JPH11290769A - 意匠性塗膜の形成方法及び補修方法並びに模様転写シート - Google Patents
意匠性塗膜の形成方法及び補修方法並びに模様転写シートInfo
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- JPH11290769A JPH11290769A JP10247598A JP10247598A JPH11290769A JP H11290769 A JPH11290769 A JP H11290769A JP 10247598 A JP10247598 A JP 10247598A JP 10247598 A JP10247598 A JP 10247598A JP H11290769 A JPH11290769 A JP H11290769A
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Abstract
簡易な意匠性塗膜の形成方法及び補修方法並びにそれら
の方法に用いられる模様転写シートを得る。 【解決手段】 基材5上に下地塗膜3を設け、該下地塗
膜3上に模様塗膜を設けた意匠性塗膜の形成方法及び補
修方法において、基材5上に下地塗膜3用の塗料を塗布
し、該下地塗膜3が乾燥硬化する前の粘着性を有する状
態で、離型性シート12の表面に模様塗膜13が形成さ
れた模様転写シート11の模様塗膜13側を該下地塗膜
3の上に載せて押しつけ、該模様塗膜13を下地塗膜3
上に転写して意匠性塗膜を形成することを特徴としてい
る。
Description
を設け、該下地塗膜の上に模様塗膜を設けた意匠性塗膜
の形成方法及び補修方法並びにこれらに用いる模様転写
シートに関するものである。
プレハブ住宅の普及等により、住宅等の建築物の外装に
窯業系外装材などを用いた外装パネルが用いられること
が多くなってきている。このような外装パネルの表面に
は、意匠性を高めるため、石材調等の模様が付与される
場合がある。このような模様は、現場における施工前
に、工場等において、予め外装パネルに塗料を塗装する
ことにより付与される場合が多い。従って、このような
場合、施工現場においては、外装パネルを建築物の外壁
に貼り合わせるだけで外装工事を完了させることができ
る。
においては、運搬及び施工時に傷が発生し、表面の意匠
性塗膜が損なわれる場合があった。従って、このような
場合、施工現場において、意匠性塗膜を補修する必要が
生じるが、外装パネルに施されている意匠性塗膜は、工
場等において塗装されているものであるため、施工現場
において外観上同一に見えるような意匠性塗膜を外装パ
ネルの表面に形成することは非常に困難なことであっ
た。
施することができる簡易な意匠性塗膜の形成方法及び補
修方法、並びにそれらの方法に用いることができる模様
転写シートを提供することにある。
は、基材上に下地塗膜を設け、該下地塗膜上に模様塗膜
を設けた意匠性塗膜の形成方法であり、基材上に下地塗
膜用塗料を塗布し、該下地塗膜が乾燥硬化する前の粘着
性を有する状態で、離型性シートの表面に模様塗膜が形
成された模様転写シートの模様塗膜側を該下地塗膜の上
に載せて押しつけ、該模様塗膜を下地塗膜の上に転写し
て意匠性塗膜を形成することを特徴としている。
の発明の意匠性塗膜の形成方法を用いて、意匠性塗膜を
補修する方法である。すなわち、請求項2に記載の発明
は、基材上に下地塗膜を設け、該下地塗膜上に模様塗膜
を設けた意匠性塗膜を補修する方法であり、補修部分に
下地塗膜用の塗料を塗布し、該下地塗膜が乾燥硬化する
前の粘着性を有する状態で、離型性シートの表面に模様
塗膜が形成された模様転写シートの模様塗膜側を該下地
塗膜の上に載せて押しつけ、該模様塗膜を下地塗膜上に
転写して、補修部分に意匠性塗膜を形成することを特徴
としている。
の発明において、模様転写シートとして、その模様塗膜
が、基材上の下地塗膜の上に形成される模様塗膜と同一
の塗装方法により離型性シート上に形成された模様転写
シートを用いることを特徴としている。例えば、建築用
の外装パネル等の場合、外装パネルの上に模様塗膜を塗
装するのと同じ塗装装置を用いて、離型性シートの上に
模様塗膜を形成する。
うな模様塗膜形成のための塗装方法が、スポット状の塗
膜を形成するスパッタ塗装であることを特徴としてい
る。このような塗装方法により、例えばランダムに配置
された斑点状の模様を形成することができる。しかしな
がら、請求項1に記載の発明及び請求項2に記載の発明
は、このような斑点状の模様に限定されるものではな
く、多彩模様など様々な模様の模様塗膜に適用され得る
ものである。
の発明の形成方法及び請求項2に記載の発明の補修方法
に用いることができる模様転写シートであり、離型性シ
ートの表面に模様塗膜を形成したことを特徴としてい
る。
の発明において、該模様転写シートが、請求項1に記載
の意匠性塗膜の形成方法または請求項2に記載の意匠性
塗膜の補修方法に用いられることを特徴としている。
ついてさらに詳細に説明する。なお、各請求項に記載の
発明について共通の事項については、「本発明」として
説明する。
基材は、その上に下地塗膜を形成し得る基材であれば特
に限定されるものではない。建築物の外装及び内装に用
いられるパネルの一般的な基材としては、ALCコンク
リート材、木片セメント材、ケイ酸カルシウム材、炭酸
マグネシウム材、石綿スレート材等が挙げられる。な
お、当然のことながら、基材の表面にはプライマーや目
止め剤などが塗装されていてもよい。
料は、特に限定されるものではなく、水系塗料や溶剤型
塗料など一般的な塗料を用いることができるが、建築用
パネル等の用途の場合には、常温硬化型の塗料が好まし
く、またエマルション塗料などの水系塗料が好ましい。
塗料も、上記下地塗膜用の塗料と同様に特に限定される
ものではなく、水系塗料や溶剤型塗料など一般的な塗料
を用いることができるが、建築パネル等の用途の場合に
は、常温硬化型の塗料が好ましく、エマルション塗料な
どの水系塗料が好ましい。また、下地塗膜用塗膜と異な
るバインダの塗料であってもよいが、下地塗膜への付着
性向上及び耐候性の観点からは、同一または同系統のバ
インダであることが好ましい。
に限定されるものではなく、刷毛、ローラーなどによる
塗装やスプレー塗装など一般的な塗装方法を採用するこ
とができる。
法は、付与する模様により適宜選択されるものであり、
上述のようにスポット状の模様を形成する場合には、ス
パッタ塗装などが採用される。
れる離型性(剥離性)シートは、被塗物へのなじみのた
めの可とう性を有しており、シート上に模様塗膜が形成
できるとともに形成された塗膜をある程度の付着力で保
持することができ、かつ下地塗膜に転写する際に容易に
その表面から模様塗膜が剥がれて下地塗膜上に転写し得
るような離型性(剥離性)を有したものが用いられる。
このようなものとして、例えば、シリコン系樹脂、フッ
素系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などからなるシート
や、パラフィン紙などを用いることができる。
(剥離性)シートは、転写時に下地塗膜が見えるような
透明性を有することができる。転写時に下地塗膜が見え
るような透明性を有するシートを用いると、基材側の模
様に位置合わせをすることが可能になる。
する模様塗膜は、意匠性塗膜の補修に用いる場合、該意
匠性塗膜に形成されている模様塗膜とできるだけ近い模
様の塗膜であることが好ましい。従って、上述のように
基材上の意匠性塗膜の模様塗膜と同一の塗装方法により
模様転写シートの模様塗膜を形成することが好ましい。
成方法及び補修方法により意匠性塗膜を形成する対象の
一例である建築用外装パネルを示す斜視図である。図4
は、このような建築用外装パネル1の断面を示す断面図
である。図3及び図4に示すように、外装パネル1の表
面には意匠性塗膜2が設けられており、該意匠性塗膜2
は、窯業系外装材などからなる基材5の上に設けられた
下地塗膜3及びその上に設けられた模様塗膜4から構成
されている。本実施例において、模様塗膜4は、下地塗
膜3上にランダムに設けられたスポット状の塗膜であ
る。このような模様塗膜4を下地塗膜3の上に設けるこ
とにより、石材調の模様を有する意匠性塗膜2が形成さ
れている。
分10を示す斜視図である。外装パネル1は建築物等の
外壁に貼り合わされるが、運搬及び施工時に傷が発生す
る。従って、このような部分に再び意匠性塗膜2を設
け、外観上目立たないようにする必要が生じる。図5に
示す補修部分10は、このような意匠性塗膜2が除去さ
れた部分を示している。
意匠性塗膜2を設けるには、まず、図6の断面図に示す
ように、補修部分10の基材5上に下地塗膜3を形成す
る。この下地塗膜3は、補修部分以外の部分に塗装した
のと同じ塗料を用いて形成することが好ましいが、必要
に応じて、違いが目立たないような同系統色の塗料を用
いて塗装してもよい。次に、この下地塗膜3を適度に乾
燥させ、表面が粘着性を有する状態にする。
シート11を示す斜視図である。模様転写シート11
は、シリコン系樹脂などからなる離型性シート12の上
