JPH0812578A - インターロイキン−8産生抑制剤 - Google Patents

インターロイキン−8産生抑制剤

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JPH0812578A
JPH0812578A JP6250473A JP25047394A JPH0812578A JP H0812578 A JPH0812578 A JP H0812578A JP 6250473 A JP6250473 A JP 6250473A JP 25047394 A JP25047394 A JP 25047394A JP H0812578 A JPH0812578 A JP H0812578A
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健一 今川
Mikio Kikuchi
幹雄 菊地
Takahide Matsuda
隆秀 松田
Shigeru Owada
滋 大和田
Hiroshi Muta
弘 牟田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 インターロイキン−8産生抑制作用、顆粒球
接着因子発現抑制作用および顆粒球活性化抑制作用によ
り各種急性および慢性炎症性疾患の予防、治療に有用な
新規なインターロイキン−8産生抑制剤を提供する。 【構成】 一般式 〔式中、Rはハロゲン原子を表し;カルボスチリル骨格
の3位と4位間の結合は一重結合あるいは二重結合であ
る〕で示されるカルボスチリル誘導体またはその塩を有
効成分とするインターロイキン−8産生抑制剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インターロイキン−8
産生抑制剤に関する。さらに詳しくは、一般式(I)
【化4】 [式中、Rはハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭
素原子またはヨウ素原子)を意味し、該カルボスチリル
骨格上の置換基の置換位置は3位または4位であり、ま
たカルボスチリル骨格の3位と4位間の結合は1重結合
または2重結合を示す]で示されるカルボスチリル誘導
体またはその塩、好ましくは、2−(4−クロルベンゾ
イルアミノ)−3−(2−キノロン−4−イル)プロピオ
ン酸またはその塩を有効成分とするインターロイキン−
8産生抑制剤に関する。本発明のインターロイキン−8
産生抑制剤の有効成分である一般式(I)で示されるカ
ルボスチリル誘導体またはその塩は、インターロイキン
−8産生抑制作用、顆粒球接着因子発現抑制作用または
顆粒球活性化抑制作用を示す。さらに、これら作用に基
づき、急性または慢性炎症性疾患の予防・治療作用を有
する。
【0002】
【従来の技術と発明の解決すべき課題】上記一般式
(I)で示されるカルボスチリル誘導体およびその製法
は特公昭63−35623号公報に記載されており、そ
れらが抗胃潰瘍剤として有用であることも知られてい
る。さらに特開平3−74329号公報にはそれらの化
合物が胃炎治療剤としても有用であることが記載されて
いる。
【0003】インターロイキン−8(以下、IL−8と
略す)は好中球活性化因子ともいわれ、72個のアミノ
酸からなる塩基性のヘパリン結合性ポリペプチドで、活
性化マクロファージのみならず種々の組織細胞より産生
されるサイトカインである。IL−8は、1)好中球、
T細胞、好塩基球に対する走化因子であり、2)好中球
を活性化しリソゾーム酵素の放出、好中球の血管内皮細
胞への付着の変化、カンジダ増殖抑制を亢進し、また
3)関節内に注入すると大量の好中球湿潤を伴う関節滑
膜の破壊が見られ、さらに4)好中球上の接着因子の発
現増強作用、5)好塩基球でのヒスタミン放出調節、
6)人工臓器での好中球の活性化作用等多くの生理活性
を持っている。また、IL−8は炎症性サイトカインと
もいわれ、IL−8の異常産生、IL−8への過剰反応
は炎症性疾患の原因になると考えられている。かかるI
L−8の産生を抑制することができれば種々の炎症性疾
患の予防・治療効果が期待されるため、IL−8産生抑
制作用を有する化合物が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、炎症性疾
患の治療についてサイトカインおよび顆粒球の活性化、
接着の側面より有用な薬物を見出すべく種々研究を重ね
た結果、前記一般式(I)で示されるカルボスチリル誘
導体、なかんずく、2−(4−クロルベンゾイルアミ
ノ)−3−(キノロン−4−イル)プロピオン酸または
その塩が優れたIL−8産生細胞からのIL−8産生抑
制作用、顆粒球接着因子発現抑制作用または顆粒球活性
