上の高温
下で、生成したPASとNa2 S等の原料及び副生成物
とが均一に混じりあった状態では、高分子量のPASが
得られないばかりでなく、せっかく生成したPASの解
重合も生じ、チオフェノールの副生成が認められる。し
かし、本発明では、反応缶の気相部分を積極的に冷却し
て、水分に富む還流液を多量に液相上部に戻してやるこ
とによって上記の不都合な現象が回避でき、反応を阻害
するような因子を真に効率良く除外でき、高分子量PA
Sを得ることができるものと思われる。但し、本発明は
上記現象による効果のみにより限定されるものではな
く、気相部分を冷却することによって生じる種々の影響
によって、高分子量のPASが得られるのである。
途中で水を添加することを要しない。しかし、水を添加
することを全く排除するものではない。但し、水を添加
する操作を行えば、本発明の利点のいくつかは失われ
る。従って、好ましくは、重合反応系内の全水分量は反
応の間中一定である。
内部冷却でも可能であり、自体公知の冷却手段により行
える。たとえば、反応缶内の上部に設置した内部コイル
に冷媒体を流す方法、反応缶外部の上部に巻きつけた外
部コイルまたはジャケットに冷媒体を流す方法、反応缶
上部に設置したリフラックスコンデンサーを用いる方
法、反応缶外部の上部に水をかける又は気体(空気、窒
素等)を吹き付ける等の方法が考えられるが、結果的に
缶内の還流量を増大させる効果があるものならば、いず
れの方法を用いても良い。外気温度が比較的低いなら
(たとえば常温)、反応缶上部に従来備えられている保
温材を取外すことによって、適切な冷却を行うことも可
能である。外部冷却の場合、反応缶壁面で凝縮した水/
アミド系溶媒混合物は反応缶壁を伝わって液相中に入
る。従って、該水分に富む混合物は、液相上部に溜り、
そこの水分量を比較的高く保つ。内部冷却の場合には、
冷却面で凝縮した混合物が同様に冷却装置表面又は反応
缶壁を伝わって液相中に入る。
度に保たれ、あるいは所定の温度プロフィールに従って
コントロールされる。一定温度とする場合、 230〜275
℃の温度で 0.1〜20時間反応を行うことが好ましい。よ
り好ましくは、 240〜265 ℃の温度で1〜6時間であ
る。より高い分子量のPASを得るには、2段階以上の
反応温度プロフィールを用いることが好ましい。この2
段階操作を行う場合、第1段階は 195〜240 ℃の温度で
行うことが好ましい。温度が低いと反応速度が小さす
ぎ、実用的ではない。 240℃より高いと反応速度が速す
ぎて、十分に高分子量なPASが得られないのみなら
ず、副反応速度が著しく増大する。第1段階の終了は、
重合反応系内ジハロ芳香族化合物残存率が1モル%〜40
モル%、且つ分子量が 3,000〜20,000の範囲内の時点で
行うことが好ましい。より好ましくは、重合反応系内ジ
ハロ芳香族化合物残存率が2モル%〜15モル%、且つ分
子量が 5,000〜15,000の範囲である。残存率が40モル%
を越えると、第2段階の反応で解重合など副反応が生じ
やすく、一方、1モル%未満では、最終的に高分子量P
ASを得難い。その後昇温して、最終段階の反応は、反
応温度 240〜270 ℃の範囲で、1時間〜10時間行うこと
が好ましい。温度が低いと十分に高分子量化したPAS
を得ることができず、また 270℃より高い温度では解重
合等の副反応が生じやすくなり、安定的に高分子量物を
得難くなる。
気下で、アミド系溶媒中のアルカリ金属硫化物中の水分
量が所定の量となるよう、必要に応じて脱水または水添
加する。水分量は、好ましくは、アルカリ金属硫化物1
モル当り0.5〜2.5モル、特に0.8〜1.2モル
とする。2.5モルを超えては、反応速度が小さくな
り、しかも反応終了後の濾液中にフェノール等の副生成
物量が増大し、重合度も上がらない。0.5モル未満で
は、反応速度が速すぎ、十分な高分子量の物を得ること
ができないと共に、副反応等の好ましくない反応が生ず
る。
1段反応の場合では、反応開始時から行うことが望まし
いが、少なくとも 250℃以下の昇温途中から行わなけれ
ばならない。多段階反応では、第1段階の反応から冷却
を行うことが望ましいが、遅くとも第1段階反応の終了
後の昇温途中から行うことが好ましい。冷却効果の度合
いは、通常反応缶内圧力が最も適した指標である。圧力
の絶対値については、反応缶の特性、攪拌状態、系内水
分量、ジハロ芳香族化合物とアルカリ金属硫化物とのモ
ル比等によって異なる。しかし、同一反応条件下で冷却
しない場合に比べて、反応缶圧力が低下すれば、還流液
量が増加して、反応溶液気液界面における温度が低下し
