JPH11250008A - シリアルi/o回路 - Google Patents

シリアルi/o回路

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JPH11250008A
JPH11250008A JP4822298A JP4822298A JPH11250008A JP H11250008 A JPH11250008 A JP H11250008A JP 4822298 A JP4822298 A JP 4822298A JP 4822298 A JP4822298 A JP 4822298A JP H11250008 A JPH11250008 A JP H11250008A
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serial
circuit
line
transmission
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Shigeaki Fujitaka
繁明 藤高
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリアルI/O回路にI2 Cバスのクロック
同期化機能がなく、CPUのプログラム制御で実現して
いたため、CPUの負荷が大きくなるという課題があっ
た。 【解決手段】 クロック発生回路601のカウント値を
リロードすると共にクロックを初期化する手段と、前記
クロック発生回路601のカウントソースの供給を停止
させる手段と、自分のクロックとSCLラインをAND
したものをシリアルI/Oの動作クロックとする手段と
を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はシリアルデータラ
インとシリアルクロックラインの2本のバスラインから
なるI2 Cバスに接続されたデータ転送装置のシリアル
I/O回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】I2 Cバスは2線式双方向のシリアルバ
スラインで、シリアルクロックライン(以下、SCLラ
インと称する)とシリアルデータライン(以下、SDA
ラインと称する)のみで構成されている。
【0003】以下、I2 Cバスの仕様について簡単に説
明する。I2 Cバスに接続されるユニットは、SDAラ
イン、SCLラインの両方に対して、オープンドレイン
出力を持たねばいけない。
【0004】また、SDAライン、SCLラインともプ
ルアップ抵抗によりプルアップされている。このように
してSDAライン、SCLラインともワイヤードAND
が設定されている。I2 Cバスが使用されていないと
き、SCLライン、SDAラインともにHレベルであ
る。データ転送時、SCLライン=Hの時はSDAライ
ンが変化することは許されない。SCLライン=Lの時
のみSDAラインは変化することが許される。
【0005】この唯一の例外は、スタートコンディショ
ン発生とストップコンティション発生である。スタート
コンディションはSCLライン=H時にSDAラインの
立ち下がりで定義され、ストップコンディションはSC
Lライン=H時にSDAラインの立ち上がりで定義され
る。
【0006】I2 Cバスでは、データは8ビット構成で
転送され、各バイトはその終わりにアクノレッジが付
く。受信側は各バイトの受信を9発目のSCLラインで
SDAラインをLにすることで、アクノレッジを返す。
1回の転送で伝送できるバイト数は制限がなく、何バイ
トでも伝送できる。
【0007】I2 Cバスでの第一バイトは7ビットのス
レーブアドレスであり、最下位ビットはデータの方向を
示す方向ビットである。この方向ビットが0のとき、マ
スタはスレーブに書き込み、1のときはマスタはスレー
ブから読み込む。
【0008】図8にI2 Cバスの転送例を示す。これ
は、スレーブアドレスの後に1バイトのデータを伝送し
た例である、I2 Cバスにおけるマスタはデータ伝送の
主導を司る。よって、マスタはスレーブに対してクロッ
クを生成し、スタートコンディションとストップコンデ
ィションを生成する。また、I2 Cバスはマルチマスタ
システムなので、複数のマスタが同時に転送を開始しよ
うとすることがある。このため、混乱をさけるため、ア
ービトレーションがとられる。アービトレーションはS
DAラインについて行われる。
【0009】SDAラインについてのアービトレーショ
ンは以下の通りである。SCLラインがHであるとき、
SDAライン上にHを出力しているマスタは、他のマス
タがSDA上にLを出力していれば、自分のレベルがバ
スのレベルと一致しないためデータ出力段をオフにす
る。
【0010】SCLラインについてはクロックの同期が
