JPH08119738A - 導電性セラミックスの製造方法 - Google Patents

導電性セラミックスの製造方法

Info

Publication number
JPH08119738A
JPH08119738A JP6264783A JP26478394A JPH08119738A JP H08119738 A JPH08119738 A JP H08119738A JP 6264783 A JP6264783 A JP 6264783A JP 26478394 A JP26478394 A JP 26478394A JP H08119738 A JPH08119738 A JP H08119738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
atmosphere
heat
firing
electrically conductive
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6264783A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3085632B2 (ja
Inventor
Masahide Akiyama
雅英 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP06264783A priority Critical patent/JP3085632B2/ja
Publication of JPH08119738A publication Critical patent/JPH08119738A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3085632B2 publication Critical patent/JP3085632B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】低温での焼成により緻密質な焼結体を作製す
る。 【構成】金属元素として少なくとも周期律表第3a族元
素と、Crと、Ca、Ba、SrおよびMgの群から選
ばれる少なくとも1種のアルカリ土類元素を含有する酸
化物粉末の混合粉末、あるいはそれらの固溶によるペロ
ブスカイト複合酸化物粉末を1000〜1700℃の酸
素分圧が10-2気圧以下の雰囲気中で熱処理した後、こ
れを成形し、酸素分圧が10-3気圧以上の酸化雰囲気中
で焼成することにより、開気孔率1%以下の焼結体を
得、これを燃料電池セルの集電部材や発熱素子として使
用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体電解質型燃料電池
セルのセパレータ、ガスディフューザー、およびインタ
ーコネクタなどの集電材料あるいはセラミック発熱素子
として好適なMCrO3 (M:周期律表第3a族元素)
系導電性セラミックスを製造するための方法に関する。
【0002】
【従来技術】MCrO3 (M:周期律表第3a族元素)
で表される化合物は、高温において化学的安定性に優
れ、また電子伝導性が大きいことから固体電解質型燃料
電池セルのセパレータ、ガスディフューザ、およびイン
ターコネクタなどの集電材料あるいはセラミック発熱素
子への応用が検討されている。
【0003】固体電解質型燃料電池セルにおいては、図
1に示すようにY2 3 安定化ZrO2 の電解質1の一
面に多孔性のLaをCa、Srで置換したLaMnO3
を空気極2として形成し、他方の面にNi−ZrO
2 (Y2 3 含有)からなる燃料極3を形成して単セル
が構成されている。この単セルは上述の例えばMg、C
aなどをドープしたLaCrO3 系のセパレータ4で挟
みこまれている。
【0004】一方、高温作動のセラミックの発熱素子に
おいては、絶縁性セラミックスであるアルミナの表面に
白金などの抵抗体を形成したり、内部にタングステン等
の抵抗体を内蔵したものが使用されている。この種の発
熱素子においては、作動温度が700℃と高いことが利
点であるが、抵抗に掛かる電圧が不均一なためその結果
発熱温度が不均一となることに加えて、発熱面積が小さ
いなどの欠点がある。
【0005】この問題を克服するため特願平5−103
117号記載のようにLaCrO3 系の自己発熱型のセ
ラミック発熱素子も検討されている。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】MCrO3 (M=周
期律表第3a族元素)系材料は、上述のように固体電解
質型燃料電池セルの集電材料や各種セラミック発熱素子
として好適な材料であるが、MCrO3 系材料は陽イオ
ンの拡散速度が遅いことに加えて、焼結過程において材
料中からCr成分が揮発して、粒子の接触部(ネック
部)にCr2 3 として凝縮堆積して焼結を阻害する。
