JP2006068947A - 化粧材およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
建築物の、特に内装表面材として、または家具やキャビネット類の面材として使用する
ことのできる化粧材に、金属粉やパール顔料等の光輝性物質をフィルムや樹脂に練り込まなくても、自然な光沢感や光輝感が発現する装飾性の良い化粧材を生産性よく製造する。
【解決手段】
基材1と、該基材1表面に接着剤層2を介して接着された透明性樹脂フィルム3と、該透明性樹脂フィルム3の表面に形成された無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料の塗膜層4とからなり、上記透明性樹脂フィルム3は、その裏面側に着色化粧層5が設けられているとともにその表面側にエンボス凹凸模様6が刻設されてなり、上記塗膜層4は、上記透明性樹脂フィルム3よりも低い屈折率を有する無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料よりなり、かつ上記エンボス凹凸模様6を埋設する平滑表面になるように設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家具やキャビネット類の面材として、或いは建築物の内装表面材として使用することのできる装飾性の良い化粧材およびその製造方法に関し、特に立体感と自然な光輝感とを併せもって発現することができるものに関する。
従来から、キッチンキャビネット等のキャビネット類や家具の扉などの面材、或いは壁材などの内装用表面材として、立体感と光沢感、光輝感を発現する化粧シート等の化粧材が知られており、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3に記載されている。
特許文献1に記載の化粧シートは、表面から順に、透明樹脂フィルム、表面にエンボス模様を形成したパール顔料等の光沢顔料含有の樹脂フィルム、不透明基材シートで構成されている。特許文献2に記載の化粧シートは、表面から順に、紫外線硬化型樹脂層、パール顔料等の光輝性顔料含有の透明樹脂シート、塩化ビニル樹脂シートで構成されている。また、特許文献3に記載の化粧シートは、表面から順に、平滑透明な樹脂材料、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂よりなる透明インキ層、表面にエンボスによる凹凸模様が形成された透明層、パールインキ等の光輝性インキにより形成された絵柄印刷模様、着色樹脂材料よりなる基材層で構成されている。
特開平5−92538号公報 特開平7−256834号公報 特開平2003−136666号公報
しかしながら、このような従来の化粧シートは、金属粉やパール顔料等の光輝性物質をフィルムや樹脂に練り込んだり、シート表面を光輝性インキで絵柄印刷するものであるので、光沢感や光輝感が如何にも人工的であり、また高価な光輝性物質を混入する手間もかかるので、生産が煩雑となり生産コストも高くなるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、パール顔料等の光輝性物質を用いなくとも立体的で光沢感、光輝感を発現することのできる装飾性の良い化粧材および該化粧材を生産性良く製造することができる化粧材の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明は、表面に光輝感を有する化粧材として、基材表面に接着される透明性フィルムの表面側にエンボス凹凸模様を刻設する一方、その透明性フィルムの表面に上記エンボス凹凸模様を埋設するように無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料の塗膜層を表面平滑に形成し、該塗膜層の塗料としてその屈折率が上記透明性樹脂フィルムの屈折率よりも低いものを用いることにある。具体的には、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、表面に光輝感を有する化粧材として、基材と、該基材表面に接着剤層を介して接着された透明性樹脂フィルムと、該透明性樹脂フィルムの表面に形成された無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料の塗膜層とからなり、上記透明性樹脂フィルムは、その裏面側に着色化粧層が設けられているとともにその表面側にエンボス凹凸模様が刻設されてなり、上記塗膜層は、上記透明性樹脂フィルムよりも低い屈折率を有する無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料よりなり、かつ上記エンボス凹凸模様を埋設する平滑表面になるように設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記透明性樹脂フィルムはポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、上記接着剤層はホットメルト樹脂接着剤層であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1に記載の発明において、上記透明性樹脂フィルムの厚さは4μm〜200μmであり、上記エンボス凹凸模様の深さは20μm〜500μmであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1に記載の発明において、上記エンボス凹凸模様は、布目状のエンボス凹凸模様であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記化粧材の製造方法として、基材の表面に、裏面側に印刷又は塗装により着色化粧層が設けられた透明性樹脂フィルムを接着剤により接着した後、該透明性樹脂フィルムの表面をエンボス型により加圧することで該透明性樹脂フィルムの表面にエンボス凹凸模様を刻設し、次いで、該エンボス凹凸模様面に、記透明性樹脂フィルムよりも屈折率が低い無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料を、上記エンボス凹凸模様が埋設されるように塗布して表面が平滑な塗膜層を形成することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、上記透明性樹脂フィルムはポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムであることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の発明において、上記接着剤はホットメルト樹脂接着剤であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項6乃至8のいずれか1に記載の発明において、上記透明性樹脂フィルムの厚さは4μm〜200μmであり、上記エンボス凹凸模様の深さは20μm〜500μmであることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項6乃至9のいずれか1に記載の発明において、上記エンボス凹凸模様は、布目状のエンボス凹凸模様であることを特徴とする。
請求項1の発明に係る化粧材は、透明性樹脂フィルムの裏面側に着色化粧層を設けるとともにその表面側にエンボス凹凸模様を刻設し、このエンボス凹凸模様面に、上記透明性樹脂フィルムよりも低い屈折率を有する無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料の塗膜層を、上記エンボス凹凸模様を埋設する平滑表面になるように設けているので、着色化粧層や透明性樹脂フィルム等にパール顔料等の光輝性物質を混入していなくとも、着色化粧層が、透明性樹脂フィルムとそれよりも屈折率の低い無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料の塗膜層を介して、また、透明性樹脂フィルム表面のエンボス凹凸模様が、無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料の塗膜層を介して、立体的な光沢感、自然な光輝感を伴って表面に現出した装飾性のよい外観を呈することができる。
請求項2の発明に係る化粧材は、請求項1の発明において、透明性樹脂フィルムとして透光率が高く、屈折率の高いポリエチレンテレフタレート樹脂製フィルムを用いているので、請求項1の発明の効果に加えて、より一層装飾性に優れた自然な光輝感を表面に現出させることができる。
請求項3の発明に係る化粧材は、請求項1又は2の発明において、接着剤にホットメルト樹脂接着剤を用いているので、接着剤層を熱軟化させることができ、請求項1又は2の発明の効果に加えて、接着剤層に至る、或いは基材に至るようなシャープで深いエンボス凹凸模様を容易に得ることができ、より立体感のある内部エンボス模様を化粧材表面に現出させることができる。
請求項4の発明に係る化粧材は、請求項1乃至3のいずれか1の発明において、透明性樹脂フィルムの厚さとエンボス凹凸模様の深さの好適な範囲を示したものである。
請求項5の発明に係る化粧材は、請求項1乃至4のいずれか1の発明において、透明性樹脂フィルム表面のエンボス凹凸模様の好適な形状を示したものである。これにより立体的な光沢感や自然な光輝感を、化粧材の表面に均一な状態で現出させるができる。
