JPH0814083A - 内燃機関の電子制御装置 - Google Patents

内燃機関の電子制御装置

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JPH0814083A
JPH0814083A JP6149755A JP14975594A JPH0814083A JP H0814083 A JPH0814083 A JP H0814083A JP 6149755 A JP6149755 A JP 6149755A JP 14975594 A JP14975594 A JP 14975594A JP H0814083 A JPH0814083 A JP H0814083A
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air
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fuel
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0025Controlling engines characterised by use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures
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    • F02D41/0032Controlling the purging of the canister as a function of the engine operating conditions
    • F02D41/004Control of the valve or purge actuator, e.g. duty cycle, closed loop control of position
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の動作状態および燃料タンク内から
発生する蒸発燃料量などにかかわらず、空燃比の制御を
正確に行う内燃機関の電子制御装置を得る。 【構成】 燃料量を調整する燃料調整手段3、空燃比を
検出する空燃比センサ21、この空燃比センサ21から
の信号に基づいて混合気の空燃比が所定値となるように
空燃比補正係数を求め、燃料調整手段3をフィードバッ
ク制御する空燃比制御手段222、燃料タンク19内で
蒸発した燃料をパージ通路6内で吸着するキャニスタ1
8、パージ制御がオンの場合にはキャニスタ18に吸着
された蒸発燃料と空気を混合したパージエアの流量をエ
ンジン1の動作状態に応じて演算するパージエア流量演
算手段224、このパージエア流量がエンジン1に供給
されるようにパージ制御弁7を駆動するパージ制御手段
225を備え、パージエア流量演算手段224は、直前
のパージ制御オフ期間の長さに応じてパージ制御オンと
なったときのパージエア流量を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関の電子制御装
置に係わり、特に燃料タンク内に発生する蒸発燃料をエ
ンジンに供給するパージ制御に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】図6は例えば特開昭63−255559
号公報に示された従来のエンジンの空燃比制御装置の構
成図である。図において、エンジン1の燃焼室15に吸
気を供給する吸気通路2にはスロットル弁16、サージ
タンク17、インジェクタ3が順に配設されている。上
記スロットル弁16下流側の吸気通路2に蒸発燃料放出
通路6が接続されている。この蒸発燃料放出通路6の上
流端はデューティソレノイドバルブによる調整弁7を介
して蒸発燃料排出抑止装置5のキャニスタ18に接続さ
れている。このキャニスタ18は蒸発燃料を吸着する吸
着材が内装され、燃料タンク19からの蒸発燃料は調節
弁7の開動作時にその開度に応じて蒸発燃料放出通路6
を介して吸気通路2に供給される。
【0003】排気通路8には空燃比検出手段としての空
燃比センサ21が配設され、この空燃比センサ21の検
出信号はコントロールユニット22に出力され、その出
力に応じて検出空燃比が目標空燃比となるようなフィー
ドバック制御に基づく燃料噴射パルスがインジェクタ3
に出力される。さらに上記コントロールユニット22か
ら調整弁7に対してデューティ制御信号が出力されてそ
の開度すなわち蒸発燃料供給量が制御される。
【0004】上記コントロールユニット22にはエンジ
ンの運転状態を検出するために回転センサ23からのエ
ンジン回転信号、吸気量センサ24からの吸入空気量信
号、スロットル弁16の開度を検出するスロットルセン
サ25からのスロットル信号がそれぞれ入力される。そ
して、上記コントロールユニット22は、基本的には吸
入空気量とエンジン回転数とから基本燃料噴射パルスを
求め、これを空燃比センサ21出力などの各種条件によ
って補正して最終燃料噴射パルスを演算してインジェク
タ3の出力にするものである。これらの制御を表すフロ
ーチャートを図7に示す。
【0005】また、エンジン1の運転状態に応じて予め
設定されているマップからデューティ信号を設定し、こ
のデューティ信号を調整弁7に出力するものであるが、
蒸発燃料の供給量が増加する際には徐々に増大するよう