化抑制作用を有していることを見出した。また、上記の
ようにIL−8の異常産生、IL−8への過剰反応が炎
症性疾患の原因になることから、IL−8産生抑制に基
づく種々の急性または慢性炎症性疾患の予防・治療剤と
して有用であることを見出した。
【0005】本発明の薬剤は、IL−8産生抑制作用、
顆粒球接着因子発現抑制作用または顆粒球活性化抑制作
用により、急性または慢性炎症性疾患の予防、治療に有
用である。また人工臓器、人工血管使用時に起こる炎症
の予防、治療に有効であるためこれら人工臓器、人工血
管の生体適合性を高めるためにも有用である。本発明の
薬剤を有効に適用し得る炎症性疾患としては、炎症性角
化症(乾癬など)、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎等
の炎症性皮膚疾患;慢性関節リウマチ、全身性エリトマ
トーデス(SLE)、ベーチェット病等の慢性炎症性疾
患である自己免疫疾患;クローン病、潰瘍性大腸炎等の
炎症性腸疾患;B型肝炎、C型肝炎、アルコール性肝
炎、薬物アレルギー性肝炎等の炎症性肝疾患;糸球体腎
炎等の炎症性腎疾患;気管支炎等の炎症性呼吸器疾患;
口内炎;声帯炎;人工臓器・人工血管使用時に起こる炎
症などが挙げられるがこれらに限定されるものではな
い。
【0006】特にベーチェット病は、口腔粘膜、眼、外
陰部、皮膚をはじめ、ほとんどすべての臓器を冒す特異
な全身炎症疾患である。その病因は感染、免疫異常など
が関与するといわれているが、現在、詳細は不明であ
る。その治療としては、ステロイドホルモン、コルヒチ
ン、エンドキサン、シクロスポリンなどが使用されてい
るが、副作用の点から細心の注意を払って使用する必要
がある。これまで安全で長期に服用できる有用な治療剤
は見い出されていない。また口内炎等の疾患で起こる口
腔内アフタは、ベーチェット病に起因して起こる口腔内
アフタと臨床的に鑑別することができず、ベーチェット
病同様に難治性で再発することも多い。その治療につい
ても、口内炎の病因が不明である場合が多いため、対症
療法としてステロイドホルモンの局所投与や硝酸銀の塗
布などが行われている。しかしながら、これらの治療法
は副作用などの点で長期連用が難しく、また治療中止に
より再発することも多く、安全で長期に服用できる有用
な治療剤は見出されていない。また口内炎でしばしば潰
瘍症状を示すことがあるが、抗胃潰瘍剤がかかる口内炎
に有用であるとの報告もない。本発明は、かかるベーチ
ェット病および口内炎の治療剤を提供するものである。
本発明のベーチェット病治療剤および口内炎治療剤は、
ベーチェット病により起こる口腔粘膜、眼、外陰部、皮
膚等の種々の病変の治療に利用され、また口内炎等の疾
患による口腔粘膜の病変の治療に利用され得る。口内炎
としては、カタル性口内炎、潰瘍性口内炎、アフタ性口
内炎、ヘルペス性口内炎、中毒性口内炎等を挙げること
ができる。
【0007】また、腎炎は、その成因として感染、免疫
学的機序のみならず、非免疫学的機序も関与すると考え
られている。例えば血漿凝固系疾病、線溶系疾病、高血
圧症などの他の種々の疾病に起因する場合、さらには食
事内容などによっても誘発されるといわれており、きわ
めて複雑な疾病であって、その治療もきわめて困難であ
る。そのため、有用な治療方法を見出すべく多くの研究
がなされている。従来、ステロイド、免疫抑制薬、非ス
テロイド抗炎症薬、抗凝固剤、抗血小板剤等の多種の薬
物投与による治療が行われているが、ステロイドは大量
に長期投与すると副作用の問題があり、免疫抑制薬は副
作用がさらに著しいために使用法、適応症を十分把握し
ていなければならない欠点がある。また抗凝固剤、抗血
小板剤は、いずれも単に症状の軽減を目的とし、病因に
対する根本的な治療をもたらすものでない。そのため、
腎炎の発症機序が充分に解明され、合理的な治療法が確
立されると共に、その治療に有効な安全で長期にわたっ
て使用され得る薬剤の開発が望まれていた。
【0008】本発明は、上記欠点を克服した腎疾患治療
剤、とりわけ腎炎治療剤を提供するものである。本発明
の腎炎治療剤は、種々の原因で起こると考えられている
急性、急速進行性または慢性腎炎に有用であり、とくに
慢性糸球体腎炎等の治療に利用され得る。急性腎炎とし
ては、溶連菌等の感染後糸球体腎炎またはIgA腎症、
慢性増殖性腎炎、半月体形成性腎炎、ループス腎炎、懐
死性血管炎、紫斑病性腎炎などによる急性腎炎があげら
れる。急速進行性腎炎としては、半月体形成性腎炎(管
外性増殖性糸球体腎炎)などが挙げられる。また慢性腎
炎としては、メサンギウム増殖性糸球体腎炎、膜性腎
炎、膜性増殖性腎炎、巣状糸球体硬化症、硬化性糸球体
腎炎または紫斑病腎炎、ループス腎炎などによる慢性腎
