JPH08134278A - 成形ポリプロピレン樹脂用着色マスターパウダー組成物、着色マスターバッチ組成物およびコンパウンド - Google Patents

成形ポリプロピレン樹脂用着色マスターパウダー組成物、着色マスターバッチ組成物およびコンパウンド

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JPH08134278A
JPH08134278A JP28077094A JP28077094A JPH08134278A JP H08134278 A JPH08134278 A JP H08134278A JP 28077094 A JP28077094 A JP 28077094A JP 28077094 A JP28077094 A JP 28077094A JP H08134278 A JPH08134278 A JP H08134278A
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淳佑 永森
Kazuhisa Kuroda
和久 黒田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出成形して得られ、顔料で着色されたポリ
プロピレン樹脂成形品の耐熱性および耐候性を上げ、射
出成形したときにゲートの延長線上の成形品表面に形成
される白筋と呼ばれる色むらが生じないようにすること
である。 【構成】 成形ポリプロピレン樹脂用着色マスターパウ
ダー組成物は、顔料と、変性ワックスを含んだ顔料分散
剤と、シランカップリング剤とを含む。成形ポリプロピ
レン樹脂用着色マスターバッチ組成物は、ポリプロピレ
ン樹脂と、変性ポリオレフィンと、顔料と、顔料分散剤
と、シランカップリング剤とを含む。成形ポリプロピレ
ン樹脂用コンパウンドは、プロピレン−α−オレフィン
ブロック共重合体樹脂と、変性ポリオレフィンと、顔料
と、顔料分散剤と、シランカップリング剤と、ゴム成分
と、無機フィラーとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形ポリプロピレン樹
脂用着色マスターパウダー組成物、着色マスターバッチ
組成物およびコンパウンドに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン樹脂、特に、プロピレン
−エチレンブロック共重合体樹脂は、強度、耐衝撃性等
の機械的特性、成形性、耐薬品性、耐候性および耐熱性
が優れているため、バンパー、インストルメントパネル
および内装トリム等の自動車用外内装部品、その他の成
形品に使用されている。プロピレン−エチレンブロック
共重合体樹脂には、通常、上記特性に加えて耐衝撃性を
改良するためにゴム成分と、剛性を改良するためにタル
ク等の無機フィラーと、着色の目的で顔料等とが配合さ
れ、射出成形等により成形品とされている。
【0003】プロピレン−エチレンブロック共重合体樹
脂を射出成形すると、ゲート直後または肉厚の変化する
部分におけるゲートの延長線上の成形品表面に、「白
筋」と呼ばれる色むらが発生して外観を害する。この白
筋はタルク等の無機フィラーを配合した場合に顕著な白
筋として形成され、特に黒、青、灰色系の濃い色に着色
された場合に目立ち易くなる。上記のような筋状の色む
らはゲートを中心として波紋状に形成されるフローマー
クとは異なり、フローマークが形成されないような射出
成形条件、たとえば、射出樹脂の流速が遅い場合でも形
成されることがある。
【0004】このような筋状の色むらを防止するため
に、特開平2−43243号公報および特開平2−43
249号公報には、プロピレン−エチレンブロック共重
合体と鉄黒を含有する多成分系顔料とからなるポリオレ
フィン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂に、変性
ポリオレフィンを配合する方法が開示されている。さら
に、特公平6−27236号公報には、黒色に着色する
に際して、黒色顔料として、pH2〜4で、平均粒径が
15〜25μmのチャンネルタイプカーボンブラックを
用いて色むらを防止する方法が開示されている。特開平
1−284545号公報には、pH1.5〜4のファー
ネスタイプカーボンブラックを他の黒色顔料と併用使用
する方法が開示されている。また、特公平4−7638
4号公報には、CuO−Mn2 3 −Fe2 3 系顔料
またはCuO−Cr2 3 −Fe23 系顔料を単独も
しくは併用して用いる方法が開示されている。しかしな
がら、これらの方法では改良効果が不充分であり、加え
て耐熱性および耐候性を悪化させる問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、顔料で着色されたポリプロピレン樹脂成形
品の耐熱性および耐候性を上げ、射出成形したときにゲ
ートの延長線上の成形品表面に形成される白筋と呼ばれ
る色むらが生じないようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】成形ポリプロピレン樹脂用着色マスターパウダー組成物 本発明の成形ポリプロピレン樹脂用着色マスターパウダ
ー組成物は、顔料と、変性ワックスを含んだ顔料分散剤
と、シランカップリング剤とを含む。前記顔料、変性ワ
ックスを含んだ顔料分散剤およびシランカップリング剤
の合計100重量%に対して、前記顔料が15〜75重
量%、前記変性ワックスを含んだ顔料分散剤が23〜7
5重量%、前記シランカップリング剤が2〜10重量%
であると好ましい。
【0007】前記変性ワックスがマレイン酸変性ワック
スであると好ましい。前記シランカップリング剤がアミ
ノシラン化合物であると好ましい。以下、本発明の成形
ポリプロピレン樹脂用着色マスターパウダー組成物を詳
しく説明する。本発明で用いられる顔料は、特に制限は
なく、一般に利用されてるものが使用できる。たとえ
ば、カーボンブラック、鉄黒、弁柄、酸化チタン、カド
ミウムレッド、カドミウムイエロー、酸化亜鉛、群青、
コバルトブルー、炭酸カルシウム、チタンイエロー、鉛
白、鉛丹、鉛黄、紺青等の無機顔料;キナクリドン、ポ
リアゾイエロー、アンスラキノンイエロー、ポリアゾレ
