JPH08165738A - 軸端支持構造及びそれを用いた天吊り金具 - Google Patents

軸端支持構造及びそれを用いた天吊り金具

Info

Publication number
JPH08165738A
JPH08165738A JP6311746A JP31174694A JPH08165738A JP H08165738 A JPH08165738 A JP H08165738A JP 6311746 A JP6311746 A JP 6311746A JP 31174694 A JP31174694 A JP 31174694A JP H08165738 A JPH08165738 A JP H08165738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft member
slit
support
fixed
ceiling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6311746A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuhiko Mimura
龍彦 三村
Mineo Oishi
峰男 大石
Akiko Ota
暁子 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
FUTABA KINZOKU KOGYO KK
Original Assignee
Sony Corp
FUTABA KINZOKU KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp, FUTABA KINZOKU KOGYO KK filed Critical Sony Corp
Priority to JP6311746A priority Critical patent/JPH08165738A/ja
Publication of JPH08165738A publication Critical patent/JPH08165738A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワンタッチで軸部材をスリットの奥端部に係
止可能で且つスリットからの軸部材の脱落を防止出来る
とともに、支持構造を全体として上下方向に小型に構成
可能な軸端支持構造及びそれを用いた天吊り金具を提供
する。 【構成】 天井Rに固定された支持フレーム4であっ
て、下方へ延びる左右1対の側壁部13に外側に突出す
る軸部材30が同軸上に設けられた固定フレーム2と、
プロジェクターに固定された支持フレーム4であって、
両側壁部13の外側に重合わせて配置される1対の支持
壁24を有し、1対の支持壁24に上端が開口した略L
字状のスリット32が夫々形成された支持フレーム4
と、軸部材30の端部を保持する1対のロック機構40
であって、固定板41と可動板43とバネ部材44とを
有し、可動板43に規制孔46及び案内部47が形成さ
れされた1対のロック機構40とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸部材を介して家電機
器等を天井や壁面等に対して支持させるのに好適な軸端
支持構造及びそれを用いた天吊り金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビやプロジェクターなどの家
電機器等を天井に支持するための支持構造として、天井
に固定される固定フレームと、家電機器等に固定される
支持フレームとを備え、両者をボルトや軸部材等を介し
て連結するタイプの支持構造が種々提案され実用化され
ている。例えば、プロジェクターを天井に支持する支持
構造として、天井に固定された枠状の固定フレームと、
プロジェクターに固定された枠状の支持フレームを設
け、固定フレームの側壁部の前端近傍部に側方向へ突出
した軸部材を設け、支持フレームの側壁部の前端部に上
端が開口した略J字状のスリットであって、奥端部に上
方へ延びる係止部が形成されたスリットを設け、固定フ
レームの側壁部の後端近傍部にナット部材を溶着し、支
持フレームのナット部材に対応する位置に貫通孔を形成
し、スリットに軸部材を夫々挿通させて係止部に軸部材
を係止させた状態で、ボルト部材をナット部材に螺合さ
せ、2本の軸部材と2本のボルト部材を介して支持フレ
