JPH06191388A - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

ブレーキ液圧制御装置

Info

Publication number
JPH06191388A
JPH06191388A JP671893A JP671893A JPH06191388A JP H06191388 A JPH06191388 A JP H06191388A JP 671893 A JP671893 A JP 671893A JP 671893 A JP671893 A JP 671893A JP H06191388 A JPH06191388 A JP H06191388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
static pressure
control
brake
pressure system
control valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP671893A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Takada
皓司 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP671893A priority Critical patent/JPH06191388A/ja
Publication of JPH06191388A publication Critical patent/JPH06191388A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンチロック制御やトラクションコントロー
ルなどの自動ブレーキ制御中にも静圧発生器(マスター
シリンダ)の減速度に対応させた操作ストローク短縮制
御を実施できてコスト削減が図れ、また、安全性も高い
ブレーキ液圧制御装置を提供する。 【構成】 出力回路11側に容積縮小型の密閉リザーバ
4を設けてそこからポンプ5にブレーキ液を補給する。
ポンプ吐出圧を第1制御弁2により静圧系中に送出して
静圧発生器1の操作ストローク短縮制御を行い、余った
液は余剰吐出量戻入手段6経由で密閉リザーバ4に戻
す。また、アンチロック制御時に静圧系から排出される
ブレーキ液は第2制御弁3経由で密閉リザーバ4に送出
する。この装置は、制御圧系と静圧系を一体化して全シ
ステムを静圧系で統一しており、さらに密閉リザーバ4
を用いているため安全性が高い。また、アンチロック制
御などの非常時制動時にも操作ストローク短縮制御を行
って制動力変更の意思を確実に検出できるので、逆止弁
等を多用せずに済み、コストダウンが図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペダルフィールの改善
効果をもたらすペダルストロークの短縮制御を、安全か
つ安価な装置構成によって実現できるようにした車輌用
のブレーキ液圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術と本発明の課題】本発明者は先に特開平2
−262456号において、静圧発生器(マスターシリ
ンダ)の操作ストローク(ペダルストローク)を短縮
し、しかもその短縮を車輌の減速度又は制動力、ブレー
キ液圧、操作力等の減速度と連動する適宜な変数(以下
減速度で代表する)と関連させて制御するブレーキ液圧
制御装置を提案した。
【0003】この先願の実施例では制御圧系が動圧系と
なっていたため、静圧系と動圧系を同一配管内で混用す
ることを避けたい場合に備えて、本発明者は更に、特開
平3−67760号において静圧系と制御圧系(動圧
系)を分離する両効き駆動ピストンの使用を提案した。
【0004】しかしながら、両効き駆動ピストンを用い
ると、静圧系容積を実質的に拡大するアンチロック制御
中の操作ストローク短縮制御が不可能になり、また、装
置が複雑化してコストが高まってくる。
【0005】そこで、本発明は、制御圧系として大気圧
開放のリザーバを持つ動圧系を使用せず、制御圧系を静
圧系と一体化し、大気圧開放のリザーバに代えて密閉リ
ザーバを使用することにより液圧制御装置全体のコスト
ダウンを図ることを目的としている。
【0006】静圧系ブレーキ回路の容積を実質的に拡大
するだけのブレーキ液圧制御装置、すなわちアンチロッ
ク装置において制御圧系を静圧系と一体化し、密閉リザ
ーバを用いて分離ピストンを省略した装置は所謂還流式
アンチロック装置として広く知られている。
【0007】更に、還流式アンチロック装置に切替弁を
付加することにより静圧系を静圧発生器とポンプ還流点
の間で分離し、且つ静圧発生器側のブレーキ液を還流式
アンチロック装置の還流用ポンプの吸入口に連通するこ
とにより静圧発生器不作動時にも制御圧系でブレーキ液
圧を発生させることができるようにした所謂トラクショ
ンコントロール機能付きの還流式アンチロック装置も知
られている。
【0008】然るに、静圧発生器の作動中に実質的に静
圧系容積を縮小させる制御、すなわち静圧発生器の操作
ストローク短縮制御をも行おうとすると、静圧発生器作
動時に静圧系容積縮小分に相当する液量をどこかからポ
ンプによって静圧系中に流入させる必要があり、又ポン
プによって静圧系中に流入させただけの液量を静圧発生
器が原点に戻る前に静圧系からそのどこかに戻さなけれ
ばならない。
【0009】このどこか(補給、回収部)を大気圧開放