このため、大気中では2000℃以上の高温で焼結させ
るか、あるいは還元性雰囲気でこのCr成分の蒸発凝縮
を抑制しながら焼結させる必要がある。Crの蒸発凝縮
を抑制し得る雰囲気で焼結する場合においても1800
℃以上の高温での焼成が必要である。
【0007】このような高温での材料の作製は、経済的
な観点から燃料電池セルの量産やセラミック発熱素子へ
の応用を著しく困難にさせるとともに、製品コストを高
める大きな要因になっている。または、特開平2−11
1632号に記載されるようにLa1+x+y Cax CrO
3 のようにCaを過剰に添加して低温度で焼成する方法
もあるが、この材料は1000℃付近で使用すると相分
離を起こし、特性が劣化する場合がある。このため、こ
の材料は使用条件により必ずしも安定な材料とは言えな
いという問題があった。
【0008】また、一方LaCrO3 系材料を低温で作
製する方法として、電気化学的気相合成(EVD)法が
知られている。しかしながら、この方法は1400℃と
比較的低温でLaCrO3 系材料が作製できるものの、
LaCrO3 の成長速度が遅いため量産性に欠ける欠点
がある。これに加えて、この方法では出発原料として極
めて高価な金属塩化物を使用する必要があるため経済的
にも問題があった。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、上述の
問題点を解決するためMCrO3 (M=周期律表第3a
族元素)系材料を低温で焼成するための方法について検
討を重ねた結果、周期律表第3a族元素と、Crと、C
a、Sr、Ba、Mgなどのアルカリ土類元素を含む酸
化物の混合粉末、あるいはそれらの固溶により形成され
たペロブスカイト型複合酸化物粉末を、成形前に100
0〜1700℃の酸素分圧が10-2気圧以下の雰囲気中
で熱処理した後、これを成形し、酸素分圧が10-3気圧
以上の酸化雰囲気中で焼成することにより、緻密質なL
aCrO3 系導電性セラミックスが得られることを知見
したものである。
【0010】以下、本発明を詳述する。本発明において
製造される導電性セラミックスは、MCrO3 (M:周
期律表第3a族元素)系固溶体を主結晶相とするもの
で、式中、Mとしては具体的にはLa、Y、Yb、S
c、Sm、Dy、Nd、Pr、Ce、GdおよびErの
群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。また、こ
のMCrO3 からなる主結晶相において、Ca、Ba、
SrおよびMgのうちの少なくとも1種を含むものであ
る。この組成における金属元素の組成を下記化1
【0011】
【化1】
【0012】と表した時、x+y+z=2、0.005
≦y/x+y+z≦0.3を満足することが望ましい。
これらアルカリ土類元素による置換は、セラミックスの
導電性を高める上で必要であり、0.005>y/x+
y+zでは、電気伝導度が小さくなり、y/x+y+z
>0.3では水素/水蒸気雰囲気で材料分解が起こった
り、あるいは材料表面の腐食が著しいため好ましくな
い。特に望ましくは0.01≦y/x+y+z≦0.1
である。
【0013】また、この導電性セラミックスによれば、
主結晶相を構成するCrの一部をMn、Ni、Fe、C
oでCrに対して30原子%以下の比率で置換すること
も可能である。
【0014】上記MCrO3 (M:周期律表第3a族元
素)系導電性セラミックスを製造するには、通常、出発
原料として周期律表第3a族元素酸化物、Cr2 3
CaO、MgO、SrO等や、熱処理により酸化物を形
成する各構成金属の水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、酢酸塩
などを用いて所定の比率で調合した後、1000〜16
00℃で1〜5時間仮焼した後に、ボールミル等の周知
の方法により粉砕を行い0.1〜10μmのペロブスカ
イト複合酸化物粉末を作製する。そしてこの粉末を用い
て成形、焼成する。
【0015】本発明の導電性セラミックスの製造方法に
おける最も大きな特徴は、成形前の粉末、即ち、金属元
素として少なくとも周期律表第3a族元素(M)と、C
rと、Ca、Ba、SrおよびMgの群から選ばれる少
なくとも1種のアルカリ土類元素を含有する酸化物粉末
の混合粉末、あるいはそれらを熱処理することにより固
溶体化処理することにより得られたペロブスカイト複合
酸化物粉末に対して、1000〜1700℃の酸素分圧
が10-2気圧以下の雰囲気中で熱処理を施す点にある。
【0016】この熱処理を施すことにより、その後の焼
成時における焼結性を飛躍的に高めることができる。し
かし、この熱処理時の温度が1000℃より低いと、C
rの蒸発が少なく得られた粉末の焼結性が低くなり、1
700℃より高いとMCrO3 の粒成長が大きくなり、
同様に焼結性が低くなる。また酸素分圧が10-2気圧を
越える雰囲気中で熱処理するとCrの蒸発凝縮が起こ
