JP3334545B2 - 化粧板の補修方法 - Google Patents

化粧板の補修方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等建築物の内
装や外裝に使用する化粧板の補修方法に関し、特に、耐
汚染性や耐候性に優れた、表面に絵柄層を設けた化粧板
の補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等建築物の内装や外装に絵柄
層を有する各種の化粧板が使用されており、外装用とし
ては窯業系の無機質基材に単色の塗装を施したものや、
グラビアオフセット印刷により多色刷り印刷を施したも
の等が知られている。また、所望の絵柄を基材に転写す
る方法も知られている(特開昭54−116470号公
報)。
【0003】これらの絵柄層を有する化粧板の表面が何
らかの理由により傷ついた場合の補修については、単色
塗装の場合には同一色の塗料等を使用して補修すること
ができるが、転写法による補修は困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決するためになされたもので、その課題とす
るところは、耐汚染性や耐候性の特に優れた表面に美し
い絵柄層を有する化粧板の補修方法を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
無機質基材の表面に、少なくともベースコート層、絵柄
層および表面保護層が順次この順に設けられた化粧板
の、前記無機質基材の内部まで達している傷を硬化型の
パテにて埋め込み、その後、埋め込んだパテの表面に、
補修用ベースコート層を設け、前記絵柄層と同一の絵柄
層を有する転写シートを重ね合わせ、パテの硬化後、転
写シートを構成する基体シートを剥離し、露出した絵柄
層表面に補修用表面保護層を設けた化粧板の補修方法で
あって、該当する化粧板表面を型取りした表面形状型
で、前記パテの表面を押圧して型取りすることを特徴と
する化粧板の補修方法である。
【0006】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記補修用ベースコート層が、ベースコート層と同
じ樹脂か、あるいは、油性アクリル樹脂、油性アクリル
ウレタン樹脂、油性ウレタン樹脂、水性ウレタン樹脂、
水性ビニールウレタン樹脂、水性アクリルエマルジョン
樹脂のいずれかから成ることを特徴とする化粧板の補修
方法である。
【0007】さらにまた、第3の発明は、第1および第
2の発明において、前記転写シートを構成する基体シー
トが、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ビニロン樹脂のいずれかから成ることを特徴
とする化粧板の補修方法である。
【0008】上記のように本発明によれば、該当する化
粧板表面を型取りした表面形状型で、前記パテの表面を
押圧して型取りするので、補修部位は化粧板と同じ表面
形状を維持できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面をもとに、特に図1
(a)、(b)に示す本発明の化粧板の補修方法によっ
て補修した化粧板の一実施例を示す説明図をもとに本発
明を説明する。
【0010】本発明で使用する無機質基材1としては、
窯業系サイディング材、ケイ酸カルシウム板、スレート
板、スラグ石膏板、パーライト板、コンクリートブロッ
ク等に、必要に応じてシーラー処理、表面研磨処理等を
施したフラット基材または凹凸基材を用いることができ
る。
【0011】ベースコート層3は、無機質基材1と絵柄
層の密着性および使用する部位、さらに絵柄層の下地の
色となること等を考慮して適宜選択する。具体的には、
塗料と接着剤双方の性質を兼ねられる2液硬化型のアク
リルウレタン系の塗料を用いることが好ましい。塗装方
法としては、エアースプレー、エアレスガン、ロールコ
ーター、フローコーター等各種の方法により塗装が可能
である。
【0012】絵柄層5は、例えば、基体シート51の表
面に絵柄層5を形成させた転写シート50をベースコー
ト層3上に転写させることにより可能である。転写シー
トを使用する基体シートの種類や厚み等は化粧板基材表
面の凹凸形状、転写温度等を考慮して適宜選択する。絵
柄層5を転写シートに形成する方法はグラビア印刷、ス
クリーン印刷、オフセット印刷等の印刷方法により形成
するのが一般的である。
【0013】絵柄層に用いるインキの色材としては、無
機系顔料など耐候性の優れたものを使用することが好ま
しい。絵柄層に使用するバインダー樹脂としては、塩化
ビニル・酢酸ビニル共重合体系樹脂、ウレタン系樹脂、
ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹
脂、アルキッド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、シリコ
ーン樹脂、フッ素樹脂、またはこれらの樹脂の組み合わ
せによる共重合体や混合物が用いられる。特に転写シー
トの基体シートとして塩化ビニル樹脂フィルムを使用す
る場合には、分子量30,000〜90,000、ブチ
ラール置換度40〜80%のポリビニルブチラール樹脂
が好適に用いられる。分子量が30,000未満では耐
熱性が劣り、分子量が90,000より多いと固くなり
クラックを生じ易くなるため好ましくない。ブチラール
置換度が40%未満では耐候性が劣り、ブチラール置換
度が80%より多いと製造困難となるので好ましくな
い。
【0014】また、使用するインキのバインダーに体質
顔料を加えたものを接着剤に使用することで、ベースコ
ート層との密着性を向上させることが可能である。な
お、絵柄層は厚さが数μmの極めて薄い層で構成される
ため、その色調はベースコート層に影響される。従っ
て、ベースコート層と絵柄層の色が異なれば、同じ絵柄
層でも異なった意匠感を表現することが可能になる。
【0015】本発明において使用する転写シートでは、
ベースコート層の接着力だけでは、インキ密着性は不足
する。よって、転写シート側の体質顔料による機械的な
接着力との双方が必要である。
【0016】表面保護層6に使用する樹脂としては、ウ
レタン系樹脂、ウレタンアクリレート系樹脂、シリコー
ン系樹脂、フッ素系樹脂、有機無機複合高分子系樹脂
(金属アルコキシドなど)が好ましく使用できる。
【0017】表面保護層6には、必要に応じて紫外線吸
収剤、光安定剤等の助剤を添加しても良い。表面保護層
の厚みは5〜40μm程度が好ましい。
【0018】補修用ベースコート層13に用いる樹脂と
しては、化粧板のベースコート層と同じ樹脂か、あるい
は、油性アクリル樹脂、油性アクリルウレタン樹脂、油
性ウレタン樹脂、水性ウレタン樹脂、水性ビニールウレ
タン樹脂、水性アクリルエマルジョン樹脂等が使用でき
る。
【0019】転写シート50用の基体シート51として
は、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ビニロン樹脂等からなる厚さが10〜100μ
m程度のシートが使用できる。
【0020】補修個所に詰める1液型または2液型のパ
テ8の硬化する前に、化粧板表面の形状を型取りする表
面形状型7に使用する弾性ゴム系樹脂としては、シリコ
ーンゴム系樹脂、クロロプレンゴム系樹脂、スチレン−
ブタジエンゴム系樹脂等が使用できるが、離型性の見地
からシリコーンゴム系樹脂が望ましい。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例をさらに具体的に説明
する。 〈実施例1〉無機質基材1として、ウレタン系樹脂シー
ラーを施した厚さ15mmの窯業系サイディング材を準
備した。このサイディング材のシーラー処理面にベース
コート層3として、Vトップベースコート(大日本塗料
株式会社製)を50g/m2(dry)塗装し、120
°Cで8分間乾燥させ、無機質基材1の温度を60°C
になるようにした。
【0022】別に、厚さ80μmの塩化ビニルフィルム
である基体シート51に、顔料としてフタロシアニンブ
ルーと酸化鉄系顔料(茶、黄土)を、有機高分子樹脂と
して分子量50,000、ブチラール置換度65%のポ
リビニルブチラール樹脂を、そして体質顔料として硫酸
バリウムを、それぞれ用いた組成からなる厚さ3μmの
絵柄層5を公知のグラビア印刷法により印刷し、転写シ
ート50を作製した(図3参照)。
【0023】この転写シート50の絵柄層の面を、先に
準備した60°Cの加温された窯業系サイディング材1
のベースコート層3面と貼り合わせ、160°Cに加熱
したゴム硬度40°のゴムロールで、線圧 20kg/
cm、ライン速度 20m/min.の条件で加圧し、
絵柄層5を無機質基材1のベースコート層3の上に転写
した。
【0024】この絵柄層5の上に表面保護層6となる、
アクリルウレタン系透明樹脂(Vセラン#100、大日
本塗料株式会社製)をエアスプレーガンで厚さが10μ
m(dry)になるように塗布し、100°Cで30分
間加熱しアクリルウレタン系透明樹脂を硬化させ、表面
保護層6を形成させ、化粧板10を作製した(図2参
照)。
【0025】つぎに、この化粧板10の上を直径約3c
mの円形の塀で囲って、常温硬化型シリコーン樹脂(K
E−106(主剤/硬化剤=100/1)、信越化学工
業株式会社製)を垂らし硬化させ、硬化後シリコーン樹