請求項6の発明に係る化粧材の製造方法は、高価なパール顔料や金属粉等の光輝性物質を着色化粧層や透明性樹脂フィルムに混入する必要がなく、また、透明性樹脂塗料に無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料を用いているので、溶媒で希釈した樹脂塗料に比べエンボス凹凸模様の埋設と平滑面形成を良好に行うことができ、更には、製造時においてVOC(トルエン、キシレン、スチレン等の揮発性有機物質)が発生せず、製造環境が良いので、上記請求項1の発明の効果を有する化粧材を、経済性、生産性、生産作業性良く製造することができる。
請求項7の発明に係る化粧材の製造方法は、請求項2の発明の効果を有する化粧材を、請求項6の発明の効果に記載したように経済性、生産性、生産作業性良く製造することができる。
請求項8の発明に係る化粧材の製造方法は、請求項6又は7の発明において、接着剤にホットメルト樹脂接着剤を用いているので、接着剤層が熱軟化した状態で透明性樹脂フィルムの表面をエンボス型により押圧することができる。また、ホットメルト樹脂は溶媒を必要としないので、請求項6又は7の発明の効果に加えて、請求項3の発明の効果を有する化粧材を、一層エンボス加工性良く又は生産作業性良く製造することができる。
請求項9の発明に係る化粧材の製造方法は、請求項6乃至8のいずれか1の発明において、透明性樹脂フィルムの厚さとエンボス凹凸模様の深さとを好適な範囲にしたものであり、このような化粧材を、請求項6乃至8のいずれか1の発明の効果に記載したように、生産性、生産作業性良く製造することができる。
請求項10の発明に係る化粧材の製造方法は、請求項6乃至9のいずれか1の発明において、エンボス凹凸模様の好適な形状を示し、請求項5の発明の効果を有する化粧材を、請求項6乃至9のいずれか1の発明の効果に記載したように、生産性、生産作業性良く製造することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1〜図3は、本発明の実施形態である化粧材A、B、Cを示す。
(実施の形態1)
図1はこの発明の実施の形態1に係る化粧材Aを示す。
図1より、化粧材Aは、基材1と、該基材1の表面に接着剤層2を介して接着された透明性樹脂フィルム3と、該透明性樹脂フィルム3の表面に塗布された透明性樹脂フィルム3よりも屈折率が低い無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料の塗膜層4と、透明性樹脂フィルム3の裏面側に印刷又は塗装された着色化粧層5と、透明性樹脂フィルム3の表面から基材1内に至る深さに刻設されたエンボス凹凸模様6とで構成されている。そして、上記塗膜層4は平滑表面であり、上記エンボス凹凸模様6は、この塗布層4によって埋設されている。
(実施の形態2)
図2はこの発明の実施の形態2に係る化粧材Bを示す。
図2より、化粧材Bは、エンボス凹凸模様6を、上記化粧材Aと異なり、透明性樹脂フィルム3の表面から接着剤層2内に至る深さに刻設したものであり、その他の構成は化粧材Aと同じである。
(実施の形態3)
図3はこの発明の実施の形態3に係る化粧材Cを示す。
図3より、化粧材Cは、エンボス凹凸模様6を、上記化粧材Aと異なり、透明性樹脂フィルム3の表面から透明性樹脂フィルム3内に至る深さに刻設したものであり、その他の構成は化粧材Aと同じである。
以下、これらの本発明の構成要素について詳細に説明する。
(基材1)
基材1として、シート状、又は板状のものを用いることができる。その材質は特に限定されないが、例えば、シート状のものでは、紙、木質薄単板、合成樹脂製のシートやフィルム等を用いることができ、板状のものでは、木材板、木質厚単板、合板、MDF、LVL、パーティクルボード、ウェハーボード、火山性ガラス質複層板(商品名「ダイライト」大建工業株式会社製)等を用いることができる。また、上記シート状のもの同士を複合した複合材、板状のもの同士を複合した複合材、或いはシート状のものと板状のものとを複合した複合材を基材1として用いることもできる。
(接着剤層2)
接着剤層2の形成に用いる接着剤の種類は、ホットメルト樹脂系の他に、特に限定されないが、例えば、ポリウレタン系、アクリル系、ポリエステル系、シアノアクリレート系、ニトリルゴム系のものを挙げることができる。特に、ホットメルト樹脂接着剤は、熱により軟化するので後加工としてVカット折り曲げ加工等の曲げ加工を容易に行うことができ、また、加熱エンボス型によって、接着剤層2や基材1に至る深さの、シャープなエンボス凹凸模様6を形成することができるので好ましい。
また、ホットメルト樹脂接着剤は溶剤を必要としないため、VOCの発生がなく生産作業性に優れ、冷却により固化するので乾燥工程や接着剤硬化工程を必要としない。尚、湿気硬化型ウレタン系ホットメルト樹脂接着剤は、耐熱性が良いという利点もある。