り、得られた粉末の焼結性が低下することから熱処理時
の条件を上記範囲に設定した。
【0017】次に、この熱処理後の粉末を用いて成形、
焼成する。成形は、例えば、金型プレス,冷間静水圧プ
レス,押出し成形、ドクターブレード法等により行われ
る。
【0018】そして、この成形体を焼成するにあたり、
酸素分圧が10-3気圧以上の酸化雰囲気中で1〜10時
間程度焼成する。この焼成時の酸素分圧を10-3気圧以
上に限定したのは、10-3気圧未満の分圧下ではCrO
3 の蒸発や、固溶させたMg、Srの蒸発が促進される
ためである。また、本発明によれば、前述したような処
理を施した粉末を用いることにより1300〜1700
℃の低温度で1〜10時間程度行うことにより気孔率5
%以下の高密度の焼結体を作製することができる。
【0019】なお、焼成温度はその用途により適宜調整
され、例えば燃料電池セルの集電部材として用いる場合
には、開気孔率を1%以下、特に0.5%以下に小さく
する必要があるため1400〜1700℃の焼成温度が
最適である。
【0020】以上のようにして得られる導電性セラミッ
クスは、金属元素として少なくとも周期律表第3a族元
素と、Crと、Ca、Ba、SrおよびMgの群から選
ばれる少なくとも1種のアルカリ土類元素を含有するペ
ロブスカイト複合酸化物を主結晶相とするものである。
また、上記主結晶相中にはCrに対する置換元素として
Ni、Fe、Co、Mnなどを含む場合もある。このN
i、Fe、Co、Mnによる総置換量としてはCrに対
して30原子%以下に制御することが望ましい。それ
は、その置換量が30原子%を越えると水素などの還元
雰囲気でセラミックスが分解しやすくなるためである。
【0021】本発明における導電性セラミックスによれ
ば、Mg、Srの置換比率が高くなると、仮焼条件や焼
結条件により少量のMgO、SrOが析出する場合や、
La2 3 が析出する場合があるが、主結晶相が上述の
組成範囲を満足し、且つ第2結晶相の割合が全結晶相に
対して10体積%以下であれば、主結晶相中に第2結晶
相が分散して存在しても、主結晶相が連続相を形成する
ため電気伝導度をほとんど阻害することはない。
【0022】また、焼結体中の前記ペロブスカイト複合
酸化物主結晶相の平均結晶粒子径としては0.5〜20
μmであることが望ましい。
【0023】さらに、セラミックス中の金属不純物量に
関しては、高温度における耐クリープ性を向上させる観
点からAl、Si量は金属換算で全金属元素量に対して
それぞれ2原子%以下が好ましい。これはAl、Si量
がそれぞれ2原子%を越えると粒界でガラス相を形成し
て、高温度における耐クリープ性が悪くなる傾向にある
ためである。好ましい範囲はそれぞれ0.5原子%以下
がよい。
【0024】次に、本発明の導電性セラミックスを燃料
電池の集電部材として用いる場合について説明する。図
1に示した平板型燃料電池セルにおいて、3〜15モル
%のY2 3 あるいはYb2 3 を含有した安定化Zr
2 または5〜30モル%のY2 3 、Yb2 3 、G
2 3 を含有したCeO2 からなる固体電解質1の片
面にLaを10〜20原子%のSr、Caで置換した多
孔性のLaMnO3 または特願平5−66935号など
の材料からなる空気極2を、他方の面には燃料極3とし
て多孔性のNi−ZrO2 (Y2 3 含有) サーメット
を形成する。これを単セルとしてセル間を接続するイン
ターコネクタと呼ばれる集電部材4が、空気極と隣接す
るセルの燃料極とを電気的に接続する。本発明の導電性
セラミックスをこの集電部材4として用いる。かかるセ
ルにおいては、空気極2には空気あるいは酸素ガス、燃
料極に水素、COおよびCO2 ガス等が供給される。こ
のため、集電部材4の一方の面が酸化性ガス、他方の面
が還元性ガスと接触し、これらを完全に隔離する必要性
から、高電気伝導性の他、高緻密質が要求され、そのた
め開気孔率としては1%以下、特に0.5%以下が好ま
しい。また、円筒型燃料電池セルにおいては、本発明の
導電性セラミックスは、円筒状燃料電池セルのインター
コネクタとしても使用することができる。
【0025】次に、本発明の導電性セラミックスを円筒
状の発熱素子として用いた場合について説明する。図2
に示す発熱素子は、円筒状焼結体からなる抵抗体5と両
端に形成した電極6、7により構成される。本発明の導
電性セラミックスは抵抗体5として使用される。この発
熱素子は電極6、7に50V以下の電圧を印加すること
により400〜1200℃の温度で作動させることが可
能である。発熱素子としては図2の円筒状の他、平板形
状をはじめ円筒スパイラル、ハニカム構造などの任意に
作製することができる。発熱素子においては、必ずしも
緻密質であることは要求されないが、素子の高温強度や
耐クリープ性の観点からは開気孔率としては20%以
下、特に10%以下であることが好ましい。
【0026】
