JPH08142830A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

ブレーキ制御装置

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JPH08142830A
JPH08142830A JP6311163A JP31116394A JPH08142830A JP H08142830 A JPH08142830 A JP H08142830A JP 6311163 A JP6311163 A JP 6311163A JP 31116394 A JP31116394 A JP 31116394A JP H08142830 A JPH08142830 A JP H08142830A
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JP
Japan
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inlet valve
hydraulic pressure
control device
switching valve
brake control
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Application number
JP6311163A
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English (en)
Inventor
Tsuneji Sakai
恒司 酒井
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Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アンチスキッド制御やトラクション制御におい
て、ノイズ及び脈動の低減効果と、増圧量の確保を達成
することにある。 【構成】マスタシリンダ13、入口弁22、及び車輪の
ホイールシリンダ25を経由する主液圧流路を有する車
両のブレーキ制御装置において、マスタシリンダ13及
びホイールシリンダ25間の主液圧流路に液圧バッファ
21を備えることある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンチロック制御やト
ラクション制御、又はこれら両方の制御を行うブレーキ
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のブレーキ制御装置において、ノイ
ズの発生防止や脈動低減のために、入口弁の前又は後に
切換弁を配置し、ブレーキ作動時、又はアンチロック作
動時に、主液圧流路を絞り流路に切り換えることが行わ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来のブレーキ制御
装置には、以下の問題点がある。 <イ>切換弁にて主液圧流路が絞り流路に切り換わった
後は、切換弁の絞りにより増圧量が決定されてしまい、
ノイズ及び脈動低減と、アンチスキッド制御性能の両立
が困難となる。例えば、ノイズ低減のために切換弁の絞
りが過小となり、アンチスキッド制御中の増圧不足が発
生してしまう。特に、マスタシリンダとホイールシリン
ダ間の圧力差が少ない時、増圧量が不足する。又は、ア
ンチスキッド制御中の増圧量を確保するため、切換弁の
絞りが過大となり、ノイズ及び脈動低減効果が不足して
しまう。 <ロ>トラクション制御中の増圧作動時、ポンプの行程
の違いにより、増圧量のバラツキが大きい。
【0004】
【本発明の目的】
<イ>本発明は、ブレーキ制御においてノイズや脈動の
低減と増圧量の確保とのバランスを得ることにある。 <ロ>本発明は、特にマスタシリンダとホイールシリン
ダ間の液圧差が少ない時、入口弁の液圧量の確保を得る
こと。 <ハ>通常ブレーキ時のフィーリングを向上することに
ある。 <ニ>トラクション制御中に安定した増圧量を確保する
ことにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、マスタシリ