(透明性樹脂フィルム3)
透明性樹脂フィルム3に用いる樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート等を挙げることができる。特にポリエチレンテレフタレートは、屈折率が高く、良好な光輝感を発現することができるので好ましい。また、透明性樹脂フィルム3の厚さは、4μm〜200μm程度であることが好ましい。4μm未満の厚さのなると光輝の発現が不十分となり、200μm以上となるとシャープなエンボス凹凸模様6を形成し難くなる。
(着色化粧層5)
着色化粧層5は、透明性樹脂フィルム3の裏面側全面に、予め着色塗料を塗布するか、又はグラビア印刷等を施しておくのが効果的で望ましい。尚、これらに限らず、例えば接着剤層2の少なくとも表面を着色して着色化粧層5にすることもでき、また、接着剤層2と透明性樹脂フィルム3の間に着色化粧を施したフィルムやシートを介在させて接着し着色化粧層5とすることもできる。更には、接着剤層2が透明乃至半透明である場合には、基材1の表面色や表面模様を着色化粧層5とすることもできる。
また、着色化粧層5の色調や柄は任意であるが、白色或いはそれに近い淡色であるよりも、茶色、黒色、紺色、赤紫色、モスグリーンのような濃色である方が、光輝の現出が目立つので好ましい。
(透明性樹脂フィルム3表面側に設けるエンボス凹凸模様6)
透明性樹脂フィルム3の表面側に設けるエンボス凹凸模様6は、20μm〜500μm程度の深さに形成されるのが好ましい。そして、そのエンボス凹凸模様6の深さは、図1に示すように基材1に至る場合の他、図2に示すように接着剤層2にほぼ納まり、基材1には至っていない場合、又図3に示すように透明性樹脂フィルム3の層内にほぼ納まり、接着剤層2には至っていない場合であってもよい。
エンボス凹凸模様6の深さが20μm未満になると、立体感に乏しくなり光輝感と相まった装飾性の良い外観にはなり難いので好ましくなく、また500μmを超えると、エンボス凹凸模様を埋設する無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料の塗膜層4の膜厚が厚くなって不経済であるとともに、紫外線や電子線などの放射線の照射によって樹脂塗料が効率良く硬化しなかったり、塗膜層4内に気泡が生じたりすることがあるので好ましくない。このようなエンボス凹凸模様6の深さは、その柄や形状によって加減することができ、通常20μm〜200μm程度とするのが好ましい。
エンボス凹凸模様の形状は、特に限定されないが、光輝感を発現する上では布目状であることが好ましい。
(無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料の塗膜層4)
塗膜層4を構成する透明性樹脂塗料は、紫外線(UV)や電子線(EB)で硬化するアクリル系樹脂を用いることができる。また、その屈折率が前記透明性樹脂フィルム3の屈折率よりも低いもの、好ましくは0.07以上低いものを用いるのが好ましい。
そして、この塗膜層4は、上記エンボス凹凸模様6の深さより大きい寸法の厚さ、例えばエンボス凹凸模様6の深さが20μmの場合には30μm、200μmの場合には230μmのように形成されて、エンボス凹凸模様6の凹部を埋設するように、且つ表面が平滑になるように形成されている。
(化粧材A〜Cの使い方)
上記構成の化粧材A〜Cは、その基材1が、紙や樹脂シート、樹脂フィルム、木質薄単板のようなフィルム状やシートの場合には、合板、MDF、LVL、パーティクルボード、プラスチック板、金属板、石膏スラグ板、セメントケイ酸カルシウム板、商品名ダイライト(大建工業株式会社製)等の基板に貼り付けて、キッチンキャビネット等の扉や側板、或いは内装板等の化粧板として用いることができる。この際、化粧材A〜Cに可撓性、柔軟性を付与するように構成しておくと、フラット面でなく表面が曲面状の基板の表面や、基板の表面から角部を介して側面にまで連続してラッピングするように貼り付けることもできる。
また、基材1が合板、MDF等の板状物からなる場合には、化粧材をそのまま直接に上記キッチンキャビネットの扉や側板、或いは内装板等の化粧板として用いることができる。さらに、この化粧材の裏面の基材1の部分を、表面層を残して裏面に開口する断面略V字状に切り欠いて折り曲げ可能とした、所謂Vカット折り曲げ化粧材に加工すれば、板体、或いは家具やキャビネット等の箱体の表面から角部を介して側面まで連続して貼り付けることのできる化粧材にすることもできる。
(本発明の化粧材の製造方法の実施形態1)
図4に基づき本発明の化粧材の製造方法の実施形態1について説明する。
