JPH0439976Y2 - - Google Patents

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JPH0439976Y2
JPH0439976Y2 JP1986119631U JP11963186U JPH0439976Y2 JP H0439976 Y2 JPH0439976 Y2 JP H0439976Y2 JP 1986119631 U JP1986119631 U JP 1986119631U JP 11963186 U JP11963186 U JP 11963186U JP H0439976 Y2 JPH0439976 Y2 JP H0439976Y2
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base body
movement
mounting
right direction
movable base
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、家具の扉などに用いるヒンジに関す
る。
(従来の技術) 基体と回動体とを回動自在に複数のリンクアー
ムで回動開閉自在に連結し、その基体を被固定側
に固定される固定具に取付けてなるヒンジは、た
とえば実開昭58−159368号公報に記載されている
ように、家具本体に予め固定した固定具に、回動
体が扉体に取付けられた基体を取付けるようにな
つている。
上記固定具は、家具本体にねじ止めされる固定
ベース体と、この固定ベース体に左右方向(家具
本体の側板に固定した際には上下方向)に沿つて
形成された長孔を介して取付ねじを締付けて取付
けられる移動ベース体とにより構成され、固定ベ
ース体に対して移動ベース体を長孔に沿つて左右
方向に移動できるようになつている。そして、上
記固定ベース体と移動ベース体とからなる固定具
に基体を取付けた際には、移動ベース体を上下方
向に移動させることにより家具本体に対する扉体
の高さ位置を調整できるようになつている。
また、固定ベース体に移動ベース体を連結する
とともに、この移動ベース体に基体を連結する構
造として、たとえば、実開昭58−3581号公報に記
載された構造も知られている。この構造は、固定
ベース体の両端部に形成された両側のテーパ端面
に移動ベース体の両側部に形成されたテーパ面を
係合するとともに、固定ベース体に形成された一
対の傾斜穴に移動ベース体に形成された一対の傾
斜突起を挿入嵌合し、移動ベース体の長孔から固
定ベース体のねじ穴に調整ねじを螺着して固定ベ
ース体に移動ベース体を連結し、この移動ベース
体の端部に形成された両側部のフランジに基体の
両側板の端部に形成された突部をスライドにより
係合するとともに、この基体の端部に螺着した調
節ねじの先端部を、上記移動ベース体の上記フラ
ンジ間の表面部に形成された凹部に圧接して移動
ベース体に基体を連結する構造である。
さらに、固定ベース体に基体を連結する構造と
して、たとえば、実公昭52−40300号公報に記載
された構造も知られている。この構造は、固定ベ
ース体に形成された突条部に基体に形成された係
合溝を嵌合するとともに、この基体の前後部から
上記固定ベース体の前後部に緊締用ねじを螺着し
て固定ベース体に基体を連結する構造である。
(考案が解決しようとする問題点) 上記実開昭58−159368号公報に記載の構造で
は、固定具が、固定ベース板に対して取付ねじの
締付けのみで移動ベース体が取付けられているた
め、扉体の重量および扉体の開閉動作によつて取
付ねじが僅かに緩んだ場合にも移動ベース体が下
方に移動し、家具本体に対する扉体の取付位置に
ずれが生じ、また、取付ねじと長孔の前後方向つ
まり長さ方向と直交する方向の孔縁部との間にも
間隔があるため、移動ベース体が前後方向にも移
動してしまうという問題がある。
また、実開昭58−3581号公報に記載の構造で
は、固定ベース体に対して移動ベース体は、それ
ぞれに形成された両側部のテーパ端面とテーパ面
との相互及び傾斜突起と傾斜穴との相互をスライ
ド係合した状態で調節ねじにて取付けているた
め、扉体の重量および扉体の開閉動作によつて調
節ねじが僅かに緩んだ場合にも移動ベース体がス
ライドして下方に移動し、家具本体に対する扉体
の取付位置にずれが生じ、また、移動ベース体に
対して基体は、移動ベース体の両側部のフランジ