ッド、アゾレーキイエロー、ベリレン、フタロシアニン
ブルー、フタロシアニングリーン、イソインドリノンイ
エロー等の有機顔料が挙げられる。これらの顔料は2種
類以上を併用してもよい。
【0008】顔料はポリプロピレン樹脂に対する親和性
(分散性)は必ずしも良くないので、配合に際しては後
述の顔料分散剤と事前にスーパーミキサーやタンブラ
ー、加熱式ロール等で混合または混練しておく方が好ま
しい。顔料分散剤は顔料の分散を助け、かつその分散を
維持し被着色物へ顔料を円滑に導き入れることを目的と
する。
【0009】本発明で用いられる変性ワックスを含んだ
顔料分散剤は、変性ワックスを含むものであれば特に制
限はない。変性ワックスとしては、たとえば、分子構造
中に酸性基を有するワックスが挙げられる。分子構造中
に酸性基を有するワックスとしては、たとえば、マレイ
ン酸変性ワックス、フマル酸変性ワックス、アクリル酸
変性ワックス、メタクリル酸変性ワックス、クロトン酸
変性ワックスが挙げられる。中でも、少量で白筋防止効
果の大きいマレイン酸変性ワックスが好ましい。これら
の酸性基を有するワックスは2種類以上を併用してもよ
い。
【0010】変性ワックスの数平均分子量は1,000
〜15,000であるのが好ましい。また、変性ワック
スの酸価は4mg−KOH/g以上、好ましくは10〜
100mg−KOH/gである。本発明で用いられる顔
料分散剤は、金属石鹸、低分子量ポリエチレン、低分子
量ポリプロピレン等の変性ワックス以外の顔料分散剤お
よび可塑剤を含むものであってもよい。変性ワックスを
含んだ顔料分散剤中の変性ワックスの配合量は、5〜5
0重量%であると白筋発生を防止すると共に顔料の分散
性を向上させるため好ましい。5重量%未満では、使用
量が少ないために、射出成形したときにゲートの延長線
上の成形品表面に形成される白筋を十分に解消すること
はできない。また、50重量%を超えると、耐熱性およ
び耐候性等の性能を悪化させることがあり、しかも、経
済的でない。
【0011】本発明で用いられるシランカップリング剤
としては、たとえば、テトラメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン、メチルトリメトキシシラン、フェニルト
リメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、シク
ロヘキシルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、3−メルカトプロピルト
リメトキシシラン、3−メタクリロキシロピルトリメト
キシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)
3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、ヘキサメチルジシラザ
ン、N,N’−ビス(トリメチルシリル)ウレア、N−
トリメチルシリルアセトアミド、N,N’−ビス(トリ
メチルシリル)アセトアミド、N,N’−ビス(トリメ
チルシリル)トリフルオロアセトアミド、ジメチルトリ
メチルシリルアミン、ジエチルトリメチルシリルアミ
ン、トリメチルシリルイミダゾール、N−トリメチルシ
リルフェニルウレアを挙げることができる。中でも、ア
ミノ系の官能基を含有するアミノシラン化合物である、
N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメト
キシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、N,N’−
ビス(トリメチルシリル)ウレア、N−トリメチルシリ
ルアセトアミド、N,N’−ビス(トリメチルシリル)
アセトアミド、N,N’−ビス(トリメチルシリル)ト
リフルオロアセトアミド、ジメチルトリメチルシリルア
ミン、ジエチルトリメチルシリルアミン、トリメチルシ
リルイミダゾール、N−トリメチルシリルフェニルウレ
アを使用すると、白筋防止効果がさらに大きくなり、耐
熱性および耐候性も一層向上するため好ましい。
【0012】本発明の着色マスターパウダー組成物中、
顔料、変性ワックスを含んだ顔料分散剤およびシランカ
ップリング剤の配合割合は、特に限定はないが、前記顔
料、変性ワックスを含んだ顔料分散剤およびシランカッ
プリング剤の合計100重量%に対して、前記顔料が1
5〜75重量%、前記変性ワックスを含んだ顔料分散剤
が23〜75重量%、前記シランカップリング剤が2〜
10重量%であると、着色最終コンパウンドの白筋防止
効果に加えて、顔料の分散性を向上させ、耐熱性および
耐候性もさらに向上するため好ましい。
【0013】本発明の着色マスターパウダー組成物中に
は、その特性を害さない限り、他の添加剤を添加するこ
とができる。添加剤としては、たとえば、酸化防止剤、
界面活性剤、可塑剤等を挙げることができる。本発明の
着色マスターパウダー組成物は、公知の方法で製造する
ことができる。製造方法としては、たとえば、顔料、変
性ワックスを含んだ顔料分散剤およびシランカップリン
グ剤を均一に分散させた後、これを冷却して粉砕するこ
とによって得られる。
【0014】このようにして得られた着色マスターパウ
ダー組成物は、以下のまたはのようにして、射出成
形することによって最終成形品となる。 着色マスターパウダー組成物を含む着色マスターバッ
チ組成物を得た後、着色マスターバッチ組成物と、成形
用ポリプロピレン樹脂を混合し、射出成形する。
【0015】着色マスターパウダー組成物を含むコン
パウンドを得た後、コンパウンドを射出成形する。得ら
れた最終成形品は、耐熱性および耐候性を上げ、射出成
形したときにゲートの延長線上の成形品表面に形成され
る白筋と呼ばれる色むらが生じない。成形ポリプロピレン樹脂用着色マスターバッチ組成物 本発明の成形ポリプロピレン樹脂用着色マスターバッチ
組成物は、ポリプロピレン樹脂と、変性ポリオレフィン
と、顔料と、顔料分散剤と、シランカップリング剤とを
含む。
【0016】前記ポリプロピレン樹脂、変性ポリオレフ
ィン、顔料、顔料分散剤およびシランカップリング剤の
合計100重量%に対して、前記ポリプロピレン樹脂が