に模様塗膜13を形成することにより構成されている。
このような模様転写シート11を、図7に示すように、
外装パネル1の補修部分10(図5に図示)の下地塗膜
の上に模様塗膜13側が重なるようにして載せる。
修部分10の下地塗膜3の上に模様転写シート11を載
せ押しつける状態を示す断面図である。模様転写シート
11を下地塗膜3の上に載せて押しつけることにより、
下地塗膜3が適度な粘着性を有しているので、離型性シ
ート12の上の模様塗膜13は、下地塗膜3の上に付着
し、模様塗膜13が離型性シート12から剥がれて下地
塗膜3の上に転写される。その後、下地塗膜3は模様塗
膜13を上に載せた状態で乾燥硬化するので、模様塗膜
13は適度な付着力で下地塗膜3上に保持される。この
ようにして図4に示すのと同様の、下地塗膜3の上に模
様塗膜13を有する意匠性塗膜が形成される。
れた補修部分10の上に、補修部分10以外の領域の意
匠性塗膜2とほぼ同一の外観を有する意匠性塗膜を形成
することができる。
斜視図である。図8に示す外装パネル14は、表面に凹
凸を有しており、このような凹凸を有する外装パネル1
4にも本発明を適用することができる。補修部分15
は、凹部に位置しているが、模様転写シートの離型性シ
ートとして可とう性を有するシートを用いることによ
り、表面形状に沿わせることができ、凹部に位置する補
修部分15に模様塗膜を転写することができる。
ッタ塗装ガン20を用いて模様塗膜を形成する状態を示
す模式図である。スパッタ塗装ガン20を用いて模様塗
膜形成用の塗料をスパッタ塗装することにより、ガン2
0から噴射された塗料21は下地塗膜3の上に付着し、
スポット状の塗膜が下地塗膜3の上に形成される。
塗装ガン20を用いて、離型性シート12の上に模様塗
膜を形成し、模様転写シートを製造する工程を示す模式
図である。このように、基材上の模様塗膜を形成するの
と同じ塗装装置を用いて模様転写シートを製造すること
ができる。このように同一の装置を用いて模様転写シー
トの模様塗膜を形成しているので、模様転写シート上の
模様塗膜は、基材5上の模様塗膜とほぼ同一の模様を有
する塗膜となり、補修部分における外観の同一性を高め
ることができる。
ルを例にして本発明の意匠性塗膜の形成方法及び補修方
法を説明したが、本発明はこのような建築用外装パネル
のみに限定されるものではなく、例えばビル内の内装パ
ネル材にも適用することができ、さらには建築用パネル
以外の意匠性塗膜の形成が必要となる対象物全般に対し
て広く適用され得るものである。
して、斑点状の模様塗膜を例にして説明したが、本発明
における模様塗膜は、これに限定されるものではなく、
多彩模様など種々の模様に対して適用され得るものであ
る。
場等においても意匠性塗膜を基材上に簡易に形成するこ
とができる。
等においても、意匠性塗膜の補修を簡易に行うことがで
きる。また、補修の必要な部分のみ限定して補修するこ
とができる。
と補修部分以外の領域における意匠性塗膜の外観をより
近似させたものにすることができる。請求項4に記載の
発明によれば、ランダムに配置されたスポット状の模様
を有する意匠性塗膜の補修をより簡易に行うことができ
る。
る模様塗膜の形成が可能になる。請求項6に記載の発明
によれば、模様転写シートを用いて、簡易に意匠性塗膜
の形成及び補修を行うことができる。
状態の下地塗膜の上に模様転写シートを載せて押しつ
け、模様塗膜を転写するときの状態を示す断面図。
示す斜視図。
られた建築用外装パネルを示す斜視図。
られた建築用外装パネルを示す断面図。
去された補修部分を示す斜視図。
下地塗膜を形成した状態を示す断面図。
ルの補修部分の上に模様転写シートを載せる状態を示す
斜視図。
パネルの他の例を示す斜視図。
ルの下地塗膜の上にスパッタ塗装ガンを用いて模様塗膜
を形成するときの状態を示す模式図。
の上にスパッタ塗装ガンを用いて模様塗膜を形成すると
きの状態を示す模式図。
Claims (6)
- 【請求項1】 基材上に下地塗膜を設け、該下地塗膜上
に模様塗膜を設けた意匠性塗膜の形成方法であって、 基材上に下地塗膜用の塗料を塗布し、該下地塗膜が乾燥
硬化する前の粘着性を有する状態で、離型性シートの表
面に模様塗膜が形成された模様転写シートの模様塗膜側
を該下地塗膜の上に載せて押しつけ、該模様塗膜を下地
塗膜上に転写して意匠性塗膜を形成することを特徴とす
る意匠性塗膜の形成方法。 - 【請求項2】 基材上に下地塗膜を設け、該下地塗膜上
に模様塗膜を設けた意匠性塗膜の補修方法であって、 補修部分に下地塗膜用の塗料を塗布し、該下地塗膜が乾
