JPH02217241A - フレキシブルプリント基板の製造法 - Google Patents

フレキシブルプリント基板の製造法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐熱性を有し、かつ耐折性の優れたフレキシ
ブルプリント基板の製造法に関する。
(従来の技術) フレキシブルプリント基板は可撓性を有するプリント回
路を製造するための基板であって、近年電子機器の小型
化、薄膜化、高密度化の要求がますます高まっている。
従来のポリイミド系フレキシブル基板はポリイミドフィ
ルムと銅箔を接着剤を介して貼り合せたものが主流であ
る。しかし、この基板は接着剤を使用しているため耐熱
性、電気特性等の点で問題があり、ポリイミドの特性を
充分にいかすことが出来なかった。
これらの問題を解決するためにポリイミドフィルムを銅
箔上に熱融着させる方法として、特開昭57−181,
857号公報及び銅箔上にポリイミド前駆体を直接塗布
し加熱乾燥処理する方法(以下ダイレクトコート法)と
して、特公昭61−111,359号公報および特開昭
83−69,634号公報が提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) これらの改良法は接着剤を使用しないためフレキシブル
プリント基板の耐熱性、電気特性などが良くなるが、前
者の方法ではフィルムの製造熱融着等の工程を経るため
従来品(接着剤系)に比べて同じかあるいはそれ以上の
工程を必要とする。
しかしながらダイレクトコート法ではフィルム製造工程
がないため工程の簡略化が可能であり、得られるフレキ
シブルプリント基板の耐熱性、電気特性も優れているが
該基板の高耐折性には寄与し得ない、そして高耐折性を
要求される用途に対しては銅箔として電解銅箔よりも圧
延銅箔がよく使われる。しかし、一般に圧延銅箔は電解
銅箔よりも高価である上、得られるフレキシブルプリン
ト基板のビール強度は低下する。
本発明はこの問題を解決し、耐折性のすぐれた安価なフ
レキシブルプリント基板の製造法を提案するものである
一般にフレキシブルプリント基板を、 100℃から 
200℃にて熱処理する事により耐折性は約1.5倍向
上(特開昭54−110,466号公報、特開昭53−
17,784号公報)すると提案されているが、該基板
に電解銅箔を使用した場合には圧延銅箔並とはならず、
また不十分である。
また、大気中で200℃から450℃での加熱硬化を行
なった場合は耐折性は低下した。一方、酸素濃度0,5
%以下、好ましくは0.2%以下の不活性ガス中で0.
02kg/cmから0.2kg/c+aの張力下で上記
の加熱硬化を行なうと、おどろくべきことに得られたフ
レキシブルプリント基板の耐折性は圧延銅箔並に向上す
ることがわかった。この耐折性の向上は銅箔のXii回
折から上記雰囲気下での高分子熱開裂反応を押えると同
時に銅箔の結晶形態に起因することがわかった。
本発明者は上記ダイレクトコート法により得られるプリ
ント基板の耐折性の改善について鋭意検討した結果、加
熱乾燥硬化時の雰囲気及び張力の条件下の最適化により
耐折性の向上は得られ、それは銅箔の結晶サイズと結晶
面の選択配向性に深く関係があることを見い出し、本発
明に至った。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明はポリイミド前駆体を銅箔上に直接塗
布したのち加熱乾燥することによりフレキシブルプリン
ト基板を製造する方法において、200℃から450℃
での加熱乾燥硬化工程において不活性ガス中で0.02
Kg/c虐から0.2にg/c−の張力下で加熱乾燥硬
化する方法である。
この不活性ガス雰囲気とは、乾燥炉を窒素ガス等の不活
性ガスで加圧パージした雰囲気であり、不活性ガスとし
ては窒素ガスであって酸素濃度0.5%以下、更に好ま
しくは0.2%以下のものが好ましい、勿論、アルゴン
等の希ガス、炭酸ガスのような不活性ガスも使用できる
本発明におけるフレキシブルプリント基板は、銅箔上の
銅に同程度の熱膨張係数をもつポリイミド前駆体を直接
塗布し加熱乾燥硬化することにより製造することが出来
る。銅箔上に塗布するポリイミド前駆体としては下記の
一般式で表される繰り返し単位を有する重合体を挙げる
ことができる。
(ここでR,は四価の芳香族基、R2は2僅の芳香族炭
化水素基を表す、) 上記前駆体の合成に用いられる芳香族テトラカルボン酸
二無水物(R1)としては、ピロメリット酸、2,3,
3°、4°−テトラカルボキシジフェニル、3.3°、
4,4°−テトラカルボキシジフェニル、 3.3°。
4.4°−テトラカルボキシベンゾフェノン等を挙げる
ことができる。
また、芳香族ジアミン(R2)の具体例としてp、■−
フェニレンジアミン、4.4°−ジアミノジフェルエー
テル、3.4°−ジアミノジフェニルエーテル、3.3
゛−ジアミノジフェニルエーテル、4.4°−ジアミノ
ジフェニルケトン、 3.4’−ジアミノジフェニルケ
トン、4.4°−ジアミノジフェニルスルホン、 4.
