JPH08112878A - 装飾板 - Google Patents

装飾板

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JPH08112878A
JPH08112878A JP24912194A JP24912194A JPH08112878A JP H08112878 A JPH08112878 A JP H08112878A JP 24912194 A JP24912194 A JP 24912194A JP 24912194 A JP24912194 A JP 24912194A JP H08112878 A JPH08112878 A JP H08112878A
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JP
Japan
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layer
transfer
polyol
inorganic
water resistance
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Pending
Application number
JP24912194A
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English (en)
Inventor
Keiji Sakamoto
恵治 坂本
Yoshio Takahashi
芳男 高橋
Yasukichi Ogasawara
安吉 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】転写性が良好でなおかつ耐水性が良好という、
高度に意匠性と性能を合わせ持つ装飾板を提供するこ
と。 【構成】表面に有機質層あるいは無機質層の施された、
金属、ガラス以外の無機質基材上に、透明あるいは着色
剤を配合して隠蔽性を有する任意の色相にしたポリオー
ル硬化ポリウレタン樹脂塗料よりなる転写ベース層と、
転写により所望の図柄層を設けた転写印刷層、さらにポ
リオール硬化ポリウレタン樹脂塗料よりなるトップコー
ト層を積層してなる装飾板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋内外の壁、パネル材
あるいは屋内外装飾等に用いられる高度に意匠性、耐水
性に富む装飾板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、屋内の壁、天井等のパネル材ある
いは室内装飾等に用いられる装飾板としては、例えば、
特公昭 59-1111号公報、特公昭60-58717号公報にポリオ
ール硬化ポリウレタン樹脂塗料を用いた、転写による化
粧板の製造方法が開示されている。かかる技術によれば
装飾板として、鮮明かつ繊細な着色図柄パターンが得ら
れるので、装飾的価値は高いものである。しかしなが
ら、この方法を基材としてけい酸カルシウム板(スレー
ト板)等の金属、ガラス以外の無機質基材に応用する
と、基材が非常にポーラスであるためポリオール硬化ポ
リウレタン樹脂塗料を部分的に吸い込み、転写時に転写
インキが充分に転移せず、不鮮明な図柄となりやすく、
得られた塗板の耐水試験(50℃240時間浸漬)後に
基材の凝集破壊による塗膜剥離が起こるという欠点があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら金
属、ガラス以外の無機質基材での従来の欠点を解決し、
転写性が良好でなおかつ耐水性が良好という、高度に意
匠性と性能を合わせ持つ装飾板を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、表面に有機質
層あるいは無機質層の施された無機質基材上に、透明あ
るいは着色剤を配合して隠蔽性を有する任意の色相にし
たポリオール硬化ポリウレタン樹脂塗料よりなる転写ベ
ース層と、転写により所望の図柄層を設けた転写印刷
層、さらにポリオール硬化ポリウレタン樹脂塗料よりな
るトップコート層を積層することで、転写性、耐水性を
付与したものである。本発明の概要を、まず図面に基づ
いて説明する。
【0005】図1は本発明により製造された装飾板の断
面図を示す。表面に有機質層あるいは無機質層を施した
無機質基材(1)、転写ベース層(2)、転写印刷層
(3)およびトップコート層(4)とからなる装飾板で
ある。
【0006】無機質基材は、金属、ガラス以外の無機質
材でスレート板、セメントけい酸カルシウム板、石膏ボ
ード、コンクリート板、煉瓦や瓦などで、厚さは特に限
定されないが、実用上は1〜10mmの厚さのものが好
ましく使用される。基材は、表面に有機質層あるいは無
機質層を形成させることで、転写ベースが内部へ吸い込
むのを防ぎ転写性を確保すると同時に、基材内部への水
の侵入を防ぐことで耐水性も確保しているものである。
スレート板やセメントけい酸カルシウム板は安全衛生面
から石綿を使用していないものを使用する事が好まし
い。本発明の有機質層あるいは無機質層は、上記機能を
有するものであれば、特別の制限はない。
【0007】有機質層としては、溶剤系、水系、無溶剤
系の塗料を塗装、乾燥あるいは硬化して得られるもの
で、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹
脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂その他の合成樹脂を
単独もしくはポリアミド樹脂、イソシアネート樹脂、メ
ラミン樹脂等を配合し顔料、添加剤、溶剤、水等を適宜
加え塗料化して用いる。乾燥および硬化は、室温乾燥、
熱風乾燥、遠赤外線乾燥、紫外線硬化やエレクトロンビ
ーム硬化などの手法を用いることができる。有機質層は
通常2〜200μm好ましくは5〜100μmの膜厚と
する。膜厚が厚いと内部ひずみによりクラックを生じや
すくなり、逆に薄い場合には転写ベース層に用いる塗料
が基材に浸透してしまうため転写性が低下する。
【0008】無機質層としては、セラミックを塗布、焼
付けて得られるもので、例えば、ガラス質フリットにア
ルミナや粘土を混合したセラミックスを基材表面に塗布
し800℃〜1200℃で焼成したり、ゾル−ゲル法に
よって得られたセラミックを基材に塗布し、100〜8
00℃の比較的低温で焼き付ける等して得られる。ま
た、セラミック表面を薬品を用いてさらに処理すること
もできる。膜厚は通常5〜300μm好ましくは10〜
100μmであまり薄いと強度がでず、時としてワレを
生じやすい。
【0009】基材には、有機物などが付着している場合
があるので、有機質層上では必要に応じてアルコールや
トルエン等溶剤による脱脂を、無機質層上では適宜アル
カリによる脱脂を行い、そしてより付着性を向上させ、
耐水性をよくするため、必要に応じてシランカップリン
グ剤による表面処理を行う。シランカップリング剤とし
ては、エポキシ系、アミノ系、ビニル系、メタクリル
系、メルカプト系等のシランカップリング剤を用い、適
宜アルコールで希釈してエアースプレー、ロールコー
ト、カーテンコート、ディッピング等公知の方法により
塗装し、必要に応じて加熱して乾燥する。
【0010】転写ベース層(2)およびトップコート層
(4)は、基材によく密着し転写印刷層を固定させ、各
種の性能を出現させるためのもので、ポリオール硬化ポ
リウレタン樹脂塗料が使用される。ポリオール硬化ポリ
ウレタン樹脂塗料としては、自体公知のポリオール成分
とポリイソシアネート成分とからなり、使用時に混合し
て用いられるものである。ポリオール成分としては、フ
ッ素ポリオール、アクリルポリオール、ポリエステルポ
リオール、ポリエーテルポリオールがある。フッ素ポリ
オールとしては、フルオロオレフィン単位に基づくフッ
素含有量10重量%以上で且つ溶剤に可溶なヒドロキシ
ル基を有する含フッ素共重合体があげられる。アクリル
ポリオールとしてはヒドロキシアルキルアクリレートも
しくはメタクリレートを単量体成分として公知の方法で
得られた重合体があげられる。ポリエステルポリオール
としては、ポリカルボン酸あるいはその無水物とポリオ
ールとの縮合によって得られるもの、ポリエーテルポリ
オールとしては、ポリオールのポリオキシアルキル化に
よって得られるものがあげられる。ポリイソシアネート
成分としては、P−フェニレンジイソシアネート、ビフ
ェニルジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、
3・3’−ジメチル−4・4’ビフェニレンジイソシア
ネート、1・4−テトラメチレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、、2・2・4−トリメ
チル−1・6−ヘキシレンジイソシアネート、メチレン
ビス(フェニルイソシアネート)、リジンメチルエステ
ルジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メ
チルシクロヘキシルジイソシアネート、ポリフェニレン
ポリメチレンジイソシアネート、あるいは末端イソシア
ネート基を有するプレポリマーやケイ素原子に直接結合
したイソシアネート基を有する多官能性有機ケイ素化合
物などがあげられるが、特に無黄変性ポリイソシアネー
ト化合物が好ましい。また、ブロック化されたイソシア
ネート樹脂も使用できる。これらのポリオール成分とポ
リイソシアネート成分を、当量比(イソシアネート基/
ヒドロキシル基)が0.9〜1.4の範囲となるよう配
合して用いる。この範囲からはずれると充分な硬化塗膜
が得られず、耐水性、付着性、塗膜硬度、耐候性等種々
の性能に不具合をきたす。転写ベース層に用いる場合
は、適宜公知の手段により、顔料、充てん剤、溶剤、そ
の他の添加剤を使用して塗料化し、所望の色相にするこ
とができる。これらの塗料は、公知の塗装方法、たとえ
ば、カーテンフローコーター、ロールコーター、スプレ
ー、ハケ塗り、ディッピング等により、適宜溶剤で粘度
を調整して塗装する。転写ベースおよびトップコートの
膜厚は10〜60ミクロンで、乾燥は短時間で溶剤除去
および硬化を行わせるため、好ましくは加熱乾燥処理を
施す。
【0011】転写印刷層には、溶剤可溶型のフッ素共重
合体、ビニル系樹脂、熱可塑性アクリル樹脂、熱可塑性
ポリエステル樹脂、オレフィン系樹脂、前記ポリオール
樹脂などのバインダーを単独あるいは適宜混合し、顔料
を分散させたインキが使用される。また本発明の転写印
刷層は、予めポリエステルフィルムなどの基体シートに
グラビア印刷方式、スクリーン印刷方式、オフセット印
刷方式等により任意の模様を形成した印刷画像を転写ベ
ース層の表面に転写したものである。
【0012】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を説明する。実施
例で使用した基材、転写ベース、転写印刷層に使用する
転写フィルム、トップコートは下記に示す。尚、例中
「%」はすべて「重量%」を表す。又実施例で行った各
種試験は、次の通り行った。
【0013】 〔基材〕 基材1 表面に無機質塗料層およびガラス質層を形成させた セメントけい酸カルシウム板 厚み 5mm 基材2 表面に紫外線硬化型塗料層を形成させた スレート板 厚み 5mm 紫外線硬化性塗料層は、下記組成の紫外線硬化型ウレタ
ン系アクリル塗料を用いて設けられている。 ウレタンアクリレート(三井東圧化学(株)製 オレスターRA-1353) 30部 2,2'-ジメトキシ−2−フェニルジアセトフェノン 0.5部 酢酸エチル 30部 トルエン 22部 イソプロピルアルコール 7.5 部 セロセルブアセテート 10部 上記塗料をスプレーガンにて基材に塗布し、熱風オーブ
ンで溶剤を除去し(乾燥時の塗膜厚み75μ)、さらに
高圧水銀ランプ(80w/cm)で紫外線を3秒間照射
して硬化させて得られる。
【0014】 基材3 スレート板(未処理) 厚み 5mm 基材4 セメントけい酸カルシウム板(未処理) 厚み 5mm
【0015】 〔転写ベース〕 転写ベースA 備考 チタンホワイト 15.00 溶剤可溶型フッ素樹脂 40.00 旭硝子(株)社製 ルミフロン LF-100 ヘキサメチレンジイソ 住友バイエルウレタン(株)社製 シアネート 3.60 スミジュールN−3500 キシレン 23.40 トルエン 18.00 100.00 主剤と硬化剤を8/1で混合して上記配合とした。
【0016】当量比(イソシアネート/ヒドロキシル
基)=1.0
【0017】 転写ベースB 備考 チタンホワイト 15.00 アクリルポリオール 40.00 大日本インキ化学工業(株)社製アクリデ ックA-801 ヘキサメチレンジイソ 旭化成工業(株)社製 シアネート 6.37 デュラネート24A−100 酢酸ブチル 23.63 トルエン 15.00 100.00 主剤と硬化剤を6/1で混合して上記配合とした。
【0018】当量比(イソシアネート/ヒドロキシル
基)=1.0
【0019】 転写ベースC 備考 チタンホワイト 14.38 アクリルポリオール 38.36 大日本インキ化学工業(株)社製アクリデ ックA-801 ヘキサメチレンジイソ 旭化成工業(株)社製 シアネート 7.94 デュラネート24A−100 酢酸ブチル 22.52 トルエン 16.80 100.00 主剤と硬化剤を6/1.3で混合して上記配合とした。
【0020】当量比(イソシアネート/ヒドロキシル
基)=1.3
【0021】 転写ベースD 備考 チタンホワイト 15.44 アクリルポリオール 41.18 大日本インキ化学工業(株)社製アクリデ ックA-801 ヘキサメチレンジイソ デュラネート24A−100 シアネート 6.55 酢酸ブチル 21.16 トルエン 15.67 100.00 主剤と硬化剤を6/0.8で混合して上記配合とした。
【0022】当量比(イソシアネート/ヒドロキシル
基)=0.8
【0023】 〔転写フィルム〕 名 称 フィルムの種類 インキの種類 印刷柄 転写フィルム A ポリエチレンテ フッ素系*1 御影石模様 レフタレート 転写フィルム B ポリエチレンテ 塩酢ビ系 御影石模様 レフタレート 注; *1 :フルオロオレフィン単位に基づくフッ素共重合体
【0024】 〔トップコート〕 トップコートA 備考 溶剤可溶型フッ素樹脂 50.00 旭硝子(株)製 ルミフロン LF-302 ヘキサメチレンジイソ 住友バイエルウレタン(株)社製 シアネート 4.16 スミジュールN−3500 キシレン 23.54 トルエン 12.30 酢酸ブチル 10.00 100.00 主剤と硬化剤を10/1で混合して上記配合とした。
【0025】当量比(イソシアネート/ヒドロキシル
基)=1.0
【0026】 トップコートB 備考 アクリルポリオール 50.00 日立化成工業(株)社製 ヒタロイド3008 ヘキサメチレンジイソ 11.34 住友バイエルウレタン(株)社製 シアネート スミジュールN−75 オクチックス錫 0.10 日本化学産業(株)社製 メチルエチルケトン 14.56 トルエン 14.00 酢酸ブチル 10.00 100.00 主剤と硬化剤を4/1で混合して上記配合とした。
【0027】当量比(イソシアネート/ヒドロキシル
基)=1.0
【0028】〔転写性試験〕基材に転写ベースを塗装焼
き付け後、基材温度を例中条件に保ちながら、転写フィ
ルムをラミネーターを用いて張り付けた後、PETフィ
ルムを剥がしてインキを転移させた時のインキの転移性
を確認した。
【0029】〔耐沸水試験〕試験片の裏面および側面
を、転写ベースに使用したものと同じ塗料でシールした
後、沸水中に浸漬し8時間煮沸後、取り出し室温で2時
間放置して、表面塗膜にカッターナイフで碁盤目状の切
りすじ(1mm四方×100個)を入れた後、セロテー
プを強く押しつける。その後、セロテープを引き剥が
し、塗膜の残ったますめの数Xを数え、X/100とし
た。
【0030】〔耐水性試験〕同様にシール処理を施した
試験片を50℃の温水中に10日間浸漬後、取り出し室
温で2時間放置して、塗膜にカッターナイフで碁盤目状
の切りすじ(1mm四方×100個)を入れた後、セロ
テープを強く押しつける。その後、セロテープを引き剥
がし、塗膜の残ったますめの数Xを数え、X/100と
した。
【0031】実施例1 縦横300×300mm、厚さ5mmの基材1(東レグ
ラサル(株)社製 グラサル板)に、40℃の5%カセ
イソーダ水溶液を1分間シャワーした後、イオン交換水
を30秒間噴霧し、表面に残るアルカリ液を洗い流し、
ついで100℃の熱風中で30分間乾燥させた。しかる
後にイソプロピルアルコール溶液のエポキシシランカッ
プリング剤(10重量%)をスプレーし、80℃の熱風
中で1分間乾燥させた。次に転写ベースAを、エアース
プレーにて乾燥塗膜厚が20〜30μとなるように塗装
し、90℃の熱風中で10分間乾燥させて白色の転写ベ
ース層を形成させた。その後グラサル板を90℃まで加
熱してから、転写フィルムAをJIS硬度60のゴムロ
ールを用いて、圧着温度85℃、圧力4Kg/cm 2
圧着せしめ、40℃まで冷却し、ポリエチレンテレフタ
レートフィルムを剥がして転写ベース上に御影石模様の
図柄を転写し、転写印刷層を形成させた。さらに主剤/
硬化剤=10/1に混合したトップコートAを、エアー
スプレーにて乾燥塗膜が30μとなるよう塗装し、10
0℃の熱風中で40分間乾燥させ、トップコート層を形
成させた。このようにして作製した装飾板は、御影石模
様の図柄が鮮明かつ綺麗に仕上がり、装飾的価値の高い
ものであった。また、このものの耐沸水性、耐水性は良
好であった。
【0032】実施例2 縦横300×300mm、厚さ5mmの基材1に、実施
例1と同様の処理を行い、エアースプレーにて転写ベー
スBを乾燥塗膜厚が20〜30μとなるよう塗装し、8
0℃の熱風中で10分間乾燥させて白色の転写ベース層
を形成させた。その後基材を80℃まで加熱してから、
転写フィルムBをJIS硬度60のゴムロールを用い
て、圧着温度80℃、圧力4Kg/cm2 で圧着せし
め、40℃まで冷却し、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを剥がして転写ベース上に御影石模様の図柄を転
写し、転写印刷層を形成させた。さらに主剤/硬化剤=
4/1に混合して作製したトップコートBを、エアース
プレーにて乾燥塗膜が30μとなるよう塗装し、100
℃の熱風中で40分間乾燥させ、トップコート層を形成
させた。このようにして作製した装飾板は、転写性が良
く、御影石模様の図柄が鮮明かつ綺麗に仕上がり装飾的
価値の高いものであった。このものの耐沸水性、耐水性
は良好であった。
【0033】実施例3 縦横300×300mm、厚さ5mmの基材1に、実施
例1と同様の処理を行い、エアースプレーにて転写ベー
スCを乾燥塗膜厚が20〜30μとなるよう塗装し、8
0℃の熱風中で10分間乾燥させて白色の転写ベース層
を形成させた。その後基材を80℃まで加熱してから、
転写フィルムBをJIS硬度60のゴムロールを用い
て、圧着温度80℃、圧力4Kg/cm2 で圧着せし
め、40℃まで冷却し、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを剥がして転写ベース上に御影石模様の図柄を転
写し、転写印刷層を形成させた。さらに主剤/硬化剤=
4/1に混合して作製したトップコートBを、エアース
プレーにて乾燥塗膜が30μとなるよう塗装し、100
℃の熱風中で40分間乾燥させトップコート層を形成さ
せた。このようにして作製した装飾板は、転写性が良
く、御影石模様の図柄が鮮明かつ綺麗に仕上がり、装飾
的価値の高いものであった。このものの耐沸水性、耐水
性は良好であった。
【0034】実施例4 縦横300×300mm、厚さ5mmの基材1に、実施
例1と同様の処理を行い、エアースプレーにて転写ベー
スDを乾燥塗膜厚が20〜30μとなるよう塗装し、8
0℃の熱風中で10分間乾燥させて白色の転写ベース層
を形成させた。その後基材を80℃まで加熱してから、
転写フィルムBをJIS硬度60のゴムロールを用い
て、圧着温度80℃、圧力4Kg/cm2 で圧着せし
め、40℃まで冷却し、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを剥がして転写ベース上に御影石模様の図柄を転
写し、転写印刷層を形成させた。さらに主剤/硬化剤=
4/1に混合して作製したトップコートBを、エアース
プレーにて乾燥塗膜が30μとなるよう塗装し、100
℃の熱風中で40分間乾燥させ、トップコート層を形成
させた。このようにして作製した装飾板は、転写性が良
く、御影石模様の図柄が鮮明かつ綺麗に仕上がり装飾的
価値の高いものであった。このものの耐沸水性、耐水性
は良好であった。
【0035】実施例5 縦横300×300mm、厚さ5mmの基材2の表面を
トルエンで脱脂した後、エアースプレーにて転写ベース
Bを乾燥塗膜厚が20〜30μとなるように塗装し、8
0℃の熱風中で10分間乾燥させて白色の転写ベース層
を形成させた。その後基材を80℃まで加熱してから、
転写フィルムBをJIS硬度60のゴムロールを用い、
圧着温度80℃、圧力4Kg/cm2 で圧着せしめ、4
0℃まで冷却し、ポリエチレンテレフタレートフィルム
を剥がして転写ベース上に御影石模様の図柄を転写し、
転写印刷層を形成させた。さらに主剤/硬化剤=4/1
に混合して作製したトップコートBを、エアースプレー