のリザーバにすると前記の如く静圧系と動圧系の混用と
なる。そこで、本発明ではこの補給、回収部を密閉リザ
ーバに求めて全システムを静圧系で統一しようとするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のブレーキ液圧制
御装置は、静圧発生器と車輪ブレーキを有する少なくと
も一つの静圧系ブレーキ回路に、密閉リザーバと、その
密閉リザーバからブレーキ液を汲み上げるポンプと、ポ
ンプで汲み上げたブレーキ圧液のうち所望量を静圧系に
送出し、静圧系に送出されなかったポンプの余剰吐出量
を密閉リザーバに戻す第1制御弁と、静圧系中のブレー
キ圧液を上記密閉リザーバに送出する第2制御弁を具備
し、さらに、静圧発生器の操作ストロークと車輌の減速
度もしくは減速度と連動して変化する制動力、ブレーキ
液圧、静圧発生器の操作力等の物理量(以下、減速度で
代表する)を計測又は推定する手段と、静圧発生器の操
作ストロークと車輌減速度を予め定めた両者間の関係と
対比してストローク過大または減速度過小時は第1制御
弁にポンプ吐出圧液の静圧系への導入指令を出し、スト
ローク過小又は減速度過大時は第2制御弁に静圧系圧液
の密閉リザーバへの排出指令を出して静圧発生器操作ス
トロークの短縮制御を行う電子制御装置とを有する構成
として上記の目的を達成する。
【0011】なお、密閉リザーバは後述の実施例で述べ
るようなものが好ましい。第1制御弁としては、静圧系
に送出されなかったポンプの余剰吐出量を密閉リザーバ
に戻す余剰吐出量戻入手段と制御弁を一体化して分流弁
形式としたものと、別個に構成した独立の余剰吐出量戻
入手段を具備したものが考えられる。後者としては実施
例で述べるようなもの、即ち、ポンプ吐出圧を静圧系液
圧より一定差圧だけ高い値に保持するものが好ましい。
【0012】
【作用】本発明の装置は、静圧系容積を実質的に拡大縮
小する制御に対応するものではあるが、先願で駆動ピス
トンを両効きにしたように密閉リザーバを両効きにする
必要がない。
【0013】また、静圧系容積を実質的に拡大するアン
チロック制御時にも操作ストローク短縮制御を併用する
ことができる。
【0014】片効きの密閉リザーバであっても、このリ
ザーバが容積縮小型のものであれば、アンチロック制御
時に得られた車輌減速度に基づいて静圧発生器のストロ
ークを適宜制御することによってリザーバ中の液が汲み
出され、これによって生じるリザーバの余剰空間にアン
チロック減圧時に排出されるブレーキ液を収容できるか
らである。
【0015】アンチロック制御中、或いはトラクション
コントロール等の自動ブレーキ制御中に操作ストローク
の短縮制御を実施すると、アンチロック制御中の制動力
緩和意思やトラクションコントロール等の自動ブレーキ
制御中の制動力増強意思を正確に検出でき、これによ
り、アンチロック制御やトラクションコントロール等の
自動ブレーキ制御を遅れなく且つ滑らかに打ち切ること
ができるので、通常の還流式アンチロック装置やそれに
トラクションコントロールを付加した装置のように逆止
弁を多用しなくてすむ。
【0016】このように、本発明によれば、密閉リザー
バが片効きのものでよく、また、逆止弁も削減できる
為、装置のコストダウンが可能になる。
【0017】なお、第1制御弁の持つ余剰吐出量戻入機
能によりポンプ吐出圧と静圧系の圧力の差圧を所定の値
に保ちながらポンプ吐出量のうち静圧系への制御流入量
を上回る流量を密閉リザーバに戻すようにすると、ポン
プ吐出圧を各時点の必要最低圧に保つことができ、振動
騒音及びエネルギー消費を必要最小限に止めることがで
きる。
【0018】
【実施例】図1に本発明の諸実施形態の中でも相対的に
コスト機能比が優れていると思われるブレーキ液圧制御
装置の一例を示す。
【0019】静圧発生器1が複数の液圧発生室を持つタ
ンデムマスターシリンダの場合、ストローク短縮制御を
行なうのは入力ロッドに近い側のシリンダ回路11だけ
でよく、遠い側の出力回路12に対しては通常の任意の
構成の還流式アンチロック装置を1回路分応用すること
ができる。もし、出力回路12にトラクションコントロ
ールを要する車輪が含まれるなら、任意のトラクション
コントロール機能付還流式アンチロック装置を選べばよ
い。
【0020】勿論、タンデムマスターシリンダの中間ピ
ストンにもストロークセンサを設ければ、出力回路12
にも出力回路11と全く同じ構成を適用する事ができ
る。ストロークセンサはマスターシリンダの中間ピスト
ンのストロークでなく、密閉リザーバの容積変化を検出
するものであってもよい。この場合の得失については後
述する。
【0021】この図1において先ずストローク短縮制御
を行なう出力回路11の側について説明する。
【0022】上述の如く、通常ブレーキ時には静圧系出
力回路11に対して操作ストロークの短縮制御が行なわ
れる。
【0023】電子制御装置ECUの入出力は図面を簡素
化するために静圧発生器1のストロークセンサ13しか
図示していないが、当然のこととして各車輪速度等必要
なセンサ類からの諸入力があり、又各制御弁等に対する
諸出力がある。
【0024】ECUはセンサ類からの諸入力より計測或
いは推定した静圧発生器の操作ストロークと車輌減速度
を両者間の予め定めた関係と対比し、減速度過小又はス
トローク過大の場合は第1制御弁2によって静圧系出力
回路11に圧液を導入し、減速度過大又はストローク過
小の場合は第2制御弁3によって静圧系出力回路11か
ら密閉リザーバ4に圧液を放出すべく指令を出力する。
【0025】勿論直接車輌減速度制御を行なう場合は、