ームを固定フレームに連結支持するように構成したもの
が広く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記支持構造では、係
止部に軸部材を係止させることで、スリットからの軸部
材の脱落を効果的に防止出来るが、プロジェクター及び
支持フレームの荷重が係止部の上側の側壁部に集中する
関係上、この応力集中部分を高さ方向に長くしたり、応
力集中部分に補強板を溶接等で固定したりして、強度・
剛性を十分に確保する必要があり、支持構造全体が上下
方向に大型化したり、支持構造の製作工程が複雑になっ
たりするという問題がある。
【0004】本発明の目的は、ワンタッチで軸部材をス
リットの奥端部に係止可能で且つスリットからの軸部材
の脱落を効果的に防止出来るとともに、支持構造を全体
として上下方向に小型に構成可能な軸端支持構造及びそ
れを用いた天吊り金具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る軸端支持
構造は、軸部材の端部が挿通可能で且つ一端が開口した
略L字状のスリットを有する略平板状の支持壁と、前記
支持壁との協働で軸部材の端部をスリットの奥端部に、
軸部材の軸心直交方向へ移動不能に保持するロック機構
であって、スリットの奥端部への軸部材の挿通方向前側
の支持壁の側面に固定された固定板と、固定板のスリッ
ト側の一側部にピン部材を介して回転自在に支持され、
軸部材が挿通する規制孔がスリットの奥端部に対応させ
て形成され、自由端部に軸部材の端面の外側へ延びる案
内部が傾斜状に屈曲形成された可動板と、可動板の自由
端側を支持壁側へ付勢するバネ部材と、を有するロック
機構とを備えたものである。
【0006】請求項2に係る天吊り金具は、家電機器な
どの支持対象物を天井に固定する天吊り金具であって、
上壁部と、上壁部の両端から下方へ延びる側壁部とを有
し、両側壁部の外側に突出する軸部材が同軸上に側壁部
に夫々設けられ、天井に固定される固定フレームと、前
記支持対象物に固定された支持フレームであって、両側
壁部の外側に重合わせて配置される1対の支持壁を有
し、1対の支持壁に上端が開口した略L字状のスリット
が夫々形成された支持フレームと、前記支持壁との協働
で軸部材の端部をスリットの奥端部に、軸部材の軸心直
交方向へ移動不能に夫々保持する1対のロック機構であ
って、スリットの奥端部への軸部材の挿通方向前側の支
持壁の側面に固定された固定板と、固定板のスリット側
の一側部にピン部材を介して回転自在に支持され、軸部
材が挿通する規制孔がスリットの奥端部に対応させて形
成され、自由端部に軸部材の端面の外側へ延びる案内部
が傾斜状に屈曲形成された可動板と、可動板の自由端側
を支持壁側へ付勢するバネ部材と、を有する1対のロッ
ク機構とを備えたものである。
【0007】ここで、請求項3の天吊り金具のように、
前記支持壁の前部にスリットを形成し、固定フレームの
側壁部にスリットに対応させて1対の軸部材を設け、支
持壁の後部を固定フレームの後部にボルト部材を介して
固定してもよいし、請求項4の天吊り金具のように、前
記ボルト部材が挿通する支持壁の貫通孔を、規制孔を中
心とした円弧に沿った長孔状に形成してもよい。
【0008】
【作用】請求項1に係る軸端支持構造においては、軸部
材の端部を支持壁に形成されたスリットに、その開口か
ら挿入させて奥端側へ移動させると、軸部材の端面が可
動板の案内部に当接して、バネ部材の付勢力に抗して可
動板が回動し、軸部材がスリットの奥端部に移動する
と、可動板の自由端側がバネ部材で支持壁側へ回動し
て、軸部材の端部が規制孔に嵌合し、規制孔を介して軸
部材の端部がスリットの奥端部に保持されることにな
る。
【0009】このように、スリットに沿って軸部材を移
動させるという簡単な操作で、軸部材をスリットの奥端
部にワンタッチで保持させることが可能となり、しか
も、軸部材をスリットの奥端部に位置させた状態で、ロ
ック機構を介して軸部材が軸心直交方向へ移動不能に保
持されので、軸部材の端部がスリットに沿って移動して
抜け落ちることが確実に防止される。また、ロック機構
で軸部材の脱落を防止出来るので、従来のように、スリ
ットをJ字状に形成して、スリットの奥端部に軸部材の
移動を規制する係止部を形成する必要がなく、支持壁の
幅を短く構成しつつ、スリットの奥端部に対応する支持
壁の部分の強度・剛性を十分に確保することが可能とな
る。
【0010】請求項2に係る天吊り金具においては、固