に基体の両側部の突部がスライドにより係合した
状態で基体の調節ねじの先端部を移動ベース体の
凹部に圧接して取付けられているため、この調節
ねじが僅かに緩んだ場合にも移動ベース体から基
体がスライドにより前後方向に移動し、家具本体
に対する扉体の取付け位置にずれが生じてしま
う、という問題がある。
さらに、実公昭52−40300号公報に記載の構造
では、固定ベース体に対して基体は、それぞれに
形成された突状部と嵌合溝とを嵌合した状態で緊
締用ねじにて取付けられているため、扉体の重量
および扉体の開閉動作によつて緊締用ねじが僅か
に緩んだ場合にも基体が下方及び前後方向に移動
し、家具本体に対する扉体の取付け位置にずれが
生じてしまうという問題がある。
そこで、本考案は上述の問題点に鑑みてなされ
たもので、固定具の固定ベース体と移動ベース体
との相互及び移動ベース体と基体との相互を噛合
した状態で確実に固定することができ、移動ベー
ス体及び基体が左右方向及び前後方向に移動する
ことがなく、扉体の重量および扉体の開閉動作に
よつてねじが僅かに緩んだ場合にも移動ベース体
及び基体が簡単に移動することがなく、家具本体
に対する扉体の取付け位置にずれが生じることを
防止できるヒンジを提供することを目的とするも
のである。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本考案のヒンジは、基体1と回動体2とを回動
自在の複数のリンクアーム3,4で回動開閉自在
に連結し、上記基体1を基体1の前側下面部に突
出された取付ピン13および後端部に後方を開口
して前後方向に長く形成された基体取付溝11を
介して固定具6に取付けてなるヒンジにおいて、
上記基体1は、上記基体取付溝11の下面縁部に
複数の平行な凹凸溝状の前後移動規制受部12が
前後方向に形成され、上記固定具6は、被固定側
に固定される固定ベース体23と、上記基体1が
取付けられ、かつ、上記固定ベース体23に対し
て左右方向に移動調節可能に取付けられる移動ベ
ース体24とを備え、上記固定ベース体23は、
前側部に左右方向に幅広く形成されその左右部に
被固定側に固定する固定孔26を有する固定部2
7と、この固定部27の後側中央部から後方に向
かつて一体に突設され上記移動ベース体24を取
付ける移動ベース体取付用ねじ28が螺着される
ねじ孔29を有する取付部30とを備えてなり、
上記固定部27には、前面中央部に上記移動ベー
ス体24の左右方向への移動を規制する複数の平
行な凹凸溝状の前側移動規制部31が左右方向に
形成されているとともに、この前側移動規制部3
1の左右両側部に嵌合溝32がそれぞれ左右方向
に形成され、上記取付部30には、上面部に上記
移動ベース体24の左右方向への移動を規制する
複数の平行な凹凸溝状の後側移動規制部33が左
右方向に形成されているとともに、後面部に上側
部が前傾された傾斜面部34が形成され、上記移
動ベース体24は、前後方向に沿つて長く形成さ
れ、その前側上部には上記基体1の取付ピン13
を嵌合するピン取付溝40が前端を開口して前後
方向に形成され、その後側上面部には上記基体1
の基体取付溝11に嵌合する基体取付用ねじ42
を螺着するとともに、上記基体1の前後移動規制
受部12との接合時に前後方向への基体1の移動
を規制する複数の平行な凹凸溝状の前後移動規制
部44が前後方向に形成され、その前側下部には
上記前側移動規制部31との接合時に左右方向へ
の移動が規制される複数の平行な凹凸溝状の前側
移動規制受部46が形成されているとともに、こ
の前側移動規制受部46の左右部に上記左右の嵌
合溝32に対して左右方向に移動可能に嵌合する
嵌合突片47が形成され、その後側部には上記移
動ベース体取付用ねじ28が嵌入される長溝孔4
8が左右方向に沿つて形成され、かつ、後側下面
部に上記後側移動規制部33との接合時に左右方
向への移動が規制される複数の平行な凹凸溝状の
後側移動規制受部49が左右方向に形成されてい
るとともに後側内側部に上記傾斜面部34と接合
する上側部が前傾された傾斜面受部50が形成さ
れているものである。
(作用) 本考案のヒンジは、移動ベース体取付用ねじ2
8の締付けを緩めることによつて固定ベース体2
3に対して移動ベース体24を左右方向に移動さ
せて位置調整を行なうことができ、また、その固
定ベース体23と移動ベース体24との固定時に
は、その移動ベース体取付用ねじ28の締付けに
伴つて、複数の平行な凹凸溝状の後側移動規制部
