JPH08120098A - 改質ポリイミドフィルムおよび積層体 - Google Patents
改質ポリイミドフィルムおよび積層体Info
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Abstract
着性等を改良する。 【構成】 ポリマ−が芳香族テトラカルボン酸成分と芳
香族ジアミン成分とからなる芳香族ポリイミドフィルム
において、全フィルム中のP元素の含有率が5〜500
ppmであり、少なくとも一方のフィルム表面のSi含
有率が0.7〜3.0%であり、フィルムの平均線膨張
係数が2.5×10-5℃-1以下である。
Description
ルムに関するものである。更に詳しくは、セラミック、
金属などの線膨張係数とほぼ同じ平均線膨張係数を有す
ると共に、熱的に安定であり、引張弾性率が400kg
/mm2 より大きく、耐薬品性が優れており、他の材料
と張り合わせても接着強度が大きく、種々の製造工程に
おけるアルカリなどの薬品に対して耐性があり、剛性が
高いので製造工程での寸法精度も高く、他部品を実装す
る際の位置合わせの良好な改質されたポリイミドフィル
ムに関するものである。
を主成分とする芳香族テトラカルボン酸成分とフェニレ
ンジアミン類を主成分とする芳香族ジアミン成分とから
なる耐熱性の優れたポリイミドフィルムについては、例
えば特公昭60−42817号公報などに記載されてい
る。このビフェニルテトラカルボン酸系のポリイミドは
極めて優れた耐熱性、機械的強度、寸法安定性などを有
しているところから、フレキシブルプリント配線銅張基
板(FPC基板)やTAB用キャリアテ−プなどの製造
に用いる支持体として適している。しかしこのポリイミ
ドフィルムは、エポキシ系や熱可塑性ポリイミド系接着
剤を介して銅箔などと接合するために両者の接着を充分
に高くすることが出来ないという問題点がある。
改良するために、ポリイミドフィルムの表面をコロナ処
理、プラズマ処理などの後処理をする試みがなされてい
る。しかし、これらの技術によっては、他の材料と張り
合わせた場合の接着強度が大きく、種々の製造工程にお
けるアルカリのような薬品に対して耐性があり、剛性が
大きく製造工程での寸法精度も高く、他部品を実装する
際の位置合わせも良好である、という実用上求められる
種々の性能をバランス良く満足するポリイミドフィルム
を得るためには高コスト化を招くなど、エレクトロニク
ス業界における高品質・高精度・高生産性・低コスト化
といったニ−ズを満足することが困難になってきてい
る。
香族ポリイミドフィルムが本来有している優れた物性、
耐熱性などを高いレベルで保持したまま、引張弾性率が
大きく、耐薬品性が優れており、他の材料と張り合わせ
ても接着強度が大きく、種々の製造工程を経ても変化が
殆どなく、寸法精度が高く、他部品を実装する際の位置
合わせの良好な改質されたポリイミドフィルム及びその
積層体を提供することである。
香族テトラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分とから
なる芳香族ポリイミドフィルムフィルムであって、該ポ
リイミドフィルムが、約50〜300℃の温度での平均
線膨張係数が2.5×10-5℃-1以下であって、常温か
ら400℃まで昇温後400℃で2時間加熱を行った前
後の常温でのフィルムの寸法変化率で示す熱寸法変化率
が0.3%以下であり、少なくとも一方のフィルム表面
における各元素の重量割合がC/Oが2.9〜4.6で
あり、O/Nが2.4〜3.5であり、該フィルム表面
におけるSiの含有率が0.7〜3.0%であり、かつ
全フィルム中のPの含有率が5〜500ppmであるこ
とを特徴とする改質ポリイミドフィルムに関するもので
ある。
成分と芳香族ジアミン成分とからなる芳香族ポリイミド
フィルムフィルムであって、該ポリイミドフィルムが、
約50〜300℃の温度での平均線膨張係数が2.5×
10-5℃-1以下であって、常温から400℃まで昇温後
400℃で2時間加熱を行った前後の常温でのフィルム
の寸法変化率で示す熱寸法変化率が0.3%以下であ
り、少なくとも一方のフィルム表面における各元素の重
量割合がC/Oが2.9〜4.6であり、O/Nが2.