定フレームが天井に固定され、支持フレームが家電機器
などの支持対象物に固定され、両フレームは、固定フレ
ームの側壁部に設けられた1対の軸部材を、支持フレー
ムの1対の支持壁に形成した略L字状のスリットに夫々
係合させて連結される。但し、両フレームの前部又は後
部を軸部材とスリットとで連結し、後部又は前部をボル
ト部材などを介して連結してもよい。
【0011】更に詳しく説明すると、支持フレームに固
定された支持対象物を天井に固定する際には、支持対象
物を支持フレームとともに持ち上げて、スリットに対し
て軸部材の端部をスリットの開口から挿入し、支持フレ
ームを前方又は後方へ移動させて、軸部材をスリットの
奥端側へ相対移動させる。このとき、軸部材の端面が可
動板の案内部に当接して、バネ部材の付勢力に抗して可
動板が回動し、軸部材がスリットの奥端部に移動する
と、軸部材が規制孔に嵌合して、可動板の自由端側がバ
ネ部材で支持壁側へ回動し、軸部材がスリットの奥端部
に保持される。こうして、支持フレーム側の1対のスリ
ットを固定フレーム側の1対の軸部材に夫々係合させ
て、支持対象物を支持フレームとともに固定フレームに
固定することになる。
【0012】このように、スリットに対して軸部材を嵌
合させて、支持フレームを前方又は後方へ移動させると
いう簡単な操作で、1対の軸部材を1対のスリットの奥
端部に夫々ワンタッチで保持させることが可能となり、
しかも、軸部材をスリットの奥端部に保持させた状態
で、ロック機構を介して軸部材の端部がスリットの奥端
部に直交方向へ移動不能に保持されので、軸部材がスリ
ットに沿って移動して抜け落ちることが確実に防止され
る。また、ロック機構で軸部材の脱落が防止されるの
で、従来のように、スリットをJ字状に形成して、スリ
ットの奥端部に軸部材の移動を規制する係止部を形成す
る必要がなく、支持壁を高さ方向に短く構成することが
可能となり、天吊り金具を高さ方向に小型に構成して、
支持対象物を天井の極力近くに配置させることが可能と
なる。
【0013】ここで、請求項3の天吊り金具において
は、支持フレームの前部が固定フレームにスリットと軸
部材とを介して連結され、両フレームの後部がボルト部
材で固定されているので、支持対象物及び支持フレーム
を固定フレームに対して4点で安定支持することが可能
となる。また、請求項4の天吊り金具においては、前記
ボルト部材が挿通する支持壁の貫通孔が、規制孔を中心
とした円弧に沿った長孔状に形成されているので、固定
フレームに対する支持フレームの取付け角度を貫通孔を
介して軸部材を中心に微調整することが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。本実施例は、プロジェクターを天井に
支持する天吊り金具に本発明を適用した場合のものであ
る。図1に示すように、天吊り金具1は、天井Rの下面
に固定される固定フレーム2と、プロジェクター3の上
面に固定される支持フレーム4と、固定フレーム2に対
して支持フレーム4を固定支持するための前部支持構造
5及び後部支持構造6とから基本的に構成されている。
前記固定フレーム2は、図1、図2に示すように、平板
状の上壁部10と、上壁部10の外縁部から下方へ延び
る前壁部11、後壁部12、左右の側壁部13からなる
枠状の壁部14とから構成され、この固定フレーム2は
複数のボルト15を介して天井Rに固定される。尚、符
号16は、固定フレーム2を軽量化するための肉抜き孔
である。
【0015】前記支持フレーム4は、プロジェクター3
の機枠の上面に複数のボルト20を介して固定される前
部支持板21及び後部支持板22と、前後の支持板2
1、22の両端部間に固定された左右1対の側板23と
から枠状に構成され、前部支持板21の両端部には上方
へ延びる平板状の支持壁24が形成され、後部支持板2
2の両端部には上方へ延びる平板状の接合部25が形成
され、左右の側板23の前端部は支持壁24の後半部の
外側面に夫々溶接接合され、後端部は接合部25の外側
面に夫々溶接接合され、左右の支持壁24間及び接合部
25間の間隔は夫々固定フレーム2の左右の側壁部13
間の間隔よりもやや大きく設定され、固定フレーム2は
支持フレーム4の内側に嵌合可能に構成されている。
【0016】次に、前記固定フレーム2に対して支持フ
レーム4を連結支持する前部支持構造5及び後部支持構
造6について説明する。前記前部支持構造5について説
明すると、図2〜図5に示すように、固定フレーム2の
