JP3618382B2 - 樹脂プレス成形用金型装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は熱可塑性樹脂などからなる芯材層のプレス成形用金型に係り、特に樹脂だけの成形製品としたり、表皮材と樹脂とを一体成形した成形製品とすることのできる樹脂プレス成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車の内装部品は、高級感を出すために熱可塑性樹脂などからなる基材の表面に各種表皮材が貼合された表皮付成形製品が多用されている。また汎用品として成形用金型のキャビティ面にシボ加工を施して、表皮材を用いない樹脂だけの成形製品も提供されている。
【0003】
そして、これらの表皮付成形製品と表皮なしの成形製品を製造する際には、別々の成形金型を製造する必要があった。つまり表皮付成形製品を成形するときには、対向する金型の間に表皮材を配置して、型締めすると共に、表皮材と一方の金型との間に溶融合成樹脂を注入して圧縮成形等により形成している。
【0004】
そこで、このような表皮材を用いる金型によって、表皮材を用いない樹脂成形製品を成形すると、型締めしたときに金型間で表皮材の厚さ分の間隙が生じてしまい、樹脂が型締めした金型の間隙から漏れて、バリとなってしまうという不都合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来技術によれば表皮付成形製品を得るためには、表皮付樹脂プレス成形用金型が必要であり、表皮材を用いない樹脂だけの成形製品の場合には、表皮材なし用の樹脂プレス成形用金型が必要であった。このため、製品が同一形状であっても表皮材の有無によって、金型を別個にする必要があり、表皮材の有無によって金型費用が別個にかかってしまうという不都合があった。
【0006】
本発明の目的は、樹脂だけの成形製品と、表皮付成形製品とを同一の金型で製造することのできる樹脂プレス成形用金型を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に係る樹脂プレス成形用金型装置は、対向する第1及び第2の金型でキャビティを形成し、該対向する金型の間に溶融樹脂を注入して型締めしてなる樹脂プレス成形用金型装置において、前記第1の金型の外周には、型締め方向に摺動可能に配設された樹脂シール枠と、型締め方向に移動可能に配設された表皮材保持枠と、該表皮材保持枠に取り付けられると共に、表皮材と係合する表皮材係止部材を備え表皮材の移動と共に移動する表皮材保持部材と、が設けられ、前記第2の金型には前記第1の金型の外周に配設された表皮材係止部材の移動のための空間が形成されてなることを特徴とする。
【0008】
より詳しくは、対向する第1及び第2の金型でキャビティを形成し、該対向する金型の間に溶融樹脂を注入して型締めしてなる樹脂プレス成形用金型装置において、前記第1の金型の外周には、型締め方向に摺動可能に配設された樹脂シール枠と、該樹脂シール枠に連動して配設された表皮材保持枠と、を備え、前記樹脂シール枠は第2の金型と当接する当接部を備えて第1の金型に摺接する摺接部と、表皮材保持枠の可動を許容する保持枠可動範囲部と、第1の金型と型締め方向に摺動させる手段と、を備え、前記表皮材保持枠は、表皮材係止部材と、該表皮材係止部材の可動手段とを備え、前記表皮材が装着されたときは該表皮材保持枠の表皮材係止部材によって表皮材を保持して、型締め時の表皮材の移動に応じて表皮材係止部材を移動し、前記樹脂シール枠は前記第2の金型と当接して第2の金型及び前記樹脂シール枠と共に移動することを特徴とする。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0010】
図1乃至図4は表皮材を一体に成形しないときの金型を示すものであり、図1は金型を開いた初期状態の断面説明図、図2は樹脂を射出して金型を締め始めた状態を示す断面説明図、図3は圧縮工程における型締め作動状態を示す断面明図、図4は圧縮完了時における断面説明図である。また図5乃至図8は表皮材を一体に成形するときの金型を示すものであり、図5は金型を開いた初期状態の断面説明図、図6は樹脂を射出して金型を締め始めた状態を示す断面説明図、図7は圧縮工程における型締め作動状態を示す断面明図、図8は圧縮完了時における断面説明図、図9は樹脂シール枠の説明図、図10は表皮材保持枠の説明図、図11は表皮材保持枠の止め部の説明図である。
【0011】
