JPS5834215Y2

JPS5834215Y2 - 蝶番のマウンテイングプレ−ト

Info

Publication number: JPS5834215Y2
Application number: JP15441980U
Authority: JP
Inventors: 建常木
Original assignee: スガツネ工業株式会社
Priority date: 1980-10-29
Filing date: 1980-10-29
Publication date: 1983-08-01
Also published as: JPS5777568U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、ドアに埋設固定するカップ型部材とアームに
て連結される蝶番のマウンティングプレート、更に詳し
くは、前後、左右、上下に移動自在なるよう複数個の部
材を組合わせてなるマウンティングプレートに関するも
のである。

従来、上述マウンティングプレートとしては各種構造の
ものが知られているが、各部材相互の前後、左右、上下
各方向へ移動調整する為の組合わせ手段に難点があって
充分な取付は強度が得られなかったり、又は取付は位置
決め精度が悪かったり、更には狂いが生じたり、調整作
動が不円滑である等、何れのものも一長一短があって満
足するにたるものがない。

そこで本考案は上述従来の事情に鑑みて検討の結果、各
構成部材相互の前後、左右、上下各方向への移動調整手
段を適切に形所して組合わせ構成することによって、こ
の種マウンティングプレートとしての機能を充分に満足
させ得ることを目的としたマウンティングプレートを得
たものである。

以下本考案の実施例を示した図面について詳述すれは゛
、マウンティングプレート１は第１図に示したようにド
ア２に埋設して固定するカップ型部材３と相互にアーム
４，５で枢着連結して形成される蝶番６に適用されるも
ので、キャビネツｌ−（図示せず）の側板７にねじ８に
より固定してドア２の取付けを行なうものである。

即ち、上記マウンティングプレート１は、第１図、第２
図に示したように、上記側板７にねじ８，８にて取付け
られる固定板９と、該固定板９上に重ね合わせて図示の
矢印ａ、ａ’が示した上下方向へ移動調整自在にねじ１
０にて固定される上下スライド板１１と、横断簡略■字
形状をなして、先端部に上記カップ型部材３と連結する
アーム４，５の一端を夫々軸ピン１２．１３により枢着
する支持部材１４と、該支持部材１４と夫々の後端を軸
ピン１５にて枢着され、支持部材１４における頂壁１４
ａの前部に貫設したねし孔１６に螺合する調整ねじ１
７と係嵌して左右方向へ揺動自在なるよう上記支持部材
１４内に支持され、更に前後方向へ長く設けた鍵形孔１
８に、上記左右スライド板１１に螺合したねじ１９を係
嵌して相対的に前後方向へ移動調整自在に固定される左
右調整板２０とから形成されていると米に、上記固定板
つと上下スライド板１１は、一端、つまり前端に左右方
向へ相対的に掛止する掛止部２１．２２を、更に他端に
は、上記わじ１０により両板９，１０を締着することで
上記両相止部２１．２２が相互に前後方向へ掛止される
よう相対的に移動自在なせり合い部２３．２４を夫々両
板９，１１が上下方向へ移動調整自在なように形成して
脱着自在に掛止し、ねじ１０にて締着されるよう構成し
たものである。

こ・で、上記掛止部２１．２２は第１実施例では第３図
に示したように、固定板９の前端から下面が前方へ傾斜
上昇させて突設した突条２１ａの、その傾斜面２１
ｂと、上下スライド板１１の前端から垂設した突条２２
ａの上記傾斜面２１ｂに対応して設けた傾斜面２２
ｂとで形成しである。

又第２実施例では第５図に示したように、固定板９の前
端から水平に突設した係合突条２１ａと、上記上下ス
ライド板１１の前端から垂設してその先端から内側へ水
平に突出した係合突条２２ａとから形成しである。

更に第３実施例では第６図に示したように、上記固定板
９の上面に突設した凸条９ａと、該突部９ａを受容可能
に上記上下スライド板１１の下面に凹設した凹条１１
ａとの夫々の前端面を傾斜形成した２つの傾斜面２１ｂ
、２２ｂとから形成しである。

