JP3558391B2 - 表皮一体成形用金型 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は表皮一体成形用金型に係り、特に表皮一体射出成形において、表皮にシワや破れ等を発生させることなく成形できる表皮一体成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車の内装部品は、高級感を出すために熱可塑性樹脂などからなる基材の表面に各種表皮材が貼合された表皮付成形製品が多用されている。
そして表皮付成形製品を製造するには、表皮一体成形用金型が用いられており、2つの金型の間に表皮材を配置して、型締めと共に樹脂を供給して成形している。
【0003】
このとき表皮材は2つの金型のいずれかに保持させるか、別の表皮材保持枠等を用いている。いずれの場合にも表皮材を保持するために複数のセット針で表皮材の端末部分を突き刺して保持している。そしてセット針は、表皮材を保持させるための作業を軽減させると共に、効率よく製造するために、ある程度の数に限定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように表皮材をセット針で保持する場合に、セット針の部位で成形時の表皮移動により、表皮切れが発生するという不都合がある。また表皮切れを防止するためにセット針の数を多くすると、表皮材をセットする作業が大変になり効率低下を招くという不都合がある。
【0005】
このためセット針の数はある程度少なくする必要があるため、成形品全周のテンションを調整する事は難しいという不都合もある。そしてセット針の数が少ないためポイント的なテンションの為、逆にシワが発生しやすいという不都合もある。
【0006】
本発明の目的は、表皮一体射出成形における金型への表皮材装着について、成形時の表皮材のテンション及びルーズ性の調整が可能である表皮一体成形用金型を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る表皮一体成形用金型は、対向する第1及び第2の金型でキャビティを形成し、該対向する金型の間に溶融樹脂を注入して型締めしてなる表皮一体成形用金型において、前記第1の金型の外周側に周設され、型締め方向に摺動可能に配設された表皮材押え装置と、前記表皮材押え装置に対向して第2の金型側に設けられた表皮材を保持する表皮材保持装置と、を備え、前記表皮材保持装置は、常時金型外側方向へ付勢手段により付勢されると共に金型内側方向へ摺動可能に配設された係合部材を有し、前記表皮材押え装置は、前記表皮材保持装置の係合部材の摺動を許容する凹部を備えると共に前記表皮材保持装置との間で表皮材を挾持する挾持面を有し、表皮材保持装置の係合部材で前記表皮材を保持して、型締め時の表皮材の移動に応じて係合部材が移動し、前記表皮材押え装置は前記第2の金型の型締めによって前記表皮材保持装置と共に表皮材を挾持して成形してなり、前記表皮材押え装置の表皮材と当接する面には、該面より突出量を調整可能なボール面が形成されてなることを特徴とする。
【0009】
また請求項3に係る表皮一体成形用金型は、対向する第1及び第2の金型でキャビティを形成し、該対向する金型の間に溶融樹脂を注入して型締めしてなる表皮一体成形用金型において、前記第1の金型の外周側に周設され、型締め方向に摺動可能に配設された表皮材押え装置と、前記表皮材押え装置に対向して第2の金型側に設けられた表皮材を保持する表皮材保持装置と、一方の面側には摺動可能な表皮材ホルダーと、他方の面側には型開きした成型品を挾持する製品クランプと、を有する表皮取付製品取出装置と、を備え、前記表皮材保持装置は、常時金型外側方向へ付勢手段により付勢されると共に金型内側方向へ摺動可能に配設された係合部材を有し、前記表皮材押え装置は、前記表皮材保持装置の係合部材の摺動を許容する凹部を備えると共に前記表皮材保持装置との間で表皮材を挾持する挾持面を有し、表皮材保持装置の係合部材で前記表皮材を保持して、型締め時の表皮材の移動に応じて係合部材が移動し、前記表皮材押え装置は前記第2の金型の型締めによって前記表皮材保持装置と共に表皮材を挾持して成形し、前記表皮取付製品取出装置により表皮材ホルダーにより表皮材を保持して表皮材保持装置へ取り付けると共に、製品クランプにより成形品を金型から取り出してなることを特徴とする。
【0010】
【作用】