になまし処理を行う一方、蒸発燃料の供給量の低減時に
は、なまし処理を行うことなく低減するように制御す
る。蒸発燃料の供給量が低減されるのは通常、減速時で
あり、減速時には吸気通路2に付着した燃料も燃焼室1
5に供給されるため、蒸発燃料を徐々に減量すると、多
量の蒸発燃料と付着燃料とが燃焼室15に供給され、空
燃比が大きくずれることになる。これを防止するため
に、蒸発燃料の供給量が低減されるときにはなまし処理
を行わない。
【0006】また、例えば特開昭63−45442号公
報に示されるようにパージ制御を実行しているときに
は、空燃比制御の空燃比補正係数がとることができる範
囲を拡大することによって、パージ制御の実行による空
燃比の大きなずれにも対応するするというものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のエンジンの空燃
比制御装置は以上のように構成されており、蒸発燃料の
供給量を徐々に増大するようになまし処理を行うが、パ
ージエア濃度に無関係に一定のなまし量で制御を行うの
で、パージエア濃度が高いときには空燃比に与える影響
が大きく、排気ガスを著しく悪化させてしまい、またパ
ージエア濃度が低いときにはパージ制御を充分に実行す
ることができないという問題点があった。また、パージ
制御実行中は常に空燃比制御の制御範囲を拡大するの
で、制御範囲の拡大が必要ないときにも制御範囲を拡大
することになってしまい、ノイズなどによる誤作動の可
能性が高くなり、動作が不安定になるという問題点があ
った。
【0008】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、パージを充分に実行し、か
つ、空燃比制御を正確に行うことができる内燃機関の電
子制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわる内燃
機関の電子制御装置は、エンジンに供給する燃料量を調
整する燃料調整手段、排気ガスより空燃比を検出する空
燃比センサ、この空燃比センサからの信号に基づいてエ
ンジンに供給する混合気の空燃比が所定の値となるよう
に空燃比補正係数を求め、上記燃料調整手段をフィード
バック制御する空燃比制御手段、燃料タンク内で蒸発し
た蒸発燃料をエンジンに供給するパージ通路、このパー
ジ通路に設けられ上記蒸発燃料を吸着するキャニスタ、
エンジンの運転状態によりパージ制御のオンまたはオフ
を切り換え、パージ制御オンのときには上記キャニスタ
に吸着された蒸発燃料と空気を混合したパージエアの流
量をエンジンの動作状態に応じて演算するパージエア流
量演算手段、この演算されたパージエア流量がエンジン
に供給されるようにキャニスタと吸気通路の間に設けら
れたパージ制御弁を駆動するパージ制御手段を備え、上
記パージエア流量演算手段は、少なくとも直前のパージ
制御オフ期間の長さに応じてパージ制御オン時のパージ
エア流量を補正するものである。
【0010】また、パージエア流量演算手段は、少なく
とも直前のパージ制御オフ期間の長さ、前回のパージ制
御オン期間中のパージ制御弁の開度およびこの期間の長
さに応じてパージ制御オン時のパージエア流量を補正す
るものである。
【0011】また、パージエア流量演算手段は、始動時
における機関温度または周囲温度によって、制御の初期
値を切り換えるものである。
【0012】また、パージエア流量演算手段は、パージ
制御オンのときにはパージ制御弁の開度に応じて大きさ
が徐々に一方向に変化し、パージ制御オフのときには大
きさが徐々に他方向に変化する補正値を求め、これによ
りパージ制御オン時のパージエア流量を補正するもので
ある。
【0013】また、パージエア流量演算手段は、燃料タ
ンク内で発生する蒸発燃料量が少ないと判断されるとき
は、パージエア流量の補正値のパージ制御オフ時の変化
を制限するものである。
【0014】また、パージエア流量演算手段は、エンジ
ンが高負荷状態にあると判断されるときには、パージエ
ア流量の補正値のパージ制御オン時の変化を制限するも
のである。
【0015】また、パージエア流量演算手段は、空燃比
制御手段の空燃比補正係数が所定範囲外となった場合に
はパージエア流量の補正値のパージ制御オン時の変化を
停止するものである。
【0016】また、パージエア流量演算手段のパージエ
ア流量の補正値がパージエア流量を所定値以上低減補正
させる値になったときには、空燃比制御手段の空燃比補
正係数の制御範囲を拡大するものである。
【0017】また、パージエア流量演算手段のパージエ
ア流量の補正値がパージエア流量を所定値以上低減補正
させる値になったときは、空燃比制御手段の空燃比補正
係数の変更量を大きくするものである。
【0018】また、空燃比制御手段の空燃比補正係数か
ら空燃比学習補正量を演算し、エンジンに供給する燃料
量を補正する空燃比学習補正手段を備え、パージエア流
量演算手段のパージエア流量の補正値がパージエア流量
を所定値以上低減補正させる値になったときには、空燃
比学習補正手段の空燃比学習補正量の演算速度を早くす
るものである。
【0019】また、空燃比制御手段の空燃比補正係数が
所定範囲外となったときには、空燃比学習補正手段の空
燃比学習補正量の演算を禁止するものである。
【0020】さらに、パージエア流量演算手段は、始動
時における機関温度または周囲温度によって、パージエ
ア流量の補正値の変化の割合を切り換えるものである。
【0021】