ていることを意味しており、その相対的な低下の度合い
が水分含有量の多い層と、そうでない層との分離の度合
いを示していると考えられる。そこで、冷却は反応缶内
圧が、冷却をしない場合と比較して低くなる程度に行う
のが好ましい。冷却の程度は、都度の使用する装置、運
転条件などに応じて、当業者が適宜設定できる。
り、所望の粘度を持つPASを製造することができる。
例えば1,3,5‐トリクロロベンゼン、1,2,4‐
トリクロロベンゼン等のポリハロ化合物を、パラ及びメ
タジハロ芳香族化合物の合計量に対して好ましくは5モ
ル%以下の濃度で使用することもできる。
剤、修飾剤としてのモノハロ化物を併用することもでき
る。
水洗浄及び酸処理を施す。
成したスラリーを濾過した後、濾過ケーキを水に分散さ
せることにより行われる。例えば、上記のようにして得
られたPASスラリーを濾過し、溶媒を少ししか含まな
いPASケーキを得る。該PASケーキを、重量で好ま
しくは1〜5倍の水中に投入して、好ましくは常温〜9
0℃で、好ましくは5分間〜10時間攪拌混合した後、
濾過する。該攪拌混合及び濾過操作を好ましくは2〜1
0回繰り返すことにより、PASに付着した溶媒及び副
生塩の除去を行って水洗浄を終了する。上記のようにし
て水洗浄を行うことにより、フィルターケーキに水を注
ぐ洗浄方法に比べて少ない水量で効率的な洗浄が可能と
なる。
度、特に好ましくは常温〜80℃の温度で実施される。
該温度が上記上限を超えると、酸処理後のPAS分子量
が低下するため好ましくない。該酸処理に使用する酸溶
液のpHは、好ましくは3.5〜6.0、特に好ましく
は4.0〜5.5である。該pHを採用することによ
り、被処理物であるPAS中の−SNa末端の大部分を
−SH末端に転化することができる。pHが上記範囲未
満では、酸の使用量が多くコスト高となり、上記範囲を
越えては、PAS中のNa末端の除去が不十分となる。
該酸処理に要する時間は、上記酸処理温度及び酸溶液の
濃度に依存するが、好ましくは5分間以上、特に好まし
くは10分間以上である。上記未満では、PAS中の−
SNa末端を−SH末端に十分に転化できず好ましくな
い。上記酸処理には、例えば酢酸、ギ酸、シュウ酸、フ
タル酸、塩酸、リン酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、ホウ酸、
炭酸等が使用され、酢酸が特に好ましい。該処理を施す
ことにより、PAS中の不純物であるナトリウムを低減
できる。
り、PAS中のナトリウム量を著しく低減することがで
きる。これにより成形品の寸法安定性が向上し、接着強
度も増加する。
急激な結晶化が進行しないので、成形収縮等によるクラ
ック発生等を抑制することができ、エポキシ樹脂や他の
熱可塑性樹脂と高い接着性を有する。従って、電気・電
子部品の封止等の分野において有用である。
用の添加剤、例えばカーボンブラック、炭酸カルシウ
ム、シリカ、酸化チタン等の粉末状充填剤、又は炭素繊
維、ガラス繊維、アスベスト繊維、ポリアラミド繊維等
の繊維状充填剤を混入することができる。
明するが、本発明はこれら実施例により限定されるもの
ではない。
所製フローテスターCFT‐500Cを用いて300
℃、荷重20kgf/cm2 、L/D=10で6分間保
持した後に測定した粘度(ポイズ)である。
た。装置としては、セイコー電子製示差走査熱量計SS
C/5200を用い、以下のようにして測定した。試料
10mgを窒素気流中、昇温速度20℃/分で室温から
320℃まで昇温した後、320℃で5分間保持して溶
融した。次いで10℃/分の速度で冷却した。このとき
の発熱ピーク温度を結晶化温度Tc とした。
Bと略すことがある)及び2,5‐ジクロロアニリン
(以下ではDCAと略すことがある)の反応率は、ガス
クロマトグラフィーによる測定結果から算出した。ここ
で、各反応率は下記式により求めた。
CB重量/仕込p‐DCB重量)×100
/仕込DCA重量)×100 接着強度の測定は下記の通りに行った。PPS40重量
部にガラスファイバー(CS 3J‐961S、商標、
日東紡績株式会社製)30重量部及び炭酸カルシウム
(SL‐1000、商標、竹原化学工業株式会社製)3
0重量部を混合した後、二軸異方向回転押出機を用い3
20℃で混練して、ペレットを作成した。得られたペレ
ットから、シリンダー温度320℃、金型温度130℃
に設定した射出成形機により、JIS K6850に従
う試験片を作成した。JIS K6850に準拠し、得
られた試験片をエポキシ樹脂系接着剤[長瀬チバ株式会
社製、主剤(XNR3101、商標)/硬化剤(XNH