ンダ、入口弁、及び車輪のホイルシリンダを経由する主
液圧流路を有する車両のブレーキ制御装置において、該
入口弁と並列に液圧バッファーを配置し、該液圧バッフ
ァーは、両端に接続された主液圧流路を規定ブレーキ液
量の範囲内で液圧的に接続し、アンチロック制御、トラ
クション制御、又は両該制御を行うことを特徴とする、
ブレーキ制御装置にある。又は、マスタシリンダ、入口
弁、及び車輪のホイルシリンダを経由する主液圧流路を
有する車両のブレーキ制御装置において、該マスタシリ
ンダと該入口弁との間、又は、該入口弁と該ホイルシリ
ンダとの間の該主液圧流路に切換弁又は絞り手段を配置
し、該切換弁は、開状態と絞り状態の間で切換わり、該
切換弁又は該絞り手段と並列に液圧バッファーを配置
し、該液圧バッファーは、両端に接続された主液圧流路
を規定ブレーキ液量の範囲内で液圧的に接続し、アンチ
ロック制御、トラクション制御、又は両該制御を行うこ
とを特徴とする、ブレーキ制御装置にある。
【0006】
【本発明の構成】以下、図面を用いて本発明の実施例を
説明する。 <イ>ブレーキ制御装置(図1、図2) ブレーキ制御装置は、ブレーキペダル11が踏み込まれ
ると、主リザーバ12でブレーキ液を供給し、マスタシ
リンダ13でブレーキ液圧を発生し、その液圧は、主液
圧流路I、並列接続された入口弁22と液圧バッファ2
1、及び主液圧流路III を介して、各車輪のホイールシ
リンダ25に供給される。通常のブレーキ作動では、入
口弁22は開いており、マスタシリンダ13の液圧は、
直接ホイールシリンダ25に伝達される。
【0007】アンチスキッド制御の状態のときは、図1
において、ブレーキ液圧は、入口弁22、出口弁31、
モータ34の駆動によるポンプ35の動作により、ホイ
ールシリンダ25から主液圧流路III 、出口弁31を介
して補助リザーバ32に排出され、更に、ポンプ35、
ダンピングチャンバ36、戻り流路33を介して主液圧
流路Iに戻され、並列接続された入口弁22と液圧バッ
ファ21、及び主液圧流路III を介して、各車輪のホイ
ールシリンダ25に供給される。この制御により、制動
時の各車輪のスリップに対してアンチスキッド制御が行
われる。
【0008】トラクション制御を行う場合は、図2にお
いて、TCSバルブ41を主液圧流路Iと戻り流路33
の交点とマスタシリンダ13の間に挿入し、M/Cスイ
ッチングバルブ42をマスタシリンダ13とポンプ35
の入口側の戻り流路33の間に介在させる。PLV(プ
レッシャーリミティングバルブ)43をTCSバルブ4
1と並列に接続する。そして、トラクション制御の状態
の時は、TCSバルブ41が閉鎖され、ポンプ35の作
動により、主リザーバ12の液がM/Cスイッチングバ
ルブ42を介し、ポンプ35に供給され、更に、ダンピ
ングチャンバ36、戻り流路33を介して主液圧流路I
に戻され、並列接続された入口弁22と液圧バッファ2
1、及び主液圧流路III を介して、各車輪のホイールシ
リンダ25に供給される。この制御により、駆動時の各
車輪のオーバースピンに対してトラクション制御が行わ
れる。なお、図2ではアンチスキッド制御とトラクショ
ン制御の両制御を行うことができる。
【0009】<ロ>液圧バッファ(図1、図2) 液圧バッファ21は、例えば、バルブハウジング53の
内部に摺動するピストン213を有し、ピストン213
を境に上流側室211と下流側室212を備えている。
ピストン213はバネ力でリセット位置、即ち上流側室
211に押されている。上流側室211と下流側室21
2は各々の流路に接続され、上流側室211の流路の液
圧が高くなり、下流側室212の流路の液圧とバネ力の
合力を越えると、ピストン213が下流側室方向に移動
し、上流側室211が拡張して上流側流路からブレーキ
液が充填される。それに対して、下流側室212が縮小
して充填していたブレーキ液が下流側流路に供給され
る。液圧バッファ21にはブレーキ液が規定量蓄えら
れ、ピストン213の摺動により規定量の範囲内でブレ
ーキ液が流路を移動する。この様に、液圧バッファ21
はブレーキ液の移動、液圧の脈動に対して緩衝作用を有