通常の意味では減速度0になる車輌停車時に対して適切
な制御則が定義されており、その為に必要なセンサ類が
ある場合はECUに入力されているものとする。
【0026】ポンプ5は、密閉リザーバ4からブレーキ
液を吸込み制御弁2に向かって吐出する。そして、この
ポンプ吐出量のうち制御弁2の制御流量を上回った分
は、ポンプ吸入口(すなわち密閉リザーバ4)に戻され
る。
【0027】操作ストローク短縮制御とは言い換えれ
ば、ストローク短縮分に相当するだけの液量を密閉リザ
ーバから静圧系中に押し込むわけであるから、密閉リザ
ーバ4は内部の容積制御手段(ピストン、ダイヤフラム
等)が原点位置から容積縮小側に変形できなければなら
ない。
【0028】構成を簡素にするためにこの変形を起こさ
せる力をポンプの吸入力(最大限度大気圧)だけに頼る
場合、容積制御手段の変形抵抗を小さくすることが肝要
である。この点図1のように変形し易い弾性体のダイア
フラムを用いると有利である。
【0029】一方、密閉リザーバの容積制御手段を原点
位置に復元させる方法としては、操作ストロークの短縮
制御終了時、すなわち、静圧発生器が不作動でトラクシ
ョンコントロール等の自動ブレーキ制御(以下TCと呼
ぶ)も行われていない時に、制御弁3を一定時間開位置
にして出力回路11と密閉リザーバ4との連通を確保
し、容積制御手段に持たせた復元力によって自動的に原
点位置に復元するようにするとよい。従って、弾性体の
ダイアフラムを用いる場合にはこの復元力を持たせてお
く必要がある。
【0030】この種の密閉リザーバの構造については、
本発明者等の特願平3−284850号において具体的
に述べられている。
【0031】第1制御弁2としては図1に示す分流弁型
と、図2に示す制御弁+余剰吐出量戻入手段型が考えら
れる。
【0032】図1では第1制御弁2の通過流量はスプー
ル21に設けられたオリフィス22の通過流量に等し
く、この流量はオリフィスの面積とスプール両端にかか
る差圧で決定され、この差圧は電気/力変換器23で与
えられる力(本図では押し出し型として例示されてい
る。引っ張り型として図上右端に配置する事も出来る)
とスプール断面積で決まる。(図示の小スプリングはス
プールを原点位置に保つためのものである)オリフィス
22の通過流量よりポンプ5の吐出流量の方が大きい時
は、ポンプ吐出圧が電気/力変換器の力に打ち勝ってス
プールを図上左方に動かし、これによってポンプ吐出口
と密閉リザーバを短絡する流路が開かれ余剰吐出量は密
閉リザーバに戻入される。尚ポンプ非作動時のスプール
クリアランスによる微小漏れを防止するために逆止弁2
4を付加する事が望ましい。
【0033】特定の場面で常用制御流量より大幅に大き
な流量を流す事が必要な場合、オリフィス22と並列に
リリーフ弁を設置する事が出来る。
【0034】操作ストロークの短縮制御は、アンチロッ
クやトラクションコントロール等の非常時制御ではな
く、ブレーキ操作の都度起動される常時制御であるから
極力振動騒音の少ないことが望ましく、又エネルギー消
費も少ないに越したことはない。従って図2のように第
1制御弁2として制御弁20と余剰吐出量戻入手段6を
組合わせて用いる場合、余剰吐出量戻入手段6は、一定
圧のリリーフ弁ではなく、ポンプ吐出圧がその時点の静
圧系の圧力に若干の一定設定値を加算した圧力より高い
時弁が開き、ポンプ吐出口側の流路がポンプ吸入口側の
流路に連通するような構造にすることが望ましい。
【0035】こうすると、制御弁20の両端に掛かる圧
力差は上記若干の一定圧に維持されるから、制御弁20
の開閉に伴う衝撃は小さく、又弁通過流量はその時点の
圧力によらず一定となり、単純な電磁開閉弁でもかなり
滑らかな制御ができる。とは言え、真に滑らかな制御を
実現するには流量制御弁を用いるのが望ましいのは当然
である。勿論図1のような上記の分流弁形式の場合は電
気/力変換器を用いた流量制御弁であるので滑らかな制
御が期待できる。
【0036】制御弁3も、滑らかな制御を目指すならば
流量制御弁を用いることが望ましい。本発明用として適
した流量制御弁の一例としては、本発明者等が特開平3
−234987号に示したものがある。
【0037】余剰吐出量戻入手段6の原理的ダイアグラ
ムを図2aに示す。具体的構造としては図2bに示した
ものが簡単であるが、ポンプの脈動を考慮すると図2c
に示したような不感帯(遊び)を持つ構造の方が望まし
い。図2bの弁をスプール弁化した例を図2dに示す。
【0038】図2cの戻入手段6は、一端にポンプ吐出
圧を受け他端に静圧系の液圧とスプリング63の力を受
ける受圧体(ピストン)61と、常時はスプリング64
によって閉弁している弁体62を有しており、ポンプの
吐出量が制御弁20の通過流量よりも大きい時、ポンプ
吐出圧と静圧系の液圧の差圧がスプリング63の力に打
ち勝ってピストン61を動かし、ピストンの移動量が一
定値を上回ると弁体62が開いてポンプの余剰吐出量を
密閉リザーバに戻入するようになっている。
【0039】アンチロック制御のために第3の制御弁7
が設けられており、アンチロック制御時には第3の制御
弁7によりブレーキ液圧の昇圧制御を行ない、第2の制
御弁3によりブレーキ液圧の降圧制御を行なう。勿論制
御弁7も流量制御弁とする事ができる。
【0040】減圧用制御弁を制御弁7の上流と下流にそ
れぞれ独立して設け、制御弁2に対する減圧操作と制御
弁7に対する減圧操作をそれぞれ独立に行わせれば制御
アルゴリズムは簡単になるが、制御弁の数が増えコスト
高になるので上述の様に制御弁3で減速度過大又はスト