炎等があげられる。
【0009】また、声帯炎は、歌手、アナウンサー等の
音声の使用を職業とする人達の音声障害の一因であり、
本発明の薬剤はこれら音声障害の治療に有用である。近
年、社会的ニーズの変化により職業的に過度の発声を必
要とし、そのために声帯炎を起こし音声障害を来す症例
がしばしば認められる。このような症例では、職業的に
過度の発声を余儀なくされているため、仕事を休むこと
が不可能な場合、沈黙療法など声の安静を図ることによ
って治療する方法は採用できない。その結果、炎症を来
している声帯をさらに酷使する(vocal abus
e)といった悪循環に陥り、通常の保存的治療だけでは
声帯障害を改善させることが困難となる場合が少なくな
い。そのため、かかる声帯障害に適した薬物の研究が種
々なされている。現在行われている治療方法としては補
助的に血管収縮剤や副腎皮質ホルモンを喉頭にスプレー
する方法があるが、長期連用するには安全性に難点があ
り、副作用が少なく長期間安全に使用できる薬物の開発
が望まれていた。本発明の薬剤は、かかる要望に答える
音声障害治療剤を提供するものである。
【0010】また、本発明の薬剤は、胃粘膜障害の発
生、再発に関与しているといわれているヘリコバクター
・ピロリ(Helicobacter, pylori)(以下、H.ピロ
リと略す)によるIL−8産生細胞(末梢血単球、組織
マクロファージ、大顆粒状リンパ球、Tリンパ球、好中
球、繊維芽細胞、血管内皮細胞、皮膚角化細胞、肝細
胞、星状細胞、気管支上皮細胞、胃癌由来樹立細胞等)
からのIL−8産生促進作用、好中球活性化作用、接着
因子増強作用に対して抑制作用を有しており、H.ピロ
リが原因で起こる胃粘膜障害の発生、再発の予防にも有
用である。H.ピロリは、好中球の活性化を誘引するだ
けでなく、血管内皮や胃粘膜細胞に対してICAM−1
(CD11bのリガンド)の発現を促進させる作用を示
し、本発明の薬剤はこのH.ピロリによるICAM−1
発現の促進を抑制する効果も有する。
【0011】本発明のインターロイキン−8産生抑制剤
は、前記一般式(I)で示されるカルボスチリル誘導体
またはその塩を一般的な医薬製剤の形態に調製される。
そのような製剤は通常使用される充填剤、増量剤、結合
剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤などの希釈剤
あるいは賦形剤を用いて調製される。この医薬製剤とし
ては各種の形態が治療目的に応じて選択でき、その代表
的なものとして錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳
剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤
等)、エアゾール剤、シロップ剤、外用剤などが挙げら
れる。また、樹脂などに配合して徐放性を高めて使用す
ることもできる。
【0012】錠剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプ
ン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ
酸などの賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シ
ロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カル
ボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロー
ス、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドンなどの結合
剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン
末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウ
ム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、
ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリ
ド、デンプン、乳糖などの崩壊剤、白糖、ステアリン、
カカオバター、水素添加油などの崩壊抑制剤、第四級ア
ンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウムなどの吸収促
進剤、グリセリン、デンプンなどの保湿剤、デンプン、
乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸など