図4の(a)及び(b)は、基材1と該基材1にホットメルト樹脂接着剤を塗布して未硬化の接着剤層2’を形成した状態、(c)は、上記未硬化の接着剤層2’を形成した基材1の表面に、その裏面に予め着色化粧層5を設けた透明性樹脂フィルム3を載置積層しようとする状態、(d)は、上記積層物を加熱エンボス型8で加熱して透明性樹脂フィルム3の表面にエンボス凹凸模様6を刻設しようとする状態、(e)は、加熱エンボス型8により透明性樹脂フィルム3の表面にエンボス凹凸模様6を刻設した状態、(f)は、エンボス凹凸模様6を刻設した透明性樹脂フィルム3の表面に無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料を、エンボス凹凸模様6を埋設するように塗布して、該塗料の塗膜層4を形成し、本発明の化粧材に形成した状態を示す。
最初に、図4の(a)に示すように、上記のシート状又は板状の基材1を準備する。
次に図4の(b)に示すようにこの基材1の表面に上記の接着剤を塗布する。2’は未硬化の接着剤層である。通常の接着剤の塗布は、ロールコーター、フローコーター等公知の手段で行うことができる。接着剤としてホットメルト樹脂接着剤を用いる場合は、加熱ロールコーター10を備えたホットメルト樹脂接着剤塗布装置により行うことができる。ホットメルト樹脂を接着剤として用いる場合は、その塗布の厚さを10μm〜200μm程度に設定する。
次に、裏面に予め着色化粧層5を設けた透明性樹脂フィルム3を準備する。透明性樹脂フィルム3裏面の着色化粧層5の形成は、着色塗料の塗布や、着色インクを用いたグラビア印刷等の印刷、或いは着色化粧シートや着色化粧フィルムの積層接着によって行うことができる。
ここにおいて、透明性樹脂フィルム3としてポリエチレンテレフタレート樹脂等、他材料との密着性、接着性が悪い透明性樹脂フィルム3を用いる場合には、その片面又は両面にコロナ放電処理、プラズマ処理、アンカーコート処理、フレーム処理等を施して、合成樹脂塗料や着色インクとの密着性、接着性を予め良くしておくことが望ましい。
尚、本実施形態1のように、着色化粧層5を予め透明性樹脂フィルム3の裏面に接着しておくと生産効率が良いが、着色化粧層5の形成は、このような方法に限らず、例えば、上記接着剤に着色剤を混入しておくことにより、形成される接着剤層2を着色化粧層5とすることもできる。また、透明性接着剤を用いた場合には、基材1の少なくとも表面を着色化粧して着色化粧層5とすることもできる。
次に、図4の(c)に示すように、上記裏面に着色化粧層5を設けた透明性樹脂フィルム3を、上記基材1表面の未硬化の接着剤層2’の表面に載置し、図4の(d)に示すように、載置した透明性樹脂フィルム3の表面を、70℃〜200℃に加熱した加熱エンボス型8によって押圧し、図4の(e)に示すように、エンボス凹凸模様6を刻設する。
図4の(e)では、図1に示すようにエンボス凹凸模様が基材1内に至る深さに形成される例を示したが、図2に示すように、エンボス凹凸模様6が接着剤層2に至る場合や、図3に示すようにエンボス凹凸模様6が透明性樹脂フィルム3に至る場合にすることも勿論可能である。
ここにおいて、加熱エンボス型8は、図4の(d)に示すように、表面にエンボス凹凸模様6’が設けられた板状のエンボス型8であっても、周面にエンボス凹凸模様が設けられたロール状の加熱エンボス型8aであってもよい。板状の加熱エンボス型8は、ホットプレス等のプレス装置に装着してバッチ式に押圧するようにして用いることができ、また、ロール状の加熱エンボス型8aは、支持ロールと組み合わせて一対となし、この一対のロール間で被エンボス材を狭圧するようにして用いることができる。
次に、このエンボス凹凸模様6を刻設した透明性樹脂フィルム3の表面に、このエンボス凹凸模様6が十分に埋設されるように、無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料を塗布して表面が平滑な塗膜層4を形成し、本発明の化粧材を得る。この無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料の塗布は、図4の(f)に示すように、上記エンボス凹凸模様6を十分に埋設させ、平滑な塗布面とするためにフローコーター或いはナイフコーターを用いるのが良い。
また、樹脂塗料は、上記のように紫外線硬化型、或いは電子線硬化型のものを用いることで、塗膜層4が厚くとも硬化を速め、生産性を良くすることができる。このような樹脂塗料としては、透明性樹脂フィルム3の屈折率よりも屈折率が低いものを用いて塗膜層4を形成する。通常は表面の耐傷性などにも優れている透明性アクリル系樹脂塗料を用いる。また、溶剤系の塗料では、硬化収縮するので十分な埋設性が得られないため無溶剤系のものを用いる。
また、形成する塗膜層4の厚さによって、紫外線硬化させるか電子線硬化させるかを決める。塗膜層4の厚さが130μm未満であれば、紫外線硬化と電子線硬化のいずれでも樹脂塗料の硬化に適するが、130μm以上となると、樹脂塗料を良好に硬化させるためには電子線硬化させるのが望ましい。
(本発明の化粧材の製造方法の実施形態2)
本実施形態2では、基材1が連続シートである場合の製造方法について、図5の(a)〜(c)に基づき説明する。
基材1に紙や樹脂シート等の連続シート状のものを用い、接着剤にホットメルト樹脂を用いた場合には、連続的な生産方式にすることができる。
はじめに、ロール状に巻き取られた連続シート状である基材1を送り出して、加熱ロールコーター10を備えたホットメルト樹脂塗布装置によりホットメルト樹脂接着剤を塗布し、ホットメルト樹脂が未硬化のうちに、予め裏面に着色化粧層5が施された透明性樹脂フィルム3を送り出して基材1に接着させ、加熱エンボスロール8aで透明性樹脂フィルム3の表面にエンボス凹凸模様6を刻設し、ここで一旦巻き取りを行う。その後、上記巻き取った基材1と透明性樹脂フィルム3とがホットメルト樹脂を介して一体となった積層シート15を載置するための土台となる第2基材14の表面に接着剤を塗布し、上記積層シート15の基材1側(裏面側)を第2基材14の表面に当接するように送り出し、接着させ、第2基材14に接着した状態で積層シート15をカッター16で切断する。第2基材14に載置接着した積層シート15のエンボス凹凸模様の上にフローコーター12やナイフコーター(図示せず)で無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料を塗布し、放射線照射装置17により紫外線又は電子線を照射して塗料を硬化させる。
また、積層シート15を第2基材14に載置しない場合は、積層シート15を巻き取った後、積層シート15のエンボス凹凸模様の上にフローコーター12やナイフコーター(図示せず)で無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料を塗布し、紫外線又は電子線を照射して塗料を硬化させ、シート状の化粧材を得たのち、ホットメルト接着剤が冷却固化してから巻き取る。
尚、無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料を塗布した表面に離型性樹脂フィルムをラミネートし、放射線照射による硬化後にこの離型性樹脂フィルムを剥離して化粧材を製造することもできる。
(本発明の化粧材の製造方法の実施形態3)
基材1が板状であり、透明性樹脂フィルム3が連続シート状である場合の製造方法について、図6のa〜bに基づき説明する。
基材1にホットメルト樹脂接着剤を塗布して未硬化の接着剤層2’を形成した状態で、上記未硬化の接着剤層2’を形成した基材1の表面に、裏面に予め着色化粧層5が施されてた透明性樹脂フィルム3を送り出して、基材1に接着させ、基材1に接着した状態で透明性樹脂フィルム3をカッター16で切断する。加熱エンボスロール8aで透明性樹脂フィルム3の表面にエンボス凹凸模様6を刻設した後、エンボス凹凸模様6を刻設した透明性樹脂フィルム3の表面にフローコーター12やナイフコーター(図示せず)で無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料を塗布し、放射線照射装置17により紫外線又は電子線を照射して塗料を硬化させる。
次に、具体的に実施した実施例について説明する。
(実施例1)
基材に連続シート状のものを使用した場合の実施例である。
ポリエチレンテレフタレート製の透明性樹脂フィルムの表面側をアンカー処理し、裏面側をプラズマ照射処理して厚さ25μm、屈折率1.61の連続した透明性樹脂フィルムを得、その裏面側に、グラビアオフセット印刷機を用いて黒色インクをベタ印刷し、黒色の着色化粧層を施し、裏面に着色化粧層を形成した透明性樹脂フィルムを準備した。また、坪量100g/m2 の連続した上質紙を基材に用い、この基材の表面に湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト樹脂接着剤を、加熱したロールコーターを備えたホットメルト樹脂塗布装置により、60g/m2 の割合で塗布した。
次に、上記塗布したホットメルト樹脂接着剤層が未硬化の状態にある上記基材の表面に、上記透明性樹脂フィルムを着色化粧層が施された裏面側を当接させて連続的に載置積層し、この基材と透明性樹脂フィルムからなる積層シートを、130℃に加熱したニップロールで押圧して、基材と透明性樹脂フィルムとを連続的に貼り合わせた。