にて乾燥塗膜が30μとなるよう塗装し、100℃の熱
風中で40分間乾燥させ、トップコート層を形成させ
た。このようにして作製した装飾板は、転写性が良く、
御影石模様の図柄が鮮明かつ綺麗に仕上がり、装飾的価
値の高いものであった。このものの耐沸水性、耐水性は
良好であった。
【0036】比較例1 縦横300×300mm、厚さ5mmの基材3に、転写
ベースBをエアースプレーにて乾燥塗膜厚が20〜30
μとなるように塗装し80℃の熱風中で10分間乾燥さ
せて白色の転写ベース層を形成させた。その後、基材を
80℃まで加熱してから、転写フィルムBを、JIS硬
度60のゴムロールを用いて、圧着温度80℃、圧力4
Kg/cm2 で圧着せしめ、40℃まで冷却しポリエチ
レンテレフタレートフィルムを剥がして転写ベース上に
御影石模様の図柄を転写し、転写印刷層を形成させた。
次に、主剤/硬化剤=4/1に混合して作製したトップ
コートBをエアースプレーにて乾燥塗膜が30μとなる
よう塗装し、100℃の熱風中で40分間乾燥させ、ト
ップコート層を形成させた。このようにして作製した装
飾板は、転写ベースの基材への吸い込みにより、一部転
写不良があり御影石模様の図柄が不鮮明であり装飾的価
値の低いものであった。また、このものの耐沸水性、耐
水性試験ではいずれもブリスターが認められ、付着も0
/100と基材の凝集破壊による剥離が認められた。
【0037】比較例2 縦横300×300mm、厚さ5mmの基材4に、転写
ベースAをエアースプレーにて乾燥塗膜厚が20〜30
μとなるように塗装し90℃の熱風中で10分間乾燥さ
せて白色の転写ベース層を形成させた。その後、基材を
80℃まで加熱してから、転写フィルムAを、JIS硬
度60のゴムロールを用いて、圧着温度80℃、圧力4
Kg/cm2 で圧着せしめ、45℃まで冷却しポリエチ
レンテレフタレートフィルムを剥がして転写ベース上に
御影石模様の図柄を転写し、転写印刷層を形成させた。
次に、主剤/硬化剤=10/1に混合して作製したトッ
プコートAをエアースプレーにて乾燥塗膜が30μとな
るよう塗装し、100℃の熱風中で40分間乾燥させ、
トップコート層を形成させた。このようにして作製した
装飾板は、転写ベースの基材への吸い込みが大きく、一
部転写不良があり御影石模様の図柄が不鮮明であり装飾
的価値の低いものであった。また、このものの耐沸水
性、耐水性試験ではいずれもブリスターが認められ、付
着も0/100と基材の凝集破壊による剥離が認められ
た。
【0038】実施例1〜4および比較例1〜2で得られ
た装飾板についての転写性試験、耐沸水試験、耐水性試
験の結果を表1に示した。試験結果は、実施例では全て
良好で装飾板として有用であったが、比較例では外観、
耐水性が不良であり、装飾板として使用できないもので
あった。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明により、屋内外の壁、パネル材あ
るいは屋内外装飾等に用いられる高度に意匠性、耐水性
に富む装飾板を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明による装飾板の断面図を示す。
【符号の説明】
1・・無機質基材 4・・トップコート層 2・・転写ベース層 3・・転写印刷層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 33/00 9349−4F B41M 3/12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に有機質層あるいは無機質層の施さ
    れた、金属、ガラス以外の無機質基材上に、透明あるい
    は着色剤を配合して隠蔽性を有する任意の色相にしたポ
    リオール硬化ポリウレタン樹脂塗料よりなる転写ベース
    層と、転写により所望の図柄層を設けた転写印刷層、さ
    らにポリオール硬化ポリウレタン樹脂塗料よりなるトッ
    プコート層を積層してなる装飾板。
  2. 【請求項2】 無機質基材として、表面に無機質塗料層
    およびガラス質層を施したセメントけい酸カルシウム板
    を用いることを特徴とする請求項1記載の装飾板。
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