本例の樹脂プレス成形用金型は、図1で示すように、第1の金型10と第2金型20とから構成されており、これら第1の金型10と第2金型20とは、対向して配置されている。本例では第1の金型10を固定側金型とし、第2の金型20を可動側金型としている。そして、第1の金型10と第2の金型20により所定形状のキャビティKを形成している。
【0012】
本例の第1の金型10は所定位置に、溶融合成樹脂Jの通路11が形成されており、この通路11を通してバルブゲート12から溶融合成樹脂JがキャビティKへ射出される。また第1の金型10の外周所定位置には案内凹部13が形成され、この案内凹部13には貫通孔14が形成されている。なお符号15はバルブ作動用シリンダ、符号16はロッドバルブである。
【0013】
そして溶融合成樹脂Jの供給装置(図示せず)から、固定側金型である第1の金型10内の通路11およびゲート12を介してキャビティKへ溶融合成樹脂Jを射出するように構成されている。また本例では、第1の金型10及び第2の金型20により加圧型締めした後で、冷却等ができるように構成されている。これらの溶融合成樹脂Jの注入装置,型締め装置等は公知の技術を用いることが出来る。
【0014】
また、本発明に基材として用いられる樹脂、即ち注入される溶融合成樹脂Jとしては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体、ナイロン等の熱可塑性樹脂、エチレン−プロピレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体等の熱可塑性エラストマー等圧縮成形、射出成形および押出成形に通常使用されるものを、いずれも用いることができる。また、これらに無機質充填剤,ガラス繊維等の充填剤、顔料、滑剤、帯電防止剤等の添加物を含有したものも適宜用いることができる。
【0015】
第1の金型10の外周で上記案内凹部13の延長上の位置には、樹脂シール枠30が配設されている。この樹脂シール枠30は、型締め完了前の設定位置により、第2の金型20の型面21と当接して、成形される製品外周部を閉じ、樹脂漏れを防止するためのものであり、第1の金型10の外周を型締め方向に摺動可能に形成されている。また樹脂シール枠30には、後述する表皮材保持枠40が連動するように配設されている。この連動は図示しない連結部材で連結されて行われるが、この連結部材には、樹脂シール枠30と表皮材保持枠40との間隙を調整することのできる調整装置が備え付けられている。
【0016】
本例の樹脂シール枠30は、第2の金型20の型面21と当接する当接面31を備えて第1の金型10に摺接する摺接部32と、表皮材保持枠40の可動を許容する保持枠可動範囲部33と、樹脂シール枠30を第1の金型10と型締め方向Xに摺動させる手段35の一部を構成する貫通孔35a,凹部35b,ガイド棒35c,スプリング35d,35eを構成要素としている。
【0017】
すなわち、本例の樹脂シール枠30は、第1の金型10に形成された案内凹部13に整合するように樹脂シール枠30に貫通孔35aが形成され、この貫通孔35aの第2の金型20側に連続して凹部35bが形成されている。
【0018】
そして樹脂シール枠30を型締め方向Xに摺動させる手段35として、第1の金型10の案内凹部13及び貫通孔14と、樹脂シール枠30の貫通孔35a及び凹部35bとに、ガイド棒35cを配設し、このガイド棒35cの外周で、第1の金型10と樹脂シール枠30との間にスプリング35dを配設し、さらに樹脂シール枠30と表皮材保持枠40との間にスプリング35eを配設する。
【0019】
そしてこのガイド棒35cは、先端が次述する表皮材保持枠40に当接するようにして配設されている。この樹脂シール枠30は、例えば第1金型10の型面21が矩形である場合には、図9で示すように構成され、矩形の各辺を互いに密着させている。
【0020】
本例の表皮材保持枠40は、表皮材Hが装着されたときは表皮材Hを保持すると共に、表皮材Hが装着されないときにはキャビティKの所定位置にあり、第2の金型20の型面21との距離を一定に保って構成されるものである。この表皮材保持枠40は、本体41と、この本体41に配設された複数の表皮材係止部材42と、該表皮材係止部材42の可動手段43とを備えており、本体の両側端部には第2の金型20方向へ突起した止め部41a,41aが形成されている。なお図11に止め部41aの配置位置を示す。
【0021】