33に複数の平行な凹凸溝状の前側移動規制部3
1に複数の平行な凹凸溝状の後側移動規制受部4
9が噛合状態で接合され、かつ、傾斜面部34と
傾斜面受部50との接合により固定ベース体23
に対して移動ベース体24が後方に移動して、複
数の平行な凹凸溝状の前側移動規制受部46が噛
合状態で接合されるとともに、嵌合溝32内に嵌
合突片47が強固に嵌合され、したがつて、固定
ベース体23に対して移動ベース体24は左右方
向及び前後方向に向かつての移動を確実に規制し
た状態で嵌合固定される。
また、基体取付用ねじ42の締付けを緩めるこ
とによつて移動ベース体24に対して基体1を前
後方向に移動させて位置調整を行なうことがで
き、また、その移動ベース体24と基体1との固
定時には、その基体取付用ねじ42の締付けに伴
つて、複数の平行な凹凸溝状の前後移動規制部4
4に複数の平行な凹凸溝状の前後移動規制受部1
2が噛合状態で接合され、かつ、取付ピン13の
締付けによつて取付ピン13がピン取付溝37に
係止され、したがつて、移動ベース体24に対し
て基体1は左右方向及び前後方向に向かつての移
動を確実に規制した状態で嵌合固定される。
そして、移動ベース体取付用ねじ28及び基体
取付用ねじ42が僅かに緩んだ程度では、固定ベ
ース体23に対する移動ベース体24及びこの移
動ベース体24に対する基体1は、それぞれの接
合部に形成された複数の平行な凹凸溝状の規制部
と規制受部との噛合状態での接合が保持され、こ
れらの移動が防止される。
(実施例) 以下、本考案の一実施例の構成を図面を参照し
て説明する。
ヒンジは、基体1と回動体2とを回動自在の第
1のリンクアーム3および第2のリンクアーム4
で回動自在に連結しており、その基体1を家具な
どの本体5に固定具6を介して取付けるとともに
回動体2を家具の扉体7に取付け、本体5に対し
て扉体7を開閉自在に支持するようになつてい
る。
上記基体1は、上板部8と、この上板部8の左
右両縁部から下方に折曲された側板部9とにより
断面略コ字状に形成され、その上板部8には、中
央部にねじ孔10が形成され、後部に基体取付溝
11が後端部を開口して前後方向に沿つて長く形
成され、この基体取付溝11の下面縁部に後述す
る前後移動規制部材44との接合時に前後方向へ
の移動が規制される前後移動規制受部12が前後
方向に沿つて複数の平行な凹凸溝状に形成されて
いる。そして、ねじ孔10には、下端部に径大部
を有する取付ピン13を備えたねじ軸14が螺合
されている。
上記回動体2は、上面を開口する函状のキヤツ
プ部15と、このキヤツプ部15の上縁の左右両
側に設けられたフランジ部16とから構成され、
そして、キヤツプ部15を扉体7に設けた埋込開
口7aに埋込み、フランジ部16の取付孔17を
介して取付ねじ18をねじ込むことにより扉体7
に取付けられる。
上記第1のリンクアーム3は、後端部が上記基
体1の前端上部の両側板部9間に支軸19によつ
て回動自在に軸着され、また、前端部が上記回動
体2のキヤツプ部15内に進入しキヤツプ部15
の後側下部の内側間に略U字状の支軸20の一方
の軸部20aにより回動自在に軸着されている。
上記第2のリンクアーム4は、後端部が上記基
体1の前端下部の両側板部9間に支軸21によつ
て回動自在に軸着され、また、前端部が上記回動
体2のキヤツプ部15内に進入しキヤツプ部15
の上記軸部20aより後側上部の内側間に支軸2
0の他方の軸部20bにより回動自在に軸着され
ている。
また、第2のリンクアーム4の後端には突片4
aが突出され、この突片4aは基体1の両側板部
9間に配置されたばね体22に接触し、そのばね
体22によつて、扉閉鎖時に扉体7の閉鎖方向に
付勢されるとともに扉開放時に扉体7をある角度
以上に開放した時点で付勢方向が切替わり開放方
向に付勢される。
上記の固定具6は、前側部に本体5に固定され
る固定ベース体23と、この固定ベース体23に
対して左右方向に移動可能に取付けられるととも
に、その上部に上記基体1が取付けられるように
なつている移動ベース体24とから構成されてい
る。
上記の固定ベース体23は、前側部に左右方向
に幅広く形成され、その左右両側部に本体5に対
して固定ねじ25を介して固定するための固定孔
26を備えた固定部27と、この固定部27の後
側中央部に形成され、上記移動ベース体24を取
付けるための移動ベース体取付用ねじ28が螺着
されるねじ孔29を備えた取付部30とから構成