とられる。図9を用いて説明する。クロック信号の同期
はSCLラインと装置をAND接続する事によって実行
される。これにより、SCLラインがHからLに変化す
ると、関連する装置はL期間のカウントを開始する。あ
る装置のクロックがLになると、その装置は自分のクロ
ックがHになるまでSCLラインをLに保持する。しか
し、この装置のクロックがLからHに変化しても、他の
装置のクロックがまだL期間内にある場合、SCLライ
ンは変化しない。
【0011】よって、SCLラインのL期間はL期間の
最も長い装置によって決定される。この間、L期間の短
い装置はHのまま待状態となる。全ての装置がL期間を
終了するとSCLラインは開放されてH状態になる。こ
れで装置のクロックとSCLラインが同じ状態になり、
どちらもH期間のカウントを開始する。SCLラインは
H期間を最初に終了した装置によって再びLになる。
【0012】アービトレーションとクロック同期化は複
雑なので一般的には、I2 Cバスの専用ハードウエアが
必要である。しかし、CPUの処理能力が高ければ、C
PUが入出カポートを制御して実現することもできる。
【0013】図5は、従来のシリアルI/Oを用いて、
2 Cバスに接続したデータ転送装置の構成を示すブロ
ック図である。この例ではCPU11の処理能力が高
く、CPU11が入出力ポートを制御してアービトレー
ション処理を実現する場合である。図中、1はSCL端
子の入力バッファであり、リードするときはその値はデ
ータバスに出力される。2はSCL端子への出力バッフ
ァである。3は出力バッファ2の入力を出力ラッチ4と
スイッチ5のいずれかから選択するセレクタである。
【0014】4はSCL端子の出力値を格納する出力ラ
ッチであり、データバスを介してライトされる。5はシ
リアルI/O6のクロック端子の接続を入力バッファ1
とセレクタ3のいずれかから選択するスイッチであり、
シリアルI/O6が内部クロックモードの時はセレクタ
3側に接続し、外部クロックモードの時は入カバッファ
1側に接続する。7はSDA端子の入力バッファであ
り、リードするときはその値はデータバスに出力され
る。また、シリアルI/O6の入力端子にも接続され
る。
【0015】8はSDA端子への出力バッファである。
9は出力バッファ8の入力を出力ラッチ10とシリアル
I/O6の出力端子OUTのいずれかから選択するセレ
クタであり、出力ラッチ10はSDA端子の出力値を格
納し、データバスを介してライトされる。11はCPU
であり、以上の各回路を制御する。
【0016】図6は上記シリアルI/O6の構成を示す
ブロック図である。図中、60はクロック発生回路、6
1は内部クロックモードの時はクロック発生回路60側
に接続し、外部クロックモード時はクロック端子側に接
続されるスイッチである。62は内部クロックモード時
に送信クロックをクロック端子に出力する出力バッファ
である。
【0017】63は送信クロックや送信完了割り込み要
求を出力し、送信を制御する送信制御回路である。64
は受信クロックや受信完了割り込み要求を出力し、受信
を制御する受信制御回路である。65は入力端子から入
ってくる直列データを並列データに変換する受信シフト
レジスタであり、受信クロックのタイミングで入力端子
のデータを1ビットずつ受信シフトレジスタ65に格納
する。66は受信バッファレジスタであり、受信シフト
レジスタ65の受信が完了するたびに受信シフトレジス
タ65の内容を取り込む。この受信バッファレジスタ6
6はデータバスに接続されており、CPU11はリード
することができる。
【0018】67は送信シフトレジスタであり、送信ク
ロックに同期して出力端子OUTへデータを転送する。
68は送信バッファレジスタで、データバスに接続され
ており、CPU11はライトすることができる。送信条
件が揃ったときに設定されたデータを送信シフトレジス
タ67に移す。69は制御レジスタであり、シリアルI
/O6の動作モードの設定を行う。
【0019】次に図7のタイミング図を参照して図6の
ブロック図の動作を説明する。まず、送信動作について
説明する。CPU11は、制御レジスタ69に制御デー
タを設定することにより、内部クロック/外部クロック
の設定などを行う。例えば内部クロックの設定をしたと
する。また、送信バッファレジスタ68に送信するデー
タを設定する。そうしておいて、CPU11は制御レジ
スタ69に送信の開始を指示する。そうすると送信制御
回路63は送信シフトレジスタ67に対し送信クロック
と送信データ書き込み信号を出力する。
【0020】この結果、送信シフトレジスタ67は送信
バッファレジスタ68に格納したデータを書き込み、送
信クロックに同期して、書き込んだデータを1ビットず
つ転送する。送信シフトレジスタ67のデータ全てを
(このときは9ビットとする)出力し終えたら、送信制
御回路63は、送信完了割り込み要求を発生する。クロ
ック端子からは送信クロックが出力される。
【0021】外部クロックの設定をした場合は、クロッ
ク端子CLKからのクロックが送信制御回路63に入力
され、出力バッファ62がOFFするので、送信クロッ
クは出力されない違いがあるだけで、それ以外は内部ク
ロックの時と同様である。
【0022】次に受信動作を説明する。CPU11は、
制御レジスタ69に制御データを設定することにより、
内部クロックの設定をしたとする。そうしておいて、C
PU11は制御レジスタ69に受信の開始を指示する。
そうすると送信制御回路63は送信クロックを出力す
る。受信制御回路64は受信シフトレジスタ65に受信
クロックを出力する。受信シフトレジスタ65は受信ク
ロックに同期して入力端子INの入力データを1ビット
ずつ受信する。9ビット分受信し終えたら受信制御回路
64は受信データ書き込み信号を受信バッファレジスタ
66に出力する。このタイミングで受信シフトレジスタ
65のデータは受信バッファレジスタ66に移される。
また、9ビット分受信し終えたら受信制御回路64は受
信完了割り込み要求を発生する。
【0023】外部クロックの設定をした場合は、クロッ
ク端子からのクロックが送信制御回路63に入力され、
出力バッファ62がOFFするので、送信クロックは出
力されない違いがあるだけで、それ以外は内部クロック
時と同様である。
【0024】次に図8の回路でI2 Cバスを実現させた
ときを説明する。I2 Cバスでは図8に示すように、ス
タートコンディション発生後、最初にスレーブアドレス
が転送され、その後データが転送される。図5の回路を
用い、マスターとして動作させる場合を考える。スター
トコンディションの発生からスレーブアドレスの送信に
ついてはCPUはSCL端子、SDA端子をポート入出
力回路として制御することにより実現する。
【0025】なぜなら、この時は複雑なアービトレーシ
ョンの処理及びクロックの同期化の処理が必要であるか
らである。アービトレーションに勝ち残りスレーブアド
レスの送信が終了すると、SCLラインがHの時にCP
U11はセレクタ3、セレクタ9、スイッチ5を設定す
ることによりSCL端子、SDA端子をシリアルI/O
に切り換える。そして、CPU11はシリアルI/O6
を制御することによりデータの転送を行う。
【0026】アービトレーションの処理が必要なのはス
レーブアドレス送信時のみを前提とした場合、アービト
レーションに勝ち残れば、マスタは自己だけなので以後
のデータ転送に関してはアービトレーションの処理が不
要になり、単純なシリアルI/Oで実現できる。この様
子を図8に示す。すなわち、スレーブアドレスの転送が
完了すれば、SCL端子、SDA端子を汎用入出力ポー
トからシリアルI/Oに切り替え、シリアルI/O6を
用いてデータの送受信を行う。そして、全データの送受
信が完了すると、SCL端子、SDA端子をシリアルI
/Oから汎用入出力ポートに切り替え、ストップコンデ
ィションを発生する。
【0027】今度はスレーブとして動作させる場合を考
える。マスター時と同様に、スタートコンディションの
検出からスレーブアドレスの受信についてはCPUはS
CL端子、SDA端子をポート入出力回路として制御す
ることにより実現する。スレーブアドレスを受信してア
クノリッジを返した後、つまり出力ラッチ10にLを書
き込みSDA端子にLを出力した後、SCLラインがH
の時にCPU11はセレクタ3、セレクタ9、スイッチ
5を設定することによりSCL端子、SDA端子をシリ
アルI/Oに切り換える。そして、CPU11はシリア
ルI/O6を制御することによりデータの転送を行う。
なお、上記の従来例に関連する先行技術としては、例え
ば、特開平8−202528号公報、特開平5−465
51号公報記載のものがある。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】従来のI2 Cバス用シ
リアルI/O回路は以上のように構成されているので、
ポート入出力回路と合わせてI2 Cバスシステムを実現
しようとすると、クロック同期化はCPUがソフトウエ
アでポート入出力回路を制御して実現させるため、動作
速度が遅くなる。そして、CPU11はこの間I2 Cバ
スの処理に専念する必要があるため、他の処理ができな
い。つまり、I2 Cバスよりも優先順位の高い処理の要
求があっても、この間はその処理ができない。
【0029】また、クロック同期化はCPUがソフトウ
エアでポート入出力回路を制御して実現させるスレーブ
アドレスの送信時しかできない。もちろん、データの送
受信時にもCPUがソフトウエアでポート入出力回路を
制御して実現させれば可能であるが、更に動作速度が遅
くなり、CPUは他の処理ができなくなるという課題が
あった。
【0030】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ポート入出力回路と合わせて、最
低限のハードウエアを追加することでCPUの負荷を少
なくしてI2 Cバスシステムに応用するI/O回路を実
現することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】この発明に係るシリアル
I/O回路は、自己のクロックがHの時にシリアルクロ
ックラインの立ち下がりを検出するとクロック発生回路
のカウント値をリロードすると共にクロックを初期化す
る手段と、前記シリアルクロックラインがLの時に自己
のクロックの立ち下がりを検出すると前記クロック発生
回路のカウントソースの供給を停止させる手段と、自己
のクロックと前記シリアルクロックラインをANDした
ものをシリアルI/Oの動作クロックとする手段とを備
えたものである。
【0032】この発明に係るシリアルI/O回路は、シ
リアルI/Oの動作クロックの最後の立ち下がりでシリ
アルクロックラインをLにするLホールド手段を備えた
ものである。
【0033】この発明に係るシリアルI/O回路は、動
作クロックの最後の立ち下がりでシリアルクロックライ
ンをLにした時、クロック発生回路のカウントソースの
供給を停止させる手段を備えたものである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明におけるシリアルI/O
回路の実施の形態を示すブロック図であり、図1におい
て、601はクロック発生回路であり、送信制御回路6
3から送信クロックとCLKおよびLホールド回路62
1からの信号が入力されている。61は内部クロックモ
ードの時はクロック発生回路601側に接続し、外部ク
ロックモード時はクロック端子側に接続されるスイッチ
である。62は内部クロックモード時に送信クロックを
クロック端子に出力する出力バッファである。
【0035】621は送信クロックが最終の立ち下がり
のタイミングでCLKラインをLにする手段としてのL
ホールド回路(Lホールド手段)であり、このLホール
ド回路621は、通常は送信制御回路63が出力するク
ロックを出力し、送信制御回路63が出力する最終クロ
ックの立ち下がり信号でLを出力する。L出力が解除さ
れ通常に戻るのは、CPU11が制御レジスタ69に解
除の設定をしたときである。上記送信制御回路63は送
信クロックや送信完了割り込み要求を出力して送信を制
御する。631は送信制御回路63の出力する送信クロ
ックとCLKとのAND回路である。つまり、自分のク
ロックとシリアルクロックラインをANDしたものをシ
リアルI/Oの動作クロックとする手段を構成する。
【0036】64は受信クロックや受信完了割り込み要
求を出力し、受信を制御する受信制御回路である。65
は入力端子から入ってくる直列データを並列データに変
換する受信シフトレジスタであり、受信クロックのタイ
ミングで入力端子のデータを1ビットずつ受信シフトレ
ジスタ65に格納する。66は受信バッファレジスタで
あり、受信シフトレジスタ65の受信が完了するたびに
受信シフトレジスタ65の内容を取り込む。データバス
に接続されており、CPU11はリードすることができ
る。
【0037】67は送信シフトレジスタであり、送信ク
ロックに同期して出力端子へ転送する。68は送信バッ
ファレジスタであり、データバスに接続されており、C
PU11はライトすることができる。送信条件が揃った
ときに設定されたデータを送信シフトレジスタ67に移
す。69は制御レジスタであり、シリアルI/O6の動
作モードの設定を行う。データバスに接続されており、
CPU11はライトすることができる。
【0038】図2は、上記クロック発生回路601の内
部ブロック図である。図2において、602は送信クロ
ックの立ち上がりを検出する立ち上がり検出回路であ
り、603,607はANDゲート、606はNAND
ゲート、604はインバータ、611はセットリセット
フリップフロップ(以後、SRFFと称する)、608
はリロード付きカウンタであり、リロード信号が入力さ
れるかカウントがオーバーフローするとカウント値がリ
ロードされ、同時に出力が反転されるものとする。60
5はCLKの立ち下がりを検出する立ち下がり検出回路
である。
【0039】そして、上記立ち下がり検出回路605、
NANDゲート606は、自己のクロックがHの時にシ
リアルクロックラインの立ち下がりを検出するとクロッ
ク発生回路のカウント値をリロードすると共にクロック
を初期化する手段を構成し、上記立ち上がり検出回路6
02、インバータ604、ANDゲート603と、SR
FF611は、シリアルクロックラインがLの時に自己
のクロックの立ち上がりを検出すると、クロック発生回
路のカウントソースの供給を停止させる手段を構成して
いる。
【0040】なお、この発明におけるシリアルI/Oを
用いて、I2 Cバスに接続するデータ転送装置の構成は
前記図5と同様であるので説明を省略する。
【0041】次に動作について説明する。従来のI2
バスとの違いは、クロック同期化機能を付加したこと
と、SCL端子をL出力したことであるので、これにつ
いて述べる。その他、従来のI2 Cバスと同等部分は説
明を省略する。初めに図3を参照して図1,図2のブロ
ック図の動作を説明する。
【0042】I2 Cバスではスタートコンディション発
生後、最初にスレーブアドレスが転送され、その後デー
タが転送される。マスターとして動作させる場合を考え
る。スタートコンディションの発生からスレーブアドレ
スの送信については従来ではSCL端子、SDA端子を
入出力ポートとして動作させることで実現したが、この
発明ではSCL端子、SDA端子をシリアルI/Oの端
子として動作させることで実現する。クロックの同期化
はハードウェアで行う。
【0043】図3のAは、自己のクロックはH出力して
いるときに別の装置がLを出力した場合である。立ち下
がり検出回路605はSCLラインの立ち下がりを検出
してパルスを出力する。送信クロックはHなので、NA
NDゲート606はリロード信号をリロード付きカウン
タ608に入力する。これによりリロード付きカウンタ
608はカウント値nがリロードされると共に出力が反
転し、Lを出力する。これによりSCL端子とAND回
路631の出力はLになり、送信シフトレジスタ67と
受信制御回路64にLのクロックを供給する。
【0044】図3のBは、別の装置はL区間が終了しH
を出力した時である。この時自己のクロックはL区間が
終了していないので、Lを出力している。SCL端子は
AND接続されているのでLのままである。SCL端子
とAND回路631の出力はLのままであり、送信シフ
トレジスタ67と受信制御回路64に供給するクロック
もLのままである。
【0045】図3のCは、リロード付きカウンタ608
がオーバーフローし、カウント値がリロードされ、出力
が反転してHを出力することにより、自己のクロックの
L区間が終了した場合である。これによりSCL端子と
AND回路631の出力はHになり、送信シフトレジス
タ67と受信制御回路64にHのクロックを供給する。
【0046】図3のDは、Aと同様に自分のクロックは
H出力しているときに別の装置がLを出力した場合であ
るので、説明を省略する。
【0047】図3のEは、別の装置はLを出力している
ときに、リロード付きカウンタ608がオーバーフロー
し、カウント値がリロードされ、出力が反転してHを出
力することにより、自分のクロックのL区間が終了した
場合である。立ち上がり検出回路602は送信クロック
の立ち上がりを検出してパルスを出力する。SCL端子
はLなので、ANDゲート603もパルスを出力する。
SRFF611はリセットされ、これによりリロード付
きカウンタ608はカウントソースの供給が停止する。
SCL端子はAND接続されているのでLのままであ
り、AND回路631の出力もLのままである。
【0048】図3のFは、別の装置のL区間が終了して
Hを出力した場合である。SCL端子はAND接続され
ているので、Hを出力する。SCL端子がHになるの
で、SRFF611はHを出力する。よってANDゲー
ト607はリロード付きカウンタ608にカウントソー
スの供給を再開する。AND回路631の出力もHにな
る。送信シフトレジスタ67と受信制御回路64にHの
クロックを供給する。
【0049】このように、この発明によれば、CPU1
1がSCL端子、SDA端子を入出力ポートとして制御
することなく、クロックの同期化が実現できる。次にL
ホールド回路621について図4を参照して説明する。
送信制御回路63では送信クロックの最終立ち下がりの
タイミング(図4のAのタイミング)で最終クロックの
立ち下がり信号を出力する。Lホールド回路621はこ
のタイミングでSCL端子をLにする。最終クロックの
立ち下がり信号は割り込み要求信号にもなっているの
で、CPU11はこのタイミングで受信データの確認や
アクノリッジの処理等を実行することができる。この間
はSCLラインがLであり、SCLラインはAND接続
されているので、他の装置はクロックを発生させること
ができない。つまり、他の装置を待ち状態にしたうえ
で、CPU11は一連の処理を実行することができる。
【0050】また、Lホールド回路621は、Lホール
ド期間信号を出力する。この信号は図3のANDゲート
607に入力されており、この期間カウントソースの供
給が停止する。そうして一連の処理が完了すると、CP
U11は制御レジスタ69に解除の設定をすることによ
り、Lホールド回路621のL出力を解除する。そうし
てSCL端子はHになり(図4のBのタイミング)、次
の転送が可能な状態になる。
【0051】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、クロック発生回路およびAND回路によって、CP
Uで最低限の制御をすることにより、I2 Cバスのクロ
ック同期化機能を実現することができる。また、シリア
ルI/Oの動作クロックの最後の立ち下がりでシリアル
クロックラインをLにすることにより、CPUの負荷を
軽減することができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、自己
のクロックがHの時にSCLラインの立ち下がりを検出
するとクロック発生回路のカウント値をリロードすると
共にクロックを初期化し、SCLラインがLの時に自己
のクロックの立ち上がりを検出すると、クロック発生回
路のカウントソースの供給を停止させ、自己のクロック
とSCLラインをANDしたものをシリアルI/Oの動
作クロックとするように構成したので、専用ハードウエ
アのような大きな回路ではなく、ポート入出力回路とシ
リアルI/Oの組み合わせでシリアルI/O回路が実現
できる。従って、チップ面積が小さくコストの低い製品
が得られると共に、汎用性の高い製品が得れられる効果
がある。
【0053】この発明によれば、シリアルI/Oの動作
クロックの最後の立ち下がりでシリアルクロックライン
をLにするように構成したので、CPUの負荷を小さく
することができるという効果がある。
【0054】この発明によれば、動作クロックの最後の
立ち下がりでシリアルクロックラインをLにした時、ク
ロック発生回路のカウントソースの供給を停止させるよ
うに構成したので、CPUの負荷を小さくすることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるI2 Cバス用
シリアルI/O回路の構成を示すブロック図である。
【図2】 クロック発生回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】 クロック発生回路の動作状態とAND回路お
よびSCLラインの状態との関係を示すタイミング図で
ある。
【図4】 Lホールド回路の動作を説明するタイミング
図である。
【図5】 I2 Cバスの構成を示すブロック図である。
【図6】 I2 Cバス用シリアルI/O回路の構成を示
すブロック図である。
【図7】 シリアルI/O回路の動作を説明するタイミ
ング図である。
【図8】 I2 Cバスでのデータ転送を説明するタイミ
ング図である。
【図9】 SCLラインについてのクロック同期につい
て説明するタイミング図である。
【符号の説明】
602 立ち上がり検出回路(カウントソースの供給を
停止させる手段)、603 ANDゲート(カウントソ
ースの供給を停止させる手段)、604 インバータ
(カウントソースの供給を停止させる手段)、605
立ち下がり検出回路(初期化する手段)、606 NA
NDゲート(初期化する手段)、611SRFF(カウ
ントソースの供給を停止させる手段)、621 Lホー
ルド回路(Lホールド手段)、631 AND回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリアルデータラインとシリアルクロッ
    クラインのバスラインに接続されたデータ転送装置のシ
    リアルI/O回路において、自己のクロックがHの時に
    シリアルクロックラインの立ち下がりを検出するとクロ
    ック発生回路のカウント値をリロードすると共にクロッ
    クを初期化する手段と、前記シリアルクロックラインが
    Lの時に自己のクロックの立ち上がりを検出すると前記
    クロック発生回路のカウントソースの供給を停止させる
    手段と、自己のクロックと前記シリアルクロックライン
    をAND回路でANDしたものをシリアルI/Oの動作
    クロックとする手段とを備えたことを特徴とするシリア
    ルI/O回路。
  2. 【請求項2】 シリアルI/Oの動作クロックの最後の
    立ち下がりでシリアルクロックラインをLにするLホー
    ルド手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のシリ
    アルI/O回路。
  3. 【請求項3】 動作クロックの最後の立ち下がりでシリ
    アルクロックラインをLにした時、クロック発生回路の
    カウントソースの供給を停止させる手段を備えたことを
    特徴とする請求項2記載のシリアルI/O回路。
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