JP3634915B2 - 成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用コンパウンドおよびこれに用いる着色マスターバッチ組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用コンパウンドおよびこれに用いる着色マスターバッチ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
プロピレン−エチレンブロック共重合体樹脂は、強度および耐衝撃性等の機械的特性のほか、成形性、耐薬品性、耐候性、耐熱性等に優れているため、バンパー、インストルメントパネル、内装トリム等の自動車用外内装部品、その他の成形品等に使用されている。このようなプロピレン−エチレンブロック共重合体樹脂には、上記特性に加えて、耐衝撃性を改良するためにゴム成分、剛性を改良するためにタルク等の無機フィラー、または、着色するために顔料等を配合して、射出成形等すると成形品が得られる。
【0003】
従来、プロピレン−エチレンブロック共重合体樹脂を射出成形すると、ゲート直後または肉厚の変化する部分におけるゲートの延長線上の成形品表面に白筋あるいは黒筋と呼ばれる色むらが発生して、成形品表面の外観を害するという問題点がある。この色むらはタルク等の無機フィラーを配合した場合に顕著に現れ、さらに着色した場合、特に、黒、茶、青、灰色系の濃い色に着色した場合に、色むらが目立ち易くなる傾向がある。
【0004】
上記の筋状の色むらは、ゲートを中心として波紋状に形成されるフローマークとは異なるものであり、フローマークが形成されないような射出成形条件、たとえば、射出樹脂の流速が遅い場合でも形成され、場合によってはフローマークと白筋が同時に形成されることがある。
このような筋状の色むらを防止するために、プロピレン−エチレンブロック共重合体と鉄黒を含有する多成分系顔料とからなるポリオレフィン組成物が開示されている(特公昭62−14576号公報)。また、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂に変性ポリオレフィンを配合する方法が開示されている(特開平2−43243号公報および特開平2−43249号公報)。さらに黒色に着色するに際して、黒色顔料としてpH2〜4で、かつ、平均粒径が15〜25μmのチャンネルタイプカーボンブラックを用いて色むらを防止する方法が開示されている(特公平6−27236号公報)。同目的でpH1.5〜4のファーネスタイプカーボンブラックを他の黒色顔料と併用使用する方法が開示されている(特開平1−284545号公報)。同目的でCuO−Mn2 O3 −Fe2 O3 系顔料またはCuO−Cr2 O3 −Fe2 O3 系顔料を単独もしくは併用して用いる方法が開示されている(特公平4−76384号公報)。しかしながら、上記方法ではいずれにおいても改良効果が不十分であり、満足できるものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂成形品において、耐衝撃性および剛性に優れ、バランスを維持しつつ、射出成形してこれを得る時に筋状の色むらの発生を防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用コンパウンドは、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂を成形用樹脂とし微粉末状超高分子量ポリエチレンを含むコンパウンドであって、前記微粉末状超高分子量ポリエチレンのプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対する割合が0.1〜5重量部である。
本発明の第2の成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用コンパウンドは、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂を成形用樹脂とし微粉末状超高分子量ポリエチレンを含むコンパウンドであって、微粉末状超高分子量ポリエチレンがマスターバッチ組成物に含有された状態で配合されており、前記マスターバッチ組成物が、マスターバッチ成分全体100重量部に対する割合で15〜94重量部のポリプロピレン樹脂と2〜20重量部の微粉末状超高分子量ポリエチレンと3〜50重量部の顔料と1〜15重量部の顔料分散剤とからなるマスターバッチ成分を含むものであり、前記マスターバッチ組成物のプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対する割合が1〜20重量部である。
【0007】
本発明の第1および第2の成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用コンパウンドは、前記微粉末状超高分子量ポリエチレンの粒子径が30μm以下であることが好ましい。
本発明の第1および第2の成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用コンパウンドは、シランカップリング剤をさらに含み、前記シランカップリング剤のプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対する割合が0.01〜1重量部であることが好ましい。