左右の側壁部13の中央部よりもやや前側部分には外側
向けて突出した1対の軸部材30が片持ち状に固定さ
れ、左右の軸部材30は同軸上に配置され、軸部材30
の先端部には部分球面状の案内面31が形成されてい
る。尚、前記左右の軸部材30は、左右の側壁部13に
亙って架設した1本の軸部材の両端部で構成してもよ
い。
【0017】前記左右の支持壁24の前半上部には軸部
材30が挿通可能な略L字状のスリット32が上端を開
口させて夫々形成され、支持壁24のスリット32の下
側には案内アーム33が形成され、支持壁24のスリッ
ト32の上側には支持アーム34が形成され、案内アー
ム33の前端部には上方へ突出した係止部33aが形成
され、係止部33aの上端部は支持アーム34の上端よ
りもやや低い位置に配置され、支持フレーム4の左右の
スリット32の開口から奥端部側へ固定フレーム2の左
右の軸部材30を挿通させて、軸部材30に支持アーム
34を引っ掛けることで、支持フレーム4の前端部は固
定フレーム2に支持される。
【0018】前記左右のスリット32の奥端部に夫々挿
通された左右の軸部材30を軸心直交方向に移動不能に
保持するため、左右の支持壁24の左右両側には、次の
ような構成のロック機構40が夫々設けられている。
【0019】前記左右のロック機構40は、スリット3
2よりも後側の支持壁24の部分の外側面に固定された
固定板41と、固定板41の前端部にピン部材42を介
して回動自在に支持された可動板43と、可動板43の
自由端を支持壁24側へ付勢するコイルバネからなるバ
ネ部材44とから構成され、固定板41は側板23の前
端部及び支持壁24に3本のビス45を介して固定さ
れ、可動板43は支持アーム34の略全部と案内アーム
33の後半部とにラップされ、前端は支持アーム34の
前端と略同じ位置に配置され、可動板43の略中央部に
は軸部材30が遊嵌状に挿通可能なバカ孔状の規制孔4
6がスリット32の奥端部に対応させて形成され、可動
板43の前端部には軸部材30の外側に延びる案内部4
7が傾斜状に屈曲形成され、規制孔46の上下両側の可
動板43の部分には挿通孔48が形成され、支持アーム
34及び案内アーム33の基端部には挿通孔48に対応
させてビス孔49が形成されている。
【0020】前記後部支持構造6について説明すると、
図1、図2、図6に示すように、左右の側壁部13の後
端近傍部には挿通孔50が形成され、左右の側壁部13
の後端近傍部の内側面には挿通孔50に対応させてナッ
ト部材51が溶着され、固定フレーム2の側壁部13の
後端近傍部にはナット部材51に対応させてガイド孔
(これが貫通孔に相当する)54が形成され、このガイ
ド孔54はスリット32の奥端部を中心とした円弧に沿
った長孔状に形成され、支持フレーム4の後端部はガイ
ド孔54及び挿通孔50にボルト部材52を挿通させて
ナット部材51に締結させることで固定フレーム2に固
定される。尚、前記プロジェクター3は、支持フレーム
4から外側へ大幅にはみ出して設けられ、プロジェクタ
ー3と天井R間の隙間に汎用のレンチを挿入してボルト
部材52を締結出来ないので、図7に示すように、ボル
ト部材52の頭部には、プレス成形などにより、プラス
ドライバーで操作可能な十字溝53が形成されている。
【0021】次に、前記天吊り金具1の作用について説
明する。プロジェクター3を天井Rに固定する際には、
先ず、固定フレーム2を天井Rの所望位置に固定すると
ともに、支持フレーム4をプロジェクター3の機枠の上
面に固定し、支持フレーム4とともにプロジェクター3
を持ち上げて、図5、図5に実線で示すように、左右の
軸部材30を左右のスリット32に夫々挿通させ、支持
フレーム4を前方へ移動させて、図4に2点鎖線で示す
ように、軸部材30をスリット32の奥端部に保持す
る。このとき、案内部47が軸部材30の案内面31で
外方へ押圧されて、図5に2点鎖線で示すように、左右
の可動板43が外方へ回動し、軸部材30がスリット3
2の奥端部に位置すると、軸部材30が規制孔46を挿
通して、バネ部材44により可動板43が支持壁24の
側面に圧接された状態となり、軸部材30が可動板43
を介して軸心直交方向に移動不能にスリット32及び規
制孔46に保持される。
【0022】次に、ガイド孔54にボルト部材52を挿
通させて、ボルト部材52をナット部材51にある程度
螺じ込み、この状態で、ガイド孔54を介して軸部材3
0を中心にプロジェクター3を回動させてプロジェクタ