本例の表皮材係止部材42は、第2の金型20側へ突起した針から構成され、本例の表皮材係止部材42の可動手段43は、ガイド部44と、表皮材係止部材42の保持部材45と、ガイド棒46と、スプリング47と、を構成要素としている。なお表皮材係止部材42としては、針以外にも表皮材Hを保持できる部材、例えばクリップ等の挟持部材や、鉤状の引っかけ部材等を用いることが出来る。
【0022】
本例の表皮材保持枠40の本体41には、型締め方向Xと直角方向に上記表皮材係止部材42の配設数に応じた数のガイド棒46の保持孔41cが形成され、この保持孔41cに連続して案内凹部41bが形成されている。また本体41の第2の金型20側には、レール状のガイド部44(本例では1本であるが複数本であっても良い)が形成され、このガイド部44には表皮材係止部材42の保持部材(即ち表皮材保持部材)45が摺動可能に支持されている。なお表皮材保持枠40は、第1金型10が上記図9で示される形状のときには、各角部は離間して配設される。
【0023】
本例の表皮材係止部材42の保持部材45は、L字状の板体から構成されており、L字状の長尺側の上面に、表皮材係止部材42としての針が取り付けられ、この表皮材係止部材42と反対側の面42aは、ガイド部44と係合している。またL字状の短尺側には係合孔45aが形成されており、この係合孔45aにガイド棒46が貫挿されている。
【0024】
このガイド棒46は、係合孔45aを貫通して一端が係止部46aとなって表皮材係止部材42の保持部材45と係止されており、ガイド棒46の他端は、本体41の案内凹部41b及び保持孔41cへ連結されている。そしてガイド棒46の外周でL字状の短尺と案内凹部41bとの間には、スプリング47が配設されて、常時にはスプリング47で付勢されて表皮材係止部材42(本例では針)は、キャビティKの外方側に位置している。
【0025】
第2の金型20は、中央にキャビティKを構成する凹部22が形成され、この凹部22の内面にはシボ加工が施されている。そしてキャビティKの外側に、表皮材係止部材42の可動凹部23が設けられている。本例の可動凹部23は、上記表皮材係止部材42(即ち針)の高さより若干深い凹部となっている。そして本例の第2金型20の可動凹部23より外側位置には、吸引孔24が形成されており、この吸引孔24は金型20内の通路25を介して、図示しないバキューム装置と接続されている。
【0026】
次に上記構成からなる樹脂プレス成形用金型10,20の動作を説明するが、先ず、表皮材Hを用いないで樹脂だけで製品を成形するときについて図1乃至図4について説明する。
【0027】
図1は初期状態であり、この状態においては、スプリング35d及び35eが伸長した状態であり、樹脂シール枠30は第2の金型20側に位置している。また表皮材保持枠40のスプリング47も伸長した状態で、表皮材係止部材42の保持部材45はキャビティKから一番外方に位置している。そして、樹脂シール枠30と第1の金型10との間には型締め調整用のスペーサプレート38を配設する。スペーサプレート38はドーナツ状をした板体である。
【0028】
次に、図2で示すように、第2の金型20を第1の金型10方向へ型締めすると共に溶融合成樹脂Jを図示しない射出装置により射出する。射出された溶融合成樹脂Jは、第1の金型10内の通路11を通ってゲート12からキャビティK内へ供給される。このとき第1の金型10と第2の金型20は完全には閉じていない。従って、キャビティK内の空気は第1の金型10と第2の金型20の間から排出される。
【0029】
さらに第1の金型10と第2の金型20を型締めすると、型面21は表皮材保持枠40の本体41の両側の止め部41a,41aと当接して表皮材保持枠40を移動させる。この移動距離は図示しない樹脂シール枠30と表皮材保持枠40との間隙を調整することのできる調整装置によって予め設定されている範囲(距離)を移動させる。そして図3で示すように、第2の金型20の型面21と、樹脂シール枠30の当接面31とが当接する。第2の金型20の型面21と、樹脂シール枠30の当接面31とが当接することによってキャビティK内に射出された溶融合成樹脂JはキャビティK外に漏洩することが防止される。
【0030】
また型面21と当接面31が当接することによって、第2の金型20の移動に応じて樹脂シール枠30及び表皮材保持枠40が押圧されて、樹脂シール枠30と表皮材保持枠40が矢印X方向(図2)へ移動する。
【0031】