燥硬化する前の粘着性を有する状態で、離型性シートの
表面に模様塗膜が形成された模様転写シートの模様塗膜
側を該下地塗膜の上に載せて押しつけ、該模様塗膜を下
地塗膜上に転写して、補修部分に意匠性塗膜を形成する
ことを特徴とする意匠性塗膜の補修方法。 - 【請求項3】 前記模様転写シートとして、その模様塗
膜が、基材上の下地塗膜の上に形成される模様塗膜と同
一の塗装方法により離型性シート上に形成された模様転
写シートを用いることを特徴とする請求項2に記載の意
匠性塗膜の補修方法。 - 【請求項4】 前記模様塗膜形成のための塗装方法が、
スポット状の塗膜を形成するスパッタ塗装である請求項
3に記載の意匠性塗膜の補修方法。 - 【請求項5】 離型性シートの表面に模様塗膜を形成し
たことを特徴とする模様転写シート。 - 【請求項6】 請求項1に記載の意匠性塗膜の形成方法
または請求項2〜4のいずれか1項に記載の意匠性塗膜
の補修方法に用いることを特徴とする請求項5に記載の
模様転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10247598A JPH11290769A (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 意匠性塗膜の形成方法及び補修方法並びに模様転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10247598A JPH11290769A (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 意匠性塗膜の形成方法及び補修方法並びに模様転写シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11290769A true JPH11290769A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14328492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10247598A Pending JPH11290769A (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 意匠性塗膜の形成方法及び補修方法並びに模様転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11290769A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002263568A (ja) * | 2001-03-13 | 2002-09-17 | National House Industrial Co Ltd | 外壁の補修方法および補修構造 |
JP2003286766A (ja) * | 2002-03-28 | 2003-10-10 | Yoshio Tada | 壁面パネル及び壁面構築方法 |
WO2017186714A1 (en) | 2016-04-28 | 2017-11-02 | Akzo Nobel Coatings International B.V. | Method of forming wrinkle finish coating on a metal substrate |
-
1998
- 1998-04-14 JP JP10247598A patent/JPH11290769A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002263568A (ja) * | 2001-03-13 | 2002-09-17 | National House Industrial Co Ltd | 外壁の補修方法および補修構造 |
JP2003286766A (ja) * | 2002-03-28 | 2003-10-10 | Yoshio Tada | 壁面パネル及び壁面構築方法 |
WO2017186714A1 (en) | 2016-04-28 | 2017-11-02 | Akzo Nobel Coatings International B.V. | Method of forming wrinkle finish coating on a metal substrate |
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