する。
【0010】<ハ>他のブレーキ制御装置(図3、図
4、図5、図6) 図3乃至図5のブレーキ制御装置は、図1のブレーキ装
置に対して、マスタシリンダ13と入口弁22の間の主
液圧流路に絞り手段23又は切換弁24を配置したもの
である。この場合、主液圧流路について、絞り手段23
又は切換弁24の上流側でマスタシリンダ13までを主
液圧流路Iとし、下流側で入口弁22までを主液圧流路
IIとする。切換弁24は絞りの無い開流路241と絞り
のある絞り流路242を切り換える弁であり、図4の例
の切換弁24は、主液圧流路Iの液圧が主液圧流路III
の液圧とバネ力の合力より小さい場合、開流路の状態で
あり、大きい場合、絞り流路の状態に切換わる性質を有
している。
【0011】図5のブレーキ制御装置は、図4の構成に
対して、主に切換弁24の構成が相違している。即ち、
切換弁24は、液圧バッファ21のピストン213の摺
動により開流路241と絞り流路242に切換わり、液
圧バッファ21の上流側室211の液圧が高くなり、ピ
ストン213が下流側室212に規定距離摺動すると、
切換弁24の開流路241から絞り流路242に切換わ
り、逆にピストン213が上流側室方向に摺動すると、
開流路241の状態に切換わる。
【0012】図6のブレーキ制御装置は、図5の構成に
対して、切換弁24を入口弁22とホイールシリンダ2
5の間の主液圧流路に配置する点で相違している。この
場合も、切換弁24は、液圧バッファ21のピストン2
13の規定距離の摺動により開流路241と絞り流路2
42が切換わり、液圧バッファ21の上流側室211の
液圧が高くなり、ピストン213が下流側室212に規
定距離摺動すると、切換弁24の開流路241から絞り
流路242に切換わり、逆にピストン213が上流側室
211方向に摺動すると、開流路241に切換わる。
【0013】<ニ>更に他のブレーキ制御装置(図7、
図8) 図7乃至図8のブレーキ制御装置は、図4乃至図6のブ
レーキ制御装置に対して、液圧バッファ21が切換弁2
4と並列に接続される点で相違している。図7のブレー
キ制御装置は、入口弁22が液圧バッファ21より上流
側の主液圧流路に配置され、切換弁24が電磁的に制御
されるのに対して、図8のブレーキ制御装置は、入口弁
22が下流側に配置され、切換弁24がポンプ35から
吐出される液圧で制御される点で相違している。
【0014】なお、図9の構成は、図4のブレーキ制御
装置を4輪すべてに適用した構成例を示している。この
様に、その他のブレーキ制御装置も4輪すべてに適宜適
用される。また、トラクション制御においては、図1の
代わりに図2のブレーキ装置を図3乃至図8のように変
えることにより他のブレーキ制御装置を得ることもでき
る。
【0015】<ホ>切換弁、液圧バッファと入口弁の弁
構造体(図10) 図5の切換弁24、液圧バッファ21と入口弁22を一
体に組合せた弁構造体の例を図10に示す。主液圧流路
Iは、ボディ51内に絞り流路242と開流路241が
平行に配置された切換弁24を介して、主液圧流路IIに
接続している。主液圧流路IIは貫通部54と入口弁22
に対応する弁球57と弁座56を介して主液圧流路III
に接続している。弁球57は通常、弁座56から離れて
おり、開状態にあり、電磁作用により移動して閉状態に
なる。貫通部54の周辺でバルブハウジング53の内部
に摺動可能なピストン213が配置され、主液圧流路II
に接続された上流側室211、ピストン213及び主液
圧流路III に接続された下流側室212により液圧バッ
ファ21を構成している。ピストン213は、バネ55
によりリセットされ、即ち上流側室211に付勢されて
おり、上流側室211の液圧が下流側室212の液圧と
バネ力の合力を越えると、摺動して上流側室211にブ
レーキ液を蓄積すると共に、下流側室212のブレーキ
液は主液圧流路III に供給される。ピストン213は切
換弁24の開流路241内にある遮断体52に作用し、
ピストン213が上流側室211側にあると切換弁24
は開流路の状態であり、上流側室211の液圧が増大し
てピストン213が規定距離摺動すると、遮断体52が