ローク過小時のブレーキ液の排出とアンチロック減圧時
の液の排出の両機能を果たさせるのが望ましい。
【0041】制御弁7を開弁して車輪ブレーキ8にブレ
ーキ液を送出すると静圧発生器の操作ストロークが増大
しようとするが、制御弁2からポンプ5の圧液を適宜補
充することができるので、アンチロック制御時の静圧発
生器の操作ストロークと車輌減速度の関係(アンチロッ
ク非作動時の関係と同じでもよいし、異なっていてもよ
い)も適当に設定して制御することができる。
【0042】実際には、制御弁7の通過流量分を制御弁
2からの通過流量で補うのに操作ストローク短縮制御を
介して行なっていると操作フィーリングが悪くなる恐れ
があるので、アンチロック制御による制御弁7の通過流
量のうち大部分はストローク短縮制御を介する事なく直
ちに制御弁2から補償されるようなアルゴリズムを用意
すると良い。
【0043】又、アンチロック制御中は、制御弁7より
上流の静圧系の剛性が著しく高くなっているので、スト
ローク短縮制御特性を適宜変更する事が望ましい。
【0044】密閉リザーバ4が片効きなので、アンチロ
ック制御時に減圧可能な最低液圧は、その時点の静圧発
生器のストロークで操作ストローク短縮制御無しに(つ
まり密閉リザーバ4からの送り込み液量無しに、静圧発
生器1からの吐出量だけで)得られるブレーキ液圧と等
しくなる。
【0045】しかし、アンチロック制御中のストローク
短縮制御で設定されたストローク減速度関係より減速度
が低下すると、ストローク過大と判断され、アンチロッ
ク制御中のストローク短縮制御によって密閉リザーバか
らなにがしかのブレーキ液が静圧発生器1に送り出さ
れ、即ちペダルが強制的に押し戻され、これによって減
圧可能域が広がり、更なる減圧が可能になる。こうして
アンチロック制御中でも適切な(少なくともなにがしか
の)ストローク短縮制御を行うことにより、片効きの密
閉リザーバであっても自由なアンチロック減圧が可能に
なる。
【0046】アンチロック制御中に減速度緩和意思が静
圧発生器1の操作端に示されると、ストローク過小、減
速度過大状態になる。この時制御弁7が開かれると、車
輪ブレーキ8からストローク緩和分だけの液量が静圧発
生器1に逆流し若干減速度が下がる。しかし、操作スト
ローク短縮制御により静圧系に送り込まれている液量が
不変であれば、依然ストローク過小、減速度過大状態が
続く。そこで、ECUからの指令で制御弁3が開かれ
る。これにより、密閉リザーバ4にブレーキ液が流出し
(即ちストローク短縮制御により静圧系に送り込まれて
いる液量が減少し)更に減速度が下がって、ストローク
短縮制御で定められたストロークと減速度の関係に戻
る。
【0047】この過程のどこかで、望ましくは制御弁7
開放後制御弁3の開放に移る時点で、アンチロック制御
を(出力回路11、12共に)終了し、制御弁3の開放
は通常時(非アンチロック制御時)の操作ストローク短
縮制御に委ねるとよい。このことは表現を変えれば、正
常時のストローク短縮制御は制御弁2と制御弁3で、ア
ンチロック制御は制御弁7と制御弁3で、アンチロック
制御中のストローク短縮制御は制御弁2と制御弁7で行
ない、制御弁7の開弁要求がある限度以上の時アンチロ
ック制御を終了する事を意味する。
【0048】アンチロック制御中に減速度緩和意思が示
された場合、アンチロック制御だけでは制御弁7の開弁
要求がある程度以上になるのに(ECUが開弁の必要性
を判断するのに)時間を要するので、迅速に減速度緩和
意思に追随するため、車輪ブレーキ8から制御弁7をバ
イパスして静圧発生器1にブレーキ液を逆流させる逆止
弁が必要になるが、ストローク短縮制御が併用されてい
るとアンチロック制御からの制御弁7の開弁要求と共に
ストローク短縮制御からも制御弁7の開弁要求が出され
るため、ECUによる制御弁7の開弁の要求の増大が早
まり、速やかにアンチロック制御を終了できるので、減
速度緩和意思に迅速に追随するための逆止弁が省略可能
になる。
【0049】トラクションコントロール等の自動ブレー
キ制御(TC)のためにTC切替弁9が設けられてお
り、TC時にはTC切替弁9によって車輪ブレーキ8か
ら静圧発生器1への逆流を遮断し、この状態で制御弁2
によりブレーキ液圧の昇圧制御を行ない、また、制御弁
3によりブレーキ液圧の降圧制御を行なう。
【0050】自動ブレーキのように両車輪ブレーキを同
時加圧する時は両制御弁7を開放のままにしておく。一
方、トラクションコントロールで非駆動輪を無加圧に
し、駆動輪を加圧制御する時は、駆動輪に付属する制御
弁7を開放し、非駆動輪に付属する制御弁7を閉止す
る。また、独立に液圧制御したい駆動輪が左右とも操作
ストローク短縮制御対象である出力回路11に属してい
ると構成が複雑になるので、駆動輪が左右とも一つの出
力回路に属する時はその出力回路を操作ストローク短縮
制御を要しない側、即ち静圧発生器1の操作端から遠い
側の液圧発生室に通じた出力回路12に配置するのが望
ましい。
【0051】TC中は、静圧発生器1から液量が供給さ
れないので、同じブレーキ液圧を発生させるのに操作ス
トローク短縮制御中であれば静圧発生器1から供給され
る筈の液量だけ余分に密閉リザーバ4から汲み出されて
静圧系に供給されている。
【0052】つまり、同一ブレーキ液圧に対し密閉リザ
ーバ4は、ストローク短縮制御の時よりも余分に容積縮
小側に変形している。
【0053】TC切替弁9は、TC中にそれ以上の車輌
減速度を求めて静圧発生器1を操作した時、静圧発生器
が操作されたことを検出し、スムーズにTCから操作ス
