JPH08174600A - 表皮一体成形装置 - Google Patents

表皮一体成形装置

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JPH08174600A
JPH08174600A JP33705794A JP33705794A JPH08174600A JP H08174600 A JPH08174600 A JP H08174600A JP 33705794 A JP33705794 A JP 33705794A JP 33705794 A JP33705794 A JP 33705794A JP H08174600 A JPH08174600 A JP H08174600A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、表皮一体成形において、
成形と同時に、表皮材の破れを防止して表皮材の巻き込
みと表皮材の切断を同時に行うことの出来る表皮一体成
形装置を提供する。 【構成】 第1金型10の外周側に周設され、第1金
型10から突出するように付勢されて型締め方向と交わ
る方向に摺動可能に配設された第1スライド部材30
と、この第1スライド部材30より外側位置で、第2金
型20側へ突設されたストッパピン60と、第2金型2
0と摺動可能に設け且つキャビティ外周側面を構成する
と共にキャビティ外周側面の第1金型10端部から第1
金型10側へ広がるように傾斜した傾斜面を内側に有す
る第2スライド部材40と、第2スライド部材40の傾
斜面に沿って可動する第3スライド部材50と、を備
え、第3スライド部材50の内周端には切断刃が突設さ
れ、この切断刃と係合する凹部が第1金型10に周設さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表皮一体成形装置に係
り、特に表皮一体成形と同時に表皮を成型品の裏側に巻
き込むことができ、同時に表皮材を切断することのでき
る表皮一体成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車の内装部品は、高級感を出
すために熱可塑性樹脂などからなる基材の表面に各種表
皮材が貼合された表皮付成形製品が多用されている。そ
して表皮付成形製品を製造するには、表皮一体成形装置
が用いられており、2つの金型の間に表皮材を配置し
て、型締めと共に樹脂を供給して成形している。
【0003】即ち、図15乃至図19は従来の製造工程
を示すものであり、図15で示すように表皮材Hを上下
の型101,102の間に配置し、一方の金型101側
から溶融樹脂を供給して、上下の型101,102で所
定形状の表皮一体成型品を成形する。このとき表皮材H
はクランプ装置103によって保持されている。
【0004】このようにして成形した成形品は、図16
で示すように、表皮材Hが製品の裏側に巻き込まれてい
ないために、巻き込み工程を必要としている。従って、
図17で示すように、表皮材Hの端末の余分な部分を切
断(トリム)し、基材の裏面に接合するために、図18
で示すように表皮材Hの裏面に接着剤を塗布・乾燥させ
て、図19で示すように製品となる基材の裏側へ巻き込
み接合していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように表皮材と基
材とを成形した成型品を、脱型した後で表皮材をトリミ
ングする工程や、表皮材を基材の裏面へ巻き込んで接合
する工程等が必要であり、これらの作業は成形工程とは
別の箇所で行なう必要がある。
【0006】以上のように従来の技術では、成形後の後
工程が必要であり、成形工程数が多く、またこれらの作
業に作業人員や作業スペース等が必要であるという不都
合があった。さらに巻き込み時に接着剤を取り扱う必要
等もあった。
【0007】本発明の目的は、表皮一体成形において、
成形と同時に、表皮材の破れを防止して表皮材の巻き込
みと表皮材の切断を同時に行うことの出来る表皮一体成
形装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る表皮一体
成形装置は、対向する第1及び第2金型でキャビティを
形成し、該対向する金型の間に溶融樹脂を注入して型締
めしてなる表皮一体成形装置において、前記第1金型の
外周側に周設され、第1金型から突出するように付勢さ
れて型締め方向と交わる方向に摺動可能に配設された第
1スライド部材と、該第1スライド部材より外側位置
