JPH08142653A - デッキガーニッシュの防水構造 - Google Patents
デッキガーニッシュの防水構造Info
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- JPH08142653A JPH08142653A JP29174094A JP29174094A JPH08142653A JP H08142653 A JPH08142653 A JP H08142653A JP 29174094 A JP29174094 A JP 29174094A JP 29174094 A JP29174094 A JP 29174094A JP H08142653 A JPH08142653 A JP H08142653A
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- Japan
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- garnish
- opening
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- deck
- weir
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 空気吹出口からの風量を増加させるために、
外気導入口の開口面積を拡大しても外気導入口からの水
の浸入を防止するデッキガーニッシュの防水構造を提供
する。 【構成】 車両のフロントウインドガラス3の下端縁と
所定間隔を有して配置されるボンネット1の下方に配設
されて、外気を吸引する吸引口13を有するフロントデ
ッキ10上部に設けられ、外気が導入される外気導入口
22を有するデッキガーニッシュの防水構造において、
吸引口13の上方であり、かつデッキガーニッシュ20
の上面にボンネット1の下面と所定間隔を有して設けら
れ、車両前方側に外気導入口21aが形成されたガーニ
ッシュ開口部21と、ガーニッシュ開口部21とフロン
トウインドガラス3の下端縁との間で車幅方向に、ボン
ネット1の下面と所定間隔を残してデッキガーニッシュ
20の上面から延設された防水堰23と、防水堰23の
車両前方側の壁面とガーニッシュ開口部21の車両後方
側の後面とによって形成された排水溝24とを有する構
造。
外気導入口の開口面積を拡大しても外気導入口からの水
の浸入を防止するデッキガーニッシュの防水構造を提供
する。 【構成】 車両のフロントウインドガラス3の下端縁と
所定間隔を有して配置されるボンネット1の下方に配設
されて、外気を吸引する吸引口13を有するフロントデ
ッキ10上部に設けられ、外気が導入される外気導入口
22を有するデッキガーニッシュの防水構造において、
吸引口13の上方であり、かつデッキガーニッシュ20
の上面にボンネット1の下面と所定間隔を有して設けら
れ、車両前方側に外気導入口21aが形成されたガーニ
ッシュ開口部21と、ガーニッシュ開口部21とフロン
トウインドガラス3の下端縁との間で車幅方向に、ボン
ネット1の下面と所定間隔を残してデッキガーニッシュ
20の上面から延設された防水堰23と、防水堰23の
車両前方側の壁面とガーニッシュ開口部21の車両後方
側の後面とによって形成された排水溝24とを有する構
造。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外気導入口からの水の
浸入を防止するデッキガーニッシュの防水構造に関する
ものである。
浸入を防止するデッキガーニッシュの防水構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】高速走行時の風切音、車外の騒音等のた
め、窓を閉じて走行することが多くなり、車室内に設け
られた空気吹出口からの風量を増加させることの重要性
が増してきた。特に、エアコンディショナーが装備され
ていない車両において、夏季などの高温時や、降雨時で
は切実な問題であった。空気吹出口からの風量を増加す
るためには、外気を取り込む外気導入口の開口面積を拡
大する手段や、外気を吸い込むときの通風抵抗を低減す
る手段や、外気を吸い込むブロワファンの吸い込み能力
を高める手段等が考えられている。
め、窓を閉じて走行することが多くなり、車室内に設け
られた空気吹出口からの風量を増加させることの重要性
が増してきた。特に、エアコンディショナーが装備され
ていない車両において、夏季などの高温時や、降雨時で
は切実な問題であった。空気吹出口からの風量を増加す
るためには、外気を取り込む外気導入口の開口面積を拡