ー3の角度を微調整した状態で、ボルト部材52を締め
つけて、固定フレーム2に支持フレーム4に連結固定
し、更に、図3に示すように、2本のビス55で左右の
可動板43を支持壁24に夫々固定して、プロジェクタ
ー3を天井Rに固定保持することになる。
【0023】このように、スリット32に対して軸部材
30を嵌合させて、支持フレーム4を前方へ移動させる
という簡単な操作で、1対の軸部材30を1対のスリッ
ト32の奥端部に夫々ワンタッチで保持することが可能
となり、しかも、軸部材30をスリット32の奥端部に
保持させた状態で、可動板43とピン部材42とバネ部
材44と固定板41とからなるロック機構40を介し
て、軸部材30がスリット32の奥端部に軸心直交方向
へ移動不能に保持されので、軸部材30がスリット32
に沿って移動して抜け落ちることが確実に防止される。
【0024】また、プロジェクター3及び支持フレーム
4の自重は、支持フレーム4の支持アーム34を介して
軸部材30で受け止められるので、可動板43に大きな
荷重が作用してロック機構40が破損することはない。
更に、ロック機構40で軸部材30の抜けを防止出来る
ので、従来のように、スリットをJ字状に形成して、ス
リットの奥端部に軸部材の移動を規制する係止部を形成
する必要がなく、支持壁24を高さ方向に短く構成する
ことが可能となり、天吊り金具1を高さ方向に小型に構
成して、支持対象物を天井Rの極力近くに配置させるこ
とが可能となる。更にまた、固定フレーム2に支持フレ
ーム4を連結支持させた状態で、2本のビス55で可動
板43を支持フレーム4に固定するので、スリット32
に沿って軸部材30が抜け落ちることが確実に防止され
る。
【0025】尚、本実施例では、プロジェクター3を角
度調整可能に支持する関係上、軸部材30として円柱状
のもの用いたが、角度調整が不要な場合には、角柱状や
楕円状などの軸部材を用いてもよい。また、プロジェク
ター3に代えて、テレビや扇風機などの支持対象物を支
持してもよいし、壁などに支持対象物を固定支持する金
具としても、本発明を同様に適用出来る。更に、比較的
軽量な支持対象物を支持する場合には、軸部材30を介
して2点で支持対象物を支持してもよい。更にまた、各
種産業機械などに組み込まれる軸部材の端部を受ける支
持構造して、本発明に係る前部支持構造5を適用するこ
とが可能である。
【0026】
【発明の効果】請求項1に係る軸端支持構造において
は、軸部材をスリットの奥端部にワンタッチで保持出来
ること、軸部材の端部がロック機構によりスリットの奥
端部に軸心直交方向に移動不能に保持されるので、軸部
材がスリットに沿って移動して抜け落ちることが確実に
防止されこと、支持壁の幅を短く構成しつつ、スリット
の奥端部に対応する支持壁の部分の強度・剛性を十分に
確保できること、などの効果が得られる。
【0027】請求項2に係る天吊り金具においては、軸
部材をスリットの奥端部に移動させるという簡単な操作
で、支持対象物を支持フレームとともに天井に固定され
た固定フレームにワンタッチで固定出来ること、軸部材
がロック機構によりスリットの奥端部に軸心直交方向に
移動不能に保持されるので、軸部材がスリットに沿って
移動して抜け落ちて、支持対象物が脱落することを確実
に防止されこと、支持壁の幅を短く構成しつつ、スリッ
トの奥端部に対応する支持壁の部分の強度・剛性を十分
に確保できるので、天吊り金具全体を上下方向に小型に
構成して、支持対象物を天井に極力接近させて配置出来
ること、などの効果が得られる。
【0028】請求項3に係る天吊り金具によれば、支持
フレームの前部が固定フレームにスリットと軸部材とを
介して連結され、両フレームの後部がボルト部材で固定
されているので、支持対象物及び支持フレームを固定フ
レームに対して4点で安定支持することが可能となる。
請求項4の天吊り金具によれば、ボルト部材が挿通する
支持壁の貫通孔が、規制孔を中心とした円弧に沿った長
孔状に形成されているので、固定フレームに対する支持
フレームの取付け角度を貫通孔を介して軸部材を中心に
微調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 天吊り金具及びプロジェクターの斜視図
【図2】 天吊り金具の斜視図
【図3】 前部支持構造付近の斜視図
【図4】 前部支持構造付近の側面図
【図5】 図4のV−V線断面図
【図6】 後部支持構造付近の横断面図