4〜3.5であり、かつ該フィルム表面におけるSiの
含有率が0.7〜3.0%であり、かつ全フィルム中の
Pの含有率が5〜500ppmである改質ポリイミドフ
ィルムに直接あるいは接着剤を介して同種または異種の
基材が積層されていることを特徴とする積層体に関する
ものである。
成分として、例えば2,3,3' ,4' −ビフェニルテ
トラカルボン酸成分、3,3' ,4,4' −ビフェニル
テトラカルボン酸成分などのビフェニルテトラカルボン
酸類成分を、全テトラカルボン酸成分に対して30モル
%以上、特に50モル%以上、そのなかでも特に60モ
ル%以上含有する芳香族テトラカルボン酸成分が好適に
挙げられる。また、芳香族テトラカルボン酸成分とし
て、3,3' ,4,4' −ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸成分、ピロメリット酸成分、ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)メタン成分、2,2,−ビス(3,4
−ジカルボキシフェニル)プロパン成分、ビス(3,4
−ジカルボキシフェニル)スルホンなどをビフェニルテ
トラカルボン酸類成分と組み合わせてもよい。例えば、
3,3' ,4,4' −ビフェニルテトラカルボン酸成分
とピロメリット酸成分との組合せが好適である。全芳香
族テトラカルボン酸成分中のビフェニルテトラカルボン
酸類成分の割合が多くなると、ポリイミドフィルムの弾
性率、耐薬品などの点において優れているので最適であ
る。逆に全芳香族テトラカルボン酸成分中のビフェニル
テトラカルボン酸類成分の割合が少なくなると、ポリイ
ミドフィルムの弾性率、耐薬品などの点が低下する傾向
にある。
て、例えばm−またはp−フェニレンジアミン成分、
3,5−ジアミノトルエン成分、2,5−ジアミノトル
エン成分などのフェニレンジアミン類成分を、全芳香族
ジアミン成分に対して、50モル%以上、特に60モル
%以上、そのなかでも特に70モル%以上含有する芳香
族ジアミン成分が好適に挙げられる。この発明では、芳
香族ジアミン成分として、p−フェニレンジアミン成分
を60モル%以上、特に70モル%以上含有する芳香族
ジアミン成分が好適に挙げられる。芳香族ジアミン類成
分として4,4'−ジアミノジフェニルエ−テル成分、
3,4' −ジアミノジフェニルエ−テル成分、3,3'
−ジアミノジフェニルエ−テル成分などのジアミノジフ
ェニルエ−テル類成分、4,4' −ジアミノジフェニル
メタン成分、4,4' −ジアミノジフェニルプロパン成
分、4,4' −ジアミノジフェニルスルホン成分、4,
4'−ジアミノジフェニルスルフィド成分などをフェニ
レンジアミン類成分と組み合わせてもよい。これらの組
合せの中でも、4,4' −ジアミノジフェニルエ−テル
成分などのジアミノジフェニルエ−テル類成分とフェニ
レンジアミン類成分が好適である。特に、2種類の芳香
族ジアミン成分の組合せでは、p−フェニレンジアミン
成分と4,4' −ジアミノジフェニルエ−テルとの組合
せが好適である。この組合せの場合も各成分の割合はp
−フェニレンジアミンが50モル%以上であることが特
に好ましい。全芳香族ジアミン成分中のフェニレンジア
ミン類成分の割合が多くなるとポリイミドフィルムの耐
熱性、前記機械的物性が優れているので好適である。逆
にこの割合が少なくなると、ポリイミドフィルムの耐熱
性、機械的物性が低下する傾向にある。
芳香族テトラカルボン酸成分の30モル%以上、特に5
0モル%以上、その中でも特に60モル%以上がビフェ
ニルテトラカルボン酸成分であり、芳香族ジアミン成分
の50モル%以上、特に60モル%以上がフェニレンジ
アミン成分であるポリイミドが好ましい。また、このよ
うなポリイミドフィルムは各元素の重量割合がC(炭
素)/O(酸素)(Oに対するCの割合、以下同じ)が
4.0〜 5.7特に4.1〜5.6であり、O/N
(Nに対するOの割合)が1.8〜2.6、特に1.9
〜2.5となり、この範囲内で適宜選択することが好ま
しい。
0〜300℃の温度での平均線膨張係数が2.5×10
-5℃-1以下、好ましくは−0.1×10-5〜2.5×1
0-5℃-1、特に好ましくは0.1×10-5〜2.3×1
0-5℃-1であって、好ましくはフィルムの長手方向(M
D方向)と横断方向(TD方向)との線膨張係数の比
(MD/TD)が、約1/5〜4/1程度、特に好まし
くは1/3〜3/1程度であり、さらに、前述の熱寸法
変化率が0.3%以下、好ましくは0.25%以下であ
る。
ルムの片面あるいは両面における各元素の重量割合がC
(炭素)/O(酸素)が2.9〜4.6、好ましくは
3.0〜4.5、特に好ましくは3.1〜4.4であ
り、O(酸素)/N(窒素)が2.4〜3.5、好まし
くは2.5〜3.4、特に好ましくは2.6〜3.3で
あり、フィルム表面におけるSi(ケイ素)の含有率が
0.7〜3.0%(重量%)、好ましくは0.8〜2.