大する手段や、外気を吸い込むときの通風抵抗を低減す
る手段や、外気を吸い込むブロワファンの吸い込み能力
を高める手段等が考えられている。
【0003】しかし、外気導入口の開口面積を拡大する
と、この外気導入口から水等が浸入しやすくなり、さら
に吸引口にも水等が浸入してブロワファン等の電気部品
に悪影響を与えてしまう。また、外気を取り込むときの
通風抵抗を低減するために、吸引口の真上に外気導入口
を配設すると、外気導入口から浸入した水が直接吸引口
に浸入し、ファン等の電気部品に悪影響を与えてしまっ
たり、水等が車室内に浸入するおそれがある。さらに、
ブロワファンの吸い込み能力を高めることは、ブロワフ
ァンの大型化や、コストアップになる。
と、この外気導入口から水等が浸入しやすくなり、さら
に吸引口にも水等が浸入してブロワファン等の電気部品
に悪影響を与えてしまう。また、外気を取り込むときの
通風抵抗を低減するために、吸引口の真上に外気導入口
を配設すると、外気導入口から浸入した水が直接吸引口
に浸入し、ファン等の電気部品に悪影響を与えてしまっ
たり、水等が車室内に浸入するおそれがある。さらに、
ブロワファンの吸い込み能力を高めることは、ブロワフ
ァンの大型化や、コストアップになる。
【0004】そこで、外気導入口からの水等の浸入を防
止するものとして、実公昭63−34974号公報に開
示されているように、ボンネット50の下方に配設さ
れ、インナパネル51と、アウタパネル52と、このア
ウタパネル52の上部に配設され、複数の外気導入口5
3が設けられたカウルトップグリル54と、このカウル
トップグリル54の後方に、フロントウインドガラス5
5の下端から所定間隔をおいてフロントウインドガラス
55の下端を覆うように配設されたガイドパネル56と
により構成され、矢印で示すように外気を車室内に導入
するカウル構造が提案されている。
止するものとして、実公昭63−34974号公報に開
示されているように、ボンネット50の下方に配設さ
れ、インナパネル51と、アウタパネル52と、このア
ウタパネル52の上部に配設され、複数の外気導入口5
3が設けられたカウルトップグリル54と、このカウル
トップグリル54の後方に、フロントウインドガラス5
5の下端から所定間隔をおいてフロントウインドガラス
55の下端を覆うように配設されたガイドパネル56と
により構成され、矢印で示すように外気を車室内に導入
するカウル構造が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
カウル構造には、フロントウインドガラスで弾かれた水
等が、ブロワファンの吸引力による空気流によってガイ
ドパネルを越えてカウルトップグリルの外気導入口に浸
入してしまいファン等の電気部品に悪影響を与えるとい
う問題点や、水等が車室内に浸入するおそれもある。従
って、上述のカウル構造において、外気導入口の開口面
積を拡大することや、外気導入口を吸引口の真上に配設
することによって、吸引口から水等が浸入するおそれが
あり、空気吹出口からの風量増加は困難であるという問
題点がある。また、外気導入口を拡大し、外気導入口の
配設位置を換えずに空気吹出口からの風量を増加させる
ためには、ブロワファンを大型のものに換える、また
は、高性能なものに換える等を行わなければならず、コ
ストアップになるという問題点がある。
カウル構造には、フロントウインドガラスで弾かれた水
等が、ブロワファンの吸引力による空気流によってガイ
ドパネルを越えてカウルトップグリルの外気導入口に浸
入してしまいファン等の電気部品に悪影響を与えるとい
う問題点や、水等が車室内に浸入するおそれもある。従
って、上述のカウル構造において、外気導入口の開口面
積を拡大することや、外気導入口を吸引口の真上に配設
することによって、吸引口から水等が浸入するおそれが
あり、空気吹出口からの風量増加は困難であるという問
題点がある。また、外気導入口を拡大し、外気導入口の
配設位置を換えずに空気吹出口からの風量を増加させる
ためには、ブロワファンを大型のものに換える、また
は、高性能なものに換える等を行わなければならず、コ
ストアップになるという問題点がある。
【0006】よって、本発明は、上述の問題点に鑑みて
なされたものであり、空気吹出口からの風量を増加させ
るために、外気導入口の開口面積を拡大しても外気導入
口からの水の浸入を防止するデッキガーニッシュの防水
構造を提供することを目的とする。
なされたものであり、空気吹出口からの風量を増加させ
るために、外気導入口の開口面積を拡大しても外気導入
口からの水の浸入を防止するデッキガーニッシュの防水