本発明の第1および第2の成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用コンパウンドは、ゴム成分および/または無機フィラーをさらに含み、前記ゴム成分3〜90重量部および/または無機フィラーのプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対する割合が1〜100重量部であることが好ましい。
【0008】
本発明の成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用着色マスターバッチ組成物は、本発明の第2のコンパウンドに配合されるマスターバッチ組成物であって、マスターバッチ成分全体100重量部に対する割合で15〜94重量部のポリプロピレン樹脂と2〜20重量部の微粉末状超高分子量ポリエチレンと3〜50重量部の顔料と1〜15重量部の顔料分散剤とからなるマスターバッチ成分を含む。
【0009】
本発明の成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用着色マスターバッチ組成物は、前記微粉末状超高分子量ポリエチレンの粒子径が30μm以下であることが好ましい。
本発明の成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用着色マスターバッチ組成物は、コンパウンドに配合されるものとしてのシランカップリング剤を予め含み、前記シランカップリング剤のマスターバッチ成分100重量部に対する割合が1〜10重量部であることが好ましい。
【0010】
本発明の成形品は、本発明の第1および第2のコンパウンドを射出成形してなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用着色マスターバッチ組成物
本発明で用いられるポリプロピレン樹脂は、特に制限はなく、たとえば、商業的に販売されているプロピレン単独重合体、および、プロピレンとα−オレフィンとのランダムまたはブロック共重合体を含有する樹脂を挙げることができる。中でも、JIS−K−7210に従って測定した溶融流れ指数(MFR)が、1〜200g/10分のものが使用できる。プロピレンとα−オレフィンとのランダムまたはブロック共重合体は、その共重合体中に、プロピレン構造単位を通常70〜99モル%含有し、残りの成分はプロピレン以外のα−オレフィン構造単位である。プロピレン以外のα−オレフィンとしては、たとえば、エチレン、1−ブテン、ヘキセン−1,4−メチルペンテン−1を挙げることができる。プロピレン以外のα−オレフィン構造単位としては、エチレンが好ましい。
【0012】
本発明で用いられる微粉末状超高分子量ポリエチレンはチーグラー触媒を用いて低圧重合法で製造された直鎖状ポリエチレンである。微粉末状超高分子量ポリエチレンは、溶液粘度法(ASTM D 4020)で求めた平均分子量が1,000,000〜6,000,000、密度(ASTM D 1505)が0.93〜0.94g/ccの範囲である。また、微粉末状超高分子量ポリエチレンの粒子径がコールターカウンター法で求めて30μm以下であると好ましい。粒子径が30μmを超えると成形品の耐衝撃性を低下させることがあるため好ましくない。
【0013】
本発明で用いられる顔料は、特に制限はなく、たとえば、カーボンブラック、鉄黒、弁柄、酸化チタン、カドミウムレッド、カドミウムイエロー、酸化亜鉛、群青、コバルトブルー、炭酸カルシウム、チタンイエロー、鉛白、鉛丹、鉛黄、紺青等の無機顔料;キナクリドン、ポリアゾイエロー、アンスラキノンイエロー、ポリアゾレッド、アゾレーキイエロー、ベリレン、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、イソインドリノンイエロー等の有機顔料が挙げられる。これらの顔料は2種類以上を併用してもよい。
【0014】
顔料はポリプロピレン樹脂に対する親和性(分散性)は必ずしも良くないので、配合に際しては後述の顔料分散剤と事前にスーパーミキサーやタンブラー、加熱式ロール等で混合または混練しておく方が好ましい。本発明では、顔料の分散を助け、かつその分散を維持し被着色物へ顔料を円滑に導き入れることを目的として、顔料分散剤が用いられる。本発明で用いられる顔料分散剤は、ワックス、変性ワックス、金属石鹸、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン等の顔料分散剤および可塑剤を含むものであってもよく、2種類以上を併用してもよい。
【0015】
マスターバッチ成分は、上記で説明した微粉末状超高分子量ポリエチレンと、顔料と、顔料分散剤とからなる成分である。マスターバッチ組成物はこのマスターバッチ成分を含んでいる。マスターバッチ成分中の各成分の配合量は、特に制限はないが、マスターバッチ成分100重量部に対して、ポリプロピレン樹脂15〜94重量部、微粉末状超高分子量ポリエチレン2〜20重量部、顔料3〜50重量部、顔料分散剤1〜15重量部であると、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂成形品を射出成形して得る時に、筋状の色むらの発生をさらに効果的に防止することができるため好ましい。
【0016】
本発明の成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用着色マスターバッチ組成物中にさらにシランカップリング剤を含むと、微粉末状超高分子量ポリエチレンの配合量を減らすことができるために好ましい。
シランカップリング剤としては、たとえば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、シクロヘキシルメチルジエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジエトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジクロロシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、N,N’−ビス(トリメチルシリル)ウレア、N−トリメチルシリルアセトアミド、N,N’−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、N,N’−ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド、ジメチルトリメチルシリルアミン、ジエチルトリメチルシリルアミン、トリメチルシリルイミダゾール、N−トリメチルシリルフェニルウレアを挙げることができる。これらのシランカップリング剤は2種類以上を併用してもよい。
【0017】
本発明の着色マスターバッチ組成物中のシランカップリング剤の配合量は、特に制限はないが、マスターバッチ成分100重量部に対して、シランカップリング剤1〜10重量部含有すると、微粉末状超高分子量ポリエチレンの配合量を効果的に減らすことができるため好ましい。マスターバッチ成分100重量部に対して、シランカップリング剤1〜5重量部配合すると、微粉末状超高分子量ポリエチレンの配合量を減らすことができ、マスターバッチ成分100重量部に対して微粉末状超高分子量ポリエチレンの配合量を1〜10重量部に減らすことができる。
【0018】
本発明の着色マスターバッチ組成物には、その特性を害さない限り、他の樹脂や添加剤を配合することができる。配合することのできる樹脂としては、ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリブテン樹脂等を挙げることができる。
添加剤としては、たとえば、プロセス油、可塑剤、潤滑油、中和剤、酸化防止剤、重金属不活性化剤、耐候剤、滑剤、造核剤、帯電防止剤、離型剤、防かび剤等を挙げることができる。
【0019】
本発明の着色マスターバッチ組成物の製法としては、公知の方法が適用できる。上記各成分を一軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ロール等の混練機を用いて加熱溶融状態で混練することによって得られる。
このようにして得られた着色マスターバッチ組成物と、成形用ポリプロピレン樹脂であるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂とを含む混合物を、射出成形すると成形品が得られる。
【0020】
プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂に対する着色マスターバッチ組成物の配合量は、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対して、通常1〜20重量部好ましくは3〜10重量部配合される。
プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂としては、ポリプロピレン成分とポリエチレン成分および/またはプロピレン−エチレンのランダム共重合成分とが混合状態で存在するように重合反応時に調製され、商業的に販売されている、いわゆるブロックポリプロピレン樹脂が包含される。
【0021】
プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂は、通常、プロピレン構造単位を40〜99モル%、好ましくは70〜90モル%含有し、残りの成分はプロピレン成分以外のα−オレフィン構造単位である。そして、JIS−K−7210に従って測定した溶融流れ指数(MFR)が、1〜100g/10分、好ましくは5〜60g/10分のものが使用できる。プロピレン以外のα−オレフィンとしては、たとえば、エチレン、ブテン−1、ヘキセン−1,4−メチルペンテン−1などが挙げられ、その中でも、エチレンが好ましい。
【0022】
本発明の着色マスターバッチ組成物とプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂とを混合し、さらに必要に応じて、ゴム成分および/または無機フィラー等を混合した後、射出成形して成形品を得るものであってもよい。
ゴム成分としては、たとえば、エチレンを主成分とするエチレン−α−オレフィン共重合ゴム、エチレンを主成分とするエチレン−α−オレフィン非共役ジエン共重合ゴム、プロピレンを主成分とするプロピレン−α−オレフィン共重合ゴム、ブテン−1を主成分とするブテン−α−オレフィン共重合ゴム、SBR、NSB、天然ゴム、IIR等のジエン系ゴムのほか、SEBS、ポリイソブチレン等が挙げられる。
【0023】
上記ゴム成分は単独または2種以上を混合して用いられる。その配合量は、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対して、通常3〜90重量部、好ましくは5〜40重量部配合される。ゴム成分の配合によって、耐衝撃性、特に低温における耐衝撃性が改善される。