次に、この基材と透明性樹脂フィルムとを貼り合わせた後直ちに、深さ300μmの布目状の凹凸模様を周面に有し、80℃に加熱した加熱エンボスロールを用いて、上記積層シートの透明性樹脂フィルム面を連続的に押圧してその表面に平均約50μmの深さの細かな布目状のエンボス凹凸模様を形成し、この細かな布目状のエンボス凹凸模様が形成された積層シートをロール状に巻き取った。
次に、厚さ3mmのMDFからなる第2基材の表面に、酢酸ビニル樹脂系接着剤を塗布し、上記積層シートをラミネートして接着した後、屈折率が1.54の無溶剤系紫外線硬化型透明性アクリル樹脂塗料を100g/m2 の割合でフローコーターにより塗布して、透明性樹脂フィルムの表面のエンボス凹凸模様を埋設し、紫外線照射して上記紫外線硬化型透明性アクリル樹脂塗料を硬化させて、本発明の実施例1に係る化粧材を得た。
このようにして得られた化粧材は、平滑な表面に黒色で布目状の細かな内部エンボス凹凸模様が、立体感と光輝感をもって表面に現出した装飾性の高い外観を有していた。
また、鉛筆硬度試験(JISG0202)により、この化粧材表面の鉛筆硬度を測定したところ、HBの硬さを有しており、更にその裏面の第2基材であるMDF部分をVカット加工し、90°の角度に折り曲げ加工を行ったが、その角部表面には割れや亀裂、或いは白濁等の損傷は生じず、良好なVカット適正を有していた。
(実施例2)
基材に板状のものを使用した場合の実施例である。
ポリエチレンテレフタレート製の透明性樹脂フィルムの表面側をアンカー処理し、裏面側をプラズマ照射処理して厚さ50μm、屈折率1.68の透明性樹脂フィルムを得、その裏面側に、グラビアオフセット印刷機を用いて茶色インクをベタ印刷し、茶色の着色化粧層を施した透明性樹脂フィルムを準備した。
また、厚さ3mmのMDFを基材に用い、この基材の表面に実施例1と同様にして、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト樹脂接着剤を、加熱したロールコーターを備えたホットメルト樹脂塗布装置により、60g/m2 の割合で塗布した。
次に、上記塗布したホットメルト樹脂接着剤層が未硬化の状態にある上記基材の表面に、上記透明性樹脂フィルムの茶色の着色化粧層が施された裏面側を当接させて載置積層し、この積層物を実施例1と同様にして、130℃に加熱したニップロールで押圧して、基材と、透明性樹脂フィルムを貼り合わせた。
次に、この貼り合わせ後直ちに、深さ300μmの布目状のエンボス凹凸模様を有する、80℃に加熱された加熱エンボス型を用いて、上記積層シート物の透明性樹脂フィルム面を押圧してその表面に平均約70μmの深さの細かな布目状のエンボス凹凸模様を形成した。
次に、実施例1と同じ、屈折率が1.54の無溶剤系紫外線硬化型透明性アクリル樹脂塗料を120g/m2 の割合でフローコーターにより塗布して、表面のエンボス凹凸模様を埋設した後、紫外線照射して上記無溶剤系透明性アクリル樹脂塗料を硬化させて、本発明の実施例2に係る化粧材を得た。
このようにして得られた化粧材は、平滑な表面に茶色で布目状の細かな内部エンボス凹凸模様が、立体感と光輝感をもって表面に現出した装飾性の高い外観を有していた。
また、鉛筆硬度試験(JISG0202)により、この化粧材表面の鉛筆硬度を測定したところ、2Hの硬さを有していた。
(実施例3)
基材に連続シート状のものを使用した場合の実施例である。
ポリエチレンテレフタレート樹脂製の透明性樹脂フィルムの表面側をアンカー処理し、裏面側をプラズマ照射処理してなる厚さ25μm、屈折率1.61の連続した透明性樹脂フィルムを得、その裏面側に、グラビアオフセット印刷機を用いて黒色インクをベタ印刷し、黒色の着色化粧層を施し、裏面に着色化粧層を形成した透明性樹脂フィルムを準備した。また、坪量100g/m2 の連続した上質紙を基材に用い、この基材の表面に湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト樹脂接着剤を、加熱したロールコーターを備えたホットメルト樹脂塗布装置により、60g/m2 の割合で塗布した。
次に、上記塗布したホットメルト樹脂接着剤層が未硬化の状態にある上記基材の表面に、上記透明性樹脂フィルムの着色化粧層が施された裏面側を当接させて連続的に載置積層し、この基材と透明性樹脂フィルムからなる積層シート物を130℃に加熱したニップロールで押圧して、基材と透明性樹脂フィルムとを連続的に貼り合わせた。
次に、この基材と透明性樹脂フィルムとを貼り合わせた後直ちに、深さ300μmの布目状の凹凸模様を周面に有し、80℃に加熱した加熱エンボスロールを用いて、上記積層シート物の透明性樹脂フィルム面を連続的に押圧してその表面に平均約50μmの深さの細かな布目状のエンボス凹凸模様を形成し、この細かな布目状エンボス凹凸模様が形成された積層シート物をロール状に巻き取った。
