JPH08132582A - 塗装調化粧シ−ト - Google Patents
塗装調化粧シ−トInfo
- Publication number
- JPH08132582A JPH08132582A JP29366994A JP29366994A JPH08132582A JP H08132582 A JPH08132582 A JP H08132582A JP 29366994 A JP29366994 A JP 29366994A JP 29366994 A JP29366994 A JP 29366994A JP H08132582 A JPH08132582 A JP H08132582A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 天然木等の天然物に近い材質感、立体感を有
し、且つ、耐擦傷性に優れ、後加工においてもＶカッ
ト、ラッピング加工が可能な化粧シートを容易に提供す
ることにある。 【構成】 ２枚の薄葉紙を熱可塑性合成樹脂の押出しコ
ート層を介して接着してなる紙質系基材の上面に隠蔽ベ
タ印刷層、木目柄印刷層を順次積層し、該木目柄印刷層
の表面にエンボス凹部を設け、更に紫外線硬化性樹脂層
を１５〜２５μｍの厚さに施した塗装調化粧シート。
し、且つ、耐擦傷性に優れ、後加工においてもＶカッ
ト、ラッピング加工が可能な化粧シートを容易に提供す
ることにある。 【構成】 ２枚の薄葉紙を熱可塑性合成樹脂の押出しコ
ート層を介して接着してなる紙質系基材の上面に隠蔽ベ
タ印刷層、木目柄印刷層を順次積層し、該木目柄印刷層
の表面にエンボス凹部を設け、更に紫外線硬化性樹脂層
を１５〜２５μｍの厚さに施した塗装調化粧シート。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、各種家具類や建築内装
材等に、装飾あるいは表面保護の目的で貼着される化粧
シートに関し、特に自然感に富みかつ塗装感を有する化
粧シートに関する。
材等に、装飾あるいは表面保護の目的で貼着される化粧
シートに関し、特に自然感に富みかつ塗装感を有する化
粧シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、紙質系薄葉紙を基材とした化粧シ
ートとして、薄葉紙に通常の方法で印刷を施し、表面保
護のためにアミノアルキッド樹脂やウレタン系樹脂をコ
ートしたものが用いられいる。しかしながら、上記の化
粧シートにおいては、基材層が薄いため隠蔽性が不足で
下地の色や表面形状に影響されやすく、合板の目やせや
パーティクルボードのチップパターンが目立つなど仕上
がり感が劣るという欠点がある。又、化粧シートの抗張
力が弱く破れ易いので貼合せ作業に注意を要するといっ
た問題もある。
ートとして、薄葉紙に通常の方法で印刷を施し、表面保
護のためにアミノアルキッド樹脂やウレタン系樹脂をコ
ートしたものが用いられいる。しかしながら、上記の化
粧シートにおいては、基材層が薄いため隠蔽性が不足で
下地の色や表面形状に影響されやすく、合板の目やせや
パーティクルボードのチップパターンが目立つなど仕上
がり感が劣るという欠点がある。又、化粧シートの抗張
力が弱く破れ易いので貼合せ作業に注意を要するといっ
た問題もある。
【０００３】そこで、本出願人は以上の如き欠点を解消
する化粧シートとして、２枚の薄葉紙をプラスチックフ
イルムの押出しコート層を介して接着した紙質系基材に
印刷及びトップコートを積層した構成からなるものを、
特公昭６０−３５２６２号公報に記載されている如く提
案した。しかしながら、基材の強度が不充分であるため
Ｖカット、ラッピング等の曲面加工には適さず、かつ、
エンボス加工が出来ないため意匠性に劣り、またトップ
コート層としては、せいぜい１〜５μｍ程度に形成され
るのが普通であり、厚塗り塗装感による高質感を得るこ
とができないという問題があった。
する化粧シートとして、２枚の薄葉紙をプラスチックフ
イルムの押出しコート層を介して接着した紙質系基材に
印刷及びトップコートを積層した構成からなるものを、
特公昭６０−３５２６２号公報に記載されている如く提
案した。しかしながら、基材の強度が不充分であるため
Ｖカット、ラッピング等の曲面加工には適さず、かつ、