【作用】この発明にかかわる内燃機関の電子制御装置
は、少なくともパージ制御オンとなる直前のパージ制御
オフ期間の長さからこのパージ制御オフ期間内にキャニ
スタに吸着された蒸発燃料量を予想し、これに応じて、
すなわちキャニスタ内の蒸発燃料量が多いときにはパー
ジエア濃度が高いと考えられるのでパージエア流量を少
なくし、キャニスタ内の蒸発燃料量が少ないときにはパ
ージエア濃度が低いと考えられるのでパージエア流量を
多くするようにパージ制御オン時のパージエア流量を補
正する。
【0022】また、少なくともパージ制御オンとなる直
前のパージ制御オフ期間の長さからこのパージ制御オフ
期間内にキャニスタに吸着された蒸発燃料量を予想し、
また前回のパージ制御オン期間中のパージ制御弁の開
度、およびこの期間の長さからパージ制御オフとなった
時にキャニスタ内に残っていた蒸発燃料量を正確に予想
し、これらに応じてパージ制御オン時のパージエア流量
を補正する。
【0023】また、始動時における機関温度または周囲
温度によって、燃料タンク内で始動前に発生した蒸発燃
料量を予想し、これに応じた制御をすべく制御の初期値
を切り換える。
【0024】また、パージ制御の実行によるキャニスタ
内の蒸発燃料量の減少することに伴うパージエア濃度の
低下、およびパージ制御オフ期間中にキャニスタ内に新
たに蒸発燃料が吸着されることに伴うパージエア濃度の
上昇にパージエア流量の補正値を対応させるために、パ
ージ制御オンのときはパージ制御弁の開度に応じて大き
さが徐々に一方向に変化し、パージ制御オフのときには
大きさが徐々に他方向に変化する補正値を求め、これに
よりパージ制御オン時のパージエア流量を補正する。
【0025】また、燃料タンク内で発生する蒸発燃料が
少ないと判断されるときは、パージ制御オフ期間であっ
てもキャニスタ内に新たに吸着される蒸発燃料量は極微
量であり、パージエア濃度に影響を与えることがない程
度であると考えられるので、これに対応すべくパージエ
ア流量の補正値のパージ制御オフ時の変化を制限する。
【0026】また、エンジンが高負荷状態にあるとき
は、エンジンの吸気通路の圧力が高くなり、パージ制御
弁を開いてもパージエアがエンジンにほとんど供給され
なくなり、パージエア濃度がほとんど変化しない場合が
考えられる。これに対応するために、パージエア流量の
補正値のパージ制御オン時の変化を制限する。
【0027】また、空燃比制御手段の空燃比補正係数が
所定範囲外となったときは、パージ制御の実行により空
燃比が大きくずれていると考えられるので、さらに空燃
比をずらすような制御を防ぐためにパージエア流量の補
正値のパージ制御オン時の変化を停止する。
【0028】また、パージエア流量の補正値がパージエ
ア流量を所定値以上低減補正させる値になったときは、
パージ制御の実行により空燃比が大きくずれることが予
想されるので、空燃比制御の応答性を向上させるために
空燃比補正係数の制御範囲を拡大する。
【0029】また、パージエア流量の補正値がパージエ
ア流量を所定値以上低減補正させる値になったときは、
パージ制御の実行により空燃比が大きくずれることが予
想されるので、空燃比制御の応答性を向上させるために
空燃比補正係数の変更量を大きくする。
【0030】また、パージエア流量の補正値がパージエ
ア流量を所定値以上低減補正させる値になったときは、
パージ制御の実行により空燃比が大きくずれることが予
想されるので、空燃比制御の応答性を向上させるために
空燃比学習補正量の演算速度を早くする。
【0031】また、空燃比補正係数が所定範囲外となっ
たときは、空燃比が大きくずれていると考えられるの
で、これが空燃比学習補正量に反映されないように空燃
比学習補正量の演算を禁止する。
【0032】さらに、始動時における機関温度または周
囲温度によって、燃料タンク内で始動前に発生した蒸発
燃料量を予想し、これに応じた制御をすべくパージエア
流量の補正値の変化の割合を切り換える。
【0033】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例を示す図であり、図に
おいて、1はエンジン、3はエンジン1に燃料を供給す
る電磁駆動式のインジェクタであり気筒毎に装着されて
いる。24はエンジン1に吸入される空気量を検出する
吸気量センサ、25は吸気通路2の一部に設けられエン
ジン1への吸入空気量を調節する吸気絞り弁16の開度
を検出するスロットルセンサ、29は吸気温度を検出す
る吸気温センサ、31は点火装置、22は各種センサか
らの信号に基づいて制御量を演算し燃料、点火制御を行
う制御装置である。また、23はクランク軸が所定回転
する毎に信号を発生するクランク角センサ、19は燃料
タンク、27は燃料を加圧するための燃料ポンプ、30
はインジェクタ3へ供給する燃料の圧力を一定に保つた
めの燃圧レギュレータ、8は排気通路、21は排気ガス
中の酸素濃度を検出する空燃比センサであり、排気通路
8に設けられている。また、燃料タンク19と吸気通路
2の間には燃料タンク19内で発生した蒸発燃料をエン
ジン1に供給するための構成要素が燃料タンク19側か
ら蒸発燃料と液状燃料を分離するセパレータ26、吸着
通路20、燃料タンク19内の圧力を調整するプレッシ
ャーコントロールバルブ28、蒸発燃料を吸着するキャ
ニスタ18、一旦キャニスタ18の吸着材(たとえば活
性炭)に吸着された蒸発燃料を外気と共に吸気通路2に
供給するパージ量を調節するパージ制御弁7、パージ通