で、第2金型側へ突設されたストッパピンと、第2金型
と摺動可能に設け且つキャビティ外周側面を構成すると
共にキャビティ外周側面の第1金型端部から第1金型側
へ広がるように傾斜した傾斜面を内側に有する第2スラ
イド部材と、前記該第2スライド部材の前記傾斜面に沿
って可動する第3スライド部材と、を備え、前記第3ス
ライド部材の内周端には切断刃が突設され、該切断刃と
係合する凹部が第1金型に周設されてなることを特徴と
する。
【0009】換言すれば、請求項2で示すように、対向
する第1及び第2金型でキャビティを形成し、該対向す
る金型の間に溶融樹脂を注入して型締めしてなる表皮一
体成形装置において、前記第1金型の外周側に周設さ
れ、第1金型から突出するように付勢されて型締め方向
と交わる方向に摺動可能に配設された第1スライド部材
と、該第1スライド部材より前記第2金型側の位置に周
設された係合溝と、前記第1スライド部材より外側位置
で第2金型側へ突設されたストッパピンと、第2金型と
摺動可能に設け且つキャビティ外周側面を構成すると共
にキャビティ外周側面の第1金型端部から第1金型側へ
広がるように傾斜した傾斜面を内側に有する第2スライ
ド部材と、前記内周端に切断刃が突設されて前記第2ス
ライド部材の前記傾斜面に沿って可動する第3スライド
部材と、を備えてなり、前記第1金型と第2金型の型締
めにおいて、第2スライド部材の金型中心側への可動に
より前記第1スライド部材と第3スライド部材で表皮材
を固定すると共に、表皮材の端末部を樹脂の裏側へ押し
込んで、係合溝と第3スライド部材の切断刃との間で表
皮材を切断してなることを特徴とする。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。なお本例では、低圧イン
ジェクションを用いた圧縮成形や、いわゆるスタンピン
グ成形を例にして説明する。
【0011】図1乃至図14は本発明に係る表皮一体成
形装置の一実施例を示すもので、図1は表皮一体成形装
置の型開き状態を示す断面説明図、図2は型締めにおけ
る表皮材の固定状態を示す要部拡大断面図、図3はコア
型側のスライド部材を説明する拡大断面図、図4は図3
のA−A矢視図、図5はキャビティ型側のスライド部材
を説明する拡大断面図、図6は図8のB−B線矢視図、
図7は金型のコーナー部に配置される第3スライド部材
の斜視図、図8は金型のコーナー部における第1スライ
ド部材と第3スライド部材との配置説明図、図9は各ス
ライド部材と表皮材との動きを説明する要部拡大断面
図、図10は表皮材の切断状態を説明する要部拡大断面
図、図11は成形品を脱型する直前の状態を示す要部拡
大断面図、図12は成形品の断面図、図13は金型のコ
ーナー部における第3スライド部材の他の例を示す正面
図、図14はストッパ突起の取付け説明図である。
【0012】本例の表皮一体成形装置は、図1で示すよ
うに、第1金型10と第2金型20と、第1スライド部
材30と、第2スライド部材40と、第3スライド部材
50と、ストッパピン60と、係合溝70と、を主要構
成要素としている。本例の第1金型10と第2金型20
とは、対向して配置されており、第1金型10を固定側
金型とし、第2金型20を可動側金型としている。
【0013】そして第1金型10と第2金型20と第2
スライド部材40及び第3スライド部材50により所定
形状のキャビティKを形成している。第1金型10には
射出装置が連結されており、金型10内には射出装置か
ら射出される樹脂を金型10上に供給するための通路1
1が形成されている。
【0014】そして溶融合成樹脂Jの供給装置(図示せ
ず)から、固定側金型である第1金型10内の通路11
およびゲート12を介してキャビティKへ溶融合成樹脂
Jを射出するように構成されている。また本例では、第
1金型10及び第2金型20により加圧型締めした後
で、冷却等ができるように構成されている。これらの溶
融合成樹脂Jの注入装置,型締め装置等は公知の技術を
用いることが出来る。
【0015】また本例における第1金型10には、第1
スライド部材30と、ストッパピン60と、係合溝70
と、が形成されている。本例の第1スライド部材30
は、第1金型10の外周側に周設されるもので、第1金
型10から突出するように付勢されて型締め方向と交わ
る方向に摺動可能に配設されている。即ち第1金型10
の周壁に凹溝15が形成され、この凹溝15に弾撥コイ
ルばね31を介して配設されている。
【0016】第1スライド部材30には摺動方向に案内