5〜88重量%、前記変性ポリオレフィンが5〜30重
量%、前記顔料が3〜40重量%、前記顔料分散剤が3
〜20重量%、前記シランカップリング剤が1〜5重量
%であると好ましい。
【0017】前記変性ポリオレフィンが無水マレイン酸
グラフトポリプロピレンであると好ましい。本発明の別
の成形ポリプロピレン樹脂用着色マスターバッチ組成物
は、ポリプロピレン樹脂と、顔料と、変性ワックスを含
んだ顔料分散剤と、シランカップリング剤とを含む。
【0018】前記ポリプロピレン樹脂、顔料、変性ワッ
クスを含んだ顔料分散剤およびシランカップリング剤の
合計100重量%に対して、前記ポリプロピレン樹脂が
35〜93重量%、前記顔料が3〜40重量%、前記変
性ワックスを含んだ顔料分散剤が3〜20重量%、前記
シランカップリング剤が1〜5重量%であると好まし
い。
【0019】前記変性ワックスがマレイン酸変性ワック
スであると好ましい。前記シランカップリング剤がアミ
ノシラン化合物であると好ましい。以下、本発明の成形
ポリプロピレン樹脂用着色マスターバッチ組成物を詳し
く説明する。本発明で用いられる顔料、変性ワックスを
含んだ顔料分散剤、シランカップリング剤として、前記
着色マスターパウダー組成物で説明したものを使用する
ことができる。好ましい種類についても前記と同じであ
る。また、変性ワックスを含んだ顔料分散剤中の変性ワ
ックスの配合量も前記と同範囲にあると好ましい。
【0020】本発明で用いられるポリプロピレン樹脂
は、特に制限はなく、たとえば、商業的に販売されてい
るプロピレン単独重合体、および、プロピレンとα−オ
レフィンとのランダムまたはブロック共重合体を挙げる
ことができる。中でも、JIS−K−7210に従って
測定した溶融流れ指数(MFR)が、1〜100g/1
0分のものが使用できる。プロピレンとα−オレフィン
とのランダムまたはブロック共重合体は、その共重合体
中に、プロピレン構造単位を通常70〜99モル%含有
し、残りの成分はプロピレン以外のα−オレフィン構造
単位である。プロピレン以外のα−オレフィンとして
は、たとえば、エチレン、1−ブテン、ヘキセン−1,
4−メチルペンテン−1を挙げることができる。プロピ
レン以外のα−オレフィン構造単位としては、エチレン
が好ましい。
【0021】本発明で用いられる変性ポリオレフィン
は、分子構造中に変性基を有するものてあれば特に制限
はない。変性ポリオレフィンとしては、たとえば、分子
構造中に酸性基を有するポリオレフィンが挙げられる。
分子構造中に酸性基を有するポリオレフィンとしては、
たとえば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、ヘキセ
ン−1,4−メチルペンテン−1、1−オクテン等のα
−オレフィンを単独または共重合して得た重合体をさら
に酸化してカルボキシル基を導入して得られるポリオレ
フィン;上記α−オレフィンの単独重合体または共重合
体からなるポリオレフィンに対し、アクリル酸、メタク
リル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸等のα,β
−不飽和カルボン酸またはその無水物をグラフト重合し
て得られるポリオレフィン;エチレン−アクリル酸共重
合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体等の上記α−
オレフィンと上記α,β−不飽和カルボン酸とのランダ
ム共重合体;上記ポリオレフィンのスルホン化物を挙げ
ることができる。
【0022】中でも、変性ポリオレフィンとしては、酸
化ポリエチレン、酸化ポリプロピレン、1−酸化ポリブ
テン、酸化エチレン−α−オレフィン共重合等の酸化ポ
リオレフィン;無水マレイン酸グラフトポリエチレン、
無水マレイン酸グラフトポリプロピレン、無水マレイン
酸グラフトエチレン−α−オレフィン共重体等の無水マ
レイン酸グラフトポリオレフィンが、少量で白筋防止効
果が大きいため好ましく、その中でも、無水マレイン酸
グラフトポリプロピレンがさらに好ましい。これらは2
種類以上を混合して使用することができる。
【0023】変性ポリオレフィンの酸価は4mg−KO
H/g以上、好ましくは10〜100mg−KOH/g
である。また、デカリン中135℃で測定した変性ポリ
オレフィンの極限粘度〔η〕は、0.04〜2dl/g
であるのが好ましい。本発明で用いられる顔料分散剤
は、特に制限はなく、たとえば、ワックス、金属石鹸、
低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンおよび
可塑剤を挙げることができる。また、ワックスが前記で
説明した変性ワックスであってもよい。
【0024】本発明の着色マスターバッチ組成物には、
その特性を害さない限り、他の樹脂、ゴム成分および添
加剤を配合することができる。配合することのできる樹
脂としては、たとえば、ポリエチレン樹脂、エチレン−
酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリブテン樹脂等を挙げるこ
とができる。ゴム成分としては、たとえば、エチレンを
主成分とするエチレン−α−オレフィン共重合ゴム、エ
チレンを主成分とするエチレン−α−オレフィン−非共
役ジエン共重合ゴム、プロピレンを主成分とするプロピ
レン−α−オレフィン共重合ゴム、ブテン−1を主成分
とするブテン−α−オレフィン共重合ゴム、SBR、N
BS、天然ゴム、IIR等のジエン系ゴムのほか、SE
BS、ポリイソブチレン等が挙げられる。添加剤として
は、たとえば、プロセス油、可塑剤、潤滑油、中和剤、
酸化防止剤、重金属不活性化剤、耐候剤、滑剤、造核
剤、帯電防止剤、離型剤、無機フィラー、防かび剤等を
添加することができる。他の樹脂、ゴム成分および添加
剤は、それぞれについて2種類以上を併用してもよい。
【0025】本発明の着色マスターバッチ組成物中の各
成分の配合量は、特に制限はないが、各成分の好ましい
配合量は以下の(1)または(2)に示すように、着色
マスターバッチ組成物中に含まれる成分の種類によって
異なる。 (1)着色マスターバッチ組成物が、ポリプロピレン樹
脂と、変性ポリオレフィンと、顔料と、顔料分散剤と、