【作用】MCrO3 (M:周期律表第3a族元素)の重
要な特性は酸化雰囲気から還元雰囲気において電気伝導
性を有することである。例えば、LaCrO3 におい
て、LaをCaで置換すると下記化1に従い、ホールが
生成し、これが電気伝導に寄与する。LaをSrやCa
で置換したり、CrをMgで置換した場合も同様であ
る。LaCrO3 の電気伝導度は下記化1で示すように
Caの置換比率により制御されるため、使用雰囲気に影
響されず安定した製品性能を有することが大きな特徴で
ある。
【0027】
【化1】
【0028】また、LaCrO3 等はその融点が220
0℃以上あるため化学的安定性に優れており、空気など
の酸化雰囲気から水素などの還元雰囲気中まで広い範囲
での使用も可能である。
【0029】しかしながら、従来のLaCrO3 系材料
は極めて高温でしか焼結できなかった。その理由は高温
でLaCrO3 中からCr成分が優先的に蒸発しやす
く、これが焼結の際粉末粒子の接触部、いわゆるネック
部にCr2 3 として堆積し、陽イオンの拡散を阻害し
焼結性を悪くする、いわゆる蒸発凝縮機構で進行するた
めであると考えられる。また、La以外の第3a族元素
とCrの酸化物も同様にCrの蒸発に起因して焼結性が
悪い。
【0030】本発明によれば、焼成前に混合粉末あるい
は複合酸化物粉末を1000〜1700℃の温度で酸素
分圧が10- 2 気圧以下の雰囲気中で熱処理すると、粉
末粒子表面のCrがCrガスとして蒸発し、このガス種
は粒子界面(ネック部)に凝縮することがなく、粉末粒
子の表面層にLa酸化物を析出させる。このような表面
状態を有する粉末を10-3気圧以上の酸化性雰囲気中で
焼成するとCrO3 の蒸発凝縮とMg、Ca等の蒸発が
抑制され、その結果、焼結が促進される。
【0031】また、本発明における導電性セラミックス
の製造方法は、燃料電池セルの集電部材を製造するのに
好適であり、特に従来より低温の酸化性雰囲気中で焼成
することができるために、例えば空気極を形成するLa
MnO3 系導電性セラミックスや、固体電解質を形成す
るY2 3 安定化ZrO2 などと同時に焼成することが
できる。
【0032】
【実施例】
実施例1 市販の純度99.9%の周期律表第3a族元素酸化物、
SrCO3 、CaCO3 、MgCO3 およびCr2 3
を用い、これらを表1に示す組成になるように調合し、
ジルコニアボールを用いたボールミルにて12時間混合
した後、1400℃で5時間仮焼して固相反応を行わせ
ペロブスカイト複合酸化物粉末を作製した。この後、こ
の粉末を表1に示す条件下で熱処理を1〜10時間施し
た。そして熱処理後の粉末をジルコニアボールを用いて
回転ミルにて10時間粉砕し、4×4×40mmの四角
柱に成形した後、1400〜1600℃で表1の酸素分
圧下で3〜5時間焼成した。
【0033】得られた焼結体に対して、アルキメデス法
により開気孔率の測定を行い焼結性を判断した。またこ
の焼結体にPtを焼き付け、これを電極として電圧端子
間距離を20mmとして直流4端子法により1000
℃、大気中の電気伝導度を測定した。
【0034】また、比較のために市販の純度99.8%
のLa0.9 Sr0.1 CrO3 とLaMg0.1 Cr0.9
3 について2000℃で1時間Ar中で焼成した焼結体
に対しても上記の同様な評価を行い、その結果を表1に
示した。
【0035】
【表1】
【0036】表1の結果から明らかなように、焼成前の
複合酸化物粉末に対して熱処理を施した本発明品は、熱
処理を行わなかったものに比較して低温での焼結性が明
らかに向上した。また電気伝導度については本発明品の
うち、金属元素の組成をMxAy Crz (M:周期律表第
3a族元素)と表した時、x+y+z=2、0.005
≦y/x+y+z≦0.30を満足するものは2000
℃で焼成した比較品(試料No.1、No.21)と同等、
あるいはそれ以上であり、処理による特性への影響がな
いことが確認された。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の導電性セ
ラミックスは、従来の材料に比較して低温で緻密な焼結
体を作製することができるとともに、組成制御すると従
来品と同等の電気伝導度を有するものであり、これによ
り、燃料電池セルの集電部材や発熱素子としての製造を
より容易にするとともにその製造コストも低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平板型燃料電池セルの構造を説明するための図
である。
【図2】発熱素子の構造を説明するための図である。
【符号の説明】
1 電解質 2 空気極 3 燃料極 4 セパレータ 5 抵抗体 6、7 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 1/08 H01M 4/88 T 8/02 B 9444−4K Y 9444−4K