次に、厚さ3mmのMDFからなる第2基材の表面に、酢酸ビニル樹脂系接着剤を塗布し、上記積層シート状物をラミネートして接着した後、屈折率が1.54の無溶剤系紫外線硬化型透明性アクリル樹脂塗料を100g/m2 割合でナイフコーターにより塗布して、透明性樹脂フィルムの表面のエンボス凹凸模様を埋設し、紫外線照射して上記紫外線硬化型透明性アクリル樹脂塗料を硬化させて、本発明の実施例3に係る化粧材を得た。
(比較例1)
実施例1において、ポリエチレンテレフタレート樹脂製透明フィルムに代えて、屈折率が1.52のポリプロピレン透明性樹脂フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例1に係る化粧材を製造した。このようにして得られた化粧材は、実施例1とは異なり、光輝の発現はほとんどなく、また、内部のエンボス凹凸模様は、立体感なく現出し、装飾性に劣っていた。
この発明は、建築物の、特に内装表面材として、または家具やキャビネット類の面材として使用することのできる化粧材及びその製造方法に関する技術について有用である。
本発明の実施形態1の化粧板の断面図である。 本発明の実施形態2の化粧板の断面図である。 本発明の実施形態3の化粧板の断面図である。 本発明の化粧材の製造方法の実施形態1の工程を示す概略図である。 本発明の化粧材の製造方法の実施形態2の工程を示す概略図である。 本発明の化粧材の製造方法の実施形態3の工程を示す概略図である。
符号の説明
1 基材
2 接着剤層
3 透明性樹脂フィルム
4 無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料の塗膜層
5 着色化粧層
6 エンボス凹凸模様
8 加熱エンボス型
8a 加熱エンボスロール

Claims (10)

  1. 基材と、該基材表面に接着剤層を介して接着された透明性樹脂フィルムと、該透明性樹脂フィルムの表面に形成された無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料の塗膜層とからなり、上記透明性樹脂フィルムは、その裏面側に着色化粧層が設けられているとともにその表面側にエンボス凹凸模様が刻設されてなり、上記塗膜層は、上記透明性樹脂フィルムよりも低い屈折率を有する無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料よりなり、かつ上記エンボス凹凸模様を埋設する平滑表面になるように設けられていることを特徴とする化粧材。
  2. 上記透明性樹脂フィルムはポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の化粧材。
  3. 上記接着剤層はホットメルト樹脂接着剤層であることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧材。
  4. 上記透明性樹脂フィルムの厚さは4μm〜200μmであり、上記エンボス凹凸模様の深さは20μm〜500μmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の化粧材。
  5. 上記エンボス凹凸模様は、布目状のエンボス凹凸模様である請求項1乃至4のいずれか1に記載の化粧材。
  6. 基材の表面に、裏面側に印刷又は塗装により着色化粧層が設けられた透明性樹脂フィルムを接着剤により接着した後、該透明性樹脂フィルムの表面をエンボス型により加圧することで該透明性樹脂フィルムの表面にエンボス凹凸模様を刻設し、次いで、該エンボス凹凸模様面に、上記透明性樹脂フィルムよりも屈折率が低い無溶剤系放射線硬化型透明性樹脂塗料を、上記エンボス凹凸模様が埋設されるように塗布して表面が平滑な塗膜層を形成することを特徴とする化粧材の製造方法。
  7. 上記透明性樹脂フィルムはポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムであることを特徴とする請求項6に記載の化粧材の製造方法。
  8. 上記接着剤はホットメルト樹脂接着剤であることを特徴とする請求項6又は7に記載の化粧材の製造方法。
  9. 上記透明性樹脂フィルムの厚さは4μm〜200μmであり、上記エンボス凹凸模様の深さは20μm〜500μmであることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1に記載の化粧材の製造方法。
  10. 上記エンボス凹凸模様は、布目状のエンボス凹凸模様である請求項6乃至9のいずれか1に記載の化粧材の製造方法。
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