シランカップリング剤とを含む場合は、前記ポリプロピ
レン樹脂、変性ポリオレフィン、顔料、顔料分散剤およ
びシランカップリング剤の合計100重量%に対して、
前記ポリプロピレン樹脂が5〜88重量%、前記変性ポ
リオレフィンが5〜30重量%、前記顔料が3〜40重
量%、前記顔料分散剤が3〜20重量%、前記シランカ
ップリング剤が1〜5重量%であると、着色最終コンパ
ウンドの白筋防止効果に加えて、顔料の分散性を向上さ
せ、耐熱性および耐候性もさらに向上するため好まし
い。
【0026】(2)着色マスターバッチ組成物が、ポリ
プロピレン樹脂と、顔料と、変性ワックスを含んだ顔料
分散剤と、シランカップリング剤とを含む場合は、前記
ポリプロピレン樹脂、顔料、変性ワックスを含んだ顔料
分散剤およびシランカップリング剤の合計100重量%
に対して、前記ポリプロピレン樹脂が35〜93重量
%、前記顔料が3〜40重量%、前記変性ワックスを含
んだ顔料分散剤が3〜20重量%、前記シランカップリ
ング剤が1〜5重量%であると、着色最終コンパウンド
の白筋防止効果に加えて、顔料の分散性を向上させ、耐
熱性および耐候性もさらに向上するため好ましい。
【0027】本発明の着色マスターバッチ組成物に用い
られる変性ワックスとして、前記着色マスターパウダー
組成物で説明したマレイン酸変性ワックスを使用する
と、少量で白筋防止効果が大きいため好ましい。本発明
の着色マスターバッチ組成物に用いられるシランカップ
リング剤として、前記着色マスターパウダー組成物で説
明したアミノシラン化合物を使用すると、白筋防止効果
がさらに大きくなり、耐熱性および耐候性も一層向上す
るため好ましい。
【0028】本発明の着色マスターバッチ組成物は、公
知の方法で製造することができる。製造方法としては、
たとえば、上記各成分を一軸押出機、二軸押出機、バン
バリーミキサー等の混練機を用いて加熱溶融状態で混練
することによって得ることができる。得られたマスター
バッチ組成物を、成形用ポリプロピレン樹脂に、さらに
必要に応じて、無機フィラーおよびゴム成分等と混合
し、射出成形すると最終成形品が得られる。
【0029】成形用ポリプロピレン樹脂としては、ポリ
プロピレン樹脂をそのまま使用することができる。無機
フィラーとしては、たとえば、タルク、クレー、シリ
カ、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、マイカ、ワラスナ
イト、ガラス繊維等を挙げることができ、その使用量
は、成形用ポリプロピレン樹脂100重量部に対して、
5〜80重量部であるのが好ましい。
【0030】ゴム成分としては、前記で説明した着色マ
スターバッチ組成物に配合できるものを使用することが
でき、その使用量は、成形用ポリプロピレン樹脂100
重量部に対して、5〜60重量部であるのが好ましい。
得られた最終成形品は、耐熱性および耐候性を上げ、射
出成形したときにゲートの延長線上の成形品表面に形成
される白筋と呼ばれる色むらが生じない。成形ポリプロピレン樹脂用コンパウンド 本発明の成形ポリプロピレン樹脂用コンパウンドは、プ
ロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂と、変
性ポリオレフィンと、顔料と、顔料分散剤と、シランカ
ップリング剤と、ゴム成分と、無機フィラーとを含む。
【0031】前記プロピレン−α−オレフィンブロック
共重合体樹脂100重量部に対して、前記変性ポリオレ
フィンが0.3〜6重量部、前記顔料が0.1〜5重量
部、前記顔料分散剤が0.1〜5重量部、前記シランカ
ップリング剤が0.05〜1重量部、前記ゴム成分が5
〜60重量部、前記無機フィラーが5〜80重量部であ
ると好ましい。
【0032】前記変性ポリオレフィンが無水マレイン酸
グラフトポリプロピレンであると好ましい。本発明の別
の成形ポリプロピレン樹脂用コンパウンドは、プロピレ
ン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂と、顔料と、
変性ワックスを含んだ顔料分散剤と、シランカップリン
グ剤と、ゴム成分と、無機フィラーとを含む。
【0033】前記プロピレン−α−オレフィンブロック
共重合体樹脂100重量部に対して、前記顔料が0.1
〜5重量部、前記変性ワックスを含んだ顔料分散剤が
0.1〜5重量部、前記シランカップリング剤が0.0
5〜1重量部、前記ゴム成分が5〜60重量部、前記無
機フィラーが5〜80重量部であると好ましい。前記変
性ワックスがマレイン酸変性ワックスであると好まし
い。
【0034】前記シランカップリング剤がアミノシラン
化合物であると好ましい。以下、本発明の成形ポリプロ
ピレン樹脂用コンパウンドを詳しく説明する。本発明で
用いられるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合
体樹脂、変性ポリオレフィン、顔料、変性ワックスを含
んだ顔料分散剤、シランカップリング剤、顔料分散剤、
ゴム成分、無機フィラーとして、前記着色マスターパウ
ダー組成物および前記着色マスターバッチ組成物で説明
したものを使用することができる。好ましい種類につい
ても前記と同じである。また、変性ワックスを含んだ顔
料分散剤中の変性ワックスの配合量も前記と同範囲にあ
ると好ましい。
【0035】本発明のコンパウンドには、その特性を害
さない限り、前記で説明した他の樹脂および添加剤を配
合することができる。本発明のコンパウンド中の各成分
の配合量は、特に制限はないが、各成分の好ましい配合
量は以下の(A)または(B)に示すように、着色マス
ターバッチ組成物中に含まれる成分の種類によって異な
る。
【0036】(A)コンパウンドが、プロピレン−α−
オレフィンブロック共重合体樹脂と、変性ポリオレフィ
ンと、顔料と、顔料分散剤と、シランカップリング剤
と、ゴム成分と、無機フィラーとを含む場合は、前記プ
ロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100
重量部に対して、前記変性ポリオレフィンが0.3〜6
重量部、前記顔料が0.1〜5重量部、前記顔料分散剤
が0.1〜5重量部、前記シランカップリング剤が0.