開流路241を遮断して絞り流路の状態になり、更にピ
ストン213が摺動して上流側室211に液を蓄積す
る。また、切換弁24、液圧バッファ21と入口弁22
のいずれか少なくとも2つ以上を組合せて一体化する
と、ブレーキ制御装置を小形化することができる。
【0016】<ヘ>ブレーキ制御装置の動作(図1、図
2) 入口弁22と液圧バッファ21を並列に接続した図1及
び図2を用いて、ブレーキ制御装置の動作を説明する。
アンチスキッド又はトラクション制御中において、入口
弁22が閉状態となると、マスタシリンダ13又はポン
プ35から供給されるブレーキ液は、ピストン213の
上流側室211に供給され、ピストン213の下流側室
212のブレーキ液がホイールシリンダ25に供給され
る。この作動により、入口弁22が急に閉状態となって
も、液圧流路の液圧の脈動を液圧バッファ21によって
逃がして吸収することができる。特に図1及び図2のよ
うに入口弁22と並列に液圧バッファ21を設けた場合
は、入口弁22の作動により上・下流に発生する脈動
(発生時には逆位相となっている)を液圧バッファ21
により同時に吸収、減衰することができる。これに必要
なバッファ21の容量は、液圧の脈動を吸収できる程度
の容量を持たせれば良いので、液圧バッファ21の規定
の容量は僅かでよい。
【0017】その後、入口弁22が開状態になると、ピ
ストン213の上流側室211のブレーキ液と主液圧流
路Iのブレーキ液が入口弁22を通過し、ピストン21
3の下流側室212とホイールシリンダ25に移動し、
供給される。この際も液圧バッファ21は入口弁22の
前後の液圧流路の液圧脈動を吸収することができる。ま
た、入口弁22及び液圧バッファ21の上流側又は下流
側、例えば図3のように絞り手段23を設けることによ
り液圧バッファ21の動きが大きくなり、減衰効果がよ
り大きくなる。即ち入口弁開時の流速が絞り手段23で
制限されるため、液圧バッファ21前後の圧力差が直ぐ
に減少してピストン213が戻り易くなり、より大きな
減衰効果が得られる。なお、絞り手段23の絞りによる
増圧量の減少は、液圧バッファ21の容量をホイールシ
リンダ25が数気圧変動する程度の大きさにすることに
より補充することができる。
【0018】<ト>他のブレーキ制御装置の動作(図
4、図5、図6) 入口弁22と液圧バッファ21を並列に接続し、切換弁
24が入口弁22の上流に備えられた図4乃至図5を用
いて、ブレーキ制御装置の動作を説明する。アンチスキ
ッド又はトラクション制御中において、ポンプ35又は
マスタシリンダ13から供給されるブレーキ液は、入口
弁22の開閉に伴い、切換弁24を通過してピストン2
13の上流側室211に供給され、ピストン213の下
流側室212のブレーキ液がホイールシリンダ25に供
給され、又はピストン213の上流側室211のブレー
キ液が入口弁22を通過し、ピストン213のホイール
シリンダ25側に移動する。このようにして液圧バッフ
ァ21は入口弁22の前後の液圧流路の液圧脈動を吸収
することができる。なお、切換弁24の状態は、主液圧
流路IとIII の液圧差に依存し、液圧差がある値以上大
きい場合は絞り状態となり、逆の場合は開状態となる。
【0019】詳しくは、入口弁22が開状態になり、主
液圧流路IとIII の液圧差が大の場合(液圧脈動が大き
い場合)、切換弁24により主液圧流路が絞られるた
め、前述したように液圧バッファ21の動きが大きくな
り減衰効果が大きくなる。また、絞り手段23によって
も、もともと液の流速が小さく、脈動の発生が少ない。
【0020】又、主液圧流路IとIII の液圧差が小の場
合(液圧脈動が小さい場合)、切換弁24は開状態のま
まであるが、液圧差が小さいと、液の流速はもともと遅
いので、脈動はほとんど発生しない。
【0021】次に、入口弁22が閉状態になると、ブレ
ーキ液はピストン213の上流側室211に供給され、
ピストン213の下流側室212のブレーキ液がホイー
ルシリンダ25に供給される。この際、主液圧流路Iと
III の液圧差が大の場合、切換弁24により主液圧流路
が絞られるため、切換弁24の絞り効果により極端に流