【図7】 ボルト部材の斜視図
【符号の説明】
R 天井 1 天吊り金具 2 固定フレーム 3 プロジェクター 4 支持フレーム 5 前部支持構造 6 後部支持構造 10 上壁部 11 前壁部 12 後壁部 13 側壁部 14 壁部 15 ボルト 16 肉抜き孔 20 ボルト 21 前部支持板 22 後部支持板 23 側板 24 支持壁 25 接合部 30 軸部材 31 案内面 32 スリット 33 案内アーム 33a 係止部 34 支持アーム 40 ロック機構 41 固定板 42 ピン部材 43 可動板 44 バネ部材 45 ビス 46 規制孔 47 案内部 48 挿通孔 49 ビス孔 50 挿通孔 51 ナット部材 52 ボルト部材 53 十字溝 54 ガイド孔 55 ビス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 暁子 東京都品川区大崎2−10−14 ソニー株式 会社大崎テクノロジーセンター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材の端部が挿通可能で且つ一端が開
    口した略L字状のスリットを有する略平板状の支持壁
    と、 前記支持壁との協働で軸部材の端部をスリットの奥端部
    に、軸部材の軸心直交方向へ移動不能に保持するロック
    機構であって、スリットの奥端部への軸部材の挿通方向
    前側の支持壁の側面に固定された固定板と、固定板のス
    リット側の一側部にピン部材を介して回転自在に支持さ
    れ、軸部材が挿通する規制孔がスリットの奥端部に対応
    させて形成され、自由端部に軸部材の端面の外側へ延び
    る案内部が傾斜状に屈曲形成された可動板と、可動板の
    自由端側を支持壁側へ付勢するバネ部材と、を有するロ
    ック機構と、 を備えたことを特徴とする軸端支持構造。
  2. 【請求項2】 家電機器などの支持対象物を天井に固定
    する天吊り金具であって、 上壁部と、上壁部の両端から下方へ延びる側壁部とを有
    し、両側壁部の外側に突出する軸部材が同軸上に側壁部
    に夫々設けられ、天井に固定される固定フレームと、 前記支持対象物に固定された支持フレームであって、両
    側壁部の外側に重合わせて配置される1対の支持壁を有
    し、1対の支持壁に上端が開口した略L字状のスリット
    が夫々形成された支持フレームと、 前記支持壁との協働で軸部材の端部をスリットの奥端部
    に、軸部材の軸心直交方向へ移動不能に夫々保持する1
    対のロック機構であって、スリットの奥端部への軸部材
    の挿通方向前側の支持壁の側面に固定された固定板と、
    固定板のスリット側の一側部にピン部材を介して回転自
    在に支持され、軸部材が挿通する規制孔がスリットの奥
    端部に対応させて形成され、自由端部に軸部材の端面の
    外側へ延びる案内部が傾斜状に屈曲形成された可動板
    と、可動板の自由端側を支持壁側へ付勢するバネ部材
    と、を有する1対のロック機構と、 を備えたことを特徴とする天吊り金具。
  3. 【請求項3】 前記支持壁の前部にスリットを形成し、
    固定フレームの側壁部にスリットに対応させて1対の軸
    部材を設け、支持壁の後部を固定フレームの後部にボル
    ト部材を介して固定したことを特徴とする請求項2に記
    載の天吊り金具。
  4. 【請求項4】 前記ボルト部材が挿通する支持壁の貫通
    孔を、規制孔を中心とした円弧に沿った長孔状に形成し
    たことを特徴とする請求項3に記載の天吊り金具。
JP6311746A 1994-12-15 1994-12-15 軸端支持構造及びそれを用いた天吊り金具 Pending JPH08165738A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6311746A JPH08165738A (ja) 1994-12-15 1994-12-15 軸端支持構造及びそれを用いた天吊り金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6311746A JPH08165738A (ja) 1994-12-15 1994-12-15 軸端支持構造及びそれを用いた天吊り金具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08165738A true JPH08165738A (ja) 1996-06-25