05〜1重量部、前記ゴム成分が5〜60重量部、前記
無機フィラーが5〜80重量部であると着色最終コンパ
ウンドの白筋防止効果に加えて、顔料の分散性を向上さ
せ、耐熱性および耐候性もさらに向上するため好まし
い。
【0037】(B)コンパウンドが、プロピレン−α−
オレフィンブロック共重合体樹脂と、顔料と、変性ワッ
クスを含んだ顔料分散剤と、シランカップリング剤と、
ゴム成分と、無機フィラーとを含む場合は、前記プロピ
レン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量
部に対して、前記顔料が0.1〜5重量部、前記変性ワ
ックスを含んだ顔料分散剤が0.1〜5重量部、前記シ
ランカップリング剤が0.05〜1重量部、前記ゴム成
分が5〜60重量部、前記無機フィラーが5〜80重量
部であると、着色最終コンパウンドの白筋防止効果に加
えて、顔料の分散性を向上させ、耐熱性および耐候性も
さらに向上するため好ましい。
【0038】本発明のコンパウンドに用いられる変性ポ
リオレフィンとして、前記着色マスターバッチ組成物で
説明した無水マレイン酸グラフトポリプロピレンを使用
すると、少量で白筋防止効果が大きいため好ましい。本
発明のコンパウンドに用いられる変性ワックスとして、
前記着色マスターパウダー組成物で説明したマレイン酸
変性ワックスを使用すると、少量で白筋防止効果が大き
いため好ましい。
【0039】本発明のコンパウンドに用いられるシラン
カップリング剤として、前記着色マスターパウダー組成
物で説明したアミノシラン化合物を使用すると、白筋防
止効果がさらに大きくなり、耐熱性および耐候性も一層
向上するため好ましい。本発明のコンパウンドは、公知
の方法で製造することができる。製造方法としては、た
とえば、上記各成分を一度に混合する方法、予めコンパ
ウンドを構成するいくつかの成分を混合したものと、残
りの成分とを混合する方法を挙げることができる。後者
の方法としては、予め用意したマスターパウダー組成物
と、マスターパウダー組成物以外の成分とを混合してコ
ンパウンドを得る方法が好ましい。
【0040】コンパウンド製造に用いる装置としては、
一軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー等の混練
機が用いられる。また、混練は加熱溶融状態で行うのが
好ましい。このようにして得られたコンパウンドを、射
出成形すると最終成形品が得られる。得られた最終成形
品は、耐熱性および耐候性を上げ、射出成形したときに
ゲートの延長線上の成形品表面に形成される白筋と呼ば
れる色むらが生じない。
【0041】
【実施例】以下に、実施例を挙げ、本発明をさらに具体
的に説明する。なお、実施例における色むら、熱酸化安
定性および耐候性の試験方法は次の通りである。色むら試験 住友−ネスタール射出成形機であるネオマット75/S
YCAP−Mを用いて、シリンダ−温度220℃、金型
温度50℃の成形条件で、103×133×2mm(厚
み)の板状の成形品を成形した。得られた成形品の色む
ら発生状況を観察した。色むらの発生状況は4段階で評
価した。その判定基準を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】熱酸化安定性試験法 JIS K 7212〔熱可塑性プラスチックの熱老化
性試験法(オーブン法)通則〕に準拠して評価を行っ
た。東洋精機製作所(株)製ギアーオーブンを使用し1
50℃で測定した。抗張力が零になる試験片(厚み2m
mの成形品)が完全劣化するまでの時間(GOライフ)
を測定した。耐候性試験法 スガ試験機(株)製サンシャインスーパーロングライフ
ウエザーメーター(WEL−SUN−DC型)を使用し
て促進耐候試験を行った。試験片表面に亀裂等外観異常
が発生する時間を測定した。試験条件は以下の〜で
ある。
【0044】 試験片寸法 :70mm×25mm×2mm(厚み)の成形品 ブラックパネル温度 :83℃ スプレー/ドライサイクル:18分/120分 試験機槽内湿度 :50%RH(相対湿度) 亀裂等外観異常の観察 :顕微鏡(50倍)による観察 −実施例1− (1)着色マスターパウダーの作成 低分子量ポリエチレンワックスサンワックス165P
(三洋化成(製))37重量%、マレイン酸変性ポリエ
チレンワックス(酸価:30mg−KOH/g,数平均
分子量:3500)19重量%、pH3.0のファーネ
スカーボンブラック38重量%、N−(アミノエチル)
3−アミノプロピルトリメトキシシラン6重量%の混合
物をジャケット付バタフライミキサー中で130℃で2
0分間溶融混合した後、加熱温度130℃の3本ロール
ミルで混練、分散させた。得られた混練分散物を常温ま
で冷却後、粉砕機で顆粒状に粉砕した。 (2)被着色ポリプロピレン樹脂の作成 結晶性プロピレン−エチレンブロック共重合体(エチレ
ン含有量:7.2重量%,MFR:20g/10分)の
粉末100重量部と、タルクを10重量部と、熱酸化安
定剤としてテトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−
t ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン0.1重量部と、ビス(2,4−ジ−tブチ
ルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.
05重量部と、ジミリスチルチオジプロピオネート0.
03重量部と、耐候剤としてビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジニル)セパケート0.2重量
部と、2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−
5′−メチルフェニル)−5−クロロペンゾトリアゾー
ル0.1重量部とを、タンブラーミキサーで攪拌、混合
した。その後、シリンダー温度220℃で、二軸押出機
(TEM−35B 東芝機械(株)製)を使用して溶融
しながら造粒した。 (3)コンパウンドの作成 上記(2)で作成した被着色ポリプロピレン樹脂100
重量部と上記(1)で作成したマスターパウダー2.5
重量部とを、タンブラーで攪拌、混合した。その後、シ
リンダー温度220℃で、二軸押出機(TEM−35B
東芝機械(株)製)を使用して溶融しながら造粒し
た。 (4)色むら試験、GOライフおよび耐候性の測定 上記(3)で作成したコンパウンドを射出成形(最大2
0ショット)した。得られた成形品の表面を観察する
と、色むらの発生は認められず、外観の良好な成形品を
得ることができた。また、この成形品から所定の寸法の
試験片を切り出し、GOライフと耐候性とを測定した。
GOライフは750時間、耐候性は2850時間であっ
た。
【0045】−比較例1− (1)着色マスターパウダーの作成 低分子量ポリエチレンワックスサンワックス165P
(三洋化成(製))60重量%、pH3.0のファーネ
スカーボンブラック40重量%の混合物をジャケット付
バタフライミキサー中で130℃で20分間溶融混合し
た後、加熱温度130℃の3本ロールミルで混練、分散
させた。得られた混練分散物を常温まで冷却後、粉砕機
で顆粒状に粉砕した。 (2)コンパウンドの作成 実施例1の(2)で作成した被着色ポリプロピレン樹脂
100重量部と上記(1)で作成したマスターパウダー
2.5重量部とを、タンブラーで攪拌、混合した。その
後、シリンダー温度220℃で、二軸押出機(TEM−
35B 東芝機械(株)製)を使用して溶融しながら造
粒した。 (3)色むら試験、GOライフおよび耐候性の測定 上記(2)で作成したコンパウンドを実施例1と同様に
して、色むら試験、GOライフおよび耐候性を測定し
た。この場合色むらが顕著に認められた。また、GOラ
イフは350時間、耐候性は1950時間であった。
【0046】−実施例2− (1)着色マスターバッチの作成 MFRが18g/10分のホモポリプロピレン粉末48
重量%と、無水マレイン酸グラフトポリプロピレン(酸
価:30mg−KOH/g,極限粘度〔η〕:1.15
dl/g)20重量%と、N−(アミノエチル)3−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン2重量%と、pH3.