路6の順で設けられている。
【0034】また、制御装置22は図2に示すように構
成されており、221は各種センサからの信号をマイク
ロコンピュータに適した形に変換する入力回路、222
は入力回路により処理された各信号を基に適切な空燃比
となるように燃料の供給量を演算してインジェクタ3を
制御する空燃比制御手段、223は空燃比制御手段22
2の空燃比補正係数から空燃比学習補正量を演算し、供
給する燃料量を補正する空燃比学習補正手段、224は
各信号からエンジンの動作状態を検出し、これに応じた
パージエア流量を演算するパージエア流量演算手段、2
25はパージエア流量演算手段224で演算されたパー
ジ流量を吸気通路2に供給するためにパージ制御弁7を
調節するパージ制御手段である。また、空燃比制御手段
222、空燃比学習補正手段223、パージエア流量演
算手段224、パージ制御手段225はそれぞれ図に示
すように相互にデータのやりとりを行っている。
【0035】次に、実施例の主要な動作を図3〜図5の
フローチャートで説明する。図3および図4はパージ制
御動作を説明するフローチャートであり、所定時間毎
(たとえば100ms毎)に実行される。まず、ステッ
プ100においてエンジン1が始動状態かどうかを判定
する。始動状態でなければステップ103に進み、始動
状態であればステップ101に進んでパージ制御弁7の
動作時間の積算量SUMPRG=0、カウンタC1=K
C(KCはカウンタC1の初期値)とする。このパージ
制御弁7の動作時間(パージ制御弁の開度に相当)の積
算量SUMPRGによって、エンジンの所定状態から
の、すなわちここでは始動状態からの実行されたパージ
量を知ることができ、このパージ実行量からパージエア
濃度を推測することができる。すなわち、パージ実行量
が少なければキャニスタ内の蒸発燃料量が多いのでパー
ジエア濃度は高く、パージ実行量が多ければキャニスタ
内の蒸発燃料量が少ないのでパージエア濃度は低いと考
えることができる。次にステップ102では、始動時の
水温WTSを読み込み、ステップ103で始動時の水温
WTSが第1の所定温度KWT1(たとえば70℃)よ
りも高いかどうかを判定する。このステップ103の判
定で始動時水温WTSが第1の所定温度KWT1より高
ければステップ104に進み係数K=K1、オフセット
量KO=KO1とし、低ければステップ105に進んで
係数K=K2、オフセット量KO=KO2としてステッ
プ106に進む。ここで係数K1、K2およびオフセッ
ト量KO1、KO2の関係はそれぞれK1<K2、KO
1<KO2である。このステップ104およびステップ
105においてパージ流量演算手段224での制御の初
期値およびパージ実行量の積算量の変化の割合を変更
し、蒸発燃料量に応じた制御ができるようにしている。
【0036】ステップ106ではパージエア流量を補正
する補正係数KPRGをKPRG=KO+SUMPRG
×Kの演算によって求める。このようにパージ実行量に
応じて補正係数を決めることによって、補正係数をパー
ジエア濃度に対応させることができ、パージエア濃度に
応じた制御が可能となる。ステップ107ではクランク
角センサ23からの信号によって求められるエンジン回
転数、吸気量センサ24からの信号によって求められる
吸入空気量またはこれらから求められる充填効率などに
よって、予め定められたマップを検索することによって
エンジン1の動作状態に最適なパージ制御弁7の基本開
弁時間PRGBSEを求める。ステップ108では、エ
ンジン回転数、充填効率、エンジン水温などによってパ
ージ制御ゾーンであるかどうかを判定する。パージ制御
ゾーンでなければステップ110に進み、パージ制御弁
7の動作時間すなわち開弁時間TPRGをTPRG=0
と設定する。ステップ108でパージ制御ゾーンであれ
ばステップ109に進んで開弁時間TPRGをTPRG
=PRGBSE×KPRGの演算により求める。ここで
パージエア流量の補正係数KPRGがKPRG=1であ
ればパージ制御弁7の開弁時間TPRGは基本開弁時間
PRGBSEであり、KPRG<1であればパージエア
流量を基本開弁時間PRGBSEより抑制する補正、K
PRG>1であればパージエア流量を基本開弁時間PR
GBSEより増大する補正を行うことになる。ステップ
111においては、ステップ109またはステップ11
0で設定したパージ制御弁7の開弁時間TPRGに従っ
てパージ制御弁7を駆動する。ここでパージ制御弁7の
開度と開弁時間TPRGの関係は、所定時間毎(ここで
は100ms毎)に開弁時間TPRGに相当するパルス
をパージ制御弁に出力することにより、デューティーソ
レノイドバルブからなるパージ制御弁の開度は開弁時間
TPRGに対応したものとなる。
【0037】続いて図4において、ステップ112では
空燃比制御手段222の空燃比補正係数CFBが所定範
囲内(KCFMIN<CFB<KCFMAX)かどうか
判定する。所定範囲外のときはパージ制御の実行によっ
て空燃比が大きくずれていると判定し、さらにパージ流
量を増加させないためにパージ制御弁7の開弁時間TP
RGを積算せずにステップ115に進む。所定範囲内の
ときはステップ113に進み、スロットル開度THが所
定開度KTHより大きいかどうかを判定する。大きい場
合はエンジン1が高負荷状態であり、吸気通路2の圧力
が高く(大気圧側)、パージ制御弁7が動作しているに
もかかわらずパージ燃料がほとんど吸気通路2に導入さ
れていない場合が考えられるのでパージ制御弁7の開弁
時間TPRGの積算を行わないでステップ115に進
む。スロットル開度THが所定開度KTHよりも小さい
場合は、ステップ114においてパージ制御弁7の開弁
時間の積算量SUMPRGをSUMPRG=SUMPR
G+TPRGの演算によって求める。ここでパージ制御
弁7の開弁時間TPRGの積算量SUMPRGとパージ
エア流量の補正係数KPRGはステップ106の演算式
からも明らかなように、積算量が増加すれば補正係数が
増加され、積算量が減少すると補正係数が低減されると
いう関係にある。
【0038】ステップ115においては、パージ制御弁
7の開弁時間TPRGがTPRG=0かどうか判定す
る。TPRG=0でなければステップ119に進みカウ
ンタC1をリセットして(C1=KCとして)ステップ
120に進む。TPRG=0であればステップ116に
進む。ここでTPRG=0のときはパージ制御オフの状
態であり、キャニスタ18内の蒸発燃料はエンジン1に
供給されていない。また、蒸発燃料はパージ制御オン、
オフにかかわらず燃料タンク19内で発生し、キャニス
タ18に吸着されており、パージ制御オフ期間にはキャ
ニスタ18内の蒸発燃料量は増加し、この蒸発燃料量の
増加量はパージ制御オフ期間の長さに対応している。し
たがって、パージ制御オフ期間の長さに応じてパージエ
ア流量を補正することによって、キャニスタ18内の蒸
発燃料量に対応した、すなわちパージエア濃度に対応し
た制御を行うことが可能となり、空燃比に与える影響を
小さくすることができる。
【0039】ステップ115において、TPRG=0で
あればステップ116に進み水温が第2の所定温度KW
T2(たとえば80℃)よりも高いかどうか判定し、低
い場合はステップ120に進み、高い場合はステップ1
17に進む。ステップ117では吸気温度が第3の所定
温度KAT3(たとえば40℃)より高いかどうか判定
する。低い場合はステップ120に進み、高い場合はス
テップ118に進み、カウンタC1をカウントダウン
し、ステップ120に進む。ステップ120ではカウン
タC1=0かどうか判定する。C1=0でない場合は処
理を終了し、C1=0であればステップ121に進み、
SUMPRG>0かどうか判定する。SUMPRG>0
であればステップ122に進み、SUMPRG>0でな
ければ処理を終了する。ステップ122では、パージ制
御弁7の開弁時間TPRGの積算量SUMPRGをSU
MPRG=SUMPRG−KD(ここでKDは所定値)
の演算によって減算し、処理を終了する。このステップ
116〜ステップ122においてパージ制御オフ期間に
は期間の長さに応じてパージエア濃度が高くなっていく
ので、これに対応するためにパージ制御弁7の開弁時間
TPRGの積算量SUMPRGを減少させている。しか
し、パージ制御オフ状態であっても周囲温度や機関温度
が低い場合には燃料タンク19内で発生する蒸発燃料量
が少なく、キャニスタ18に吸着される量も極微量であ
り、パージエア濃度にはほとんど影響がないので、パー
ジ制御オフ期間であることを無視し、パージ制御弁7の
開弁時間TPRGの積算量SUMPRGを減少させるこ
とを禁止している。このような動作により、パージエア
濃度とパージエア流量の補正係数KPRGがより正確に
対応した制御を行うことができる。
【0040】図5は空燃比フィードバック制御動作を説
明するフローチャートであり、所定のクランク角毎また
は所定時間(たとえば25ms)毎に実行する。まず、
ステップ200において、パージエア流量演算手段22
4の補正係数KPRGが所定量以下(KT>KPRG)
かどうか判定する。所定量以下であればステップ201
に進み、所定量以上であればステップ202に進む。ス
テップ201およびステップ202ではそれぞれ空燃比
補正係数CFBの更新量KFB、空燃比補正係数CFB
の最小値CFBMINおよび最大値CFBMAX、学習
値演算用サンプリング回数KSUMPを設定する。パー
ジエア流量の補正係数KPRGが所定量以下であるとき
は、パージ制御弁7の開弁時間TPRGの積算量SUM
PRGが小さく、パージエア濃度が高いと予想される状
態であって、パージ制御の実行によって空燃比が大きく
ずれる可能性が高い状態である。これに対応するため
に、このステップ200においてパージエア流量演算手
段224の補正係数KPRGの値によって空燃比制御手
段222の空燃比補正係数CFBの更新量、範囲および
空燃比学習補正手段223の学習値演算用サンプリング
回数を変更している。ここでそれぞれの値は、KFB1
>KFB2、CFBMIN1<CFBMIN2、CFB
MAX1>CFBMAX2、KSUMP1<KSUMP
2の関係となる。パージエア流量演算回路の補正係数に
よって空燃比補正係数CFBの更新量KFBとその範囲
を切り換えることによって空燃比が大きくずれた場合で
もすばやく対応することができるようになり、学習演算
用サンプリング回数を切り換えることによって学習演算
の速度を早くして、パージ実行によるパージエア濃度の
変化にすばやく対応できるようになる。
【0041】ステップ203で始動状態かどうか判断
し、始動状態でなければステップ205に進み、始動状
態であればステップ204に進んでカウンタC2を初期
化(C2=KSUMP)し、ステップ205に進む。ス
テップ205においては空燃比センサ21の電圧VO2
がVO2>0.45Vかどうか判定する。VO2>0.
