JPH0816896B2 - スレーブ型インターフェース回路 - Google Patents

スレーブ型インターフェース回路

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JPH0816896B2
JPH0816896B2 JP60122833A JP12283385A JPH0816896B2 JP H0816896 B2 JPH0816896 B2 JP H0816896B2 JP 60122833 A JP60122833 A JP 60122833A JP 12283385 A JP12283385 A JP 12283385A JP H0816896 B2 JPH0816896 B2 JP H0816896B2
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エヌ ベー フィリップス フルーイランペンファブリケン
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、2線直列バスにより供給されるデータ及び
クロック信号を受信する入力端子と、前記バスから前記
入力端子に受信された信号を受信するレジスタと、該レ
ジスタに受信されたデータを記憶するメモリとを具え、
記憶されたデータをユーザ回路に供給するスレーブ型イ
ンターフェース回路に関するものである。
(従来の技術) この種の回路は1984年4月11日に公告された本出願人
の出願に係る欧州特許第51332号(特公昭63−65178号に
対応)から既知の2線直列バスシステムに必要とされ
る。
このような2線直列バスシステムは、特にコンシュー
マエレクトロニクス装置、例えばテレビジョン受信機、
ビデオレコーダ又はコンパクトディスクプレーヤ内の種
々の集積回路間で主として制御データを2線直列バスを
介して通信するいわゆるI2C(Inter−IC)バスシステム
として商業上広く知られているが、本発明はこれに限定
されるものではない。このようなバスシステムではデー
タの前にアドレスを送ってデータを受信すべき集積回路
を指定している。
(発明が解決しようとする課題) しかし、I2Cバス登場前に設計された既存の種々の集
積回路は専用の相互接続回線により相互接続され、専用
の相互接続回線を経て制御信号を直接受信するものであ
り、バスからアドレスし得るものではなく、また既存の
集積回路はデータの全ビットを並列に受信するものであ
り、2線直列バスを経て直列に伝送されてくるデータを
受信することができるものでない。従って、既存の集積
回路は2線直列バスシステムに使用することができない
という問題がある。
本発明の目的は、この問題に鑑み、2線直列バスから
アドレスすることができ且つデータを直列−並列変換し
て出力する簡単且つ安価なスレーブ型インターフェース
回路を提供することにある。
(課題を解決するための手段) この目的のために、本発明は、データ信号ラインとク
ロック信号ラインを有する2線直列バスのそれぞれのラ
インに接続し得るデータ入力端子及びクロック入力端子
を有するスレーブ型インターフェース回路において、 当該回路を識別する複数のプリセットアドレスビット
を受信する複数のアドレス指定入力端子と、 前記クロック入力端子からのクロック信号によりクロ
ックされ、前記データ入力端子からアドレスビットシー
ケンス及びデービットシーケンスを受信するシフトレジ
スタであって、その下流端にシーケンス終了時に受入終
了信号を発生する出力端子を有するシフトレジスタと、 前記クロック入力端子からのクロック出力によりクロ
ックされ前記受入終了信号を記憶する第1制御フリップ
フロップと、 前記第1制御フリップフロップの出力によりクロック
され、反転出力と入力端子との間に帰還結合を有してい
るポインタフリップフロップと、 前記第1制御フリップフロップのセット状態と前記ポ
インタフリップフロップのリセット状態を検出し、前記
シフトレジスタを初期状態にリセットさせるロジック手
段と、 前記シフトレジスタの予め決めた複数の段の出力と前
記プリセットアドレスビットとを比較し、一致するとき
識別信号を発生して記憶回路に供給する論理比較器と、 前記第1制御フリップフロップ及び前記ポインタフリ
ップフロップがともにセット状態であると同時に記憶さ
れた識別信号及び受入終了信号が存在するときこれを検
出し、前記シフトレジスタの内容をメモリに並列にロー
ディングさせるANDゲートと、 前記メモリの出力が並列に供給されるデコーダとを具