溝32が形成されており、この案内溝32は第1スライ
ド部材30の突出量を規制する位置まで形成されてい
る。一方、第1金型10の周壁の凹溝15にはストッパ
突起16が形成されており、このストッパ突起16と案
内溝32によって第1スライド部材30は案内されると
共に突出量が規制される。なお、ストッパ突起16の取
付けは、例えば弾撥コイルばね14及び第1スライド部
材30を凹溝15に入れた後で、図14で示されるよう
に予め作成されたストッパ突起16用の溝に後付けによ
て取付ける。なお、図14中、鎖線はストッパ突起16
の止めプレートである。
【0017】本例のストッパピン60は、上記第1スラ
イド部材30より外側位置で第2金型20側へ突設され
て形成されている。本例のストッパピン60の先端は、
第1スライド部材30の配設位置とほぼ同じような位置
まで延出しており、具体的には、後述する第3スライド
部材50の厚さにより異なるが、第3スライド部材50
の一部が第1スライド部材30と当接することができる
位置まで延出している。
【0018】本例の係合溝70の形成位置は、上記第1
スライド部材30より第2金型20側の位置に周設され
ている。この係合溝70の形状は、後述する第3スライ
ド部材50に形成された切断刃52の形状に整合するよ
うに形成されており、表皮材Hはこの係合溝70と切断
刃52によって切断される。
【0019】第2スライド部材40及び第3スライド部
材50は、第2金型20に設けられている。本例の第2
スライド部材40の内周面は、キャビティKの外周側面
を構成するキャビティ形成部41を備えており、第2金
型20に摺動可能に設けられている。即ち、第2金型2
0の外周所定位置に複数のシリンダ装置42が設けられ
ており、このシリンダ装置42のロッド43と第2スラ
イド部材40が連結されており、シリンダ装置42の制
御によって第2スライド部材40は第2金型20に対し
て摺動する。金型のコーナー部における第1スライド部
材30と第2スライド部材の配置は図8で示されるよう
に配置される。
【0020】また本例の第2スライド部材40は、図5
及び図6で示すようにキャビティKの外周側面を構成す
るキャビティ形成部41の端部位置から第1金型10側
へ広がるように傾斜した傾斜面44が形成され、傾斜面
44の端部には第3スライド部材50の支持部45が形
成されている。
【0021】本例の第3スライド部材50は、図5乃至
図8で示すように第2金型20側の面側がキャビティ部
51を形成するもので、このキャビティ部51は表皮材
Hの巻き込み部分のキャビティを形成する。そして第3
スライド部材50の内側端には、切断刃52が突設さ
れ、切断刃52と反対側の外面は第2スライド部材40
の前記傾斜面44に整合した傾斜部54となっている。
この傾斜部54は図6で示すように金型のコーナー部に
おいては抜け止めの役割をする。またより円滑な摺動を
確保するために、図13で示すようにベアリング装置等
を傾斜部54に設けることもできる。そして第3スライ
ド部材50は、型締め時にストッパピン60と当接して
押されて、第2スライド部材40の傾斜面44に沿って
可動するように構成されている。なお図7は金型のコー
ナー部における第3スライド部材50の斜視図である。
【0022】また、本発明に基材として用いられる樹
脂、即ち注入される溶融合成樹脂Jとしては、例えば、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、アクリ
ロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体、ナイロン
等の熱可塑性樹脂、エチレン−プロピレンブロック共重
合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体等の熱可
塑性エラストマー等圧縮成形、射出成形および押出成形
に通常使用されるものを、いずれも用いることができ
る。また、これらに無機質充填剤,ガラス繊維等の充填
剤、顔料、滑剤、帯電防止剤等の添加物を含有したもの
も適宜用いることができる。
【0023】また本発明に用いられる表皮材Hの材質と
しては、織布,不織布,ポリオレフィン、塩化ビニル、
ナイロン等の熱可塑性樹脂及びポリオレフィン系、ポリ
エステル系、ウレタン系、塩化ビニル系等の熱可塑性エ
ラストマーのシート,フィルムが挙げられる。また上記
材質を単独或は2種以上積層したものを表皮材Hとして
使用することもできる。
【0024】更にソフトな感触を出すために、表皮材H