速が減少している上に、液圧バッファ21により液圧の
脈動を吸収するので、ほとんど脈動が発生しない。又、
主液圧流路IとIII の液圧差が小の場合、切換弁24は
開状態のままであるが、液圧差が小さいと、液の流速は
もともと遅いので、脈動はほとんど発生しない。
【0022】切換弁24が差圧作動の他に、ピストン2
13作動の場合(図5乃至図6)、入口弁22の微少開
では切換弁24の作動を制限し、また、ソレノイド作動
或いはポンプ35作動の場合(図7乃至図8)、切換弁
24は常に絞り状態としてアンチスキッド制御又はトラ
クション制御を行う。
【0023】入口弁22と液圧バッファ21を並列に接
続し点は図4乃至図5と同一で、切換弁24が入口弁2
2の下流に備えられた場合(図6)、液圧バッファ21
は、主液圧流路Iと主液圧流路IIの液圧差でピストン2
13が移動し、主液圧流路Iが主液圧流路IIよりある値
以上大きい場合、ピストン213が規定値以上摺動する
と、切換え弁を絞り状態に切換え、逆の場合は開状態に
ある。
【0024】<チ>更に他のブレーキ制御装置の動作
(図7、図8) 切換弁24と液圧バッファ21を並列に接続し、入口弁
22を切換弁24の上流に備えられた図7を用いて、ブ
レーキ制御装置の動作を説明する。アンチスキッド又は
トラクション制御中において、入口弁22が閉状態とな
ると、ポンプ35及びマスタシリンダ13から供給され
るブレーキ液は断たれるため、入口弁22より下流の液
圧は切換弁24の前後で同等となり、ピストン213は
リセット位置に保持される。
【0025】その後、入口弁22が開状態になると、主
液圧流路Iのブレーキ液は入口弁22を通過し、液圧バ
ッファ21を介して速い速度でホイールシリンダ25に
供給される。ピストン213の摺動が規定距離以上にな
ると、切換弁24を通過する遅い速度の液圧のみホイー
ルシリンダ25に供給される。
【0026】次に、入口弁22が閉状態となる時まで
に、ピストン213が規定距離の移動を終了している場
合は、切換弁24の絞り効果により、極端に流速が減少
するため、ほとんど脈動の発生はない。ピストン213
が規定距離の移動を終了していない場合は、脈動が発生
するが、両場合ともピストン213及び切換弁24のダ
ンピング効果によりホイールシリンダ25側への伝達
は、僅かである。
【0027】切換弁24と液圧バッファ21を並列に接
続し、入口弁22を切換弁24の下流に備えられた図8
を用いて、ブレーキ制御装置の動作を説明する。アンチ
スキッド又はトラクション制御中において、入口弁22
が閉状態となると、ポンプ35及びマスタシリンダ13
から供給されるブレーキ液は、液圧バッファ21の上流
側室211に、また切換弁24を通過して液圧バッファ
21の下流側室212の両室に供給されるため、ピスト
ン213はリセット位置に保持される。
【0028】その後、入口弁22が開状態になると、主
液圧流路Iのブレーキ液は液圧バッファ21を介して入
口弁22を通過し速い速度でホイールシリンダ25に供
給される。ピストン213の摺動が規定距離以上になる
と、切換弁24を通過する遅い速度の液圧のみホイール
シリンダ25に供給される。
【0029】次に、入口弁22が閉状態となる時まで
に、ピストン213が規定距離の移動を終了している場
合は、切換弁24の絞り効果により、極端に流速が減少
するため、ほとんど脈動の発生はない。ピストン213
が規定距離の移動を終了していない場合は、脈動が発生
するが、両場合ともピストン213及び切換弁24のダ
ンピング効果によりマスタシリンダ13側への伝達は、
極僅かである。
【0030】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 <イ>液圧バッファにより入口弁で発生する上流・下流
側への脈動を同時に打消すため、ノイズ及び脈動を低減
することができる。 <ロ>アンチスキッド又はトラクション制御中、主液圧
流路を極端に絞っても、液圧バッファを配置したことに
より、入口弁のパルス動作による増圧量を規定値に調整
可能なため、ノイズ及び脈動の低減効果と、増圧量の確