構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車両
のフロントウインドガラスの下端縁と所定間隔を有して
配置されるボンネットの下方に配設されて、外気を吸引
する吸引口を有するフロントデッキ上部に設けられ、外
気が導入される外気導入口を有するデッキガーニッシュ
の防水構造において、吸引口の上方であり、かつデッキ
ガーニッシュの上面にボンネットの下面と所定間隔を有
して設けられ、車両前方側に外気導入口が形成されたガ
ーニッシュ開口部と、ガーニッシュ開口部とフロントウ
インドガラスの下端縁との間で車幅方向に、ボンネット
の下面と所定間隔を残してデッキガーニッシュの上面か
ら延設された防水堰と、防水堰の車両前方側の壁面とガ
ーニッシュ開口部の車両後方側の後面とによって形成さ
れた排水溝とを有する構成である。
のフロントウインドガラスの下端縁と所定間隔を有して
配置されるボンネットの下方に配設されて、外気を吸引
する吸引口を有するフロントデッキ上部に設けられ、外
気が導入される外気導入口を有するデッキガーニッシュ
の防水構造において、吸引口の上方であり、かつデッキ
ガーニッシュの上面にボンネットの下面と所定間隔を有
して設けられ、車両前方側に外気導入口が形成されたガ
ーニッシュ開口部と、ガーニッシュ開口部とフロントウ
インドガラスの下端縁との間で車幅方向に、ボンネット
の下面と所定間隔を残してデッキガーニッシュの上面か
ら延設された防水堰と、防水堰の車両前方側の壁面とガ
ーニッシュ開口部の車両後方側の後面とによって形成さ
れた排水溝とを有する構成である。
【0008】請求項2の発明は、ガーニッシュ開口部の
上端とボンネットの下面との距離をT1とし、防水堰の
上端とボンネットの下面との距離をT2としたとき、T1
<T2とした構成である。
上端とボンネットの下面との距離をT1とし、防水堰の
上端とボンネットの下面との距離をT2としたとき、T1
<T2とした構成である。
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、ガーニッシュ開口部
とフロントウインドガラスとの間に、防水堰をデッキガ
ーニッシュの上面から延設し、防水堰とガーニッシュ開
口部とによって排水溝を形成したので、ボンネットとフ
ロントウインドガラスとの間の開口部から流入する水
は、防水堰によって排水口に流され、防水堰を越えた水
は、排水溝に集められ排水口に流されて車外に排出され
る。また、吸引口の上方にガーニッシュ開口部を形成し
たので、吸引口から吸引される外気の通風抵抗が低減さ
れる。
とフロントウインドガラスとの間に、防水堰をデッキガ
ーニッシュの上面から延設し、防水堰とガーニッシュ開
口部とによって排水溝を形成したので、ボンネットとフ
ロントウインドガラスとの間の開口部から流入する水
は、防水堰によって排水口に流され、防水堰を越えた水
は、排水溝に集められ排水口に流されて車外に排出され
る。また、吸引口の上方にガーニッシュ開口部を形成し
たので、吸引口から吸引される外気の通風抵抗が低減さ
れる。
【0010】請求項2の発明によれば、ガーニッシュ開
口部の上端とボンネットの下面との距離T1と、防水堰
の上端とボンネットの下面との距離T2とをT1<T2と
したので、外気と水とが確実に分離される。
口部の上端とボンネットの下面との距離T1と、防水堰
の上端とボンネットの下面との距離T2とをT1<T2と
したので、外気と水とが確実に分離される。
【0011】
【実施例】図1及び図3において、エンジンが収納され
ているエンジンルームは、この上部が開閉可能なボンネ
ット1に、この両側部がフェンダ2に覆われている。ボ
ンネット1の後方には、ボンネット1の後端縁と所定間
隔を有し、車両後方の斜め上方に延びるフロントウイン
ドガラス3が配設されている。ボンネット1の後端部の
下方であり、フロントウインドガラス3の下端と接する
部位には、車幅方向に延びる箱状のフロントデッキ10
が配設されている。ボンネット1の下面とフロントデッ
キ10との間には、取付部材4を介して取付けられたシ
ール部材5が配設されている。シール部材5は、ボンネ
ット1が閉じられた状態では、圧縮されてエンジンルー
ムへの外気の流入を阻止する。
ているエンジンルームは、この上部が開閉可能なボンネ
ット1に、この両側部がフェンダ2に覆われている。ボ
ンネット1の後方には、ボンネット1の後端縁と所定間
隔を有し、車両後方の斜め上方に延びるフロントウイン
ドガラス3が配設されている。ボンネット1の後端部の
下方であり、フロントウインドガラス3の下端と接する
部位には、車幅方向に延びる箱状のフロントデッキ10