えたことを特徴とする。
(作用) このような構成によれば、2線直列バスから到来する
アドレスがアドレス入力端子S0〜S1のアドレスA0〜A1
一致し、更に後続の関連するデータがシフトレジスタに
完全に入力し終えたときにのみこのデータがメモリに正
しく並列に書き込まれ、デコーダを介してユーザ回路に
供給される。
(発明の実施態様) 本発明回路の一例においては、前記第1制御フリップ
フロップの出力が状態“1"で前記ポインタフリップフロ
ップの出力が状態“0"のときに前記シフトレジスタ(RE
G)の第1フリップフロップ(R0)を状態“1"にセット
すると共に他のフリップフロップ(R1,……R8)を状態
“0"にリセットすることによって前記シフトレジスタを
アドレスシーケンスとデータシーケンスの間で初期設定
する。
この回路は、前記第1デコーダの出力端子に得られる
論理信号を、いわゆるインターフェース回路“オフ”信
号の存在中、スイッチすべきチャンネルに転送するのを
禁止する一連の論理ゲートによって不動作にすることが
できる。
この“オフ”信号は、一方の入力端子に前記オフ信号
を受信し、他方の入力端子に、前記シフトレジスタの第
1フリップフロップからロードされた前記メモリの第1
フリップフロップからの出力を受信する許可ゲートによ
り有効化することができる。
この回路は、回路がスイッチオンされたときに前記メ
モリ及びシフトレジスタの初期設定を制御するパルスを
発生するパルス発生器により初期設定することができ
る。
変形例においては、前記欧州特許に従ってバスがサイ
クルの開始情報と停止情報を情報信号とクロック信号の
論理関係により与えるようにする。
この場合には回路に第3および第4の制御フリップフ
ロップを設け、回路が第1状態にあるときにこれらフリ
ップフロップの入力端子にクロック信号を受信させると
共に、前者は情報信号により、後者は反転情報信号によ
りクロックして、第3フリップフロップは前記サイクル
の開始時に対応するクロック信号と情報信号との第1タ
イプの一致により状態“1"にセットされ、第4フリップ
フロップは前記サイクルの終了時に対応するクロック信
号と情報信号との第2タイプの一致により状態“1"にセ
ットされるようにすると共に第3フリップフロップはク
ロック信号の反転信号によりゼロにリセットされ、第4
フリップフロップは第3フリップフロップの出力により
ゼロにリセットされるようにし、第4フリップフロップ
の出力により、これが論理状態“1"のとき、前記シフト
レジスタの第1フリップフロップの状態“1"のセット及
びこのシフトレジスタの他のフリップフロップのゼロへ
のリセットを発生するようにする。
第4フリップフロップはアドレスシーケンス後に識別
信号が記憶されなかった場合に論理“1"状態に切換えら
れるようにするのが有利である。これを達成するため
に、第4フリップフロップを前記記憶識別信号が論理状
態“0"で前記第1フリップフロップの出力が“1"のとき
に論理状態“1"にセットされ、シフトレジスタの初期設
定を発生する出力端子を有するよう設計する。
第4フリップフロップは前記パルス発生器により発生
されるパルスにより又は第1及び第2フリップフロップ
の出力及びクロック信号がともに論理“1"レベルにある
とき(サイクルの終了検出)に論理“1"状態にセットさ
れる出力端子を有するようにすることもできる。
シフトレジスタは第4フリップフロップ及び必要に応
じ第3フリップフロップが状態“1"の出力を有するとき
に初期設定することができる。この初期設定は、第4フ
リップが、回路が不作動状態にあることを検出すると
き、又は第3フリップフロップがサイクルの途中におい
てサイクルの開始に対応する不慮の一致の受信を示すと
きに発生する。
アドレスシーケンスに続くデータシーケンスを受入れ
るために、回路には、クロック信号により同期され且つ
入力端子に前記シーケンス受入終了信号と記憶識別信号
の論理積を受信し、出力端子にバスに向け転送許可信号
(ACK)を発生する受入許可フリップフロップ(R9)を
設けるのが有利である。この受入許可フリップフロップ
により第1制御フリップフロップをゼロにリセットする
と共に、第4制御フリップフロップを状態“1"にセット
することもできる。
本発明の一例においては、前記識別信号を記憶する回
路は2個のNANDゲートを具え、一方のNANDゲートの出力
端子を他方のNANDゲートの一方の入力端子に結合し、他
方のNANDゲートの出力端子を一方のNANDゲートの一方の