45Vであれば空燃比はリッチ状態でありステップ20
6に進み空燃比補正係数CFBをCFB=CFB−KF
Bの演算によって求める。VO2>0.45Vでなけれ
ば空燃比はリーン状態でありステップ207に進み空燃
比補正係数CFBをCFB=CFB+KFBの演算によ
って求める。ステップ208では、ステップ206また
はステップ207で求めた空燃比補正係数CFBをステ
ップ201またはステップ202で設定した最小値CF
BMIN、最大値CFBMAXの範囲により制限する。
空燃比補正係数CFBを制限することによってノイズな
どによる空燃比制御手段の誤動作を防ぐことができる。
【0042】ステップ209においては、空燃比補正係
数CFBが所定範囲内(KM1<CFB<KM2)にあ
るかどうか判定する。所定範囲外であれば、パージ制御
によって空燃比が大きくずれていると考えられるため空
燃比学習補正量の演算を実行せずに処理を終了する。所
定範囲内であればステップ210に進み、カウンタC2
=0かどうか判定する。C2=0でなければステップ2
13に進み、空燃比補正係数CFBの積算量CFBSU
MPをCFBSUMP=CFBSUMP+CFBによっ
て演算し、ステップ214においてカウンタC2をカウ
ントダウンして処理を終了する。ステップ210でC2
=0であれば、空燃比学習補正量CLRNを演算するた
めの空燃比補正係数CFBのサンプリングが完了してい
るのでステップ211でカウンタC2の初期値KSUM
Pを再設定し、ステップ212において空燃比学習補正
量CLRNをCLRN=CFBSUMP/KSUMPの
演算によって求めて処理を終了する。図5のフローチャ
ートに示すこのような処理が終了した後、空燃比制御手
段222はクランク角センサ23や吸気量センサ24な
どの出力に基づいて求めた基本噴射量を空燃比補正係数
CFBおよび空燃比学習補正量CLRNにより補正した
値でインジェクタ3を駆動して空燃比を制御する。以上
のような制御を行うことによって、パージ制御の実行に
よる空燃比のずれにすばやく対応することができ、また
パージ制御による空燃比のずれが空燃比学習補正量に反
映されるのを防止することができる。
【0043】実施例2.上記実施例1の図3および図4
において、実施例1ではステップ107においてパージ
制御弁7の基本開弁時間PRGBSEをマップより検索
し、これをステップ109において補正して実際のパー
ジ制御弁7の開弁時間TPRGを求め、この開弁時間T
PRGに応じてステップ111でパージ制御弁を駆動
し、ステップ114でパージ制御弁7の開弁時間TPR
Gの積算量SUMPRG演算するように、すなわち開弁
時間を求め、これに従ってパージ制御弁7を駆動し、そ
の開弁時間を積算するようにしたが、基本開弁時間PR
GBSEのマップの代わりにパージエア基本制御流量A
PRGBSEのマップを予め作成しておき、ステップ1
07においてこのマップよりパージエア制御流量APR
GBSEを検索し、これをステップ109において補正
し実際のパージエア制御流量APRGを求め、ステップ
111ではパージ制御流量APRGに基づいて予め作成
したマップからパージ制御弁の開弁時間を求め、これに
応じてパージ制御弁7を駆動し、ステップ114ではこ
のパージエア制御流量APRGの積算量SUMPRGを
求めるように、すなわち制御流量を求め、これに応じた
開弁時間を求め、この開弁時間にしたがってパージ制御
弁7を駆動し、また制御流量を積算するようにしても同
様の効果が得られる。また、ステップ109およびステ
ップ111において、パージ制御弁7の開弁時間をより
正確に求めるためにパージ制御弁7のバッテリ電圧補
正、大気圧補正などの演算を追加してもよい。
【0044】実施例3.上記実施例1の図3において、
実施例1ではステップ102で始動時のエンジン水温を
検出し、ステップ103でこのエンジン水温によって係
数K、オフセット量KOをK1、KO1またはK2、K
O2に切り換えるようにしたが、始動時の外気温度また
は始動時のエンジン水温および外気温度によって係数
K、KOを切り換えるようにしても良い。
【0045】実施例4.上記実施例1の図4において、
実施例1ではステップ112で空燃比補正係数CFBが
所定範囲内(KCFMIN<CFB<KCFMAX)か
どうか判定し、所定範囲外の場合はパージ制御の実行に
よって空燃比が大きくずれていると判断しパージ流量を
増加させないため、ステップ114におけるパージ制御
弁7の開弁時間TPRGの積算を行わずにステップ11
5に進んでいるが、ステップ112の判定で空燃比補正
係数CFBが所定範囲外の場合は、パージ制御弁7の開
弁時間TPRGの積算量SUMPRGから所定量減量
し、パージエア流量を減少させるようにしても良い。
【0046】実施例5.上記実施例1の図4において、
実施例1ではステップ113でスロットル開度THに基
づいて高負荷状態であるかどうかを判定しているが、吸
気量センサ24からの信号によって求められる吸入空気
量に基づいて、または吸入空気量およびクランク角セン
サ23からの信号によって求められるエンジン回転数か
ら求められる充填効率に基づいて判定しても同様の効果
を得ることができる。また、ステップ113で高負荷状
態であると判定された場合は、ステップ114における
パージ制御弁7の開弁時間TPRGの積算を行わずにス
テップ115に進んでいるが、ステップ113で高負荷
状態であることを判定された場合にはパージ制御弁7の
開弁時間TPRGを補正した値を積算するようにしても
良い。
【0047】また、以上の説明では、複数の制御をまと
めた場合について述べたが、個々の制御単独でもそれぞ
れの制御特有の効果を奏することはいうまでもない。
【0048】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0049】少なくともパージ制御オンとなる直前のパ
ージ制御オフ期間の長さからこのパージ制御オフ期間内
にキャニスタに吸着された蒸発燃料量を予想し、これに
応じてパージ制御オン時のパージエア流量を補正するよ
うにしたのでパージエア濃度に応じた制御が可能とな