の裏面にポリプロピレン、ポリエチレン、ウレタン等の
発泡シートを貼合したもの、成形時において溶融合成樹
脂の熱から保護したり、表皮材Hと芯材層の接着力を強
化させる目的で布、またはシート等を裏面に貼合した積
層体を使用することもできる。これらの表皮材Hの使用
にあたっては、表皮材Hの引張応力、伸びを調整するた
めに供給に先立って予備加熱を行ってもよい。
【0025】次に上記構成からなる表皮一体成形装置に
よって表皮一体成形品を製造する工程について説明す
る。先ず図1で示すように、第1金型10と第2金型2
0が開いているときに、表皮材Hを装着する。そして第
1金型10と第2金型20を型締めする。このときシリ
ンダ装置42を駆動して第2スライド部材40を金型2
0の中心方向へ可動する。この第2スライド部材40の
可動時期については、成形される基材の厚さ等により、
予め設定される。
【0026】図2は第2スライド部材40を可動して、
第1スライド部材30及び第3スライド部材50との間
に表皮材Hを挾持して固定したときの状態を示すもので
あり、シェアーエッジで表皮材Hを固定している。この
とき第2金型20の可動中に、シェアーエッジクリアラ
ンス(即ち、第3スライド部材50と第1スライド部材
30とのクリアランス)で表皮材Hを握んでおり、第1
スライド部材30は弾撥コイルばね31によって付勢さ
れているために、シワの発生を防止をする。
【0027】このように従来の装置におけるシェアーエ
ッジよりaの距離の分だけ金型の外側で表皮材Hを握む
ことになり、従来のような樹脂の流れにより表皮材Hを
展開させ巻き込むことがなく、表皮材Hの破れを防止
し、表皮材Hの巻き込み時の表皮材展開を有利にしてい
る。
【0028】そして樹脂を第1金型10上に供給する
が、図9で示すように、表皮材Hと第1金型10との間
に樹脂が供給される。なお本例の説明では、シェアーエ
ッジで表皮を挟んでから樹脂を供給しているが、挟む前
から樹脂を供給しても良い。そして型締めが進行する
と、第3スライド部材50は相対的にストッパピン60
に押され、型締めに応じて第2スライド部材40の傾斜
面44に沿って第1金型10側へ移動する。このとき第
1スライド部材30と第3スライド部材50とは表皮材
Hを介して当接しており、第3スライド部材50の移動
に応じて第1スライド部材30は弾撥コイルばね31に
抗して移動する。
【0029】次に第3スライド部材50が第1金型10
の係合溝70の位置へ到達したときに、供給された溶融
樹脂は第3スライド部材50のキャビティ形成部51上
へ移動する。型締めが完了すると同時に第3スライド部
材50は第1金型10側へ完全に移動する。そして時第
3スライド部材50に形成された切断刃52によって表
皮材Hを切断する。このときの状態を示したのが図10
である。
【0030】次に樹脂を冷却完了させて、第11図で示
すように、第2スライド部材40を外側へ移動させて、
脱型可能にする。
【0031】上記実施例では、切断刃52の形成位置を
第3スライド部材50の内側面に形成しているが、上面
と内側との境界部(角部)に形成することにより、巻き
込んだ表皮材H端部の若干の表皮余りをなくすことがで
きる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、成形と
同時に、表皮破れを起こさない様に巻き込み且つ表皮材
の切断をすることができるので、従来のような後工程で
行なう表皮材の巻き込み工程や切断(トリム)工程を削
減することができる。従って後工程に必要であった作業
が不要となり、省人化を図ることが出来る。
【0033】また表皮材の巻き込み時における接着剤不
要となり、接着剤使用による諸問題を回避することがで
きる。さらに後工程が不要であるため、従来必要であっ
た後工程の作業スペースが不要となり、スペースの有効
利用を図ることが出来る。
【0034】さらに本発明によれば、第1スライド部材
と第3スライド部材により表皮材を固定しているので、
表皮材にテンションをかけたまま成形することができ、
しわの発生を防止することが可能となる。また表皮材に
テンションを加えたままであっても、表皮材の破れが生
じるような無理な力が第1スライド部材及び第3スライ
ド部材の摺動によって防止することができる。
【0035】以上のように本発明によれば、表皮一体成
形において、成形と同時に、表皮材の破れを防止して表
皮材の巻き込みと表皮材の切断を同時に行うことの出来
ると共に、しわの発生が防止された成型品を製造するこ
とが可能となる等の複合的な作用効果を奏することがで
き、実用的価値は非常に大きいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表皮一体成形装置の型開き状態を
示す断面説明図である。
【図2】型締めにおける表皮材の固定状態を示す要部拡
大断面図である。
【図3】コア型側のスライド部材を説明する拡大断面図
である。
【図4】図3のA−A矢視図である。
【図5】キャビティ型側のスライド部材を説明する拡大
断面図である。
【図6】図8のB−B線矢視図である。
【図7】金型のコーナー部に配置される第3スライド部
材の斜視図である。
【図8】金型のコーナー部における第1スライド部材と
第3スライド部材との配置説明図である。
【図9】各スライド部材と表皮材との動きを説明する要
部拡大断面図である。
【図10】表皮材の切断状態を説明する要部拡大断面図
である。
【図11】成形品を脱型する直前の状態を示す要部拡大
断面図である。
【図12】成形品の断面図である。
【図13】金型のコーナー部における第3スライド部材
の他の例を示す正面図である。
【図14】ストッパ突起の取付け説明図である。
【図15】従来例を示す表皮材と基材との成形状態の概
略断面図である。
【図16】従来例を示す表皮材と基材との接合状態の説
明断面図である。
【図17】従来例を示す表皮材の切断説明図である。
【図18】従来例を示す表皮材の巻き込みのための接着
剤塗布の説明図である。
【図19】従来例を示す成形品のの断面図である。
【符号の説明】
10 第1金型 11 通路 12 ゲート 15 凹溝 16 ストッパ突起 20 第2金型 30 第1スライド部材 31 弾撥コイルばね 32 案内溝 40 第2スライド部材 41 キャビティ形成部 42 シリンダ装置 43 ロッド 44 傾斜面 45 支持部 50 第3スライド部材 51 キャビティ部 52 切断刃 54 傾斜部 60 ストッパピン 70 係合溝 H 表皮材 J 溶融合成樹脂 K キャビティ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する第1及び第2金型でキャビティ
    を形成し、該対向する金型の間に溶融樹脂を注入して型
    締めしてなる表皮一体成形装置において、 前記第1金型の外周側に周設され、第1金型から突出す
    るように付勢されて型締め方向と交わる方向に摺動可能
    に配設された第1スライド部材と、該第1スライド部材
    より外側位置で、第2金型側へ突設されたストッパピン
    と、第2金型と摺動可能に設け且つキャビティ外周側面
    を構成すると共にキャビティ外周側面の第1金型端部か
    ら第1金型側へ広がるように傾斜した傾斜面を内側に有
    する第2スライド部材と、前記該第2スライド部材の前
    記傾斜面に沿って可動する第3スライド部材と、を備
    え、前記第3スライド部材の内周端には切断刃が突設さ
    れ、該切断刃と係合する凹部が第1金型に周設されてな
    ることを特徴とする表皮一体成形装置。
  2. 【請求項2】 対向する第1及び第2金型でキャビティ
    を形成し、該対向する金型の間に溶融樹脂を注入して型
    締めしてなる表皮一体成形装置において、 前記第1金型の外周側に周設され、第1金型から突出す
    るように付勢されて型締め方向と交わる方向に摺動可能
    に配設された第1スライド部材と、該第1スライド部材
    より前記第2金型側の位置に周設された係合溝と、前記
    第1スライド部材より外側位置で第2金型側へ突設され
    たストッパピンと、第2金型と摺動可能に設け且つキャ
    ビティ外周側面を構成すると共にキャビティ外周側面の
    第1金型端部から第1金型側へ広がるように傾斜した傾
    斜面を内側に有する第2スライド部材と、前記内周端に
    切断刃が突設されて前記第2スライド部材の前記傾斜面
    に沿って可動する第3スライド部材と、を備えてなり、
    前記第1金型と第2金型の型締めにおいて、第2スライ
    ド部材の金型中心側への可動により前記第1スライド部
    材と第3スライド部材で表皮材を固定すると共に、表皮
    材の端末部を樹脂の裏側へ押し込んで、係合溝と第3ス
    ライド部材の切断刃との間で表皮材を切断してなること
    を特徴とする表皮一体成形装置。
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