従って、第1および第2の金型10,20の型締めによって、樹脂シール枠30と表皮材保持枠40は、スプリング35d及びスプリング35eに抗して移動することとなる。このときスプリング46は伸長したままであるので、表皮材係止部材42は初期位置のままとなっている。なお、表皮材Hを用いていないために、スペーサプレート38に樹脂シール枠30が当接する。
【0032】
更に、図4で示すように、型締めが完了した状態では、シリンダ装置15によりロッドバルブ16を駆動してゲート12を閉じる。このとき第1の金型10及び第2の金型20の型締めに応じて、樹脂シール枠30と表皮材保持枠40は、スプリング35d及びスプリング35eに抗して最も強力に型締めされる。
【0033】
本例においてロッドバルブ16を閉じるタイミングは、製品形状や樹脂特性により異なるため、公知,周知技術であるタイマまたは位置センサによって設定し、シリンダー装置15を作動させて、ロッドバルブ16を伸張および後退させて、ロッドバルブ16の閉じるタイミングの最適化をはかることができる。
【0034】
次に、表皮材Hと溶融合成樹脂Jとを一体に成形するときについて、図5乃至図8を参照して説明する。なお本発明に用いられる表皮材Hの材質としては、織布,不織布,ポリオレフィン、塩化ビニル、ナイロン等の熱可塑性樹脂及びポリオレフィン系、ポリエステル系、ウレタン系、塩化ビニル系等の熱可塑性エラストマーのシート,フィルムが挙げられる。また上記材質を単独或は2種以上積層したものを表皮材Hとして使用することもできる。
【0035】
更にソフトな感触を出すために、表皮材Hの裏面にポリプロピレン、ポリエチレン、ウレタン等の発泡シートを貼合したもの、成形時において溶融合成樹脂の熱から保護したり、表皮材Hと芯材層の接着力を強化させる目的で布、またはシート等を裏面に貼合した積層体を使用することもできる。これらの表皮材Hの使用にあたっては、表皮材Hの引張応力、伸びを調整するために供給に先立って予備加熱を行ってもよい。
【0036】
また基材として用いられる樹脂、即ち注入される溶融合成樹脂Jとしては、前記したものと同様な材料を用いることが出来る。なお、本例では、表皮材Hを用いるためにスペーサプレート38は装着していない。
【0037】
初期状態は先ず、図5で示すように、基本的には前記図1で示す状態と同様であるが、本例では、表皮材Hを第2の金型20に取り付ける。表皮材Hの取付は、図示しないバキューム装置を稼動して、吸引孔24から吸引し、表皮材Hを第2の金型20に取り付ける。
【0038】
次に、図6で示すように、第2の金型20を第1の金型10方向へ型締めすると共に溶融合成樹脂Jを図示しない射出装置により射出する。第2の金型20が移動すると、表皮材保持枠40に設けられた表皮材係止部材42が、表皮材Hを突き刺して、表皮材Hは吸引孔24と共に表皮材係止部材42によって保持される。
【0039】
また射出された溶融合成樹脂Jは、第1の金型10内の通路11を通ってゲート12からキャビティK内へ供給される。このとき第1の金型10と第2の金型20は完全には閉じていない。従って、キャビティK内の空気は第1の金型10と第2の金型20の間から排出される。
【0040】
さらに第1の金型10と第2の金型20を型締めすると、表皮材Hは第2の金型20の型面21に押される。また、表皮材保持枠40の本体41両側の止め部41a,41aと型面21が当接し、第2の金型20と表皮材保持枠40との間には、表皮材Hが移動できる空間が形成される。そして、スプリング47に抗して保持部材45及び表皮材係止部材42がガイド部44に沿ってキャビティK側に移動しながら型締めが行われる。このようにして図7で示すように、第2の金型20の型面21と、樹脂シール枠30の当接面31とが表皮材Hを介して当接する。
【0041】
このように第2の金型20の型面21と、樹脂シール枠30の当接面31とが当接することによってキャビティK内に射出された溶融合成樹脂JはキャビティK外に漏洩することが防止される。このとき型面21と保持部材45とは、表皮材Hの幅(厚さ)だけ間隙を開けた状態となっている。また型面21と保持部材45は間隙を開けた状態であるので、型面21に影響されずに表皮材HをキャビティK側に移動できる。
【0042】
そして第1および第2の金型10,20の型締めによって、樹脂シール枠30と表皮材保持枠40は、スプリング35d及びスプリング35eに抗して移動することとなる。
【0043】