0のファーネスカーボンブラックとステアリン酸カルシ
ウムとを4:6の割合で予めスーパーミキサーで混合し
た物(ドライカラー)30重量%とを、タンブラーミキ
サーで攪拌、混合した。その後、シリンダー温度220
℃で、二軸押出機(TEM−35B 東芝機械(株)
製)を使用して溶融しながら造粒した。 (2)色むら試験、GOライフおよび耐候性の測定 実施例1の(2)で作成した被着色ポリプロピレン樹脂
100重量部と、上記(1)で作成した着色マスターバ
ッチ5重量部とをペレットブレンドして射出成形(最大
20ショット)した。得られた成形品の表面を観察する
と、色むらの発生は認められず、外観の良好な成形品を
得ることができた。また、この成形品から所定の寸法の
試験片を切り出し、GOライフと耐候性とを測定した。
GOライフは750時間、耐候性は2550時間であっ
た。
【0047】−実施例3− 実施例1の(2)で作成した被着色ポリプロピレン樹脂
100重量部と、実施例2の(1)で作成した着色マス
ターバッチ3重量部とをペレットブレンドして、実施例
2と同様にして、色むら試験、GOライフおよび耐候性
を測定した。色むらの発生は認められず、またGOライ
フは850時間、耐候性は2050時間であった。
【0048】−実施例4− 実施例2の(1)で、顔料であるpH3.0のファーネ
スカーブラックを鉄黒に代えた以外は、実施例2と同様
にして着色マスターバッチを作成した。実施例1の
(2)で作成した被着色ポリプロピレン樹脂100重量
部と、実施例4の着色マスターバッチ7重量部とをペレ
ットブレンドして、実施例2と同様にして、色むら試
験、GOライフおよび耐候性を測定した。色むらの発生
は認められず、またGOライフは620時間、耐候性は
2100時間であった。
【0049】−実施例5− (1)着色マスターバッチの作成 MFRが18g/10分のホモポリプロピレン粉末48
重量%と、実施例1の(1)で作成した着色マスターパ
ウダー52重量%とを、タンブラーミキサーで攪拌、混
合した。その後、シリンダー温度220℃で、二軸押出
機(TEM−35B 東芝機械(株)製)を使用して溶
融しながら造粒した。 (2)色むら試験、GOライフおよび耐候性の測定 実施例1の(2)で作成した被着色ポリプロピレン樹脂
100重量部と、上記(1)で作成した着色マスターバ
ッチ5重量部とをペレットブレンドして射出成形(最大
20ショット)した。得られた成形品の表面を観察する
と、色むらの発生は認められず、外観の良好な成形品を
得ることができた。
【0050】また、この成形品から所定の寸法の試験片
を切り出し、GOライフと耐候性とを測定した。GOラ
イフは700時間、耐候性は2750時間であった。 −比較例2− 実施例2の(1)で着色マスターバッチ作成時に使用し
たホモポリプロピレン粉末70重量%と、pH3.0の
ファーネスカーボンブラックとステアリン酸カルシウム
とを4:6の割合で予めスーパーミキサーで混合した物
(ドライカラー)30重量%とを、タンブラーミキサー
で攪拌、混合した。その後、実施例1と同様に造粒して
着色マスターバッチを得た。実施例1の(2)で作成し
た被着色ポリプロピレン樹脂100重量部と、比較例2
の着色マスターバッチ5重量部とをペレットブレンドし
て、実施例2と同様にして、色むら試験、GOライフお
よび耐候性を測定した。成形品表面に顕著に白筋状の色
むらが発生した。また、GOライフは500時間、耐候
性は2000時間であった。
【0051】−比較例3− 比較例2で、顔料であるpH3.0のファーネスカーボ
ンブラックを鉄黒に代えた以外は、比較例2と同様にし
て、着色マスターバッチを作成した。実施例1の(2)
で作成した被着色ポリプロピレン樹脂100重量部と、
比較例3の着色マスターバッチ7重量部とをペレットブ
レンドして、実施例2と同様にして、色むら試験、GO
ライフおよび耐候性を測定した。成形品表面に白筋状の
色むらが比較的強く発生した。また、GOライフが40
0時間、耐候性は1950時間であった。
【0052】−比較例4− 実施例2の(1)で着色マスターバッチ作成時に使用し
たホモポリプロピレン粉末50重量%と、pH3.0の
ファーネスカーボンブラックとステアリン酸カルシウム
とを4:6の割合で予めスーパーミキサーで混合した物
(ドライカラー)30重量%と、マレイン酸グラフトポ
リプロピレン20重量%とを、タンブラーミキサーで攪
拌、混合した。その後、実施例2と同様に造粒して着色
マスターバッチを得た。実施例1の(2)で作成した被
着色ポリプロピレン樹脂100重量部と、比較例4の着
色マスターバッチ5重量部とをペレットブレンドして、
実施例1と同様にして、色むら試験、GOライフおよび
耐候性を測定した。成形品表面に白筋状の色むらが僅か
に発生した。また、GOライフは350時間、耐候性は
1650時間であった。
【0053】−実施例6− (1)コンパウンドの作成 結晶性プロピレン−エチレンブロック共重合体(エチレ
ン含有量:7.2重量%,MFR:20g/10分)の
粉末100重量部に対し、タルクを20重量部と、無水
マレイン酸グラフトポリプロピレン(酸価:30mg−
KOH/g,極限粘度〔η〕:1.15dl/g)1.