9%、特に好ましくは0.9〜2.8%であり、全フィ
ルム中のP(リン)の含有率が5〜500ppm(重量
割合)、好ましくは10〜400ppm、特に好ましく
は15〜300ppmであることが必要である。
イミドフイルムの引張弾性率が小さくなり、C/Oが前
記上限より大きいとポリイミドフィルムの伸びが小さく
なるので適当ではない。前記のO/Nが前記下限より小
さいとポリイミドフィルムの伸びが小さくなり、O/N
が前記上限より大きいとポリイミドフィルムの引張弾性
率が小さくなるので適当ではない。またフィルム表面に
おけるSiの含有率が前記下限より小さいとポリイミド
フィルムの接着性が小さく、Siの含有率が前記上限よ
り大きいとポリイミドフィルム表面に析出物が付着しフ
ィルム表面の平滑性が損なわれるので好ましくない。さ
らに全ポリイミドフィルム中のPの含有率が前記下限よ
り少ないと効果なく、前記上限より多いとポリイミドフ
ィルムの物性、特に伸びが低下するので好ましくない。
前記の範囲内にすることが必要であり、これによって引
張弾性率が好適には400kg/mm2 以上であり、接
着性が実用的なレベルで充分大きく、実用的なレベルで
充分な成形性を有し、耐薬品性が優れており、伸びが好
適には25%以上である改質ポリイミドフイルムを得る
ことができるのである。
有機極性溶媒中にリン含有化合物、好適にはリン酸エス
テルおよび/またはリン酸エステルのアミン塩と、芳香
族酸二無水物と芳香族ジアミンとから得られる芳香族ポ
リアミック酸とを含むポリアミック酸溶液から化学変換
の方法によって、あるいは熱変換の方法によってポリア
ミック酸をイミド化することによって得ることができ
る。好適には、前記芳香族ポリアミック酸(その20%
以下がイミド化されていてもよい)溶液を基体上にフィ
ルム状に流延し、加熱して自己支持性フィルムを形成
し、この自己支持性フィルムの表面にシランカップリン
グ剤の溶液を塗布し、加熱して、フィルム表面のC/
O、O/N、Siの含有率、全フイルム中のPの含有率
を前記の範囲内にすることによってこの発明の改質ポリ
イミドフィルムを得ることができる。
アミック酸(このポリアミック酸は20%以下がイミド
化されていてもよい)を約2〜50重量%、特に5〜4
0重量%程度の濃度で均一に溶解することができる有機
極性溶媒であればよく、例えば、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルメトキシアセトアミドなどのN,N−ジ低級アル
キルカルボキシルアミド類、N−メチル−2−ピロリド
ン、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホンなどの有
機極性溶媒を挙げることができる。
モノカプロイルリン酸エステル、モノオクチルリン酸エ
ステル、モノラウリルリン酸エステル、モノミリスチル
リン酸エステル、モノセチルリン酸エステル、モノステ
アリルリン酸エステル、トリエチレングリコ−ルモノト
リデシルエ−テルのモノリン酸エステル、テトラエチレ
ングリコ−ルモノラウリルエ−テルのモノリン酸エステ
ル、ジエチレングリコ−ルモノステアリルエ−テルのモ
ノリン酸エステル、ジカプロイルリン酸エステル、ジオ
クチルリン酸エステル、ジカプリルリン酸エステル、ジ
ラウリルリン酸エステル、ジミリスチルリン酸エステ
ル、ジセチルリン酸エステル、ジステアリルリン酸エス
テル、テトラエチレングリコ−ルモノネオペンチルエ−
テルのジリン酸エステル、トリエチレングリコ−ルモノ
トリデシルエ−テルのジリン酸エステル、テトラエチレ
ングリコ−ルモノラウリルエ−テルのジリン酸エステ
ル、ジエチレングリコ−ルモノステアリルエ−テルのジ
リン酸エステル等のリン酸エステルやこれらリン酸エス
テルのアミン塩が挙げられる。前記アミンとしてはアン
モニア、モノメチルアミン、モノエチルアミン、モノプ
ロピルアミン、モノブチルアミン、ジメチルアミン、ジ
エチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリブチルアミン、モノエタノ−ルアミン、ジエタ
ノ−ルアミン、トリエタノ−ルアミン等がある。
述の芳香族テトラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分
とから低温での重合で得られたイミド化率が20%以下
のビフェニルテトラカルボン酸系のポリイミド前駆体で
あると共に、対数粘度(測定温度:30℃、濃度:0.