入力端子に結合し、一方のNANDゲートの他方の入力端子
は前記ポインタフリップフロップの出力が論理状態“0"
でクロック信号が論理状態“1"の場合にのみ前記識別信
号の反転信号を受信し、他方のNANDゲートの他方の入力
端子は前記第3及び第4フリップフロップの出力の反転
出力の論理積を受信して各サイクル中識別信号の記憶を
維持し得るように構成する。
以下本発明を図面を参照して実施例につき詳細に説明
するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。
(好適実施例の説明) 第1図に示すように、本発明インターフェース回路は
アドレス指定入力端子S0,S1,S2を具える。これら端子は
それぞれ所定の電位、例えば回路の電源電圧又はアース
の何れかにワイヤで接続して各ビットが“0"又は“1"に
符号化されたアドレスA0,A1及びA2を発生させることが
できる。斯かるアドレスはマルチステートロジック回路
及びデコーダから発生させることもできる。
アドレスシーケンス識別回路AICはシフトレジスタREG
から出る信号と、指定アドレスに対応する信号A0,A1
びA2を受信する。この回路はこれらの信号を論理比較し
て指定アドレスA0,A1,A2がバスにより送られてきたアド
レスに一致するか否かを識別すると共にサイクルのアド
レスシーケンス中に伝送されてくる固定値のフラグを確
認する(この目的は信号の伝送中に起こり得るエラーを
検出するためである)。アドレスシーケンス識別回路は
その出力端子に識別論理信号DVAを発生し、この信号
は、バスロジックBUSLにより受信される。
バスロジックBUSLは更に情報信号SDA及びクロック信S
CLを受信して各サイクルの開始と終了を認識する。バス
ロジックBUSLは更にシーケンスを構成する全ビットがレ
ジスタREGにより受信されたときにレジスタREGにより発
生されるシーケンス受入終了信号ACNを受信する。バス
により伝送されてくる情報サイクルはデータシーケンス
が後続するアドレスシーケンスから成るのが代表的であ
る。
バスロジックBUSLは次の3つの論理信号に基づいて回
路を制御する。
(a)各シーケンスの開始時及びアドレスが認識されな
いとき又はアドレスが存在しないときにも発生されるシ
フトレジスタREGに対するゼロリセット信号RST1; (b)バスロジックによるシーケンスの受入を確認し、
バス(入力端子L1)に伝送してバスによる次のシーケン
スの伝送を許可する許可信号ACK; (c)レジスタREGからのデータのメモリMへのロード
を制御する信号LDA;メモリMはスイッチングデコーダCD
ECを介して一連のスイッチCOMを制御する。
本例インターフェース回路を電源に接続すると、電源
電圧がパルス発生器PGに供給され、このパルス発生器が
バスロジックBUSL,レジスタREG及びメモリMの初期設定
用パルスPONを発生する。これから先の説明においては
D型フリップフロップは全てタイミング入力端子に供給
されるパルスの負縁でローディングが生ずるタイプのも
のを選択してあるものとする。正縁でローディングが生
ずるタイプのフリップフロップを使用することもできる
こと明らかである。
(メモリ及びその制御) 第2図に示すように、メモリMは8個のD型フリップ
フロップM0〜M7を具え、スイッチングデコーダCDECはメ
モリビットM1及びM2からの情報を処理するデコーダCDEC
1と、メモリビットM3〜M7に対する直接制御部とから成
る。スイッチングブロックCOMは本例では9個の制御ス
イッチI1〜I9から成る。
もっと詳細に説明するとフリップフロップM0〜M7はそ
れらの入力端子DにレジスタREGの出力QR0〜QR7をそれ
ぞれ受信する。レジスタREGは、例えば第3図に示すよ
うに論理情報SDAを直列に受信するフリップフロップR0
〜R7を具えるシフトレジスタから成る。フリップフロッ
プM0〜M7は各々その入力端子CKに、データをメモリにロ
ードするための反転信号▲▼を受信する。信号LD
Aがローディングを許可する状態“1"に変化すると、信
号▲▼は“0"に変化し、フリップフロップM0〜M7
の入力端子CKをエネーブルする負縁を発生する。フリッ
プフロップM0〜M7は更にそれらのリセットツーゼロ入力
端子Rに、回路が電源に接続されたときに発生されるパ
ルスPONを受信する。
9個の制御スイッチI1〜I9は9個のANDゲート101〜10
9からの出力を受信する。これらANDゲートの一方の入力
端子はNANDゲート90からの出力を受信する。ANDゲート1
01〜104の他方の入力端子はデコーダCDEC1からの出力を
受信し、ANDゲート105〜109の他方の入力端子はメモリ
フリップフロップM3〜M7からの出力M3(Q)〜M7(Q)
をそれぞれ受信する。
ANDゲート90の出力が状態“1"にあるとき(通常はOFF
=“0")、ゲート101〜109はスイッチI0〜I9をM1〜M7
ストアされているデータにより制御することができ、デ
コーダCDEC1に供給されるメモリフリップフロップM1
びM2の出力端子の論理信号QM1及びQM2がその4つの取り
得る状態に従ってスイッチI1〜I4を制御し、例えばこれ
ら4個のスイッチの1個を閉じる。
更に説明すると、フリップフロップM0は“OFF"命令を
エネーブルする状態を記憶するためのものである。メモ
リM0からの反転出力M0(P)はNANDゲート90の一方の入
力端子に供給され、その他方の入力端子は図示してない
ソースから前記“OFF"命令を受信する。メモリフリップ
フロップM0からの反転出力PM0はレベル“1"のときにゲ
ート90を経て“OFF"命令の送出をエネーブルする。この
ときゲート101〜109の出力が“0"になってスイッチI1
I9を威勢する。
(他のサブシステムの説明) 第3図に示すように、レジスタREGは9個のD型フリ
ップフロップR0〜R8から成るシフトレジスタである。レ
ジスタビットR0〜R7の出力端子Qは次のレジスタビット
の入力端子Dに接続してある。フリップフロップR0〜R8
は各々その入力端子CKにおいてクロック信号SCLの反転
値▲▼により同期され、クロック信号SCLの正縁
で動作する。NANDゲート63の出力端子に発生する初期設
定信号RST1によりフリップフロップR0が状態“1"(入力
端子S)にセットされると共にフリップフロップR1〜R8
が“0"にリセットされる。各サイクル前に、信号RST1が
初期設定を行い、R0(Q)=1になる。これは第4a図に
示すサイクルの開始ビットSTAに時間的に対応する。▲
▼により同期されるこのシフトレジスタはアドレ
スシーケンスAの全ビットを受信する。このシーケンス
がシフトレジスタ内に正しく位置するのは初期設定時に
R0にロードされた論理“1"がR8にシフトされたときであ
る。このときビットA6がR7に、A5がR6に、……A0がR1
ストアされる。ビットWは常に“0"に等しい。アドレス
シーケンスのビットA2,A1及びA0は指定アドレスの対応
するビットと、3個の排他NORゲート10,11及び12により
比較される。ゲート10はその入力端子にA0とQ(R1
を、ゲート11はA1とQ(R2)を、ゲート12はA2とQ
(R3)をそれぞれ受信する。アドレスシーケンス中の伝
送アドレスA0,A1,A2が指定アドレスに一致する場合、各
ゲート10,11,12はその出力端子に論理“1"を発生する。
第3図の実施例では、ビットA6,A5,A4及びA3は当該回路
のタイプに対しては常に固定値1001を有する識別情報を
構成するものとする。従って、アドレスシーケンスの完
全な識別は、その入力端子に出力Q(R7)及びQ(R4
と、反転出力P(R6)及びP(R5)と、ゲート10,11,12
からの出力を受信し、その出力端子に識別信号DVAを発
生する多入力AVDゲート15により行われる。ゲート10,1
1,12及び15はアドレス/シーケンス識別回路AICを構成
する。他方、出力Q(R8)はシーケンス受入終了論理信
号ACNを発生する。アドレスシーケンス中のA0後のビッ
トWは先の取決めにより“0"であり、これは“書込”モ
ードを表わし、その識別も出力P(R0)をゲート15の入
力端子に供給することにより行うことができる。
一点鎖線で囲んである第3図の下側部はバスロジック
BUSLを構成する。
バスロジックBUSLは、R8の出力端子Qに発生する信号
ACNをD端子に受信すると共に同期入力端子CKにクロッ
ク信号SCLを受信するD型の第1制御フリップフロップD
C1と、同じく同型の第2制御又はポインタフリップフロ
ップPNTを具え、このポインタフリップフロップはその
反転出力端子をそのD入力端子にレトロ結合し、その同
期入力端子CKを第1フリップフロップDC1の出力端子Q
に接続してある。このポインタPNTの目的はサイクルの
アドレスシーケンス又はデータシーケンスのどちらが進
行中かを指示することにある。
同じくD型の第3及び第4制御フリップフロップSTR
及びSTPはサイクルの開始と終了を制御する働きをす
る。バスは、サイクルの開始を、クロック信号SCLがレ
ベル“1"にあるときの信号SDAのレベル“1"から“0"へ
の遷移により指示すると共に、サイクルの終了をクロッ
ク信号SCLがレベル“1"にあるときの信号SDAのレベル
“0"から“1"への遷移により指示する(第4b図参照)。
他方、信号SDAの情報搬送遷移はクロック信号SCLが論理
レベル“0"にあるときに生ずる。第4フリップフロップ
STPは回路がバスに対してエネーブル状態か非エネーブ
ル状態かを指示する。非エネーブル状態の場合にはその
出力がレジスタREGを初期設定する。
第3フリップフロップSTRはそのD入力端子にクロッ
ク信号SCLを受信すると共にその同期入力端子CKにおい
て信号SDAにより同期されてサイクルの開始を検出す
る。第4フリップフロップSTPはそのD入力端子にクロ
ック信号SCLを受信すると共にその同期入力端子CKにお
いてインバータ28からの信号SDAの反転信号▲▼
により同期されてサイクルの終了を検出する。第3フリ
ップフロップSTRの出力QをポインタフリップフロップP
NT及び第4フリップフロップSTPのリセットツーゼロ入
力端子Rに供給する。第3フリップフロップSTRはイン
バータ60からその入力端子Rに供給される反転クロック
信号▲▼によりゼロにリセットされる。ゲート15
の出力端子に発生される識別信号DVAは、2個のNANDゲ
ート66及び67の出力端子をゲート67及び66の入力端子に
相互接続して成るフリップフロップにより記憶される。
この記憶処理はNANDゲート65によりエネーブルされ、DV
A=1,SCL=1及びPNTQ(ポインタ出力)=0のときに発
生する。この最後の条件はサイクルのアドレス部分が進
行中であることを指示し、データシーケンス中における
偶発的な識別を回避するためである。これがためNANDゲ
ート65はその入力端子に信号DVA及びSCLとポインタフリ
ップフロップPNTからの反転P出力を受信し、その出力
端子をNANDゲート66の他方の入力端子に接続する。他
方、NANDゲート67の他方の入力端子は、制御フリップフ
ロップSTR及びSTPの反転出力端子Pに入力端子が接続さ
れたANDゲート70の出力端子に発生する信号STNを受信す
る。STN=1である限り、一時的な信号DVAがゲート66の
出力端子に信号ADCの形で記憶維持される。信号STNの状
態“0"への復帰はこの記憶信号の消去を意味する。フリ
ップフロップR0〜R8の初期設定はNANDゲート63の出力端
子に発生する信号RST1により行われる。NANDゲート63は
一方の入力端子に第4フリップフロップSTPの反転出力
P(STPQ=1のとき初期設定)、好適には図に示すよう
にANDゲート70からの出力信号STNを受信する。後者の場
合、STPQ又はSTRQが“1"のときに初期設定が生じ、これ
はサイクルが実際に進行している間にサイクルの開始に
対応する不慮の一致が生じた場合にもレジスタREGが初
期設定されることを意味する。NANDゲート63はその他方
の入力端子に、NANDゲート44の出力端子に発生する信号
RST2を受信する。NANDゲート44はその3つの入力端子
に、クロック信号SCL、第1制御フリップフロップDC1の
出力及びポインタPNTからの反転出力Pを受信する。
従って、フリップフロップR0〜R8はフリップフロップ
STPが回路の非エネーブル状態(STPQ=1)をストアす
るとき、又はアドレスシーケンスとデータシーケンスと
の間(RST2)及びサイクルの開始時にも初期設定され
る。
D型フリップフロップR9はその出力端子Pに反転許可
論理信号▲▼を発生し、この信号を論理状態“0"
が受入許可を意味する。フリップフロップR9はそのロー
ディング制御入力端子CKにおいてクロック信号SCLによ
り同期され、その入力端子Dに、シーケンス受入終了信
号ACN及び記憶識別信号ADCを受信するANDゲート16から
の出力を受信する。
フリップフロップM0〜M7のローディングはそれらのロ
ーディング入力端子CKに供給される反転ロード信号▲
▼により▲▼が状態“0"に変化するときに制
御される。信号▲▼は、シーケンス受入終了信号
ACNと、記憶識別信号ADCと、第1フリップフロップDC1
の出力QとポインタフリップフロップPNTの出力Qを受
信するNANDゲート33から得られる。これがため、ローデ
ィングは回路により指定されたアドレスに対応するアド
レスシーケンスが識別された後にデータシーケンスの終