トローク短縮制御に移行すると言う制御上の要求を満た
すものでなければならない。
【0054】先ず、静圧発生器1の操作を検出する必要
があるが、そのために操作力センサを余分に設けること
なく、できれば操作ストローク短縮制御に不可欠な静圧
発生器のストロークセンサ13のみですませたい。この
為にはTC中に静圧発生器1を操作した時の静圧発生器
内の液圧剛性が十分小さいことが必要である。TC切替
弁9が単純な遮断弁であると、静圧発生器1から遮断弁
までの液圧剛性は極めて高く、静圧発生器の操作ストロ
ークは極めて小さいので、このままでは目的を達するこ
とができない。
【0055】図4のように、逆止弁92を遮断弁91と
並列に設けるか或いは遮断弁に内蔵し、TC中は少なく
とも1つの制御弁7を開位置に維持しておけば、静圧発
生器内の液圧剛性を少なくともその系の車輪ブレーキの
液圧剛性まで下げることができる。
【0056】もし、トラクションコントロールを一方の
被制御ブレーキ回路に適用するのみで、全回路に適用す
る自動ブレーキは考えないのであれば、トラクションコ
ントロールの不要な方の回路を一点鎖線aで示すように
弁91より上流で分岐させることにより(当然その場合
は回路bは削除する)その回路の制御弁7を閉止する必
要が無くなるのでこの方式の実用性は高いと言える。し
かし、自動ブレーキをも考慮するのであれば被制御ブレ
ーキ回路は切替弁9より下流で分岐させる必要がある。
【0057】TC中にある減速度が出ている時はそれに
見合う液圧が静圧系に発生しており、静圧系の剛性はそ
の液圧に見合う高い値になっている。
【0058】静圧発生器1の初動時に静圧発生器の内圧
が上昇していると、静圧発生器の弁部にゴム部材を使用
している場合損傷が激しくなる可能性があるので、一般
的には初動時の静圧発生器の内圧は殆ど0でその液圧剛
性が極度に低いことが望ましい。
【0059】そこで、TC切替弁9を図1のような3ポ
ート2位置弁とし、TC中は静圧発生器1を密閉リザー
バ4と連通するようにしておくと、TC中にそれ以上の
車輌減速度を求めて静圧発生器1を操作した時、静圧発
生器1の内圧が殆ど0でその液圧剛性が極度に低い状態
のまま静圧発生器中のブレーキ液を密閉リザーバ4に移
動することができる。この結果、静圧発生器1の操作ス
トロークとTCで得られた車輌減速度がストローク短縮
制御で期待される関係に等しくなった時点で、TC切替
弁9を通常の非作動位置に戻して制御を操作ストローク
の短縮制御に切替えればスムーズな切替えができる。
【0060】次に、操作ストローク短縮制御の行われな
い出力回路12の側について説明する。この系は操作ス
トロークの短縮制御を行なわないのであるから制御弁2
はできれば省略したい。又、出力回路11のポンプを駆
動するモータと出力回路12のポンプを駆動するモータ
が共用される場合、操作ストローク短縮制御が行なわれ
るとその共通のモータが駆動されるので、アンチロック
制御もTCも行なわれていない時に出力回路12のポン
プに不必要な負荷が発生しないような構成にする必要が
ある。
【0061】その要求に応えるための一手段として、図
1では、ポンプ吸入口と連通する容積拡大型の密閉リザ
ーバ41(これは、少なくともアンチロック制御時にポ
ンプ吸入口に連通すればよい)と常時静圧発生器1と連
通する容積縮小型の密閉リザーバ42を設けてTC時以
外は密閉リザーバ42のポンプ吸入口に対する連通を遮
断し、アンチロック制御時に排出されるブレーキ液を他
方の密閉リザーバ41に収容するようにしている。
【0062】密閉リザーバ42は、勿論、高圧の印加に
耐え得る構造にする必要があり、その具体例は、前述の
特願平3−285840号に例示されている。
【0063】出力回路12側の構成を出力回路11側と
同一にしようとすると、即ち出力回路12の側もストロ
ーク短縮制御の対象にしようとすると、出力回路12の
第1制御弁の制御目標を定めるためのセンサが必要にな
る。もしストロークセンサ13だけを目標として両出力
回路の第1制御弁を制御すると、両者の微妙な応答の違
いが累積されてマスターシリンダ1の内部の中間ピスト
ンの位置が定まらなくなる。これを避けるためには中間
ピストンにストロークセンサを設けるか、ストロークセ
ンサ13と組合わせる事により中間ピストンの位置を推
定し得る何等かの測定値が必要である。いずれかの出力
回路の密閉リザーバの容積変化を代表する測定値、即ち
密閉リザーバのピストン乃至ダイヤフラムのストローク
センサを設けるのは有効な手段となる。
【0064】出力回路12側の構成を出力回路11側と
同一にする装置と、出力回路12の構成を11のそれと
異なるものにした図示の装置を比較したときの後者(図
の装置)の利点は、タンデムマスターシリンダの中間ピ
ストン又はいずれかの密閉リザーバのストロークセンサ
及び制御弁2が不要になり、又独立に制御される被制御
ブレーキ回路を複数持てる事であるが、不利な点は密閉
リザーバが複雑になり、又、操作ストローク短縮制御時
にポンプの一方の吐出能力を無駄にする事である。
【0065】出力回路11のみをストローク短縮制御の
対象とする図1では出力回路12側の余剰吐出量戻入手
段61として、固定リリーフ圧を持つ簡単なリリーフ弁
を示した。
【0066】本図では出力回路12側は操作ストローク
の短縮制御中はポンプが吐出しないから余剰吐出量戻入
手段は必要でなく、アンチロック制御中は出力回路11
側はポンプ吐出圧をブレーキ圧でなく静圧発生器1の出
力圧で制御しているので出力回路12側だけブレーキ圧
で制御してもあまり意味がなく、余剰吐出量戻入手段を