5g/100ml溶液、溶媒:N−メチル−2−ピロリ
ドン)が0.1〜7、特に0.2〜5程度であり、有機
極性溶媒に約2〜50重量%の濃度、特に5〜40重量
%にまで均一に溶解できるポリマ−であることが好まし
い。前記の対数粘度は次式によって算出された値であ
る。 対数粘度=自然対数(溶液粘度/溶媒粘度)/溶液の濃
度
くは70%以下がイミド化していてもよい)の自己支持
性フィルムは、前記芳香族ポリアミック酸100重量部
と、有機極性溶媒5〜150重量部、好ましくは10〜
120重量部、特に好ましくは20〜100重量部と、
ポリアミック酸重合体100重量部に対して好ましくは
0.01〜1重量部、特に0.02〜0.8重量部のリ
ン酸エステルおよび/またはリン酸エステルのアミン塩
とを含有している芳香族ポリアミック酸組成物からなる
柔軟で自己支持性フィルムであり、特に長尺の自己支持
性フィルムであることが好ましい。
ムは、例えば、前述の芳香族テトラカルボン酸成分と芳
香族ジアミン成分との略等モル(各成分の添加順序には
特に制限はなく、最初から略等モルを添加してもよく、
何段階かに分けて添加してもよい。)を、前記有機極性
溶媒中、約100℃以下の低い温度で、特に好ましくは
0〜80℃の温度で約0.1〜10時間、重合して得ら
れた高分子量の芳香族ポリアミック酸(芳香族ポリイミ
ド前駆体)が、有機極性溶媒に約2〜50重量%の濃度
で均一に溶解している芳香族ポリアミック酸溶液に、前
述のリン含有化合物を加えて溶解させて得られた組成物
を、製膜用ド−プ液として使用して好ましくは約150
℃以下の流延温度、特に好ましくは0〜120℃程度の
流延温度で支持体面上に液状の薄膜を形成し、その薄膜
を支持体上で好ましくは約150℃以下の乾燥温度、特
に好ましくは20〜140℃程度の乾燥温度で、好まし
くは約0.1〜1時間乾燥する溶液流延法などの製膜法
で形成される自己支持性フィルムが好適に使用できる。
フィルムは、例えば、前述の高分子量の芳香族ポリアミ
ック酸(芳香族ポリイミド前駆体)が、有機極性溶媒に
約2〜50重量%の濃度で均一に溶解している芳香族ポ
リアミック酸溶液に、ピリジン、ベ−タピコリンなどの
第3アミン化合物や無水酢酸のような酸無水物などの化
学変換剤、および前述のリン含有化合物を加えて溶解さ
せて得られた(これら各成分の添加順序には特に制限は
なく、組成物の安定性等から適宜選択すればよい)組成
物を、製膜用ド−プ液として使用して好ましくは約0〜
150℃の流延温度、特に好ましくは0〜120℃程度
の流延温度で支持体面上に液状の薄膜を形成し、その薄
膜を支持体上で好ましくは約150℃以下の乾燥温度、
特に好ましくは20〜140℃程度の乾燥温度で、好ま
しくは約0.1〜1時間乾燥する溶液流延法などの製膜
法で形成される自己支持性フィルムが好適に使用でき
る。
ず、前記自己支持性フィルム(ポリアミック酸、あるい
はその一部がイミド化されたポリイミド前駆体)の少な
くとも片方の表面(必要であれば両側の表面)に、ケイ
素化合物を均一に分布させ、加熱してフィルムを形成し
ているポリアミック酸をイミド化することによって得る
ことができる。
素化合物を0.5%以上の濃度で含有し、しかも水分の
含有率が20%以下であるケイ素化合物の溶液を、グラ
ビア−ト法、シルクスクリ−ン法、浸漬法などの塗布法
で均一に塗布して均一に分布させ、その塗布フィルムを
好ましくは50〜180℃、特に好ましくは60〜16
0℃、さらに好ましくは70〜150℃の乾燥温度で好
ましくは0.1〜20分間、特に好ましくは0.2〜1
5分間、更に好ましくは0.3〜10分間乾燥して溶媒
および生成水が、好ましくは約27〜60重量%、特に
好ましくは30〜50重量%残存している固化フィルム
を形成し、次いで、好ましくは(1) 100g/mm2
以下、特に好ましくは80g/mm2 以下である実質的
にフリ−の状態ないしは前記上限までの低張力下、およ
び好ましくは(2)約80〜250℃、特に好ましくは
100〜230℃の乾燥温度で、好ましくは約1〜20
0分間、特に好ましくは2〜100分間乾燥して、前記
溶媒および生成水分が、好ましくは約5〜25重量%、
特に好ましくは10〜23重量%の割合で含有されてい
る固化フィルムを形成することが望ましい。
7〜60重量%、特に好ましくは30〜50重量%残存
している固化フィルムを乾燥温度に昇温する際には、比
較的短時間内に昇温することが好ましく、例えば、10
℃/分以上の昇温速度であることが好適である。乾燥す
る際に固化フィルム状体に対して加えられる張力を増大
することによって、最終的に得られるポリイミドフィル