了が検出されたときに制御される。
第4フリップフロツプSTPは4個の入力端子を有するN
ANDゲート71からの出力により状態“1"にセットされ
る。このゲートの第1入力端子はSTPの反転出力Pを受
信し(STPの状態“1"の自己保持)、その第2入力端子
は電圧が最初に印加されたときに発生する反転パルス▲
▼を受信する(これによりSTPは電圧の最初の印
加ににより状態“1"にセットされる)。
ゲート71の第3入力端子はクロック信号SCL、フリッ
プフロップDC1の出力Q及びポインタPNTの出力Qが入力
するNANDゲート69からの出力を受信する(これによりST
Pはバスの故障中でもサイクルの終了時に状態“1"にセ
ットされる)。その第4入力端子はフリップフロップDC
1の出力QとNANDゲート67からの反転値▲▼が入
力するNANDゲート68からの出力を受信する(これによ
り、STPは識別信号が発生されず記憶されなかった場合
にアドレスシーケンスの終了時に状態“1"にセットされ
る)。
最後に、パルスPONは第1制御フリップフロップDC1お
よびフリップフロップR9をゼロにリセットする。
(2つのタイミング図の説明) 第4a及び4bを参照して回路の動作を、バスにより供給
される情報サイクルが回路の入力端子S0,S1及びS2にお
ける指定アドレスA0,A1,A2に対応する場合について以下
に説明する。
開始状態STAはSCL=1のときの情報信号SDAの負縁に
対応する。これはフリップフロップSTRにより検出さ
れ、その出力STRQがSDAの負縁時に状態“1"に変化し、
この状態“1"への変化はフリップフロップSTP及びPNTの
Q出力をゼロにリセットすると共にADC=0にする(STN
=0及びDVA=0であるため)。このときSTPの出力Pが
状態“1"に変化し(STPQ=0)、RST1が状態“0"に変化
する。その前の初期設定のためにフリップフロップR0
この瞬時に状態“1"にあり、フリップフロップR1〜R8
状態“0"にある。フリップフロップSTRからのQ出力は
開始クロックパルスSCLの負縁により“0"状態に戻る。
バスはアドレスシーケンスAを、フリップフロップR8
初期設定の瞬時にR0にストアされた論理値“1"を受信
し、第8クロックパルスの正縁時においてACN=1にな
るまで送出する。このときビットA6がフリップフロップ
R7に、A5がR6に、……A0がR1に位置し、W=0がR0に位
置する。
バスより送られてきたアドレスが回路により指定され
たアドレスに対応するとき、ANDゲート15がDVA=1を出
力し、この信号はポインタPNTからの出力Pが第8クロ
ックパルスSCLから“1"状態にあるためにゲート65を通
過し、信号ADCが状態“1"に変化する。次のクロックパ
ルスのときにパルスDVAは再び“0"に変化するが、ADC
は、STR及びSTPからの出力Pがともに“1"であり従って
STN=1であるためにレベル“1"に維持される。
信号ACN及びADCの同時存在はゲート16により検出さ
れ、フリップフロップR9の出力端子Pに第8クロックパ
ルスの負縁において信号▲▼を発生する。
この信号▲▼はゲート16の出力が第9クロック
パルスの負縁瞬時に“0"になるためこの瞬時に消去され
る。これがため、ACKはACNに同一の信号になるが半クロ
ック周期だけ遅延したものとなる。これがため、この信
号は第9クロックパルスが高レベルにあるときに存在
し、従ってアドレスシーケンスAとデータシーケンスD
との間の、この目的のために設けられたスペースに存在
する。バスシステムがこの信号を処理する方法は前記欧
州特許に開示されている。
信号ACNはフリップフロップDC1を第8クロックパルス
の負縁において状態“1"にセットする(DC1Q=1)。DC
1Qは、信号ACNが第9クロックパルスの負縁では“0"に
戻っているためこのクロックパルスの負端で“0"に戻
る。このDC1Qの負縁はポインタPNTの出力を状態“1"に
変化せしめる(PNTQ=1)。これがためポインタPNTは
サイクルのデータシーケンスDが今から受信されること
を指示する。
第9クロックパルスSCLの持続時間中はSCL=1,DC1Q=
1及びPNTQ=0であり、従ってRST1=1になり、これに
よりレジスタREGの初期設定が行われ、R0が状態“1"
に、R1〜R8が状態“0"に設定される。
斯くしてデータシーケンスの到来はADC=1及びPNT=
1の状態で生ずる。
アドレスシーケンスAの場合と同様に、初期設定の時