エンボス加工が出来ないため意匠性に劣り、またトップ
コート層としては、せいぜい１〜５μｍ程度に形成され
るのが普通であり、厚塗り塗装感による高質感を得るこ
とができないという問題があった。
【０００４】又、この種の紙質系化粧シートは、基材層
が薄いために抗張力が弱く破れ易い、従って、紫外線硬
化性樹脂塗料を塗布、硬化する工程に於いて紙切れが起
こりやすく、作業性を悪化させる。
が薄いために抗張力が弱く破れ易い、従って、紫外線硬
化性樹脂塗料を塗布、硬化する工程に於いて紙切れが起
こりやすく、作業性を悪化させる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、天然木等の天然物に近い材質感、立体感を有し、か
つ耐擦傷性に優れ、後加工においてもＶカット加工、ラ
ッピング加工が可能な化粧シートを容易に提供すること
にある。
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、天然木等の天然物に近い材質感、立体感を有し、か
つ耐擦傷性に優れ、後加工においてもＶカット加工、ラ
ッピング加工が可能な化粧シートを容易に提供すること
にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の塗装調化粧シートは、２枚の薄葉紙を熱可
塑性樹脂の押出しコート層を介して接着してなる紙質系
基材上に隠蔽ベタ印刷層、木目柄印刷層を順次積層し、
更に、透明性を有する紫外線硬化性樹脂層を１５〜２５
μｍの厚さに施したことを特徴とするものである。
に、本発明の塗装調化粧シートは、２枚の薄葉紙を熱可
塑性樹脂の押出しコート層を介して接着してなる紙質系
基材上に隠蔽ベタ印刷層、木目柄印刷層を順次積層し、
更に、透明性を有する紫外線硬化性樹脂層を１５〜２５
μｍの厚さに施したことを特徴とするものである。
【０００７】そして、前記紙質系基材上に隠蔽ベタ印刷
層、木目柄印刷層を順次積層した後、木肌及び木目導管
をエンボス加工により賦型したことを特徴とすることが
好ましいものである。
層、木目柄印刷層を順次積層した後、木肌及び木目導管
をエンボス加工により賦型したことを特徴とすることが
好ましいものである。
【０００８】そして、前記前記熱可塑性樹脂の押出しコ
ート層が厚みが２０〜７０μｍであることを特徴とする
ことが好ましいものである。
ート層が厚みが２０〜７０μｍであることを特徴とする
ことが好ましいものである。
【０００９】さらに、前記前記熱可塑性樹脂の押出しコ
ート層がポリエチレン樹脂であることがより好ましいも
のである。
ート層がポリエチレン樹脂であることがより好ましいも
のである。
【００１０】
【作用】本発明の化粧シ−トは、紙質系基材が２枚の薄
葉紙を熱可塑性合成樹脂の押出しコート層を介して接着
してなるサンドイッチ構造となることから紙質系基材の
抗張力が大きくなり、紫外線硬化性樹脂塗料の塗工、硬
化工程において簡単に破れることがない。熱可塑性合成
樹脂の押出しコート層によって緩衝効果が得られ、Ｖカ
ット、ラッピング等の後加工が良好に行える。また基材
に厚みをもたすことが出来るためにエンボス賦形が可能
となり、紫外線硬化性樹脂層の厚膜化と相まって高質
感、高意匠性を現出することが出来る。
葉紙を熱可塑性合成樹脂の押出しコート層を介して接着
してなるサンドイッチ構造となることから紙質系基材の
抗張力が大きくなり、紫外線硬化性樹脂塗料の塗工、硬
化工程において簡単に破れることがない。熱可塑性合成
樹脂の押出しコート層によって緩衝効果が得られ、Ｖカ
ット、ラッピング等の後加工が良好に行える。また基材
に厚みをもたすことが出来るためにエンボス賦形が可能
となり、紫外線硬化性樹脂層の厚膜化と相まって高質
感、高意匠性を現出することが出来る。
【００１１】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。図１は第１実施例の積層構成を示す塗装調化粧シー
トの断面図、図２は第２実施例の積層構成を示す塗装調
化粧シートの断面図であり、１は塗装調化粧シート、２
は紙質系基材、２１は薄葉紙、２２は熱可塑性樹脂層、
３は隠蔽ベタ印刷層、４は絵柄印刷層、５紫外線硬化性
樹脂層、６は凹部をそれぞれ表している。
る。図１は第１実施例の積層構成を示す塗装調化粧シー
トの断面図、図２は第２実施例の積層構成を示す塗装調
化粧シートの断面図であり、１は塗装調化粧シート、２
は紙質系基材、２１は薄葉紙、２２は熱可塑性樹脂層、
３は隠蔽ベタ印刷層、４は絵柄印刷層、５紫外線硬化性
樹脂層、６は凹部をそれぞれ表している。
【００１２】これらの図から分かるように、塗装調化粧
シート１の構成としては、図１に示すように、２枚の薄
葉紙２１を熱可塑性樹脂の押出しコート層２２を介して
接着された紙質系基材２の上面に隠蔽ベタ印刷層３、絵
柄印刷層４の印刷層、紫外線硬化性樹脂層５を順に設け
た構成、或いは図２に示すように、前記絵柄印刷層４の
表面にエンボス凹部６を設ける構成があり、本発明の塗
装調化粧シート１の特徴は、基材層が２枚の薄葉紙２１
を２０〜７０μｍのポリエチレン樹脂の押出しコート層
２２によって接着されているので抗張力に優れ、且つ、
緩衝性を有する紙質系基材２からなり、該紙質系基材２
の上面に隠蔽ベタ印刷層３、絵柄印刷層４の印刷層及び
エンボス凹部６を設け、該エンボス面上に紫外線硬化性
樹脂よりなる１５〜２５μｍの厚膜の透明樹脂層を形成
した点にある。
シート１の構成としては、図１に示すように、２枚の薄
葉紙２１を熱可塑性樹脂の押出しコート層２２を介して
接着された紙質系基材２の上面に隠蔽ベタ印刷層３、絵
柄印刷層４の印刷層、紫外線硬化性樹脂層５を順に設け
た構成、或いは図２に示すように、前記絵柄印刷層４の
表面にエンボス凹部６を設ける構成があり、本発明の塗
装調化粧シート１の特徴は、基材層が２枚の薄葉紙２１
を２０〜７０μｍのポリエチレン樹脂の押出しコート層
２２によって接着されているので抗張力に優れ、且つ、
緩衝性を有する紙質系基材２からなり、該紙質系基材２
の上面に隠蔽ベタ印刷層３、絵柄印刷層４の印刷層及び
エンボス凹部６を設け、該エンボス面上に紫外線硬化性
樹脂よりなる１５〜２５μｍの厚膜の透明樹脂層を形成
した点にある。
【００１３】塗装調化粧シート１の基材となる紙質系基
材２に使用される薄葉紙２１としては、秤量２３〜６５
ｇ／ｍ2 の建材用プリント用紙、純白紙、あるいは合成
樹脂を混抄させて層間強度を強化させた薄葉紙（いわゆ
る強化プリント紙）等が使用され、２５〜３５ｇ／ｍ2
の厚さのものが好適であり、ラミネートするもう一枚の
薄葉紙とは、もちろん同種でも異種でもよい。
材２に使用される薄葉紙２１としては、秤量２３〜６５
ｇ／ｍ2 の建材用プリント用紙、純白紙、あるいは合成
樹脂を混抄させて層間強度を強化させた薄葉紙（いわゆ
る強化プリント紙）等が使用され、２５〜３５ｇ／ｍ2
の厚さのものが好適であり、ラミネートするもう一枚の
薄葉紙とは、もちろん同種でも異種でもよい。
【００１４】紙質系基材２を構成する２枚の薄葉紙２１
を接着するための熱可塑性合成樹脂の押出しコート層２
２としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂が適す
る。ポリオレフィン系樹脂を使用して押出ラミネーショ
ンにより積層する方法が紙質系基材２に強さと柔軟性と
厚さを付与することが出来るので好ましい。該ポリオレ
フィン系樹脂層の厚みとしては、紫外線硬化性樹脂の塗
工、硬化工程の作業性、印刷性、エンボス加工性、及
び、木材等の基板へのラッピング加工性、また木材等の
基板に積層した後のＶカット加工性等を鑑みて２０〜７
０μｍであることが好ましい。即ち、２０μｍ未満の場
合、紙質系基材の抗張力、柔軟性、緩衝性が不足して紫
外線硬化性樹脂の塗工、硬化工程中に紙切れが起こりや
すく、又エンボスが入り難く、又、Ｖカット、ラッピン
グ等の曲面加工性が得られ無くなる。７０μｍを超える
とコストが高くなり、エンボス加工時の耐熱性に劣り、
またＶカット加工時に割れが生じる。従ってポリオレフ
ィン系樹脂層の厚みとしては、４０〜５５μｍが最も好
ましいものである。
を接着するための熱可塑性合成樹脂の押出しコート層２
２としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂が適す
る。ポリオレフィン系樹脂を使用して押出ラミネーショ
ンにより積層する方法が紙質系基材２に強さと柔軟性と
厚さを付与することが出来るので好ましい。該ポリオレ
フィン系樹脂層の厚みとしては、紫外線硬化性樹脂の塗
工、硬化工程の作業性、印刷性、エンボス加工性、及
び、木材等の基板へのラッピング加工性、また木材等の
基板に積層した後のＶカット加工性等を鑑みて２０〜７
０μｍであることが好ましい。即ち、２０μｍ未満の場
合、紙質系基材の抗張力、柔軟性、緩衝性が不足して紫
外線硬化性樹脂の塗工、硬化工程中に紙切れが起こりや
すく、又エンボスが入り難く、又、Ｖカット、ラッピン
グ等の曲面加工性が得られ無くなる。７０μｍを超える
とコストが高くなり、エンボス加工時の耐熱性に劣り、
またＶカット加工時に割れが生じる。従ってポリオレフ
ィン系樹脂層の厚みとしては、４０〜５５μｍが最も好
ましいものである。
【００１５】紙質系基材２に付される印刷層は、全面ベ
タ刷りの隠蔽ベタ印刷層３と例えば、オーク、チーク、
ウォルナット、ローズウッド等の木目柄を表現する絵柄
印刷層４が付されており、その表面に天然木の木肌、繊
維形状及びヘアライン形状の微細凹凸エンボスを賦型さ
せたものが好適である。その任意の模様を設けるインキ
のベヒクルとしては公知のものが使用でき、例えばアク
リル系、塩化ビニル系、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩素化ポリオレフィン、ニトロセルロース、ウレタ
ン等の樹脂系からなる単体又は複数の混合体に必要に応
じて、顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶剤等を適宜
混合したものを用いることができる。なかでもニトロセ
ルロース・アルキッド系インキが密着性に優れ好ましい
ものである。
タ刷りの隠蔽ベタ印刷層３と例えば、オーク、チーク、
ウォルナット、ローズウッド等の木目柄を表現する絵柄
印刷層４が付されており、その表面に天然木の木肌、繊
維形状及びヘアライン形状の微細凹凸エンボスを賦型さ
せたものが好適である。その任意の模様を設けるインキ
のベヒクルとしては公知のものが使用でき、例えばアク
リル系、塩化ビニル系、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩素化ポリオレフィン、ニトロセルロース、ウレタ
ン等の樹脂系からなる単体又は複数の混合体に必要に応
じて、顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶剤等を適宜
混合したものを用いることができる。なかでもニトロセ
ルロース・アルキッド系インキが密着性に優れ好ましい
ものである。
【００１６】本発明に用いられる化粧シート表面に設け
られる透明樹脂層を形成する樹脂被膜用ビヒクルとして
は、耐擦傷性、汚染性、溶剤性等の表面物性に優れた被
膜を形成する事が望ましく、該樹脂系としては、熱硬化
性の硬化型樹脂も考えられるが、厚塗り塗装感による高
品質感、高意匠感を現出する１５μｍ以上の被膜厚を該
基材上に容易に形成できず、その点から紫外線硬化性樹
脂系が適しているものである。しかし、２５μｍを超え
るとコストが高くなり、しかも化粧シートに歪みやカー
ル等が発生し易く不適であるので、紫外線硬化性樹脂層
の厚みとしては、１５〜２５μｍが最も好ましいもので
ある。
られる透明樹脂層を形成する樹脂被膜用ビヒクルとして
は、耐擦傷性、汚染性、溶剤性等の表面物性に優れた被
膜を形成する事が望ましく、該樹脂系としては、熱硬化
性の硬化型樹脂も考えられるが、厚塗り塗装感による高
品質感、高意匠感を現出する１５μｍ以上の被膜厚を該
基材上に容易に形成できず、その点から紫外線硬化性樹
脂系が適しているものである。しかし、２５μｍを超え
るとコストが高くなり、しかも化粧シートに歪みやカー
ル等が発生し易く不適であるので、紫外線硬化性樹脂層
の厚みとしては、１５〜２５μｍが最も好ましいもので
ある。
【００１７】紫外線硬化性樹脂層５を構成する紫外線硬
化性樹脂の材質は、アクリロイル基（メタクリロイル基
も含む）を有するプレポリマー、オリゴマーにアクリレ
ート（メタクリレートも含む）単量体を適宜混合した組
成物が用いられる。
化性樹脂の材質は、アクリロイル基（メタクリロイル基
も含む）を有するプレポリマー、オリゴマーにアクリレ
ート（メタクリレートも含む）単量体を適宜混合した組
成物が用いられる。
【００１８】上記プレポリマー、オリゴマーの例として
は、不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の
不飽和ポリエステル類、ポリエステルアクリレート、エ
ポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエー
テルアクリレート、ポリオールアクリレート等のアクリ
レート（メタクリレート）類がある。プレポリマー、又
はオリゴマーとしては曲げ加工等の後加工適性の付与等
の理由から、数平均分子量１０００〜４０００、特に好
ましくは１５００〜３０００の無黄変ウレタンアクリレ
ートが好ましく、樹脂量の１０〜９０重量％程度、より
好ましくは３０〜８０重量％使用するのが望ましい。
は、不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の
不飽和ポリエステル類、ポリエステルアクリレート、エ
ポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエー
テルアクリレート、ポリオールアクリレート等のアクリ
レート（メタクリレート）類がある。プレポリマー、又
はオリゴマーとしては曲げ加工等の後加工適性の付与等
の理由から、数平均分子量１０００〜４０００、特に好
ましくは１５００〜３０００の無黄変ウレタンアクリレ
ートが好ましく、樹脂量の１０〜９０重量％程度、より
好ましくは３０〜８０重量％使用するのが望ましい。
【００１９】実施例１ 秤量３０ｇ／ｍ2 の紙間強化紙にＴダイ押出機から４０
μｍの厚さにポリエチレン樹脂を押出しコーティング
し、同時にもう一枚の薄葉紙、秤量３０ｇ／ｍ2の紙間
強化紙をラミネートし、チルロールで冷却して薄葉紙２
層の印刷用原紙を調製した。次いで、この印刷用原紙の
表面に通常グラビア印刷機でニトロセルロース−アルキ
ッド系インキを用いて隠蔽ベタ層および木目柄印刷層を
施した。続いて、前記印刷面に対して、紫外線硬化性樹
脂塗料を斜線版によるグラビアリバースコート法によっ
て厚さ２５μｍの塗工層を形成した。しかる後に８０ｗ
／ｃｍの４灯の高圧水銀灯による紫外線の照射をコンベ
ア速度３０ｍ／分で行うことにより、厚さ２０μｍの紫
外線硬化性樹脂層を有する塗装調化粧シートを得た。
μｍの厚さにポリエチレン樹脂を押出しコーティング
し、同時にもう一枚の薄葉紙、秤量３０ｇ／ｍ2の紙間
強化紙をラミネートし、チルロールで冷却して薄葉紙２
層の印刷用原紙を調製した。次いで、この印刷用原紙の
表面に通常グラビア印刷機でニトロセルロース−アルキ
ッド系インキを用いて隠蔽ベタ層および木目柄印刷層を
施した。続いて、前記印刷面に対して、紫外線硬化性樹
脂塗料を斜線版によるグラビアリバースコート法によっ
て厚さ２５μｍの塗工層を形成した。しかる後に８０ｗ
／ｃｍの４灯の高圧水銀灯による紫外線の照射をコンベ
ア速度３０ｍ／分で行うことにより、厚さ２０μｍの紫
外線硬化性樹脂層を有する塗装調化粧シートを得た。
【００２０】実施例２ 実施例１の印刷用原紙を用いて木目柄印刷層を施した
後、温度１５０℃、線圧１ｔ、速度３０ｍ／分の条件で
エンボス加工を付すことにより木目の木肌に相当する凹
部を賦型した。尚、使用したエンボス版は導管模様を写
し取った高さが６０〜８０μｍの凸部を有することが望
ましい。次に実施例１と同様に紫外線硬化性樹脂層を設
けて天然木塗装調化粧シートを得た。
後、温度１５０℃、線圧１ｔ、速度３０ｍ／分の条件で
エンボス加工を付すことにより木目の木肌に相当する凹
部を賦型した。尚、使用したエンボス版は導管模様を写
し取った高さが６０〜８０μｍの凸部を有することが望
ましい。次に実施例１と同様に紫外線硬化性樹脂層を設
けて天然木塗装調化粧シートを得た。
【００２１】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように紙質系基
材として２枚の薄葉紙を熱可塑性樹脂層を介して接着し
たものを採用したことにより、基材の抗張力が強くなり
紫外線硬化性樹脂の塗工、硬化工程での紙切れトラブル
が解消され、表面樹脂層として１５〜２５μｍの厚塗り
が可能となり塗装調の高質感の意匠性を現出する塗装調
化粧シートが得られる。
材として２枚の薄葉紙を熱可塑性樹脂層を介して接着し
たものを採用したことにより、基材の抗張力が強くなり
紫外線硬化性樹脂の塗工、硬化工程での紙切れトラブル
が解消され、表面樹脂層として１５〜２５μｍの厚塗り
が可能となり塗装調の高質感の意匠性を現出する塗装調
化粧シートが得られる。
【００２２】また、化粧シートの基材として熱可塑性樹
脂層に厚みをもたせることにより、緩衝性が増し、基材
として紙質系基材を使用しているにも係わらずＶカッ
ト、ラッピング等の曲面加工性に優れた塗装調化粧シー
トが得られる。
脂層に厚みをもたせることにより、緩衝性が増し、基材
として紙質系基材を使用しているにも係わらずＶカッ
ト、ラッピング等の曲面加工性に優れた塗装調化粧シー
トが得られる。
【００２３】更に、本発明の塗装調化粧シートは、塩化
ビニルを一切使用してないことから廃材の処理の際には
大気汚染を引き起こすことなく焼却処理に付すことが出
来るため利用価値において優れた効果を奏する。
ビニルを一切使用してないことから廃材の処理の際には
大気汚染を引き起こすことなく焼却処理に付すことが出
来るため利用価値において優れた効果を奏する。
【図１】本発明の第１実施例の塗装調化粧シートの積層
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図２】本発明の第２実施例の塗装調化粧シートの積層
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
１ 塗装調化粧シート ２ 紙質系基材 ２１ 薄葉紙 ２２ 熱可塑性樹脂層 ３ 隠蔽ベタ層 ４ 絵柄印刷層 ５ 紫外線硬化性樹脂層 ６ 凹部
Claims (4)
- 【請求項１】 ２枚の薄葉紙を熱可塑性樹脂の押出しコ
ート層を介して接着してなる紙質系基材上に隠蔽ベタ印
刷層、木目柄印刷層を順次積層し、更に、透明性を有す
る紫外線硬化性樹脂層を１５〜２５μｍの厚さに施した
ことを特徴とする塗装調化粧シート。 - 【請求項２】 前記紙質系基材上に隠蔽ベタ印刷層、木
目柄印刷層を順次積層した後、木肌及び木目導管をエン
ボス加工により賦型したことを特徴とする請求項１記載
の塗装調化粧シート。 - 【請求項３】 前記熱可塑性樹脂の押出しコート層の厚
みが２０〜７０μｍであることを特徴とする請求項１、
２記載の塗装調化粧シート。 - 【請求項４】 前記熱可塑性樹脂の押出しコート層がポ
リエチレン樹脂であることを特徴とする請求項１乃至３
記載の塗装調化粧シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29366994A JPH08132582A (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | 塗装調化粧シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29366994A JPH08132582A (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | 塗装調化粧シ−ト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08132582A true JPH08132582A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17797717
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29366994A Pending JPH08132582A (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | 塗装調化粧シ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08132582A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006281587A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
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