ムの線膨張係数を小さくすることができ、この平均線膨
張係数を前述の範囲内において希望する値に調節するこ
とができる。
ましくは275℃以上、特に好ましくは280〜600
℃、そのなかでも特に好ましくは290〜550℃の範
囲のアミノシラン化合物、エポキシシラン化合物を挙げ
ることができる。すなわち、β−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)−エチル−トリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピル−トリメトキシシランなどのエポキ
シシラン化合物、γ−アミノプロピル−トリエトキシシ
ラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピル
−トリエトキシシラン、N−〔β−(フェニルアミノ)
エチル〕−γ−アミノプロピル−トリエトキシシラン、
N−フェニル−γ−アミノプロピル−トリエトキシシラ
ンなどのアミノシラン化合物が好ましい。なかでも特に
N−フェニル−γ−アミノプロピル−トリエトキシシラ
ンが好ましい。
5重量%以上、特に1〜100重量%、更に好ましくは
3〜55重量%の濃度で、低級アルコ−ル、アミド系溶
媒などの有機溶媒に均一に溶解している低粘度の溶液が
好ましい。前述の芳香族ポリアミック酸の製造に使用さ
れる重合溶媒や自己支持性フィルムに含有されている溶
媒と同じ種類の溶媒を挙げることができる。また、エチ
ルアルコ−ル、メチルアルコ−ル、プロピルアルコ−
ル、ブチルアルコ−ルなどの低級アルコ−ルを使用する
ことができる。
適には前述の乾燥工程に続いて、連続的または断続的に
前記固化フィルムの少なくとも一対の両端縁を連続的ま
たは断続的に前記フィルムと共に移動可能な固定装置な
どで固定した状態で、前記の乾燥温度より高く、しかも
好ましくは200〜500℃の範囲内、特に好ましくは
250〜450℃の範囲内の高温度で、好ましくは1〜
200分間、特に2〜100分間、前記固化フィルムを
乾燥および熱処理して、好ましくは最終的に得られるポ
リイミドフィルム中の溶媒および生成水等からなる揮発
物の含有量が1重量%以下になるように、固化フィルム
から溶媒などを充分に除去するとともに前記フィルムを
構成しているポリマ−のイミド化を充分に行って、前述
の各性能を同時に満足するポリイミドフィルムを形成す
る。
例えば、多数のピンまたは把持具などを等間隔で備えた
ベルト状またはチェ−ン状のものを、連続的または断続
的に供給される前記固化フィルムの長手方向の両側縁に
沿って一対設置し、そのフィルムの移動と共に連続的ま
たは断続的に移動させながら前記フィルムを固定できる
装置が好適である。また、前記の固化フィルムの固定装
置は、熱処理中のフィルムを幅方向または長手方向に適
当な伸び率または収縮率(特に好ましくは0.5〜5%
程度の伸縮倍率)で伸縮することができる装置であって
もよい。
されたポリイミドフィルムを、再び好ましくは400g
/mm2 以下、特に好ましくは300g/mm2 以下の
低張力下において250〜500℃、特に好ましくは3
00〜450℃の温度で、好ましくは1〜30分間、特
に好ましくは2〜20分間、熱処理すると特に寸法安定
性が優れた耐熱性のポリイミドフィルムとすることがで
きる。また、製造された長尺のポリイミドフィルムは、
適当な公知の方法でロ−ル状に巻き取ることができる。
る各成分の分析は、例えば、フィルム表面の各元素の重
量割合は、X線光電子分光装置(VG社ESCALAB
・200X型)でMg KaのX線源(300W)を用
い、2mm×3mmのフィルムの極く表面(〜数十Å)
に存在する元素を調べることにより求めることができ
る。全フィルム中のPは、ポリイミドフィルムを酸化亜
鉛と一緒に燃焼灰化させ希硫酸で溶解後、モリブデン酸
アンモニウム、亜硫酸ソ−ダ、ハイドロキノンを加え、
分光光度計で吸光度(波長655nm)を測定する方法
によって行った。
試料片(5mm×20mm)を、引張り荷重法による熱
機械分析装置(理学電気株式会社製)に設置して、常温
から300℃まで10℃/minの昇温速度で昇温し、
300℃に1分間保持した後、5〜20℃/minの降
温速度で常温まで冷却し、その降温時の300℃から5
0℃までの試料片の長さの変位(ΔL1)および試料片の
元の長さ(L1;10mm)から、次の計算式によって算
出したものである。 α=(ΔL1/L1)/(300−50) また、熱寸法変化率(A:%)は、前記と同様の熱機械
分析装置に試料片(5mm×20mm)を設置し、常温
から400℃まで10℃/minの昇温速度で昇温し、