にR0にストアされた論理“1"がシフト処理によりR8に転
送されてシーケンスDにおける第8クロックパルスの正
縁においてACN=1を発生する。このACNは次のクロック
パルスの正縁で“0"に戻る。このときビットD7はR7に、
D6はR6に、……、D0はR0にストアされている。また、シ
ーケンスDの第8クロックパルスの負縁においてDC1Q=
1が発生し、このDC1Qは次のクロックパルスの負縁で
“0"に戻る。
シーケンスDの第8クロックパルスの負縁と次のクロ
ックパルスの正縁との間においてDC1Q=PNTQ=ACN=ADC
=1が生じ、従ってクロックパルスの半周期の間LDA=
1になり、これによりR0〜R7の内容がメモリフリップM0
〜M7に並列に転送される。特に、MoはR0からビットD0
受信する。原則としてD0=0はゲート90の入力端子のOF
F命令をエネーブルすることができる(第2図)。
OFF命令がD0によりディエネーブル又は禁止されると
スイッチI1〜I9の開及び閉がメモリM0〜M7の新しい内容
に従って変更される。
アドレスシーケンスAの場合と同様に、フリップフロ
ップR9がシーケンスDの第8クロックパルスの負縁と第
9クロックパルスの負縁の間に信号ACK=1を発生す
る。シーケンスDの第9クロックパルスの負縁における
DC1Qの“0"への変化によりポインタPNTの“0"へのリセ
ットが生じる(PNTQ=0)。サイクルの終了時に、バス
はクロック信号SCLがレベル“1にあるときのSDAの正縁
から成る“オフ”信号を伝送し、これによりSTPQ=1に
なり、従ってSTN=0になり、ADC=0及びRST1=1にな
る(レジスタREGの初期設定)。本発明インターフェー
ス回路の改良例はバスが斯かる“オフ”信号の発生を失
敗した場合にも満足に動作する。
これは、サイクルの終了フェーズにおいてDC1Q=PNTQ
=1の一時的な特有状態が発生してこれによりゲート69
がフリップフロップSTPをシーケンスDの第9クロック
パルスの正縁において状態“1"に切換える(STPQ=1)
からである。バスにより供給される“オフ”信号はシー
ケンスDの第10クロックパルスがSCL=1の間における
信号SDAの正縁から成る。ゲート69を含まない回路例で
はこのオフ信号はフリップフロップSTPにより検出さ
れ、このフリップフロップが状態“1"に変化する(STPQ
=1)。これを第4b図に破線で示してあり、この場合の
信号ADC及びRST1も破線で示してある。
(効果) 上述した本発明インターフェース回路によれば、2線
直列バスから到来するアドレスがアドレス入力端子S0
S1のアドレスA0〜A1と一致し、更に後続の関連するデー
タがシフトレジスタに完全に入力し終えたときにのみロ
ード信号を発生してこのデータをメモリに並列に書き込
ませるので、自分宛のデータのみを正確にメモリに並列
に書き込み、デコーダを介してユーザ回路に供給するこ
とができるので、このインターフェース回路を使用すれ
ば、専用回線で制御するよう設計された既存の集積回路
を2線直列バスに接続することができる。またこのイン
ターフェース回路は1個のレジスタと、1個のメモリ
と、数個のフリップフロップ等で構成されるので、簡単
且つ安価に実現することができるという効果も有する。
尚、本発明インターフェース回路は新たに設計される集
積回路等にも有用であること勿論である。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明回路の全体構成図、 第2図は第1図のメモリとデコーダの実施例の構成図、 第3図は第1図のバスロジック、レジスタ及びアドレス
識別回路の実施例の構成図、 第4a図及び4b図はバスにより供給される情報サイクル
と、第3図の動作説明用信号タイミング図を示す図であ
る。 S0,S1,S2……アドレス指定入力端子 L1,L2……バス、L1……情報信号入力端子 L2……クロック信号入力端子 AIC……アドレスシーケンス識別回路 REG……シフトレジスタ、BUSL……バスロジック M……メモリ、CDEC……デコーダ COM……制御スイッチ列(ユーザ回路) PG……パルス発生器 A0,A1,A2……指定(プリセット)アドレス SDA……情報信号、SCL……クロック信号 DVA……識別信号 ACN……シーケンス受入終了信号 RST1……リセット信号(初期設定) ACK……許可信号 LDA……ロード信号 PON……スイッチオンパルス(初期設定) M0〜M7……メモリフリップフロップ CDEC1……デコーダ 