り、空燃比に与える影響を小さくすることができる。
【0050】また、少なくともパージ制御オンとなる直
前のパージ制御オフ期間の長さからこのパージ制御オフ
期間内にキャニスタに吸着された蒸発燃料量を、前回の
パージ制御オン期間中のパージ制御弁の開度および期間
の長さからパージ制御オンとなった時にキャニスタ内に
残っていた蒸発燃料量を正確に予想し、これらに応じて
パージ制御オン時のパージエア流量を補正することによ
り、パージエア濃度により正確に対応した制御が可能と
なり、空燃比に与える影響をより小さくすることができ
る。
【0051】また、始動時における機関温度または周囲
温度によって、燃料タンク内で始動前に発生した蒸発燃
料量を予想し、これに応じた制御をすべく制御の初期値
を切り換えることにより、燃料タンク内で発生した蒸発
燃料量に応じた制御が可能となり、空燃比に与える影響
を小さくすることができる。
【0052】また、パージ制御オンのときはパージ制御
弁の開度に応じて大きさが徐々に一方向に変化し、パー
ジ制御オフのときは大きさが徐々に他方向に変化する補
正値を求め、これによりパージ制御オン時のパージエア
流量を求めることによって、パージエア濃度に応じたパ
ージ制御が可能となり、空燃比に与える影響をより小さ
くすることができる。
【0053】また、燃料タンクからの蒸発燃料量が少な
いと判断されるときは、パージエア流量の補正値のパー
ジ制御オフ時の変化を制限することによって、パージエ
ア流量の補正値と、パージエア濃度をより正確に対応さ
せることができる。
【0054】また、エンジンが高負荷状態にあるとき
は、エンジンの吸気通路の圧力が高くなり、パージ制御
弁を開いてもパージエアがエンジンにほとんど供給され
なくなる場合が考えられ、このような場合にはパージエ
ア流量の補正値のパージ制御オン時の変化を制限するこ
とにより、パージエア流量の補正値とパージエア濃度が
より正確に対応するようになり、パージエア濃度に対応
した制御を正確に行うことができる。
【0055】また、空燃比制御手段の空燃比補正係数が
所定範囲内となったときは、パージ制御の実行により空
燃比が大きくずれていると考えられパージエア流量の補
正値のパージ制御オン時の変化を停止することによっ
て、さらに空燃比をずらすような制御を防止することが
できる。
【0056】また、パージエア流量の補正値がパージエ
ア流量を所定値以上低減補正させる値になったときは、
パージ制御の実行により空燃比が大きくずれることが予
想され、空燃比補正係数の制御範囲を拡大することによ
り、空燃比制御の応答性が向上でき、空燃比が大きくず
れても対応することができる。また、制御範囲を拡大し
ないときには狭い範囲で空燃比補正係数を制限すること
によって、ノイズなどによる空燃比制御の誤作動を防止
することができる。
【0057】また、パージエア流量の補正値がパージエ
ア流量を所定値以上低減補正させる値になったときは、
パージ制御の実行により空燃比が大きくずれることが予
想され、空燃比補正係数の変更量を大きくすることによ
り、空燃比制御の応答性を向上することができ、空燃比
のずれにすばやく対応することができる。
【0058】また、パージエア流量の補正値がパージエ
ア流量を所定値以上低減補正させる値になったときは、
パージ制御の実行により空燃比が大きくずれることが予
想され、空燃比学習補正量の演算速度を早くすることに
よって、空燃比制御の応答性を向上することができ、空
燃比のずれにすばやく対応することができる。
【0059】また、空燃比補正係数が所定範囲外となっ
たときは、空燃比が大きくずれていると考えられるの
で、空燃比学習補正量の演算を禁止することによって、
空燃比のずれが空燃比学習補正量に反映されることを防
ぎ、正常な空燃比制御を行うことができる。
【0060】さらに、始動時における機関温度または周
囲温度によって、燃料タンク内で始動前に発生した蒸発
燃料量を予想し、パージエア流量の補正値の変化の割合
を切り換えることにより、燃料タンク内で発生した蒸発
燃料量に応じた制御が可能となり、空燃比に与える影響
を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施例の一部を示すブロック図で
ある。
【図3】 この発明の実施例の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図4】 この発明の実施例の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図5】 この発明の実施例の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図6】 従来のエンジンの空燃比制御装置を示す構成
図である。
【図7】 従来装置の制御を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 エンジン、 2 吸気通路、 3 インジェクタ、
6 パージ通路、7 パージ制御弁、 8 排気通
路、 16 スロットル弁、18 キャニスタ、 19
燃料タンク、 20 吸着通路、21 空燃比セン
サ、 22 コントロールユニット、 23 回転セン
サ、24 吸気量センサ、 25 スロットルセンサ、
26 セパレータ、29 吸気温センサ、 33 水
温センサ、 221 入力回路、222 空燃比制御手
段、 223 空燃比学習補正手段、224 パージエ
ア流量演算手段、 225 パージ制御手段。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに供給する燃料量を調整する燃
    料調整手段、排気ガスより空燃比を検出する空燃比セン
    サ、この空燃比センサからの信号に基づいてエンジンに
    供給する混合気の空燃比が所定の値となるように空燃比
    補正係数を求め、上記燃料調整手段をフィードバック制
    御する空燃比制御手段、燃料タンク内で蒸発した蒸発燃
    料をエンジンに供給するパージ通路、このパージ通路に
    設けられ上記蒸発燃料を吸着するキャニスタ、エンジン