又、上記せり合い部２３．２４は、第３図、第５図、第
６図に夫々示したように、固定板９と上下スライド板１
１の後側部に、夫々対応して形成した傾斜面２３ａ
、２４ａとから形成しである。

即ち、上記両傾斜面２３ａ、２４ａは、上記掛止
部２１．２２を掛止した状態で固定板９上に上下スライ
ド板１１をねじ１０により締着する際、両傾斜面２３ａ
、２４ａ相互が滑動することにより、固定板９と上下ス
ライド板１１は前後方向において反対方向へ移動される
ことで、上記掛止部２１．２２は前後方向へ相互に掛止
して上記両板９，１１を一体的に固定できるように設け
である。

又、上記固定板９と上下スライド板１１は、第３図、第
４図に示したように、夫々の対向面に上下案内手段２５
を突部２５ａと、上下方向に長く設けられる長穴２５
ｂとを係嵌して相対的に上下方向へ所定ストロークだ
け移動できるようにしである。

このように上下案内手段２５を設けると、予め側板７に
固定しである固定板９に上下スライド板１１を重ね合わ
せた際、当該上下スライド板１１は調整に必要なストロ
ークだけ上下方向へ移動するが、外れは阻止されるので
、取付けを容易にすることができて都合がよい。

又、上記左右調整板２０は、支持部材１４と枢着された
側と反対側、即ち前端よりに係止孔２６を平面略鍵孔形
状に設けて上記調整ねじ１７の首部１７ａと回転可能
に係嵌しであると共に、横断面略−字形状に形成してあ
り、一方上記上下スライド板１１は上下両側に切欠段部
１１ａ、ｌｌａを夫々設けて相対的に前後方向へのみス
ライド可能に、かつ上下方向へは移動しないように画板
１１．２０は係嵌しである。

尚、第２図において２７は、支持部材１４の頂壁１４
ａに開設して工具挿入孔である。

而して上記構成において、これを用いた蝶番６によりド
ア２の取付けを行なうときは、従来のマウンティングプ
レートと同様、予め側板７の内面に上記固定板９をねし
止めにより固定しておくから、か・る状態で、予め組合
わせである支持部材１４、左右調整板２０、上下スライ
ド板１１を持って、当該上下スライド板１１を」−配置
定板９上に重ね合わせるが、この際上下スライド板１１
は僅かに傾斜させた状態として先ず掛止部２１，２２相
互を掛止し、然る後、固定板９上に重ね合わせる。

次にねじ１０にて固定板９に上下スライド板１１を締め
付けると、２つの傾斜面２３ａ、２４ａからなる
せり合い部２３．２４の相対傾動により、固定板９に対
して上下スライド板１１は後方へ移動されながら固定板
９に重合固定される。

この時、前端の両相止部２１．２２は前後方向に緊締さ
れるので、前後、左右、上下の各方向において固定され
るので゛ある。

又、上記ねじ１０を緩めた状態では、固定板９に対して
上下スライド板１１を上下方向へ移動できるので、上下
の調整を行なうことができる。

又、支持部材１４の前後調整は、ねじ１９を緩めた状態
で左右調整板２０の鍵形孔１８の有効長さの範囲で行な
うことができ、更に、左右方向の調整は、調整ねじ１７
の螺進退操作により、支持部材１４に対して左右調整板
２０が軸ピン１５を回動中心として左右方向へ揺動する
おとで行なうことができる。

以上説明したように本考案に係る蝶番のマウンティング
プレー１へによれば、固定板９と、上下スライド板１１
と、支持部材１４と、左右調整板２０とを組合わせるに
際し、上記固定板９と上下スライド板１１は、一端に掛
止部２１．２２を、他端には、ねし１０締着によって相
対的に前後逆方向へ移動自在なるようセリ合い部２３．
２４を設けて構成したものであるから、上記ねじ１０を
緩めた状態では、上記両相止部２１と２２及びセリ合い
部２３と２４相互の面接触により上下方向への調整作動
を円滑となし得るので微調整も行ない易くなり、又上記
ねじ１０の締着によって、固定板９に対して上下スライ
ド板１１は後退して両相止部２１．２２及びセリ合い部
２３．２４は相互に面接触によって緊締固定されて前後
、上下方向の固定がなされると共に、左右調整板２０は
、支持部材１４に対して左右方向へのみ調整できるよう
にしたので、ドア２のたれ下りに対する位置決め精度が
良く、又取付は強度を増大できるから狂いを生じること
も少ない等の効果がある。