されている。
そして、上記固定部27には、前面中央部に上
記移動ベース体24の左右方向への移動を規制す
るための前側移動規制部31が左右方向に沿つて
複数の平行な凹凸溝状に形成され、この前側移動
規制部31の左右両側部に下面を開口した嵌合溝
32が左右方向に沿つて形成されている。また、
上記取付部30には、上面部に上記移動ベース体
24の左右方向への移動を規制するための後側移
動規制部33が左右方向に沿つて複数の平行な凹
凸溝状に形成されているとともに、後面部に上側
部が前傾された傾斜面部34が形成されている。
また、上記固定部27の中央部には、移動ベース
体24の下面に進入する台部35が形成され、こ
の台部35に固定孔36が形成されているととも
に、この固定孔36の後側部に突部37が形成さ
れ、この突部37の上面に上記移動ベース体24
の左右方向への移動を規制するための中央移動規
制部38が左右方向に沿つて複数の平行な凹凸溝
状に形成されている。また、上記取付部30の左
右両側部の前側には受板39が設けられている。
上記移動ベース体24は、左右方向に沿つて上
記固定ベース体24よりも細長く形成され、その
前側上部には上記基体1の取付ピン13が嵌合さ
れるピン取付溝40が前面部を開口して前後方向
に長く形成されているとともに、このピン取付溝
40の下部に取付ピン13の径大部が嵌合される
開口41が形成されている。また、移動ベース体
24の略中央上部に上記基体1の基体取付溝11
に嵌合する基体取付用ねじ42が螺着されるねじ
孔43が形成されているとともに、このねじ孔4
3の周囲に上記基体1の前後方向への移動を規制
するための前後移動規制部44が前後方向に沿つ
て複数の平行な凹凸溝状に形成されている。
また、移動ベース体24の前側下部に本体5に
接合される接合板部45が形成され、この接合板
部45の後面中央部には上記前側移動規制部31
との接合により左右方向への移動が規制される前
側移動規制受部46が左右方向に沿つて複数の平
行な凹凸溝状に形成されているとともに、この前
側移動規制受部46の左右両側部に上記嵌合溝3
2に左右方向に移動可能に嵌合する嵌合突片47
が設けられている。また、この移動ベース体24
の後端部には、上記移動ベース体取付用ねじ28
が嵌入される長溝孔48が左右方向に沿つて形成
され、かつ、この移動ベース体24の後端部の下
面には上記後側移動規制部33および中央移動規
制部38との接合により左右方向への移動が規制
される後側移動規制受部49が左右方向に沿つて
複数の平行な凹凸溝状に形成されているととも
に、この後端内側部には上記傾斜面部34と接合
する上側部が前傾された傾斜面受部50が形成さ
れている。なお、上記移動ベース体24には上記
固定ベース23の固定孔36の上面位置に対応し
た位置に通孔51が形成されている。
そして、上記固定ベース体23と移動ベース体
24との組付けは、移動ベース体24の嵌合突片
47を固定ベース体23の嵌合溝32に嵌入し
て、固定ベース体23の上面にその取付部30お
よび台部35を覆つて移動ベース体24を被せ、
移動ベース体24の長溝孔48を介して固定ベー
ス体23のねじ孔29に移動ベース体取付用ねじ
28を螺着する。この移動ベース体2取付用ねじ
28の締付けにより、複数の平行な凹凸溝状の両
移動規制部33,38に複数の平行な凹凸溝状の
後側移動規制受部49が噛合状態で接合し、か
つ、傾斜面部34と傾斜面受部50との接合によ
り固定ベース体23に対して移動ベース体24が
後方に移動して、複数の平行な凹凸溝状の前側移
動規制部31に複数の平行な凹凸溝状の前側移動
規制受部46が噛合状態で接合するとともに嵌合
溝32に嵌合突片47が強固に嵌合する。
そうして、本体5に扉体7をヒンジを介して取
付けるには、本体5の所定位置(扉体7に取付け
られる回動体2および基体1に対応する位置)に
固定具6を配置し、固定ベース体23の固定孔2
6を介して固定ねじ25をねじ込むことにより、
固定具6を本体5に固定する。また、扉体7に
は、その埋込開口7aに回動体2のキヤツプ部1
5を埋込み、フランジ部16の取付孔11を介し
て取付ねじ18をねじ込むことにより、回動体2
および基体1を取付ける。
そして、本体5に固定された固定具6に、扉体
7に回動体2が取付けられた基体1を取付ける。
この基体1の取付けは、基体1の後側部を固定具
6の移動ベース体24の前側部に被せるととも