ポンプ圧固定で制御するかブレーキ圧依存で制御するか
の差はTC中だけしか重要な意味を持たない。従って出
力回路12側は図示のリリーフ弁61でも用が足りる。
しかし、より良い振動騒音特性を狙うならば図3のよう
なブレーキ圧依存型余剰吐出量戻入手段62にする事が
できる。
【0067】その場合、ブレーキ圧は出力回路12に属
する独立な被制御回路のうちもっとも高いブレーキ圧を
対象とする必要があり、この為の補助バランスピストン
621が必要になる。更に、出力回路12に属する独立
な被制御回路全てがアンチロック制御に入った時余剰吐
出量戻入手段62を静圧発生器1から遮断する必要があ
るが、これは排出弁622に先立って閉鎖される逆止弁
623を設けることによって解決できる。
【0068】このほか、ポンプの振動騒音を減少するた
めに有効な手段は何でも組込む事ができる。図1には広
く用いられている緩衝室51とオリフィス52の組合わ
せを例示してある。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のブレーキ液
圧制御装置は、静圧系と一体化した制御圧系中に密閉リ
ザーバを設置して静圧発生器の操作ストローク短縮制御
時、アンチロックの再加圧時、トラクションコントロー
ルなどの自動ブレーキ時に、必要なブレーキ液量をそこ
から供給し、さらに、アンチロック減圧時の排出液量を
その密閉リザーバに戻すようにしたので、密閉リザーバ
が片効きのものでよく、また、アンチロック制御や自動
ブレーキ制御時にも操作ストロークの短縮制御を行って
制動力変更の意思を正確に検出できるため逆止弁等も多
用せずに済み、装置全体のコスト削減が図れる。
【0070】また、静圧系と制御圧系を一体化し、リザ
ーバも密閉式のものを用いたので安全性に関する信頼性
も充分に高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブレーキ液圧制御装置の一例を示す回
路図
【図2】a:余剰吐出量戻入手段の原理的ダイアグラム b:同上の戻入手段の具体例を示す断面図 c:同上の戻入手段の他の具体例を示す断面図 d:同上の戻入手段をスプール弁化した例を示す断面図
【図3】ブレーキ圧依存型余剰吐出量戻入り手段を示す
【図4】TC切替弁の一例を示す図
【符号の説明】
1 静圧発生器 2 第1制御弁 3 第2制御弁 4、41 容積縮小型の密閉リザーバ 42 容積拡大型の密閉リザーバ 5 ポンプ 6、61、62 余剰吐出量戻入手段 621 バランスピストン 622 排出弁 623 逆止弁 7 第3制御弁 8 車輪ブレーキ 9 TC切替弁 91 遮断弁 92 逆止弁 11、12 出力回路 13 ストロークセンサ 51 緩衝室 52、521 オリフィス ECU 電子制御装置

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静圧発生器と車輪ブレーキを有する少な
    くとも一つの静圧系ブレーキ回路に、密閉リザーバと、
    その密閉リザーバからブレーキ液を汲み上げるポンプ
    と、ポンプで汲み上げたブレーキ圧液のうち所望量を静
    圧系に送出し、静圧系に送出されなかったポンプの余剰
    吐出量を密閉リザーバに戻す第1制御弁と、静圧系中の
    ブレーキ圧液を上記密閉リザーバに送出する第2制御弁
    を具備し、 さらに、静圧発生器の操作ストロークと車輌の減速度も
    しくは減速度と連動して変化する制動力、ブレーキ液
    圧、静圧発生器の操作力等の物理量(以下、減速度で代
    表する)を計測又は推定する手段と、 静圧発生器の操作ストロークと車輌減速度を予め定めた
    両者間の関係と対比してストローク過大または減速度過
    小時に第1制御弁にポンプ吐出圧液の静圧系への導入指
    令を出し、ストローク過小又は減速度過大時は第2制御
    弁に静圧系圧液の密閉リザーバへの排出指令を出して静
    圧発生器操作ストロークの短縮制御を行う電子制御装置
    とを有していることを特徴とするブレーキ液圧制御装
    置。
  2. 【請求項2】 密閉リザーバが、原点位置から容積縮小
    方向に変形可能で、かつ、非加圧状態の静圧系と連通し
    たとき原点位置に復帰する復帰力を持った容積制御手段
    を具備したものである請求項1記載のブレーキ液圧制御
    装置。
  3. 【請求項3】 第1制御弁が一端にポンプ吐出圧、他端
    に静圧系圧力を受ける受圧体と、上記両圧力間の差圧に
    依存する流量をポンプ吐出口から静圧系に送出するオリ
    フィスを有する連通路と、上記差圧を制御する付勢力付
    与手段とを有し、 上記差圧が上記付勢力を越えた時ポンプの余剰吐出量を
    密閉リザーバに戻すものである請求項1記載のブレーキ
    液圧制御装置。
  4. 【請求項4】 第1制御弁がポンプから静圧系に送出す
    る流量を制御する制御弁と、余剰吐出量を密閉リザーバ
    に戻す余剰吐出量戻入手段とよりなっており、 余剰吐出量戻入手段は一端にポンプ吐出圧、他端に静圧
    系圧力を受ける受圧体と上記両圧力の間の差圧を規定す
    るスプリングを有し、 上記差圧が上記スプリング力を越えた時ポンプの余剰吐
    出量を密閉リザーバに戻すものである請求項1記載のブ
    レーキ液圧制御装置。
  5. 【請求項5】 上記静圧系ブレーキ回路に属する被制御
    ブレーキ回路の各々を独立に液圧制御するアンチロック
    制御弁を有し、 さらに、上記電子制御装置がアンチロック制御機能を有