本発明によれば、表皮材保持装置は、常時金型外側方向へ付勢手段により付勢されると共に金型内側方向へ摺動可能に配設された係合部材を有し、前記表皮材押え装置は、前記表皮材保持装置の係合部材の摺動を許容する凹部を備えると共に前記表皮材保持装置との間で表皮材を挾持する挾持面を有し、表皮材保持装置の係合部材で前記表皮材を保持して、型締め時の表皮材の移動に応じて係合部材が移動し、前記表皮材押え装置は前記第2の金型の型締めによって前記表皮材保持装置と共に表皮材を挾持して成形してなり、前記表皮材押え装置の表皮材と当接する面には、該面より突出量を調整可能なボール面が形成されてなるので、成形時の型締めによって表皮材が金型側へつり込まれるのに沿って、係合部材が摺動するので、凹凸の有る形状の成形に対し表皮材にシワや破れ等の外観不具合の防止となる。
【0011】
また表皮材保持装置が金型の外周に周設されているために、全周クランプとなり、表皮材のうねり、カール等が防止され、成形時の表皮巻き込みトラブル等を防止できて安定生産が可能となる。
【0012】
さらに請求項に係る表皮一体成形用金型によれば、表皮取付製品取出装置により、表皮材を自動的に成形金型へセット出来、生産サイクルの向上、生産要員の削減等を図ることができる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0014】
本例の表皮一体成形用金型は、図5で示すように、第1の金型10と第2の金型20と、表皮材押え装置30と、表皮材保持装置40と、表皮取付製品取出装置50と、を主たる構成要素としており、第1の金型10と第2の金型20とは、対向して配置されている。本例では第1の金型10を固定側金型とし、第2の金型20を可動側金型としている。そして、第1の金型10と第2の金型20により所定形状のキャビティKを形成している。
【0015】
本例の表皮材押え装置30は、型締め方向へ摺動可能に、第1の金型10の外周側に周設されており、図1及び図6で示すように、矩形の枠体からなる本体31と、支持杆32と、弾撥コイルばね33と、を主要構成要素としている。
【0016】
本例の本体31は、図6で示すように、表皮材Hと当接する挾持面34と、後述する表皮材保持装置40の係合部材の摺動を許容する凹部35と、図8で示すようにボール面39を形成するための貫通孔36及びこの貫通孔36に連続して形成された止めねじ部37と、本体31の外側に形成された支持杆の取付部38と、を備えている。
【0017】
上記挾持面34は表皮材保持装置40との間で表皮材Hを挾持するものである。また凹部35は後述する表皮材保持装置40の配置数だけ形成されており、本例では図6で示すように、本体31の角部と、これら角部の中間位置にそれぞれ形成されており、本例では合計8個形成されている。
【0018】
そして本例のボール面39は挾持面34より突出することのできるものであり、本例では図8で示すように、本体31に形成された貫通孔36にボールプランジャー61が配設されており、本例のボールプランジャー61の先端に回転可能なボール62が配設されている。またボールプランジャー61の外周には雄ねじ63が螺刻されており、この雄ねじ63と前記止めねじ部37が螺合してボールプランジャー61が保持される。
【0019】
そしてボールプランジャー61の雄ねじ63を回動することにより、ボール面63の突出量が調整可能に形成されている。後述するセット針のほかにボールプランジャー61によって、表皮材Hの外周を保持し、表皮材Hに局部的なテンションが発生するのを防止する。
【0020】
本例の表皮材保持装置40は、表皮材押え装置30に対向して第2の金型20側に設けられており、表皮材Hを保持する係合部材41と、係合部材41の摺動手段42を備えている。本例の係合部材41は、セット針43と、このセット針43を取り付ける可動部材44とから構成されている。また本例の摺動手段42は、可動部材44を支持する支持棒45と、支持棒45を金型20に取り付ける取付部材46と、可動部材44を常時金型20外側方向へ付勢する付勢手段としてのコイルスプリング47と、を主要構成要素としている。
【0021】
取付部材46は両端を折り曲げたコ字状に形成され、このコ字状の端部間に支持棒45を架設している。可動部材44には貫通孔44aが形成され、この貫通孔44aに支持棒45を挿通させて摺動可能に形成されている。そして、この可動部材44と、金型内側寄りの支持棒45外周部分にコイルスプリング47を配設して、可動部材44が常時金型20外側方向に付勢されるように配設されている。
【0022】