に、そのまま基体1を後方へ移動させることによ
り、取付ピン13がピン取付溝40に嵌合すると
ともに基体取付溝11が基体取付用ねじ42に嵌
合する。そして、基体取付用ねじ42を締付ける
ことにより、基体1が固定具6に取付けられ、本
体5に対して扉体7を開閉自在に支持することが
できる。
この際、本体5に対して扉体7の位置にずれが
生じているときにはヒンジによつて位置調整を行
なう。
まず、左右方向の調整を行なうには、移動ベー
ス体取付用ねじ28の締付けを緩め、固定ベース
体23に対して移動可能となつた移動ベース体2
4を左右方向に移動させて、本体5に対する扉体
7の左右本体位置を位置決めし、その位置決め
後、再び移動ベース体取付用ねじ28を締付け
る。この締付けにより、複数の平行な凹凸溝状の
両移動規制部33,38に複数の平行な凹凸溝状
の後側移動規制受部49が噛合状態で接合し、か
つ、傾斜面部34と傾斜面受部50との接合によ
り固定ベース体23に対して移動ベース体24が
後方に移動して、複数の平行な凹凸溝状の前側移
動規制部31に複数の平行な凹凸溝状の前側移動
規制受部46が噛合状態で接合するとともに嵌合
溝32に嵌合突片47が強固に嵌合し、そのた
め、固定ベース体23に対して移動ベース体24
を左右、前後および上下の各方向への移動を確実
に規制した状態で固定することができる。
また、前後方向の調整を行なうには、基体取付
用ねじ42の締付けを緩め、移動ベース体24に
対して前後方向に移動可能となつた基体1を移動
させて、本体5の前面に配置される扉体7の前後
方向の間隔を位置決めし、その位置決め後、再び
基体取付用ねじ42を締付ける。この締付けによ
り、複数の平行な凹凸溝状の前後移動規制部44
に複数の平行な凹凸溝状の前後移動規制受部12
が噛合状態で接合し、そのため、移動ベース体2
4に対して基体1を前後方向への移動を確実に規
制した状態で固定することができる。
さらに、上下方向の調整を行なうには、ねじ軸
14を正逆回転させることにより、取付ピン13
の基体1の下面からの突出量が調整されて基体1
と移動ベース体24との間隔が調整され、従つ
て、本体5に対する扉体7の上下方向の位置が調
整される。
〔考案の効果〕
本考案によれば、移動ベース体取付用ねじ28
の締付けを緩めることにより固定ベース体23に
対して移動ベース体24を左右方向に移動させて
簡単に位置調整を行なうことができ、また、固定
ベース体23に対して移動ベース体24を固定し
た状態で基体取付用ねじ42の締付けを緩めるこ
とにより基体1を前後方向に移動させて簡単に位
置調整を行なうことができる。また、固定ベース
体23と移動ベース体24との固定時には、移動
ベース体取付用ねじ23の締付けに伴つて、後側
移動規制部33に後側移動規制受部49がそれぞ
れの複数の平行な凹凸溝状で接合し、かつ、傾斜
面部34と傾斜面受部50との接合により固定ベ
ース体23に対して移動ベース体24が後方に移
動して、前側移動規制部31に前側移動規制受部
46がそれぞれ複数の平行な凹凸溝状で接合する
とともに嵌合溝32内に嵌合突片47が強固に嵌
合するため、固定ベース体23に対して移動ベー
ス体24を左右方向、前後方向及び上下方向への
移動を確実に規制した状態で固定することができ
る。また、移動ベース体24と基体1との固定時
には、前後移動規制部44に前後移動規制受部1
2がそれぞれの複数の平行な凹凸溝状で接合する
とともにピン取付溝40に取付ピン13が嵌合す
るため、移動ベース体24に対して基体1を前後
方向及び上下方向への移動を確実に規制した状態
で固定することができる。したがつて、固定具6
の固定ベース体23と移動ベース体24との相互
及び移動ベース体24と基体1との相互を噛合し
た状態で確実に固定することができ、移動ベース
体24及び基体1の各方向への移動を確実に防止
することができる。
また、扉体7の重量および扉体7の開閉動作に
よつて移動ベース体取付用ねじ28及び基体取付
用ねじ42が僅かに緩んだ場合にも、固定ベース
体23と移動ベース体24との相互の接合部及び
移動ベース体24と基体1との相互の接合部は、
それぞれに形成された複数の平行な凹凸溝状部の
噛合状態での接合によつて移動ベース体24及び
基体1が簡単に移動することがなく、家具本体5
に対する扉体7の取付位置にずれが生じることを
確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のヒンジの一実施例を示す分解