脂を剥がして化粧板10の表面形状型7とした(図4参
照)。
【0026】ついで、型取りした部分に直径10mm、
深さ5mmのサイディング材まで達する穴をあけ、この
穴にパテ8(マイティエポキシパテ(主剤/硬化剤=1
/1)、大日本塗料株式会社製)を詰めた後に、パテが
硬化する前に前記した表面形状型7を押しつけて、パテ
の表面に凹凸を付け補修個所とした。
【0027】つぎに、この補修個所に、化粧板10の表
面色に近い色に調色したアクリルエマルジョンベースコ
ート液を塗布し補修用ベースコート層13とし、この塗
布面に、化粧板と同じ絵柄を印刷したビニロンフィルム
(東セロ株式会社製)の絵柄面を対向させて被せ、6時
間後にビニロンフィルムを剥離し絵柄層5を形成させ
た。
【0028】最後に、化粧板作製に用いたと同じアクリ
ルウレタン系透明樹脂(Vセラン#100)を補修個所
に塗布し補修用表面保護層16とした。得られたこの補
修済の化粧板は、表面の補修跡が目視では判別つかない
程度に美しい印刷絵柄を有する耐汚染性や耐候性に優れ
た化粧板となった(図1参照)。
【0029】
【発明の効果】以上に示したように本発明の化粧板の補
修方法によれば、一液硬化型または二液硬化型のパテが
硬化する前に、前記無機質基材表面から型取りした弾性
ゴム系樹脂からなる表面形状型を補修個所に押しつけパ
テを型取りすることにより、補修個所が化粧板と同じ表
面形状となって、補修の跡が目視ではほとんど判別でき
ない化粧板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の化粧板の補修方法によって補
修した化粧板の一実施例を示す断面説明図であり、
(b)は、(a)図のA部分の拡大断面説明図である。
【図2】本発明で用いる化粧板の一実施例を示す断面説
明図である。
【図3】転写シートの一実施例を示す断面説明図であ
る。
【図4】表面形状型の一実施例を示す断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1‥‥無機質基材 3‥‥ベースコート層 5‥‥絵柄層 6‥‥表面保護層 7‥‥表面形状型 8‥‥パテ 10‥‥化粧板 13‥‥補修用ベースコート層 16‥‥補修用表面保護層 50‥‥転写シート 51‥‥基体シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 5/34 C09D 5/34 (72)発明者 戸賀崎 浩昌 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 審査官 佐野 健治 (56)参考文献 特開 平2−137985(JP,A) 特開 平8−1841(JP,A) 特開 平6−63905(JP,A) 特開 昭55−132247(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 35/00 B32B 33/00 B05D 7/06 B05D 7/24 B44C 1/165 C09D 5/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機質基材の表面に、少なくともベースコ
    ート層、絵柄層および表面保護層が順次この順に設けら
    れた化粧板の、前記無機質基材の内部まで達している傷
    を硬化型のパテにて埋め込み、その後、埋め込んだパテ
    の表面に、補修用ベースコート層を設け、前記絵柄層と
    同一の絵柄層を有する転写シートを重ね合わせ、パテの
    硬化後、転写シートを構成する基体シートを剥離し、露
    出した絵柄層表面に補修用表面保護層を設けた化粧板の
    補修方法であって、 該当する化粧板表面を型取りした表面形状型で、前記パ
    テの表面を押圧して型取りすることを特徴とする化粧板
    の補修方法。
  2. 【請求項2】前記補修用ベースコート層が、ベースコー
    ト層と同じ樹脂か、あるいは、油性アクリル樹脂、油性
    アクリルウレタン樹脂、油性ウレタン樹脂、水性ウレタ
    ン樹脂、水性ビニールウレタン樹脂、水性アクリルエマ
    ルジョン樹脂のいずれかから成ることを特徴とする請求
    項1記載の化粧板の補修方法。
  3. 【請求項3】前記転写シートを構成する基体シートが、
    塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹
    脂、ビニロン樹脂のいずれかから成ることを特徴とする
    請求項1または2記載の化粧板の補修方法。
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