又、上記固定板９に対する上下スライド板１１のねじ１
０による固定位置は、上記掛止部２１，２２と七ノ合い
部２３．２４との関係によって、前後側れに設定しても
充分な締着力を得られるので、例えば、ねじ１０の螺着
位置を、支持部材１４や左右調整板２０により妨げとな
らない後側部等とすることができるので、上下調整や締
着操作を容易ならしめることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る蝶番のマウンティングプレートの
使用状態を示す縦断側面図、第２図は同マウンティング
プレートの分解斜視図、第３図は同マウンティングプレ
ートにおける固定板と上下スライド板の第１実施例を示
す縦断側面図、第４図は第３図におけるＩ■−Ｉ■線線
断断面図第５図、第６図は同マウンティングプレートに
おける固定板と上下スライド板の第２、第３実施例を夫
々示す各縦断側面図である。１・・・・・・マウンティングブレート、３・・・・・
・カップ型部材、６・・・・・・蝶番、７・・・・・・
キャビネットの側板、９・・・・・・固定板、１０．１
９・・・・・・ねじ、１１・・・・・・上下スライド板
、１４・・・・・・支持部材、１５・・・・・・軸ピン
、１７・・・・・・調整ねし、１８・・・・・・鍵形孔
、２０・・・・・・左右調整板、２１．２２・・・・・
・掛止部、２３．２４・・・・・・セリ合い部、２５・
・・・・・上下案内手段、２５ａ・・・・・・突部、２
５ｂ・・・・・・長穴。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）前後、左右、上下方向へ夫々移動調整自在なるよ
う複数個の部材を組合わせてなる蝶番のマウンティング
プレートにおいて、キャビネットの側板に取付けられる
固定板と、該固定板に重ね合わせてねし止めされる上下
スライド板と、カップ型部材とアームで連結される支持
部材と、該支持部材に螺合した調整ねしにより左右方向
へ揺動調整自在なるよう一端が上記支持部材と枢着され
ると共に、前後方向へ長く設けた鍵形孔に上記上下スラ
イド板に螺合したねじと係嵌して相対的に前後方向へ調
整自在に固定される左右調整板とからなって、上記固定
板と上下スライド板は、一端に左右方向へ相対的に掛止
する掛止部を、他端には、ねじ締着によって上記両相止
部相互が前後方向へ掛止される方向へ相対的に移動自在
なせり合い部を夫々上下方向へ移動調整自在に形成して
相互に脱着自在に掛止してなる蝶番のマウンティングプ
レート。
（２）掛止部が、固定板と上下スライド板相互の重ね合
せ面に対して任意角度を有する２つの傾斜面から形成さ
れている実用新案登録請求の範囲第１項記載の蝶番マウ
ンティングプレート。
（３）掛止部が、固定板と上下スライド板相互の重ね合
わせ面に対して略並行に夫々突設した２つの係合突条か
ら形成されている実用新案登録請求の範囲第１項記載の
蝶番のマウンティングプレート。
（４）せり合い部が、固定板と上下スライド板相互の重
ね合わせ面に対して任意角度を有する２つの傾斜面から
形成されている実用新案登録請求の範囲第１項記載の蝶
番のマウンティングプレート。
（５）固定板と上下スライド板が、夫々の対向面に設け
た突部と長穴とからなる上下案内手段により上下方向へ
所定ストロークだけスライド自在に係嵌されるよう形成
されている実用新案登録請求の範囲第１項記載の蝶番の
マウンティングプレート。