    の運転状態によりパージ制御のオンまたはオフを切り換
    え、パージ制御オンのときには上記キャニスタに吸着さ
    れた蒸発燃料と空気を混合したパージエアの流量をエン
    ジンの動作状態に応じて演算するパージエア流量演算手
    段、この演算されたパージエア流量がエンジンに供給さ
    れるようにキャニスタと吸気通路の間に設けられたパー
    ジ制御弁を駆動するパージ制御手段を備え、上記パージ
    エア流量演算手段は、少なくとも直前のパージ制御オフ
    期間の長さに応じてパージ制御オン時のパージエア流量
    を補正することを特徴とする内燃機関の電子制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンに供給する燃料量を調整する燃
    料調整手段、排気ガスより空燃比を検出する空燃比セン
    サ、この空燃比センサからの信号に基づいてエンジンに
    供給する混合気の空燃比が所定の値となるように空燃比
    補正係数を求め、上記燃料調整手段をフィードバック制
    御する空燃比制御手段、燃料タンク内で蒸発した蒸発燃
    料をエンジンに供給するパージ通路、このパージ通路に
    設けられ上記蒸発燃料を吸着するキャニスタ、エンジン
    の運転状態によりパージ制御のオンまたはオフを切り換
    え、パージ制御オンのときには上記キャニスタに吸着さ
    れた蒸発燃料と空気を混合したパージエアの流量をエン
    ジンの動作状態に応じて演算するパージエア流量演算手
    段、この演算されたパージエア流量がエンジンに供給さ
    れるようにキャニスタと吸気通路の間に設けられたパー
    ジ制御弁を駆動するパージ制御手段を備え、上記パージ
    エア流量演算手段は、少なくとも直前のパージ制御オフ
    期間の長さ、前回のパージ制御オン期間中のパージ制御
    弁の開度およびこのパージ制御オン期間の長さに応じて
    パージ制御オン時のパージエア流量を補正することを特
    徴とする内燃機関の電子制御装置。
  3. 【請求項3】 パージエア流量演算手段は、始動時にお
    ける機関温度または周囲温度によって、制御の初期値を
    切り換えることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の内燃機関の電子制御装置。
  4. 【請求項4】 パージエア流量演算手段は、パージ制御
    オンのときにはパージ制御弁の開度に応じて大きさが徐
    々に一方向に変化し、パージ制御オフのときには大きさ
    が徐々に他方向に変化する補正値を求め、これによりパ
    ージ制御オン時のパージエア流量を補正することを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の電子
    制御装置。
  5. 【請求項5】 パージエア流量演算手段は、燃料タンク
    内で発生する蒸発燃料量が少ないと判断されるときは、
    パージエア流量の補正値のパージ制御オフ時の変化を制
    限することを特徴とする請求項4記載の内燃機関の電子
    制御装置。
  6. 【請求項6】 パージエア流量演算手段は、エンジンが
    高負荷状態にあると判断されるときには、パージエア流
    量の補正値のパージ制御オン時の変化を制限することを
    特徴とする請求項4または請求項5記載の内燃機関の電
    子制御装置。
  7. 【請求項7】 パージエア流量演算手段は、空燃比制御
    手段の空燃比補正係数が所定範囲外となった場合は、パ
    ージエア流量の補正値のパージ制御オン時の変化を停止
    することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の
    内燃機関の電子制御装置。
  8. 【請求項8】 パージエア流量演算手段のパージエア流
    量の補正値がパージエア流量を所定値以上低減補正させ
    る値になったときには、空燃比制御手段の空燃比補正係
    数の制御範囲を拡大することを特徴とする請求項4〜7
    のいずれかに記載の内燃機関の電子制御装置。
  9. 【請求項9】 パージエア流量演算手段のパージエア流
    量の補正値がパージエア流量を所定値以上低減補正させ
    る値になったときには、空燃比制御手段の空燃比補正係
    数の変更量を大きくすることを特徴とする請求項4〜8
    のいずれかに記載の内燃機関の電子制御装置。
  10. 【請求項10】 空燃比制御手段の空燃比補正係数から
    空燃比学習補正量を演算し、エンジンに供給する燃料量
    を補正する空燃比学習補正手段を備え、パージエア流量
    演算手段のパージエア流量の補正値がパージエア流量を
    所定値以上低減補正させる値になったときは、上記空燃
    比学習補正手段の空燃比学習補正量の演算速度を早くす
    ることを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の内
    燃機関の電子制御装置。
  11. 【請求項11】 空燃比制御手段の空燃比補正係数から
    空燃比学習補正量を演算し、エンジンに供給する燃料量
    を補正する空燃比学習補正手段を備え、空燃比制御手段
    の空燃比補正係数が所定範囲外となったときは、上記空
    燃比学習補正手段の空燃比学習補正量の演算を禁止する
    ことを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の内燃
    機関の電子制御装置。
  12. 【請求項12】 パージエア流量演算手段は、始動時に
    おける機関温度または周囲温度によって、パージエア流
    量の補正値の変化の割合を切り換えることを特徴とする
    請求項4〜11のいずれかに記載の内燃機関の電子制御
    装置。
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