無機フィラーとしては特に制限はなく、一般に利用されているものが使用できる。たとえば、タルク、クレー、シリカ、ワラストナイト、マイカ、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、ガラス繊維等が挙げられる。これらは1種単独または2種以上を配合して使用することができる。無機フィラーは剛性等の特性を付与するために使用され、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対して、通常1〜100重量部、好ましくは5〜50重量部配合される。
【0024】
着色マスターバッチ組成物と、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂とを含む混合物を射出成形する成形条件としては、たとえば、標準的な条件として、成形温度:200〜300℃、金型温度:40〜60℃、射出圧力:800〜1200kg/cm2 、射出時間:5秒以上を挙げることができる。成形条件はこの条件に限定されるものではなく、適宜、成形に使用する金型構造および装置、目的とする成形品の大きさおよび形状、成形用ポリプロピレン樹脂であるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂の種類等によって決定される。
【0025】
このようにして得られた成形品は、耐衝撃性および剛性のバランスに優れており、射出成形した場合、白筋等の筋状の色むらが生じない。
成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用コンパウンド
以下、本発明の成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用コンパウンドを詳しく説明する。
【0026】
本発明で用いられるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂および微粉末状超高分子量ポリエチレンとして、前記着色マスターバッチ組成物で説明したものを使用することができる。好ましい種類についても前記と同じである。
本発明のコンパウンド中の各成分の配合量は、特に制限はないが、コンパウンドを成形して得られるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂成形品において、耐衝撃性および剛性に優れ、バランスを維持しつつ、射出成形してこれを得る時に筋状の色むらの発生を一層効果的に防止するため、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対して、微粉末状超高分子量ポリエチレン0.1〜5重量部含有すると好ましく、0.3〜3重量部含有するとさらに好ましい。また、この配合量では経済的にも有利である。
【0027】
本発明のコンパウンド中にさらにシランカップリング剤を含むと、微粉末状超高分子量ポリエチレンの配合量を減らすことができるために好ましい。
シランカップリング剤としては、前記着色マスターバッチ組成物で説明してものを使用することができる。好ましい種類についても前記と同じである。
本発明のコンパウンド中のシランカップリング剤の配合量は、特に制限はないが、微粉末状超高分子量ポリエチレンの配合量を効果的に減らすことができるため、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対して、シランカップリング剤0.01〜1重量部含有すると好ましく、0.05〜0.5重量部含有するとさらに好ましい。プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対して、シランカップリング剤0.01〜1重量部配合すると、微粉末状超高分子量ポリエチレンの配合量を減らすことができ、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対して微粉末状超高分子量ポリエチレンの配合量を0.1〜2.5重量部に減らすことができる。
【0028】
本発明のコンパウンドには、その特性を害さない限り、前記着色マスターバッチ組成物で説明した他の樹脂および添加剤を配合することができる。たとえば、コンパウンド中にゴム成分および/または無機フィラーをさらに含むと、得られた成形品は、耐衝撃性および剛性のバランスがさらに優れるため好ましい。また、顔料および顔料分散剤を含むと成形品は着色されるため好ましい。
【0029】
ゴム成分、無機フィラー、顔料および顔料分散剤としては、前記着色マスターバッチ組成物で説明してものを使用することができる。好ましい種類についても前記と同じである。
本発明のコンパウンド中のゴム成分および/または無機フィラーの配合量は、特に制限はないが、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対して、ゴム成分3〜90重量部および/または無機フィラー1〜100重量部含有すると、得られた成形品は、耐衝撃性および剛性のバランスが一層優れるため好ましく、ゴム成分5〜40重量部および/または無機フィラー5〜50重量部含有すると最も好ましい。
【0030】
本発明のコンパウンドに用いられる微粉末状超高分子量ポリエチレンとして、前記着色マスターパッチ組成物で説明したものを使用することができる。中でも、粒子径30μm以下のものを使用すると好ましい。粒子径が30μmを超えると成形品の耐衝撃性を低下させることがあるため好ましくない。
本発明のコンパウンドは、公知の方法で製造することができる。製造方法としては、たとえば、上記各成分を一度に混合する方法、予めコンパウンドを構成するいくつかの成分を混合したものと、残りの成分とを混合する方法を挙げることができる。