が配設されている。ボンネット1の下面とフロントデッ
キ10との間には、取付部材4を介して取付けられたシ
ール部材5が配設されている。シール部材5は、ボンネ
ット1が閉じられた状態では、圧縮されてエンジンルー
ムへの外気の流入を阻止する。
【0012】図2において、フロントデッキ10の上面
には、外気を導入する外気導入口11,12、及び後述
するデッキガーニッシュの上面に吹き込んだ水を排水す
るデッキ排水溝15がそれぞれ設けられている。外気導
入口11の下方のフロントデッキ10の下面には、外気
導入口11,12から導入される外気を吸引する吸引口
13が設けられている。外気導入口12が設けられてい
る側のフロントデッキ10の側面の下部には、フロント
デッキ10の内部に浸入した水、及びデッキ排水溝15
に流入する水を外部に排水する排水路14が設けられて
いる。
には、外気を導入する外気導入口11,12、及び後述
するデッキガーニッシュの上面に吹き込んだ水を排水す
るデッキ排水溝15がそれぞれ設けられている。外気導
入口11の下方のフロントデッキ10の下面には、外気
導入口11,12から導入される外気を吸引する吸引口
13が設けられている。外気導入口12が設けられてい
る側のフロントデッキ10の側面の下部には、フロント
デッキ10の内部に浸入した水、及びデッキ排水溝15
に流入する水を外部に排水する排水路14が設けられて
いる。
【0013】フロントデッキ10の上面には、この上面
を覆うデッキガーニッシュ20が図示しないビスにより
固定される。デッキガーニッシュ20には、外気導入口
11,12に対応するガーニッシュ開口部21,22が
それぞれ設けられている。ガーニッシュ開口部21は、
車両前後方向に対して断面形状が略山形に形成されてお
り、車両前方側の斜面に開口21aが設けられている。
開口21a及びガーニッシュ開口部22は、外部からの
ゴミ等の進入を防止するメッシュ部材で覆われている。
デッキガーニッシュ20上面のガーニッシュ開口部21
の周囲には、水を堰き止める防水堰23が延設されてい
る。防水堰23は、開口21a側を除く三方に延設さ
れ、開口21a側は開放されている。防水堰23の断面
形状は、略L字形であり、外方に屈曲されている。ガー
ニッシュ開口部21と防水堰23との間には、ガーニッ
シュ開口部21の開口21a側を除く三方の面と防水堰
23の内側の面とにより略コの字形の排水溝24が形成
される。
を覆うデッキガーニッシュ20が図示しないビスにより
固定される。デッキガーニッシュ20には、外気導入口
11,12に対応するガーニッシュ開口部21,22が
それぞれ設けられている。ガーニッシュ開口部21は、
車両前後方向に対して断面形状が略山形に形成されてお
り、車両前方側の斜面に開口21aが設けられている。
開口21a及びガーニッシュ開口部22は、外部からの
ゴミ等の進入を防止するメッシュ部材で覆われている。
デッキガーニッシュ20上面のガーニッシュ開口部21
の周囲には、水を堰き止める防水堰23が延設されてい
る。防水堰23は、開口21a側を除く三方に延設さ
れ、開口21a側は開放されている。防水堰23の断面
形状は、略L字形であり、外方に屈曲されている。ガー
ニッシュ開口部21と防水堰23との間には、ガーニッ
シュ開口部21の開口21a側を除く三方の面と防水堰
23の内側の面とにより略コの字形の排水溝24が形成
される。
【0014】図3に示すように、ガーニッシュ開口部2
1の上端とボンネット1の下面との距離をT1とし、防
水堰23の上端とボンネット1の下面との距離をT2と
したとき、T1<T2となるように、ガーニッシュ開口部
21及び防水堰23は、その高さをそれぞれ設定されて
いる。吸引口13には、外気を車室内に導く通路30が
連結されている。吸引口13の下方で通路30の外部に
は、モーター31が配置されている。モーター31の駆
動軸には、通路30内に配設され回動自在なブロワファ
ン32が固着されている。ブロワファン32の回動量に
よって外気を取り込む量が調整される。
1の上端とボンネット1の下面との距離をT1とし、防
水堰23の上端とボンネット1の下面との距離をT2と
したとき、T1<T2となるように、ガーニッシュ開口部
21及び防水堰23は、その高さをそれぞれ設定されて
いる。吸引口13には、外気を車室内に導く通路30が
連結されている。吸引口13の下方で通路30の外部に
は、モーター31が配置されている。モーター31の駆
動軸には、通路30内に配設され回動自在なブロワファ
ン32が固着されている。ブロワファン32の回動量に
よって外気を取り込む量が調整される。
【0015】図3のおいて、車室内に外気を取り入れる
ために、車室内の風量調整スイッチを操作するとモータ
ー31の回転数が増加し、ブロワファン32の回転数も
増加する。このブロワファン32の回転によって、外気
がガーニッシュ開口部21,22から吸引口13及び通
路30を通り車室内に導入される。ガーニッシュ開口部
21は、吸引口13の上方に設けられているので、ガー
ニッシュ開口部21からは低い通風抵抗で外気を吸引で
きる。なお図中、実線の矢印が外気の流れを、一点鎖線
の矢印が水の流れを示す。
ために、車室内の風量調整スイッチを操作するとモータ
ー31の回転数が増加し、ブロワファン32の回転数も
増加する。このブロワファン32の回転によって、外気
がガーニッシュ開口部21,22から吸引口13及び通
路30を通り車室内に導入される。ガーニッシュ開口部
21は、吸引口13の上方に設けられているので、ガー
ニッシュ開口部21からは低い通風抵抗で外気を吸引で
きる。なお図中、実線の矢印が外気の流れを、一点鎖線
の矢印が水の流れを示す。
【0016】洗車時や降雨時において、ボンネット1の
後端縁とフロントウインドガラス3との間の開口部から
の水や、フロントウインドガラス3を流れてくる水は、
防水堰23によってガーニッシュ開口部21への浸入を
阻止されて、デッキガーニッシュ20の上面を流れる。
さらに、水はデッキ排水溝15に流入して排水路14へ
導かれて車外に流出する。
後端縁とフロントウインドガラス3との間の開口部から
の水や、フロントウインドガラス3を流れてくる水は、
防水堰23によってガーニッシュ開口部21への浸入を
阻止されて、デッキガーニッシュ20の上面を流れる。
さらに、水はデッキ排水溝15に流入して排水路14へ
導かれて車外に流出する。
【0017】また、降雨時にブロワファン32を作動さ
せると、ガーニッシュ開口部21の上端とボンネット1
の下面との距離T1と、防水堰23の上端とボンネット
1の下面との距離T2とがT1<T2の関係にあるので、
ワイパーの拭き降ろしによる雨水や、フロントウインド
ガラス3で弾かれた水等が、ブロワファン32の吸引力
による空気流によって防水堰23を越える場合がある。
しかし、その水はガーニッシュ開口部21の車両後方側
の斜面に当たり、その斜面を下り排水溝24を流れる。
排水溝24を流れる水は、デッキ排水溝15に流入し排
水路14へ導かれて車外に流出する。よって、開口21
aに水が浸入することはない。
せると、ガーニッシュ開口部21の上端とボンネット1
の下面との距離T1と、防水堰23の上端とボンネット
1の下面との距離T2とがT1<T2の関係にあるので、
ワイパーの拭き降ろしによる雨水や、フロントウインド
ガラス3で弾かれた水等が、ブロワファン32の吸引力
による空気流によって防水堰23を越える場合がある。
しかし、その水はガーニッシュ開口部21の車両後方側
の斜面に当たり、その斜面を下り排水溝24を流れる。
排水溝24を流れる水は、デッキ排水溝15に流入し排
水路14へ導かれて車外に流出する。よって、開口21
aに水が浸入することはない。
【0018】デッキガーニッシュ20の上面に吹き込ん
だ水は、デッキ排水溝15に流下して排水路14へ導か
れて車外に流出する。また、ガーニッシュ開口部22か
らフロントデッキ10内部に流入した水は、排水口14
から車外に流出する。
だ水は、デッキ排水溝15に流下して排水路14へ導か
れて車外に流出する。また、ガーニッシュ開口部22か
らフロントデッキ10内部に流入した水は、排水口14
から車外に流出する。
【0019】上述の実施例では、防水堰23の形状を略
コの字形としたが、この形状は、ガーニッシュ開口部2
1の車両後方でガーニッシュ開口部21の中心を通る直
線上に頂点を有する略三角形状に形成しても良いし、ガ
ーニッシュ開口部21の車両後方に湾曲部を有する略U
字状に形成しても良い。要するに、防水堰23の形状、
及びこの断面形状は、開口21aへの水の浸入を阻止す
ることができる形状であればどのような形状でも良い。
ガーニッシュ開口部21の断面形状も略山形に限定され
るものではなく、この断面形状は車両前方に開口を有す
る形状であれば良い。
コの字形としたが、この形状は、ガーニッシュ開口部2
1の車両後方でガーニッシュ開口部21の中心を通る直
線上に頂点を有する略三角形状に形成しても良いし、ガ
ーニッシュ開口部21の車両後方に湾曲部を有する略U
字状に形成しても良い。要するに、防水堰23の形状、
及びこの断面形状は、開口21aへの水の浸入を阻止す
ることができる形状であればどのような形状でも良い。
ガーニッシュ開口部21の断面形状も略山形に限定され
るものではなく、この断面形状は車両前方に開口を有す
る形状であれば良い。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ボンネットとフロントウインドガラスとの間の
開口部から流入する水は、防水堰によって排水口に流さ
れ、防水堰を越えた水は、排水溝に集められ排水口に流
されて車外に排出されるので、ブロワファン等の電気部
品に悪影響を与えることなく、外気導入口の開口面積を
拡大することができる。さらに、吸引口の上方にガーニ
ッシュ開口部を形成したので外気の通風抵抗が低減され
るので、ブロワファンの能力を高めることなく、多くの
外気を吸引でき、空気吹出口からの風量を増加すること
ができる。よって、コストアップすることなく空気吹出
口からの風量増加が可能である。
よれば、ボンネットとフロントウインドガラスとの間の
開口部から流入する水は、防水堰によって排水口に流さ
れ、防水堰を越えた水は、排水溝に集められ排水口に流
されて車外に排出されるので、ブロワファン等の電気部
品に悪影響を与えることなく、外気導入口の開口面積を
拡大することができる。さらに、吸引口の上方にガーニ
ッシュ開口部を形成したので外気の通風抵抗が低減され
るので、ブロワファンの能力を高めることなく、多くの
外気を吸引でき、空気吹出口からの風量を増加すること
ができる。よって、コストアップすることなく空気吹出
口からの風量増加が可能である。
【0021】請求項2の発明によれば、ガーニッシュ開
口部の上端とボンネットの下面との距離T1と、防水堰
の上端とボンネットの下面との距離T2とをT1<T2と
して、外気と水とが確実に分離されるので、効率よく外
気のみを吸引することができる。
口部の上端とボンネットの下面との距離T1と、防水堰
の上端とボンネットの下面との距離T2とをT1<T2と
して、外気と水とが確実に分離されるので、効率よく外
気のみを吸引することができる。
【図1】本発明のデッキガーニッシュを有する車両前半
分の斜視図である。
分の斜視図である。
【図2】本発明のデッキガーニッシュ及びフロントデッ
キの分解斜視図である。
キの分解斜視図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】従来のデッキガーニッシュの防水構造の断面図
である。
である。
1 ボンネット 3 フロントウインドガラス 10 フロントデッキ 13 吸引口 20 デッキガーニッシュ 21,22 ガーニッシュ開口部 21a 開口 23 防水堰 24 排水溝 32 ブロワファン
Claims (2)
- 【請求項1】車両のフロントウインドガラスの下端縁と
所定間隔を有して配置されるボンネットの下方に配設さ
れて、外気を吸引する吸引口を有するフロントデッキ上
部に設けられ、外気が導入される外気導入口を有するデ
ッキガーニッシュの防水構造において、 上記吸引口の上方であり、かつ上記デッキガーニッシュ
の上面に上記ボンネットの下面と所定間隔を有して設け
られ、車両前方側に上記外気導入口が形成されたガーニ
ッシュ開口部と、 上記ガーニッシュ開口部と上記フロントウインドガラス
の下端縁との間で車幅方向に、上記ボンネットの下面と
所定間隔を残して上記デッキガーニッシュの上面から延
設された防水堰と、 上記防水堰の車両前方側の壁面と上記ガーニッシュ開口
部の車両後方側の後面とによって形成された排水溝と、 を有することを特徴とするデッキガーニッシュの防水構
造。 - 【請求項2】上記ガーニッシュ開口部の上端と上記ボン
ネットの下面との距離をT1とし、上記防水堰の上端と
上記ボンネットの下面との距離をT2としたとき、T1<
T2としたことを特徴とする請求項1のデッキガーニッ
シュの防水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29174094A JP3214264B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | デッキガーニッシュの防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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1994
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11115452A (ja) * | 1997-10-21 | 1999-04-27 | Denso Corp | 車両用空調装置の送風ユニット |
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