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属元素として少なくとも周期律表第3a
    族元素と、Crと、Ca、Ba、SrおよびMgの群か
    ら選ばれる少なくとも1種のアルカリ土類元素を含有す
    る酸化物粉末の混合粉末、あるいはそれらの固溶による
    ペロブスカイト複合酸化物粉末を1000〜1700℃
    の酸素分圧が10-2気圧以下の雰囲気中で熱処理した
    後、これを成形し、酸素分圧が10-3気圧以上の酸化雰
    囲気中で焼成することを特徴とする導電性セラミックス
    の製造方法。
JP06264783A 1994-10-28 1994-10-28 導電性セラミックスの製造方法 Expired - Fee Related JP3085632B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06264783A JP3085632B2 (ja) 1994-10-28 1994-10-28 導電性セラミックスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06264783A JP3085632B2 (ja) 1994-10-28 1994-10-28 導電性セラミックスの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08119738A true JPH08119738A (ja) 1996-05-14
JP3085632B2 JP3085632B2 (ja) 2000-09-11

Family

ID=17408138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06264783A Expired - Fee Related JP3085632B2 (ja) 1994-10-28 1994-10-28 導電性セラミックスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3085632B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5795502A (en) * 1995-12-13 1998-08-18 Kyocera Corporation Electrically conducting ceramics, process for producing the same and fuel cell using the ceramics

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5795502A (en) * 1995-12-13 1998-08-18 Kyocera Corporation Electrically conducting ceramics, process for producing the same and fuel cell using the ceramics

Also Published As

Publication number Publication date
JP3085632B2 (ja) 2000-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1864955B1 (en) Ion conductor
JP3121993B2 (ja) 導電性セラミックスの製造方法
JP3121982B2 (ja) 導電性セラミックス
JP4158966B2 (ja) 複合酸化物、酸化物イオン伝導体、酸化物イオン伝導膜および電気化学セル
JPH09180731A (ja) 固体電解質型燃料電池セル
JP3085632B2 (ja) 導電性セラミックスの製造方法
JPH04219364A (ja) ランタンクロマイト系複合酸化物と用途
JP3091100B2 (ja) 導電性セラミックスの製造方法
JP3245316B2 (ja) 導電性セラミックス
JP3370460B2 (ja) 導電性セラミックスの製造方法
JPH07249414A (ja) 固体電解質型燃料電池セル
JP3342541B2 (ja) 固体電解質型燃料電池セル
JP3370446B2 (ja) 導電性セラミックスの製造方法
JP3389407B2 (ja) 導電性セラミックス及び燃料電池セル
JP2005139024A (ja) 混合導電性セラミックス材料およびこの材料を用いた固体酸化物形燃料電池
JP3311872B2 (ja) 導電性セラミックス
JP3325378B2 (ja) 導電性セラミックス及びこれを用いた燃料電池セル
JP3350137B2 (ja) 固体電解質型燃料電池セル材料
JP3121991B2 (ja) 導電性セラミックス
JP3199546B2 (ja) 固体電解質型燃料電池セル用集電部材および導電性セラミックスの製造方法
JP3339936B2 (ja) 導電性セラミックスの製造方法
JP3220320B2 (ja) 燃料電池セルおよび導電性セラミックスの製造方法
JPH11273699A (ja) 固体電解質型燃料電池セル
JP2005158534A (ja) 酸素イオン伝導性固体電解質及びその製造方法、並びにこれを用いた電気化学デバイス及び固体電解質型燃料電池
JP3359421B2 (ja) 固体電解質型燃料電池セル

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees