JPH10207834A - シリアル入出力回路 - Google Patents

シリアル入出力回路

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JPH10207834A
JPH10207834A JP665397A JP665397A JPH10207834A JP H10207834 A JPH10207834 A JP H10207834A JP 665397 A JP665397 A JP 665397A JP 665397 A JP665397 A JP 665397A JP H10207834 A JPH10207834 A JP H10207834A
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data
terminal
output
circuit
clock
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JP665397A
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Shigeaki Fujitaka
繁明 藤▲たか▼
Hiroyasu Takase
広居 高瀬
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Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/38Information transfer, e.g. on bus
    • G06F13/42Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation
    • G06F13/4282Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation on a serial bus, e.g. I2C bus, SPI bus
    • G06F13/4291Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation on a serial bus, e.g. I2C bus, SPI bus using a clocked protocol

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポート入出力回路と合わせてI2 Cバスシス
テムを実現しようとすると、ポート入出力回路からシリ
アルI/O回路への切り換え時に、誤ったストップコン
ディションが発生する課題があった。 【解決手段】 初期値を設定するためのデータが入力さ
れるデータ端子Dが設けられ、当該シリアルI/O回路
13が動作禁止状態に設定されている場合には、そのデ
ータ端子Dから入力されたデータをSDAへの送信デー
タが出力される出力端子OUTに出力し、それが動作許
可状態に設定されている場合には、当該シリアルI/O
回路13からSDAに出力される送信データを、そのデ
ータ端子Dより出力する初期値設定回路30を付加した
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポート入出力回
路と合わせてI2 Cバスシステムを実現するシリアル入
出力回路(以下、シリアルI/O回路という)に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】シリアルI/O回路の応用としてI2
バスシステムを実現した場合について考える。このI2
Cバスはフィリップス社によって提唱された2線式の双
方向のシリアルバスラインであり、クロックライン(以
下、SCLという)とデータライン(以下、SDAとい
う)によって構成されている、このI2 Cバスには複数
のユニットが接続されており、その中のマスタとなるユ
ニットがアクセスしたいスレーブとなるユニットのアド
レスを指定してデータの伝送を行うものである。以下、
このI2 Cバスの仕様について簡単に説明する。
【0003】I2 Cバスに接続されるユニットはSDA
およびSCLの双方に対してオープンドレイン出力を持
たねばならず、また、SDA、SCLともにプルアップ
抵抗によってプルアップされている。このようにしてS
DA、SCLともワイヤードANDが設定されている。
このI2 Cバスが使用されていないとき、SCL、SD
Aはともにハイレベル(以下、Hと表記する)である。
データ転送時、SCLがHの時にはSDAが変化するこ
とは許されず、SCLがローレベル(以下、Lと表記す
る)の時のみSDAは変化することが許される。ただ
し、その唯一の例外はスタートコンディションとストッ
プコンディションの発生である。スタートコンディショ
ンはSCLがH時におけるSDAの立ち下がりによって
定義され、ストップコンディションはSCLがH時にお
けるSDAの立ち上がりによって定義される。
【0004】また、I2 Cバスで転送されるデータは8
ビット(1バイト)で構成されており、各バイトはその
終わりにアクノリッジが付加される。受信側では各バイ
トが正常に受信されると、SCLの9発目のクロックで
SDAをLにすることによってアクノリッジを返す。1
回の転送で伝送できるバイト数には制限がなく、何バイ
トでも伝送できる。なお、I2 Cバスで最初に伝送され
る第1バイトは7ビットのスレーブアドレスで、その最
下位ビットはデータの方向を示す方向ビットである。す
なわち、この方向ビットが0のときはマスタがスレーブ
にデータを書き込み、1のときはマスタがスレーブから
データを読み込む。
【0005】図6にI2 Cバスの転送例を示す。これ
は、スレーブアドレスを伝送する第1バイトの後に1バ
イト分のデータを伝送した例であり、図6(a)にはS
CL端子の波形が、図6(b)にはSDA端子の波形が
それぞれ示されている。
【0006】ここで、I2 Cバスにおけるマスタはデー
タ伝送の主導を司る。よって、マスタはスレーブに対し
てクロックを発生するとともに、図6に楕円で示したス
タートコンディションとストップコンディションを発生
する。また、I2 Cバスはマルチマスタシステムなの
で、複数のマスタが同時にデータの転送を開始しようと
することがある。その際の混乱をさけるためアービトレ
ーションがとられる。アービトレーションはSDAおよ
びSCLの両方に対してとられる。なお、ここではアー
ビトレーションのとり方については特に説明しないが、
複雑なものであるため、一般的にはI2 Cバスの専用ハ
ードウェアが用いられている。しかし、システムの制御
を行っている中央演算処理装置(以下、CPUという)
の処理能力が高ければ、CPUが入出力ポートを制御し
て実現することもできる。
【0007】図7は、I2 Cバスに接続される従来のユ
ニットの構成を示すブロック図である。なお、図示のユ
ニットではCPUの処理能力が高く、CPUが入出力ポ
ートを制御してアービトレーションの処理を実現してい
るものとする。図において、1はクロック端子CLK、
入力端子IN、および出力端子OUTを備えた従来のシ
リアルI/O回路であり、2はこのユニット全体の制御
を行うCPU、3はそれらを接続しているデータバスで
ある。
【0008】4はSCLに接続されるSCL端子に接続
された入力バッファ、5はSCL端子に接続された出力
バッファであり、6はこの出力バッファ5の入力を選択
するためのセレクタである。7はSCL端子の出力値を
格納する出力ラッチであり、8はシリアルI/O回路1
のクロック端子CLKの接続先の選択を行うスイッチで
ある。9はSDAに接続されるSDA端子に接続された
入力バッファ、10はSDA端子に接続された出力バッ
ファ、11はこの出力バッファ10の入力の選択を行う
セレクタであり、12はSDA端子の出力値を格納する
出力ラッチである。
【0009】図8は上記シリアルI/O回路1の内部構
成を示すブロック図である。図において、20はクロッ
クを発生するクロック発生回路であり、21は内部クロ
ックモード時と外部クロックモード時におけるクロック
の選択を行うスイッチである。22は送信クロック、送
信完了割り込み要求、送信データ書き込み信号などを出
力してデータの送信を制御する送信制御回路、23は内
部クロックモード時に送信制御回路22からの送信クロ
ックをクロック端子CLKに出力する出力バッファであ
り、24は受信クロック、受信完了割り込み要求、受信
データ書き込み信号などを出力してデータの受信を制御
する受信制御回路である。25は入力端子INから入っ
てくる受信データを直列データから並列データに変換す
る受信シフトレジスタであり、26は受信制御回路24
からの受信データ書き込み信号にしたがって受信シフト
レジスタ25の内容を取り込む受信バッファレジスタで
ある。27は送信データが格納される送信バッファレジ
スタ、28は送信データを並列データから直列データに
変換する送信シフトレジスタであり、29は当該シリア
ルI/O回路1の動作モードなどが設定される制御レジ
スタである。
【0010】次に動作について説明する。図9は図8に
示したシリアルI/O回路1の動作を説明するためのタ
イミング図であり、図9(a)はクロック発生回路20
の出力の波形、図9(b)は送信制御回路22より出力
される送信クロックの波形、図9(c)は出力端子OU
Tから出力される送信データの波形、図9(d)は送信
制御回路22の発生する送信データ書き込み信号の波形
を示している。
【0011】この図9にしたがって、まず送信動作につ
いて説明する。CPU2はデータバス3を介して制御レ
ジスタ29に所定のデータを設定することにより、内部
クロックモード/外部クロックモードなどのシリアルI
/O回路1の動作モードの設定を行う。今、例えば内部
クロックモードの設定がなされたとする。制御レジスタ
29に内部クロックモードを指定するデータが設定され
ると、スイッチ21がクロック発生回路20側に切り替
えられ、出力バッファ23がオンとなる。したがって、
クロック発生回路20の発生した、図9(a)に示すク
ロックが送信制御回路22に入力される。また、CPU
2はデータバス3を介して送信バッファレジスタ27に
送信するデータの設定を行い、そうしておいて、制御レ
ジスタ29に所定の値を設定することにより送信の開始
を指示する。
【0012】制御レジスタ29に送信の開始を指示する
所定の値が設定されると、送信制御回路22は送信シフ
トレジスタ28に対して、図9(b)に示す送信クロッ
クと図9(d)に示す送信データ書き込み信号を出力す
る。送信データ書き込み信号が発生すると、送信バッフ
ァレジスタ27に格納されていたデータは送信シフトレ
ジスタ28に移され、送信シフトレジスタ28は図9
(c)に示すように、当該データを送信クロックに同期
して1ビットずつ転送する。このとき最初のD0のデー
タ以前の出力端子OUTのレベル、つまり初期値はHか
Lのどちらかに固定(図示の例ではH固定)である。送
信シフトレジスタ28のデータ全て(このときは9ビッ
トとする)出力し終えたら、送信制御回路22は送信完
了割り込み要求を発生する。なお、クロック端子CLK
からは出力バッファ23を介して、送信制御回路22の
発生した送信クロックが出力される。
【0013】一方、制御レジスタ29に外部クロックモ
ードを指定するデータが設定された場合には、スイッチ
21がクロック端子CLK側に切り替えられて、出力バ
ッファ23はオフ状態となる。したがって、クロック端
子CLKからのクロックが送信制御回路22に入力さ
れ、送信制御回路22の生成した送信クロックはクロッ
ク端子CLKから出力されない。なお、それ以外の点で
は内部クロックモード時と同様である。
【0014】次に受信動作について説明する。CPU2
は制御レジスタ29に所定のデータを設定することによ
り内部クロックモードの設定をしたとする。そうしてお
いて、CPU2は制御レジスタ29に所定の値を設定し
て受信の開始を指示する。受信の開始が指示されると、
送信制御回路22はクロック発生回路20の生成したク
ロックに基づく送信クロックを出力する。この送信クロ
ックを受けた受信制御回路24は受信クロックを発生し
てそれを受信シフトレジスタ25に出力する。受信シフ
トレジスタ25はこの受信クロックに同期して入力端子
INに到来するデータを1ビットずつ受信する。9ビッ
ト分のデータを受信し終えると、受信制御回路24は受
信データ書き込み信号を受信バッファレジスタ26に出
力する。受信シフトレジスタ25で受信されたデータは
この受信データ書き込み信号のタイミングで受信バッフ
ァレジスタ26に移される。また、9ビット分のデータ
を受信し終えると、受信制御回路24は受信完了割り込
み要求を発生する。
【0015】一方、制御レジスタ29に外部クロックモ
ードの設定がなされた場合には、出力バッファ23がオ
フ状態となるので、送信制御回路22の生成した送信ク
ロックがクロック端子CLKから出力されず、クロック
端子CLKからのクロックが送信制御回路22に入力さ
れる。なお、それ以外の点では内部クロックモード時と
同様である。
【0016】次に、図7に示したユニットをI2 Cバス
に接続したときの動作について説明する。I2 Cバスで
はスタートコンディション発生後、最初にスレーブアド
レスが転送され、その後データが転送される。図7に示
したユニットを用い、それをマスタとして動作させる場
合について考える。図10は当該ユニットのマスタ時の
動作を説明するためのタイミング図で、図10(a)に
はI2 CバスのSCLの波形が、図10(b)にはSD
Aの波形がそれぞれ示されている。
【0017】SCLがHの時にSDAが立ち下がってス
タートコンディションが発生してから、スレーブアドレ
スがSDAに送信されるまでは、CPU2によってSC
L端子およびSDA端子をポート入出力回路として制御
することにより実現する。なぜならば、この場合には複
雑なアービトレーションの処理が必要となるからであ
る。アービトレーションに勝ち残り、スレーブアドレス
の送信が終了すると、CPU2はSCL端子がHの時、
たとえば図10に破線で示すタイミングでセレクタ6、
セレクタ11、スイッチ8を所定の状態に設定して、S
CL,SDAの両端子をポート入出力回路からシリアル
I/O回路に切り換える。その後、CPU2はシリアル
I/O回路1を前述のように制御することによりデータ
の転送を行う。これは、スレーブアドレス送信時にアー
ビトレーションに勝ち残ればマスタは自分だけなので、
以後のデータ転送に関してはアービトレーションの処理
が不要になるためであり、SCL端子およびSDA端子
を単純なシリアルI/O回路に切り換えて制御すること
ができる。
【0018】なお、SCL端子およびSDA端子をポー
ト入出力回路からシリアルI/O回路に切り換える時、
シリアルI/O回路1の出力端子OUTのレベル、つま
り初期値はHかLかの固定値である。ここで、SDA端
子はスレーブ側でLに固定するので、シリアルI/O回
路1の出力端子OUTの初期値はHであってもLであっ
ても構わない。なぜなら、SDA端子はワイヤードAN
D特性なのでスレーブ側でLに固定すれば必ずLになる
からである。
【0019】次にスレーブとして動作させる場合につい
て考える。図11は当該ユニットのスレーブ時の動作を
説明するためのタイミング図であり、図11(a)には
2 CバスのSCLの波形が、図11(b)にはSDA
の波形がそれぞれ示されている。
【0020】マスタとして動作させる場合と同様に、ス
タートコンディションの検出からスレーブアドレスの受
信については、CPU2はSCL,SDAの両端子をポ
ート入出力回路として制御することにより実現する。一
方、スレーブアドレスを受信してアクノリッジを返した
後、つまり出力ラッチ12にLを書き込んでSDA端子
にLを出力した後、CPU2はSCL端子がHの時、た
とえば図11に破線で示すタイミングでセレクタ6、セ
レクタ11、スイッチ8を所定の状態に設定することに
より、SCL端子およびSDA端子をポート入出力回路
からシリアルI/O回路に切り換える。その後、CPU
2はシリアルI/O回路1を前述のように制御すること
によりデータの転送を行う。
【0021】ここで、SCL端子およびSDA端子をポ
ート入出力回路からシリアルI/O回路に切り換える
時、シリアルI/O回路1の出力端子OUTのレベル、
つまり初期値はHかLかの固定値である。今、初期値は
Hであったとする。そのような場合、図11(b)に示
すように、SCL,SDAの両端子をポート入出力回路
からシリアルI/O回路に切り換えた瞬間にSDA端子
はLからHに変化してしまう。そのときSCL端子は図
11(a)に示すようにHであるため、この変化はスト
ップコンディションを発生させたことになる。本来ここ
ではストップコンディションを発生させたくないのにス
トップコンディションが発生してしまうため、I2 Cバ
スのシステムが成り立たなくなる。
【0022】なお、このような従来のシリアルI/O回
路に関連のある技術が掲載されている文献としては、た
とえば特開平5−181796号公報などがある。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】従来のシリアルI/O
回路は以上のように構成されているので、ポート入出力
回路と合わせてI2 Cバスシステムを実現しようとする
と、ある条件の元ではポート入出力回路からシリアルI
/O回路に切り換えるタイミングで、誤って偽のストッ
プコンディションが発生してしまい、I2 Cバスシステ
ムが成り立たなくなってしまうという課題があった。
【0024】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ポート入出力回路と合わせてI2
Cバスシステムを実現する際、ポート入出力回路からシ
リアルI/O回路に切り換えるタイミングで、誤ってス
トップコンディションを発生させることのないシリアル
I/O回路を得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るシリアルI/O回路は、初期値を設定するためのデー
タが入力されるデータ端子が付加され、当該シリアルI
/O回路が動作禁止状態に設定されている場合には、そ
のデータ端子から入力されたデータを、双方向シリアル
バスシステムのSDAへの送信データが出力される出力
端子に出力し、動作許可状態に設定されている場合に
は、当該シリアルI/O回路からSDAに出力される送
信データを前記出力端子に出力する初期値設定回路を設
けたものである。
【0026】請求項2記載の発明に係るシリアルI/O
回路は、クロック端子、入力端子および出力端子を有
し、クロック発生回路、スイッチ、送信制御回路、出力
バッファ、受信制御回路、受信シフトレジスタ、受信バ
ッファレジスタ、送信バッファレジスタ、送信シフトレ
ジスタ、および制御レジスタよりなるシリアルI/O回
路に、初期値を設定するためのデータが入力されるデー
タ端子を付加し、送信シフトレジスタに接続された初期
値設定入力端子、出力端子に接続され初期値設定出力端
子、送信制御回路からの送信クロックが入力される初期
値設定クロック端子、制御レジスタに接続された設定端
子、およびデータ端子に接続された初期値設定データ端
子を備え、制御レジスタによって設定端子がイネーブル
に設定されていれば、初期値設定データ端子の値を初期
値設定出力端子より出力し、ディセーブルに設定されて
いれば、初期値設定クロック端子に入力される送信クロ
ックのタイミングで、初期値設定入力端子に入力される
送信データを初期値設定出力端子より出力する初期値設
定回路を設けたものである。
【0027】請求項3記載の発明に係るシリアルI/O
回路は、データ端子に入力される初期値設定のためのデ
ータとして、双方向シリアルバスシステムのSCLのク
ロック変化時における、当該シリアルバスシステムのS
DAのデータレベルを用いるようにしたものである。
【0028】請求項4記載の発明に係るシリアルI/O
回路は、データ端子に入力される初期値設定のためのデ
ータとして、当該シリアル入出力回路が動作禁止状態の
ときに双方向シリアルバスシステムのSDAに出力され
るデータを用いるようにしたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるシ
リアルI/O回路の内部構成を示すブロック図である。
なお、このシリアルI/O回路は従来のシリアルI/O
回路が有していた入力端子IN、出力端子OUT、クロ
ック端子CLKに加えて、初期値設定のためのデータが
入力されるデータ端子Dも備えている。
【0030】図において、20はクロックを発生するク
ロック発生回路であり、21は当該シリアルI/O回路
が内部クロックモードである時にこのクロック発生回路
20の発生するクロックを選択し、外部クロックモード
である時にクロック端子CLKより入力されるクロック
を選択するスイッチである。22はこのスイッチ21に
よって選択されたクロックが入力され、送信クロック、
送信完了割り込み要求、送信データ書き込み信号などを
出力して、データの送信を制御する送信制御回路であ
り、23は内部クロックモード時にこの送信制御回路2
2から送られてきた送信クロックをクロック端子CLK
に出力する出力バッファである。
【0031】24は送信制御回路22より出力された送
信クロックが入力され、受信クロック、受信完了割り込
み要求、受信データ書き込み信号などを出力して、デー
タの受信を制御する受信制御回路である。25は入力端
子INから入ってくる受信データを直列データから並列
データに変換する受信シフトレジスタであり、受信制御
回路24から出力された受信クロックのタイミングで、
入力端子INに到来する受信データを1ビットずつシフ
トしながら受信、格納する。26は受信バッファレジス
タであり、受信シフトレジスタ25でデータの受信が完
了するたびに受信制御回路24から出力された受信デー
タ書き込み信号にしたがって、受信シフトレジスタ25
の格納されている受信データを取り込む。なお、この受
信バッファレジスタ26はデータバス3に接続されてお
り、CPU2はその内容をリードすることができる。
【0032】27は送信データが格納される送信バッフ
ァレジスタであり、データバス3に接続されていて、C
PU2はデータバス3を介してこの送信バッファレジス
タ27にデータをライトすることができる。28は送信
データを並列データから直列データに変換する送信シフ
トレジスタであり、送信制御回路22から出力された送
信データ書き込み信号にしたがって、送信バッファレジ
スタ27に格納されている送信データの取り込みを行
い、それを送信制御回路22の出力する送信クロックに
同期して1ビットずつ出力端子OUTに送出する。29
は当該シリアルI/O回路13の動作モードや送受信の
開始などを指示するデータや値が設定される制御レジス
タであり、スイッチ21、送信制御回路22、出力バッ
ファ23、受信制御回路24などはその設定内容にした
がって動作する。この制御レジスタ29はデータバス3
に接続されていて、CPU2はそこにデータや値をライ
トすることができる。
【0033】なお、これら各部分は、図8に同一符号を
付して示した従来のシリアルI/O回路におけるそれら
に相当する部分である。
【0034】また、30はこの実施の形態1によるシリ
アルI/O回路において新たに設けられた、シリアルI
/O回路出力の初期値を設定するための初期値設定回路
であり、この発明のポイントとなる部分である。この初
期値設定回路30は送信シフトレジスタ28に接続され
た入力端子in、当該シリアルI/O回路13の出力端
子OUTに接続され出力端子out、送信制御回路22
からの送信クロックが入力されるクロック端子clk、
制御レジスタ29に接続された設定端子s、および新た
に設けられたデータ端子Dに接続されたデータ端子dを
備えており、設定端子sがイネーブルの時にはデータ端
子dの値を初期値として出力端子outより出力し、設
定端子sがディセーブル時にはクロック端子clkに入
力される送信クロックのタイミングで、入力端子inに
入力される送信シフトレジスタ28の出力を出力端子o
utより出力する。ここで、設定端子sは制御レジスタ
29によって設定されるものであり、当該シリアルI/
O回路を使用していない時(シリアルI/O回路ディセ
ーブル時)にはイネーブルに設定され、シリアルI/O
回路を使用している時(シリアルI/O回路イネーブル
時)にはディセーブルに設定されるものとする。
【0035】図2は図1に示すように形成されたシリア
ルI/O回路が用いられてI2 Cバスに接続される、こ
の発明の実施の形態1によるユニットの構成を示すブロ
ック図である。なお、このユニットにおいても従来の場
合と同様に、CPUの処理能力が高く、CPUが入出力
ポートを制御してアービトレーションの処理を実現して
いるものとする。
【0036】図において、13は従来のシリアルI/O
回路1に代替して備えられたこの実施の形態1によるシ
リアルI/O回路であり、図1に示した初期値設定回路
30が付加され、クロック端子CLK、入力端子IN、
出力端子OUTに加えてデータ端子Dを備えている点
で、従来のシリアルI/O回路1とは異なるものである
ため、それとは異なる13という符号を付している。2
はこのユニット全体の制御を行うCPUであり、3はこ
れらシリアルI/O回路13とCPU2とを接続してい
るデータバスである。
【0037】4はI2 CバスのSCLに接続されるSC
L端子に接続された入力バッファであり、リード時には
その値はデータバス3に出力される。5はSCL端子に
接続された出力バッファであり、6はこの出力バッファ
5の入力を後述する出力ラッチ7とスイッチ8のいずれ
から得るかを選択するセレクタである。7はSCL端子
の出力値を格納する前記出力ラッチであり、そのSCL
端子の出力値はデータバス3を介してCPU2よりライ
トされる。8はシリアルI/O回路13のクロック端子
CLKの接続先を、入力バッファ4とセレクタ6のいず
れとするのかを選択するスイッチであり、シリアルI/
O回路13が内部クロックモードの時にはそれをセレク
タ6側に接続し、外部クロックモードの時にはそれを入
力バッファ4側に接続する。
【0038】9はI2 CバスのSDAに接続されるSD
A端子に接続された入力バッファであり、リード時には
その値はデータバス3に出力されるとともに、シリアル
I/O回路13の入力端子INにも接続されている。1
0はSDA端子に接続された出力バッファであり、11
はこの出力バッファ10の入力を後述する出力ラッチ1
2とシリアルI/O回路13の出力端子OUTのいずれ
から得るかを選択するセレクタである。12はSDA端
子への出力値を格納する出力ラッチであり、そのSDA
端子への出力値はCPU2よりデータバス3を介してラ
イトされる。
【0039】なお、シリアルI/O回路13を除いたこ
れら各部分は、図7に同一符号を付して示した従来のユ
ニットにおけるそれらに相当する部分である。
【0040】また、14はシリアルI/O回路13とと
もにこの実施の形態1のポイントとなるラッチ回路であ
り、SCL端子より入力されるクロックの立ち上がりで
SDA端子に入力されるデータのレベルをラッチし、そ
の出力をシリアルI/O回路13のデータ端子Dに出力
している。
【0041】次に動作について説明する。図3はこの発
明の実施の形態1の動作を説明するためのタイミング図
であり、図3(a)は図2に示したユニットのSCL端
子の波形、図3(b)は同じくSDA端子の波形、図3
(c)は図1に示した初期値設定回路30の設定端子s
の波形、図3(d)は同じくデータ端子dの波形、図3
(e)は同じく出力端子outの波形をそれぞれ示して
いる。
【0042】I2 Cバスに接続されるユニットはSDA
およびSCLに対してオープンドレイン出力を持ち、S
DA、SCLともにプルアップ抵抗によってプルアップ
されているため、SDAおよびSCLはともにワイヤー
ドANDが設定されている。このI2 Cバスが不使用時
にはSCL、SDAともHとなっていて、SCLがHの
時にSDAが立ち下がるとスタートコンディションの発
生、SCLがHの時にSDAが立ち上がるとストップコ
ンディションの発生と定義されている。このようなI2
Cバスにおいてはスタートコンディション発生後、最初
にスレーブアドレスが転送され、その後データが転送さ
れる。
【0043】まずマスタとして動作させる場合について
考える。SCLがHの時にSDAが立ち下がってスター
トコンディションが発生してから、スレーブアドレスが
SDAに送信されるまでは、CPU2によってSCL端
子およびSDA端子をポート入出力回路として制御する
ことにより実現する。なぜならば、この場合には複雑な
アービトレーションの処理が必要となるからである。な
お、このことは従来の場合と同様である。
【0044】ここで、図3(a)に示すSCL端子のク
ロックの立ち上がりで、図3(b)に示すSDA端子の
データのレベルがラッチ回路14によってラッチされ
る。このラッチ回路14の出力は、シリアルI/O回路
13のデータ端子Dを介してその初期値設定回路30の
データ端子dに入力される。この初期値設定回路30の
データ端子dに入力されるデータを図3(d)に示す。
この時、CPU2はSCL端子およびSDA端子をポー
ト入出力回路として制御しているので、シリアルI/O
回路13は制御レジスタ29により動作禁止状態(シリ
アルI/O回路ディセーブル)に設定される。そのと
き、初期値設定回路30はこの制御レジスタ29よりそ
の設定端子sに与えられる、図3(c)に示した信号に
よってイネーブル状態となる。
【0045】初期値設定回路30はイネーブル状態にな
ると、そのデータ端子dに入力されたデータを出力端子
outより出力する。このデータ端子dにはラッチ回路
14より出力されるSCL端子のクロックの立ち上がり
時のSDA端子のデータレベルが、シリアルI/O回路
13のデータ端子Dを介して入力されている。したがっ
て、その出力端子outには図3(e)に示すように、
ラッチ回路14の出力が出力され、シリアルI/O回路
13の出力端子OUTには当該データが順次出力され
る。これにより、最終的には図3に楕円で囲んで示すよ
うに、SCL端子のクロックの9ビット目の立ち上がり
時におけるSDA端子のデータレベルが、初期値として
シリアルI/O回路13の出力端子OUTに設定される
ことになる。
【0046】アービトレーションに勝ち残り、スレーブ
アドレスの送信が終了すると、CPU2はSCL端子が
Hの時、たとえば図3に破線で示したタイミングでセレ
クタ6、セレクタ11、スイッチ8を所定の状態に設定
して、SCL,SDAの両端子をシリアルI/O回路に
切り換える。その後、CPU2はシリアルI/O回路1
3を制御することによってデータの転送を行う。すなわ
ち、そのときにはCPU2がSCL端子およびSDA端
子をシリアルI/O回路として制御しているので、シリ
アルI/O回路13は制御レジスタ29によって動作許
可状態(シリアルI/O回路イネーブル)に設定されて
おり、初期値設定回路30は制御レジスタ29から設定
端子sに与えられる、図3(c)に示した信号によって
ディセーブル状態となる。
【0047】初期値設定回路30はディセーブル状態に
なると、その入力端子inに入力されたデータを出力端
子outより出力する。この入力端子inには送信バッ
ファレジスタ27より送信シフトレジスタ28に取り込
まれた送信データが、送信制御回路22の出力する送信
クロックのタイミングにしたがって直列に入力されてお
り、この送信シフトレジスタ28の出力が図3(e)に
示すように、初期値設定回路30の出力端子outより
シリアルI/O回路13の出力端子OUTに出力され
る。従来の場合と同様に、データの転送はスレーブアド
レス送信時にアービトレーションに勝ち残れば、マスタ
は自分だけとなるので、以後のデータ転送に関してはア
ービトレーションの処理が不要になり、SCL端子およ
びSDA端子を単純なシリアルI/O回路に切り換えて
制御することができる。
【0048】なお、SCL端子およびSDA端子を図3
に破線で示したタイミングで、ポート入出力回路からシ
リアルI/O回路に切り換える時、シリアルI/O回路
13の出力端子OUTのレベル、すなわち初期値は、初
期値設定回路30によって、SCL端子のクロックの9
ビット目の立ち上がり時点におけるSDA端子のデータ
レベルに設定されるので、図3(b)に示すように、S
DA端子のレベルに変化はない。
【0049】次にスレーブとして動作させる場合につい
て考える。マスタとして動作させる場合と同様に、スタ
ートコンディションの検出からスレーブアドレスの受信
については、CPU2はSCL,SDAの両端子をポー
ト入出力回路として制御することにより実現する。一
方、スレーブアドレスを受信してアクノリッジを返した
後、つまり出力ラッチ12にLを書き込んでSDA端子
にLを出力した後、SCL端子がHの時にCPU2は、
セレクタ6、セレクタ11、スイッチ8を所定の状態に
設定することにより、SCL端子およびSDA端子をポ
ート入出力回路からシリアルI/O回路に切り換える。
その後、CPU2はシリアルI/O回路13を制御する
ことによりデータの転送を行う。
【0050】ここで、SCL端子およびSDA端子をポ
ート入出力回路からシリアルI/O回路に切り換える
時、初期値、つまりシリアルI/O回路13の出力端子
OUTのレベルは、初期値設定回路30により、SCL
端子のクロックの9ビット目の立ち上がり時におけるS
DA端子のデータレベルに設定されるので、マスタとし
て動作している場合と同様にSDA端子のレベルに変化
はない。
【0051】このように、この実施の形態1によれば、
SDA端子のデータレベルに応じて初期値が設定される
ようになるため、ストップコンディションを誤って発生
させることがなくなり、専用ハードウェアの必要がな
く、ポート入出力回路との組み合わせでI2 Cバスシス
テムが実現できるシリアルI/O回路が得られるように
なり、チップ面積が小さく、製品コストも低く、汎用性
の高いユニットが得られる効果がある。
【0052】実施の形態2.上記実施の形態1では、S
CL端子より入力されるクロックの立ち上がりでSDA
端子に入力されるデータのレベルをラッチするラッチ回
路14の出力を、シリアルI/O回路13のデータ端子
Dに入力して初期値の設定を行う場合について説明した
が、出力ラッチ12にCPU2よりデータバス3を介し
てライトされたSDA端子への出力値を、シリアルI/
O回路13のデータ端子Dに入力して初期値の設定を行
うようにしてもよい。
【0053】図4はそのようなこの発明の実施の形態2
によるユニットの構成を示すブロック図である。この場
合、シリアルI/O回路13としては、図1にその内部
構成を示した実施の形態1の場合と同等のものが用いら
れており、そのデータ端子Dにはラッチ回路14からの
SDA端子のクロックの立ち上がり時のデータレベルで
はなく、出力ラッチ12にラッチされたSDA端子への
出力値が入力されている。なお、図中の他の部分につい
ては、図2に示した実施の形態1の相当部分と同一符号
を付してその説明を省略する。また、この実施の形態2
の場合も実施の形態1の場合と同様に、CPUの処理能
力が高く、CPUが入出力ポートを制御してアービトレ
ーションの処理を実現しているものとする。
【0054】次に動作について説明する。図5はこの発
明の実施の形態2の動作を説明するためのタイミング図
であり、図5(a)は図4に示したユニットのSCL端
子の波形、図5(b)は同じくSDA端子の波形、図5
(c)はこのユニットに用いられている図1に示したシ
リアルI/O回路13の初期値設定回路30の設定端子
sの波形、図5(d)は同じくデータ端子dの波形、図
5(e)は同じく出力端子outの波形をそれぞれ示し
ている。
【0055】上記実施の形態1の場合と同様に、I2
バスではスタートコンディションの発生後、最初にスレ
ーブアドレスが転送され、その後にデータが転送され
る。まずマスタとして動作させる場合について考える。
なお、SCLがHの時にSDAが立ち下がってスタート
コンディションが発生してからスレーブアドレスがSD
Aに送信されるまでは、実施の形態1の場合と同様に、
CPU2によってSCL端子およびSDA端子をポート
入出力回路として制御することにより実現する。なぜな
らば、このときには複雑なアービトレーションの処理が
必要となるからである。
【0056】この時、CPU2はSCL端子およびSD
A端子をポート入出力回路として制御しているので、シ
リアルI/O回路13は実施の形態1の場合と同様に、
制御レジスタ29により動作禁止状態に設定され、した
がってその初期値設定回路30はイネーブル状態となっ
ている。ここで、データバス3を介してCPU2が出力
ラッチ12にライトしたSDA端子への出力値が、この
初期値設定回路30のデータ端子dにも出力ラッチ12
より入力されているので、この出力ラッチ12の出力値
が、SCL端子およびSDA端子をポート入出力回路か
らシリアルI/O回路に切り換える時の初期値になる。
すなわち、最終的には図5(d)に示すように、図5
(a)に示したSCL端子のクロックの9ビット目の立
ち上がりにおける、出力ラッチ12の出力値であるHが
初期値となる。なぜなら、当該ユニットがマスタである
のでスレーブのユニットからLを入力できるように、S
DA端子にHを出力しておく必要があるからである。
【0057】アービトレーションに勝ち残り、スレーブ
アドレスの送信が終了すると、SCL端子がHの時(た
とえば、図5の破線で示すタイミング)に、CPU2は
セレクタ6、セレクタ11、スイッチ8を所定の状態に
設定することによって、SCL,SDAの両端子をポー
ト入出力回路からシリアルI/O回路に切り換える。そ
して、CPU2はシリアルI/O回路13を制御するこ
とによりデータの転送を行う。なお、その時にはSC
L,SDAの両端子がシリアルI/O回路として制御さ
れているので、シリアルI/O回路13はその制御レジ
スタ29の内容によって動作許可状態に設定されるた
め、初期値設定回路30から設定端子sに与えられる、
図5(c)に示す信号によりディセーブル状態となる。
【0058】ディセーブル状態となった初期値設定回路
30は、その入力端子inに送信クロックのタイミング
で入力された送信シフトレジスタ28の出力を、その出
力端子outよりシリアルI/O回路13の出力端子O
UTに出力する。実施の形態1の場合と同様に、データ
の転送はスレーブアドレス送信時にアービトレーション
に勝ち残ればマスタは自分だけなので、以後のデータ転
送に関してはアービトレーションの処理が不要になり、
SCL端子およびSDA端子を単純なシリアルI/O回
路に切り換えて制御することができる。
【0059】なお、SCL,SDAの両端子をポート入
出力回路からシリアルI/O回路に切り換えるとき、シ
リアルI/O回路13の出力端子OUTのレベル、つま
り初期値は、初期値設定回路30によって、SCL端子
のクロックの9ビット目のSDA設定レベルであるHが
設定される。このときはスレーブ側でSCLがHの期間
中はずっとLを出力しているので、図5(b)のごとく
SDA端子のレベルが変化することはない。
【0060】次にスレーブとして動作させる場合につい
て考える。マスタとして動作させる場合と同様に、スタ
ートコンディションの検出からスレーブアドレスの受信
については、CPU2はSCL,SDAの両端子をポー
ト入出力回路として制御することにより実現する。一
方、スレーブアドレスを受信してアクノリッジを返した
後、つまり出力ラッチ12にLを書き込んでSDA端子
にLを出力した後、SCL端子がHの時にCPU2は、
セレクタ6、セレクタ11、スイッチ8を所定の状態に
設定することにより、SCL端子およびSDA端子をポ
ート入出力回路からシリアルI/O回路に切り換える。
そして、CPU2はシリアルI/O回路13を制御する
ことによりデータの転送を行う。
【0061】ここで、SCL端子およびSDA端子をポ
ート入出力回路からシリアルI/O回路に切り換える
時、初期値、つまりシリアルI/O回路13の出力端子
OUTのレベルは、初期値設定回路30により、SCL
端子のクロックの9ビット目のSDA設定レベルである
Lレベルが設定されるので、SDA端子のレベルに変化
はない。
【0062】このように、この実施の形態2によれば、
ユニット内にSCL端子より入力されるクロックの立ち
上がりでSDA端子に入力されるデータのレベルをラッ
チするラッチ回路14などを別途用意する必要がなくな
るため、ストップコンディションを誤って発生させるこ
とがなくなり、チップ面積をさらに小さくすることが可
能なユニットが得られる効果がある。
【0063】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、シリアルI/O回路出力の初期値を設定する初期
値設定回路と、当該初期値設定のためのデータが入力さ
れるデータ端子とが設けられ、当該シリアルI/O回路
が動作禁止状態に設定されている場合には、データ端子
から入力されたデータをSDAへの送信データが出力さ
れる出力端子より出力し、それが動作許可状態に設定さ
れている場合には、その出力端子より当該シリアルI/
O回路からSDAに出力される送信データを出力するよ
うに構成したので、ポート入出力回路と合わせてI2
バスシステムを実現しようとした場合に、ポート入出力
回路からシリアルI/O回路に切り換えるタイミングで
誤ったストップコンディションが発生し、I2 Cバスシ
ステムが成り立たなくなってしまうといったことのない
シリアルI/O回路が得られる効果がある。
【0064】請求項2記載の発明によれば、クロック端
子、入力端子、出力端子、およびクロック発生回路、ス
イッチ、送信制御回路、出力バッファ、受信制御回路、
受信シフトレジスタ、受信バッファレジスタ、送信バッ
ファレジスタ、送信シフトレジスタ、制御レジスタを備
えたシリアルI/O回路に、シリアルI/O回路出力の
初期値を設定する初期値設定回路と、当該初期値設定の
ためのデータが入力されるデータ端子とを設け、この初
期値設定回路が、その設定端子が制御レジスタによって
イネーブルに設定されていれば、データ端子より初期値
設定データ端子に入力された値を初期値設定出力端子よ
り出力端子に出力し、ディセーブルに設定されていれ
ば、送信シフトレジスタより初期値設定入力端子に入力
される送信データを、初期値設定クロック端子に入力さ
れる送信クロックのタイミングで初期値設定出力端子よ
り出力端子に出力するように構成したので、誤ったタイ
ミングでストップコンディションが発生するようなこと
がなくなり、ポート入出力回路と合わせてI2 Cバスシ
ステムを実現することのできるシリアルI/O回路が得
られ、チップ面積が小さく、製品コストも低い、汎用性
の高いユニットの実現が可能となる効果がある。
【0065】請求項3記載の発明によれば、SCLのク
ロック変化時におけるSDAのデータレベルを、初期値
設定のためのデータが入力されるデータ端子に入力する
ように構成したので、SDA端子のデータレベルに応じ
て初期値の設定がなされるようになるため、誤ってスト
ップコンディションを発生させるようなことがなくな
り、専用ハードウェアの必要がなく、ポート入出力回路
との組み合わせでI2 Cバスシステムが実現できるシリ
アルI/O回路が得られるようになり、チップ面積が小
さくコストの低いユニットが得られるとともに、汎用性
の高いユニットが得れられる効果がある。
【0066】請求項4記載の発明によれば、データ端子
に入力される初期値設定のためのデータとして、当該シ
リアル入出力回路が動作禁止状態のときにSDAに出力
されるデータを、初期値設定のためのデータが入力され
るデータ端子に入力するように構成したので、SCL端
子より入力されるクロックの立ち上がりでSDA端子に
入力されるデータのレベルをラッチするラッチ回路など
を、ユニット内に別途用意しなくとも、SDA端子への
出力データに応じて初期値が設定されるようになるた
め、誤ってストップコンディションを発生させるような
ことがなくなり、専用ハードウェアの必要がなく、ポー
ト入出力回路との組み合わせでI2 Cバスシステムが実
現できるシリアルI/O回路が得られるようになり、チ
ップ面積がさらに小さく、低コストのユニットが得られ
るとともに、汎用性の高いユニットが得れられる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるシリアルI/
O回路を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるシリアルI
/O回路を用いたI2 Cバス実現のためのユニットを示
すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1におけるシリアルI
/O回路およびユニットの動作を説明するためのタイミ
ング図である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるI2 Cバス実
現のためのユニットを示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態2におけるシリアルI
/O回路およびユニットの動作を説明するためのタイミ
ング図である。
【図6】 I2 Cバスの動作を説明するためのタイミン
グ図である。
【図7】 従来のシリアルI/O回路を用いたI2 Cバ
ス実現のためのユニットを示すブロック図である。
【図8】 従来のシリアルI/O回路を示すブロック図
である。
【図9】 従来のシリアルI/O回路の動作を説明する
ためのタイミング図である。
【図10】 従来のユニットにおけるマスタ時の動作を
説明するためのタイミング図である。
【図11】 従来のユニットにおけるスレーブ時の動作
を説明するためのタイミング図である。
【符号の説明】
1,13 シリアルI/O回路、5,10,23 出力
バッファ、8,21スイッチ、20 クロック発生回
路、22 送信制御回路、24 受信制御回路、25
受信シフトレジスタ、26 受信バッファレジスタ、2
7 送信バッファレジスタ、28 送信シフトレジス
タ、29 制御レジスタ、30 初期値設定回路、CL
K クロック端子、IN 入力端子、OUT 出力端
子、D データ端子、clk 初期値設定クロック端
子、in 初期値設定入力端子、out初期値設定出力
端子、d 初期値設定データ端子、s 設定端子。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プルアップ抵抗によりプルアップされた
    クロックラインとデータラインの2線によって構成さ
    れ、接続されるユニットが前記クロックラインとデータ
    ラインの両方に対してオープンドレイン出力を持った双
    方向シリアルバスシステムを、ポート入出力回路の機能
    と合わせて実現するシリアル入出力回路において、 前記クロックラインとの間でクロックが入出力されるク
    ロック端子、前記データラインからの受信データが入力
    される入力端子、および前記データラインへの送信デー
    タが出力される出力端子とともに、初期値を設定するた
    めのデータが入力されるデータ端子を備え、 当該シリアル入出力回路が動作禁止状態に設定されてい
    る場合には、前記データ端子から入力されたデータを前
    記出力端子に出力し、動作許可状態に設定されている場
    合には、当該シリアル入出力回路から前記データライン
    に出力される送信データを前記出力端子に出力する初期
    値設定回路を設けたことを特徴とするシリアル入出力回
    路。
  2. 【請求項2】 当該シリアル入出力回路が内部クロック
    モード時にクロック発生回路の発生するクロックを選択
    し、外部クロックモード時にクロック端子より入力され
    るクロックを選択するスイッチと、 前記スイッチの選択したクロックが入力され、送信クロ
    ック、送信完了割り込み要求、および送信データ書き込
    み信号を出力してデータの送信を制御する送信制御回路
    と、 内部クロックモード時に前記送信制御回路から送られて
    きた送信クロックをクロック端子に出力する出力バッフ
    ァと、 前記送信制御回路より出力された送信クロックが入力さ
    れ、受信クロック、受信完了割り込み要求、および受信
    データ書き込み信号を出力してデータの受信を制御する
    受信制御回路と、 入力端子からの受信データを直列データから並列データ
    に変換する受信シフトレジスタがデータの受信が完了す
    るたびに、前記受信制御回路から出力される受信データ
    書き込み信号にしたがって前記受信シフトレジスタの内
    容を取り込む受信バッファレジスタと、 送信データを格納している送信バッファレジスタより送
    信データを取り込み、それを送信制御回路の出力する送
    信クロックに同期して1ビットずつ出力端子に送出する
    送信シフトレジスタと、 当該シリアル入出力回路の動作モードを指定するデータ
    が設定される制御レジスタと、 前記送信シフトレジスタに接続された初期値設定入力端
    子、前記出力端子に接続された初期値設定出力端子、前
    記送信制御回路からの送信クロックが入力される初期値
    設定クロック端子、前記制御レジスタに接続された設定
    端子、および初期値を設定するためのデータが入力され
    るデータ端子に接続された初期値設定データ端子を備
    え、前記制御レジスタによって前記設定端子がイネーブ
    ルに設定されていれば、前記初期値設定データ端子の値
    を前記初期値設定出力端子より出力し、ディセーブルに
    設定されていれば、前記初期値設定クロック端子に入力
    される送信クロックのタイミングで、前記初期値設定入
    力端子に入力される送信データを前記初期値設定出力端
    子より出力する初期値設定回路とを備えたシリアル入出
    力回路。
  3. 【請求項3】 初期値を設定するためにデータ端子に入
    力されるデータとして、双方向シリアルバスシステムの
    クロックラインのクロック変化時における、前記双方向
    シリアルバスシステムのデータラインのデータレベルを
    用いたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    シリアル入出力回路。
  4. 【請求項4】 初期値を設定するためにデータ端子に入
    力されるデータとして、動作禁止状態のときに当該シリ
    アル入出力回路が双方向シリアルバスシステムのデータ
    ラインに出力するデータを用いたことを特徴とする請求
    項1または請求項2記載のシリアル入出力回路。
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