0重量部と、N−(アミノエチル)3−アミノプロピル
トリメトキシシラン0.3重量部と、pH3.0のファ
ーネスカーボンブラックとステアリン酸カルシウムとを
4:6の割合で予めスーパーミキサーで混合した物(ド
ライカラー)2.0重量部と、熱酸化安定剤としてテト
ラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−t ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン0.1
重量部と、ビス(2,4−ジ−tブチルフェニル)ペン
タエリスリトールジホスファイト0.05重量部と、ジ
ミリスチルチオジプロピオネート0.03重量部と、耐
候剤としてビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジニル)セパケート0.2重量部と、2−(2′
−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチルフェニ
ル)−5−クロロペンゾトリアゾール0.1重量部と
を、タンブラーミキサーで攪拌、混合した。その後、シ
リンダー温度220℃で、二軸押出機(TEM−35B
東芝機械(株)製)を使用して溶融しながら造粒し
た。 (2)色むら試験、GOライフおよび耐候性の測定 上記(1)で作成したコンパウンドを実施例1と同様に
して、色むら試験、GOライフおよび耐候性を測定し
た。この場合色むらが顕著に認められた。また、GOラ
イフは800時間、耐候性は2650時間であった。
【0054】−比較例5− 実施例6において無水マレイン酸グラフトポリプロピレ
ンとN−(アミノエチル)3アミノプロピルトリメトキ
シシランを除いた以外は実施例6と同様の操作を行っ
た。この場合は色むらが顕著に認められた。またGOラ
イフは350時間、耐候性は1850時間であった。
【0055】−実施例7− 実施例2の(1)で、顔料であるpH3.0のファーネ
スカーブラックをpH7.0のファーネスカーブラック
に代えた以外は、実施例2と同様にして着色マスターバ
ッチを作成した。実施例1の(2)で作成した被着色ポ
リプロピレン樹脂100重量部と、実施例7の着色マス
ターバッチ7重量部とをペレットブレンドして、実施例
2と同様にして、色むら試験、GOライフおよび耐候性
を測定した。色むらの発生は認められず、またGOライ
フは750時間、耐候性は2550時間であった。
【0056】−実施例8− 実施例2の(1)で、顔料であるpH3.0のファーネ
スカーブラックをpH3.0のファーネスカーブラック
とフタロシアニンブルーとの混合物(混合比は重量比で
1:3である。)に代えた以外は、実施例2と同様にし
て着色マスターバッチを作成した。実施例1の(2)で
作成した被着色ポリプロピレン樹脂100重量部と、実
施例7の着色マスターバッチ7重量部とをペレットブレ
ンドして、実施例2と同様にして、色むら試験、GOラ
イフおよび耐候性を測定した。色むらの発生は認められ
ず、またGOライフは700時間、耐候性は2150時
間であった。
【0057】
【表2】
【0058】実施例1〜8および比較例1〜5では、色
むら試験およびGOライフについて、顕著な差があるこ
とがわかった。
【0059】
【発明の効果】本発明の成形ポリプロピレン樹脂用着色
マスターパウダー組成物、着色マスターバッチ組成物お
よびコンパウンドは、顔料で着色されたポリプロピレン
樹脂成形品の耐熱性および耐候性を上げ、射出成形した
ときにゲートの延長線上の成形品表面に形成される白筋
と呼ばれる色むらが生じないようにすることができる。
【0060】本発明の成形ポリプロピレン樹脂用着色マ
スターパウダー組成物が、顔料、変性ワックスを含んだ
顔料分散剤およびシランカップリング剤の合計100重
量%に対して、顔料が15〜75重量%、変性ワックス
を含んだ顔料分散剤が23〜75重量%、シランカップ
リング剤が2〜10重量%であると、着色最終コンパウ
ンドの白筋防止効果に加えて、顔料の分散性を向上さ
せ、耐熱性および耐候性もさらに向上する。
【0061】本発明の成形ポリプロピレン樹脂用着色マ
スターバッチ組成物が、ポリプロピレン樹脂と、変性ポ
リオレフィンと、顔料と、顔料分散剤と、シランカップ
リング剤とを含む場合は、前記ポリプロピレン樹脂、変
性ポリオレフィン、顔料、顔料分散剤およびシランカッ
プリング剤の合計100重量%に対して、前記ポリプロ
ピレン樹脂が5〜88重量%、前記変性ポリオレフィン
が5〜30重量%、前記顔料が3〜40重量%、前記顔
料分散剤が3〜20重量%、前記シランカップリング剤
が1〜5重量%であると、着色最終コンパウンドの白筋
防止効果に加えて、顔料の分散性を向上させ、耐熱性お
よび耐候性もさらに向上する。
【0062】本発明の別の成形ポリプロピレン樹脂用着
色マスターバッチ組成物が、ポリプロピレン樹脂と、顔
料と、変性ワックスを含んだ顔料分散剤と、シランカッ
プリング剤とを含む場合は、前記ポリプロピレン樹脂、
顔料、変性ワックスを含んだ顔料分散剤およびシランカ
ップリング剤の合計100重量%に対して、前記ポリプ
ロピレン樹脂が35〜93重量%、前記顔料が3〜40
重量%、前記変性ワックスを含んだ顔料分散剤が3〜2
0重量%、前記シランカップリング剤が1〜5重量%で
あると、着色最終コンパウンドの白筋防止効果に加え
て、顔料の分散性を向上させ、耐熱性および耐候性もさ
らに向上する。
【0063】本発明の成形ポリプロピレン樹脂用コンパ
ウンドが、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合
体樹脂と、変性ポリオレフィンと、顔料と、顔料分散剤
と、シランカップリング剤と、ゴム成分と、無機フィラ
ーとを含む場合は、前記プロピレン−α−オレフィンブ
ロック共重合体樹脂100重量部に対して、前記変性ポ
リオレフィンが0.3〜6重量部、前記顔料が0.1〜
5重量部、前記顔料分散剤が0.1〜5重量部、前記シ
ランカップリング剤が0.05〜1重量部、前記ゴム成
分が5〜60重量部、前記無機フィラーが5〜80重量
部であると、着色最終コンパウンドの白筋防止効果に加
えて、顔料の分散性を向上させ、耐熱性および耐候性も
さらに向上する。