400℃に2時間保持した後5〜20℃/minの降温
速度で常温まで冷却して、その際の加熱の前後の常温
(約 25℃)での試料片の長さの変位(ΔL2)および
試料片の元の長さ(L2:10mm)から、次の計算式に
よって算出したものである。 A=(ΔL2/L2)×100 また、フィルム中の揮発性成分の含有率は次の計算式に
よって算出した。 揮発性成分(重量%)=(W0 −W)/W0 ×100 W0 :150℃×10分乾燥後の重量 W :450℃×20分加熱処理後の重量
イミドフィルムにスパッタリングのような方法で直接あ
るいは接着剤を介してポリイミドフィルムの様な同種あ
るいは銅のような異種の基材を積層することによって得
ることができる。
明の改質ポリイミドフィルムの上(前記Siを特定の割
合で有する表面上)に接着剤を塗布、乾燥し、銅箔を張
り合わせる方法、あるいは前記改質されたポリイミドフ
ィルムの片面あるいは両面(改質面)に耐熱性接着剤、
例えば熱可塑性ポリイミドの溶液、あるいはその前駆体
であるポリアミック酸の溶液を塗布、乾燥、加熱した耐
熱性接着剤付きポリイミドフィルムや、このポリイミド
フィルムの改質面に直接金属(銅、クロム、ニッケル
等)を蒸着、スパッタで直接付着し、その上にさらに金
属(例えば銅)を電解または無電解メッキで付着させた
2層基板にすることができる。
AB、LOC(リ−ド・オン・チップ)等に好適に使用
することができる。
において部は重量部を示す。
3' ,4,4' −ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
294.22部とP−フェニレンジアミン108.14
部を加え25℃で約10時間反応させてポリアミック酸
溶液を得た。このポリアミック酸の対数粘度は2.66
であり、溶液の30℃の粘度は3100ポイズであっ
た。
−ジアミノジフェニルエ−テル200.24部添加後、
ピロメリット酸二無水物218.14部を加え25℃で
約6時間反応させてポリアミック酸溶液を得た。このポ
リアミック酸溶液の対数粘度は1.60であり溶液の3
0℃の粘度は300ポイズであった。
4,4' −ビフェニテトラカルボン酸二無水物147.
2部、ピロメリット酸二無水物100.1部、パラフェ
ニレンジアミン75.7部、4,4' −ジアミノジフェ
ニルエ−テル60.6部を加え25℃で約6時間反応さ
せてポリアミック酸溶液を得た。このポリアミック酸溶
液の対数粘度(30℃、0.5g/100ml N−メ
チル−2−ピロリドン)は2.51であり、溶液の30
℃の粘度は2900ポイズであった。
部に対して、モノステアリルリン酸エステルトリエタノ
−ルアミン塩0.1部を加え、室温25℃で6時間攪拌
してポリアミック酸組成物を得た。この組成物をステン
レスベルト上に流延塗布し、120℃で20分間乾燥し
たのち、ステンレスベルト面より剥がし自己支持性フィ
ルムを得た。剥離はスム−ズであった。
フェニル−γ−アミノプロピルエトキシシランのN,N
−ジメチルアセトアミド溶液(シラン化合物濃度:5重
量%)を塗布して、100℃で1分間加熱した。この固
化フィルムをダンサ−によりフィルム状体の長手方向
(MD)の両端縁を10g/mm2 の低張力下(TD:
フリ−)に縦型炉内(乾燥温度180℃)へ供給し約4
分間で通過させた。乾燥工程に続いてその固化フィルム
を高温加熱炉内へ供給し、その炉内でフィルムの長手方
向の両端縁を横型テンタ−で保持して移動させながら約
250℃から450℃までしだいに高くなる熱風で乾燥
・熱処理およびイミド化して、改質芳香族ポリイミドフ
ィルムを連続的に形成し、最後にそのフィルムを冷却し
ながらロ−ル状に巻き取った。前述の製膜法で得られた
厚さ50μmの芳香族ポリイミドフィルムは、そのポリ
マ−のイミド化率が95%以上であって、フィルムの熱
分解開始温度で示す耐熱性が450℃以上であり、さら
に、引張試験によるフィルムのMD方向の物性値(20
℃)である引張強度が51kg/mm2 、伸び率が35
%、引張初期弾性率が810kg/mm2 であった。こ
のフィルムのC/Oは5.5で、O/Nは2.0であっ
た(柳本製作所、元素分析計:MT−3型使用)。
製、ハイソ−ル:LOL.NO.OX−035)を厚さ
35μmの電解銅箔上に塗布し、120℃で30分間加
熱乾燥して接着剤層(厚さ200μm)を形成した。次
に、この電解銅箔上の接着剤層上に上記芳香族ポリイミ
ドフィルムを重ね合わせた後、170℃、40kg/cm
2 で5分間乾燥した後13時間放置して、銅箔層とポリ
イミドフィルム層との間のT−剥離試験(ASTM D
−1876)と180度剥離試験(ASTM D−90
3)とを行って評価した。
持性フィルムの製造時にステンレスベルト面に接してい
た側の表面)が1.6kg/cm以上、F面(流延による
自己支持性フィルムの製造時にステンレススベルト面に
接していなかったた側の表面)が1.5kg/cmであり
180度剥離強度は、B面が3.8kg/cmでF面が
3.0kg/cmであた。
O、O/N、Siの含有率、フィルム中のPの含有率を
表1に、線膨張係数、熱寸法変化率を表2に示す。ま
た、この改質ポリイミドフィルム全体のC/O、O/N
を測定したところ、改質前のポリイミドフィルムのそれ
ぞれの値と一致した。改質ポリイミドフィルムを10%
NaOH水溶液に60℃で1時間浸漬してもほとんど変
化なく形状を保持していた。
の両端縁を約80g/mm2 になるように一定間隔で保
持しながら、乾燥した他は実施例1と同様の方法で製膜
して、厚さ25μmの芳香族ポリイミドフィルムを製造
した。芳香族ポリイミドフィルムをロ−ル巻きする際
に、シワが発生したりすることがなく、ロ−ル巻きされ
たフィルムの巻き状態の外観は良好であった。上記改質
ポリイミドフィルムの表面のC/O、O/N、Si含有
率、フィルム中のPの含有率、フィルムの物性を表1、
表2にまとめて示す。
部に対して、モノステアリルリン酸エステルトリエタノ
−ルアミン塩0.1部を加え、室温で6時間攪拌してポ
リアミック酸組成物を得た。この組成物をステンレスベ
ルト上に流延塗布し、100℃で1分間乾燥したのち、
ステンレスベルト面より剥がし自己支持性フィルムを得
た。剥離はスム−ズであった。得られた自己支持性フィ
ルムの表面にN−フェニル−γ−アミノプロピルエトキ
シシランのN,N−ジメチルアセトアミド溶液(シラン
化合物濃度:5重量%)を塗布して、実施例1と同様に
して厚さ50μの改質ポリイミドフィルムを製造した。
このフィルムのC/Oは4.1、O/Nは2.3であっ
た。
施例1と同様にしてエポキシ系接着剤と張り合わせた。
T−剥離強度は、B面が1.7kg/cm、F面が1.
4kg/cmであり、180度剥離強度は、B面が3.
3kg/cmでF面が2.9kg/cmであった。上記
改質されたポリイミドフィルムの表面及びフィルム中の
Pの含有率、他の特性を表1に示す。また、このフィル
ムは10%NaOH水溶液に60℃で1時間浸漬しても
ほとんど変化なく形状保持していた。結果をまとめて表
1、表2に示す。
支持性フィルムの表面にN−フェニル−γ−アミノプロ
ピルエトキシシランのN,N−ジメチルアセトアミド溶
液を塗布しなかった他は実施例1と同様にしてポリイミ
ドフィルムを製造した。このポリイミドフィルムを使用
して実施例1と同様にしてエポキシ系接着剤と張り合わ
せた。接着性を評価した結果、T−剥離強度は、B面が
0.03kg/cm、F面が0.02kg/cmであ
り、180度剥離強度は、B面が0.3kg/cmでF
面が0.1kg/cmであった。上記ポリイミドフィル
ムの表面及びフィルム中の各成分の重量割合、含有率を
表1に示す。また、このフィルムの引張弾性率は870
kg/mm2 で,10%NaOH水溶液に60℃で1時
間浸漬してもほとんど変化なく形状保持していた。
実施例1と同様にしてポリイミドフィルムを製造した。
このフィルムのC/Oは3.3で、O/Nは2.9であ
った。このポリイミドフィルムから実施例1と同様にし
て改質ポリイミドフィルムを得た。この改質ポリイミド
フィルムを使用して実施例1と同様にしてエポキシ系接
着剤と張り合わせた。接着性を評価した結果、T−剥離
強度は、B面が1.7kg/cm、F面が1.6kg/
cmであり、180度剥離強度は、B面が3.0kg/
cmでF面が2.9kg/cmであった。上記ポリイミ
ドフィルムの表面及びフィルム中の各成分の重量割合、
含有率を表1に、その他の特性を表2に示す。また、こ
のフィルムの引張弾性率は310kg/mm2 で,10
%NaOH水溶液に60℃で1時間浸漬するとフィルム
は溶解していた。
ステアリルリン酸エステルトリエタノ−ルアミン塩を添
加しないで、ステンレスベルト上に流延塗布して、12
0℃で10分間乾燥したのち、ステンレスベルト面より
剥がそうとしたが、剥離が困難でフィルムが切断した
り、剥離面にも剥離痕が付いたりし、良好なフィルムを
製造することができなかった。
N,N−ジメチルアセトアミド溶液のシラン化合物濃度
を、1重量%(実施例4)に変えたか、シラン化合物濃
度を15重量%に変えたか(実施例5)、モノステアリ
ルリン酸エステルトリエタノ−ルアミン塩を0.025
部(実施例6)に変えたか、モノステアリルリン酸エス
テルトリエタノ−ルアミン塩を0.5部(実施例7)に