の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポ
リエチレングリコールなどの滑沢剤などが例示できる。
さらに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例え
ば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーテ
ィング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
【0013】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例え
ば、ブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物
油、カオリン、タルクなどの賦形剤、アラビアゴム末、
トラガント末、ゼラチン、エタノールなどの結合剤、ラ
ミナラン、カンテンなどの崩壊剤などが例示できる。坐
剤の形態に成形するに際しては、担体として従来公知の
ものを広く使用でき、例えばポリエチレングリコール、
カカオ脂、高級アルコール、高級アルコールのエステル
類、ゼラチン、半合成グリセライドなどを挙げることが
できる。
【0014】注射剤として調製される場合には、液剤、
乳剤または懸濁剤として調製され、それらは、通常、殺
菌され、かつ血液と等張であるのが好ましい。これら液
剤、乳剤および懸濁剤の形態に成形するのに際しては、
希釈剤としてこの分野において慣用されているものをす
べて使用でき、例えば水、エチルアルコール、プロピレ
ングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、
ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル類などを挙げることが
できる。なお、この場合等張性の溶液を調製するに充分
な量の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを該治療剤中
に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝
剤、無痛化剤などを、更に必要に応じて着色剤、保存
剤、香料、風味剤、甘味剤などや他の医薬品を該治療剤
中に含有せしめてもよい。
【0015】外用剤は、一般的な医薬外用製剤の形態に
調製される。一般的な医薬外用製剤としては、例えば、
液剤、油剤、ローション剤、リニメント剤、油脂性軟膏
基剤、O/W型親水軟膏およびW/O型吸水軟膏等の乳
剤性軟膏基剤、水溶性軟膏基剤、パスタ剤、硬膏剤、貼
付剤、クリーム、乳液等が挙げられるがこれに限定され
るものではない。これらの形態は、常法にしたがって調
製できる。これら外用剤の成形に際しては、この分野で
従来公知のものを広く使用できる。例えば、基剤として
は、油性基剤を1種単独あるいは2種以上混合、または
水溶性基剤を1種単独あるいは2種以上混合して広く使
用できる。具体的には、ラッカセイ油、ゴマ油、ダイズ
油、サフラワー油、アボガド油、ヒマワリ油、トウモロ
コシ油、ナタネ油、メンジツ油、ひまし油、ツバキ油、
ヤシ油、オリーブ油、ケシ油、カカオ油、牛脂、豚脂、
羊毛脂等の油脂類;これらの油脂類に水素添加等の化学
変化を行って改質したもの;ワセリン、パラフィン、シ
リコン油、スクワラン等の鉱物油;イソプロピルミリス
テート、N−ブチルミリステート、イソプロピルリノレ
ート、アセチルリシノレート、ステアリルリシノレー
ト、プロピルリシノレート、イソプロピルリシノレー
ト、イソブチルリシノレート、ヘプチルリシノレート、
ジエチルセバケート、ジイソプロピルアジペート、セチ
ルアルコール、ステアリルアルコール、サラシミツロ
ウ、ゲイロウ、木ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、セ
ラックロウ等の高級脂肪酸エステル、高級脂肪族アルコ
ールおよびワックス類;ステアリン酸、オレイン酸、パ
ルミチン酸等の高級脂肪酸;炭素数12〜18の飽和ま
たは不飽和脂肪酸のモノ、ジ、トリグリセライドの混合
物等;エチレングリコール、ポリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グ
リセリン、バチルアルコール、ペンタエリトリトール、
ソルビトール、マンニトール等の多価アルコール;アラ
ビアゴム、ベンゾインゴム、グアヤク脂、トラガントゴ
ム等のガム質;ゼラチン、デンプン、カゼイン、デキス
トリン、ペクチン、ペクチンナトリウム、アルギン酸ナ
トリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロー
ス、結晶セルロース等の天然水溶性高分子;ポリビニル
アルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピ
ロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニ
ルポリマー、ポリエチレンイミン等の合成水溶性高分
子;非イオン、陰イオン、両性イオン、陽イオン性の界
面活性剤;エタノールイソプロパノール、水等を例示で
きる。該外用剤には、慣用の添加剤、例えばゲル化剤、
保存剤、抗酸化剤、緩衝剤、PH調整剤、湿潤剤、防腐
剤、着色剤、芳香剤、顔料、増粘剤、金属封鎖剤等を適
宜添加することができる。
【0016】エアゾール剤は、通常、殺菌された液剤ま
たは懸濁剤とし、これに噴射剤を配合して調製される。
これら液剤および懸濁剤の形態に成形するに際しては、
希釈剤としてこの分野において慣用されているものすべ
て使用でき、例えば上記注射剤で挙げたものを例示でき
る。噴射剤としては、この分野において慣用されている
ものすべて使用でき、例えば、フロン12等の塩化フッ
化炭素、フロン123等の液化ガス噴射剤、さらに窒
素、炭酸ガス等の圧縮ガス噴射剤が挙げられる。またこ
のエアゾール剤には、通常の溶解補助剤、緩衝剤など、
更に必要に応じて、着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘
味剤などを含有せしめてもよい。
【0017】本発明の薬剤に含有されるべきカルボスチ
リル誘導体(I)またはその塩の量はとくに限定されず
広範囲に選択されるが、通常全組成物中1〜70重量
%、好ましくは5〜50重量%である。本発明の薬剤の
投与方法は特定の治療目的のために特に選択される場合
の他はとくに制限はなく、各種製剤形態、患者の年令、
性別その他の条件、疾患の程度などに応じた方法で投与
される。例えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒
剤、シロップ剤およびカプセル剤の場合には経口投与さ
れる。また注射剤の場合には単独であるいはブドウ糖、
アミノ酸などの通常の補液と混合して静脈内投与され、
さらには必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮下もしく
は腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内投与され
る。外用剤の場合は患部に塗布され、さらに必要に応じ
て口腔内に直接投与される。さらに、音声障害治療剤と
して使用する場合には、必要に応じて咽喉に直接投与さ
れる。
【0018】本発明の薬剤の投与量は用法、患者の年
令、性別その他の条件、疾患の程度などにより適宜選択
されるが、通常カルボスチリル誘導体(I)またはその
塩の量は1日当り体重1kg当り0.6〜50mgとするの
がよい、また、投与単位形態中に有効成分を10〜10
00mg含有せしめるのがよい。
【0019】
【実施例】つぎに、製剤例および薬理試験を挙げて本発
明の薬剤をさらに具体的に説明する。
【0020】製剤例1 2−(4−クロルベンゾイルアミノ)−3−(2−キノロン− 4−イル)プロピオン酸 150g アビセル(商標名、旭化成(株)製) 40g コーンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 10g ポリエチレングリコール−6000 3g ヒマシ油 40g メタノール 40g 本発明化合物、アビセル、コーンスターチおよびステア
リン酸マグネシウムを混合研磨後、糖衣R10mmのキネ
で打錠する。得られた錠剤をヒドロキシプロピルメチル
セルロース、ポリエチレングリコール−6000、ヒマ
シ油およびメタノールからなるフィルムコーティング剤
で被覆を行ないフィルムコーティング錠を製造する。
【0021】製剤例2 2−(4−クロルベンゾイルアミノ)−3−(2−キノロン− 4−イル)プロピオン酸 150g クエン酸 1.0g ラクトース 33.5g リン酸二カルシウム 70.0g プルロニックF−68 30.0g ラウリル硫酸ナトリウム 15.0g ポリビニルピロリドン 15.0g ポリエチレングリコール(カルボワックス1500) 4.5g ポリエチレングリコール(カルボワックス6000) 45.0g コーンスターチ 30.0g 乾燥ラウリル硫酸ナトリウム 3.0g 乾燥ステアリン酸マグネシウム 3.0g エタノール 適 量
【0022】本発明化合物、クエン酸、ラクトース、リ
ン酸二カルシウム、プルロニックF−68およびラウリ
ル硫酸ナトリウムを混合する。上記混合物をNo.60
スクリーンでふるい、ポリビニルピロリドン、カルボワ
ックス1500および6000を含むアルコール性溶液