【0064】本発明の別の成形ポリプロピレン樹脂用コ
ンパウンドが、プロピレン−α−オレフィンブロック共
重合体樹脂と、顔料と、変性ワックスを含んだ顔料分散
剤と、シランカップリング剤と、ゴム成分と、無機フィ
ラーとを含む場合は、前記プロピレン−α−オレフィン
ブロック共重合体樹脂100重量部に対して、前記顔料
が0.1〜5重量部、前記変性ワックスを含んだ顔料分
散剤が0.1〜5重量部、前記シランカップリング剤が
0.05〜1重量部、前記ゴム成分が5〜60重量部、
前記無機フィラーが5〜80重量部であると、着色最終
コンパウンドの白筋防止効果に加えて、顔料の分散性を
向上させ、耐熱性および耐候性もさらに向上する。
【0065】前記変性ワックスがマレイン酸変性ワック
スであると、少量で白筋防止効果が大きい。前記変性ポ
リオレフィンが無水マレイン酸グラフトポリプロピレン
であると、少量で白筋防止効果が大きい。前記シランカ
ップリング剤がアミノシラン化合物であると、白筋防止
効果がさらに大きくなり、耐熱性および耐候性も一層向
上する。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顔料と、 変性ワックスを含んだ顔料分散剤と、 シランカップリング剤と、を含む成形ポリプロピレン樹
    脂用着色マスターパウダー組成物。
  2. 【請求項2】前記顔料、変性ワックスを含んだ顔料分散
    剤およびシランカップリング剤の合計100重量%に対
    して、前記顔料が15〜75重量%、前記変性ワックス
    を含んだ顔料分散剤が23〜75重量%、前記シランカ
    ップリング剤が2〜10重量%である請求項1に記載の
    着色マスターパウダー組成物。
  3. 【請求項3】前記変性ワックスがマレイン酸変性ワック
    スである請求項1または2に記載の着色マスターパウダ
    ー組成物。
  4. 【請求項4】前記シランカップリング剤がアミノシラン
    化合物である請求項1〜3のいずれかに記載の着色マス
    ターパウダー組成物。
  5. 【請求項5】ポリプロピレン樹脂と、 変性ポリオレフィンと、 顔料と、 顔料分散剤と、 シランカップリング剤と、を含む成形ポリプロピレン樹
    脂用着色マスターバッチ組成物。
  6. 【請求項6】前記ポリプロピレン樹脂、変性ポリオレフ
    ィン、顔料、顔料分散剤およびシランカップリング剤の
    合計100重量%に対して、前記ポリプロピレン樹脂が
    5〜88重量%、前記変性ポリオレフィンが5〜30重
    量%、前記顔料が3〜40重量%、前記顔料分散剤が3
    〜20重量%、前記シランカップリング剤が1〜5重量
    %である請求項5に記載の着色マスターバッチ組成物。
  7. 【請求項7】前記変性ポリオレフィンが無水マレイン酸
    グラフトポリプロピレンである請求項5または6に記載
    の着色マスターバッチ組成物。
  8. 【請求項8】ポリプロピレン樹脂と、 顔料と、 変性ワックスを含んだ顔料分散剤と、 シランカップリング剤と、を含む成形ポリプロピレン樹
    脂用着色マスターバッチ組成物。
  9. 【請求項9】前記ポリプロピレン樹脂、顔料、変性ワッ
    クスを含んだ顔料分散剤およびシランカップリング剤の
    合計100重量%に対して、前記ポリプロピレン樹脂が
    35〜93重量%、前記顔料が3〜40重量%、前記変
    性ワックスを含んだ顔料分散剤が3〜20重量%、前記
    シランカップリング剤が1〜5重量%である請求項7に
    記載の着色マスターバッチ組成物。
  10. 【請求項10】前記変性ワックスがマレイン酸変性ワッ
    クスである請求項8または9に記載の着色マスターバッ
    チ組成物。
  11. 【請求項11】前記シランカップリング剤がアミノシラ
    ン化合物である請求項5〜10のいずれかに記載の着色
    マスターバッチ組成物。
  12. 【請求項12】プロピレン−α−オレフィンブロック共
    重合体樹脂と、 変性ポリオレフィンと、 顔料と、 顔料分散剤と、 シランカップリング剤と、 ゴム成分と、 無機フィラーと、を含む成形ポリプロピレン樹脂用コン
    パウンド。
  13. 【請求項13】前記プロピレン−α−オレフィンブロッ
    ク共重合体樹脂100重量部に対して、前記変性ポリオ
    レフィンが0.3〜6重量部、前記顔料が0.1〜5重
    量部、前記顔料分散剤が0.1〜5重量部、前記シラン
    カップリング剤が0.05〜1重量部、前記ゴム成分が
    5〜60重量部、前記無機フィラーが5〜80重量部で
    ある請求項12に記載のコンパウンド。
  14. 【請求項14】前記変性ポリオレフィンが無水マレイン
    酸グラフトポリプロピレンである請求項12または13
    に記載のコンパウンド。
  15. 【請求項15】プロピレン−α−オレフィンブロック共
    重合体樹脂と、 顔料と、 変性ワックスを含んだ顔料分散剤と、 シランカップリング剤と、 ゴム成分と、 無機フィラーと、を含む成形ポリプロピレン樹脂用コン
    パウンド。
  16. 【請求項16】前記プロピレン−α−オレフィンブロッ
    ク共重合体樹脂100重量部に対して、前記顔料が0.
    1〜5重量部、前記変性ワックスを含んだ顔料分散剤が
    0.1〜5重量部、前記シランカップリング剤が0.0
    5〜1重量部、前記ゴム成分が5〜60重量部、前記無
    機フィラーが5〜80重量部である請求項15に記載の
    コンパウンド。
  17. 【請求項17】前記変性ワックスがマレイン酸変性ワッ
    クスである請求項15または16に記載のコンパウン
    ド。
  18. 【請求項18】前記シランカップリング剤がアミノシラ
    ン化合物である請求項12〜17のいずれかに記載のコ
    ンパウンド。
JP28077094A 1994-11-15 1994-11-15 成形用ポリプロピレン樹脂コンパウンド Expired - Fee Related JP3571780B2 (ja)

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