更に、図8で示すように、型締めが完了した状態では、シリンダ装置15によりロッドバルブ16を駆動してゲート12を閉じる。このとき第1の金型10及び第2の金型20の型締めに応じて、樹脂シール枠30と表皮材保持枠40は、スプリング35d及びスプリング35eに抗して、最も強力に型締めされる。
【0044】
本例においてもロッドバルブ16を閉じるタイミングは、製品形状や樹脂特性により異なるため、公知,周知技術であるタイマまたは位置センサによって設定し、シリンダ装置15を作動させて、ロッドバルブ16を伸張および後退させて、ロッドバルブ16の閉じるタイミングの最適化をはかることができる。
【0045】
上記実施例では樹脂シール枠を第1の金型10と型締め方向に摺動させる手段35として、ガイド棒35c及びスプリング35d及び35eを用いた例を示しているが、他の手段として油圧あるいは空気圧のシリンダ装置を用いて構成することもできる。また止め部41aは、本体41の両側に設けた例を示したが、保持部材45の間に設けてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、同一の金型によって表皮材と樹脂を一体成形した製品を製造することも、樹脂だけの製品を製造することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金型であり、表皮を一体に成形しないときの状態を示す金型を開いた初期状態の断面説明図である。
【図2】樹脂を射出して金型を締め始めた状態を示す断面説明図である。
【図3】圧縮工程における型締め作動状態を示す断面明図である。
【図4】圧縮完了時における断面説明図である。
【図5】本発明に係る金型であり、表皮を一体に成形するときの状態を示す金型を開いた初期状態の断面説明図である。
【図6】樹脂を射出して金型を締め始めた状態を示す断面説明図である。
【図7】圧縮工程における型締め作動状態を示す断面明図である。
【図8】圧縮完了時における断面説明図である。
【図9】樹脂シール枠の説明図である。
【図10】表皮材保持枠の説明図である。
【図11】表皮材保持枠の止め部の説明図である。
【符号の説明】
10 第1の金型
12 ゲート
13 案内凹部
14 貫通孔
15 シリンダ装置
16 ロッドバルブ
20 第2の金型
21 型面
22 凹部
23 可動凹部
25 通路
30 樹脂シール枠
31 当接面
32 摺接部
33 保持枠可動範囲部
35 樹脂シール枠を型締め方向に摺動させる手段
35a 貫通孔
35b 凹部
35c ガイド棒
35d,35e スプリング
40 表皮材保持枠
41 本体
41a 止め部
41b 案内凹部
41c 保持孔
42 表皮材係止部材
43 可動手段
44 ガイド部
45 保持部材
45a 係合孔
46 ガイド棒
46a 係止部
47 スプリング
K キャビティ
J 合成樹脂
H 表皮材

Claims (2)

  1. 対向する第1及び第2の金型でキャビティを形成し、該対向する金型の間に溶融樹脂を注入して型締めしてなる樹脂プレス成形用金型装置において、
    前記第1の金型の外周には、型締め方向に摺動可能に配設された樹脂シール枠と、型締め方向に移動可能に配設された表皮材保持枠と、該表皮材保持枠に取り付けられると共に、表皮材と係合する表皮材係止部材を備え表皮材の移動と共に移動する表皮材保持部材と、が設けられ、
    前記第2の金型には前記第1の金型の外周に配設された表皮材係止部材の移動のための空間が形成されてなることを特徴とする樹脂プレス成形用金型装置。
  2. 対向する第1及び第2の金型でキャビティを形成し、該対向する金型の間に溶融樹脂を注入して型締めしてなる樹脂プレス成形用金型装置において、
    前記第1の金型の外周には、型締め方向に摺動可能に配設された樹脂シール枠と、該樹脂シール枠に連動して配設された表皮材保持枠と、を備え、
    前記樹脂シール枠は第2の金型と当接する当接部を備えて第1の金型に摺接する摺接部と、表皮材保持枠の可動を許容する保持枠可動範囲部と、第1の金型と型締め方向に摺動させる手段と、を備え、
    前記表皮材保持枠は、表皮材係止部材と、該表皮材係止部材の可動手段とを備え、前記表皮材が装着されたときは該表皮材保持枠の表皮材係止部材によって表皮材を保持して、型締め時の表皮材の移動に応じて表皮材係止部材を移動し、前記樹脂シール枠は前記第2の金型と当接して第2の金型及び前記樹脂シール枠と共に移動することを特徴とする樹脂プレス成形用金型装置。
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