変えたか、モノステアリルリン酸エステルトリエタノ−
ルアミン塩に代えてジオクチルリン酸エステルモノエタ
ノ−ルアミン塩を0.1部用いた(実施例8)か、トリ
エチレングリコ−ルモノトリデシルエ−テルのモノリン
酸エステルを0.1部用いた(実施例9)他は実施例1
と同様に実施した。結果をまとめて表1および表2に示
す。
ィルムをスリットし、35mm幅のテ−プを作製し、そ
の上に26mm幅のポリイミド系の接着剤テ−プ(宇部
興産(株)製、UPA−322)をポリイミドテ−プの
改質面上にその中心線が重なるようにラミネ−トして接
着剤付きポリイミドテ−プを作製した。この接着剤付き
ポリイミドテ−プにスプロケット穴やデバイスホ−ルを
パンチングで開け、銅箔(35μ)を130℃で張り合
わせ、接着剤を硬化させた。その銅箔に常法によるエッ
チングによりIL(インナ−リ−ド)やOL(オウタ−
リ−ド)等の回路を形成しTAB用キャリア−テ−プを
作製した。このTAB用キャリア−テ−プにICを実装
した所、ICのパッドとILの寸法精度にほとんど狂い
がなく、正確にボンディングすることができた。
プリント基板の上に実装したところプリント基板の回路
とTABのOLとの寸法の狂いが小さく、正確にボンデ
ィングできた。
ミドフィルムを用いた他は上記と同様にしてTAB用キ
ャリア−テ−プを作製した。このTAB用キャリア−テ
−プにICを実装した所、ICのパッドとILの寸法は
大幅に狂い、正確にボンディングすることができず使用
不可であった。
ているので、以下に記載のような効果を奏する。
が大きく、耐薬品性に優れ、他の材料と張り合わせても
接着強度が大きく、種々の製造工程を経ても変化なく、
製造工程での寸法精度も高く、他部品を実装する際の位
置合わせが良好である。
−成分が30モル%以上のビフェニルテトラカルボン酸
成分と50モル%以上のフェニレンジアミン成分とから
なるものは、引張弾性率が400kg/mm2 以上であ
り、耐薬品性に優れ、他の材料と張り合わせても接着強
度が大きく、種々の製造工程を経ても変化がなく、製造
工程での寸法精度も高く、他部品を実装する際の位置合
わせが良好であり、安定的に一定した品質で大量に、工
業的に得ることができる。
体は、接着強度が大きく、種々の製造工程を経ても変化
なく、製造工程での寸法精度も高く、他部品を実装する
際の位置合わせが良好である。
Claims (3)
- 【請求項1】芳香族テトラカルボン酸成分と芳香族ジア
ミン成分とからなる芳香族ポリイミドフィルムフィルム
であって、該ポリイミドフィルムが、約50〜300℃
の温度での平均線膨張係数が2.5×10-5℃-1以下で
あって、常温から400℃まで昇温後400℃で2時間
加熱を行った前後の常温でのフィルムの寸法変化率で示
す熱寸法変化率が0.3%以下であり、少なくとも一方
のフィルム表面における各元素の重量割合がC/Oが
2.9〜4.6であり、O/Nが2.4〜3.5であ
り、該フィルム表面におけるSiの含有率が0.7〜
3.0%であり、かつ全フィルム中のPの含有率が5〜
500ppmであることを特徴とする改質ポリイミドフ
ィルム。 - 【請求項2】芳香族テトラカルボン酸成分が30モル%
以上のビフェニルテトラカルボン酸成分からなり、かつ
芳香族ジアミン成分が50モル%以上のフェニレンジア
ミン成分からなることを特徴とする請求項1記載の改質
ポリイミドフィルム。 - 【請求項3】芳香族テトラカルボン酸成分と芳香族ジア
ミン成分とからなる芳香族ポリイミドフィルムフィルム
であって、該ポリイミドフィルムが、約50〜300℃
の温度での平均線膨張係数が2.5×10-5℃-1以下で
あって、常温から400℃まで昇温後400℃で2時間
加熱を行った前後の常温でのフィルムの寸法変化率で示
す熱寸法変化率が0.3%以下であり、少なくとも一方
のフィルム表面における各元素の重量割合がC/Oが
2.9〜4.6であり、O/Nが2.4〜3.5であ
り、該フィルム表面におけるSiの含有率が0.7〜
3.0%であり、かつ全フィルム中のPの含有率が5〜
500ppmである改質ポリイミドフィルムに直接ある
いは接着剤を介して同種または異種の基材が積層されて
いることを特徴とする積層体。
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JP26066994A JP3235370B2 (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 積層体 |
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