3101、商標)=100重量部/33.3重量部]を
用いて90℃、30分の硬化条件で接着した後、引張速
度5mm/分、チャック間距離130mmで引張試験を
行い、接着強度を測定した。
ク状硫化ソーダ(60.4重量%Na2 S)19.38
1kgと、N‐メチル‐2‐ピロリドン(以下ではNM
Pと略すことがある)45.0kgを仕込んだ。窒素気
流下攪拌しながら209℃まで昇温して、水4.640
kgを留出させた(残存する水分量は硫化ソーダ1モル
当り1.12モル)。その後、オートクレーブを密閉し
て200℃まで冷却し、DCA0.122kg(硫化ソ
ーダに対して0.5モル%)とNMP1.0kgを仕込
んだ。昇温を開始して、液温が240℃になった時点で
昇温を止め、2時間攪拌した。次に、180℃まで冷却
して、p‐DCB22.969kg及びNMP18.0
kgを仕込んだ。液温150℃で窒素ガスを用いて1k
g/cm2 Gに加圧して昇温を開始した。液温260℃
で2時間攪拌しつつ反応を進めた。
し、次に濾過ケーキを約80℃の温水(重量で濾過ケー
キの約2倍)中に投入して、約30分間十分に攪拌した
後、濾過した。この水洗浄及び濾過の操作を5回繰り返
した。次に、濾過ケーキを約50℃に水によりスラリー
化し、該スラリーに酢酸を加えてpH5に調節して酸処
理を実施した。酸処理後、再び水洗浄を3回繰り返し
た。次いで、120℃で約8時間熱風循環乾燥機中で乾
燥して白色粉末状のPPSを得た。
DCAの反応率は89.8%であった。
して1.0モル%)とした以外は、実施例1と同一の条
件で実施した。
DCAの反応率は83.3%であった。
して2.5モル%)とした以外は、実施例1と同一の条
件で実施した。
DCAの反応率は71.0%であった。
後、直ちに180℃まで冷却して、p‐DCBとNMP
を仕込んで反応を行った以外は、実施例1と同一の条件
で実施した。
た。
して3.1モル%)とした以外は、実施例1と同一の条
件で実施した。
DCAの反応率は68.1%であった。得られたポリマ
ーは、増粘が著しく成形できなかった。
を9回行った以外は、実施例1と同一の条件で実施し
た。
DCAの反応率は89.8%であった。
で変化させたものである。いずれも接着強度は高かっ
た。DCA添加量を増加すると、接着強度は増加する傾
向にあった。
下、DCAを添加しなかったものである。実施例1に比
べて、PPSの接着強度は著しく低かった。比較例2
は、実施例1と同一条件下、DCA添加量が本発明の範
囲を越えたものである。得られたPPSは、増粘が著し
く成形できず実用性に乏しいことが分かった。比較例3
は、酢酸処理を実施しなかった以外は、実施例1と同一
条件で実施したものである。実施例1と比べて、PPS
の接着強度は著しく低いものであった。
性と機械的強度に加えて、エポキシ樹脂等との接着性に
優れたPASの製造法を提供する。
Claims (7)
- 【請求項1】 有機アミド系溶媒中でアルカリ金属硫化
物とジハロ芳香族化合物とを反応させてポリアリーレン
スルフィドを製造する方法において、アルカリ金属硫化
物に対して0.1〜3.0モル%の官能基含有ハロ置換
芳香族化合物を予めアルカリ金属硫化物と混合加熱した
後、ジハロ芳香族化合物を添加して、反応させることに
より得たポリアリーレンスルフィドを水洗浄及び酸処理
することを特徴とするポリアリーレンスルフィドの製造
法。 - 【請求項2】 官能基含有ハロ置換芳香族化合物を、ア
ルカリ金属硫化物に対して0.2〜2.5モル%で添加
する請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 官能基含有ハロ置換芳香族化合物を、予
めアルカリ金属硫化物と200〜300℃で1〜30時
間混合加熱する請求項1又は2記載の方法。 - 【請求項4】 反応中、反応缶の気相部分を冷却するこ
とにより反応缶内の気相の一部を凝縮させ、これを液相
に還流せしめる請求項1〜3のいずれか一つに記載の方
法。 - 【請求項5】 官能基含有ハロ置換芳香族化合物が、ジ
クロロアニリンである請求項1〜4のいずれか一つに記
載の方法。 - 【請求項6】 水洗浄を、ポリアリーレンスルフィドの
製造工程で生成したスラリーを濾過した後、得られた濾
過ケーキを水に分散させることにより行う請求項1〜5
のいずれか一つに記載の方法。 - 【請求項7】 酸処理を、pH3.5〜6.0の酸溶液
で行う請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。
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