で湿式粒状化する。必要に応じてアルコールを添加して
粉末をペースト状塊にする。コーンスターチを添加し、
均一な粒子が形成されるまで混合を続ける。No.10ス
クリーンを通過させ、トレイに入れ100℃のオーブン
で12〜14時間乾燥する。乾燥粒子をNo.16スクリ
ーンでふるい、乾燥ラウリル硫酸ナトリウムおよび乾燥
ステアリン酸マグネシウムを加え混合し、打錠機で所望
の形状に圧縮する。上記の芯部をワニスで処理し、タル
クを散布し湿気の吸収を防止する。芯部の周囲に下塗り
層を被覆する。内服用のために十分な回数のワニス被覆
を行う。錠剤を完全に丸くかつ滑かにするためにさらに
下塗層および平滑被覆が適用される。所望の色合が得ら
れるまで着色被覆を行う。乾燥後、被覆錠剤を磨いて均
一な光沢の錠剤にする。
【0023】製剤例3 2−(4−クロルベンゾイルアミノ)−3−(2−キノロン− 4−イル)プロピオン酸 5g ポリエチレングリコール(分子量:4000) 0.3g 塩化ナトリウム 0.9g ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 0.4g メタ重亜硫酸ナトリウム 0.1g メチル−パラベン 0.18g プロピル−パラベン 0.02g 注射用蒸留水 10.0ml
【0024】上記パラベン類、メタ重亜硫酸ナトリウム
および塩化ナトリウムを撹拌しながら80℃で上記の約
半量の蒸留水に溶解する。得られた溶液を40℃まで冷
却し、本発明化合物、つぎにポリエチレングリコールお
よびポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートをそ
の溶液中に溶解する。次にその溶液に注射用蒸留水を加
えて最終の容量に調製し、適当なフィルターペーパーを
用いて滅菌濾過することにより滅菌して、注射剤を調製
する。
【0025】薬理試験1:IL−8産生抑制作用 (1)使用細胞:ヒト胃癌株MKN45 10%FCS含有RPMI1640培地で培養する。 (2)IL−8産生刺激物質 H.ピロリ臨床分離株C0001(国立大蔵病院、内科
より入手) 7%FCS含有ブルセラ培地(Brucella broth)で培
養し、対数増殖期の菌を用いた。 (3)使用薬物 2−(4−クロルベンゾイルアミノ)−3−(2−キノ
ロン−4−イル)プロピオン酸(被検薬物)
【0026】(4)試験方法 ヒト胃癌細胞株MKN45を、0.3×106 cells/we
ll で24穴マルチプレートに接種した。細胞が付着し
たのち、抗生物質不含有RPMI培地に変換し、H.ピ
ロリ(臨床分離株C0001)を1.2×107 cfu(細
胞:菌=1:400)添加し、37℃ 5%CO2で24
時間培養した。培養液を遠心し、上清液を回収し、上清
液中のIL−8の量を測定した。IL−8の量は、サン
ドイッチ法によるEIAを用いて測定した(Microbio
l.Immunol.,vol.36(5):507−516、199
2)。 (5)結果 結果を図1に示す。図1中のデータは4回測定の平均±
SEで示し、***はp<0.001である。図1に示
すように被検薬物は、用量依存的に胃癌MKN45細胞
からのIL−8産生を抑制した。なお、被検薬物の細胞
に対する毒性は、5mMまでは全く認められなかった。
【0027】薬理試験2:顆粒球に対する作用 (1)使用細胞:ヒト好中球 デキストラン、フィコル・パック(Ficoll Paque)法
により分離 (2)活性化物質:H.ピロリ培養上清 H.ピロリ(標準株ATCC43504)を7%ブルセ
ラ培地で3日間培養し、その培養液を3500rpmで
10分遠心し、その上清液を濾過滅菌した溶液。 (3)使用薬剤 2−(4−クロルベンゾイルアミノ)−3−(2−キノ
ロン−4−イル)プロピオン酸(被検薬物) 被検薬物は、NaOHで20mM溶液に調整した後、ア
ッセイ培地にて希釈して使用した。表面抗原(CD11
b)に対する抗体としては、FITC標識CD11b
(ベクトンデッキソン)を使用した。アッセイ培地とし
ては10%FCS含有RPMI培地を使用した。
【0028】(4)試験方法 ヒト好中球を24穴マイクロプレートに5×105 cell
s/well に接種した。その穴をA)群:無添加(好中球
のみ)、B)群:H.ピロリ培養上清液(最終濃度2
%)添加、C)群:H.ピロリ培養上清液(最終濃度2
%)+被検薬物(最終濃度10μM、50μM、100
μM、500μM)の群に分けた。各々の穴を37℃で
2時間、10%CO2インキュベーターにて培養した。
培養後、各穴の好中球を回収し、FCM緩衝液(0.1%
BSA、0.1%NaN3/PBS)にて一度洗浄後、F
ITC標識CD11b抗体で氷上で30分反応させた。