Family

ID=18020987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6311746A Pending JPH08165738A (ja) 1994-12-15 1994-12-15 軸端支持構造及びそれを用いた天吊り金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08165738A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011013267A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Seiko Epson Corp 天吊り装置
CN106836611A (zh) * 2015-12-03 2017-06-13 广东绿岛风室内空气系统科技有限公司 一种支持多种类型支架的安装结构
CN106836609A (zh) * 2015-12-03 2017-06-13 广东绿岛风室内空气系统科技有限公司 一种集成吊顶安装支架
CN111425708A (zh) * 2020-03-27 2020-07-17 南通市久正人体工学股份有限公司 一种电视机壁挂安装装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011013267A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Seiko Epson Corp 天吊り装置
CN106836611A (zh) * 2015-12-03 2017-06-13 广东绿岛风室内空气系统科技有限公司 一种支持多种类型支架的安装结构
CN106836609A (zh) * 2015-12-03 2017-06-13 广东绿岛风室内空气系统科技有限公司 一种集成吊顶安装支架
CN106836609B (zh) * 2015-12-03 2019-03-19 广东绿岛风空气系统股份有限公司 一种集成吊顶安装支架
CN106836611B (zh) * 2015-12-03 2019-08-13 广东绿岛风空气系统股份有限公司 一种支持多种类型支架的安装结构
CN111425708A (zh) * 2020-03-27 2020-07-17 南通市久正人体工学股份有限公司 一种电视机壁挂安装装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4901204A (en) Securing unit for securely mounting printed circuit boards relatively movable between two positions
JP2004165656A (ja) 基板用カセット
JPH08165738A (ja) 軸端支持構造及びそれを用いた天吊り金具
JPH07212681A (ja) 平面ディスプレイの据付装置
JP2005086393A (ja) 取付装置
JP2000055017A (ja) 機器支持用アームのデスク天板への取付装置
JPH06323044A (ja) 仮囲い板取付金具
JPH11229565A (ja) 折板支持具
JP2549330Y2 (ja) クランプ装置
JPH08253992A (ja) パネル連結部の取付構造
JP2598796Y2 (ja) システム天井用照明器具のオプション部品
JP2599019Y2 (ja) 照明器具の取付け構造
JPS5834215Y2 (ja) 蝶番のマウンテイングプレ−ト
KR200141105Y1 (ko) 전자접촉기의 프레임과 마운팅 플레이트와의 조립구조
JPH0715162Y2 (ja) 電気機器の吊下げ装置
JP2578311B2 (ja) 扉の支持装置
JPS635321Y2 (ja)
JP2000160912A (ja) 扉用取付具
JPH0335508Y2 (ja)
JP3341862B2 (ja) 平面ディスプレイの据付装置
JP2798616B2 (ja) パチンコ機の前枠ヒンジ
JP2002147096A (ja) 扉開閉装置
JP2717369B2 (ja) 電気部品壁付け装置
JPH0752636Y2 (ja) パネル取付け構造
JP2890995B2 (ja) 盤用ボックス