JPH0817942A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH0817942A
JPH0817942A JP6170474A JP17047494A JPH0817942A JP H0817942 A JPH0817942 A JP H0817942A JP 6170474 A JP6170474 A JP 6170474A JP 17047494 A JP17047494 A JP 17047494A JP H0817942 A JPH0817942 A JP H0817942A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1メモリセル当たりの面積を縮小して高集積
化を図る。 【構成】 素子領域1は、横方向には直線的に配列され
るが、縦方向には各段毎に1ワード線ピッチずつずれて
形成される。1つの素子領域1上には2本のワード線2
が通過しており、その中央部には2つのメモリセルに共
通に作用する第1コンタクト孔4が設けられている。ビ
ット線3は、素子領域1の中央部でこれと直角に交差す
るとともに素子領域間ではワード線2と直交するように
形成され、かつ、全体として見るとワード線2に対し斜
め方向に延在している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置に関
し、特に、高密度集積化に適したメモリセルの配置構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体記憶装置は情報機器の目覚
ましい普及により、その需要が急激に拡大している。さ
らに機能的にはより大規模な記憶容量を有するものが要
求されるようになってきており、これにともない、高集
積化に関する技術開発が進められている。半導体記憶装
置のうち、書き換えおよびランダムアクセスが可能な半
導体記憶装置としては、ダイナミック型のものが大規模
化の点および価格面で有利であることから多用されてい
る。このダイナミック型メモリでは、メモリセルを、電
荷を蓄積する1個のキャパシタと、このキャパシタへの
電荷の流入・流出を制御する1個のトランジスタとによ
って構成するいわゆる1トランジスタ・1キャパシタ型
のものが現在では主流となっている。この1トランジス
タ・1キャパシタ型メモリにおいては、各メモリセルに
は、1本のワード線と1本のビット線が接続される。
【0003】図7(a)は、特開平4−279055号
公報にて提案された、この種ダイナミック型記憶装置の
概略の構成を示す平面図である。分かりやすくするため
にビット線の一部を除外して描いてある。図7(a)に
おいて、1は、3つのソース・ドレイン領域と2つのチ
ャネル領域を有する素子領域、2はワード線、3はビッ
ト線、4は、素子領域1とビット線とを接続するための
第1のコンタクト孔、1aは、素子領域1のビット線と
重ならない部分である。
【0004】図に示されるように、素子領域1は、ワー
ド線2に対して傾いており、またビット線3もワード線
2に対して傾いているが、その傾きの向きは素子領域と
は反対方向となっている。このように構成することにり
各素子領域にビット線を重ならない部分1aを形成する
ことが可能となっている。したがって、ここにビット線
の上層に形成されたキャパシタの一端を接続することが
可能になる。素子領域1には、2本のワード線が交差し
ており、そしてその中央には第1コンタクト孔4が形成
されている。したがって、1個の素子領域毎に1つのコ
ンタクト孔を共通にして2つのメモリセルが構成される
ことなる。
【0005】図中、Bで囲まれた領域が1メモリセルの
占める領域である。ここで、集積回路を形成する際の最
小寸法をfとし、素子領域1、ワード線2、ビット線3
および素子分離領域の幅、およびコンタクト孔4の径が
すべてfであるものとする。そして、マージンを0とし
た場合、Bの面積、すなわち1メモリセル当たりの面積
は次のように算出される。
【0006】素子領域1の幅方向の寸法は、素子領域1
の幅fにその上下の素子分離領域の幅fの半分ずつが加
わるので、2fとなる。また、図の横方向の寸法は、領
域Bの左より、ワード線の半分(f/2)、ビット線と
重ならない部分(キャパシタ用コンタクト孔の形成領域
となる)(f)、ワード線(f)、第1コンタクト孔の
半分(f/2)の合計の3fとなる。図7(b)に示す
ように、領域Bによる平行四辺形の鋭角側の角度をθと
するとき、領域Bの面積Sは(1)式で与えられる。 S=6f2 /sinθ ・・・(1)
【0007】また、ビット線と重ならない部分1aが形
成されるための条件、すなわちキャパシタ用コンタクト
孔の形成領域が確保できるための条件は、(2)式で与
えられる。 cosθ≧1/4 ・・・(2) いま、cosθ=1/4とするとき(このとき、θ≒7
5.5°となり集積度が最大になる)、 sinθ=√15/4 となり、これを(1)式に代入することにより、 S≒6.2f2 が得られる。すなわち、図7に示した半導体記憶装置で
は、素子領域とビット線が約29°で交わったとき集積
度が最大となり、1メモリセル当たりの面積を6.2f
2 まで縮小できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ダイナミック型半導体
記憶装置の高集積化にともない、さらに1メモリセル当
たりの面積を縮小することが求められている。しかしな
がら、上述した従来例では、素子領域1上にビット線と
重ならない部分1aを確保するために、素子領域とビッ
ト線のそれぞれをワード線に対して逆方向に傾けられて
いるため、1メモリセル当たりの面積は素子領域が斜め
となった分だけ大きくなり、最小寸法をfとして6.2
2 となっている。
【0009】素子領域上にビット線と重ならない部分を
確保できない場合には、記憶用のキャパシタをビット線
下に形成しなければならないことになるが、この場合に
は、第1コンタクト孔分のキャパシタ面積の縮小を余儀
なくされされるため、必要な容量値のキャパシタを形成
できないことになる。よって、本発明の解決すべき課題
は、素子領域上にビット線重ならない部分を確保しつ
つ、より一層のセル面積の縮小を果たすことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、平行に配置された複数のワード線
と、前記ワード線と交差するように配置された複数の素
子領域と、複数のセンスアンプと、複数の素子領域と接
続され、一端がセンスアンプの入力端子に接続された複
数のビット線と、前記ビット線の上部に形成され、一端
が前記素子領域に接続された容量部と、を有し、前記素
子領域は前記ワード線と直角に交差しており、かつ、ビ
ット線はジグザグ形状をなしつつ全体としてワード線と
斜めに交差していることを特徴とする半導体記憶装置、
が提供される。
【0011】
【作用】上記構成を採る半導体記憶装置では、1メモリ
セル当たりの面積を、集積回路の最小寸法をfとして、
6f2 とほぼ限界に近いところまで縮小することがで
き、ダイナミック型の半導体記憶装置をさらに高集積化
することが可能になる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [第1の実施例]図1は、本発明の第1の実施例を示す
概略の平面図である。同図では、図を見やすくするため
に、情報記憶用のキャパシタやその上に形成される配線
の図示は省略され、またビット線の一部を除外して描か
れている。
【0013】図1において、1は、3つのソース・ドレ
イン領域と2つのチャネル領域を有する素子領域、2
は、図において上下方向に延在するように平行に配置さ
れた、ゲート電極を兼ねるワード線、3はビット線、4
は、素子領域1とビット線3とを接続するための第1の
コンタクト孔、1aは、素子領域1のビット線と重なら
ない部分である。
【0014】同図に示されるように、素子領域1は、矩
形の平面形状をなしてワード線2と直交するように形成
されている。素子領域1は、横方向には直線的に配列さ
れるが、縦方向には各段毎に1ワード線ピッチずつずれ
て形成されている。1つの素子領域1毎に2つのメモリ
セルを構成するために、1つの素子領域1上には2本の
ワード線2が通過しており、その中央部には2つのメモ
リセルに共通に作用する第1コンタクト孔4が設けられ
ている。
【0015】ビット線3は、ジグザグ形状をなしつつ全
体としてワード線2に対して斜めに交差している。すな
わち、ビット線3は、素子領域1の中央部でこれと直角
に交差するとともに素子領域間ではワード線2と直交す
るようにされ、かつ、全体として斜め方向に延在してい
る。メモリセルアレイ部をこのように構成することによ
り、素子領域1の両側にビット線と重ならない部分1a
を形成することができるようになり、ここにビット線の
上層に形成される情報記憶用キャパシタの一端を接続す
るためのコンタクト孔(第2コンタクト孔)を形成する
ことができるようになる。
【0016】図1において、1つのメモリセルの占める
領域がAにて示されている。この領域Aの面積は、次の
ように求められる。ここで、集積回路を形成する際の最
小寸法をfとし、素子領域1、ワード線2、ビット線3
および素子分離領域の幅、およびコンタクト孔4の径が
すべてfであるものとし、そして、マージンを0とす
る。
【0017】領域Aの高さは、素子領域1の幅fにその
上下の素子分離領域分の幅fの半分ずつを加えたもので
あるので、2fとなる。また、領域Aの幅は、領域Aの
左より、ワード線の半分(f/2)、ビット線と重なら
ない部分(キャパシタ用コンタクト孔の形成領域とな
る)(f)、ワード線(f)、第1コンタクト孔の半分
(f/2)のそれぞれの寸法を合計したものであるので
3fとなる。よって、領域Aの面積Sは、 S=2f×3f=6f2 と求められる。
【0018】図2は、本発明の第1の実施例のメモリセ
ルアレイ部の構成を示す回路図である。上下方向に走る
ワード線2に対し、ビット線3は斜めに交差しており、
ワード線2とビット線3との交差部にはそれぞれMOS
トランジスタ5およびキャパシタ6とからなるメモリセ
ルが接続されている。この記憶装置は、いわゆるオープ
ンビット線型をしており、各センスアンプ7の左右に
は、対をなすビット線3が配置されそれぞれそのセンス
アンプ7の入力端子に接続されている。
【0019】図3(a)、(b)、図4(a)、(b)
は、本発明の第1の実施例のメモリセル部の製造工程を
順に示した工程断面図である。まず、p型シリコン基板
11上に選択酸化法により素子分離領域となるシリコン
酸化膜12を形成して素子領域を分離し、続いて、素子
領域に熱酸化法によりゲート酸化膜13を形成する〔図
3(a)〕。
【0020】次に、ゲート酸化膜13上にn型多結晶シ
リコンからなるワード線2を形成し、シリコン酸化膜1
2およびワード線2をマスクとしてn型不純物をイオン
注入してn型ソース・ドレイン領域14a、14bを形
成する。その後、全面にCVD法によりシリコン酸化膜
からなる第1層間絶縁膜15を堆積する〔図3
(b)〕。
【0021】次に、フォトリソグラフィ法およびドライ
エッチング技術により第1層間絶縁膜15を選択的にエ
ッチングして素子領域の中央部のn型ソース・ドレイン
領域14a上に第1コンタクト孔4を形成する。その
後、第1コンタクト孔4内をn型多結晶シリコンで埋め
込み、続いて、第1層間絶縁膜15上にタングステンシ
リサイド膜からなるビット線3を形成し、その上にCV
D法によりシリコン酸化膜からなる第2層間絶縁膜16
を堆積する〔図4(a)〕。ここで、ビット線3は、こ
の断面部分においてワード線2と同一の方向に形成され
ている(ビット線3は素子領域外に出たところで図の右
方向あるいは左方向に走るように形成される)。このよ
うに構成されているので、素子領域の左右のn型ソース
・ドレイン領域14bはビット線3とは重ならない領域
として形成することができる。
【0022】次に、フォトリソグラフィ法およびドライ
エッチング技術により第2層間絶縁膜16および第1層
間絶縁膜15を選択的にエッチングして素子領域の左右
のn型ソース・ドレイン領域14b上に第2コンタクト
孔17を開孔する。その後、第2コンタクト孔17内を
n型多結晶シリコンで埋め込み、キャパシタ下部電極1
8を形成する〔図4(b)〕。その後、容量絶縁膜の形
成とキャパシタ上部電極の形成をへてキャパシタを完成
させ、さらに層間絶縁膜形成工程、金属配線形成工程を
経て本実施例の半導体記憶装置の製造工程が完了する。
【0023】図5(a)は、本発明の適用された半導体
記憶装置のメモリセルアレイ部の状態を示す概略の平面
図である。同図において、100はメモリセルアレイ領
域、200はセンスアンプ領域、300はメモリセル、
センスアンプ等が形成されていない非メモリ領域であ
る。本発明による半導体記憶装置では、ビット線がワー
ド線に対して斜め方向に走るため、同図に示されるよう
に、メモリセルアレイ領域100は平行四辺形に形成さ
れ、その上下に非メモリ領域300が発生することにな
る。
【0024】この非メモリ領域300は周辺回路等のた
めに用いることができるが、異形で使いにくい領域であ
るため、この領域を極力小さく抑えることが望ましい。
そこで、図5(b)では、図5(a)のメモリセルアレ
イを2分割してビット線の向きを変えている。分割の数
を増やせば、非メモリ領域300のワード線方向の幅は
小さくなるが、セルアレイ同士の隙間が増えるので、最
適分割数を選ぶようにすればよい。
【0025】[第2の実施例]図6は、本発明の第2の
実施例の概略の平面図である。同図においても、図を見
やすくするために、情報記憶用のキャパシタやその上に
形成される配線の図示は省略され、またビット線の一部
が除外して描いてある。
【0026】第2の実施例において、素子領域1および
ワード線2は、図1に示した第1の実施例の場合と同様
に構成される。本実施例においては、ビット線3は素子
領域と接続される第1コンタクト孔4の部分で素子領域
1に対して斜めに交差している。このような構成を採る
ことにより、ビット線3が短くなりビット線抵抗が下が
るという利点が生じる。さらに、ビット線同士の間隔が
広がるので、ビット線間容量が小さくなり、ノイズに対
する抵抗性が高まる。
【0027】本実施例においても、素子領域1にはそれ
ぞれビット線と重ならない部分1aを形成することがで
き、ここにビット線上に作製されるキャパシタの下部電
極を接続するためのコンタクト孔を形成することができ
るようになる。また、本実施例においても1メモリセル
当たりの面積を6f2 にまで縮小することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による半導
体記憶装置は、素子領域をワード線と直交するように設
け、ビット線をジグザグにかつワード線と斜めに交わる
ように設けたものであるので、1メモリセル当たりの面
積を、集積回路の最小寸法をfとして、6f2 とほぼ限
界に近いところまで縮小することができる。したがっ
て、本発明によれば、半導体記憶装置のより一層の高密
度化、高集積化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のメモリセルアレイ部の
概略の構成を示す平面図。
【図2】本発明の第1の実施例のメモリセルアレイ部の
等価回路図。
【図3】本発明の第1の実施例の製造方法を説明するた
めの工程断面図の一部。
【図4】本発明の第1の実施例の製造方法を説明するた
めの、図3の工程に続く工程断面図の一部。
【図5】本発明の第1の実施例のメモリセルアレイ領域
の配置状態を示す平面図。
【図6】本発明の第2の実施例のメモリセルアレイ部の
概略の構成を示す平面図。
【図7】従来例の平面図と1メモリセル当たりの面積を
算出するための説明図。
【符号の説明】
1 素子領域 1a ビット線と重ならない部分 2 ワード線 3 ビット線 4 第1コンタクト孔 5 MOSトランジスタ 6 キャパシタ 7 センスアンプ 11 p型シリコン基板 12 シリコン酸化膜 13 ゲート酸化膜 14a、14b n型ソース・ドレイン領域 15 第1層間絶縁膜 16 第2層間絶縁膜 17 第2コンタクト孔 18 キャパシタ下部電極 100 メモリセルアレイ領域 200 センスアンプ領域 300 非メモリ領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に配置された複数のワード線と、前
    記ワード線と交差するように配置された複数の素子領域
    と、複数のセンスアンプと、複数の素子領域と接続さ
    れ、一端がセンスアンプの入力端子に接続された複数の
    ビット線と、前記ビット線の上部に形成され、一端が前
    記素子領域に接続された容量部と、を有する半導体記憶
    装置において、 前記素子領域は前記ワード線と直角に交差しており、か
    つ、ビット線はジグザグ形状をなしつつ全体としてワー
    ド線と斜めに交差していることを特徴とする半導体記憶
    装置。
  2. 【請求項2】 各ビット線は対をなしており、各対をな
    すビット線同士は同一のセンスアンプの両側にそれぞれ
    分かれて配置され、それぞれ当該センスアンプの異なる
    入力端子に接続されていることを特徴とする請求項1記
    載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記ビット線が前記ワード線および素子
    領域を直角に横切っていることを特徴とする請求項1記
    載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記ビット線が前記ワード線を直角に、
    前記素子領域を斜めに横切っていることを特徴とする請
    求項1記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記素子領域は横方向には直線的に配列
    され、縦方向には1段毎に1ワード線ピッチずつずれて
    配列されていることを特徴とする請求項1記載の半導体
    記憶装置。
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