【0031】
コンパウンド製造に用いる装置としては、一軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ロール等の混練機が用いられる。また、混練は加熱溶融状態で行うのが好ましい。
このようにして得られたコンパウンドを射出成形すると成形品となる。コンパウンドを射出成形する際、上記に挙げた他の成分と混合して射出成形するものであってもよい。コンパウンドを射出成形する成形条件については、前述の着色マスターバッチ組成物を含む混合物を射出成形する時の成形条件と同様であるが、適宜、成形に使用する金型構造および装置、目的とする成形品の大きさおよび形状、成形用ポリプロピレン樹脂であるプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂の種類等によって決定してもよい。
【0032】
このようにして得られた成形品は、耐衝撃性および剛性のバランスに優れており、射出成形した場合、白筋等の筋状の色むらが生じない。
【0033】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。なお、実施例における色むらの試験方法は次の通りである。
(色むら試験)
住友−ネスタール射出成形機 ネオマット75/SYCAP−Mを用いて、成形条件として、シリンダー温度220℃、金型温度50℃で103×133×2mmの板状の成形品を成形し、このものの色むら発生状況を観察した。色むらの発生状況を4段階で評価し、その判定基準は以下に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
−実施例1−
結晶性プロピレン−エチレンブロック共重合体樹脂(エチレン含有量:7.2重量%、MFR:23g/10分)の粉末100部に対し、粉末状超高分子量ポリエチレンとして三井石油化学工業(株)製 ミペロンXM−221U(平均分子量:2,000,000、密度:0.94g/cc、平均粒子径:25μm)0.5部、シランカップリング剤としてN−(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン0.2部、ゴム成分としてエチレン−プロピレンランダム共重合ゴム(プロピレン含量:22重量%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃):42)10部、無機フィラーとしてタルク20部、顔料としてpH3.0のファーネスカーボンブラックとステリン酸カルシウムとを4:6の割合で事前にスーパーミキサーで混合したもの(ドライカラー)2.0部、および熱酸化安定剤としてテトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ第3ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.1部、ビス(2,4−ジ−tブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.05部、ジミリスチルチオジプロピオネート0.03部を配合し、タンブラーミキサーで攪拌、混合した後、二軸押出機(TEM−35B 東芝機械(株)製)によりシリンダー温度230℃で溶解しながら造粒した。
【0036】
その後、得られたペレットで色むら試験を行った。結果を表2に示す。
−実施例2〜4、比較例1〜3−
表2で示した組成で実施例1と同様に操作してサンプルを作製し、色むらを観察した。結果を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】
−実施例5−
(1)着色マスターバッチ組成物
MFRが18g/10分のホモポリプロピレン粉末100部に対して、微粉末状超高分子量ポリエチレンとして三井石油化学工業(株)製のミペロンXM−221U(平均分子量:2,000,000、密度:0.94g/cc、平均粒子径:25μm)15部、シランカップリング剤としてN−(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン5部、および、pH3.0のファ─ネスカーボンブラックと低分子量ポリエチレンワックス165P(三洋化成(株)製)とを4:6の比率で混ぜ合わせ、ジャケット付高速混合機中で130℃で20分間溶融混合してから、130℃で三本ロールミルにて混練、分散させ冷却した後、粉砕機で顆粒状にしたもの30部とをタンブラーミキサーで攪拌、混合した後、二軸押出機(TEM−35B 東芝機械(株)製)によりシリンダー温度220℃で溶融しながら造粒した。
【0039】
(2)着色ポリプロピレン樹脂の作製
結晶性プロピレン−エチレンブロック共重合体(エチレン含有量:7.2重量%、MFR:23g/10分)の粉末100重量部に対して、タルク20重量部、エチレン−プロピレンランダム共重合体(プロピレン含有量:22重量%、ムーニー粘度ML1+4 (100℃):42)10重量部、熱酸化安定剤としてテトラキス〔メチレン−3−ジ第3ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン0.1重量部、ビス(2,4−ジ第3ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.05重量部、ジミリスチルチオジプロピオネート0.03重量部をタンブラーミキサーで攪拌、混合した後、二軸押出機(TEM−35B 東芝機械(株)製)によりシリンダー温度220℃で溶融しながら造粒した。
【0040】
(3)色むら試験
(2)で作製した着色ポリプロピレン樹脂100重量部に対して、(1)で作製した着色マスターバッチ組成物5重量部をペレットブレンドして射出成形(最大20ショット)した。得られた成形品の表面を観察した結果、色むらの発生は認められず、外観の良好な成形品が得られた。
【0041】
【発明の効果】
本発明の成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用着色マスターバッチ組成物およびコンパウンドは、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂成形品において、耐衝撃性および剛性に優れ、バランスを維持しつつ、射出成形してこれを得る時に筋状の色むらの発生を防止することができる。
【0042】
着色マスターバッチ組成物がシランカップリング剤をさらに含み、マスターバッチ成分100重量部に対して、シランカップリング剤1〜10重量部であると、微粉末状超高分子量ポリエチレンの配合量を効果的に減らすことができる。
コンパウンドがシランカップリング剤をさらに含み、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対して、シランカップリング剤0.01〜1重量部であると、微粉末状超高分子量ポリエチレンの配合量を効果的に減らすことができる。
【0043】
コンパウンドがゴム成分および/または無機フィラーをさらに含み、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対して、ゴム成分3〜90重量部および/または無機フィラー1〜100重量部であると、成形品は耐衝撃性および剛性のバランスが一層優れるようになる。
着色マスターバッチ組成物およびコンパウンドにおいて、微粉末状超高分子量ポリエチレンの粒子径が30μm以下であると、成形品の耐衝撃性の低下を抑制することができる。
Claims (9)
- プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂を成形用樹脂とし微粉末状超高分子量ポリエチレンを含むコンパウンドであって、前記微粉末状超高分子量ポリエチレンのプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対する割合が0.1〜5重量部である、成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用コンパウンド。
- プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂を成形用樹脂とし微粉末状超高分子量ポリエチレンを含むコンパウンドであって、微粉末状超高分子量ポリエチレンがマスターバッチ組成物に含有された状態で配合されており、前記マスターバッチ組成物が、マスターバッチ成分全体100重量部に対する割合で15〜94重量部のポリプロピレン樹脂と2〜20重量部の微粉末状超高分子量ポリエチレンと3〜50重量部の顔料と1〜15重量部の顔料分散剤とからなるマスターバッチ成分を含むものであり、前記マスターバッチ組成物のプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対する割合が1〜20重量部である、成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用コンパウンド。
- 前記微粉末状超高分子量ポリエチレンの粒子径が30μm以下である、請求項1または2に記載のコンパウンド。
- シランカップリング剤をさらに含み、前記シランカップリング剤のプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対する割合が0.01〜1重量部である、請求項1から3までのいずれかに記載のコンパウンド。
- ゴム成分および/または無機フィラーをさらに含み、前記ゴム成分3〜90重量部および/または無機フィラーのプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂100重量部に対する割合が1〜100重量部である、請求項1から4までのいずれかに記載のコンパウンド。
- 請求項2から5までのいずれかに記載のコンパウンドに配合されるマスターバッチ組成物であって、マスターバッチ成分全体100重量部に対する割合で15〜94重量部のポリプロピレン樹脂と2〜20重量部の微粉末状超高分子量ポリエチレンと3〜50重量部の顔料と1〜15重量部の顔料分散剤とからなるマスターバッチ成分を含む、成形プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体樹脂用着色マスターバッチ組成物。
- 前記微粉末状超高分子量ポリエチレンの粒子径が30μm以下である、請求項6に記載の着色マスターバッチ組成物。
- コンパウンドに配合されるものとしてのシランカップリング剤を予め含み、前記シランカップリング剤のマスターバッチ成分100重量部に対する割合が1〜10重量部である、請求項6または7に記載の着色マスターバッチ組成物。
- 請求項1から5までのいずれかに記載のコンパウンドを射出成形してなる成形品。
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