保という最適な制御が達成できる。 <ハ>アンチスキッド又はトラクション制御中は、主液
圧流路を極端に絞れるため、殆どノイズ及び液圧脈動が
発生しない。 <ニ>入口弁が閉となっても、液圧バッファのピストン
の摺動分、ホイールシリンダを増圧でき、切換弁の切換
後も良好な増圧量が得られる。これはマスタシリンダと
ホイールシリンダの液圧差が少ない時に特に有効であ
る。また更に、液圧差が少ない時は、切換弁が切換って
いないため、主液圧流路が絞られておらず、入口弁によ
る良好な増圧量が得られる。 <ホ>トラクション作動時には、バッファの作動により
ポンプの工程の如何によらず、安定した増圧量が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレーキ制御装置の液圧回路図
【図2】TCS制御が可能なブレーキ制御装置の液圧回
路図
【図3】絞り手段を有するブレーキ制御装置の液圧回路
【図4】入口弁と液圧バッファを並列接続した液圧回路
【図5】入口弁と液圧バッファを並列接続した他の液圧
回路図
【図6】入口弁と液圧バッファを並列接続した更に他の
液圧回路図
【図7】入口弁と液圧バッファを並列接続した更に他の
液圧回路図
【図8】入口弁と液圧バッファを並列接続した更に他の
液圧回路図
【図9】4輪に適用したブレーキ制御装置の液圧回路図
【図10】切換弁、液圧バッファと入口弁を一体にした
弁構造体図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタシリンダ、入口弁、及び車輪のホイ
    ルシリンダを経由する主液圧流路を有する車両のブレー
    キ制御装置において、 該入口弁と並列に液圧バッファーを配置し、 該液圧バッファーは、両端に接続された主液圧流路を規
    定ブレーキ液量の範囲内で液圧的に接続し、 アンチロック制御、トラクション制御、又は両該制御を
    行うことを特徴とする、 ブレーキ制御装置。
  2. 【請求項2】マスタシリンダ、入口弁、及び車輪のホイ
    ルシリンダを経由する主液圧流路を有する車両のブレー
    キ制御装置において、 該マスタシリンダと該入口弁との間、又は、該入口弁と
    該ホイルシリンダとの間の該主液圧流路に切換弁又は絞
    り手段を配置し、 該切換弁は開状態と絞り状態の間で切換わり、 該入口弁と並列に液圧バッファーを配置し、 該液圧バッファーは、両端に接続された主液圧流路を規
    定ブレーキ液量の範囲内で液圧的に接続し、 アンチロック制御、トラクション制御、又は両該制御を
    行うことを特徴とする、 ブレーキ制御装置。
  3. 【請求項3】マスタシリンダ、入口弁、及び車輪のホイ
    ルシリンダを経由する主液圧流路を有する車両のブレー
    キ制御装置において、 該マスタシリンダと該入口弁との間、又は、該入口弁と
    該ホイルシリンダとの間の該主液圧流路に切換弁又は絞
    り手段を配置し、 該切換弁は、開状態と絞り状態の間で切換わり、 該切換弁又は該絞り手段と並列に液圧バッファーを配置
    し、 該液圧バッファーは、両端に接続された主液圧流路を規
    定ブレーキ液量の範囲内で液圧的に接続し、 アンチロック制御、トラクション制御、又は両該制御を
    行うことを特徴とする、 ブレーキ制御装置。
  4. 【請求項4】請求項2乃至3のいずれかに記載のブレー
    キ制御装置において、 該切換弁は、該液圧バッファの作動により切換わること
    を特徴とする、 ブレーキ制御装置。
  5. 【請求項5】請求項2乃至3のいずれかに記載のブレー
    キ制御装置において、 該切換弁は、該マスタシリンダ側と該ホイールシリンダ
    側の主液圧流路の液圧差により切換わることを特徴とす
    る、 ブレーキ制御装置。
  6. 【請求項6】請求項2乃至5のいずれかに記載のブレー
    キ制御装置において、 該入口弁、該液圧バッファ又は該切換弁の中の少なくと
    も2個を組み合わせて一体に形成することを特徴とす
    る、 ブレーキ制御装置。
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