反応後、FCM緩衝液にて洗浄し、フローサイトメータ
ーにて解析を行った。得られたヒストグラムより、平均
蛍光強度を算出した。無刺激(H.ピロリ培養上清な
し)の好中球のCD11bの発現率を100%とし、各
群の相対CD11b発現率を計算した。 (5)結果 結果を図2に示す。図2中のデータは4回測定の平均±
SEで示し、**はp<0.01、***はp<0.00
1である。また記号AはA)群の結果、BはB)群の結
果、C1、C2、C3およびC4はC)群の結果であって、
それぞれ被検薬物を最終濃度10μM、50μM、10
0μMおよび500μM添加した場合である。図2に示
されるように用量依存的に、H.ピロリによる表面抗原
増強作用を抑制した。
【0029】薬理試験3:口腔内にアフタ性潰瘍を有す
るベーチェット病患者に対する治療効果 (1)実験対象 口腔内にアフタ性潰瘍を有するベーチェット病患者8名
(年齢は18〜45才、男性5人、女性3人)について実
験した。 (2)投与方法 それまで行っていた治療に加えて、2−(4−クロルベ
ンゾイルアミノ)−3−(2−キノロン−4−イル)プロ
ピオン酸を100mg含有する錠剤を1日3回(1回1
錠)6ケ月間投与した。
【0030】(3)判定方法 対象者に口腔内アフタ性潰瘍の数および痛みの程度を毎
日日記に記載してもらい、1カ月単位でそれぞれ合計
し、その変化率を評価した。痛み程度は、0:なし、
1:気にならない痛み、2:痛いがそれほど強くない、
3:気になる痛み、4:強い痛み、および5:非常に痛
い、の6段階で点数化した。その変化率を次式により算
出した。 口腔内アフタ性潰瘍の変化率(%)=[1−(判定時1カ
月のアフタ数の総出現数)/(投与前1カ月のアフタ数
の総出現数)]×100 痛みの程度の変化率(%)=[1−(判定時1カ月の痛み
の程度の総和点数)/(投与前1カ月の痛みの程度の総
和点数)]×100 投与終了時の変化率から次の7段階で評価した。 判定基準 著明改善:60%以上 改善: 30%〜60%未満 軽度改善:10%〜30%未満 不変: 10%未満〜−10%未満 軽度悪化:−10%〜−30%未満 悪化: −30%〜−70%未満 著明悪化:−70%以上 (4)結果 口腔内アフタ性潰瘍数に対する効果は著明改善4例、改
善1例、軽度改善2例、悪化1例であった。また疼痛に
対する効果では著明改善5例、軽度改善1例、悪化2例
であった。
【0031】薬理試験4:慢性糸球体腎炎に対する治療
効果 (1)実験対象者 慢性糸球体腎炎と診断された者16人(年齢は18〜6
6才、男性10人、女性6人)。 (2)投与方法 2−(4−クロルベンゾイルアミノ)−3−(2−キノロ
ン−4−イル)プロピオン酸 100mgを含有する錠剤
を1日3回(1回1錠)12週間経口投与した。 (3)効果判定 投与開始前および12週間治療後2〜3日間蓄尿させ、
その尿蛋白量を測定し、その1日平均値を求めた。次式
より尿蛋白減少値を算出し、以下の基準で判定した。 D値(%)=[1−(治療後1日平均尿蛋白量)/(投与
開始前1日平均尿蛋白量)]×100 判定基準 D値の%により次の基準で効果を判定した。 改善: 50%以上 やや改善:25%以上〜50%未満 不変: −25%以上〜25%未満 悪化: −25%以下 その結果、改善6名、やや改善2名、不変7名、悪化1
名であり、対象者の半数においてやや改善以上の効果が
認められた。
【0032】薬理試験5:音声障害に対する治療効果 (1)処置対象 歌手、教師、詩吟師匠、または音楽大学などの声楽科の
学生等、音声酷使を余儀なくされた結果、声帯炎を来
し、音声障害を起こしていると診断された者10名(年
齢19〜65才、男性2名、女性8名)を対象とした。 (2)投与方法 2−(4−クロルベンゾイルアミノ)−3−(2−キノロ
ン−4−イル)プロピオン酸 100mgを含有する錠剤
を1日3回(1回1錠)投与した。投与期間は他覚的な炎
症所見ならびに自覚および他覚的な音声障害が改善する
まで2〜4週間連続投与した。
【0033】(3)判定結果 現在、音声障害の程度を音響分析などによって客観的に
評価する方法は確立されているとはいい難く、一方職業
的に発声を行っている場合は、正常の状態でも声帯粘膜
の発赤が見られていると言われている。以上のことを加
味した上で音声治療の効果判定は、主として自覚的な嗄
声の改善度と他覚的な聴覚心理的評価により行い、声帯
粘膜の発赤や腫脹など間接喉頭鏡などによる他覚的な炎
症所見やストロボ所見を参考にして評価を下した。嗄声
程度を、3:強い、2:やや強い、1:少しある、0:
なし、の4段階に分類し、4週間に3段階改善したもの
を著効、2段階改善したものを有効、1段階改善したも
のをやや有効、さらに改善ないものを無効とした。 (4)結果 その結果、10例中、4例が著効、3例が有効、3例が