4’−ジアミノビフェニル、3.4−ジアミノビフェニ
ル、 4.4’−ジアミノジフェニルメタン、2.2°
−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、1.4−ジ(
4−アミノフェニル)フェニルエーテル、 1.3’−
ジ(4−アミノフェニル)フェニルエーテルまたは (R3は炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基又は炭素数6
〜9の芳香族炭化水素基を表わしR4は炭素数3〜5の
2価の脂肪族炭化水素基又は炭素数6〜9の2価の芳香
族炭化水素基を表わし、1は3〜150の整数を表わす
、)で示されるジアミノシロキサンジアミン等がある。
これらのポリイミド前駆体の合成反応の際使用される有
機溶媒としてはN−メチル−2−ピロリドン、N、N’
−ジメチルアセトアミド、N、N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルフオキシド、クレゾール等の極性有機
溶媒を挙げる事ができ、これらの単独または2次分以上
の混合でも使用でき反応は0〜80℃の範囲で行われる
本発明において銅箔上にポリイミドフィルムを形成する
方法としては先ず該銅箔表面にlO〜30冑t%のポリ
イミド前駆体をコンマコーター、ドクターナイフ等で塗
布する0次に該直接塗布したポリマー゛溶液中の溶媒を
100℃から200℃で加熱して除去し次いで酸素濃度
0.5%以下の不活性ガス中で0.02から0.2Kg
/c++の張力下で200℃から450℃まで加熱硬化
を行なう。
本発明の方法においては、 200℃から450℃での
加熱硬化を行なう工程の雰囲気及び張力の適性化が重要
である。
すなわち、X線回折によると大気圧で200℃から45
0℃に加熱硬化した銅箔の結晶には、結晶格子の異なる
酸化銅が不均一に銅結晶中に混在しており、そのため耐
折性が低下する。また、酸素濃度0.5%以下好ましく
は0.2%以下の不活性ガス中で200℃から450℃
で加熱硬化を行なうと未処理の銅箔と同じ格子定数を示
し結晶サイズは均等に3倍程度大きくなり、第2の要素
として0.02にg/c−から0.2Kg/c■の張力
下で上記の加熱硬化を行なうと銅箔の(2,2,0)面
の反射が弱くなり(1,1,1)面の反射が強くなる。
すなわち、本発明の加熱硬化処理により銅箔は単一結晶
格子定数で結晶サイズが大きくなるのみでなく結晶面の
選択配向が行われ、耐折性の向上に大きく寄与している
。 0.211g/c−以上の張力では銅箔が延びMO
,TDの異方性が現われ問題となる0次に、本発明の実
施例及び比較例を挙げて本発明の詳細な説明する。
合成例 温度計、攪拌器及び窒素導入管を取り付けた10jil
ガラス製反応器に窒素気流下でp−フェニレンジアミン
24G、[1gと4,4゛−ジアミノジフェニルエーテ
ル111.4gとN−メチル−2−ピロリドンを71入
れ攪拌し、溶解した。溶解後、攪拌下で3.3°、4゜
4°−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を1118
.9 gを徐々に加え20℃以下で5時間反応してポリ
イミド前駆体のポリイミド酸溶液を得た。
得られたポリイミド前駆体のN゛−メチル−2−ピロリ
ドン中のo、sg/dj!、 30℃における対数粘度
は1.8であった。
実施例1 上記で合成したポリイミド前駆体を塗工機を用いて厚み
18μの片面粗化した電解銅箔の粗化鋼に400μmの
厚さで塗布した0次でポリイミド前駆体を塗布した銅箔
を熱風乾燥炉で100℃、200℃で各10分間乾燥し
、溶媒を除去した後、酸素濃度が0.3%の窒素ガス中
で張力0.1Kg/c■の張力下で 250℃、350
℃で各10分硬化し、ポリイミド25μのフレキシブル
プリント基板を得た。
このフレキシブルプリント基板の耐折性(MIT)はT
D 57000回、MO56000回であフた。 MI
Tの測定はエツチングにより幅1.5m■、回路間1.
0g+1で1往復の導体を形成したものについて曲率半
径0.8−1屈曲速さ 1110回/分、強度500g
にて導体回路の完全断線を生じるまでの屈曲回数を求め
た。
(JIS−C−P811S ) 実施例2 銅箔を35μの電解銅で行つた以外は実施例1と同様に
してフレキシブルプリント基板を得た。この基板の耐折
性はTO,800回、MD 790回であ7た。
比較例1 加熱硬化を大気中で行った以外は実施例1と同様にして
フレキシブルプリント基板を得た。この基板はかなり酸
化され、耐折性はTO21100回、MD3300回で
あフた。
た。
比較例3 加熱硬化を無張力下で行った以外は実施例1と同様にし
てフレキシブルプリント基板を得た。この基板の耐折性
はTD 35000回、MD 32000回でありた。
比較例4 加熱硬化を0.5Kg/cmの張力下で行った以外は実
施例1と同様にしてフレキシブルプリント基板を得た。
この基板はTO51000回、MD 35000回であ
った。またこの基板には縦シワができ、フレキシブルプ
リント基板としては加工工程上問題となり使用できなか
った。
比較例2 銅箔を18μの圧延鋼で行った以外は実施例1と同様に
してフレキシブルプリント基板を得た。こ比較例5 市販されている従来の接着剤張り合わせフレキシブルプ
リント基板(電解銅品)の耐折性を実施例1と同様にし
て測定するとTO288回、Mo 330回であった。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明した如く、本発明の方法によれば銅箔上
にポリイミド前駆体を直接塗布し、高温下で加熱硬化す
るダイレクトコート法によってフレキシブルプリント基
板を製造する場合に耐折性の顕著に優れたフレキシブル
プリント基板が製造することが可能となった。
以上

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリイミド前駆体を銅箔上に直接塗布したのち加
    熱乾燥硬化することによりフレキシブルプリント基板を
    製造する方法において、200〜450℃の不活性ガス
    中で0.02〜0.2kg/cmの張力下で、加熱乾燥
    硬化することを特徴とするフレキシブルプリント基板の
    製造法。
  2. (2)不活性ガスは酸素濃度0.5%以下の窒素ガスで
    ある特許請求の範囲第1項の記載のフレキシブルプリン
    ト基板の製造法。
  3. (3)銅箔としては電解銅箔を使用する特許請求の範囲
    第1項の記載のフレキシブルプリント基板の製造法。
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