101〜109……転送ゲート I1〜I9……制御スイッチ R0〜R8……レジスタフリップフロップ 10,11,12,15……アドレスシーケンス識別回路 DC1……第1制御フリップフロップ PNT……第2制御(ポインタ)フリップフロップ STR……第3制御フリップフロップ STP……第4制御フリップフロップ R9……許可信号用フリップフロップ 66,67……識別信号記憶用フリップフロップ ADC……記憶識別信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランシスカス・アロイシウス・マリア・ フアン・デ・ケルクホフ オランダ国5621 ベーアー アインドーフ エン フルーネヴアウツウエツハ1 (56)参考文献 特開 昭50−86944(JP,A) 特開 昭58−182747(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ信号ライン(SDA)とクロック信号
    ライン(SCL)を有する2線直列バスのそれぞれのライ
    ンに接続し得るデータ入力端子(L1)及びクロック入力
    端子(L2)を有するスレーブ型インターフェース回路に
    おいて、 当該回路を識別する複数のプリセットアドレスビット
    (A0〜A2)を受信する複数のアドレス指定入力端子(S0
    〜S2)と、 前記クロック入力端子からのクロック信号によりクロッ
    クされ、前記データ入力端子から等しい長さのアドレス
    ビットシーケンス及びデータビットシーケンスの各シー
    ケンスを受信するシフトレジスタ(R0〜R7)であって、
    その下流端に各シーケンス終了時に受入終了信号(AC
    N)を発生する追加のレジスタ段(R8)を有するシフト
    レジスタと、 前記クロック入力端子からのクロック出力によるクロッ
    クされ前記受入終了信号を記憶する第1制御フリップフ
    ロップ(DC1)と、 前記第1制御フリップフロップの出力によりクロックさ
    れ、反転出力(P)と入力端子との間に帰還結合を有
    し、アドレスビットシーケンスに対応してリセット状態
    に、データビットシーケンスに対応してセット状態にな
    るポインタフリップフロップ(PNT)と、 前記データ入力端子からのデータ信号のサイクル開始時
    及び前記第1制御フリップフロップのセット状態と前記
    ポインタフリップフロップのリセット状態の検出時に、
    前記シフトレジスタを、その第1段(R0)を“1"にセッ
    トすると共にこのレジスタの他の段(R1〜R8)を“0"に
    リセットすることにより初期状態にリセットさせるロジ
    ック手段(44,63)と、 前記シフトレジスタの予め決めた複数の段の出力と前記
    プリセットアドレスビットとを比較し、一致するとき識
    別信号(DVA)を発生して記憶回路(66,67)に供給する
    論理比較器(10〜12)と、 前記第1制御フリップフロップ及び前記ポインタフリッ
    プフロップがともにセット状態であると同時に記憶され
    た識別信号及び受入終了信号(ACN)が存在するときこ
    れを検出し、前記シフトレジスタの内容をメモリ(M)
    に並列にローディングさせるANDゲート(33)と、 前記メモリの出力が並列に供給されるデコーダ(CDEC)
    とを具えたことを特徴とするスレーブ型インターフェー
    ス回路。
  2. 【請求項2】前記デコーダ(CDEC)により発生された信
    号の送出を禁止するゲート手段(90)を有していること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のスレーブ型イ
    ンターフェース回路。
  3. 【請求項3】前記ゲート手段は前記シフトレジスタの第
    1段(R0)からロードされ前記メモリの第1段に記憶さ
    れた信号によりエネーブルされたとき外部オフ信号(OF
    F)に応答することを特徴とする特許請求の範囲第2項
    記載のスレーブ型インターフェース回路。
  4. 【請求項4】当該回路のスイッチオン時に初期設定パル
    ス(PON)を発生する初期設定回路(PG)を有している
    ことを特徴とする特許請求の範囲1項記載のスレーブ型
    インターフェース回路。
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