やや有効であり、無効例はなかった。また薬剤が原因と
考えられる副作用も全く認められなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 H.ピロリのIL−8産生誘導に対する本発
明の2−(4−クロルベンゾイルアミノ)−3−(2−
キノロン−4−イル)プロピオン酸(被検薬物)の抑制
効果を示すグラフである。
【図2】 H.ピロリの好中球活性化に対する本発明の
2−(4−クロルベンゾイルアミノ)−3−(2−キノ
ロン−4−イル)プロピオン酸(被検薬物)の抑制効果
を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/47 ACD ACK ACV ADA AED // C07D 215/22 (31)優先権主張番号 特願平6−89641 (32)優先日 平6(1994)4月27日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 松田 隆秀 神奈川県川崎市麻生区白鳥1−14−18 (72)発明者 大和田 滋 東京都武蔵野市吉祥寺本町4−11−14 (72)発明者 牟田 弘 兵庫県芦屋市翠ケ丘町19−45 パレロワイ ヤル翠ケ丘205

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、Rはハロゲン原子を意味し、該カルボスチリル
    骨格上の置換基の置換位置は3位または4位であり、ま
    たカルボスチリル骨格の3位と4位間の結合は1重結合
    または2重結合を示す]で示されるカルボスチリル誘導
    体またはその塩を有効成分とするインターロイキン−8
    産生抑制剤。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 [式中、Rはハロゲン原子を意味し、該カルボスチリル
    骨格上の置換基の置換位置は3位または4位であり、ま
    たカルボスチリル骨格の3位と4位間の結合は1重結合
    または2重結合を示す]で示されるカルボスチリル誘導
    体またはその塩を有効成分とする顆粒球接着因子発現抑
    制剤または顆粒球活性化抑制剤。
  3. 【請求項3】 一般式 【化3】 [式中、Rはハロゲン原子を意味し、該カルボスチリル
    骨格上の置換基の置換位置は3位または4位であり、ま
    たカルボスチリル骨格の3位と4位間の結合は1重結合
    または2重結合を示す]で示されるカルボスチリル誘導
    体またはその塩を有効成分とする炎症性皮膚疾患治療
    剤、自己免疫疾患治療剤、炎症性腎疾患治療剤、炎症性
    呼吸器疾患治療剤、口内炎治療剤、声帯炎治療剤、また
    は人工臓器・人工血管使用時に起こる炎症の治療剤。
  4. 【請求項4】 有効成分が2−(4−クロルベンゾイル
    アミノ)−3−(2−キノロン−4−イル)プロピオン酸
    またはその塩である請求項1〜3のいずれかに記載の薬
    剤。
  5. 【請求項5】 炎症性皮膚疾患治療剤である請求項4に
    記載の薬剤。
  6. 【請求項6】 炎症性角化症治療剤である請求項5に記
    載の薬剤。
  7. 【請求項7】 乾癬治療剤である請求項6に記載の薬
    剤。
  8. 【請求項8】 アトピー性皮膚炎または接触性皮膚炎治
    療剤である請求項5に記載の薬剤。
  9. 【請求項9】 自己免疫疾患治療剤である請求項4に記
    載の薬剤。
  10. 【請求項10】 慢性関節リウマチまたは全身性エリト
    マトーデス治療剤である請求項9に記載の薬剤。
  11. 【請求項11】 ベーチェット病治療剤である請求項9
    に記載の薬剤。
  12. 【請求項12】 炎症性腎疾患治療剤である請求項4に
    記載の薬剤。
  13. 【請求項13】 腎炎治療剤である請求項12に記載の
    薬剤。
  14. 【請求項14】 炎症性呼吸器疾患治療剤である請求項
    4に記載の薬剤。
  15. 【請求項15】 口内炎治療剤である請求項4に記載の
    薬剤。
  16. 【請求項16】 声帯炎治療剤である請求項4に記載の
    薬剤。
  17. 【請求項17】 音声障害治療剤である請求項16に記
    載の薬剤。
  18. 【請求項18】 人工臓器・人工血管使用時に起こる炎
    症の治療剤である請求項4に記載の薬剤。
  19. 【請求項19】 人工臓器・人工血管の生体適合性増加
    剤である請求項18に記載の薬剤。
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