本例の表皮取付製品取出装置50は、基体51と、表皮材ホルダー52と、製品クランプ53とを主要構成要素とし、これら表皮材ホルダー52と製品クランプ53とは基体51の表裏両側にそれぞれ配設されている。
【0023】
本例の表皮ホルダー52は、図5及び図7で示すように、基体51に形成されたガイド51aと、ガイド51aに沿って摺動する移動体51bと、この移動体51bを摺動させる突き押しシリンダ装置51cと、移動体51bに配置された押えリング51dと、この押えリング51dの中に配設された真空吸着パッド51eとから構成されている。
【0024】
本例のガイド51aには案内レール51fが形成されている。本例の移動体51bは、案内レール51fと係合する案内係合部51gと、この案内係合部51gと連結された押えリング支持部51hとから構成されており、押えリング支持部51hは突き押しシリンダ装置51cと連結されて、突き押しシリンダ装置51cにより、表皮材保持装置40方向へ摺動可能に形成されている。押えリング51dは図7で示すように、一端を押えリング支持部51hに固定され、他端部は円形リング状に形成され、これらの両端が連結されている。
【0025】
本例の真空吸着パッド51eの先端側は開口された吸着部51iを備えており、この開口された吸着部51iは可撓性を備えている。そしてこの吸着部51iは押えリング51dより突出して形成されている。また真空吸収パッド51eにはエアーホース51jが連結されており、このエアーホース51jの他端は図示しない真空装置と連結されている。
【0026】
従って、真空装置を駆動すると真空吸着パッド51eの先端から空気を吸い込み、図7で示すような通気性のある布地等とPEF等の通気性の無いクッション材とを積層したような表皮材Hは、吸引されて、表皮ホルダー52で保持されることになる。
【0027】
そして図5で示すように第2の金型20側へ移動させて押しつけることにより、セット針43に表皮材Hが突き刺されると共に、確実にセット針43に突き刺せるように、押えリング51dで押さえつけるものである。
【0028】
本例の製品クランプ53は、型開きした成形品を挾持するものであり、図5で示すように、基体51の外側に所定箇所に軸支されたつかみ部53aと、このつかみ部53aを駆動するシリンダ装置53bとを備えている。つかみ部53aの先端はカギ部53cとなっており、このカギ部53cで成形品を掴んで、離型するように構成している。
【0029】
本例の第1の金型10は所定位置に、溶融合成樹脂Jの通路11が形成されており、この通路11を通してバルブゲート12から溶融合成樹脂JがキャビティKへ射出される。また第1の金型10の外周所定位置には案内凹部13が形成され、この案内凹部13には貫通孔14が形成されている。
【0030】
そして溶融合成樹脂Jの供給装置(図示せず)から、固定側金型である第1の金型10内の通路11およびゲート12を介してキャビティKへ溶融合成樹脂Jを射出するように構成されている。また本例では、第1の金型10及び第2の金型20により加圧型締めした後で、冷却等ができるように構成されている。これらの溶融合成樹脂Jの注入装置,型締め装置等は公知の技術を用いることが出来る。
【0031】
また、本発明に基材として用いられる樹脂、即ち注入される溶融合成樹脂Jとしては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体、ナイロン等の熱可塑性樹脂、エチレン−プロピレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体等の熱可塑性エラストマー等圧縮成形、射出成形および押出成形に通常使用されるものを、いずれも用いることができる。また、これらに無機質充填剤,ガラス繊維等の充填剤、顔料、滑剤、帯電防止剤等の添加物を含有したものも適宜用いることができる。
【0032】
また本発明に用いられる表皮材Hの材質としては、織布,不織布,ポリオレフィン、塩化ビニル、ナイロン等の熱可塑性樹脂及びポリオレフィン系、ポリエステル系、ウレタン系、塩化ビニル系等の熱可塑性エラストマーのシート,フィルムが挙げられる。また上記材質を単独或は2種以上積層したものを表皮材Hとして使用することもできる。
【0033】
更にソフトな感触を出すために、表皮材Hの裏面にポリプロピレン、ポリエチレン、ウレタン等の発泡シートを貼合したもの、成形時において溶融合成樹脂の熱から保護したり、表皮材Hと芯材層の接着力を強化させる目的で布、またはシート等を裏面に貼合した積層体を使用することもできる。これらの表皮材Hの使用にあたっては、表皮材Hの引張応力、伸びを調整するために供給に先立って予備加熱を行ってもよい。