斜視図、第2図はその組立状態の断面図、第3図
はその固定具の平面図、第4図は第3図の−
視断面図、第5図は第4図の−視断面図、第
6図はその移動ベース体の底面図である。 1……基体、2……回動体、3,4……リンク
アーム、6……固定具、11……基体取付溝、1
2……前後移動規制受部、13……取付ピン、2
3……固定ベース体、24……移動ベース体、2
6……固定孔、27……固定部、28……移動ベ
ース体取付用ねじ、29……ねじ孔、30……取
付部、31……前側移動規制部、32……嵌合
溝、33……後側移動規制部、34……傾斜面
部、40……ピン取付溝、42……基体取付用ね
じ、44……前後移動規制部、46……前側移動
規制受部、47……嵌合突片、48……長溝孔、
49……後側移動規制受部、50……傾斜面受
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 基体1と回動体2とを回動自在の複数のリンク
    アーム3,4で回動開閉自在に連結し、上記基体
    1を基体1の前側下面部に突出された取付ピン1
    3および後端部に後方を開口して前後方向に長く
    形成された基体取付溝11を介して固定具6に取
    付けてなるヒンジにおいて、 上記基体1は、上記基体取付溝11の下面縁部
    に複数の平行な凹凸溝状の前後移動規制受部12
    が前後方向に形成され、 上記固定具6は、被固定側に固定される固定ベ
    ース体23と、上記基体1が取付けられ、かつ、
    上記固定ベース体23に対して左右方向に移動調
    節可能に取付けられる移動ベース体24とを備
    え、 上記固定ベース体23は、前側部に左右方向に
    幅広く形成されその左右部に被固定側に固定する
    固定孔26を有する固定部27と、この固定部2
    7の後側中央部から後方に向かつて一体に突設さ
    れ上記移動ベース体24を取付ける移動ベース体
    取付用ねじ28が螺着されるねじ孔29を有する
    取付部30とを備えてなり、 上記固定部27には、前面中央部に上記移動ベ
    ース体24の左右方向への移動を規制する複数の
    平行な凹凸溝状の左右移動規制部31が左右方向
    に形成されているとともに、この前側移動規制部
    31の左右両側部に嵌合溝32がそれぞれ左右方
    向に形成され、 上記取付部30には、上面部に上記移動ベース
    体24の左右方向への移動を規制する複数の平行
    な凹凸溝状の後側移動規制部33が左右方向に形
    成されているとともに、後面部に上側部が前傾さ
    れた傾斜面部34が形成され、 上記移動ベース体24は、前後方向に沿つて長
    く形成され、その前側上部には上記基体1の取付
    ピン13を嵌合するピン取付溝40が前端を開口
    して前後方向に形成され、その後側上部には上記
    基体1の基体取付溝11に嵌合する基体取付用ね
    じ42を螺着するとともに、上記基体1の前後移
    動規制受部12との接合時に前後方向への基体1
    の移動を規制する複数の平行な凹凸溝状の前後移
    動規制部44が前後方向に形成され、 その前側下部には上記前側移動規制部31との
    接合時に左右方向への移動が規制される複数の平
    行な凹凸溝状の前側移動規制受部46が形成され
    ているとともに、この前側移動規制受部46の左
    右部に上記左右の嵌合溝32に対して左右方向に
    移動可能に嵌合する嵌合突片47が形成され、 その後側部には上記移動ベース体取付用ねじ2
    8が嵌入される長溝孔48が左右方向に沿つて形
    成され、かつ、後側下面部に上記後側移動規制部
    33との接合時に左右方向への移動が規制される
    複数の平行な凹凸溝状の後側移動規制受部49が
    左右方向に形成されているとともに後端内側部に
    上記傾斜面部34と接合する上側部が前傾された
    傾斜面受部50が形成されている。 ことを特徴とするヒンジ。
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JPS5240300U (ja) * 1975-09-08 1977-03-22
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