    し、かつアンチロック制御中も静圧発生器の操作ストロ
    ーク短縮制御を行う請求項1記載のブレーキ液圧制御装
    置。
  6. 【請求項6】 静圧発生器と第1制御弁を含む静圧系の
    上流部から車輪ブレーキと第2制御弁を含む静圧系の下
    流部を分離し得る位置に第3制御弁を有し、 さらに、上記電子制御装置が各車輪の速度を計測する手
    段を含み、車輪のロック兆候を判断して車輪ブレーキ液
    圧の減圧を要する時は第2制御弁に下流側静圧系圧液の
    密閉リザーバへの排出指令を出し、車輪ブレーキ液圧の
    加圧を要する時は第3制御弁に静圧系の上流部と下流部
    の接続指令を出してアンチロック制御を行う請求項1記
    載のブレーキ液圧制御装置。
  7. 【請求項7】 上記電子制御装置が、アンチロック制御
    中にストローク過大又は減速度過小になると第1制御弁
    にポンプ吐出圧液の静圧系上流部への導入指令を出し、
    アンチロック制御中にストローク過小又は減速度過大に
    なると第3制御弁に静圧系の上流部と下流部の接続指令
    を出して静圧発生器のストローク短縮制御を行う請求項
    6記載のブレーキ液圧制御装置。
  8. 【請求項8】 アンチロック制御中静圧発生器の加圧操
    作が緩められて静圧発生器の操作ストロークと車輌減速
    度が予め定めた関係に達した時、電子制御装置がアンチ
    ロック制御を打ち切って以降操作ストロークの短縮制御
    を行う請求項5乃至7のいずれかに記載のブレーキ液圧
    制御装置。
  9. 【請求項9】 静圧系の下流側から静圧発生器への液流
    を阻止し得る切替弁を有し、上記電子制御装置が必要時
    にその切替弁を液流阻止位置に切替えてトラクションコ
    ントロール等の自動ブレーキ制御をも行う請求項1記載
    のブレーキ液圧制御装置。
  10. 【請求項10】 第1、第2、第3制御弁と車輪ブレー
    キを含む静圧系の下流部から静圧発生器を含む上流部へ
    の液流を阻止し得る切替弁を有し、電子制御装置が静圧
    発生器の非操作時に全部又は一部の車輪について制動の
    必要を判断したら、ポンプを駆動すると共に上記切替弁
    に静圧発生器への液流の阻止指令を出し、さらに、加圧
    無用の車輪ブレーキに対してはそのブレーキに付属する
    第3制御弁に指令を出してその加圧を阻止し、第1制御
    弁に対するポンプ吐出圧液の静圧系への導入指令と第2
    制御弁に対する静圧系圧液の密閉リザーバへの排出指令
    で対象車輪ブレーキの液圧を加減圧してトラクションコ
    ントロール等の自動ブレーキ制御を行う請求項6記載の
    ブレーキ液圧制御装置。
  11. 【請求項11】 切替弁が切替わって静圧系の下流部か
    ら静圧発生器への液流を阻止する状態にあるとき、静圧
    発生器が切替弁経由で密閉リザーバに連通するようにし
    てある請求項9又は10記載のブレーキ液圧制御装置。
  12. 【請求項12】 トラクションコントロール等の自動ブ
    レーキ制御中に静圧発生器による加圧操作が行われてそ
    の操作ストロークと車輌減速度が予め定めた関係に達し
    た時、電子制御装置は自動ブレーキ制御を打ち切って以
    降静圧発生器の操作ストローク短縮制御を行う請求項9
    又は10記載のブレーキ液圧制御装置。
  13. 【請求項13】 静圧発生器が複数の静圧系ブレーキ回
    路に別々に連なる複数の静圧発生室を有し、上記操作ス
    トロークの短縮制御を行う少なくとも一つの静圧系は静
    圧発生器の最操作端側の静圧発生室に接続されている請
    求項1記載のブレーキ液圧制御装置。
  14. 【請求項14】 操作ストローク短縮制御を行う静圧系
    が請求項2記載の密閉リザーバを有し、一方、操作スト
    ローク短縮制御を行わない静圧系はポンプ吸入口に連通
    する第2密閉リザーバと、静圧発生器に連通する第3密
    閉リザーバを有し、上記第2密閉リザーバは原点位置か
    らの容積拡大が可能でアンチロック制御時に静圧系から
    の排出液を導入し、上記第3密閉リザーバは原点位置か
    らの容積縮小が可能でトラクションコントロール等の自
    動ブレーキ制御が行われている時はポンプ吸入口と連通
    するようにしてある請求項13記載のブレーキ液圧制御
    装置。
  15. 【請求項15】 静圧発生器が複数の静圧系ブレーキ回
    路に別々に連なる複数の静圧発生室を有し、静圧発生器
    の最操作端側の静圧発生器に接続されている静圧系に対
    して静圧発生器の操作ストロークと対比して操作ストロ
    ーク短縮制御を行ない、他の静圧系に対しては、直接検
    出されたか又は密閉リザーバの容積変化と静圧発生器の
    操作ストロークとの関連で推定された静圧発生器の中間
    ピストンのストロークと対比して操作ストローク短縮制
    御を行なう請求項1記載のブレーキ液圧制御装置。
JP671893A 1992-10-30 1993-01-19 ブレーキ液圧制御装置 Pending JPH06191388A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP671893A JPH06191388A (ja) 1992-10-30 1993-01-19 ブレーキ液圧制御装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-293298 1992-10-30
JP29329892 1992-10-30
JP671893A JPH06191388A (ja) 1992-10-30 1993-01-19 ブレーキ液圧制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06191388A true JPH06191388A (ja) 1994-07-12

Family

ID=26340914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP671893A Pending JPH06191388A (ja) 1992-10-30 1993-01-19 ブレーキ液圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06191388A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5538333A (en) * 1994-02-16 1996-07-23 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Brake fluid pressure controller
US5707116A (en) * 1994-12-28 1998-01-13 Nippondenso Co., Ltd. Brake fluid pressure control device with sealed fluid storage chamber
US5730508A (en) * 1994-12-28 1998-03-24 Nippondenso Co., Ltd. Brake fluid pressure control apparatus having fluid accumulation for improved responsiveness

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5538333A (en) * 1994-02-16 1996-07-23 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Brake fluid pressure controller
US5707116A (en) * 1994-12-28 1998-01-13 Nippondenso Co., Ltd. Brake fluid pressure control device with sealed fluid storage chamber
US5730508A (en) * 1994-12-28 1998-03-24 Nippondenso Co., Ltd. Brake fluid pressure control apparatus having fluid accumulation for improved responsiveness

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4654547B2 (ja) ブレーキ装置
JPH10278765A (ja) 車両用ブレーキ装置
JP2002002464A (ja) 電動車両用制動装置
JPH0769195A (ja) 路面車両用液圧制動装置
US6460942B1 (en) Braking force controller
US20050269869A1 (en) Hydraulic brake system and method for influencing a hydraulic brake system
US5584539A (en) Brake fluid pressure controller having a shut off valve forming a fluid reservoir
JP2001521465A (ja) モータビークル搭載の液圧ブレーキ装置のためのブレーキ圧伝達装置およびこれを備えるブレーキ装置
JP3115909B2 (ja) 車両用アンチロックブレーキおよびトラクションコントロールシステム用油圧モジュレータ
JP4543540B2 (ja) 車両のブレーキ制御装置
US5632532A (en) Anti-skid control apparatus
JPH06191388A (ja) ブレーキ液圧制御装置
JP2001213295A (ja) 車両用液圧ブレーキ装置
KR20070052613A (ko) 차량용 브레이크 시스템
JP4484986B2 (ja) ブレーキ液圧源装置およびブレーキ装置
US6120112A (en) Brake pressure control device for vehicle
JP2536909B2 (ja) 液圧ブレ―キ装置
JP2001163208A (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP2000344080A (ja) 車両用液圧ブレーキ装置
JP2000016259A (ja) ブレーキ制御装置
JP2001213294A (ja) 車両用液圧ブレーキ装置
JPH1067311A (ja) 車輪ブレーキ液圧制御装置
JP3209048B2 (ja) 車両用液圧ブレーキ装置
JPH1024828A (ja) 車両用ブレーキ液圧回路
JPH08295231A (ja) ブレーキ倍力システム