【0034】
次に上記構成からなる表皮一体成形用金型によって表皮一体成形品を製造する工程について説明する。
先ず図1で示すように、第1の金型10と第2の金型20が開いているときに、型外で表皮材Hを装着する。この表皮材Hの装着は、図5で示すように、表皮取付製品取出装置50によって行なう。表皮取付製品取出装置50に表皮材Hを装着するには、図7で示すように図示しない真空装置を駆動して、表皮材Hを真空吸着パッド51eに吸引する。そして表皮取付製品取出装置50を第1の金型10と第2の金型20の間に配置させる。
【0035】
次に表皮取付製品取出装置50を第2の金型20側へ移動させると共に、突き押しシリンダ装置51cにより移動体51bを第2の金型20に配設された保持部材41へ押しつける。これによりセット針43に表皮材Hを取り付ける。このとき押えリング51dにより確実に表皮材Hがセット針43に突き刺さるようにおさえる。そして真空装置を停止する。
【0036】
次に表皮取付製品取出装置50を第1金型20側へ移動させると、表皮材Hは真空吸着パッド51eから離れ、セット針43によって保持される。そして図2で示すように、表皮取付製品取出装置50を第1の金型10と第2の金型20の間から移動させる。
【0037】
次に第1の金型10と第2の金型20を型締めする。このとき表皮材押え装置30と表皮材保持装置40の係合部材41とが表皮材Hを介して当接し、表皮材Hは挾持面34及びボール面62と、係合部材41とで確実に保持される。
【0038】
更に第2の金型20の型締めが進行すると、第1の金型10により表皮材Hが押され、テンションがかかる。このとき弾撥コイルばね33により、表皮材Hは更に強くクランプされることになる。同時に表皮材Hのセット針43がテンションに合せて、金型の内側へ移動し、表皮材Hの破れを防止する。セット針43以外の部分においても、ボールプランジャー61のボール面62によってテンションに合せて表皮材Hがズレることになる。このため、シワの発生を防止することができる。なおボールプランジャー61のボール面62の突出量は止めねじ37により調整する。
【0039】
そして成形が完了すると、型開きを行なう。型開きが行われた後で、図5で示すように、表皮材保持装置40が配設されている第2の金型20については、前述と同様に表皮取付製品取出装置50を作動させて表皮材Hを取り付ける。
【0040】
そして表皮材Hを表皮材保持装置40に取り付けた後で、基体51を第1の金型10側へ移動させる。次に、シリンダ装置53bによりカギ部53cを内側方向に回動させて、成形完了品である成型品を掴む。次に基体51を第1の金型10から移動させ、第1の金型10と第2の金型20の間から移動させ、所定位置で、つかみ部53aを外側へ回動させて、製品を放す。この表皮取付製品取出装置50を型外へ移動させると共に、第1の金型10と第2の金型20は成形動作を行い、表皮取付製品取出装置50は製品を放すと共に、表皮材を保持する。
【0041】
上記実施例においては、成形製品の1個取りの例を示しているが、2個取りのときも、同様にできることは勿論である。また上記実施例では、付勢手段としてコイルスプリングを用いているが、油圧,空気圧を用いたシリンダ装置にすることができるのは勿論である。また上記実施例ではボールプランジャーを用いた例を示しているが、先端が丸いボルトであってもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、表皮材保持装置は、常時金型外側方向へ付勢手段により付勢されると共に金型内側方向へ摺動可能に配設された係合部材を有し、表皮材押え装置は、表皮材保持装置の係合部材の摺動を許容する凹部を備えると共に前記表皮材保持装置との間で表皮材を挾持する挾持面を有し、表皮材保持装置の係合部材で前記表皮材を保持して、型締め時の表皮材の移動に応じて係合部材が移動し、表皮材押え装置は前記第2の金型の型締めによって表皮材保持装置と共に表皮材を挾持して成形してなり、表皮材押え装置の表皮材と当接する面には、該面より突出量を調整可能なボール面が形成されてなるので、成形時の型締めによって表皮材が金型側へつり込まれるのに沿って、係合部材が摺動するので、凹凸の有る形状の成形に対し表皮材にシワや破れ等の外観不具合の防止となる。
【0043】
また表皮材保持装置が金型の外周に周設されているために、全周クランプとなり、表皮材のうねり、カール等が防止され、成形時の表皮巻き込みトラブル等を防止できて安定生産が可能となる。
【0044】
さらに請求項に係る表皮一体成形用金型によれば、表皮取付製品取出装置により、表皮材を自動的に成形金型へセット出来、生産サイクルの向上、生産要員の削減等を図ることができる。以上のように、本発明によれば、表皮一体射出成形において、金型への表皮材装着において、成形時の表皮材のテンション及びルーズ性の調整が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表皮一体成形用金型の型開き状態を示す断面説明図である。
【図2】表皮材を装着した状態を示す断面説明図である。
【図3】型締めを開始した状態を示す断面説明図である。
【図4】コア型とキャビティ型を型締めた状態を示す断面説明図である。
【図5】表皮材を装着したり製品を取り出す装置の断面説明図である。
【図6】表皮押え枠の平面図である。
【図7】表皮材保持部材の要部拡大側面図である。
【図8】図6のA−A先断面拡大図である。
【符号の説明】
10 第1の金型
11 通路
12 バルブゲート
13 案内凹部
14 貫通孔
20 第2の金型
30 表皮材押え装置
31 本体
32 支持杆
33 弾撥コイルばね
34 挾持面
35 凹部
39 ボール面
36 貫通孔
37 止めねじ部
38 取付部
40 表皮材保持装置
41 係合部材
42 摺動手段
43 セット針
44 可動部材
45 支持棒
46 取付部材
47 コイルスプリング
44a 貫通孔
50 表皮取付製品取出装置
51 基体
52 表皮材ホルダー
53 製品クランプ
51a ガイド
51b 移動体
51c 突き押しシリンダ装置
51d 押えリング
51e 真空吸着パッド
51f 案内レール
51g 案内係合部
51h 押えリング支持部
51i 吸着部
51j エアーホース
53 製品クランプ
53a つかみ部
53b シリンダ装置
53c カギ部
61 ボールプランジャー
62 ボール面
63 雄ねじ
J 溶融合成樹脂
K キャビティ

Claims (2)

  1. 対向する第1及び第2の金型でキャビティを形成し、該対向する金型の間に溶融樹脂を注入して型締めしてなる表皮一体成形用金型において、
    前記第1の金型の外周側に周設され、型締め方向に摺動可能に配設された表皮材押え装置と、前記表皮材押え装置に対向して第2の金型側に設けられた表皮材を保持する表皮材保持装置と、を備え、
    前記表皮材保持装置は、常時金型外側方向へ付勢手段により付勢されると共に金型内側方向へ摺動可能に配設された係合部材を有し、
    前記表皮材押え装置は、前記表皮材保持装置の係合部材の摺動を許容する凹部を備えると共に前記表皮材保持装置との間で表皮材を挾持する挾持面を有し、表皮材保持装置の係合部材で前記表皮材を保持して、型締め時の表皮材の移動に応じて係合部材が移動し、前記表皮材押え装置は前記第2の金型の型締めによって前記表皮材保持装置と共に表皮材を挾持して成形してなり、
    前記表皮材押え装置の表皮材と当接する面には、該面より突出量を調整可能なボール面が形成されてなることを特徴とする表皮一体成形用金型。
  2. 対向する第1及び第2の金型でキャビティを形成し、該対向する金型の間に溶融樹脂を注入して型締めしてなる表皮一体成形用金型において、
    前記第1の金型の外周側に周設され、型締め方向に摺動可能に配設された表皮材押え装置と、前記表皮材押え装置に対向して第2の金型側に設けられた表皮材を保持する表皮材保持装置と、一方の面側には摺動可能な表皮材ホルダーと、他方の面側には型開きした成型品を挾持する製品クランプと、を有する表皮取付製品取出装置と、を備え、
    前記表皮材保持装置は、常時金型外側方向へ付勢手段により付勢されると共に金型内側方向へ摺動可能に配設された係合部材を有し、
    前記表皮材押え装置は、前記表皮材保持装置の係合部材の摺動を許容する凹部を備えると共に前記表皮材保持装置との間で表皮材を挾持する挾持面を有し、表皮材保持装置の係合部材で前記表皮材を保持して、型締め時の表皮材の移動に応じて係合部材が移動し、前記表皮材押え装置は前記第2の金型の型締めによって前記表皮材保持装置と共に表皮材を挾持して成形し、前記表皮取付製品取出装置により表皮材ホルダーにより表皮材を保持して表皮材保持装置へ取り付けると共に、製品クランプにより成形品を金型から取り出してなることを特徴とする表皮一体成形用金型。
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